三日月・オーガス

登録日:2016/07/10 (日) 00:26:03
更新日:2024/01/03 Wed 23:57:19
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BPOが最も恐れた男 CGS ※主人公です ※日曜夕方17時です。 こええよミカは すげえよミカは その場所に着くまで止まらない止まれない やべえよミカは やべーやつ ガンダム ガンダム・バルバトス ガンダム主人公 クリュセ・ガード・セキュリティ サブキャラと結ばれた主人公 ニヒル ミカ ミカニキ ワンマンアーミー 三日月 三日月・オーガス 主人公 半身不随 参番組 天然ジゴロ 少年兵 強化人間 故人 最後まで言わせない 殺人マシーン 河西健吾 火星人 父親 真の漢 碧眼 諏訪彩花 超時空世紀は関係ない 鉄華団 鉄華団のやべーやつ 鉄華団の悪魔 鉄血のオルフェンズ 阿頼耶識システム 鬼畜ヒーロー 黒髪





オルガ、次は何をすればいい?



三日月・オーガスは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の主人公。

CV.河西健吾/諏訪彩花(幼少期)




人物

火星の民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」の参番組に所属する少年兵。
ストリートチルドレン出身で*1浮浪生活の末ブラック企業での傭兵稼業に手を染め、学校にも行ったことがなく本編開始時点の10代半ばにさしかかっても文字が読めなかった。
CGSが護衛を引き受けたクーデリア・藍那・バーンスタインを狙い、襲撃を仕掛けてきたギャラルホルンを撃退する為、
基地で動力源として使われていたガンダム・バルバトスに乗り込んだ事でそのパイロットとなる。
ギャラルホルンを撃退した後、オルガ・イツカを初めとする参番組の主要メンバーと共にCGSを乗っ取り「鉄華団」を立ち上げる。


無愛想だが、大らかな性格。
仲間意識が非常に強く、仲間を傷つける者に対しては容赦が無い。
チョコレートの隣の人がクッキー・グリフォンとクラッカ・グリフォンを車で轢いたと誤解した際には、
相手の事情も双子の容態も確認せずにいきなり絞め殺そうとするという短絡的な行動に走り、双子の祖母の桜・プレッツェルに叱られている。
しかし、仲間のを嫌う一方で「死んだ人間には向こうでいつでも会える」という考えから、仲間の死をいつまでも引きずらない割り切りの良さも持っている。
死を誰かの所為にする事も嫌っており、他人の死に責任を感じるクーデリアやノルバ・シノを諭した事もあった。
ただ、仲間の死傷に怒って自身が攻撃的な行動に出るにも拘らず、他人が仲間を殺されて恨む感情は理解しようとはせず、この点に関してはダブルスタンダードとも言える。
総じて、外部の人間との交渉や折衝には致命的に向かないが、自分に出来ない外交が出来るオルガやクーデリアを「凄い」と尊敬する度量は有る。

歯に衣を着せない直截的な言動が多く、特にクーデリアに対しては色々な意味でそれが顕著。
当初の世間知らずのクーデリアには率直さのあまり、辛辣にも聞こえる言葉を投げ掛ける事が多かったが、その言動がクーデリアの心を動かしていくこととなる。

男としての欲望は薄く、女性の扱いに対しては周りから言われた事をそのまま実行する傾向がある。
その率直さは恋愛方面にも現れており、目の前でいちゃついていた夫婦の影響もあって、可愛いと思って即クーデリアにキスした事も。
泣いているヒロイン2人を同時に抱きしめる器の大きさを見せたりもし、多くの視聴者を「ミカは凄ぇよ」と感心させた。もうハーレム作っちゃえYO!
因みに、片方のヒロイン(アトラ)はハーレムに乗り気だったりするが、当の三日月本人が色恋沙汰に疎いので今のところ実現の可能性は低め。

他人がどう思ってようが気にしない所謂朴念仁っぽいキャラの様に見えるが、上述にもあったように仲間の感情を察してさりげなく励ましたり慰めたり、
敵が一方的に捲くし立てて来るのを考え事をしながら完全に聞き流していると思いきや言葉の切れ目に的確に煽り返す等、意外と他者の感情の機微には敏い。
と言うより、チョコレートの人の変装や操縦を一目で看破した様に、全体的に他者に対する感覚が鋭いと言える。


オルガとは幼少期からの兄弟分であり、オルガからは「ミカ」と呼ばれている。
幼少期、殺人を犯した際にオルガにかけられた「ここではない何処か、俺達の本当の居場所に行く」という言葉が三日月の原点となっており、
その場所を見る為なら何でもやると腹を決めている。
同時にオルガにも途中で降りる事を許さず、時には半ば脅しに近い形で発破をかけたりする事もある。
互いに全幅の信頼を抱いているが、オルガにとって三日月のその期待は非常に重たいものでもある様子。
鉄華団の主要メンバーの一人であるが、オルガが決めたなら間違いないと信じている為、作戦会議等にはあまり参加しない。
オルガと同年代ではあるが、栄養不足及び阿頼耶識システムによる発育不良の影響により、その身長はタカキ・ウノ達年少組と大して変わらない。
しかし、その強さから年少組からは憧れの的になっており、視聴者からは「ミカニキ」と呼ばれたり呼ばれなかったり。


多くのガンダム作品の主人公とは異なり、長く少年兵をやっている影響で殺しに関する躊躇いは一切無い。
寧ろ積極的にコックピットを狙いに行くという容赦の無さを持ち、
  • メイスでグシャァッ
  • パイルバンカーでドゴンッ
  • 太刀でドズッ
といった具合にコックピットごと潰された敵は数知れず。ある意味アムロ・レイの再来である。*2
銃を撃つ時もダブルダップ(2度撃ち)を徹底している。

他にも遺言を最後まで言わせない、敵が名乗りを上げている最中に攻撃する断末魔すら最後まで上げさせない等、敵に対して情けをかける事はまずない。
人殺しを楽しんでいるわけではないが、戦闘そのものに対し、無意識で楽しみを感じている部分もあるらしく、一期第13話でクダル・カデルにその事を指摘された際には珍しく動揺していた。

鉄華団の中でも抜きんでた操縦技術を持ち、阿頼耶識システムの施術を3度受けている事からシステムを介した高い空間認識能力を持つ。
それを活かす為にバルバトスのリミッターは三日月に合わせて限界まで解除されており、三日月以外の人間は接続するだけで鼻血を噴き出して昏倒してしまう。
モビルスーツの操縦など学んだこともない三日月がバルバトスを操縦できるのはシステムの恩恵であり、
既存の操縦技術とは違い、生身を動かしているような変幻自在の機動を可能にしている。
そして阿頼耶識システムによる接続の為か、時折バルバトスは三日月の意思に応えるかのような挙動を見せる事がある。
言ってみれば肉体改造を受けているようなものであり、ある意味「強化人間」に近いともいえる。


非戦闘時や小腹が空いた時にしばしば火星ヤシを食べているのはシステムで酷使されるの疲労を和らげる糖分を補給するためらしいが、
単純に好物でもあるようで、クーデリアに「食べる?」と差し出したり、アトラ・ミクスタの作った魚料理にドン引きして「これでいい」と火星ヤシを食べたりしている。

ちなみに、三日月が魚料理にドン引きしているシーンは特に暗い雰囲気ではないが、
実は「鉄華団のような、火星で搾取されている側の下層住人は魚の姿すら知らない」という、劇中世界の激しい格差の側面が描かれたシーンでもある。
鉄華団の面々は“何かよく分からない平べったい生物メシ”に、「眼がこっち見てる…」と引いたり、恐る恐る食べたりと困惑している(調理したアトラすら怪訝そうな顔をしていた)のに対し、
幼い頃から魚も食べていたであろういいとこのお嬢様であるクーデリアは久々の魚料理に普通に喜んでいる。
しかしまあ、同じ境遇の団員達も食べているのにひとり火星ヤシに逃げるのはやはり子供っぽいと言わざるを得ず、食べさせようとするアトラとのやり取りは完全に我儘な子供と母親の構図である。

一見すると戦い以外の生き方に興味を示さないように見えるが、将来的には農業を経営したいというがある。
その夢を叶えるべく、クーデリア先生の指導の下、年少組に交じって勉強中。
作物に関する勉強や栽培など、農業に関する勉強も並行して行う。



人間関係

●オルガ・イツカ
「ミカ、お前はどう思う?」「…俺はオルガが決めた事をやる
幼い頃からの兄弟分にして相棒。
彼に絶大な信頼を置いており、その言葉の実現の為ならどんな努力も犠牲も厭わない。
そのストイックさはオルガが凹んだりしている時にも発揮され、殆ど喧嘩を売るような剣呑さで発破をかけた事も。
オルガからの信頼も篤く、「ミカは凄ぇよ」と幾度となく賞賛されている。

●クーデリア・藍那・バーンスタイン
凄いな、アイツ…。―――俺達が必死になって、一匹一匹プチプチ潰してきた奴らを……声だけで…止めた
世間知らずのお嬢様→オルガ並に凄いヤツ。
当初はキツく当たっていたが、現実を直視してなお諦めず、火星の為に言葉と心を尽くす彼女を次第に見直していき、
言葉だけでギャラルホルンを撤退させた時には「あんなの…オルガにだって出来ない」と三日月からすれば最大級の賛辞を送った。
異性としてどう思っているかは不明だが、「可愛いと思ったから」とキスを敢行した辺り、少なくとも好ましくは思っている様子。

●アトラ・ミクスタ
「あっ、それ…!」「えっ?ああ…。アトラが作ってくれたんでしょ?
「う、うん…。それ、お守りなの。私とお揃いで…」「うん。ありがとう、アトラ
幼馴染で、三日月の理解者。彼女からの好意には気付いていない。
デリカシーの無い言動で彼女を怒らせる事も少なくないが、
彼女から貰ったお守りをずっと持ち続けている、彼女を傷付けようとした人間はたとえ身内であっても力ずくで制止する、
傷付いた彼女を置いて戦闘に向かうことを躊躇するなど、三日月が彼女を大切に思っていることを示す描写がある。

マクギリス・ファリド
俺に合わせてくれるのか?凄いな、チョコレートの人…ん?」「フッ…」「あれ?アンタ、チョコレートなの?
「フッ…ハッハッハッハッハッ…。今ので気付いたのか?凄まじいな、その感覚……」「別に。普通でしょ?
チョコレートの人。
彼からは期待されている節があるが、三日月はあまり意識している様子はない。
しかし彼のパイロットとしての力量には一目置いている。

ガエリオ・ボードウィン
「放せ!この宇宙ネズミが!」「この声、アンタチョコの隣――?」「ガエリオ・ボードウィンだ!」
……ガリガリ?」「貴様、ワザとかッ!?」「まぁ何でもいいや。どうせすぐに消える名前だ
チョコレートの隣の人であり、ガリガリ
火星で危うくグリフォン姉妹を轢きかけた結果、三日月に絞殺されそうになり、それ以来因縁の相手となった。
轢きそうになったとは言え、ガエリオは転倒したグリフォン姉妹の救護を最優先にしており、三日月にとっては人生でほぼ初めての『本心から赤の他人の心配を出来る善良な成人男性』であったのだが、初めてであったが故に理解不能な存在として切り捨ててしまったのが両者にとって不幸であった。
三日月の駆るバルバトスによって信頼を寄せる部下のアインが自らを庇って瀕死の重傷を負い、幼なじみであるカルタ・イシューを殺される等、
三日月と関わってしまったが為に次々と戦友や部下が酷い目に遭うという女みたいな名前をバカにした奴を彷彿とさせる不幸に見舞われる羽目に。
おまけに最も信頼していた将来の義弟に裏切られた挙句生死不明になる等、まさに踏んだり蹴ったり。

アイン・ダルトン
「また……またお前か!クランク二尉を手にかけた罪深き子供……」「誰そいつ?」「キサマァァッ!!」
(三日月からすると)一方的に付け狙ってくる相手。
アイン側からするとクランク・ゼントやカルタ・イシュー等、自分や上司の縁深い相手を幾度となくその手に掛けた仇敵なのだが、
三日月は降りかかる火の粉を払っていただけで倒した敵の素性など一切知らない為、アインの感傷を一顧だにしなかった。
というか実質一期のラスボスなのに(多分)名前すら知らなかった。
なお当初は「誰?」と言ったクランクの事は途中で思い出した。
それだけでなく、彼の事…「死にたがっていた事」をクランクを妄信するアインよりも理解していた



劇中の活躍


第1話から登場。ギャラルホルン襲撃の際にバルバトスに乗り込む。
この時、MSからの情報フィードバックによって脳神経にダメージを受ける危険性を警告されるが、
「元からあまり使ってないから別にいいよ」と全く気にしなかった。
そして鼻血を噴き出し、戦闘の最中に限界を迎えて昏倒してしまった。

この戦いで三日月が子供である事を知ったクランク・ゼントは三日月に一対一の決闘を申し込み、オルガに相手を頼まれた三日月はあっさりと受諾。
クランク二尉は子供を殺すつもりはなく、クーデリアを回収して事を終わらせるつもりだったが、
三日月からすれば散々仲間を殺した奴が今更偽善的な事を言い出したようにしか聞こえず、
自分が勝った場合の事だけを話してこちらが勝った場合の話をしないその態度に終始イラついていた。


言っとくけど……俺は犠牲になんてなってないよ
俺と俺の仲間の為に、出来る事をやってるだけだ。で、今は…

とりあえずアンタが邪魔だ!!


そして決闘に勝利した後、自分で身動きを取れない程の重傷を負ったクランク二尉に介錯を頼まれ、面倒くさそうに頭を掻き、


「ありが……」←パンパンパン


遺言を残す暇も与えずに銃殺した。
この一件が、アイン・ダルトンから(一方的に)強い恨みを抱かれる最初の要因となった。

因みにクランク二尉を銃殺する前に、アトラから貰ったお守りに硝煙の臭いが付かないように左手首を腰に回してから彼を撃つだけでなく、
発砲後に臭いが付いていないか嗅いで確認しており、お守りをとても大事にしている様を見せている。

鉄華団結成後はクーデリアの護衛として地球へと赴く事になる。
クーデリアに関しては経営が早々に破綻しかかっていた状況を救ってくれた事に感謝の念を抱いており、落ち込んでいるクーデリアを気晴らしに連れ出したりもしていた。
ミカニキは気配りも出来る男なのだ。

地球へと向かう旅路の中、テイワズの下部組織・タービンズと対峙した際には、
百里との相性の差やバルバトスのメンテナンス不調も相まって苦戦してしまい、あんまり役に立てなかったとしょんぼりしていた。

その後、シミュレーションで訓練を繰り返し、ブルワーズとの戦いでクダルのガンダム・グシオンに対して、
一方的な戦いになった際には自分でも良く分からない気分になっていたが、それに対し、クダルから「お前、楽しんでるだろう?人殺しをよォッ!!」と罵倒される。
その言葉を受けて三日月は


俺が…楽しんでいる……?


と、少し悩む様子を見せたが、その直後に


まっ、いいか。コイツは…死んでいい奴だから


と、上記の言葉と共に躊躇う事なく、あっさりとクダルを真っ二つにした。
しかし後々になって響いてきたのか、手の微かな震えが止まらなくなり、クーデリアに慰められた。
そして名瀬の兄貴の悪影響で可愛いと思ったら即行動するスタイルを学んでいた三日月は、いきなりクーデリアにキスをした。
当然クーデリアは滅茶苦茶動揺していたが、当の三日月本人は赤くなる事すらなかった。

ドルトコロニーにおいて、ビスケット・グリフォンが兄のサヴァラン・カヌーレに会いに行った事を知った際には、
先のアルトランド兄弟の一件から「昭弘の時みたいなのは、嬉しくないからさ」と兄弟が無事に再会出来る事を願っていたが、
サヴァランの企てにより、ビスケットと同行していたアトラがギャラルホルンに捕らえられ、窮地に陥ってしまう。
アトラを救出した後*3は、自分を庇って凶弾に斃れたフミタン・アドモスの死に動揺するクーデリアを保護。
フミタンの死を信じられず、自分を(お米様抱っこで)連れて行こうとする三日月にクーデリアは「フミタンも連れて行かないと」と訴えるが、三日月はその遺体を見て状況を悟り、
「(あそこで斃れているのは)もう、フミタンじゃない」と諭すように告げ、その遺体に手を伸ばし続けるクーデリアを抱えてその場から離脱。バルバトスに乗り込んでMS戦に向かう。
その後の戦いの最中、クーデリアが言葉だけでギャラルホルンを止めた事で三日月の中でクーデリアは非常に大きな存在となり、
彼女を全力で手助けする事を心に決める。

地球に到着した後もギャラルホルンとの戦闘は続き、激戦の中、それまで鉄華団の中核メンバーの一人として頑張っていたビスケットが戦死してしまう。
彼を失ったショックでオルガは精神的に落ち込んでしまうが、三日月はそんな彼を見かね、沈み込んでいた彼の胸倉を掴み上げる形で引き起こし、半ば脅迫するようなプレッシャーをかけて再起させた。


「ああ分かったよ!連れてってやるよ!どうせ後戻りは出来ねぇんだ!連れてきゃいいんだろ!」
「途中にどんな地獄が待っていようとお前を……お前らを俺が連れてってやるよ!」

ああそうだよ。連れてってくれ
次は誰を殺せばいい?何を壊せばいい?

オルガが目指す場所へ行けるんだったら、何だってやってやるよ


そのあまりにも不穏過ぎる新機軸な立ち直らせ方に三日月が契約を迫る悪魔に見えた視聴者もいたとかいないとか。
あと、張五飛に対して同じような台詞を言ったヒイロ・ユイと比較される事も。
ヒイロ「あと何人殺せばいい(もう殺したくない)」
三日月「あと何人殺せばいい(何人でも殺ってやんよ)」
日本語ってむつかしい。

これによってギャラルホルンに対して完全に殺る気スイッチが入り、
ストッパーも失った鉄華団はエドモントンへクーデリアと蒔苗東護ノ介を送り届ける為、エドモントンの守備隊へ総力を上げて戦闘を仕掛ける。

タイムリミットが近付く中、三日月はグレイズ・アインの生体パーツとなり、精神が不安定になって暴走を始めたアインの相手をする事になる。

アインとの阿頼耶識の同調率の差によって三日月は苦戦を強いられ、
アインはここぞとばかりにクランク二尉を手に掛けた事を責め立てるが、三日月はその殆どを聞き流していた。
しかし、アインがクーデリアやオルガ達を殺すと宣言した事でキレた三日月は自身もバルバトスとの接続を限界まで高める。


…罪……? 救う……?それを決めるのはお前じゃないんだよ……
…おい、バルバトス。いいから寄越せ、お前の全部……!


その負荷によって右目から血を流しながら三日月はバルバトスの性能を引き出し、グレイズ・アインと互角の戦いを繰り広げる。


まだだ…。もっと…もっと……もっと寄越せ、バルバトス!!


更にオルガの叱咤によってブーストがかかり、今まで使い熟せなかった大刀を完全に自分の物とした三日月は、
グレイズ・アインの両腕を斬り落とし、コックピットを貫いて勝利を収めた。


コイツの使い方…やっと分かった……
このぉ……バケモノがぁぁっ!!
(ズシュっ!)
お前にだけは言われたくないよ
クランク二尉…! ボードウィン特務三佐…!! 私は、私の正しっ―――
(ザシュウっ!!)
煩いな…オルガの声が、聞こえないだろ…


そして全ての戦いを終えた三日月はオルガに静かに語りかける。


ねえオルガ。ここがそうなの?俺達の……本当の居場所?
……ああ。ここもその一つだ

……そっか……。綺麗だね……


こうして鉄華団の長い初仕事は終わりを告げたのだった。


なぁ、ミカ。次は何をすればいい?
そんなの決まってるでしょ?
……フッ……。ああ。そうだな……。

帰ろう

うん……。火星へ……


この戦いの代償として三日月は右目の視力と右手の感覚を失ってしまったが、バルバトスに乗っている時は問題なく動かせるらしい。
正に悪魔との契約の代償、或いは持って行かれた状態。
これはアインも同じ状態、というか融合率で言えばほぼ人機一体状態だったアインの方が上の筈だが、引き出した力は三日月の方が上だった。
阿頼耶識システムの力を極限まで引き出す為に開発されたガンダム・フレームによるものか、それとも他に理由があるのか……。
ちなみに、一期のEDでは三日月の身体状況を知ったアトラとクーデリアに身体の両側から抱きしめられるような形で頭を撫でられる、所謂両手に花状態になったが、
当人は何故彼女たちから頭を撫でられているのか分からず、「……なにこれ?」と困惑した表情を浮かべていた。

二期では、組織を拡大した鉄華団の「遊撃隊長」として、なおも最大最強の戦力として君臨する。
…のだが、右目と右手を失ったことで白兵戦や農作業をすることもままならなくなり、バルバトスが無ければ何の役にも立てない存在になり果ててしまった。
そのせいで1期の活躍を知らない若手からは面と向かって「産廃」呼ばわりされている。

二期で新加入した団員の一人、ハッシュ・ミディには当初突っかかられていた*4が三日月の真の実力を見せつけられたことで一点押しかけ弟子のように懐かれることになる。
当初は露骨に迷惑がっており、ハッシュの初陣時には「邪魔」と容赦無く突き放したりしていたが、後にハッシュ自身の努力も実になってきたこともあり徐々に子分として認めるようになってきた。


外部ゲームでの活躍


  • 『SDガンダム ジージェネレーションクロスレイズ』
クロスレイズにて、オルフェンズがGジェネ初参戦。
三日月は第1期Verと第2期Verが登場しており、双方とも非常に高い能力を持つ。
前者は全ての能力が万遍なく成長し、後者は格闘お化けと化す。
ルプスレクスに乗る事を考えると、最終的に覚醒値が伸び悩むので補助してあげたい。
1期Verは、鉄血第一話を回ればバルバトスと共に解禁されるので、序盤から大活躍が見込める。

固有アビリティとして、「阿頼耶識Lv3」を持っている。
バルバトスが真価を発揮するのに必要なので、自然と三日月とのセット運用となるだろう。
第2期Verでは三日月の二つ名「鉄華団の悪魔」もアビリティに追加。
戦闘する度にMPを削るので、相手のMPをゴリゴリ削る事が可能。

第1期Verでは宇宙でのパイロットスーツ姿で、第2期Verでのカットインは上半身素っ裸
シナリオでの差分も多く、第一話の鼻血仕様や地上降下後のインナースーツ版も用意されている。
第2期Verは設定上右半身不随であるが、ゲーム的には何の問題もなく、モビルトレースシステムも難無く操縦できる。

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』初参戦のスパロボ。
配信時から実装されているワールド4の作品の一つ。
ソシャゲでかつ作品数が非常に多い事もあって鉄血本編もなかなか進んでおらず、2周年間近で現在地球降下の前辺りまでしか進んでいない。
主人公たちと共に各世界を転々とした事もあってか三日月にとっても「仲間」という意識はあるようで、特にワタルや大地等のワールド6の年端もいかない少年達の事は庇護対象と思っている節もある。
また、ダンバインのショウが地球の事よりバイストンウェルの仲間の事を心配してしまった事で悩んだ際には、別におかしくないと助言する等、「仲間」という物を大事にする描写が増えた。
他には、無駄に喧嘩腰で絡んでくるアスカをいなして上手くのせたり(ミサトには扱いが上手いと褒められた)、同ワールドのアスカが攻撃をためらうのを諫めたりしている。

DLCという形ではあるが、コンシューマー版の本家スパロボ初出演。何気に30唯一のアナザーガンダム枠である。
2021年12月配信のDLC第2段としてULTRAMANと共に参戦。
本編の世界(あるいはそれと酷似した世界観の世界)からスパロボ30の世界に飛ばされたようであり、既に機体はルプスレクスであり右半身の感覚は失った後の終盤設定。
成り行き上、一緒に何故か生身で飛ばされていたオルガと共にドライクロイツに合流。
無愛想な雰囲気は相変わらずだが、他作品のキャラ達との絡みはそれなりにありそこそこ喋る。
戦闘面においては、清々しいまでの格闘特化。
気持ちのいいくらいに接近しては殴り潰すパワーファイター。
リアル系よろしく回避力もかなり高く、それでいてやっぱりビーム攻撃のダメージを減少するというブッ壊れギリギリの性能でかなり強い。
加えて、リミッター解除することで全性能が上昇するが、2ターンしか持たずにそれを過ぎると気力50という燃え尽きたような状態になってしまう弱点がある。ぶっちゃけマルチアクションを使えば2ターンもあれば大抵の敵軍は蹂躙出来るので大した問題では無いが。
更に、同時にサポーターに加わるオルガの能力が出撃と同時に加速をかけるというトンデモ性能なため、距離を詰めるのも簡単というオマケ付き。スタメンにする際は是非ともサポーターにオルガを入れよう。
誰が言ったか「止まらせないオルガ」

稼働初期からガンダム・バルバトス第四形態に搭乗して参戦。
ちょうど放映初期だったせいか、台詞が冷静ではあるものの若干焦りや呻き声を出すなど演技が定まっていない。中期に追加参戦したルプスでは終始冷淡な雰囲気なので、こちらの方が劇中の風貌には似合っている。
他作品とのクロスオーバー台詞が多い本シリーズではあるが、収録時期の被ったパイロットとの台詞が非常に多い反面、原作で掛け合いのあったガエリオや昭弘とは一方的な台詞しかないなど違和感が多い。
次回作『機動戦士ガンダム Extreme vs. 2』ではルプスレクス状態も登場。こちらの掛け合いも老フリットクリム・ニックなど同時期収録勢が多いが、ようやく昭弘との掛け合いが発生した。
本作では時系列が同時期のパイロットは機体が異なってもイラストが統一されているが、作中の1st~2ndシーズンの時期が非常に曖昧でキャラクターの外見も変わらない事から、通常絵は半裸・パイロットスーツの違いしかないが*5、覚醒カットインは全て差別化されているという特別待遇を受けている。



次は何を追記すればいい?どこを修正すればいい?

オルガが目指す良項目へ行けるんだったら、何だってやってやるよ。

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最終更新:2024年01月03日 23:57

*1 イベント「THE LAST FLAG」席上でのスタッフ発言によると技師の両親がいた模様。離別もしくは死別、それ以降路頭に迷った経緯は不明

*2 もっとも、一年戦争時代のアムロのコックピット潰しは、民間出身故の「早く死んでもらわないとこっちがヤバい」という恐怖心からのものなので、三日月のそれとは意味がだいぶ違うのではあるが。

*3 なお、クーデリアを守るべくその名を騙ってギャラルホルンに捕まっていたアトラは尋問中の暴力で顔が腫れており、その事を悟った三日月は一瞬殺気立った表情を浮かべている。

*4 ハッシュのスラム時代の兄貴分であったビルスが阿頼耶識手術に失敗して自殺したトラウマが素であり、ビルスが三日月の思い出話をしていたことにもよる。

*5 ただ本機に限った話ではなく、ΖガンダムのシロッコやCCAのアムロなどはそれぞれの衣装差分で個別化されている