童夢(大友克洋)

登録日:2016/07/17 Sun 04:05:03
更新日:2023/05/29 Mon 17:16:53
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そーだよ

ボクだよ




童 夢

『童夢』は大友克洋の漫画作品。
1980年~81年に掛けて双葉社の「アクションデラックス」等に4回に分けて掲載。
1983年に大幅に加筆された単行本が「アクションコミックス」から発売された。

【概要】

緻密な作画と動きを意識したカット割りによる実写的なアプローチの描写により漫画界に衝撃を与えた大友克洋による、超能力をテーマとして扱ったSF、ホラー要素を含むオリジナル作品。
79年に発表された『FIRE BALL』と共に、
後に世紀の大作と呼ばれる『AKIRA』の原型となった作品としても知られる。
もちろん、本作自体もまた『AKIRA』と並び、氏の傑作SFコミックとして語られ続けている。
第4回日本SF大賞受賞作品。

【物語】

あるマンモス「団地」にて、不可解な人死にが相次いでいた。
3年2ヶ月の間に25人……。
捜査に当たっていた地元警察の捜査本部を指揮する山川部長は団地に関わる捜査対象を拡大する事を決定。
自ら現場に足を運び管理人から情報を聞いていた山川は、被害者の目撃情報とパトロール中に突如として姿を消した直後に犠牲となった警官の死体から消えてなくなっていた拳銃……といった情報から漠然とながら事件の真相に気づくが、その直後に“犯人”により殺害されてしまうのだった。

事件を引き継いだ新たな捜査責任者の岡村や長髪刑事の高山らは死んだ山川の無念を晴らすべく「団地」に潜む人の範疇を超えた“犯人”に挑むが、意外にも凄惨な事件を終わらせたのは……。

【登場人物】

※以下はネタバレ含む。

■山川

■高山

■岡村

■佐々木勉

■吉川ひろし

■吉川

■藤山良夫

■手塚さんの奥さん

■野々村典子

■悦子

■内田長二郎

■子供達




【余談】


※緻密すぎる背景は当時アシスタントを勤めていた漫画家の高寺彰彦が独力で描き上げたとの事。

※大友克洋の転換期を代表する作品であり、リアリティーを重視していた作画から『AKIRA』に見られるようなヒロイックな要素が終息に向けて作中で加わっていくのが見て取れる。

※舞台となる「団地」のモデルは埼玉県川口市の芝園団地。
所轄警察署は旧川口警察署との事。





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最終更新:2023年05月29日 17:16