ドロドロン(ふたりはプリキュア Splash☆Star)

登録日:2016/06/23 (木) 22:17:39
更新日:2024/03/07 Thu 09:27:09
所要時間:約 5 分で読めます









ボクは楽しそうに笑ってる奴らがキライなんだよ。目障りだからぁ、ぶっ壊してやる~~!!





ドロドロンは、ふたりはプリキュア Splash☆Starに登場する敵キャラクターである。
CV:岩田光央

概要

プリキュアの敵組織ダークフォールの幹部で、五行思想のうち「土」に相当する滅びの使者。
花壇や土器の欠片など、土に由来するものをウザイナー化して操る。

蜘蛛のような頭部とマッチョなガタイを持ち、地中を自由自在に掘り進む事ができる
その代わり、幹部陣の中では唯一、飛行能力を持っていない。
掌からは泥の弾丸を飛ばす直接攻撃の他、糸を射出して相手の動きを封じる能力がある。
この糸はかなり強靭で、プリキュアが精霊の力をフルパワーにしてようやく千切れるかというもの。

その名のとおり泥が力の源なので、雨の日には力が飛躍的に上昇する。

人物

能力や体格は立派で、一見かっこいい容姿をしているのだが、その性格は、根暗な引きこもり気質の陰キャラ。
猫背気味で話す言葉は独り言のようにボソボソと小さく、誰かが楽しそうに笑っているのを見るとムカつくという、ヒッキーのお手本のような性格をしている。
得意の地中を掘り進む能力も、戦いよりも、一人で引き込もれる場所を作るのに使っている方がよっぽど多い。
ただし、プリキュアと相対している時などはテンションが結構上がる。

活躍

第14話にて登場し、カレハーンモエルンバと立て続けに浄化された幹部たちの後釜として召集される。
…が、馳せ参じて早々、地中に空けた穴の中から顔を見せず、声だけで首領に応対するという見本のようなヒッキーぶりを発揮。
一応やる気はあるので、勇んで出撃し、の元へ現れるものの、ここでもボソボソと呟くばかりで、「何を言ってるのか聞こえない」と言われる始末。
大事なプリキュアとの初対面でこんな返され方をした幹部は、後にも先にもたぶんコイツだけである。
出だしからダメダメな予感をさせていたが、いざ戦いになると意外にも善戦、幹部の名は飾りでない事を証明している。

プリキュアに戦いを仕掛けては撃退され、アクダイカーンに怒られたり、ゴーヤーンに嫌味を言われたりするのは幹部共通だが、
彼が他と比べて決定的にツイてないのは、14話からの期間というのが、ちょうど霧生満・薫が最初に登場した時期でもあった事。


「プリキュアを倒せって命令されたのはボクだぞ!帰れ!今すぐ帰れよ~!」
「私たちは、誰にも指図されないわ」
「ブツブツ愚痴ってないで、さっさとアクダイカーン様にご報告に行ったら?プリキュアを倒し損ねましたってwww」
「…そうです」

要するにイヤミ担当が2人分増えたという事である。
しかも、よりによって彼の登場期間に狙い撃ちでで。

一人でせっかく引きこもっていたかと思うとゴーヤーンが嫌味ったらしく催促し、出撃すればプリキュアにボコられ、その傷を舐めていると満と薫がどこからとも無く現れては「また負けたの?www」と嘲笑してくる。
引きこもりメンタルでこんな状況では、早々に壊れてしまうのでは、と不安になる所だが、彼の場合、相手の嫌味を聞いてもすぐに内に引きこもってブツブツ呟き出すので、意外にも本人への精神的ダメージは少なかったりする。
ゴーヤーンお得意のイビリも、聞く側がこれなので、いつもの婉曲的な言い回しが通用せず、却ってゴーヤーンの方がストレスを貯めることすらある。
上手いやり方かどうかはともかく、モエルンバとは逆の意味で、圧力を上手く流せているとも言える。

また、ヒッキーとは言っても、単に目立ったり大声を出したりといった事が嫌いなだけで、
アクダイカーンの前で手柄を立てたいという意欲は強く、戦いの前は結構張り切っている。
何気に将来はアクダイカーンの右腕になりたいという野望も持っている様子。満薫には鼻で笑われたけど。

実際、バトルの内容も、戦いぶりだけを見れば、かなり良くやっている方。
特に18話では、満と薫の邪魔が入らなければ勝利は目前という状況であり、実力自体は高いことがうかがえる。

その一方で、頭脳労働は苦手。
15話では、満が助言として「プリキュアを支えている、好きなものへの情熱を奪って力を無くさせる」為に、咲のグローブにウザイナーを取り付かせ、スランプに陥らせる作戦を提案している。

が、この意味を全く理解しておらず、「ソフトボールを邪魔すればプリキュアは弱くなる」と単純に解釈。途中まで作戦は上手く行っていたのに、当の咲の目の前で「ボクが練習をジャマしてたのさ~」と堂々と暴露してしまう。
結果、怒りでパワーアップしたブルームにぶっ飛ばされ、見事失敗となった。

そんなドロドロンの最終決戦は20話。
失敗続きの為に、例によってアクダイカーンから最後通告を受けるが、全く動じずに最後の戦いに赴く姿勢を見せ、ゴーヤーンからも「いつもと違う」と驚かれる。

そんな彼の策とは、雨の為に大量発生した泥を自らに取り込んで巨大化し、プリキュアに襲いかかるというもの。

「この大地すべてがボクの思うがまま」という本人の言葉は伊達ではなく、パワーアップした豪腕と糸を使ってプリキュアを追い詰め、ついでに周辺の森も土から栄養を奪って片っ端から荒野に変えたりとまさに絶好調。

それでも諦めようとしないプリキュアの業を煮やしたドロドロンは、もう一度泥を吸収
埴輪のような甲冑に身を包んだ姿となって、更に巨大化を果たす。
しかし、これが大失敗で、巨大化を繰り返した為に、重さが上半身だけに偏ってしまい、バランスを崩して転倒するというアクシデントが発生。
せっかくの優勢が一気にひっくり返り、反撃のチャンスを得たプリキュアのツインストリーム・スプラッシュが直撃し、浄化されてしまう。
そのまま戦ってさえいれば…。
ドロドロン自身は浄化技を受けながらも尚、生き残って咲と舞の前に立ちふさがるが、本人の気づかないところで身体は既にエネルギーを使い果たしており、
崩れていく身体に戸惑いながら消滅、一固まりの土を残して大地へと還っていった。




○再生後の活躍


42話にて、ゴーヤーンが奪取し、滅びの力と混ぜ合わせたキャラフェの力で復活。
他の幹部と同様、全体的にレベルアップしている他、プリキュアの浄化技をかき消す能力も追加されている。

最初に甦ったカレハーンモエルンバが、相性の悪さから強制的に撤退させられたのを受け、43話では代わりにカレハーンとコンビを組んで出撃する。

ヒッキーぶりは相変わらずながらも、仕事に対しては真面目で、カレハーンにも「一緒にやろうよ~」と持ちかけるも、肝心のカレッチが相変わらずであった為にやっぱりうまくいかない。

結局、コンビネーションらしいものもなく単独で戦いながらも、実力差もあって終始優勢。
後は止めを刺すだけ、というところで、仮死状態だった満と薫がフィーリア王女の力で復活し、プリキュア側の援軍として現れる。

不利な状況を打開するべく、珍しくカレハーンの方から共闘を持ちかけられるが、ここでも意思の疎通ができておらず、プリキュアの必殺技を前にさっさと後退してしまい、一人で突撃したカレッチは敢え無く浄化。
まあ、ここでは想定外の援軍がきた上に、強みである浄化防止能力も消されているので、判断そのものは正しいのだが。

次の出撃は44話で、ミズ・シタターレとコンビを組む事になる。
プリキュアだけでなく、反旗を翻した満と薫の抹殺も目的に含まれた事で、まとめて始末する為に彼女らを尾行、遊園地のスタッフとして潜入する。

普段の姿に作業着と帽子を被っただけの変装で。
しかも厩舎の掃除なんかも普通にこの格好でしているという、ツッコミどころ満載の光景。

シタターレ姐さんはともかく、コイツは誰か気づけよ!

この時も律儀にアクダイカーンの指示に従い、シタターレに共闘を持ちかけるが、聞いちゃもらえない。
仕事には真面目なのに、つくづく報われないポジションである。

その後、チャンスを見計らって正体を現し、4人と戦闘に突入。
無尽蔵に水を生み出せるシタターレの能力は、まさに彼との相性抜群で、お馴染みのビッグドロドロンに加えて、泥を身に纏って高速回転しながら突撃し、相手を吹っ飛ばすという新技も見せる。

おまけに、「アクダイカーンを倒せば満と薫も消滅してしまう」と知った事でプリキュアたちが戦意喪失状態となり、ますます優勢となっていく。

しかし、その満たちの激を受けて、立ち上がったブライト&ウィンディが反撃。
空中から4人を押しつぶそうとしたところを満と薫によるカウンターを受け、浄化防止能力を消されたところを、スパイラルハート・スプラッシュによって浄化され、今度こそ完全に消滅した。


皆さん、サヨナラーーー!!


この後に制作された、プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!では、ダークフォールの幹部たちがボトムの力で復活し、歴代プリキュアたちと激闘を繰り広げているが、その中でドロドロンはただ一人ハブられ、未登場に終わった。
もっとも、ダークフォールから4人も復活している時点で優遇されているので仕方ない。
蜘蛛モチーフだとアラクネアさんと被るしね。
しかし、プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだちでは、咲(キュアブルーム)の夢の中でモエルンバ・シタターレ・キントレスキーと共に「PANPAKAパン」の行列の中に登場した(後ろ姿のみで顔は映っていない)。


なお、本編だけでなく、キャラソンでも不遇担当。
この歌の中では、5人の幹部たちが順番に自己紹介していくのだが、ドロドロンはいつもの調子でもたついた為に、台詞を最後まで言わせてもらえない。
更にラストでは、好き勝手に歌って踊る幹部の中でただ一人、「声とか揃えようよ」と呼びかけるが、全く聞いてもらえなかった。



もうお前は泣いていいよ、うん。


余談だが、演じる岩田光央の妻である愛河里花子はプリキュアオールスターズNewStage2とプリキュアオールスターズNewStage3で妖精のグレル(NS3からは映画オリジナルのキュアエコーのパートナーを務める)役で出演しており、作品を異にしてになるが夫婦そろってプリキュアシリーズに出演となった。


「ちょっと油断しただけだよね~?ボクに力がないわけじゃない。うん、確かにこの項目は予想より少し難しいかもしれないけどぉ、追記・修正できない項目じゃないさ。つまりボk…」

「ええ~い、言い訳はもういいワケであります、ドロドロン殿!!」


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ふたりはプリキュアSplash☆Star
  • プリキュア
  • ダークフォール
  • 引きこもり
  • ドロドロン
  • 岩田光央
  • 土属性
  • 地属性
  • プリキュアの敵
  • 愛すべきバカ
  • 変質者
  • 地味
  • 滅びの使者
  • 陰キャラ
  • ネガティブ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月07日 09:27