ヒット(ドラゴンボール超)

登録日:2016/06/28 Tue 22:11:00
更新日:2023/10/14 Sat 12:35:02
所要時間:約 11 分で読めます




ヒットとは、「ドラゴンボール超」の登場人物である。



【概要】

「破壊神シャンパ編」に登場した、第6宇宙最強の戦士にして、伝説の殺し屋。
百発百中のヒット」という異名を持つ。その齢はゆうに1000歳を超えるという。
お互いの地球を賭けた第7宇宙対第6宇宙の団体戦では、第6宇宙チームの大将を務めた。顔つきはどことなくセルっぽい。

寡黙な性格で、初登場してからしばらくは台詞が無く、他の試合中は興味なさげに目をつむっていた。戦闘の際は非常に冷静沈着で淡々としており、当初は表情がほとんど動くことは無かった。ベジータからは「不気味なほど落ち着いた野郎」と評される。
殺し屋を生業としているが、別段極悪人ではなく、殺戮を好むような言動も見られず、後述する悟空との試合ではむしろ生真面目かつ律儀な対応を見せており、筋は通すタイプの模様(悪人度で言えばチームメイトのフロスト(フリーザのそっくりさん)の方がよっぽど高い)。

ドラゴンボールでは珍しく、気功波の類を全く使わない格闘オンリーの戦闘スタイルを持つ(一応OPでは指先から放つシーンがある)。
その攻撃は急所を的確に狙い打ち抜く、殺し屋の名に恥じぬ無駄のないもの。
一本拳を用いて人中や喉などに打撃を加える等、これまたドラゴンボールらしからぬ格闘マンガのような渋い格闘術が特徴。
スピードもかなりのもので、超サイヤ人ブルーのベジータをして「速い」と言わしめた。

しかし、ヒットの真価はそれだけではない(後述)。

余談だがCVが山路和弘なのもあって一部ではジェイソン・ステイサムに似ていると言われてる。
寡黙でクールな殺し屋を演じている事が多いという部分も共通する。あと恐らく頭皮

【作中での活躍(ネタバレ注意)】

フロスト粛清

ヒットが本格的に動いたのは、ベジータ対フロスト戦の後。
ベジータに敗れた後、ひそかに試合場を抜け出したフロストは、シャンパからの報酬が置いてある場所へ向かっていた。そこには、莫大な黄金と、異なる宇宙へ移動できる乗り物「キューブ」があった。
今までの悪事がばれた(というより自分からげろった)フロストは、キューブを使って逃亡を図るが、そこへ颯爽とヒットが現れた。
そこでフロストによってヒットが「伝説の殺し屋」であることが明かされた。ヒットはその場から動かぬまま、謎の攻撃でフロストを滅多打ちにしてK.O.。
気絶したフロストを抱え、会場に戻るのだった。

何が起こったと……言うのです

あのキューブは俺がもらう契約になっているんでな

ちなみにフロストは気絶した後、大会が終わるまでずっと気絶したままであった


対ベジータ ~見えない攻撃~

第6宇宙の副将・キャベを撃破し、3人抜きを果たしたベジータ。
後がなくなった第六宇宙チームだったが、第6宇宙の破壊神、シャンパはさして動揺したそぶりは見せなかった。「最後はヒットだ。焦ることは無い」と、シャンパは平然としていた。
このとき明らかになったことだが、シャンパ自身はヒットが出場してくれるとは思ってなかったようで、付き人のヴァドスがキューブをダシにヒットを出場させたことも知らなかった。
キューブは神の乗り物であり、おいそれと他人に渡せるものではなく、ましてヒットは殺し屋。「捕まらない殺し屋なんて笑えない」と破壊神らしからぬ常識的な発言まで飛び出した。

試合が始まり、最初から スーパーサイヤ人ブルーになり、全力でヒットに挑むベジータ。
しかし、ヒットの繰り出す「見えない攻撃」に全く対処することが出来ず、翻弄されてしまう。ヒット自身のスピードはベジータをして「速い」と言わしめるレベルだが、見えないわけではなく、何故か攻撃する瞬間だけ全く見えなくなるヒットの攻撃をいぶかしむベジータ。
ヒットの攻撃は見切れないが、散々撃ち込まれても自分が倒れないことから、ベジータは「ヒットの弱点は攻撃の軽さ」と判断し、特攻を仕掛ける。
しかし、その読みはハズレで、ベジータはヒットに重い腹パンを見舞われる。

お……重……い……

これによってベジータはダウン。ヒットに軍配が上がった。
「これだけの攻撃を受けて死ななかったのはお前が初めて」とベジータに賛辞を贈るのだった。

観客席の銀河王は試合を見て、ヒットの見えない攻撃の正体は「時飛ばし」ではないかと推察する。




時飛ばし

自分以外の者の時間を、0.1秒だけ止める能力。
攻撃を繰り出す瞬間に発動していたため、あたかも攻撃の際中消えていたように周囲からは見えていた。
0.1秒という、5秒やら9秒やら止める連中と比較すると短く感じるが、高速戦闘前提のドラゴンボール界では、0.1秒でも十分なアドバンテージとなる。ヒット自身の攻撃スピードの速さも相まって非常に強力な能力と言える。



対悟空 ~進化する時飛ばし~

悟空に対しても、ベジータ同様時飛ばしを利用した戦い方で優位に立っていたヒットだったが、ベジータ戦でのヒットの動きを参考にし、時とばし中のヒットの動きを先読みする悟空に対し、時とばしを破られてしまう。
万事休すと思われたヒットだったが、立ち上がると、急に大声で叫び、その後は悟空たち同様オーラを出し、気をためているような動作を見せた。
寡黙だったヒットのいきなりの大音声に、普段から似たようなことをやっている悟空たちもこれには驚き、ピッコロにも「一体何を」というツッコミを受けた。

その後悟空と格闘戦を演じるが、さしてパワーアップしておらず、押されるヒット。「叫んだらパワーアップするんじゃないのか!?」というメタな台詞も飛び出す中、ヒットのカウンターを受け、倒れ伏す悟空。何とヒットの時とばしは0.2秒へ拡張されていたのだった。
先ほどの絶叫は、変身できないヒットが編み出した、自分なりの進化の方法だったのだ(ヴァドスは「悟空の真似」、ピッコロは「真っ当な成長」と評している)。
この時、倒れた悟空に対し追撃は行わず、「おまえあっての成長」として、悟空の回復を待つという、義理堅い一面を見せた。
その後、今までの小さい構えではなく、両腕を突き上げた新たな構えを生み出した。


今の俺のポテンシャルを最大限まで引き出す構えを考えると……こうなる


「数発なら耐えられる」という悟空の読みを看破し、「思い違いだ」と指摘すると、0.5秒まで拡大された時とばしのラッシュで悟空を再びダウンさせる。成長性高過ぎである。
終わったかに見えた悟空だったが、再度立ち上がる。そして、今まで隠していたとっておき、「スーパーサイヤ人ブルーに界王拳の上乗せ」を行う。
隙を突けと言うシャンパの指示を無視し、「どこまで悟空に付き合えるか確かめたくなった」と、殺し屋らしからぬ台詞を吐く。
ヒットもまた、孫悟空という不思議なキャラクターに影響を受けた一人であった。

そして準備が完了し、10倍界王拳×超サイヤ人ブルーという超強化を果たした悟空によって、進化した時とばしも無効化されてしまい、猛ラッシュを受けるヒット。
一気に決めると決意した悟空は、全力のかめはめ破を放つ。
かめはめ破は躱すヒットだったが、出現位置を予測した悟空は、ヒット目がけて猛然と突撃をかけるのだった。




対モナカ ~宇宙間の戦いの決着~

0.5秒から更に進化した時飛ばしによって、悟空の一撃をすんでのところで避けたヒット。
悟空の体力切れを待つようシャンパに指示されるも、またもや無視し、「お前らはゲームの駒」という言動に憤り、悟空と共に凄まじい気迫でシャンパを睨み付ける。
そして、また構えが変化し、今度は本当に格闘家のようなポーズに変化した。

進化した時飛ばしは悟空の動きを上回り、遂に悟空をノックアウトしたかに思われたが、踏みとどまった悟空の一撃を顔面にもろに受ける。
しかし、ヒットもまた攻撃に耐えた。佳境を迎える二人の戦いだったが、突如悟空が、ルールの変更を提案する。それは、「殺すのは反則」の撤廃。
本職は殺し屋であるヒットにとって、殺しの技を使えない上記のルールは足かせとなると、悟空は考えたのだ。
まさかの提案に、ヒットは思わず「死ぬのが怖くないのか」と(死人が生き返る本作ではギャグに聞こえる台詞である)言う。

ルール改訂を巡りシャンパとビルスが場外乱闘を始めてしまい、試合は半ば中断され、悟空は時間切れを悟り、次は邪魔の入らないところで全力でやりあおうと言い、自分から場外へ出る。
これによりヒットの勝利となり、ヒットは続けて第7宇宙の大将・モナカと戦う事になった。

このモナカ、「第7宇宙最強」という触れ込みだったのだが、実はビルスが悟空たちの発奮のために連れてきたずぶの素人であり(本業は宅配業者)、戦う事など不可能だった。
ヒットはモナカの様子を見て全てを察し、悟空が自分に勝ちを譲ってくれたように、自らもまた、モナカに勝ちを譲るのだった。
第7宇宙チームの勝利が決まり、戻って来たヒットに対して怒り心頭のシャンパは、ヒット達を処刑しようとする。
しかし、そこへ全宇宙の頂点に君臨する「全王」が現れ、事なきを得る。
そして、全宇宙対抗の格闘大会が開かれることになり、「お前らが居ないと全王様が怒る」とシャンパに連れ帰られることになった。



対孫悟空 ~第7宇宙での再戦~

時期は未来の世界でのザマスとの戦いが終わった後。

生業である殺し屋としてとある惑星にある組織のボスを暗殺するシーンが描かれており、厳格な警備を「時飛ばし」により全く気づかれぬまま突破し、ターゲットであるボスと対面した際も“正面から”、“指すら触れることなく”、一撃で仕留めるという芸当をみせた。その後次のターゲットとして孫悟空が浮上する。

第7宇宙に襲来し、孫悟空の背後に立ち、悟空に再会の挨拶を交わす。格闘試合で戦った縁もあってか、「殺したことにしてやるから姿を消せ。もしそういえばお前はどうする?」と聞いたが、悟空はそれを拒否したため、予定通り任務を遂行する。悟空は格闘試合を思い出しながらヒットと戦うが、透明の気弾で一撃で倒す。「また来る。お前の墓ができたらな。」と言い残し去ったが、悟空は攻撃を受ける直前に空中に上げていた気弾の衝撃で生き返り、戦闘の再開を要望する。

「すでに仕事は終えている。」と拒否したが、悟空が「すぐに生き返ったから3秒ルールだ。」「おめえの技を見切った。」という言葉に興味を示し、再戦を了承する。

格闘試合では見せなかった時とばしで悟空を圧倒する。戦闘を見に来ていたヴァドス曰く「ヒットの時とばしは時間を止めるのではなく文字通り飛ばしており、飛ばされた時間を蓄積し、蓄積された時間からパラレルワールドを生成している」とのことで、その作った次元を移動しているというものだった。

そのため悟空からの攻撃は当たらなかったが、攻撃する瞬間に移動しているという特性をつかみ、悟空からダメージを受ける。「相手がお前ならば、特に驚くこともない」と笑みを浮かべ、完全に悟空との対戦を楽しんでいた。

悟空はヒットの作り出した次元を気の放出で破壊し、かめはめ波を浴びせられた。共に気を使い果たし、引き分けという形で対戦は終わる。

悟空暗殺の依頼はヴァドスを介して受けていたが、真の依頼人はなんと悟空で、本気のヒットと戦いたくて依頼していたとのこと。ヒット自身も知らず、「お前というやつは。奥が深くて理解できん」と驚いていた。悟空から依頼に期限がないことを聞くと「のんびり殺すとする。常に背後に気を付けろ。」と笑みを浮かべて去り、ライバルとしての関係を深めた。



対ディスポ&クンシー ~力の大会~

宇宙の存亡をかけた力の大会に第6宇宙の戦士として参加し、多くの戦士を撃破していた。

そんな中、第11宇宙のディスポと対戦する。時飛ばしを使用したが、ディスポの光速を超えた速さの前に翻弄される。筋肉の音を聞いて攻撃してくるという特性に気付いた後は、ディスポの攻撃を受けながらいい具合に急所に当たらないようにし、舞台端で時飛ばしのパラレルワールドで移動し、ディスポを落とすことに成功したかのように見えたが、クンシーの気のロープに救われる。クンシーの加勢もあって再び劣勢となり、ディスポに止めを刺されるかと思われた瞬間で、超サイヤ人ゴッドに変身した悟空が加勢する。

ディスポの特性を見破っていたヒットは時飛ばしを使用せず錯乱させることでディスポを混乱させ、形勢逆転に成功。ディスポを落とそうとしたが再びクンシーに救われ、クンシーの攻撃をかわし「俺の代わりにこの痛みを連れて行け」とクンシーを舞台から落とす。悟空に対しては助けてもらったお礼として見逃し、決着をつけることを誓い合って場を後にした。


対ジレン ~力の大会~

悟空と第11宇宙最強の戦士ジレンの戦いを傍観し、身勝手の極意が解けた悟空を吹き飛ばしたジレンに突撃する。「とどめを刺す瞬間こそ最大の隙が生まれる」という習性を突いたものだったが、ジレンに通用せず、彼と交戦。時飛ばしを多用してもジレンにかなわず圧倒され続けるが、蓄積された時間を利用してジレンを時間の牢獄に閉じ込めることに成功する。しかし長く動きを封じ込めることができないと判断し、捨て身の技でジレンを倒そうとした。しかしジレンに眼力だけで防がれ、時間の牢獄も破壊される。ジレンのラッシュ技とエネルギー弾を受け、舞台から脱落。

キャベ、ケフラ(カリフラとケールのポタラ合体で誕生した戦士)、サオネル、ピリナの脱落を受けて第6宇宙は消滅したが、人造人間17号が消えた宇宙の復活を願ったことで復活を果たした。


俺達は所詮、ゲームの駒というわけか

今はな

今は?

だろ?

フッ……





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最終更新:2023年10月14日 12:35