式守伊吹

登録日:2016/07/16 (土) 01:00:40
更新日:2021/01/16 Sat 22:45:08
所要時間:約 7 分で読めます




*1
「まあ良い、しばし楽しませてもらうとしようか」


式守伊吹(Ibuki Sikimori)とは、ういんどみる制作のエロゲー、はぴねす!に登場するヒロインの1人。

CV:みる
所属:瑞穂坂学園魔法科1年生
血液型:B
誕生日:9月12日
身長:145cm
3サイズ:67(AA)/48/70
靴のサイズ:20.5cm


銀髪赤目の古風な喋り方をする1年生。
魔法使いの世界では名家として名の知れている式守家の出身で次期当主。
外見はすももよりも更にちみっちゃく、パッと見て同年代とは思いにくいくらい。
それでいて家柄が家柄なので口調が古風を通り越して非常に堅っ苦しく、なんというか色々アンバランス。

由緒正しい家系のお嬢様ということと、自身が次期当主であるという立場も合わせて
見た目に反して性格は非常に尊大で取っ付きにくく、気軽に話しかけられても素っ気無い態度をされるのが大半。
そういう事情があってなのか伊吹自身もめげずにアタックしてくるすもものことは少し苦手な様子。
とはいえ本気で嫌ってるわけでもなく、何だかんだ付き合ってあげてる上に時に表情を和らげることもあるので、
伊吹自身も本質的には年相応の普通の女のことであることを伺わせる。

作中プロローグで小雪と相対していたことから大凡のプレイヤーが想像していただろうが、
作中事件の首謀者が彼女である。ぶっちゃけて言えばラスボス。
従者の上条兄妹と共に学園敷地内に封印されている式守の秘宝を狙って暗躍する。

主人公である雄真との関係は各ヒロインのルートによって様々。
止めるべき存在として最後になるまで敵として立ち塞がることもあれば、
雄真の妹のすももの友人としてぎこちないながらも平穏な日常の中で接触することも。

愛杖の名称はビサイム。
大型の傘の形状をしており、場合によってはこれで叩くことで物理攻撃手段としても使える。
伊吹自身の魔法使いとしての力量も非常に高く、ビサイムを用いた大規模な魔法を苦も無く連発する。
春姫や杏璃といった実力者たちを同時に相手取って尚余裕を見せるほどで、
教師である御薙を除けばその実力は間違いなく作中最強クラスである。

以下、ネタバレ含む。





















彼女の出身である式守家は今でこそ魔法使いの名家として知られているが、
嘗ては作中舞台一帯の使鬼……魔法によって使役される魂たちを治める役柄を負っていた一族であり、
使鬼を鎮守の森へと導き安らかな眠りにつかせること、使鬼の杜を守るということから式守という家名が付けられていた。

式守家には代々当主の証として受け継いできた式守の秘宝と呼ばれるものが存在している。
これは一族の目的の手助けのために、より多くの使鬼を操り鎮める為に生み出されたのだが、
代々精錬に精錬を重ね続けた結果、使用者の魔力を吸い尽くす非常に危険な代物と化してしまっていた。

そんな一族の分家筋の娘として生まれたのが伊吹であり、後に養女として本家の一員となる。
当時伊吹には次期当主として目されていた式守那津音という義理の姉がおり、那津音のことを心の底から慕っていたのだが、
現在の従者である上条兄妹の父親が起こした秘宝を巡る暴走を止めるために那津音は命を落としてしまう。
今際の際に那津音は自分に代わり伊吹を次期当主として推薦し、伊吹もまた那津音の亡骸を前にして次期当主としての立場と大好きだった姉の志を立派に引き継ぎ
式守の地を安息に導いてみせると心に誓っていた。

那津音の遺言もあり、伊吹自身は次期当主として誰もが認める存在に成長していったのだが、
式守本家は式守の秘宝の危険性を憂慮し、秘宝を後継者である伊吹ではなく御薙鈴莉に託すことを決定。
これに伊吹は反発しながらも本家の決定ということで無理やりに自分を納得させていたのだが、
後に御薙が秘宝を預かりながらそれを永久に封印しようとしているということを知り激昂。

真に式守家の当主となるには実となる秘宝は必ず手にしなくてはならない、
その秘宝を受け継ぎ使いこなすことこそが那津音との誓いを果たすことになるのだという想いの下、
秘宝の封印を行おうとしている御薙との決着も含めて、上条兄妹と共に作中一連の事件を起こすことになるのである。

各ヒロインのルートでは程度の大小こそあれど最終的に改心し秘宝に対する執着は消えてなくなる。
秘宝に関する全容や伊吹自身の出自が完全に明らかになるのはメインヒロイン4人のルートクリア後に進める沙耶&伊吹ルートにて。

学園を騒がせる事件の首謀者でありながら、すももを交えて和気藹々とした時間を過ごすこともあり、
雄真はどうにかして伊吹たちを止めるために奔走していくことになる。
沙耶&伊吹ルートは所謂トゥルールートとしての側面も持っており、各ヒロインのルートで明かされた要素の大半がこのルートに集約されている。
(雄真と御薙先生の関係、春姫との過去、杏璃と信哉の対決、小雪と那津音の関係と形見の笛、すももと伊吹の関係等々……)

式守の地を安息に導くという那津音の本当の思いを忘れ、秘宝の奪取とそれを使いこなすことばかりに意識を向けている伊吹の説得は困難を極める。
時には雄真も本気で怒り、こんなことでは那津音さんも浮かばれないなどといった言葉を向けることもあったが、
それを聞いた伊吹は怒り狂いながらも、自分の間違いを薄々自覚しながらも今更止まれないといった態度を見せるといった一幕も。

終盤には式守本家から呼び戻し状が届いてしまい、後が無くなってしまった伊吹は最後の行動を開始。
各ヒロインルートと同じく自身を囮として信哉を動かし、式守の秘宝の在り処を示した魔導書の入手に成功。
秘宝の封印場所である使鬼の杜へと辿り着く。

一番の強敵である御薙を結界で閉じ込め、信哉と共に戦闘を開始。
当初こそ優勢だったものの、3対1での長期戦で徐々に消耗していった上、
遂には沙耶に説得された信哉までもが雄真たちの側に付き、御薙に施していた拘束結界を破壊してしまう。

唯一残った忠臣である信哉の離反を前にして伊吹は完全に我を失い信哉を攻撃。
周囲の説得に聞く耳を全く持たずに遂に式守の秘宝の封印を解いてしまう。
最初こそ秘宝の制御に成功し高らかに笑う伊吹であったが、直後に危惧していたとおりに秘宝は暴走。
魔力を一気に吸い尽くされ、伊吹は恐怖の中で那津音のことを呼びながら縮こまってしまう。

そんな伊吹を前に無力感に打ちひしがれていた雄真の気持ちに那津音の形見の笛が呼応。
小雪ルートと同じく笛の音によって秘宝の暴走を抑えることに成功。
秘宝に魔力の大半を吸われて伊吹は瀕死の状態にあったが、雄真が自分の魔力を分け与えることによって一命を取り留める。
雄真はその最中で那津音の魂と邂逅。
心根の優しい伊吹だからこそ自分の志をついで欲しかったのだが、それが逆に伊吹の重荷となってしまったと語り、
雄真に伊吹のことを託してその姿を消した。

全てが終わった後、伊吹は今までの後悔から打って変わって弱々しい態度を見せるも、
雄真が過ちに気づいたのなら償っていけばいい、間違いに気づけのだから今後は間違わずに式守の当主としての道を進んでいけばいいと諭され、
気を持ち直すと同時に自分を救ってくれた雄真に惹かれるように。

雄真と一夜を過ごし、全ての問題を片付けて改めて瑞穂坂学園へと伊吹は戻ってくる。
皆の前で堂々と雄真の腕に絡みつく伊吹の笑顔は、今までに無いくらいに晴れやかなものであった。


●余談いろいろ
担当声優のみるは、後のういんどみる作品でもミリアムやフィアナ、アイリーン等を演じているが、
本作の伊吹は他のキャラとはかなり声色が異なり、初見では同一人物であると見抜きにくいかも。
特に本編での敵対時にはかーなーり声にドスが効いており、本当にみるの声なのか? と疑ってしまうレベル。
正式にヒロインの1人として昇格したはぴねす! りらっくすでは大分声質も丸くなってはいるが。

はぴねす! における攻略可能キャラの中ではぶっちぎりで戦闘力最下位の見事な絶壁娘。
誰が言い始めたのかネット上では67AAなどという不名誉なあだ名で呼ばれることも。

因みにバストサイズが判明している歴代どみるキャラの中で伊吹よりも戦闘力が低いのは、
2016年時点でミネット、子猫、マーシャの3人だけ。
数値だけ見れば実年齢13歳のレアにすら負けていたりする。

……そしてはぴねす! えもーしょんの発売決定時には伊吹の胸は果たして揺れるのか? という話題が盛り上がり、
発売後のエモート設定画面のシステムボイスですももが伊吹ちゃんの胸はどんなに頑張っても揺れないとか言う辺り、
公式も確信犯的にネタにしている節すらあったり。

「毎日夢に見るのだ……あの夜のこと……そなたとの……」

「ともかく私はそなたに一生尽くしてゆくつもりだ」





追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • はぴねす!
  • エロゲヒロイン
  • 魔法使い
  • ラスボス
  • みる
  • 67AA←ラ・ディーレ!
  • ロリ
  • 貧乳
  • 尊大
  • お嬢様
  • 見栄っ張り
  • すももの親友(本人否定)
  • 使命に捕らわれた少女
  • 式守伊吹

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2021年01月16日 22:45
添付ファイル

*1 出典:はぴねす! ゲーム画面 ういんどみる 有限会社アレス 2005年10月21日 ©Windmil / ARES Inc.