Fallout(作品)

登録日:2016/06/23 (木) 12:46:41
更新日:2024/02/21 Wed 23:39:07
所要時間:約 12 分で読めます




War... war never changes.(戦争…変わらない戦争/人は、過ちを繰り返す)

Falloutとは1997年に発売された、現在のFalloutシリーズの第一作である。
発売当時では日本国内では直接購入することは出来なかったが、現在はSteamで購入可能になっている。
FPS・TPSのゲーム性を取り入れた現在のシリーズとは違い、シミュレーション要素の強い完全なRPGとなっているのが特徴。

ゲームは基本的にマウスカーソルでキャラクターを誘導し、戦闘時は常にアクションポイントを消費して行動を取り決めるシステム。
これは基本的にテーブルトークRPG「ガープス」の影響が非常に色濃く反映されており、正直説明が難しい尖ったゲーム性をしている。
そのためとっつきづらさはあるが、ルナティックドーンシリーズやジルオールのような「自由に生きれる世界観」はすでに本作から健在。
また、現在では有志の活動により日本語化もほぼ完成しておりプレイ環境も整っている。
Falloutの世界観が好きな人にはぜひプレイして欲しい一作。

ちなみにスタッフの多くが共通しているためか、後の作品であるFallout:NewVegasに楽曲が流用されている。


○ストーリー
おお、よく来てくれた。大問題が発生した。
水質浄化のコントローラーチップが壊れてしまったのだ。
代用品は作れないし、装置の動作過程は非常に複雑ときている。
つまり我々は水を飲めないのだよ。
水がなければ、シェルターじゃない。
これは死活問題だ!

率直に言おう、君は我々の唯一の希望なんだ。
君に代用のコントローラーチップを探して来てもらいたい。
水が枯渇するまでに我々に4・5ヶ月の余裕しかない。
我々にはチップが必要なんだ!

君の地図に別のシェルターの場所を印しておいた。
探し始めるには悪い場所ではないと思う。

気をつけてな、頼むぞ。

○キャラクターメイク
キャラクターはS.P.E.C.I.A.L.(特性値・基礎ステータス)・SKILL(技能値)・Trits(特徴)を決める。
  • S.P.E.C.I.A.L.
3」以降でもお馴染みの特性値。この数値の高さによって初期SKILLが決定される。
後述するBOSのバンカーでキャップを積めばCHA・LUC以外は1つだけ上昇できる。
CHAとLUCは対応したランダムエンカウンターイベントでのみ上げることができる、1しか上げられない点は他の特性値と変わらないが。
その代償として時間が大きく経過してしまうため、エンディングに影響しやすい。
Strength
腕力を表す数値。HPや近接戦闘のボーナスダメージ、積載重量に影響。
また、武器には扱うだけのSTR値が設定されており、これより低いと「NV」同様効果が下がってしまう。
上記の手術とは別に、T-51bパワーアーマーを装備すると3ものボーナスが加わることを覚えておくと得する。
Perception
知覚を表す数値。命中率やシークエンス(行動優先順位)や医療系・解錠・罠のスキルに影響。
後の作品では削られがちな数値だが、旧作と「3」以降ではゲーム性が全く違うので低すぎるとまともに攻撃が当たらず、しこたま殴られてからようやく行動…ということも考えられる。
Endurance
スタミナ・耐久力を表す数値。HP・毒と放射線耐性・自動回復速度に影響。
本作の主な回復は自動回復に頼ることが多いので上げておくと旅は快適になるし勿論タフになる。
が、ぶっちゃけて言えば長所はそれだけ。HPの状態関係なく1・2発で死ぬことがザラだし、放射線はRAD-Xを2個飲めば無効化出来るしそもそも必要な場面が一箇所しかない。自動回復の方もスティムパック系アイテムを使えば十分補える。
なのでロールプレイを抜きのハナシなら削るステの筆頭がこのEnduranceだったりする。
Charisma
魅力を表す数値。スピーチチャレンジや取引と言った対人スキルやカリスマチャレンジ(スピーチチャレンジと別判定)の選択肢に影響。
…正直な所、高Intelligence時に出現する選択肢もクエスト進行に関わるし、INTが高ければ当然スキルポイントが高い分スピーチチャレンジスキルを伸ばせるので殆ど死にステだったりする。
ENDと並んでロールプレイ無視なら捨てるステ。
ちなみに続編である「2」ではコンパニオンの雇用数に影響するため重要度がかなり上がっている。
Intelligence
知性を表す数値。レベルアップ時のスキルポイント増減や多数のスキル基礎値に関わる他、選択肢に影響。
みんな大好きインテリジェンス。「3」と同様スキルポイントの増減が大きく、選択肢にも直接影響があるため重要度が高い。
ただ、低INT時の選択肢や会話もかなり作り込まれているので、意図的に低くしてみるのも良いかもしれない
Vaultの住人「おしっこでる。」
Agility
身軽さを表す数値。多くのスキルに影響する他、アーマークラスとアクションポイントにも関わる。アクションポイントは最大値10。
APは戦闘中の行動数に直接関わるため、これを疎かにすると地獄を見る。INTと並んで重要度の高いステ。
Luck
運のよさを表す数値。クリティカル率やギャンブルスキル・ランダムエンカウントに影響。
どちらかと言うと趣味的な要素の強い数値…なのだが、実はLUCK極振りだと終盤のあるPerkが暴力的な威力を発揮する。
また、ギャンブルで大金を稼げるので装備の調達も容易になり、希少なアイテムを入手できるスペシャルエンカウントの遭遇率も上がる。
…と言う具合に実は幸運特化キャラは凄く強かったりする。

  • SKILL
毎度お馴染み成否判定を司る数値。本作では威力に影響しない。
初期にタグスキル(得意なもの)を3つ選択できるが、3以降と違いタグに選択したスキルはスキル上昇が他の倍になる。
そのためSmallGunsにつけておけば序盤がとても楽になるし、EnergyWeaponsなら終盤大活躍したり…といった計画的な育成にも使える。
もちろん、キャラクターのロール(役割)に合わせた振り方も貴方の自由である。

  • Perk
やはりお馴染みのレベルアップ時に取得出来る特殊能力。本作及び「2」では3レベルごとに取得できる。
取得条件にはレベルだけでなく、各スキルやS.P.E.C.I.A.L.の値も関わってくる。
当たり外れが大きく、別の能力に付け替えることもできないため、説明文をよく読み細心の注意を払う必要がある。

  • Trait
キャラクターに2つまで付加出来る「特徴」。NVにも継承されている。
本作ではこの特徴をつけることによって得られるプラス効果よりもマイナスの効果のほうが正直言って大きい
付けなくても全く問題はないが、つけるとプレイに幅…というか個性が出てくる。

○登場人物
  • Vault Dweller(Vaultの住人)
主人公であり、プレイヤーの分身。能力はゲーム開始時のキャラメイクで決定される。「2」「FO:BOS」などから男性であることが判明している。
監督官の命によりウォーターチップ捜索のために荒野に送り出された。
任務のために奔走するも、それを二の次にして好き勝手するも、物事を口八丁で解決するも、暴力に頼るも、全ては貴方の選択次第。

本作には容姿・設定・性別・パラメーターの異なるサンプルキャラクターが幾人か用意されているが、それぞれ一長一短。
たとえば身体能力は規格外だが幼いころに頭を強打したことのある脳筋キャラの場合、
戦闘ではかなり頼もしい反面、知性系のステータスが低いため(よほどそちらを成長させるかメンタスをかじらない限り)
「敵の基地を見つけたんだろう、どこにあるのか会議で皆に発表してくれ」「ウホッ……?」「……すまん、彼を頼った私が愚かだった」
…となり、一人で敵基地を潰しに行かなければならなくなったりする。

物語終了後は彼を追ってきたVault独立派の人々と北上し、「2」の舞台となるアロヨ村を作り、そこでパットなる女性と結ばれたようである。
その後はジャンプスーツを脱ぎ、初代長老として村を治めていたが、ある日の朝に回想録を残して忽然と姿を消した。PS2用ソフト「Fallout:Brotherhood of Steel」では年老いた彼が見れる。
そして彼の孫に当たる人物こそ「2」の主人公選ばれし者である。

流石に後輩主人公達と比べると人間離れした人外Perkは身につかない。
が、キャラビルド次第ではクリティカル率100%*1になる辺り彼も割と大概である。

  • Dogmeat(ドッグミート)
ジャンクタウンでお腹をすかせている犬。初代犬肉。
元の飼い主がレザージャケットにソードオフショットガンを所有という出で立ちがどこかで聞いたような設定
戦力的には、最初のうちはそこそこの攻撃力の3回攻撃で結構なダメージ源になってくれる。
しかし、人間キャラクターと違って装備品をつけることが全くできないので、敵が強くなるにつれどんどんと力不足になっていく。
いつまでも連れ回していると、まず確実にどこかの段階で本物の犬肉になってしまう。

実は色覚障害を持っており、公式設定ではマリポーサ軍事基地でバリアの色を認識できず激突して死亡してしまう。*2

+ 誤射について(1)
誤射について(1)
敵を攻撃する時に誤って味方をクリックすると、警告も何もなく味方を攻撃する。
攻撃された味方とは敵対状態になり、仲間同士での殺し合いに発展する。
Dog meatは攻撃手段が近接攻撃のみなので、敵とシルエットが重なりやすく、特に注意が必要。

+ 誤射について(2)
誤射について(2)
このゲームは射線の概念があり、攻撃対象への攻撃が失敗した時、一定確率で同一射線上にいる他キャラクターに対する誤射が発生する。このタイプの誤射では敵対にはならない。
この同士討ちは味方同士でも発生するため、味方が増えるほど誤射の危険性も高まる。敵キャラクター集団もよく誤射し合う。
Dog meatは素早く敵に近寄っていくため、特に敵と射線が重なりやすく危険。

主人公に限っては味方と射線をずらすように心がければ済むのだが、味方NPCの射撃が味方NPCに誤射するケースは回避が難しい。
回避手段としては、なるべく確実に敵に命中させられる長射程、高命中の武器だけを使わせるのがベター。
また、一回の誤射で致命傷を与えかねない強力過ぎる武器を使わせないこと。

究極的な予防法としては、味方に近接武器だけを装備させれば、味方を誤射することはまず無くなると思って良い。
とはいえ、味方の誤射こそ避けられても、重火器を装備した敵と近距離で殴り合っていると高確率で即死してしまうが・・・。

  • Ian(イアン)
元キャラバンガード。ジャンクタウンやハブで働いていたが負傷からシェイディ・サンズに身を寄せている。
そこで主人公に100キャップ積まれるか儲けを折半する条件で仲間となる。
近接武器、小型銃、重火器の適性を持つ。しかし、彼のキャラクターグラフィックでライフル系や重火器を扱うアニメーションが存在しないため、実際には装備できない*3

APが10と高く、AP5の銃を2回射撃することが可能。強力な拳銃を装備させると、数の多い雑魚敵を素早く倒してくれる。

公式設定ではネクロポリスでの戦闘中、火炎放射器で焼かれて死亡。だが2でしれっと出てくる。カットコンテンツだけど。

  • Tycho(ティコ)
元デザートレンジャー(後のNCRベテランレンジャー)。薄汚れたアーマーの上にトレンチコートを着込んだガスマスクの男。見た目はハゲだけど。
ジャンク・タウンの酒場におり、経験を活かして(一杯やりながら)主人公にサバイバル技術をレクチャーする。"タイチョー"の雰囲気が似合うナイスガイ。
その際、町長のキリアンに協力していることを告げれば仲間として加入する。
小型銃と近接武器の適性を持つ。本作のコンパニオンの中では最大のHPを誇り、また唯一ライフル系を装備できるが、APが8とやや少ないため、最終的な火力は少々控えめ。

ちなみにデザートレンジャーの元ネタは本作ではなくその前身の作品「Wasteland」に由来*4
また、「NV」ではDLC「Honest Hearts」内にてデザートレンジャーの装備一式が入手できる。

  • Katja(カティア)
元スカベンジャーで盗賊の女性。「NV」をやった人なら想像付くかもしれないが緑のモヒカン
退屈な生活を送っており、ぶっちゃけその場のノリだけで主人公に同行することを決めた。
武器はナイフや投げナイフの扱いが得意とのことだが、多くの武器種に精通しており、近接武器、投擲、重火器、エネルギー兵器に適性を持つ。
が、やはりアニメーションの都合で重火器は装備できない。
ただ、筋力値が低いため、殆どの武器をまともに使いこなすことができず、適性があるのは必要STR値が4以下の軽量武器に限られる(パワーアーマーでSTRを底上げすれば別)。

近接武器は総じて必要STR値が低いことに加えて、近接武器の適性がとりわけ高い。
また、HPは低いもののダメージ耐性が高いため打たれ強い。これでもかと近接戦闘要員としての採用を促している趣がある。
また、登場する時期も丁度Dog meatの続投が厳しくなってる時期なのだが、彼女は犬嫌いらしくDog meatに対する辛辣な台詞が用意されている。愛犬を大事にしたいのなら、ここらで交代してしまうのが妥当だろう。

  • OverSeer(監督官)
主人公にウォーターチップ捜索を命じた張本人。
本名はJacoren(ジャコレン)。外界を危険視しており、監督管の立場に固執している保守的な人物。
vault内住人からは、安定した状況を維持している貢献者と評価する者もいれば、vault内部の閉塞的な状況を打開するため外界へ進出しようとする勢力からは抑圧指向のパラノイア的な管理者とも批判されている。
尚、外界進出派は毎日夕方5時にテレサの部屋で集会を行っており、ここでの会話の流れ次第では主人公に殴りかかってくる。(外界では珍しくないが)比較的文明的なvault住人が暴力に訴えかけることを辞さない辺り、相当に過激化していることがうかがえる。

そして、荒廃した外界での冒険の末に、見事vault 13を危機から守り抜いた英雄に対し、彼が告げたのは…
主人公自身も以前から不信感があるような選択肢があり、Bloody MessのTritsがあるとEDで…

実は本編開始の数年前からすでにウォーターチップが故障しており、それをひた隠しにしていたことが冒険の中で判明する。
なお、正史ではBloody Messエンドは避けたようだが、「2」では英雄を追放したツケとして反乱が発生し、彼が処刑されていたことがVault13のコンピュータ閲覧時に判明する。

+ 主人公の締め出し
ゲーム開始直後はvaultの扉が開かなくなっていることを確認でき、その後の冒険の舞台はどんどんとvault13から離れて中々戻ってくる機会がないため、チップを手に入れるまでvaultとの出入りが出来なくなったようにも見える。
この無慈悲な締め出しで彼への悪印象を抱いたプレイヤーも多いだろうが、実は締め出しを食らっているのは初日だけの話で、ウォーターチップを入手せずとも時間経過でvault13との行き来は可能*5
ウォーターチップ入手前に訪れると、彼の切羽詰まっている様子や、外界へ進出することの不安を聞くことができる。

  • The Master(ザ・マスター)
ウェイストランド各地で傲慢な慈善的な無償の奉仕活動を行う宗教団体、カテドラルの子供達が崇拝する存在。
「聖なる炎」「闇の神」「希望の父」などと呼ばれており、その実在性も含めて正体は謎のベールに包まれている。

その正体は戦前の軍事基地を占拠し、ウェイストランド各地への侵略行為や誘拐を繰り返す勢力、ユニティ(統一)の指導者。本拠地となるザ・カテドラル地下に存在するvaultの最奥に鎮座しており、その姿はなんとも形容しがたい。
荒廃しきった世界において『人類全てが核戦争後の環境に適応したスーパーミュータントに進化することで争いは消え去る』という信念を抱き、表では忠実な人間の部下を使ってカテドラルの子供達を設立して信者を増やし、裏ではスーパーミュータントの軍勢であるマスターズ・アーミーを率いてキャラバンやvaultを襲撃して、捕まえた人々にFEVを投与してスーパーミュータントを増やすことを組織ぐるみで繰り返している。
尚、スーパーミュータントは変異の過程で繁殖能力を喪失する種として致命的な欠陥を抱えており、対話の際にそのことを指摘されると発狂する。

元々は「2」に登場するvault8出身の医者で、本名はリチャード・モロー。しかし詳細は不明だが殺人を犯したことで追放され、リチャード・グレイと名乗るようになる。
ザ・ハブにてキャラバンを襲撃するミュータントの出所を突き止めるべく調査隊を率い、マリポーサ軍事基地に侵入。ハロルドと共に基地最深部に到達するも、未だ稼働していた防衛機構からの攻撃を受けてFEV槽に落下したことで、FEVに侵され肉体も精神も変わり果ててしまった。
変異の過程で周囲と精神的な繋がりを持つ能力を身に着け、テレパス能力を駆使して周囲の生物を捕らえてFEVの投与を繰り返すようになった。
本編でも自分に近づこうとする主人公に精神攻撃を仕掛け、何の対策もしていないと知覚に致命的なダメージを負った状態で相対する羽目になる。

  • Harold(ハロルド)
シリーズお馴染みのグール。この頃はまだ頭に木は生えてない。
ハブのスラムに暮らしており、お金を恵むと自身に過去何があったかを教えてくれる。
実はリチャード・グレイと共にマリポーサ軍事基地へ調査に赴き、調査隊の中で唯一生還したものの、密かにFEVに侵されていたせいでグールのようなミュータントに変貌してしまった過去がある。
彼の体験談が、ザ・マスターの野望を食い止める大きな助けとなるのだ。

また、あるクエストではデスクローの弱点を助言する。

○用語・地名
戦前、核戦争に備えてアメリカ各地に作られた地下核シェルター。開発はVault-Tec社。
本作で登場するのは、主人公が生まれ育ったVault13、Vault15、Vault12、LA Vaultの4つ。
詳細は該当項目を参照されたし。
現在では悪名高い、各Vaultの裏で行われていた社会実験だが、実は本作では明かされておらず、次回作「2」で初めてプレイヤーの知るところとなる。

  • シェイディ・サンズ
Vault15を発祥とする村。ブラーミン(バラモン)の酪農と畑作を生業としている。村民や家畜を襲うラッドスコルピオンに手を焼いている。
主人公の助けを借りた後、この村の村長アラデシュとその娘タンディが中心となってNCRを建国することとなる。

  • カーンズ
シェイディ・サンズ同様Vault15を発祥とするレイダー勢力。
他のレイダーと違い、こちらが非武装ならそれなりに話が通じる。
序盤の貴重な経験値なのでやりこんだプレイヤーには大抵皆殺しにされるけどな!!合掌。
ちなみに壊滅させても「2」で再登場し、「NV」の時系列ではグレート・カーンズとして再登場する。

  • ジャンク・タウン
その名の通り廃材をかき集めて作られた町。シェイディ・サンズよりは大きい。
町長が町で唯一の雑貨店を経営しており、曲がりなりにも法を制定しているものの、治安を乱す悪どいカジノ経営者やチンピラたちに頭を悩ませている。

  • ザ・ハブ
FO1で最大の商業都市。
「NV」にも登場するクリムゾン・キャラバンの本部や、Vault13の延命に関わる水商人たちなど、様々な業者が存在する。
南西部では随一の発展具合を見せるが、犯罪組織や盗賊ギルドの横行、貧富の格差といった暗部も。
ちなみに「4」のコーンフレークハゲの嫁さんはここ出身。

  • ネクロポリス
ベーカーズフィールドに建造された、かつてのVault12。
現在では地上・地下共にグールたちが住んでおり、都市名の由来となっている。
尚、グール同士でも強圧的な地上のリーダーから逃れ地下に隠れ住むグールとで険悪な関係にあり、そんな中でスーパーミュータント軍による侵略を受けている。

  • ボーンヤード
Los Vaultを発祥とする街で、かつてのロサンゼルス。vaultから地上に戻った人々が目にした、核によって焼き尽くされ建物の骨組みが残った街並みからその名が付いた。
現在ではレギュレーターと名乗るギャング(3とは全く別の組織)が街を牛耳っている。

ロストヒルズのバンカーを拠点にしている、パワーアーマーで身を包んだ武装集団。
現在のBOS本部で、当時のハイエルダーは3代目のジョン・マクソン。
基本的に他所との接触を断っていることもあり、胡散臭い集団と認識されている。
入隊を志す者にはもれなくテストと称して、はるか南東のウエストテック研究所から戦前の遺物を回収するよう課している。

NVにも登場した慈善団体で、本作に登場するのはその本部。詳細は該当項目を参照されたし。
…実は製品版ではフラグに関わる人物が削除されているため、どうやってもEDで壊滅してしまう
でもNVで登場するのでVaultの住人は一応スパイ問題を解決したことになってる模様。
最近では非公式の有志パッチによってこのイベント部分も復元されたのでそちらなら壊滅を防ぐことが可能。

  • カテドラルの子供達
ボーンヤードの南部に位置するザ・カテドラルを拠点とした慈善団体。信奉者同士での精神的な同一性を得る概念、ユニティという状態に至る道を説いており、信者からは絶大な信仰を集めている
しかしナイトキンの出入りが目撃されているなど黒い噂が絶えない。
前述の通りザ・マスターの掲げるユニティに与する組織であり、ザ・カテドラルはロサンゼルスに作られたデモンストレーション用のVaultの上に建てられている。
ザ・マスターの現所在地でもあり、万が一の事態に備えて核爆弾が保管されている。

  • ガン・ランナーズ
元ギャングの武器職人集団でボーンヤードに店を構える。NVではモハビ支店が登場。
店の周りの堀に緑に輝く放射性物質をぶちまけるというとんでもない防犯手段をとっている。
最近はデスクローのせいで客足が途絶えてるとのこと。

  • ウエストテック研究所
ボーンヤードの南東に位置する戦前の研究所。Fallout76に登場する同名の施設とは別。
地下に作られた研究所で、内部には貴重な戦前の技術が多数残存している。
しかし核戦争の際に核弾頭の直撃を受けたために周辺地域一帯が高濃度の放射能汚染地帯となっており、探索は困難を極める*6
FEVの研究開発が始まった場所で、研究開発の場がマリポーサ軍事基地へと移された後も、FEVはこの場所に保管されていた。このことが、後述するとんでもない事態を引き起こすことになる。

  • マリポーサ軍事基地
ロスト・ヒルズ・バンカーの北西の荒野に位置する戦前の軍事基地。戦争終結から多くの年月が経過したことで、ウェイストランド人にはその存在を忘れられている。
こちらはユニティの一角、マスターズ・アーミーの本拠地であり、かつてはウエストテック研究所から引き継いだFEVの研究開発を行っていた場所。
最深部には巨大な槽に収められた大量のFEVが安置されており、西海岸のスーパーミュータントは経緯や時期は違えどここのFEVによって変異した同種族である。
BoS発祥の地でもあるが、その事実は既にBoS内部では忘れ去られていた。

カリフォルニア南部、その中でも特に南の方で目撃されている存在。
言葉を喋るだけでなく、重火器を装備して集団で行動するなど、単なるミュータントとは一線を画しており、知能的かつ組織的な活動が窺えるが……。
本作で登場するスーパーミュータントは、ザ・マスターの下で生み出された、後に第一世代と区分される世代。
第二世代と比べると、個体を選別したことでFEVによる変異が問題なく行われ、人間だった頃の知性を維持している場合が多いのが特徴。

  • FEV(Forced Evolutionary Virus)
強制進化ウイルス。本作のキーワードとなる代物。
元々は生物兵器の分野で中国に一歩遅れをとっていたアメリカが開発した、中国によって引き起こされる生物災害に備えたワクチンだった。
しかし、これを投与された生物に著しい身体能力の向上等が見られたことで、自国民への予防接種から軍事利用へと研究開発の目的を切り替えられた。
実は地上で暮らす西海岸のウェイストランド人は、ウエストテック研究所が核攻撃を受けた際に漏れ出したFEVが核戦争でばら撒かれた放射線によって変異した、いわば変異型のFEVによって知らずの内に汚染されてしまっている。
その為、外見上ではほとんど変異していないものの、遺伝子レベルでは確実に変異しており、厳密に言えば戦前の人類とはもはや違う生物になっていたことが、後にエンクレイヴの研究によって判明している。


Vaultの住人「うーん、追記修正って一体なんだろう」

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最終更新:2024年02月21日 23:39

*1 ちなみにFO1・2のクリティカルは耐性無視が付加されるのでとんでもなく痛い。パワーアーマーを装備してても平気で死ねるほど。

*2 2010年代以降の生物学的な見解ではそもそも犬は色を感知する視覚能力が低く、赤の色を知覚認識する事がそもそも出来ないらしいので蛇足設定になった感がある。

*3 こうした事実上の装備制限は、イアン以外のキャラのみならず、次回作「2」でも見られる

*4 デザートレンジャーの設定も微妙に異なり、「Wasteland」シリーズではアリゾナの陸軍工兵隊であるのに対し、Falloutシリーズではテキサス・レンジャーにインスパイアされたネバダ州の生き残りのコミュニティ

*5 vault内のアイテムを回収していくと序盤の展開がかなりラクになる

*6 このことはBOSも承知で、入団テストもその実態は厄介払いに等しい