御琴羽寿沙都

登録日:2016/07/15 (金) 17:18:26
更新日:2024/04/16 Tue 17:21:18NEW!
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被告側弁護人の《法務助士》。御琴羽寿沙都(みことばすさと)と申します。


御琴羽寿沙都とは『大逆転裁判シリーズ』の主要登場人物である。



■概要

とある事情により、主人公・成歩堂龍ノ介の法務助士を務める事となった少女。初登場時の年齢は16歳。
女学生風の袴姿で、その袴には「桜」の模様があしらわれている。ちなみに袴の裾に入っているのは、御琴羽家の家紋。
過去作における、綾里真宵成歩堂みぬきと同じ立ち位置にいる人物。
父は勇盟大学医学部教授・御琴羽悠仁で、法医学の権威と呼ばれ司法省にも顔がきく存在である。
専用曲は「新世界に咲く花」。


凛とした性格の大和撫子。誰に対しても丁寧な敬語で話し、「○○さま」という風に名前の後ろに「さま」をつける。
法廷では龍ノ介の隣に立ち、法の初心者である彼を支えている。
大日本帝国だけでなく、大英帝国の法律もある程度網羅しているため、龍ノ介が裁判で八方塞となった時には、持ち前の法の知識を彼に教え、逆転への道を示す。
場合によっては自ら発言を行って、問題点を指摘する事もある。
龍ノ介から多大な信頼を寄せられており、「世界一の法務助士」と賞賛されていた。
一方で、毅然とした態度は弁護を務める龍ノ介のそばにいるからのようで、一度プレッシャーを一身に受ける事態になった際は滅茶苦茶挙動不審になった。

しっかり者で整理整頓好き。本棚の本が倒れていれば、たとえ事件現場のものであっても直さずにはいられない。
なので、いつも龍ノ介に対し机の上を整頓するよう注意をしている。
龍ノ介よりも理論派であり、龍ノ介は彼女に「クチ」で勝てた事が一度もないらしい。
父親の悠仁と同様、先進的な考えを持っている。

普段はおしとやかだが柔術の心得があり、その柔術を彼女なりに工夫し考案した「寿沙都投げ」という得意技を持っている。
この技で投げ飛ばされた事のある龍ノ介曰く、この技をくらうと視界が一瞬霞んでしまうらしい。
これ以外にも「寿沙都落とし」「寿沙都割り」など様々な技を編み出している。
この他にも茶道も嗜んでいるようで、留学の際に茶道道具一式を持って行き、下宿先で茶を振舞っていた。

大英帝国で人気を誇る推理小説「シャーロック・ホームズの冒険」の熱烈なファン。
その熱の入れようは、その作品が掲載されている大衆娯楽雑誌「ストランドマガジン*1」を大英帝国から毎月船便で取り寄せているほどである。
なので、その作品の主人公のモデルとなったホームズと対面した時には彼の名推理に多大な期待を寄せ、彼の下宿を訪問した際には感動のあまりしばらくそれに浸っていた。
作中に登場人物として出演しているグレグソン刑事や、ワトソンを名乗るアイリスと出会った時もそのことに食いついている。
現在は来るべき新世紀に備え、小遣いを貯めて「科学実験道具」を収集する事に凝っている。


■作中での活躍

※ネタバレ注意

第1話「大いなる旅立ちの冒險」で、被告人の龍ノ介と彼の弁護士を務めるはずだった亜双義一真の様子を見に、悠仁と共に裁判所に現れる。そこで初めて龍ノ介と顔を合わせた。
その後は悠仁の指示で勇盟大学へと向かい、そこで重要な証拠を入手。その証拠を持ってすぐに法廷へと戻り、窮地に陥っていた龍ノ介たちにそれを託した。
その証拠が反撃の糸口となり、結果龍ノ介は真犯人を見つけ出し無罪を勝ち取る事となった。


裁判が終了した後は、司法留学へと向かう亜双義を補佐するために、彼と共に大英帝国へと旅立った。
しかしその道中で、亜双義が何者かに殺害される事件が発生。現場にたまたまいた龍ノ介に疑いの目を向け、犯行を否認する彼を幾度となく寿沙都投げで投げ飛ばした。
だが心の中では「龍ノ介が親友の亜双義を手にかけるはずがない」とずっと思っていたようであり、彼の疑いが晴れた後は真摯に謝罪し、「投げたぶんだけ、私を投げてくださいまし!」と彼に詰め寄った(結局龍ノ介の厚意で投げ飛ばされる事はなく、ホームズに寿沙都投げを教えるために逆に龍ノ介を投げる事となるのだが)。
事件の解決後は人間の命の脆さに失望感を抱くが、亜双義の意志を継いで弁護士になる事を決意した龍ノ介の勉強を手伝うために、大英帝国に着くまでに彼に様々な法の知識を教えた。

大英帝国へ到着した後は、龍ノ介の法務助士として共に法廷へ立ち、時に優しく、時に厳しく的確に彼の補佐を行った。
ホームズの下宿先で、龍ノ介と「成歩堂法律相談所」を立ち上げ、そこの住人であるアイリス・ワトソンとも仲良くなる。

だがそれから2ヶ月ほど経った頃に、ハート・ヴォルテックス首席判事からの出頭命令を受け、そこで悠仁が危篤状態である事を知らされる。
すぐに帰国しなければならなくなったが、翌日には友人のジーナ・レストレードの裁判が予定されていたので、法務助士としての務めを果たすべく、その裁判を担当する事となった龍ノ介を最後まで支え続ける。
帰国前夜には「倫敦を離れる事になって悔しい」という本心を漏らしつつも、彼にとある事件の資料を渡して勝訴を願う。
そして、「私は法務助士として失格です」と最後に言い残し、別れの言葉もまともに言わないまま翌朝日本へと旅立ってしまった。

日本へ旅立つ前にホームズの元を訪問しており、彼にとある証拠品を託す。
その証拠品は、弁護側の切り札となり得る証拠品であると同時に、彼女が事件現場に手を加えた事を証明するものでもあった。
彼女が「法務助士失格」と漏らしていたのはこれが原因であり、実際に法廷でこれが提出された際には、彼女がとった行動は「重罪に値する蛮行」などと非難されていた。
だがこの証拠品のおかげで龍ノ介は真犯人を追いつめ、見事ジーナの無実を証明した。

裁判当日の早朝に出発し、ドーバー港から船に乗る予定だったが、天候が荒れたせいで出航が大幅に遅れてしまう。
夜の波止場に佇み、大英帝国の法典を海に捨てようとしていた時に龍ノ介たちと再会。
彼から勝訴の報告を受けて安心するが、自分のやった行いが罪に値するものと自覚していた彼女は「自分には法に携わる資格はない」と龍ノ介に背を向け、彼らと永遠に別れようとする。
大英帝国の裁判に関わるうちにこの国の法の闇を知ってしまい、事件当日に少しだけ法を疑ってしまった事も「法務助士失格」と思いつめる原因となったようだが、龍ノ介から「寿沙都さんの行動が、ジーナさんを救ったのです」との言葉を受けた事で、少しだけだが救われた思いを感じる。
そして龍ノ介に「戻ってきてください!寿沙都さんはぼくにとって、世界一の法務助士なのですから!」と言われると、「きっと戻ってまいりますとも!」と再会を望み、龍ノ介たちに見送られながら日本へと帰っていった。


なお第5話にて、「シャーロックホームズの冒険」の未発表作である「バスカビル家の犬」の題名をなぜか知っていたが、どのような経緯で知ったのかは不明のまま本編は終了している。
この理由を尋ねられた時には「今は言えない」と黙秘を続け、日本へと帰る頃に「いつか倫敦に戻った時に明かす」と龍ノ介たちに約束するのだが、そこまでしてその理由を隠そうとするワケとは一体‥‥?



『特別法廷2017』では元祖主人公&ヒロインの成歩堂龍一綾里真宵と対面した。
この時真宵に自分の先祖だと勘違いされたが、すかさず自分は「御琴羽(みことば)寿沙都」だと名乗るとガッカリされる。
しかしめげずに「綾里家の先祖になってくださいッ!」と懇願され、「あやさとすさと」になりかけた。
龍一達が『逆転裁判シリーズ』生誕15周年を祝っていると、「龍ノ介の生誕100年以上」を祝うのが先だと主張するも「時が重すぎて床が抜けます」と龍ノ介に止められた。


スサト「次も。強烈な追記・修正で、天地をひっくり返してやりましょう!」

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最終更新:2024年04月16日 17:21

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