トラミッド(遊戯王OCG)

登録日:2016/07/24 Sun 14:09:44
更新日:2023/12/30 Sat 17:02:18
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「トラミッド」とは、遊戯王OCGで登場したカード群である。


▼概要

初登場パックはメタルフォーゼと同期の「ザ・ダーク・イリュージョン」。

古代エジプトとピラミッドをモチーフにしたテーマで、所属するモンスターは全て地属性岩石族で統一されている。
下級モンスターはどこからどう見ても古代エジプトの神官にしか見えないが、魔法使い族ではなくあくまで岩石族である。またか遊戯王。
古代エジプトモチーフだが同パックに収録されたブラック・マジシャンシリーズやATMとは何の関係もない。
テーマ専用のカテゴリフィールド魔法がなんと3種類も存在する珍しいテーマで、これらのフィールド魔法を状況に応じて使い分けて戦う。

何気に岩石族史上初となる種族統一テーマ
このカテゴリの出現を以て扱いの特殊な幻神獣族と創造神族以外の全種族に種族統一テーマが出揃うという偉業を成し遂げたテーマだったりする。
後発のサイキック族幻竜族にすら先を越されるまで放置された辺り当時の岩石族の不遇を表している。



▼所属カード

モンスターカード

下級モンスター

下級モンスターは全て岩石族で統一されており、なおかつ以下の共通効果を持つ。

(2):相手ターンに1度、自分フィールドの「トラミッド」フィールド魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地へ送り、デッキからそのカードとカード名が異なる「トラミッド」フィールド魔法カード1枚を発動する。

このフリーチェーン効果によって相手ターンに任意のタイミングでデッキから好きなフィールド魔法を呼び出して張り替えることが可能。
また後述するフィールド魔法はいずれも墓地に送られた際に発動する固有の効果を持ち、この効果で張り替えることによって各固有効果の発動トリガーとすることもできる。

■トラミッド・マスター
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1800/守 700
(1):1ターンに1度、自分フィールドの表側表示の「トラミッド」カード1枚を墓地へ送り、フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

下級トラミッドの一体。
下級モンスターとしてはまずまずの高打点を有し、アタッカーとしての運用も見込める。
固有効果は表側表示のトラミッド一枚と引き換えのセットカード破壊。

基本的にはフィールド魔法カードを墓地に送りながら効果を発動しつつ各フィールド魔法の墓地効果の発動条件も満たす、という運用が主軸になる。
また自分自身をコストにすることもできるのでフィールド魔法を維持しておきたい盤面でも発動しやすい。
反面ボードアドバンテージの消費はやはり重く、気軽に撃てる効果ではないので発動のタイミングには細心の注意を払う必要がある。
また後述のハンターやダンサーと異なりこのカードのみレベル4であるためにサポートを共有しづらい弱点もある。
(もっともこれはマスター独自のサポートルートを構築できるというメリットでもあるのだが。)

■トラミッド・ハンター
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻1400/守1100
(1):フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、
自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに岩石族モンスター1体を召喚できる。

下級モンスターその2。
固有効果は岩石族モンスター専用の二重召喚。
モンスターの大量展開の手段が乏しく、フィールド魔法の効果を除けばモンスターの展開をほぼ通常召喚に頼らなければならない厳しい状況にあるトラミッドにとって、
1ターン内に複数のモンスターを展開できるこのカードの存在は極めて重要な意味を持つ。
下級トラミッドを複数展開しておいて相手ターンに備えるのが基本になるが、レベル3岩石族を追加召喚してランク3エクシーズにつなげるという手も。

■トラミッド・ダンサー
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻 600/守1900
(1):1ターンに1度、自分の墓地の「トラミッド」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻し、自分フィールドの岩石族モンスターの攻撃力・守備力は500アップする。

下級モンスターその3。
攻撃力はわずか600しかなく、そのまま出したのでは下級モンスターにすら勝てない。
反面守備力は1900とそこそこ堅いので自身の効果で強化しつつ壁役にしたいところ。

固有効果は墓地のトラミッドカードをデッキに戻しフィールド上の岩石族モンスターの攻撃力・守備力をバンプするというもの。
基本的には張り替えによって墓地に送られたフィールド魔法を回収するのに使用する。

非常に地味な効果だが打点も足りないトラミッドにとってはかなり重要な効果。
自身のステータスを補強すれば守備力2400とどうにか並レベルの上級モンスターくらいならギリギリ凌げる程度の守備力は得られる。
加えてターン内の発動回数に同名カード縛りがないため、複数を展開して一斉に効果を発動するとたちまち総攻撃力がインフレを起こし始める。
一度発動しただけでもハンターなら攻撃力1900、マスターなら2300と戦闘をこなせるくらいには強化できるため、
ハンターか後述のフィールド魔法の効果でダンサーを追加展開しながら打点を補強しつつ地道に殴ってゆくのがトラミッドデッキの基本となる。

またフィールド魔法の連続張り替えの流れを極力途切れさせたくないトラミッドにとってデッキのフィールド魔法が枯渇するのは致命傷なので、
墓地からデッキにフィールド魔法を戻せる点もかなり重要。

問題なのは攻撃表示で出したくないステータスなのに基本的に通常召喚を介して攻撃表示で出す羽目になる点か。


上級・最上級モンスター
現在のところ「トラミッド・スフィンクス」のみが該当する。

■トラミッド・スフィンクス
特殊召喚・効果モンスター
星10/地属性/岩石族/攻2500/守2500
このカードは通常召喚できず、「トラミッド」カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1):「トラミッド・スフィンクス」以外の自分フィールドの表側表示の「トラミッド」カードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分フィールドに他の「トラミッド」カードが存在する場合、
このカードの攻撃力・守備力は自分の墓地のフィールド魔法カードの種類×500アップし、相手モンスターは「トラミッド・スフィンクス」にしか攻撃できない。

トラミッド唯一の大型モンスター。
効果は二種類ある。

一つはトラミッドカードの被破壊時に自身を特殊召喚する効果。
特別な事情がない限り基本的にはこの効果で特殊召喚することになる。一応「『トラミッド』カードの効果」と書かれているため、
後述するフィールド魔法の効果でも特殊召喚できなくはない。

第二の効果は特定条件下での自己強化と攻撃制限効果。
一種類だけでも打点は3000、フィールド魔法やダンサーによる後押しも加われば4000、
更に複数種類のフィールド魔法が墓地にあればさらなる打点上昇も見込める。

反面自身には何の耐性もなく、このカード単体では基本的にただの打点バカにしかなり得ない。
出した次の瞬間には蒸発している可能性があることも考えるとフォートレスなど何らかの保険がある状態で出すか、あるいは安全が既に確保できた状態で出すのが望ましい。


魔法カード
先述の通り専用のカテゴリフィールド魔法カードが三種類存在する。

■トラミッド・クルーザー
フィールド魔法
「トラミッド・クルーザー」の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、岩石族モンスターが召喚される度に、自分は500LP回復する。
(2):フィールドに「トラミッド」モンスターが召喚された場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。
(3):フィールドゾーンの表側表示のこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「トラミッド」モンスター1体を手札に加える。

変形して機動戦艦と化したピラミッド。
このカードを含め三種のフィールド魔法はいずれもピラミッド型の機動兵器がトランスフォームしたものであるらしい。
効果は3つある。

第一の効果は微弱なライフゲイン効果だが、
このカード自体そうそう長くフィールドに維持しておくようなものではないのでほぼおまけ程度だと考えて構わない。

第二の効果は手札交換効果。
デッキの回転速度に難があるトラミッドではデッキを掘り下げつつ手札の質を高められるこの効果はありがたい。
ハンターの効果で追加召喚すれば二回目の効果発動も狙える。
一方手札から墓地に送って旨味のあるトラミッドカードは少ないため可能な限り岩石の番兵など墓地にあることに意味を見いだせるカードを捨てたいところ。

第三の効果はフィールドから墓地に送られた際にデッキからトラミッドモンスターをサーチする効果。
このカードの真骨頂とも言える効果で、タイミングを逃さないために適当にフィールド魔法を張り替えるだけでも効果を発揮する。
またサーチ先にカテゴリ縛り以外の制限がないのでダイレクトにスフィンクスを手札に呼びこむことも可能。
この効果を基軸にアドバンテージを稼ぎつつフィールド魔法を張り替えて様々な局面に対応してゆくことになる。

■トラミッド・キングゴレム
フィールド魔法
「トラミッド・キングゴレム」の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの岩石族モンスターの攻撃力は500アップする。
(2):自分の「トラミッド」モンスターが戦闘を行う場合、ダメージステップ終了時まで相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(3):フィールドゾーンの表側表示のこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
手札から「トラミッド」モンスター1体を特殊召喚する。


第一の効果は全体打点バンプ。全体的に打点の足りないトラミッドにとってこの500アップは決して無視できない。

またトラミッド以外の岩石族も恩恵に与ることができるので、
フォッシル・ダイナ・パキケファロや各種岩石コアキなどを採用したメタビ軸にする場合は戦闘破壊を防ぎやすいこの効果はかなり大きな意味を持つことになる。
相手フィールド上の岩石族も強化してしまうが、現環境ではフィールドに居座ってくる岩石族はミラーマッチでもない限りまず出くわさないためほぼ無視して構わない。

第二の効果は戦闘時のカード効果発動を封印する効果。1の効果とのシナジーで安全に攻撃を通しやすくなる。

第三の効果は手札からのトラミッドモンスター展開効果。
相手ターンに下級モンスターの効果で張り替えて下級トラミッドを展開すればそのターン更に張り替え効果を発動できる。
余裕が有るときはスフィンクスを出して一気に畳み掛けるのも有効。

■トラミッド・フォートレス
フィールド魔法
「トラミッド・フォートレス」の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの岩石族モンスターの守備力は500アップする。
(2):フィールドの「トラミッド」モンスターは効果では破壊されない。
(3):フィールドゾーンの表側表示のこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「トラミッド」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える

今度は機動要塞形態へと変異したようだ。
第一の効果は全体守備力バンプ。攻撃力バンプと違ってダメージレースに直接寄与できない分有り難みは薄いか。
ダンサーの守備力を強化してやればダンサー自身の効果と併せて下級モンスターらしからぬ2900という守備力を得られる。
また番兵ゴーレムや伝説の柔術家、アステカの石像など高守備力を活かした立ち回りをする岩石族もいるのでそれらのサポートにも利用できる。

第二の効果はトラミッドモンスターを効果破壊から守る効果。
トラミッドモンスターの生存性が飛躍的に高まる他、自分のカードの効果でも破壊されないので、
ブラックホールや激流葬で一方的に相手モンスターだけを全滅させるというえげつないコンボも可能。

第三の効果は墓地からトラミッドモンスターを回収する効果。
下級トラミッドを回収してさらなる展開に備えるのも良いが、スフィンクスを回収して相手にプレッシャーを掛けることもできる。


古代遺跡の目覚め(トラミッド・パルス)
永続罠
(1):1ターンに1度、自分の墓地から、岩石族モンスターまたはフィールド魔法カードを合計2枚除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカード以外のフィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
●自分の墓地の岩石族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
●自分の墓地のフィールド魔法カードを3枚まで対象として発動できる。
そのカードをデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。

ピラミッド形機動兵器が起動した瞬間のようだ。
効果はどれも有用ではあるが、墓地リソースを大幅に消費してしまう弱点がある。
トラミッドフィールド魔法はダンサーの効果で回収したりスフィンクスの打点強化に利用したりするので極力除外するのは避けたい。
チキンレースは実質使い切りのドローカードとして機能しつつ張り替え効果によってすぐに墓地に貯まり込み、
かつ再利用する旨味も少ないためこのカードのコストに最適である。
また岩石族をコストとして除外できる点に着目し、除外した岩石族を化石岩の開放で帰還させるといった使い方も考えられる。

古代遺跡の静粛(トラミッド・ローディング)
永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在し、
フィールドゾーンにフィールド魔法カードが表側表示で置かれた場合に発動できる。
デッキから「古代遺跡の静粛」以外の「トラミッド」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドの表側表示の岩石族モンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
破壊されたモンスターとはカード名が異なる「トラミッド」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
五年越しに現れた新規カード。トラミッド魔法・罠カードのサーチ効果とトラミッドモンスターのリクルート効果の二つを併せ持つ。



▼デッキ概要


先述の通り3種類あるフィールド魔法とそれらを相手ターン中に張り替えられる下級モンスターの効果を利用し、
守りを固めるならフォートレス、攻めに転じるならキングゴレム、自分のターンでアドを稼ぎつつ中継ぎにするならクルーザーというように、
各フィールド魔法の効果を状況に応じて使い分けて戦う。

しかしトラミッドモンスターは現状非常に数が少なく、
トラミッドモンスターだけで取れる戦術には必然的に限りが出てくるしそれだけで戦えるほど現在の遊戯王の環境は優しくない。
そのため現在のトラミッドは以下の二種類のデッキタイプに大別されている。

●【メタビ型4軸トラミッド】
トラミッド・マスターのレベルが4であることに着目し、
同じ岩石族であるフォッシル・ダイナ・パキケファロや干ばつの結界像、各種岩石族コアキメイルなどを複数採用してそれらを「同胞の絆」から一気に展開。
相手のモンスター展開を阻害しつつ殴っていくというもの。

地属性・岩石族で統一されているトラミッドでは干ばつの結界像による影響はほぼ無いに等しく、
ハンターからの追加召喚によって展開もまかなえるのでフォッシル・ダイナ・パキケファロによる特殊召喚封じにも大きな影響を受けづらい。

また岩石族コアキメイルは手札のトラミッドを公開するだけで維持が可能なため扱いやすく、
戦線を崩壊させかねない致命的な一撃を防ぎつつ高い攻撃力でダメージレースにも貢献してくれる。

弱点となるのは始動の遅さ。
同胞の絆があれば良いのだがそれがない場合は基本的にハンターの効果による追加召喚などを使って、
地道にモンスターを展開していくのが基本になるためモンスターの展開速度で遅れを取りやすい。
またメタビ型の性質上、先手を取ってフィールドを予め制圧しておかないと不利に傾いた中盤以降の立て直しは困難を極める。

●【エクシーズ型三軸トラミッド】
こちらは積極的に特殊召喚を用いて素材をフィールドに用意し、
主にダンサー・ハンターを素材にできるランク3のエクシーズモンスターの展開を狙ってゆくスタイル。
レベル3の岩石族には比較的自己特殊召喚効果を持つモンスターが多く、手札に来ても腐りにくい。

筆頭採用候補となるのはやはり強大な制圧能力を有する「ゴルゴニック・ガーディアン」だろう。
効果無効と攻撃力0化によって相手モンスターを完全に無力化でき打点の足りないトラミッドの戦闘補助もこなせる。
打点は1600と若干頼りないが、岩石族故にキングゴレムやダンサーによるサポートも受けられるのでその面のカバーは難しくはない。
それ以外にもランク3帯には足りない除去を補う「幻影騎士団ブレイクソード」や「ゴーストリック・アルカード」など有用なモンスターが複数存在する。

どの型でも問題になるのが始動の遅さとフィールド魔法への依存度。
特にフィールド魔法への依存に関してはとにかく何かしらトラミッドフィールド魔法を引けないと何もできない関係上、
フィールド魔法を狙った除去などで連続張り替えの流れが断ち切られてしまうと非常に不利になる。
またアドバンテージを稼ぐ手段が非常に限られているため、考えなしにアドバンテージを消費してしまうと後々ジリ貧に陥る危険性もある。


▼相性の良いカード

■岩石コアキ
カウンター効果を持った4種類の岩石族コアキメイルを指す。
毎ターン維持コストとして手札の岩石族モンスター化コアキメイルの鋼核の公開を要求するが、
トラミッドは全て岩石族なので維持コストに困ることはほぼ無い。
ハンターから追加召喚して戦線を固めることもでき、攻撃力はいずれも1900となかなか高水準なのでアタッカーもこなせるなどかなり便利。

■岩石の番兵
自分フィールド上に岩石族モンスターのみが存在する場合墓地から蘇生できる。
ゴルゴニック・ガーディアンなどのランク3エクシーズモンスターの素材に利用される。

■ブロック・ゴーレム
墓地に地属性のみという若干厳しい縛りが目につくものの、リリースするだけで下級岩石族2体を蘇生という破格の効果を持つ。
効果発動こそ封じられるがトラミッド下級モンスターは全て効果に対応している。
逆境からの巻き返しに使うもよし、釣り上げたモンスターでエクシーズするもよし。
ただし効果の関係上他属性の優秀なモンスターを採用しづらくなる点に注意。

■ブロック・ドラゴン
墓地・手札から地属性モンスターを3枚除外することで特殊召喚される最上級モンスター。
フィールドから墓地に送られた時、デッキからレベル合計がちょうど8になるように岩石族モンスターを3枚までサーチできる。
コストの消費は重いが条件が整えば+2という破格のアドバンテージを得られる。
しかしサーチするモンスターのレベルはきっちり8に揃えなければならないため、レベルの調整がなければ大抵の場合レベル4×2をサーチすることになるだろう。(もっともこのカード1枚の消費で2枚サーチしていることを考慮すればアド+1なので結局得はしている計算になるが。)
後述の怒気土器を絡めれば最大数の三枚をサーチするのも夢ではない。
アド損を避けるためコストは可能な限り墓地から用意するか、除外したカードを化石岩の開放で回収するといった工夫がほしいところ。
なお自分フィールド上の岩石族に破壊耐性を付与する効果はフォートレスと役割が被っているため有効に活かせる場面が限られる。
フォートレスの効果ではトラミッドモンスターしか守れないため、フォッシルダイナ・パキケファロや岩石コアキなどを場に維持したい場合には利用できるか。

マグネット・ウォリアー
電磁石の戦士はいずれもレベル3岩石族で統一されているため、エクシーズ召喚を狙う際は素材として活用しやすい。

■N・グラン・モール
あの外道モグラも岩石族・レベル3なので相性が良い。
戦闘を介する必要こそあるが対象を取らず破壊でもない除去の強力さは言わずもがな。
トラミッドにおいてはキングゴレムの効果で戦闘を補助できるので効果発動も狙いやすい。

■先史遺産
クリスタル・スカルとクリスタル・ボーンがいずれもレベル3岩石族なのでエクシーズ召喚を狙う際は組み込むことも可能。
光属性なのでブロック・ゴーレムの効果を阻害する可能性があることには留意する必要がある。

干ばつの結界像 フォッシル・ダイナ・パキケファロ
いずれもモンスターの特殊召喚を制限する効果を持っている。
フォッシル・ダイナ・パキケファロはあらゆるモンスターの特殊召喚を封じる凶悪な効果によって多くのデッキを機能不全に追い込むことができる。
反面自身も被害を被りやすく、戦線の穴を埋めるエクシーズモンスターにも頼りづらい。

干ばつの結界像は地属性モンスターしか特殊召喚できなくなる。トラミッドは全て地属性なので自身が影響を受けることは少ないものの、
地属性には汎用性の高いモンスターが多いためミラーマッチでなくても遭遇することが多く、相手によっては全く効果がないこともある。
どちらもトラミッド・マスターを指定した同胞の絆から一気に特殊召喚が狙えるのでレベル4中心のメタビ型で採用されるケースが多い。

■ゴルゴニックモンスター
ベクター(&アビスin璃緒)が使っていた非常にマイナーなカード群。
殆どがレベル3岩石族で構成されている関係上、ハンターやダンサーなどと相性が良い。
またランク3エクシーズモンスターであるゴルゴニック・ガーディアンはエクシーズ素材に岩石族を要求するためトラミッドと相性が良い。
ゴルゴニック・ガーディアンはフリーチェーンの効果無効&攻撃力0化という非常に優秀な制圧性能を有する強力なカードなので、余裕が有る場合は積極的に展開を狙って行きたい。

■怒気土器
手札から岩石族を捨て、同レベルの岩石族モンスターをデッキからリクルートできる。
採用するカードの傾向の関係上トラミッドはレベル4とレベル3かつ地属性にレベルと属性が偏り気味なので特殊召喚の選択肢は非常に多い。同名カードの展開も可能なので効果対象がなくなることはほぼ無いと言っていい。
特殊召喚後にデメリットを生じることもないので、外道モグラで除去を狙ってもいいし、素材を用意してエクシーズ召喚しても良い。

ブロック・ゴーレムを絡めることで、
レベル3岩石族を捨ててブロック・ゴーレムをリクルート→ブロック・ゴーレムの効果で捨てた岩石族に加えてもう一体岩石族を蘇生→事実上ノーコストで手札と墓地からモンスターを呼び出す
というコンボが可能となる。
弱点はこのカードのレベルが2であるためにレベル3・4のカードとサポートカードの互換性がないという点。
もっともこの点はトラミッドでブロック・ドラゴンを採用する際、最大数の3体をサーチするためのレベル調整に利用できる(3+3+2でちょうど8になる)ため一概にデメリットになるわけでもない。

■同胞の絆
自分フィールド上のモンスター1体を指定し、同レベル・同種族のカード名が異なる二種類のモンスターをデッキから特殊召喚する。
マスターを指定すればフォッシル・ダイナ・パキケファロや干ばつの結界像、各種岩石コアキに、
レベル3トラミッドを指定すれば同レベルのトラミッドや岩石の番兵などをリクルートできる。
攻撃力に難があるフォッシル・ダイナ・パキケファロやダンサーを守備表示で展開できる貴重な手段。

■チキンレース
フィールド魔法カード。
1000ライフと引き換えの1ドロー効果によって実質テラフォーミングによってサーチできる成金ゴブリンのような挙動ができる。
フィールドに残すと次のターン相手に利用されてしまう欠点があるが、
トラミッドでは大抵トラミッドフィールド魔法カードで上書きしてしまうため相手に利用されることは稀。
加えて上書きによってすぐに墓地に送られるので古代遺跡の目覚めのコストとしても利用しやすい。

テラ・フォーミング/メタバース
フィールド魔法カードの運用でアドバンテージを得てゆくトラミッドではフィールド魔法カードをいかに早く手札に加えるかが生死に直結するため、
それらを手札に呼び込める確率が上がるこのカードは半ば必須と言っても良い重要度。上述のチキンレースもサーチできる。
残念ながらテラ・フォーミングは制限カード指定されてしまったため、2枚目以降はメタバースで代用することになり大幅にスピードが低下してしまった。
一応相手ターンに直にフィールドに出せるという独自の強みがあるためそこを活かす形で使っていきたい。


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最終更新:2023年12月30日 17:02