中島弘(サザエさん)

登録日:2016/07/21 (木) 16:16:00
更新日:2023/08/09 Wed 10:08:08
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中島弘とは、サザエさんの登場人物である。

声:白川澄子(~2015年11月29日放送分)、うえだ星子(2015年12月6日放送分のみ)、落合るみ(2015年12月13日放送分~)



原作には登場しないアニオリキャラで、磯野カツオの親友。「中島くん」と言った方が通りがいいかもしれない。
原作に登場するカツオの友人の要素を複合したようなキャラクターである。
アニメでは古参キャラで、1970年に放送された118話「僕はもらわれる」で、全く同じ容姿のクラスメートが確認できる。


かもめ第三小学校5年3組で、カツオ、花沢、ハヤカワ、カオリ、西原、橋本とは同じクラス。
放課後は良くカツオたちと野球やサッカーをしている。
西原、橋本とはカツオと並ぶ親友同士で、4人で一緒に行動することも多い。
一方花沢・ハヤカワ・カオリの女子トリオとも仲が良く、この7人は互いに家を行き来する仲である。

イラストや物まねなどで「磯野、キャッチボールしようぜ!!」というセリフで象徴されることが多々あるが、実際はこのセリフはさほど……というかほとんど言っていない。
「真実はいつも一つ!!」や「オッス、オラ悟空!!」みたいなものである。

成績はあまり描写されないが、カツオよりはいい様子。
正確は真面目だが気弱、そして若干厨二
不真面目で大胆なカツオとは正反対であるが、それ故にか極めて仲が良く、何度も喧嘩しているがその度に仲直りしている。

「僕は現代に生まれてよかったよ。だって、そうじゃないと磯野と出会えなかったからね」
(一目ぼれに敗れた後で)「僕には磯野がいるからね」

といったセリフはしばしばテレビの前の腐ったお姉さん・お兄さんたちを歓喜させることがあるとかないとか。


そんな彼であるが、欠点としてはかなりの見栄っ張りかつ自慢したがりであり、オーダーメイドのスーツやジャケットをわざわざ着て来たり、旅行先で撮ったコスプレ写真をわざわざ持ってきて見せびらかしたりと、
わりとあざとい手段でクラスの注目を集めようとする。
その度にカツオが「目立ちたいがためにあんな真似をして!!」と拗ねて険悪になるも最後は仲直りする、というのがよくあるパターン。

ただ、そんな小細工をしなくてもクラスの中心になれるカツオのことは羨ましくも思っているようだ。

またカツオにとってはハヤカワ・カオリをめぐる恋のライバルでもある……と、カツオは思っているが、この世界は花沢さんどころかクラスメートや磯野家メンバーまで公式でカツオ×花沢カップリングを推しているので、
彼もカツオは花沢さんと結ばれると思っている様子。

家族は大学生の兄と厳しいおじいちゃんがよく登場するが、両親はほとんど登場しない。
両親が現時点で唯一確認されているのが、「ボーナスのあとさき」(1980年12月7日放送)という話。後ろ姿が出てくるのみで顔は明確でなく(ただし母親はメガネをかけているのが分かる)、台詞もなし。
なお、あまり詳しくない人からは、兄とおじいちゃんの二人はそれぞれ甚六さん・裏のおじいちゃんと混同されることが多々ある。



主な中島メイン回

いわゆる腹筋崩回
小学三年生の桜井マホというゲストキャラからラブレターを受け取り、有頂天になりつつも右往左往する中島くんの姿がコミカルに描かれる。
中島だけでなく、内々に相談を申し込まれて拗ねつつも(←重要)親友の恋路のために奔走するカツオ、小学生のラブレターを代筆するマスオ
そしてツインテール・ニーソックス・ミニスカというサザエさんらしからぬキャラデザの上に異様に作画が滑らかでよく動くマホちゃんと、見どころ満載。
最終的にはマホが惚れていたのは中島ではなく中島の兄だったという勘違いオチ。
やけになった中島がハンバーガー3個と山盛りのポテトをやけ食いするという珍しい姿が見られる。


  • 「中島くん愛の詩集」(2011年1月16日放送)

中島くんが路上で詩集を手売りしていた女性に一目ぼれする話。
上の話に続いて、奥手な中島くんのために話を取り持とうと奔走するカツオの姿には、こんな親友が欲しかったと思うこと請け合い。
ラスト、失恋した中島が「僕には磯野がいる」と強がったのも正直納得である。
二人で詩を暗唱するシーンが結構切ない。

「夜の口は私を静かに飲み込んだ」


  • 「考える中島くん」(2011年5月22日放送)

中島君中二病全盛期
冒頭で「なんで人間に生まれたんだろう」とか言い出し、哲学にハマって「漫画なんかもう子供っぽいから読まない」などと言い出す中島くん。
そのハマった理由が「哲学者の伝記漫画を読んだから」というのがオチなのだが、デカルトやニーチェではなくパスカルというあたりが雪室脚本の味である。
「あいつどうせマンガ読むのに忙しいだろうから」とか言ってハブにされるなど、わりと酷い扱いをされているのに「哲学の本に書いていない大事なこともある」と教えてあげるカツオは人間出来すぎである。


  • 「中島君のブレザー」(2016年6月21日放送)

「中島」という名前入りのブレザーを着て登校し、みんなに注目を浴びる中島。
カツオは「人間は中身だ」と拗ねるのであるが、実はブレザーは中島の兄のお古であった。
中島は長男でお下がりを押し付けられることのないカツオを羨ましがるが、マスオから「自分も次男だったけど、兄のお下がりで得をしたこともある」と諭されて納得する。
マスオと中島という珍しい2ショットが見られる話。




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最終更新:2023年08月09日 10:08