早乙女ハルナ(魔法先生ネギま!)

登録日:2016/08/14 (日) 01:12:00
更新日:2024/02/21 Wed 23:41:10
所要時間:約 18 分で読めます




「ふふふふ 匂う 匂うわよ そっちの方から淡く甘酸っぱい『ラブ臭』が!」


早乙女ハルナは、漫画「魔法先生ネギま!」の登場人物であり、3-A(2-A)クラスメイトの1人。

CV: 石毛佐和
誕生日:1988/08/18
血液型:B型
身長:162cm
スリーサイズ:B:87cm W:67cm H:88cm
出席番号:14
所属:漫画研究会、図書館探検
好きな物:お茶会、修羅場
嫌いな物:は虫類、締め切り
アーティファクト:落書帝国(インペリウム・グラフィケース)
称号: FICTRIX COMICA(漫画製造者)
人気投票推移:28位→16位→29位→19位→18位→16位
ニックネーム:パル(BL同人のペンネームも兼ねる)

※以下、当項目に使用されている画像の著作権につきましてはこちら→*1を御覧ください


【概要】

のどか夕映木乃香と行動を共にする図書館探検部4人組の1人。
黒髪ロングにメガネっ娘、BLモノの同人を鋭意執筆中という分かりやすい腐女子キャラ。
と言っても、よく居る大人しく控えめなタイプではなく、
むしろ異常なお喋りっぷり(夕映と並んで、この漫画特有の小文字のセリフ量も膨大)とノリの良さで、どんなタイプのキャラとでも楽しげに絡め、
あらゆる状況をポジティブに捉える事の出来るとっても逞しき腐女子である。

そんな彼女の作中の主な活躍を一言で言ってしまうなら『ラブコメ煽り』

連載初期は先んじて魔法の存在を知った朝倉和美がその役割を担っていたものの、
中盤にて魔法の存在に気付いてからは、持ち前のノリと恋愛感情(本人曰く『ラブ臭』)感知能力で、他のクラスメートをネギを中心としたラブコメの渦へ引き込んでいく。
特に親友であり、ヒロイン達の中でも特にネギへの想いが強い宮崎のどか・綾瀬夕映両名への弄くりと後押しの回数は数知れず。

そんな彼女の働きが無ければ、ネギまのラブコメパートは成立しないし、しょーもなくてフフッと来てしまうような面白さは決して語れない。
読者には笑いを、ヒロイン達には不意のドッキリを、作者には話の進めやすさと作りやすさを提供する、それが彼女・早乙女ハルナである。




【※以下、本編中での活躍のネタバレを多分に含んでおりますので、ご注意ください】




【学園祭編前まで】

とはいえ、そんな彼女も学園祭編以前の出番は控えめ。
というのも、親友の木乃香、のどか、夕映は早々と魔法の存在を知ることになるものの、
『知れば2時間後には学園の反対側まで広まる』『超人的噂拡大能力』と形容される程のお喋りだった為、
ネギの魔法がバレたらマズい以上、ハルナには黙っておいた方が良いと判断されてしまったからだ。お喋りは損することもあるという事だ。
上記の通り、ラブコメ煽り役(&カモくんとのダッグ)として朝倉に一歩先を越されていた為、
出番的にはネギとの関係について、のどかや明日菜を時々弄る程度の役割に留まっていたが……


【学園祭編(前半・中盤)】


『魔法』ってカンジに見えたかな――――」(満面の笑みで)



親友であり弄くり対象であるのどかがネギとデートする事になり、陰ながらサポートする事にするも、
世界樹伝説(告白成就)はディープキスなら効果2倍と吹き込んだり、2人の目に付きやすい場所にキスの写真集なる本を設置し、のどかの脳内をキスで一杯にしてしまう事に成功(?)。

この辺から、自重しないラブコメ煽り・引っ掻き回しキャラとして確立していく。

更に中盤では、まほら武道会中の参加選手達の自重しない派手な攻防を見て、遂に自力で魔法の存在に気付く。
親友3人に自分だけ魔法の存在をひた隠しにされていた事を不満に思った彼女は、
人気の無い図書館島地下13階にて、3人を逆さ吊りにし、女王様コスに身を包み高笑いしながら鞭を打つという少年誌にあるまじき行動を取ってしまう……

……という内容の1ページの即興漫画を見せ、1人だけ魔法の事を隠されていた事に不満を表すも、
「事情が事情だし知ってる事教えてくれたら許す」と取引。
呪文やアーティファクト・仮契約の存在を知り、
アーティファクト欲しさに丁度その場に来たネギに「いただきます」即刻キスをかます(なおこの時はカモくん不在により契約不成立)と共に、
「楽しそうだから」という軽いノリでネギの父親探しに協力する事を宣言する。

そんなハルナの様子を見たカモくんは「あんたはいい、朝倉の姉さん同様話が合いそう」と見初められ、
ここに盤石のラブコメ煽り・下衆な話コンビが誕生してしまった


<親友2人の三角関係・発覚>

カモくんからパクティオーの詳細を聞いた時、ふと1つの疑問が浮かぶ。
魔法の事情を知っている人間の中で、何故唯一夕映だけ仮契約していないのか?
軽いノリで仮契約を勧めるハルナ、そして、ネギを想っているにも関わらずそれに便乗するのどか。
そんなのどかに対して異様に慌てふためく夕映を見て、『何か』に気付く。

そんなハルナの察知には気付かず、ネギと2人で図書館を歩くのどかを見て夕映は心情を零す。

のどかに嫉妬心は無いのか。ハルナのキスを見て怒る訳でもないし自分に仮契約を勧めてくるなんて。
「それでは困るです」と……

そんな夕映を見たハルナは、ネギとのどかから少し離れた場所へと夕映を誘い、彼女に聞いた。

このままのどかを、ネギとくっつくまで応援して良いものか、を。
夕映は「もちろん良い」と即答するも、

「……ホントに そう思ってる?」

そして自分が、持ち前の洞察力で見てきた事を語る。
今日の試合のネギはカッコ良かったから、10歳という年齢関係なしに好きになってもおかしくはないが、
『今日の試合より前から』、のどかと『誰かさん』はネギの根っこのところをちゃーんと分かっていたようだ、と。

「ゆえ さっき私がネギ君とキスした時 あんたは嫉妬したのかな?」

そう聞いた時の夕映の「何アホな事言ってるですか」というツッコミが、
ドキリとした分、普段より0.8秒遅いのを、彼女は見逃さなかった。

 「ゆえ…あんた…ネギ君のこと… 好きなの?」

そんなことは、と否定しつつも、足を震わせ、頬を赤く染め、
『何か』から来る罪悪感を理由にが溢れ出す夕映を見れば、答えは一目瞭然だった。

親友2人の、初々しさが多分に残る三角関係化に「ネタ面白すぎ」と軽口を叩くも、
ネギを好きになってしまった事でのどかへの罪悪感を感じ涙する夕映を抱きしめ、
「誰かを好きになる事は自分ではどうしようもない事」と励まし、


*2

と、親友の淡い恋心を応援する事を断言した。

ただ単に好意をおもしろ半分に煽る役目……というだけではなく、
どこか引っ込み思案だったり、どこか深く考えすぎてしまうのどかや夕映のお姉さん的存在でもある訳だ。

また夕映の回想から、彼女と友達になったのは中1の頃からであり、
尊敬していた祖父を亡くして虚無感に満ち溢れていた夕映に遠慮の無いノリで声をかけ、結果的に彼女を救っていたのもハルナである事が明かされている。
だからこそ、夕映の気持ちにいち早く気付けたのかもしれない。

結局、「友達で居て」とのどかに頼まれ元に戻った夕映を、照れまくる中ちょっとだけ強引に仮契約させ、
自身もアーティファクト欲しさに怖い目でネギに迫る……と言った所で、親友2人の三角関係発覚編はひとまず終了となる。


【学園祭編(終盤)】


「正に全世界の絵描きの夢ッ!!いや人類の夢!!スゴイ魔法ッ!!!」



『魔法の事を知る組』として、超の計画に対する対策会議も兼ねてエヴァの別荘に来訪する。
超の計画を聞いた時は、その突拍子の無さから「創作意欲が湧いちゃう」と同人作家らしく喜んでいた。

そして描写は無かったもののやはり上記中盤のラストで仮契約を済ませたらしく、アーティファクトの能力を初披露。



アーティファクト【落書帝国(インペリウム・グラフィケース)】

【効果】スケッチブックに描いた絵を、実体を持つ簡易ゴーレムとして召喚・使役が可能。
     ・(もちろんだが)ゴーレムのクオリティは術者の画力に左右される。
     ・一度描いた絵はストックしておく事が可能で、以降ストックから即召喚可能。
     ・後から書き足す事で能力・設定の追加も可能(どの程度まで融通が利くかは不明)。
     ・ゴーレムが受けたダメージは、術者にも1%程来てしまう。  


言ってしまえば2次元を3次元化出来てしまう非常にユニークかつ実用的なアーティファクトであり、
絵描き(漫画描き)が得意な彼女には色んな意味でこれ以上無い程の相性の良さを誇る。
「欲しいアーティファクトは?」とアンケートを取れば確実に上位に名を連ねる事になるであろう逸品。

だが、そんな脳天気に3次元化お絵描きをしていられるのも、エヴァの別荘を出るまでであった。

超がネギのカシオペアに仕掛けた次元の罠に一行共々陥り、帰ってきたのは学園祭終了から1週間後
『全世界に対する強制認識魔法』によりすっかり魔法の存在がバレてしまった世界だった。

更に『重要参考人』として、神多羅木・葛葉の魔法先生2名に狙われるハメに。
戦闘要員として出た刹那・楓が神多羅木の竜巻魔法により拘束され、他のメンバー共々連行される……
かに見えたが、

「し しまった これは……簡易ゴーレム!?

本物の7人は既にネギの救出に向かっており、別荘(建物)内に居た7人はハルナの召喚した簡易ゴーレムと、刹那の身代わりの札によるオトリだったのだ。
しかも千雨曰く2分で3体のゴーレムを描いてみせたようで、『アーティファクトよりコイツのペン速の方がよっぽど異常』と評された。凄まじい速筆である。

更にネギが捕われている場所に潜入した際に遭遇したケルベロス相手に、戦えないメンバー(のどか・千雨)の危機に意を決して戦闘に参加、
時間も隙も少ない中で、剣を持った甲冑剣士『剣の女神(ツルギタン)』を作成&召喚、見事ケルベロスの首を斬る活躍を見せたが、
それだけにケルベロス等が弐集院の娘(幼稚園児くらい)が見せていた幻覚と知った時には「大活躍も夢か」とガッカリしていた(スケブに剣の女神が残っていた事には安堵した)。

そして世界樹最深部の残存魔力とカシオペアを用いて、学園祭最終日へと時間跳躍。
ネギの大胆な作戦・『学園主催の巨大防衛イベントと称し、一般生徒に魔法武器を持たせて参戦させる』という作戦を聞き、
提案しつつも無関係の人間を巻き込む事を躊躇うネギに対し「面白そうだしお祭り中なんだからみんな参加してくれる」と持ち前の脳天気さで後押しすると共に、
のどか、夕映、千雨と共に大イベントの広告を短時間で作成。

超の計画開始後は、茶々丸による学園結界の陥落をきっかけとした鬼神兵の復活により、
力不足を嘆く千雨に以降お決まりとなる仮契約勧誘を行う。
何故かやたら慌てふためく千雨をからかいつつ、手際良くカモくんへの説明を行い人払いを済ませ、結果的に千雨の仮契約を後押しした。
手際良くカップリング(?)成立とは、流石同人作家と言ったところであろうか。

そしてネギの回復後、超を直接足止めせんと皆で向かって行く中、
茶々丸のコピー体3人の時間跳躍弾を大量の偽カモくんの召喚で相殺して防ぎ、古菲と共に彼女らの足止めを担う事を決意。
ネギ達が先行した為この戦闘の描写はほぼ描かれなかったが、
ネギVS超の最終決戦時に、煙を吐いて機能停止しているコピー体を引っ掴んで決戦を見守っているコマがあるので、無事勝利したと考えて良いだろう。

そして決着が着いた後も、裕奈が貰った食券を狙ってバカ騒ぎを起こしたり、
超の究極兵器超家家系図飛行ゴーレムに乗っていち早く奪取したところを明日菜に撃墜される等、底なしのエネルギッシュと彼女らしさを見せ、
大いに活躍した学園祭編は幕を閉じる。


【夏休み編】

「どうよ!?親友すらだませるこのクオリティ!!」


バトルパートが無いだけあって、ラブコメ煽り・引っ掻き回し放題。

「パートナー(この頃はまだ彼氏・彼女的な意味もあった)としてウェールズに一緒に来て欲しい」
というネギの紛らわしい発言にカンチガイしまくっている明日菜をのどか、夕映と共に発見、告白的な意味では無いと分かっていながら3人を煽ったり、
始動キーを考えていた夕映(と、夕映を弄るカモくん)の元に、ダークのどかなる偽のどかを向かわせとんでもない始動キーを披露させたり(エロのどかなるゴーレムも用意していたが本人に阻止された。見たかった……
と、明日菜と親友2人をラブコメ煽りの餌食に。

しかしテキトーに遊んでいた訳ではなく、アーティファクトの修行を様々な方面で積んでおり、
上記の偽のどかは絵が元でありながら完全に夕映、そして魔法の知識豊富なカモくんまでも騙す事に成功しており、
以降定番となる「炎の魔人シリーズ」の戦闘用のガチムチマッチョなゴーレムを古菲と戦わせてみたり、
極めつけには自分のゴーレムを複数召喚して夏コミの原稿を超高速で進める等、早くもアーティファクトの能力を熟練させていっている事がうかがえる。方向性がアレな気もするのは突っ込んではイケナイ。

更に夏休み編のプチ番外編として描かれた回では、なんとネギ・明日菜・刹那・木乃香・小太郎達を夏コミに連れてきた挙句、18禁BL同人を見せる布教を堂々敢行。
千雨の阻止が無ければネギくん(&コタロー)がイケナイ方向へのオトナの階段を登り始めてしまう所であった。


【魔法世界編】


<ネギとの合流までの2ヶ月>

(この世に腐女子因子を持たぬ女など存在しない 潜在需要は確実に…!)



魔法世界に降り立った直後に、フェイトら完全なる世界(コズモ・エンテレケイア)のテロ行為によりネギ一行とはぐれる事に。
その後暫く出番が無かったものの、さよが発見したのどかを助けに行きたくても、そこまで急行する足が無い……とネギが困窮していたその時、
なんと白き翼のロゴマーク入り・『グレート・パル様号』なる彼女らしいネーミングの金魚型自家用飛空船に乗って、
行方知れずだったカモくん(&ネギの杖)と共に颯爽と登場。

……え、どうやってそんな飛空船を調達出来たかって?
それについて本編中では『溢れる才能で一儲けした』としか言及されなかったのだが、
劇場版の特典・ネギま0巻のQ&A形式のオマケ漫画にて、合流までの大冒険譚が語られた。

端的に言ってしまえば、理由は至極単純。

『天才がただひとつの真実に気付いた』。

ゲートポートでのテロ事件で彼女が飛ばされたのは、亜人至上主義が幅を利かす超格差社会・ヘラス帝国。
金を持たない人間にはホントに厳しい環境、流石のパル様も「死ぬかと思った」という窮地に追い込まれる。
しかし、求人情報と小説を求めて書店に立ち寄った彼女は、魔法世界の根幹を揺るがすひとつの真実に気付いてしまった。

「あれ?ない…ない…ない…」

そう、魔法世界には無かったのだ。
腐女子が求めてやまないBL市場が!!!!

心の中に ホモォ…┌(┌ ^o^)┐ を隠し飼っている魔法世界の同胞達の為、同人作家・パルは立ち上がり、勝負を賭けたのだった。

魔法世界にとって斬新だった彼女のBL作品は、ブルーオーシャンを開拓する事に成功。
3ヶ月で帝都臣民に300万部強を売切り、帝都タワー最上階へと移住出来る程の大金持ちになってしまった。
もう逞しいってレベルじゃねえ……
あと、経緯は不明だがこの頃にカモくんと合流したようだ。

だが、過激な彼女の作品は『非実在美青年保護法』というどこかで聞いたような名前の法律に大いに違反していた為、
知事の犬ども帝都警察に逮捕寸前の所まで追い詰められるも、カモくんと共にパル様号で脱出。

魔法世界中盤までネギ達白き翼は全員指名手配を受けていたが、
それはフェイトの策略(本人曰く『スパイス』程度)による濡れ衣だった。
だがハルナに限り、ガチで指名手配を受けていた(ただしヘラス帝国領に限る)事がここに発覚してしまったのであった。
中学生にして富豪化→指名手配とか生き急ぎすぎよこの娘。


<合流後>

「奴らと戦う覚悟は きっちり醸成してきてるわよ」



ネギと明日菜がフェイトの交渉(罠)を決裂させた事により、ネギ達白き翼はフェイト達完全なる世界といよいよもって完全に敵対する事となる。
当然彼女も次第に烈しさを増していく戦いに巻き込まれていく事になり、オスティアではフェイト直属の部下・音使いの調と戦闘に。
『フライングマンタ』なる飛行ゴーレムや、ギガホンくんなるメガホンを召喚しのどかの読心をサポートするも、
音による全方位攻撃『救憐唱』の攻撃は咄嗟に召喚した防御ゴーレム『盾の乙女』でも防ぎきれず、術者への1%程度のダメージも予想外に大きく負傷してしまう。
彼女には珍しく(というか唯一の)シリアスにダメージを負うシーンである。

そんな彼女の負傷も一因か、フェイト達との小競り合いの後に完全なる世界との戦争状態に入った事をネギは白き翼のメンツに詫びるものの、
ハルナ本人はというと、ひたすら低姿勢で詫びるネギに炎の魔人を召喚し背後から一喝、
上記のセリフを笑顔で言い放ち、魔法世界、そして世界を揺るがす事実に首を突っ込むだけの覚悟を既に持っている所を見せた。

とはいえやはり白き翼の中ではあくまで非戦闘員寄りで、
その後は諜報要員・朝倉&さよコンビと組んで廃都オスティアのゲートポートの発見&世界地図作成の為別行動を取ったり、
未契約であった他のメンバー(古菲、さよ、茶々丸、祐奈、アキラ、まき絵、亜子、夏美)に『ディープキスが必要』という嘘を吹き込みつつ仮契約を勧め、
更に古菲に対しては彼女がネギに抱き始めていた淡い想いをラブ臭レーダーで察知してしまう等、広範囲にラブコメ煽りをぶちまけた。

拳闘大会終了後には、ネギを引き入れようと企むゲーデル総督の舞踏会に「いずれ魔法世界を席巻する漫豪となる為の人脈の宝庫」と個人的な野望を燃やし参加するも、
この辺からほぼシリアス(戦闘も恋愛も)一辺倒な展開になっていくので、残念ながら野望の達成はそっちのけ。
しかしゲーテルとの交渉が決裂した際の撤退プランとして、パル様号に『魔法の射手』をガトリング化した超高級武器を搭載したり、
完全にイレギュラーであった完全なる世界幹部・デュナミスによる傀儡悪魔軍団の襲来にも即座にプランBに切り替え全員に伝達する対応の早さ等、
作戦指揮を取るリーダーとしての素養も見せてくれた。
自称天才とはあながち伊達ではなく、ラブコメ煽りが出来なくなっても仕事先は豊富であった。


<最終決戦>

「コラーッ だめだめ リーダー!もっと気合いの入る奴お願いよ!」



上記のセリフの通り、この頃には重苦しくなりがちな場を鼓舞するムードメーカー役も定着。
最終決戦の地、『墓守人の宮殿』へ突入するグレートパル様号の操舵を担う事に。
栞から得た情報を元に、魔法世界の連合艦隊に援護射撃を要請、
その心意気からリカードやテオドラの協力を得る事に成功し、
連合艦隊、ネギ、刹那や夕映が切り拓いた道を行き、魔力の乱流に巻き込まれながらも見事突入に成功した。

その直後、急襲してきたポヨ・レイニーデイの『幻灯のサーカス』により精神を『完全なる世界』に飛ばされるも、
彼女の夢は、覚めた時の寝言を鑑みるにどうも『世界征服』。なんか敵側の境地まで野望が膨らんでるよーな……

その後はネギ達侵攻部隊によるフェイト達とのバトル描写が主となった為、非戦闘員である彼女の出番は少なくなるも、
遅れて『起動』した火のクゥアルトゥムの襲撃をネギの救援が来るまで全力で乗り切り、
ネギをフェイトとの決戦の地へ送り届ける等、要所での活躍は見せた。

そしてネギとフェイトの決戦を見守るも、
2人の最大級の魔力の衝突によって発生した魔力乱流にパル様号ごと巻き込まれ、
膨大な魔力によって開いた現実世界へのゲートに落ち、ネギ達より一足先に麻帆良学園へ帰還する事に。

船が不時着した場所で、魔法の事情を知らない鳴滝姉妹や、釘宮らチア組と偶然再会するも、
(当たり前だが)ツノも猫耳も無い、ごくふつーの彼女らの姿を見て……






*3

ノリが良くて色々と逞しく、普段は弱味など欠片も見せない彼女も、やはりまだ中学生。
世界の命運をかけた働きの連続で緊張感弛まぬ中、唐突に元居た平和な世界に帰って緊張のタガが緩んだのかもしれない。
355話に渡って連載された本作品において、彼女が涙を見せた唯一のシーンである。

その後はザジの高度な転移魔法によって、事情を知らない居残り組のクラスメートと共に再び最終決戦の地へ戻り、
千雨主導の明日菜復活作戦に参加。
再び起こった崩壊の危機から魔法世界を救い、今度は皆と一緒に現実世界・麻帆良学園へと帰還を果たした。


【その後】

帰還後、妄想する悩める神鳴流剣士・刹那に将来について聞かれた時は、
策を練って再び帝国に返り咲く事と、ペンで2つの世界を制してみせる野望を声高に語ってみせ、
刹那には「すさまじいバイタリティ」と評価(?)された。

体育祭編では、委員長に『ネギ先生の為』と吹き込み体育祭イベントを買収させ、
『31人の美少女の誘惑を完全に振り切って男のロマンの世界に走った』ネギに一泡吹かせる作戦を、祐奈と共に首謀・指揮する事に。
魔法世界で培ったリーダーシップを何に使っているんだこの娘は。

ネギの味方についた明日菜に『炎のおっさん改』を召喚し仕向けるも、
この頃には火星の白(魔法無効化能力)の力を完全に使いこなしていた明日菜には片手で消滅させられてしまう。
だがそこは機転の利くハルナ、『脳筋強キャラには精神攻撃が基本』と攻め方を変え、
明日菜がザジに気を取られている隙に、タカミチのゴーレムを召喚して明日菜の隙を作り、無力化に成功する活躍を見せる。
結果的に夕映とのどかの心変わりによりネギを取り逃すも、
更に茶々丸とエヴァの力を上手く使い、再び捕えることに成功。
しかし結果としては、葉加瀬の手により再び降臨した究極兵器・超家家系図が白紙に変化した事(ネギと結ばれる可能性は誰にでもある)で、
協力者の殆どがネギ側に寝返った事により、祐奈と共に総攻撃を受けるオチが付いたのであった。(まあこの時出た家系図は偽物だったんだけどね)


〈未来へ〉

明日菜が超の渡界機により100年(実際には131年)の眠りを終え帰還した『最も幸福な世界線』では、
メガロメセンブリアに居を構えるベストセラー作家(特にBL部門で圧倒的人気)に。
筆を走らせる彼女の隣にはカモくんも居るので、名コンビ関係も続いている様子。
一身一代で稼いだ金額はなんとクラス1であり、
執筆に行き詰まった時は、金に任せて作った私設の転移門を使用して、かつてのように親友を冷やかしに行っているのだとか……
元々何かとバイタリティに溢れ逞しかった彼女、更に魔法世界での経験が加わった今後は、
どのようにでも愉しく逞しく生きていける事であろう。


追記、修正は親友の恋の後押しをしながらお願い致します。

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最終更新:2024年02月21日 23:41
添付ファイル

*1 当項目にて使用されている画像は、著作権侵害及び販売妨害を目的としたものではなく、よりキャラクターの魅力をダイレクトに伝えるための限定的な使用である事をここに明記致します。

*2 出典:赤松健「魔法先生ネギま!」単行本14巻・140ページ(2006年・講談社より発刊)

*3 出典:赤松健「魔法先生ネギま!」単行本34巻・154ページ(2011年・講談社より発刊)