四方蓮示(東京喰種)

登録日:2016/07/18 Mon 09:19:50
更新日:2022/10/26 Wed 14:16:28
所要時間:約 6 分で読めます






お前の道だ 一人で歩いてみろ



俺たちは失いながら生きるしかないんだ

東京喰種』に登場する喰種。
アニメでの声優は中村悠一。実写映画版での俳優は栁俊太郎。
銀髪に黒のロングコートを纏った大柄な男性。20区のコンテナハウス在住の無職

20区の喫茶店「あんていく」に所属し、自殺した人間の遺体回収、喰場の管理等を担っている。
その他にも店長の芳村の外出にも追従したりと、彼の右腕的存在。
無口で無愛想、冗談も通じない性分だが、実際は誠実な人柄……人柄? ……喰種柄? ……喰種柄……まあ何でもいいが、要は本質的にはすごくいい人である。
自分なりに相手の事を思いやっている……のだが、彼自身口下手なせいで、
言動を別のニュアンスで受け取られてしまい、結果余計に事態が拗れる事がしばしばある。
(カネキがリゼに会おうとした際、「今会ってもお前のためにならないから帰れ(飢餓状態で話すことも出来ないから意味がない)」と発言し、結果カネキを怒らせてしまった)
本人も自分の口下手は理解しているが、いつも上手く話せずにいるという。

カネキを彼の母親以外で唯一「研」と呼んでいる人物。
元人間のカネキが喰種であるトーカを助けるために捜査官の亜門と戦ったことをきっかけに、彼がこの先何を成すのか興味を持った。
だが、彼がアオギリに拉致されて白カネキ化してからは純粋に心配しているらしく、
曰く「見ていると不安になるんだ……! あいつが何処かで足を踏み外し、道を誤り、行く宛も失って途方に暮れて、とぼとぼとぼとぼ……ああ、想像しただけで不安……」とのこと。オカンか。

その他にも割りとポンコツな面が散見される。ヒナミが拾ってきたインコに「シューティングスターウイング(流星の翼)」と名付けようとし、
(のちにヘタレと決まったが、決まった後も彼の中ではもう決定事項なのか、シューティングスターウイングと呼んでいる)、
川柳コーナーでセンスもへったくれもない川柳を披露しておレンジくんになったりとネタ的な破壊力では月山にも劣らない。

おまけに血酒にはめっぽう弱く、一口飲んだだけで酔っぱらい、すごい喋る
ドラマCD・おまビアン出張版では中の人もノリノリで、酔っぱらった月山と地獄のような掛け合いを見せた。

過去

物心つく前に、両親と兄はCCGに駆逐され、唯一の肉親である年の離れた姉と共に生きてきた。
唯一の肉親である姉は当時16歳の有馬により駆逐され、四方は力を求めて各地を放浪し、暴れ回っていた。
4区でもルール無視で喰場強奪、共喰い、あと肉泥棒などをやらかし、
ウタ のメガネを「変なメガネ」と酷評したこともあり、ウタとは敵対関係にあったが、少しずつ打ち解けていった。
4区に有馬が現れ、唐突に訪れた復讐の機会を前にウタら4区の喰種達と結束。
有馬に憎しみを露にして襲いかかるも、有馬どころか部下の平子の訓練にすらされる始末で、駆逐されかけるも、唐突に現れた芳村に助け出された。
芳村は四方をあんていくに所属させて訓練を施し、四方も強くなって有馬に復讐を果たすためにそれを受け入れていたが、徐々に険が取れてゆき、現在のような性格になったという。
一瞬だが、「あんていく」のウェイターもやっていた。
ちなみに彼のコーヒーは「あんていく」で芳村に次ぐ腕前であり、カネキ曰く「店長のコーヒーと同じ味がした」とのこと。
[JAIL]では、人間の肉以外に喰種が味わえる物として初めて芳村に教わり、味を再現したくて何度も練習したとリオに語っている。





以下、ネタバレ注意















実は、トーカとアヤトの母親・霧嶋ヒカリ(旧姓・四方ヒカリ)の弟。つまり、姉弟の叔父に当たる。
11区のアオギリ騒乱でアヤトがカネキに赫子を放つ時と4区での有馬戦で四方が赫子を放つ時の構図が全く同じであり、この辺りから気付いた読者も多かったのではなかろうか。

涙を流して謝罪するアラタから唐突に姉の死を知らされて様々な感情がない交ぜになった四方は、
子供を守り通した彼に非はないと頭の中では理解していながらも、衝動のままに「お前が死ねばよかったんだ」と詰ってしまう。

その後、アラタは子供たちを守る力を得るために大量の共喰いを行い、赫者としての覚醒を果たすも、結果ときてCCGに目を付けられ、駆逐されてしまった。

読者視点から見ると分かりやすいが、トーカ、アヤト、カネキら3人の関係性は、それぞれヒカリ、ヨモ、アラタの立ち位置とほぼ同じであり、
四方がカネキを気にかけているのは、力を求めるあまりに自分自身を追い詰めてしまったアラタと重ねて見ている面が大きいためである。

東京喰種:re

トーカを対外的に妹とし、喫茶店「:re」の従業員として働いている。
ただ、客に挨拶しないし相変わらず無愛想なので、よくトーカに起こられている。

ウタのピエロとしての活動自体も黙認しているが、カネキについて何か企んでいる事に関しては思うところがある模様。

最近はニコに目を付けられ、トーカに「いっそ付き合っちゃえば」と言われた際には、「お前の叔母さんか叔父さんになるかもしれないんだぞ」と戦慄した。
……一応交際したら結婚も視野に入れるという四方さんなりの責任感の現れだろうか。

喰種としての能力

赫子は姉のヒカリ、霧嶋姉弟と同じ羽赫。
だが、特筆すべき点として、彼は一般的な喰種のマシンガン状の赫子の他に、有馬の[ナルカミ]と同じ、レールガンのような雷撃状の赫子を放つ事が出来る。
隻眼の梟を除き、1発1発の威力が低い羽赫の中で最強クラスの威力を誇る。
実は有馬のクインケ[ナルカミ]は駆逐された姉・霧嶋ヒカリの赫包から造り出されたもの。
しかし、[ナルカミ]と同一の形状を持つハイルのクインケ[T-Human]は誰の赫包のものなのか不明。
格闘能力自体も相当強く、蹴りだけでアオギリ最強格の喰種・ノロの上半身を吹っ飛ばしている。

人間オークション編

オークションが行われる前、ハイセがシラズ、トオルと共に「:re」を訪れたことに驚きを隠せず、思わず目の前に座ってガン見し、反応を見るという奇行に走る。
どう見ても不審者です本当にありがとうございました。

ロゼ編

掘ちえの要請を受けて、月山家殲滅戦で駆逐されそうになった月山をトーカと共に助け出す。
敵視していた月山もちゃんと月山も助けてあげるあたり、やっぱり四方さん優しい。
以前おまビアンで飲んだ時に交流を深めたのか?

「隻眼の王」編

コクリアに囚われたヒナミを救出するため、トーカや6区のバンジョー一味と共にコクリア襲撃を敢行、コクリア防衛任務に就いていた有馬と再び対峙する。
トーカ、アヤト姉弟と共に有馬に立ち向かうも苦戦を強いられ、更にトーカを庇って[ナルカミ]で首を切り裂かれ、致命傷を負う。
姉弟の奮戦も意に介さず、死神は刃を振るい、二人を叩き伏せる。
自分の最後の希望すらも奪い去っていく白い死神を前に、四方は思い返す。



失っていくしかないこの世界で……唯一の望みは“つながること”



自分の行動 生きた時間が無意味じゃなかったと思えること



……『希望』とは、それだ




トーカ、アヤト。ヒカリやアラタがつなげた、希望。自分の最後の望みは、彼らが“つながっていくこと”。
今度こそ、守る。今が、その時。





守るぞ、俺は





捨て身で放った、四方の渾身の雷撃に、ひび割れる[ナルカミ]。
全てをかけた一撃ですら、死神には届かない。
返しで放たれた[ナルカミ]の雷撃が、四方に襲いかかる。
もはや回避する力もなく、スローモーションのように飛ぶ雷の中に見えた、姉の面影。それが最期に彼の見た景色になると思われた。

その刹那、突如として襲い来る死神の刃に割って入る、黒い影。雷は弾け、消え去る。
それは、もう一人の黒い死神。かつてアラタと重なって見えた、あの青年だった。




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最終更新:2022年10月26日 14:16