H3リールガン(Splatoon)

登録日:2016/07/12 (火曜日) 20:57:45
更新日:2023/08/25 Fri 17:58:35
所要時間:約 3 分で読めます





H3リールガン」とは、Splatoonシリーズに登場するブキの1つである。


概要

2015年9月12日のアップデートで追加された、ワントリガーで3点バーストのブキ。
弾を連射できる「シューター」系に分類されるブキだが、ほかのシューター系と異なりいわゆるセミオート式。
撃ち続けるにはボタンをその都度押す必要がある。
派生元である「L3リールガン」と比較すると銃身がスラリと長くなりホースが巻かれているのが特徴。

その性能はなんと「理論上最強」のブキである。
キルタイムは全ブキ中2位の0.183s/kill、射程は68と「ジェットスイーパー」に次いでシューター系ブキでは2位。
インク効率も高く、さらに塗り性能も高いため、必然的にスペシャルゲージが溜めやすい。
追い込まれた時には短射程では難しい塗りもこなせるため前線を押し上げることもできる。
まさに、「理論上は最強」のブキなのである。







…そう…理論上“は”。



瞬間的なキルは最高峰、継続的なキルは最底辺

一部の人はこのブキをこう表現した。
AIMがいるボールドマーカー」と。

なお、「AIM(エイム)」とは「ねらいをつける」「標的に向ける」という意味の英単語。
おもにシューティング系ゲームのコミュニティでよく使われる言葉である。

ボールドマーカー」はAIMよりも敵にいかに近づきいかに気付かれず相手を瞬殺するかが求められるブキ。
それに対し「H3リールガン」は、敵に接近する必要性が「ボールドマーカー」よりも薄れているが代わりに正確なAIMが必要となる。
その理由は何といっても射撃後自由に動けるまでが長い事、すなわち、
攻撃を外す=大きすぎるスキを晒すためである。

一度弾を発射すると、その硬直時間はなんと「0.5秒」。
格ゲーやFPS/TPSをやった事のある人ならばその長さは理解できるだろう。

また、このブキは3点バーストすべての弾を相手に命中させると、
相手が「防御力アップ」(1作目にのみ登場するギアパワー)を積んでいなければそれだけで倒せてしまうのだが、
ここでネックとなるのが、その射撃精密度の高さである。
このブキ、狙った場所にすべて発射されるため、弾が一切ブレないのだ。
つまり一発当てた時点で相手が動いたら、残りの弾は当たらない
そしてその結果、最低のキルタイムで警戒している相手と対峙する事になるのだ。

そのため、他のシューター系ブキの追随を許さない性能を持っていながら、
前線に出て戦うよりも少し後ろでサポートに徹するタイプのブキとなっている。
味方が動ける地盤造りと前線上げ、そして油断した相手を背後からそのキルタイムを活かして暗殺する、
なんとも渋いブキなのである。

ちなみに、「ガチマッチ」モードでは、H3リールガンチェリーが勝率1位を飾っている。
使用者が少ないため、一部の使い手(変態)達が勝率上げに貢献しているのであろう。

続編の『Splatoon2』及び『3』でも続投。
『2』以降は1トリガー3発をすべて相手にヒットさせて倒した場合、専用のクリティカルエフェクトと効果音が発生するようになった。
演出以外に特殊な効果はないが、何度も決めるとチョー気持ちいいぞ!





Splatoon2での扱い


大幅弱体化。


メインの性能が、初代からありとあらゆる面で低下した。
別に誇張している訳ではなく、箇条書きにしてまとめると、
  • 射程の減少*1
  • 射撃後の硬直の増加
  • 塗り性能の低下
  • ジャンプ撃ちの精度悪化
など強みの大半をこれでもかってほど削られる形となっている。
一応キル速度は据え置きであり射程の割には塗れる程度の塗り性能は残っているのだが…



同じ最弱クラスだったサブとスペシャルの組み合わせもあり初期の評価は散々なものであったが、度重なるアップデートによりジャンプ撃ちのブレが消えたり、優秀なマイナーチェンジが実装されたり、仕様上相性のいいメイン性能ギアが追加されるなど様々な要因で評価を上げていった。

……と思っていたらVer.5.4.0にてインク消費量25%増という大幅な弱体化を受ける。*2
燃費の良さに支えられていた塗り性能も当然大きく落ちる事となり、かなり厳しい立ち位置へと一気に追いやられる事になった。


Splatoon3での扱い

デザインがゴツくなった。あとクリティカル演出が専用のものではなくなった。
3ではメイン性能ギアが廃止されているが、性能は燃費含めて(メイン性能ギア前提だった)2の時から一切変わっていない。
また正面きっての戦いが多い本作のステージ構造では不意打ちも活かしにくく、はっきり言って使いこなしてもめちゃくちゃ弱い。
さらにアップデートによる強化にも恵まれておらず、運営から忘れられてる説が飛び交うほど。
そりゃメイン性能廃止の埋め合わせをする調整で見事にスルーされたらねぇ…

各種セットの解説


  • H3リールガン
サブウェポン:キューバンボム
スペシャルウェポン:スーパーセンサー
スペシャル減少量:小(40%)
購入可能なランク:10
価格:7500

メインウェポンのH3リールガンL3リールガンより攻撃力が高い、3点バーストするシューターでし!
その分、連射がしにくくなったでしが、スーパーセンサーで相手の位置を知らせ効率よくやっつけることもできそうでし!
キューバンボムは 守備にも使えるので、攻守補助と全てでカツヤクしたい使い手にかわいがって欲しいでし!

2015年9月12日に追加された、初めての「H3リールガン」。
サブとスペシャルの構成がこのブキだけのオンリーワンな構成となっており、
牽制の鬼である「キューバンボム」とAIM補助に役に立つ「スーパーセンサー」である。渋い!
「キューバンボム」で相手を牽制、もしくは移動先を誘導しながらメインで倒し、
「スーパーセンサー」で味方をサポートするのが主な動きとなっている。
塗って塗って塗りまくって「スーパーセンサー」を発動しまくり、味方を支援しよう。

  • H3リールガンD
サブウェポン:ポイントセンサー
スペシャルウェポン:スーパーショット
スペシャル減少量:小(40%)
購入可能なランク:14
価格:8300

メインウェポンのH3リールガンDH3リールガンに、メーカーのエンブレムがあしらわれた特別モデルでし!
メインの性能はそのままで構成が、サブはポイントセンサー、スペシャルはスーパーショットに変わったでし。
なかなかシブい構成になってるので、戦局を見極め、TPOの判断に長けた使い手にかわいがって欲しいでし!

2015年10月30日に追加されたマイナーチェンジバージョン。「D」は「Dolphin」の“D”。
サブとスペシャルの構成は同じ射程の「プライムシューターコラボ」と一緒。
無印と比べるとキルが取りやすい構成となっており、対人性能が高くなった。
こちらも塗りとセンサーでの支援をメインで立ち回り、嫌な場所にいる敵に向け「スーパーショット」を発射するとよい。

  • H3リールガンチェリー
サブウェポン:スプラッシュシールド
スペシャルウェポン:バリア
スペシャル減少量:小(40%)
購入可能なランク:20
価格:12400

メインのH3リールガンチェリーH3リールガンをベースにしながらも扱いやすさを意識した入門モデルでし!
本体カラーは甘酸っぱいイメージで、ステッカーもチェリーのデザインにしてかわいく仕上げてみたでし!
メイン性能はH3リールガンと同じでしが、サブのスプラッシュシールドで落ち着いてうつことが出来るようになったでし!
スペシャルもバリアなので、守りつつも攻めこみたい気持ちが抑えきれない使い手に かわいがって欲しいでし!

2016年6月18日に追加されたブキチコレクション。「H」なのに「チェリー(童貞)」とはこれイカに。
サブとスペシャルの構成は当武器オンリーで守りに特化した強力な物。
メインが扱いにくい「H3リールガン」だからこそ許されるのだろう。
こちらも塗る事がメインだが、構成のおかげで前線に行きやすく、また弾を外しても多少は無理が効くようになっている。
とはいえ塗りやキルはAIMのズレやすいメイン1本だけで行わなくてはならないので、無理のしすぎは禁物。
自分のためよりも打開のために使用していきたい。



H3リールガン(2)
サブウェポン:ポイントセンサー
スペシャルウェポン:マルチミサイル
スペシャル必要ポイント:170p


サブ、スペシャルが共に索敵性能を持つ。
索敵能力はH3にとって非常に相性が良く、奇襲が強く奇襲に弱いメインの長所を伸ばし短所を押さえてくれる。
一方で自衛能力は高くないため立ち回りは慎重に。


  • H3リールガンD(2)
サブウェポン:キューバンボム
スペシャルウェポン:インクアーマー
スペシャル必要ポイント:220p

初代の無印をさらにバランスよくしたような構成。
メインの塗りやサブとスペシャルで味方を支援できる上に、自身が苦手とする真正面からの戦いを拒否できる。
スペシャル必要ポイントが非常に多いが、強めの塗りとボムのおかげで割とすぐ溜まる。

  • H3リールガンチェリー(2)
サブウェポン:スプラッシュシールド
スペシャルウェポン:バブルランチャー
スペシャル必要ポイント:180p

前作に配信された「ブキチセレクション」から引き続き登場。
相変わらず鉄壁の防御を持つが、バブルランチャーの自分で攻撃して爆破するという仕様がメインとは合わない。
味方と一緒に動きながら使おう。

  • H3リールガン(3)
サブウェポン:ポイントセンサー
スペシャルウェポン:エナジースタンド
スペシャル必要ポイント:200p190p


サブ、スペシャル共に直接の塗り・キル性能がゼロという超極端なサポート向け構成。
新スペシャルのエナジースタンドは飲むと能力が上がるエナドリのスタンドを設置するもの。
しかしこのエナジースタンド、味方はともかくH3との相性は最悪である。上がる能力がどれもこれも恩恵を受けにくく、さらに発動中はエフェクトが敵にも丸見えでやたら目立つため得意の不意打ちが使えなくなってしまう。


相性の良いギアパワー

基本的に何を積んでも腐らない構成となっているが、中でもお勧めしたいのはこれ。

  • 攻撃力アップ(無印『Splatoon』)
メインでキルを狙う事が多く、「攻撃力アップ」を積むことでいわゆる“疑似二確”にすることができる。
相手が少しでも自分のインクを踏んでダメージを負っている時には一瞬で相手を溶かせるうえ、
当てる弾の数を減らせることでキルの難易度を下げることができる。
とりあえず迷ったら積んでおこう。
2でもメイン性能アップのギアパワーで同じ事ができる。

  • イカダッシュ速度アップ
  • イカニンジャ
長い直線をきれいに塗れるメインの塗りとイカ状態での移動は相性が良く、塗るにしても攻めるにしても恩恵を受けやすい。
イカダッシュ速度アップは進軍を高速化してくれるのはもちろん、不利になった時の撤退でも効果を発揮する。イカニンジャは長射程+高速キルという奇襲向きのメインの強みを引き立ててくれる。



サーモンランでは

オオモノに強くザコに弱いと相変わらず尖りまくっている。シャケどもは動きが遅いためエイムの問題がないのがせめてもの救い。
バイト補正により攻撃力が大幅に上昇しているため、高火力の3点バーストをピンポイントでぶちこめるのが最大の強み。瞬間火力が求められる上に的の小さいグリルやバクダン、1ヒットで1つ鍋を落とせるタワーの相手は大の得意である。
しかしバースト間隔が長いためオーバーキルになりやすく物量で押してくるザコシャケの相手には苦労する。また硬直のせいで咄嗟に逃げれないため身の安全には常に気を使っていきたい。

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最終更新:2023年08月25日 17:58

*1 H3以外の同じ射程の武器もまとめて射程が短くなっている

*2 この調整はメイン性能ギア前提の武器を抑制するものらしく、同じような弱体化を受けた武器がいくつかある