時空英雄 仮面ライダー

登録日:2016/08/13 Sat 23:23:00
更新日:2023/03/20 Mon 03:56:02
所要時間:約 21 分で読めます




時空英雄 仮面ライダー』は、初代『仮面ライダー』から『BLACK RX』までの昭和ライダーを題材とした漫画作品である。
著者はかつて石ノ森章太郎のアシスタントを務め、デビュー後も積極的に石森プロに力添えしたシュガー佐藤
そして構成として昭和ライダーシリーズのプロデューサーとして名高い故・平山亨が関わっている。
かつて徳間書店から刊行されていた『テレビランド』誌で、1989年12月号から1991年1月号まで連載された。


概要

元々は『仮面ライダーBLACK RX』の放送終了に伴い、視聴者から強い人気を博しながらも1990年度をもって一旦終了することとなった、仮面ライダーのTVシリーズ。
RXに続く新たなライダーは、1992年のOV『真・仮面ライダー 序章』、TVシリーズに至っては2000年の『仮面ライダークウガ』を待つまで実に十年の空白期を作ることとなり、
その間に雑誌掲載で展開されたのが「イレブンライダー」の企画である。

「イレブンライダー」の企画は、文字通り1号からBLACK RXまでの歴代11人の仮面ライダーを一括りのヒーローと見做したもので、
『BLACK RX』終盤にて1号~ZXまでの歴代仮面ライダーがRXの援軍として出演した繋がりが由縁だろうことは想像に難くない。
そもそもの発端は、小学館の『てれびくん』、講談社の『テレビマガジン』、徳間書店の『テレビランド』(これのみ現在は廃刊)、
これらは掲載権の都合などにより、3誌全てで同じ仮面ライダーのシリーズが取り扱われるという事は今までなかったのであるが、
それを打ち破ったのが1989年放送の『仮面ライダーBLACK RX』で、実にこれら3誌全てで特集されるという快挙を成し遂げたのである。
これを機に、丁度TVシリーズが終了した仮面ライダーを一過性のヒーローで終わらせず、パーマネント・キャラクターとして育もうという動きが発足。
水木一郎氏が熱唱するイレブンライダーのテーマ曲「11ライダー大讃歌」が日本コロビアムよりシングルCDで発売された他、
漫画連載の企画も始動、テレビマガジン誌で『仮面ライダー11戦記』(作画:成井紀郎)、
てれびくん誌で『宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦』(作画:故・居村眞二)、
そしてテレビランド誌にて連載されたのが、本項で紹介する『時空英雄 仮面ライダー』である。

本作では漫画3作の中でも、故・石ノ森章太郎に師事していたシュガー佐藤が作画を担当し、
更には映像作品の産みの親と言っても過言ではない故・平山亨プロデューサーを構成に迎えるという、一際豪華な体制となっている。
(無論、他2作が面白くない訳ではなく、いずれも著者それぞれの特色が強く出てるため必読)

タイトルの通り、本作は仮面ライダーが時空を越えて暗躍する侵略者の野望を挫くため、
様々な時代にタイムスリップして活躍するという構成になっており、そのため舞台となるのは現代に留まらず、
戦国時代や古代ローマは序の口、雑誌『ムー』染みた先史文明や、『西遊記』の世界観など、
兎にも角にもバラエティ豊かな舞台でライダーの幅広い活躍が描かれている。
平山亨氏も「テレビでは出来なかった事も想像の翼を広げてやりたい放題で、寿命が数十年は延びた」と述懐している。

他コミカライズとの差異を挙げるとすれば、まず一番には敵対勢力が完全に漫画オリジナルということだろう。
『11戦記』のガイスト・ショッカー、『銀河大戦』のマーダー帝国ともに、歴代の仮面ライダー映像作品から
再生復活した幹部・怪人を迎えた組織構成となっているのに対し、本作の敵・ジャオロ軍団はそういった要素が微塵もなく、
首領から末端まで完全に漫画初出のオリジナルキャラクターであり、それ故に非常に独自性が強い雰囲気を醸し出している。

また、イレブンライダー企画の漫画はいずれも『BLACK RX』の完結後を想定しているが故か、
BLACKは既にRXにパワーアップを遂げた後で、最初の『仮面ライダーBLACK』としての登場は基本的に実現していないのだが、
この『時空英雄』では、前述したシナリオ構成を逆手に取って、
過去の時代から召喚されたBLACKが、現代のRXと共闘するという変則的な形での登場を果たしている。
何にしても、平山亨氏が製作に関わっていない『BLACK』並びに『RX』が、こうして氏が構成を務める漫画作品で
主役級の活躍を務めたことで、名実共に初代ライダーから連なる「仮面ライダー・サーガ」として認められたと言っても過言ではないだろう。

『時空英雄 仮面ライダー』単独での単行本化は果たされなかったが、
2004年にミリオン出版より、他のイレブンライダー漫画2作とカップリングした豪華本『仮面ライダー 11戦記』が刊行された。
現在は絶版だが、電子書籍も各種媒体で販売されているため、媒体に拘らなければそちらでも入手可能。
クライシス帝国の壊滅後、11人の仮面ライダーが直面した新たなる戦い。もし手に取る機会があれば、是非とも読んで損はない。


あらすじ

仮面ライダー達の活躍によって平和が取り戻された地球に、今まさに新たなる脅威が迫っていた。

UFO対策委員会の理事長・ダイザ博士のもとに、彼を前々から脅迫していた宇宙人「ジャオロ将軍」の尖兵・バッカード参謀が襲来、
彼の一人娘エリーを人質に、ダイザが所持していた、地球の心臓と呼ばれる超物質「ブラッツ」の一つを強奪する。
ジャオロ将軍らの目的は、あらゆる時空に隠された10個のブラッツ全てを集め、地球を破壊することなのだ。
ダイザ博士からの連絡を受けてジャオロ一味を追ったイレブンライダーは、
ブラッツの力によって発生したタイムトンネルを通じ、敵の魔の手を食い止めるべく様々な時代へと追跡する。

イレブンライダーとジャオロ一味によるブラッツ争奪戦。全てのブラッツが揃った時、何が待ち受けているのか……


登場人物


仮面ライダー陣営

作中で仮面ライダー達は人間の姿にはならず、終始変身状態のままストーリーが進行する。

  • ダイザ博士
UFO対策委員会の理事長を務める正義の科学者。漫画オリジナルキャラにして、事実上のおやっさんポジ。
ブラッツのうち一つを所持しており、それがもたらす時空効果の研究を行っていたが、それ故に地球を狙うジャオロ将軍からの脅迫を受け続けており、
ついに漫画冒頭にてニューヨークの自宅にバッカードが差し向けられてしまう。
一人娘のエリーを人質に取られ、やむを得ずブラッツを手放してしまうが、すぐさま敵の手から取り戻すべく
かねてから連絡を取っていたイレブンライダーの司令塔となり、ジャオロ一味への戦いを開始した。

科学者としては存外有能で、物語当初の時点でブラッツ研究の賜物か、ジャオロ一味を追う仮面ライダー達に対し時空を越えた無線通信の技術を提供している他、
終盤ではタイムトンネルを人為的に発生可能な小型タイムマシンを製造するにまで至った。
ぶっちゃけ財団X辺りが見逃しそうにない人材だが……まぁイレブンライダーとのパイプがある以上、そう簡単には狙われないだろう。

  • エリー
ダイザ博士の一人娘である幼い少女。
第1話冒頭でバッカードに人質に取られてしまい、ダイザ博士の所持していたブラッツと交換で開放される。
その後は第2話で寂しさ故に、フィンランドに現れたサンタクロース(ジャオロ将軍らの変装)に警戒せず近寄って襲われたことがあったものの、
以降は特にトラブルも起こさず、父とともに仮面ライダーの戦いを見守っていた。

かつて秘密結社ショッカーゲルショッカーと戦い抜いた、偉大なる歴代ライダーの大先輩。
2号は『ストロンガー』や『10号誕生』を踏襲した黒マスク。
第1回でブラッツを使い時空を越えたジャオロ将軍を追い、人類史が始まるよりずっと過去のイースター島に到達。
群を成して襲い掛かるモアイ像をV3ら後輩ライダーに任せ、既に第2のブラッツを手に入れていたバッカードからブラッツを奪還した。

第2回で、北欧フィンランドにおいてジャオロ将軍とコゴエンダールから、ダイザ博士とエリーを救助したあと、
敵を追って古代・氷河期の北極圏ラップランドへ。
凶暴化したマンモスらをかわしてコゴエンダールを倒すも、第3のブラッツはジャオロ将軍に回収されてしまった。
第10回ではV3ホッパーを飛ばし、不思議な赤い光の正体が硫酸の雲であることをスーパー1と共に突き止める。
第12回ではエレクトロアイで真田忍者の霧隠れの術を破った。

第3回で、オーストラリア・シドニー湾に発生した時空の穴から、海底に眠るムー大陸の遺跡へと到達。
アイガロン操る一角獣に呑み込まれるも、胃袋の中で待ち構えていたアイガロンを制して第4のブラッツの回収に成功。
遺跡に海水が雪崩込んだ時は、深海探査用カイゾーグであるXが、アマゾンに酸素カプセルを渡すことで乗り切っている。
第10回では思念生体バルフォーゼにも実体があることを見ぬき、大切断によって燻り出した。
第13回では9世紀のバイキング船を操るジャオロを海上戦で翻弄する活躍を見せる。

第4回で、南アフリカのヨハネスブルグから時空の穴を通じ、古代ローマに辿り着く。
ローマ皇帝になりすましてストロンガーの命を狙った透明怪人イグノスと激突、
操られる魔神像に攻められるも、電ショックからの電キックというコンボで敵を粉砕、第5のブラッツを手に入れた。
第12回ではカブトキャッチャーで真田忍者の霧隠れの術を破った。

第5回で、バルセロナ「王の広場」から敵を追跡し、大昔の中国……もとい『西遊記』の世界に到達。
何故かライダーを敵視する三蔵法師に差し向けられた孫悟空、沙悟浄、猪八戒に襲撃され、
紅葫蘆に吸い込まれてはライダーブレイクで脱出、筋斗雲に乗った悟空を説得しつつも空中戦を繰り広げるが、
最終的にお釈迦様によって、三蔵法師がジャオロ軍団のイムモータルが化けた偽者と判明した後は共闘して敵を撃破。
事情を知った本物の三蔵法師から、彼の所持していた第6のブラッツを譲り受け、お互い平和な世界を作ることを誓うのだった。

第6回で、アメリカのフロリダ湿地帯から敵を追跡し、5億年前の古生代に到達。
ゲドー参謀が操る古代生物の群を相手にファイブハンドで応戦、敵の念派を見破り撃破するも、
第7のブラッツは同時代に赴いていたジャオロ将軍に奪われてしまう。
第9回ではレーダーハンドからの衛星探査で、現代に出現した翼竜達がフォーゼの落とし仔である事を看破。
第10回でもV3と共に衛星軌道上へレーダーハンドを飛ばし、硫酸の雲を探知する。

第7回で、北アフリカ・サハラ砂漠からグロン参謀を追跡し、ドラキュラ時代のトランシルバニアに出る。
現地でドラキュラさながらの吸血行為を繰り返していたグロンと、洋館の地下迷宮で追跡戦を繰り広げ、
各種爆弾や看破ディスプレイを駆使して追い詰めた末に、焦点キャッチ・アイでグロンの弱点が背中であることを見破り
必殺ZX十字架キックをお見舞いし撃破。グロンの所持していた第8のブラッツを回収し、崩壊する洋館を後に帰還する。
第12回では戦国時代の真田城を舞台に、敵に騙されて襲ってきた真田忍者たち相手に大立ち回りを見せた。

連載当時最新の仮面ライダーにして、本漫画後半部の実質的な主役。

第8回で、有史以前の超古代大陸において、待ち構えていたジャオロ軍団のフォーゼ参謀を相手に
時空を越えて救援に来た過去の自分自身、仮面ライダーBLACKと共闘。
2大BLACKによるキングストーンパワーキックすらも効かない敵に苦戦するが、
フォーゼの弱点を曝け出すことに成功し、救援に来た先輩ライダー&ブラックらと共にライダーオールキックで粉砕。
敵が所持していた第9のブラッツを回収し、異変の発生した現代へと一路帰還する。
第9回では過去の時代に残ったBLACKと意識を共有させ、フォーゼの落とし仔を倒す手がかりを掴んだ。

第10回では南極・昭和基地近辺の時空の穴から、創成期の地球へとイレブンライダーと共に赴き、
スーパー1やZXですら数分しか耐えられないほどの硫酸や溶岩の滾るバトルフィールドで、
ロボライダーやバイオライダーへのフォームチェンジを駆使して待ち構えていたバルフォーゼに単身立ち向かう。
この際、敵の放った怪光線をもバイオブレードを盾にして防御する戦い方を披露した。
第11回では荒廃した未来世界で、ロボライダーとなってライダーマンと共にV3をマゾーンから救出。
第14回では地球の中心・マグマ地帯に潜ったジャオロ将軍を、バイオライダーの液体化能力でブラッツに付着することで
イレブンライダーに先駆けて追跡、マゾーンの放つ800万度のマグマ攻撃をロボライダーに変身して耐久し、
最終的には駆け付けてきたイレブンライダーと合流、10個のブラッツ全てを奪い返すことに成功。
ライダーコズミックパワーでジャオロとマゾーンを宇宙の彼方へと放逐し、戦いに終止符を打った。

……と、登場以降はイレブンライダーの筆頭格ともいえる扱いで活躍しているが、
同じくイレブンライダー漫画『宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦』はRXの活躍する裏で先輩ライダーが不遇気味だったのに対し、
こちらではRX単独の活躍はバイオライダーの柔軟性、ロボライダーの耐久性が求められる局面に限られており、
全体を通しては他ライダーの見所も損なわず、かと言って自重しすぎることもなく、割とバランスの良い活躍をしている。

バルフォーゼ戦でのスーパー1の台詞「ここはRXに任せよう」を「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」に変えたコラ画像は有名。
というか原作でRXがしでかしたことやどこか悟ったようなスーパー1の表情のために実際のセリフだと思っている人も多いかも

第8回から第10回まで登場。言うまでもなく原作『BLACK RX』でパワーアップを果たす前のRX本人にして、時空を越えた同一人物。
本作がタイムスリップを題材としていることを逆手に取り、時間軸を越えた援軍としてBLACK RXと共に共闘を果たしている。
イレブンライダー題材の漫画3作の中でも、無印BLACKが登場しているのは本作『時空英雄 仮面ライダー』のみである。
11人の仮面ライダーの中には含まれず、実質的なゲスト登場。

設定上はRXよりも戦闘力が落ちるとされながらも、フォーゼ参謀との戦いではそのようなスペック差を全く見せることなく
RXとほぼ互角の活躍ぶりを見せており、1号~RXらイレブンライダーと共に放ったライダーオールキックにも参加している。
イレブンライダーが現代に急行後も過去の時代に残留、同体ゆえにRXとは時空を越えて意識を共有しており
RXにアドバイスしたり、過去の時代で生きていたフォーゼの触手を粉砕する役目を務めるなどの活躍を見せる。
その後は創成期の地球におけるバルフォーゼとの戦闘に参加、全ライダー同時キックで敵を粉砕した後、
現代に通じる時空の穴を塞ぐために一行と別れ、またいつかの再会を誓ってRXらイレブンライダーを見送った。


ジャオロ一味


  • ジャオロ将軍
ジャオロ一味の首領にして、本作通しての悪役。
ソア星系ビルダマス星系の邪神で、邪悪の太陽ジャオの光から産まれた「霊生体」……早いが話「妖怪」「化け物」の類。闇医者救世主「ヒッ」
外観はメデューサの怪物を思わせる蛇頭をしており、「参謀」と呼称される怪人達を地球の各時代に送り込み、
あらゆる時空に隠された10個のブラッツ全てを揃えることで、その力を用いて地球を破壊する事が目的。
一味のボス格であるがフットワークが存外軽く、部下が活動している現場に赴いて共にライダーを迎え撃つことも多い。
また変装も得意とし、第2話ではコゴエンダール共々サンタクロースに扮した他、第13話ではバイキングのコスプレでライダーと戦闘、
更には一般人の少女に化けることで仮面ライダーを欺き、土壇場で全てのブラッツを手中に収めることに成功、地球の破壊を目論んだが……

  • バッカード参謀
第1回に登場。西洋の悪魔やドラゴンを彷彿とさせる蛇のような外観の怪人。
ダイザ博士を襲撃して第1のブラッツを奪い去り、時空の穴で共にモアイの飛び交う過去のイースター島に到達。
モアイ王から第2のブラッツを入手するも、駆け付けてきた仮面ライダー1号・2号に阻まれ、
長い身体で締めつけるなどの戦法で挑むも、ライダーW攻撃で胴体を引き千切られ、ダブルライダーキックで止めを刺された。

  • コゴエンダール参謀
第2回に登場。一反木綿に手足を生やしたような外観の怪人。
氷を操る能力を持ち、刺した相手を氷漬けにした挙句粉々にしてしまう「氷柱剣」を武器とする。
ジャオロ将軍共々サンタクロースに扮装し、北欧フィンランドに隠れていたダイザ親子を襲撃したが
V3とライダーマンに阻まれ、氷河期の北極圏ラップランドに跳躍してマンモスの群をけしかける。
ダブルライダーを氷の粘液で動きを封じ、氷柱剣で串刺しにしようとするも逆にそれで拘束を解かれてしまい、
ライダーマンのスウィングアームで縛られた後、V3逆タイフーンを浴びて跡形もなく溶解してしまった。

平山亨の手によるストーリー原稿では、フィンランドで子供達を採取装置にかけて生体エネルギーを搾取、
更にはその行為に抗議した本物のサンタクロースたちを氷柱剣で惨殺するという、
そのまま漫画になったら読者の子供達にトラウマを植え付けること間違いなしな悪行を行う描写が書かれていた。

  • アイガロン参謀
第3回に登場。巨大な単眼を有したクラゲといった外観で、その姿はさながら妖怪バックベアードそのものである。
シドニー湾でタンカー群を襲撃、駆け付けたXとアマゾンを海底のムー大陸遺跡へと引きずり込む。
復活させた一角獣にダブルライダーを飲みこませると、自身もその体内でライダーを迎え撃ったが
一角獣の胃の器官で自分自身が雁字搦めにされてしまい、Xキックと大切断のコンボで撃破された。

  • イグノス参謀
第4回に登場。伝承のミイラ男や、H・G・ウェルズの透明人間を思わせる外見の怪人で、「透明怪人」を自称する。
古代ローマでストロンガーを待ち受けており、ローマ皇帝に化けて軍隊をけしかけて倒そうと目論んだ。
正体が露見した後は巨大な魔神像を操り、ストロンガーを一気に踏みつぶしてしまおうとするが、
その居場所を察知されてしまい、電ショックで消し炭にされる最期を迎えた。
魔神像もまた電キックによって破壊され、中に隠されていた第5のブラッツはストロンガーの手に渡る。

  • イムモータル参謀
第5回に登場。芋虫と甲殻類を混ぜたような一つ目の怪物。
古代中国『西遊記』世界の三蔵法師を捕えて偽者に成り済まし、三匹のお供をスカイライダーに差し向けたが
お釈迦さまによって正体を暴かれ、結果スカイライダーと孫悟空の二人を迎え撃つ羽目に。
既に第6のブラッツを三蔵法師から奪っており、身軽なフットワークと火炎放射で二人を翻弄して
早々と現代に帰還しようと目論んだが、孫悟空に通せんぼされ、スカイライダーのスカイキックで敗北。
死の間際にブラッツをジャオロに届けようとするも、結局悟空に回収されてしまった。

  • ゲドー参謀
第6回に登場。巨大な単眼を有したカマキリの怪物。
5億年前の古生代に跳び、巨大三葉虫、巨大ナメクジ、シダ植物などの古生物を念波で操作してスーパー1を倒そうと試みたが、
逆転エレキパワーで念波攻撃を破られ、スーパーライダー旋風キックで倒される。

  • グロン参謀
第7回に登場。タキシードに身を包んだ怪人で、その姿は伝説上のドラキュラ伯爵そのもの。
人間のエネルギーを吸って1000年以上生きてきたと豪語する。
無数のコウモリを操ったり、敵をマントで包みこんで生体エネルギーを奪うなどトリッキーな戦術を得意とする。
ドラキュラ時代のトランシルバニアで吸血行為を繰り返していたところをZXと遭遇、
洋館の地下迷宮で追撃戦を繰り広げたが、最期は弱点である背面に必殺ZX十字架キックを食らい、灰化して死亡。

  • フォーゼ参謀
第8回に登場。スフィンクスのような見た目をした巨大な怪物。
一見実体があるように見えるが、その本質は全身がエネルギーの塊で構成された存在。
有史以前の超古代大陸でBLACKとRXの二人を迎え撃ち、2人のキングストーンパワーキックすら弾き返す強敵だったが、
RXに「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足の生き物はなにか?」と問いかけられ、
頭を抱えてしまったところに、アングリと開けた口の中にエネルギーの黒点を発見されてしまう。
最終的には合流したイレブンライダー+BLACKの12人全員の放ったライダーオールキックを弱点に喰らい、敗北。

しかし、一度は倒されたように見えながらも一本の触手が生きており、
第9回にて世界中に巨大なサナギを出現させ、その中から産まれた怪獣サイズの翼竜達を操って暴れさせる。
あらゆる攻撃が通用しない強敵相手にライダーも苦戦したが、超古代大陸に残留したBLACKが生きていた触手を破壊。
これで収まるかと思いきや、それと同時に翼竜達が悪魔のような外見の怪獣に変貌、更に手がつけられなくなる。
一か八かイレブンライダーが世界中で同時に放った一斉キックにより、完全に倒されたと思われたが……

  • バルフォーゼ参謀
第10回に登場。フォーゼ参謀の実体であり、様々な獣が混合した「鵺」の如き見た目の思念生体。
硫酸や溶岩の滾る創成期の地球に潜み、時空の穴を現代に繋げて硫酸の雨を世界中に降らせようと目論んだ。
当初は不可視の姿でイレブンライダーを迎え撃ったが、アマゾンの大切断で実体を燻り出されて姿を見せる。
スーパー1やZXですら耐えられない硫酸の海に逃げ込んだが、RXはものともせず形態変化を駆使して追跡。
ボルテックシューターにスパークカッターの連撃で硫酸の海から追いだされ、12ライダー全員の同時キックで今度こそ完全に葬られた。

  • マゾーン参謀
第11回、第13回、第14回に登場。大入道のごとく巨大な怪物で、本作の実質的なラスボス。
全身がブラック・ホールで構成されており、マイナスパワーを操るジャオロ軍一の猛将。
イレブンライダーの攻撃をいずれの吸収する無限のパワーの持ち主だったが、逆にその際限ない攻撃力は主のジャオロにとっても脅威であり、
ライダー達の誘導によってジャオロもろとも攻撃されられそうになったところを、ジャオロの判断でブラッツに封印される。
その後、全てのブラッツをジャオロが手にしたと同時に復活、ジャオロと共に地球の中心・マグマ地帯へと潜行し、
今度こそイレブンライダーをブラック・ホールの餌食にしようとしたが……

  • ジャジャキ参謀
第12回に登場。忍者のような和装に身を包んだ怪人。
戦国時代の真田城に隠された最後のブラッツを入手する命を受け、伊賀忍者を自称することで
真田忍軍を仮面ライダーに差し向けて潰し合わせようとしたが、現れた真田幸村によって正体を暴かれる。
それでもなおライダーや伊賀忍者を出しぬいて真田城の宝物庫に辿り着くが、そこにあったのはただの宝石に過ぎず、ライダー達に取り囲まれて狼狽えている所を、
ジャオロから自分の本当の役目がライダー達に対する囮であり、ジャジャキが戦ってる間に最後のブラッツを入手したと告げられ、用済みとばかりに自爆させられるという最期を迎えた。


その他


  • モアイ像
第1回に登場。人類史が始まる以前の地球、イースター島と思われる場所で群を成して空を飛んでいた。
キバヤシ「モアイ像は、遥か太古に宇宙から飛来した存在だったんだよ!!」
 (; ・`д・´) ナ、ナンダッテー !! (`・д´・ (`・д´・ ;)
モアイ王と呼ばれる巨大なモアイ像も存在しており、第2のブラッツはその目から涙と共に流れ出た。

第2回に登場。氷河期に生息していたマンモスの大群で、極度の飢えの為に興奮して凶暴化している。
コゴエンダールにけしかけられてV3とライダーマンを襲うも、そのうち一頭にコゴエンダールの氷柱剣が刺さり、
氷の礫となって砕け散った中から第3のブラッツが現れた。

平山亨によるストーリー原稿では、悪意のない相手を前にV3とライダーマンがマンモスと戦うことを躊躇する様子も描かれているが、
流石に子供向けには重いと思われたのか、実際の漫画では特にそのような展開はない。

  • 一角獣
第3回に登場。海底に沈むムー大陸の怪物たちで、恐竜トリケラトプスのような外見をしている。
石像のような姿になって動きを止めていたが、海水が雪崩込んできたと同時に生気を取り戻して復活、
Xとアマゾンを飲みこんだが、最終的には脱出されて粉砕、その中に隠された第4のブラッツはXらの手に渡る。

  • 三蔵法師とお供たち
第5回に登場。大昔の中国で、妖怪たちと戦いながら旅を続けてきた三蔵法師サルの孫悟空ブタの八戒カッパの沙悟浄の一行。
突如現れたスカイライダーを三蔵法師の命令で襲撃、特に孫悟空は紅葫蘆や芭蕉扇、筋斗雲などを駆使してスカイライダー相手に空中戦に縺れ込んで
互角の戦いを繰り広げたが、突如現れたお釈迦さまによって三蔵法師が偽者であることを知らされるや否や、逆にライダーと共闘。
三蔵法師に化けていたイムモータルを共に追い詰め、倒すことに成功する。
事件解決後、救出された三蔵法師はスカイライダーに第6のブラッツを託し、共に平和な世界を目指すことを誓うのだった。
後年の後輩ライダーに、サンゾウゴースト眼魂が試す様な態度を取っていたのも、この一件があったため……かも?

  • 真田忍軍
第12回に登場。怪物から逃れてきた伊賀忍者を自称するジャジャキ参謀の策略によって、猿飛佐助霧隠才蔵が率いる真田忍軍がイレブンライダーと激突する事に。
真田城を舞台にライダー達と忍術に罠と大激戦を繰り広げたが、現れた真田幸村によりジャジャキが伊賀忍者でないことが判明、和解して共闘する。
ジャジャキの自爆後は、ジャオロの野望を挫くべく現代に戻るイレブンライダーを見送った。
後にその幸村は牙王に騙される事に…多分パラレルだ。




スーパー1「おれが行く!膨大なWikiを編集できるのは惑星探査用のおれだけだ!」

ZX「おれも行けるぞ!」

RX「スーパー1もZXもせいぜい数分かけなければ追記・修正できない、おれが行く。変身!ロボライダー!」

スーパー1「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかなここはRXに任せよう」


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最終更新:2023年03月20日 03:56