自然文明(デュエル・マスターズ)

登録日:2016/07/14 Thu 23:39:50
更新日:2024/02/23 Fri 22:57:32
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古き良き時代は、パワーがすべてだった。




自然文明とは、TCGデュエル・マスターズ」における文明の一つ。

生命や成長、本能を表す文明。
文字通り広大な森林やジャングルで覆われた自然豊かな文明である。
大自然に生きる者達らしく、人工的な物は棍棒や剣程度しか作れないものの、巨大な体格を活かしたパワー戦法を得意としている。
そのためクリーチャーの殆どは動物や昆虫、更には恐竜をモチーフにしているものが多い。

MtGで言えばに相当する。


文明としての特徴


大勇者「ふたつ牙」 SR 自然文明 (6)
進化クリーチャー:ビーストフォーク 8000
進化-自分のビーストフォーク1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、 自分の山札の上から2枚を、自分のマナゾーンに置く。
W・ブレイカー

実際のゲームではパワーの高い中級~大型クリーチャーが多く、マナゾーンの扱いに至っては自然に生きる存在らしく、
マナブーストやマナゾーンを絡めた墓地回収・除去・ハンデス・サーチなどほぼ何でもできる。
初期はマナブーストと回収、クリーチャーサーチぐらいのものだったが弾が進む毎にできる事が増えていき、現在では単色での安定ループコンボができる程にまでなっている。
唯一苦手としているのが呪文サーチと回収なのだがこれも双極編からの新システム、ツインパクトの登場によりかなり改善されつつある。
反面防御能力は低く、除去系のカードは少なめ。
現在では優秀なトリガーが増えたもののアタックそのものを防ぐのは単色ではほぼ不可能で、クリーチャーへのアタックを防ぐためにはガードマンを持つクリーチャーでカバーするしかないのが欠点である。
除去もそこそここなすが、基本的にマナ送りなので場合によっては利敵行為になってしまうため他の文明に比べるとコストや効果の面でやや不利である。
また、カード指定除去も不得手なのでドラグハート・フォートレスやフィールドへの耐性が低い。

背景ストーリーではフィオナの森を主な住処にしている者達が多く、大地からあふれる豊富なマナの恵みに感謝しながら暮らしている。
しかしその資源の豊富さから真っ先に闇文明のターゲットにされることが多く、背景ストーリーでも相性の関係でも闇文明とはとても悪い。

生命の重要さを理解し、集団を重んじる光や本能のままに動き、行動を起こす決断力のある火とは相性が良く、
火文明の一部のクリーチャーと結成した組織「バーニング・ビースト」が登場したり、光文明の援助を受けていたりすることが多い。
本能を敵対視し、世界を作為的に操作しようとする水とは相性が悪い。

一方では多文明デッキの核になることが多く、特に5文明デッキでは爆発的なマナブーストを生み出している。
このように結構なんでもできる文明なので実際のゲームでは昔から度々環境トップのデッキに採用される事の多い文明であるが、メディア展開と商品展開の双方で滅茶苦茶不遇な文明としても知られている。


漫画アニメでの主な使用者


基本的になんでもできるがメディア展開の都合上サポートメインの文明として扱われる事が多く、表立って目立つキャラは非常に少ない。つまりイケメン率が絶望的に低い
性格・見た目のいずれか、あるいは両方に癖の強いキャラが多く、際立って目立たないが、いぶし銀な仕事をする縁の下の力持ち的なキャラが多い。
つまり必然的に不遇な扱いになる事が多く、実際のカードでもその不遇さは反映されており、自然単色のビクトリーやマスターカードは長い間出ていなかった。
自然単色のレジェンドカードに至っては革命編、革命ファイナル通して1枚も登場しなかった。
背景ストーリーにて初めて黒幕を務めた自然文明クリーチャー《龍覇 ザ=デッドマン》を使うギョウや、デッキ開発部一のトラブルメーカーであるアンは例外中の例外かもしれない。

勝舞時代のデュエリストで、ダンディな赤ちゃんデュエリスト。
アニメではCV.若本で、多くの視聴者の腹筋をブレイクした。
登場当初は水文明をメインに扱っていたが、黄昏ミミとデッキコンセプトが被る為「クロス」以降は自然使いに変更。
赤ちゃんらしく、ファンシーなイラストの多いドリームメイトやビークル・ビーを使用。

  • グレート・バケツマン
頭身が低く、布を身に纏いバケツを頭から被った謎のキャラ。不亜幽の彼氏。「イェイ♪」が口癖。
デュエル・マスターズVSでは、登場人物の一人であるヘレンが彼のオマージュをしていた。
特に使用する種族は定まっていない。
彼の初デュエマにて、《インビンシブル・パワー》でマッチョな身体つきになった《シビレアシダケ》は今も語り草となっている。

  • 天地龍牙
勝舞のライバルの一人で、土佐弁で喋る少年。ジャイアントを愛用し、活躍した時期もあってかサムライも多く使用する。
劇中では負けている印象が強いが、全てのシールドがS・トリガーだったり、アニメではゴッドへのトラウマを短期間で克服する等、要所要所で活躍を見せる。
現在は妖怪執事の仕事で忙しいのか、漫画・アニメ共に再登場する様子はない。

  • ぶっちゃけ(武家茶太郎)
勝太の親友で、基本的に色々と酷い目にあう要員。イケメン化するとごひ化する。
ビクトリー~V3まではそれなりの実力を持つデュエリストであったが、VSシリーズからはギャグ&噛ませ&解説枠に格下げされた。
それでもヨーデルよりは随分と恵まれているというのが面白悲しい。
ビクトリー~VS初期まではビーストフォークを、VS中盤からはスノー・フェアリーやジュラシック・コマンド・ドラゴンを使用。

  • 毒島サソリ
VSシリーズより登場した女性デュエリストで、デュエマ四天王の紅一点。
ジュラシック・コマンド・ドラゴンを使用するが、後述するギョウの登場により、ほとんどお株を奪われる。
佐々木コジローに対するラブコメ要員というのも原因の一端かもしれない。

  • 寄成ギョウ
VSシリーズの登場人物で、デュエマシリーズ屈指の外道キャラ。CVは速水奨氏だが「きませい!」とは言わない。
ジュラシック・コマンド・ドラゴン使いだが、使うクリーチャーの能力上、ほぼ多色デッキになっている。
VS放送時はその外道っぷりから牛次郎並に嫌われていたが、VSRでの活躍や暗躍により、現在ではかなり人気の高いキャラとなっている。
漫画では外道な要素は一切無く、広い心を持ち勝太を交通事故から救ったりする等仏様のようなキャラになっている。

  • 江戸川ランボー
デュエマーランド三幹部の一人で、自然を愛する軍人気質のマッチョマンパーマネントゴリラ。モットーはLOVE&PEACE。但し漫画では破壊活動を容赦無く行うテロリストである。
名前や見た目通り、リアルファイトとデュエマの両方でゲリラ戦法を好み、自然文明侵略者やビースト・フォーク號、ゲリラ・コマンドを使用する。

  • ハンター
エピソードシリーズに登場した種族ではなく、れっきとした人物名。切札ジョーのクラスメイトの一人。
シャチョーや古今プリ人と特に仲が良く、一緒になってジョーに突っかかっている。
腕力は強いが頭は悪いという、ステレオタイプなジャイアン的キャラ。
新章デュエル・マスターズより登場した新種族グランセクトを使用する。しかし「!」からは闇文明のマフィギャング使いとなる。

  • ガイアハザード
カブト鬼、でんでん、ハニーQ、ミノマル(ミノガミ)の四人から成る自然文明最強の戦士達。
全員がマスターカードを持ち「!」では敵として大いに活躍した。
というか双極篇では今までの自然文明の不遇っぷりが嘘のようにプッシュされまくった。

デュエル・マスターズ WINにて登場した自然文明使いの女の子デュエリスト。
スノーフェアリーを中心としたデッキを操り、性格の良さも相まって主人公のウィン達と仲良くなった。
しかしその正体はプリンス・カイザが差し向けたスパイであり、カイザにウィンのカードの情報を流していた。
決闘学園編ではウィンなどの周囲の人物に素性を明かし光文明に転向。自然文明使いは後述のファルゴに一本化された。

同じくWINの自然文明使いで、プリンス・カイザ率いる「D4」に所属している。
シラハマ編でカイザを打ち倒したウィンに強い対抗意識を持っており、彼が設立したデュエマさいこークラブを潰そうと目論む。
デュエマではジャイアントを主体とした自然単色デッキを扱う。


代表的な種族


文字通りの獣人で、自然文明の代表種族である。
軽量マナで進化する者が多く、背景ストーリーでもちょくちょく中心的な活躍をすることが多い。
ドラゴン・サーガからはよりシャーマニズム的なファッションになったマイナーチェンジ版のビーストフォーク號が登場した。

文字通りの野菜の一族。にんじん、ピーマン、挙句の果てにはドングリまでもそろっている縁の下の力持ちである。
え?キノコもいる?あれはバルーン・マッシュルームのポジションだから…。

文字通りの巨人の一族。背景ストーリーでは自然文明のピンチに目覚め、闇文明を追い返した存在である。
基本的にパワーでゴリ押ししていく脳筋軍団である。
「駆逐してやる!!この世から…一匹…残らず!!」
頼むから帰って下さい。
後に後付けとはいえ、ジャイアント・インセクトや体が大木で出来たジャイアント・ドラゴンが登場した。

仙界より現れた自然文明のドラゴン。
まるで山と一体化したような巨体を持ち、東洋の龍を思わせる姿が多い。
ドラゴンのパワー重視に自然のパワー重視も加わってとてつもないパワー馬鹿が多い。

ドラゴン・サーガから登場したドラゴン種族。
こちらはジュラシックの名の通り、恐竜をモチーフとしているのだが、翼竜やマンモスなど、恐竜じゃない奴等も多い。
自然文明のドラグハートを担当する種族であり、サポート種族のイメージからか、ウェポンはハンマーか斧が、フォートレスは遺跡がモチーフとなっている。

「人工的な物は使わないといったな、あれは嘘だ」
侵略者側のコマンド種族で、なんとミサイルランチャーやバズーカ砲などの武器を所有するとんでもない奴ら。
土地から出てきて土地に戻る、まさにゲリラを体現した奴等である。

新章から登場した種族。
パワー12000以上を対象としたサポートやマッハファイターを持つクリーチャーがいる。


自然文明におけるその他の種族はこちらの記事を参照のこと。


代表的なカード


クリーチャー

自然のウィニーの代名詞。
DM-01で登場以降、令和に上位互換に立場を取られるまであらゆるデッキでマナ基盤として活躍してきた、デュエマを代表する一枚。

場に出ただけで2マナもブーストしてくれる進化クリーチャーの代表格。
召喚酔いせず速攻性にも優れていたりと至れり尽くせりな性能で、初期は重宝された。
このクリーチャー自身は現役を退いているが、何枚ものリメイクが登場している。

あのザガーン様でも勝てない脅威の基礎パワーを誇るジャイアント。
ただそれだけのフレーバーテキストでネタにされるクリーチャーだったが、王来篇にて衝撃の転生を果たす事に。

ハズレ弾で有名なDM-17の屈指の当たりカード。
実質1マナで山札から好きなカードを持ってきつつ、カードを1枚墓地に落とせるというオーバースペック。速攻から墓地利用デッキまで幅広く活躍してきた。
現在はプレミアム殿堂入り。

不死鳥編の最後に現れた希望のフェニックス。
ロマンではあるが超強力な能力で時代を超えて評価され、相方とは対照的に度々活躍している。

クズ共とはスケールが違う基礎パワーの持ち主。
己の実力を誇示するようなフレーバーテキストは、後世にこのクリーチャーを超える基礎パワー持ちが続々と現れた事まで含めてネタにされている。
後にツインパクトとしてリメイクされ、ネタだけでない実用性と独自性を獲得した。

開発者であるデッドマンが自身の名をクリーチャーに冠した慢心の極み。
背景ストーリーでは初となる自然文明のラスボスでもある。

バトルゾーンにある自分のクリーチャーを、自分のマナゾーンにあるかのようにタップしてもよい、というそんなことをしてはいけない効果の代表例。
「忌み子」「クソ豆」という蔑称愛称とともになんだかんだ愛されているカード。
現在はプレミアム殿堂入り。「一枚なら許されるのでは?」と考察が始まり「やっぱりダメ」となるところまでがお約束。

呪文

  • 《ナチュラル・トラップ》
相手クリーチャーを一体問答無用でマナゾーン送りにする、S・トリガー呪文の原点の一つ。
相手のマナが増えるが、墓地からの回収よりマナからの回収の方が困難なので、そういった意味ではデーモン・ハンド以上の破壊力。

自然文明屈指のぶっ壊れ呪文。マナゾーンとバトルゾーンのクリーチャーを取り換えるとんでもないもので、
実質上踏み倒しと考えてもよい。
現在はプレミアム殿堂入りになったが、様々な派生呪文が登場している。

ぶっ壊れ呪文その2、5マナを5マナを2体踏み倒せるどう考えても間違えてる呪文。
母なる大地同様、現在はプレミアム殿堂入り。

ぶっ壊れ呪文その3、墓地を5枚も肥やしながらなぜか1マナアンタップできるチートカード。
このカードを2枚打つだけで暴走龍 5000GTが2マナで出てくるなど、墓地利用にあってはならないスペック。
現在は殿堂入り

S・トリガー呪文の中でも軽コストかつお手軽にマナチャージできる自然文明のマナブースト枠。
イラストの霞み妖精ジャスミンの可愛さも相まって今も人気のカードである。

  • 《フェアリー・ギフト》
コスト軽減カードの代表格、うまく行けば2ターン目に大型獣を出してフィニッシュ可能。
カードパワーのインフレに伴って強くなり、現在は殿堂入り

  • 《マナ・クライシス》
相手のマナを1マナ減らすシンプルながら強力な、最初期から活躍し続けるランデスカード。
ランデスが公式に嫌われていることもあって、現在は再録が少なく、高騰中。



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最終更新:2024年02月23日 22:57