メリア(ゼノブレイド)

登録日:2016/06/21 Tue 22:13:11
更新日:2023/06/01 Thu 22:00:45
所要時間:約 10 分で読めます








皇祖諸神の威令をもって、我メリア・エンシェントは次代の皇風を疾く吹かせたまわんことを約すなり。







メリアとは、wii/New3ds専用ゲーム「ゼノブレイド」のプレイヤーキャラである。

姓名:メリア・エンシェント
種族:ハイエンター (ホムスとの混血)
年齢:88歳
身長:156cm
基本的性格:冷静・堅実・率直
本質的性格:内気・情熱

CV:勝田詩織

【キャラクター設定】

【プロフィール】

巨神界の主要な3種族のうち、もっとも歴史が古いハイエンターの少女。
頭部から生える翼と銀髪がトレードマーク。これはハイエンター種全体の特徴でもある。
年齢が目を引くが、これはハイエンターの寿命がホムス(人間)の5倍近くあるため。
ホムス換算すれば17歳半ばといったところ。
ハイエンター皇主であるソレアン・エンシェントの実子であり、次期皇位継承者。
家族構成は実父ソレアン、義母ユミア、腹違いの兄カリアンの4人。


【性格・言動】

人となりは沈着冷静で気品高く、自他ともに厳格。

その厳格さの根底にあるものは自身がハイエンター皇家においてホムスとの混血という影の立場にあるという引け目。
後述する皇家代々の悲願からすればメリアは自分の血を恥じる必要は何ら無いのだが、
純血主義者である義母ユミアとの不仲から己を責め、必要以上に自分に試練を課している向きがある。それを反映してか隠し性格の一つは「内気」。
指摘されたときには珍しく声を荒げて反論したあたり、あまり触れられたくない部分である様子。 

父や異母兄からは愛情深く接されているがホムスの母を幼いうちに亡くし、離宮で一人育てられた経緯もあってか内心には大きな不安を抱えており、
「皇位を継ぐ能力を持っていたから見ていてくれるだけではないか」と疑念を抱いてしまっていた。
監獄島を巡る冒険の中でこの疑念は解消されが、果たしてそれは父と娘が永遠の別れを告げる寸前の出来事であった。

喜ぶプレゼントの傾向は単純にかわいい生き物。
……が、毒沼に住むカモノハシや珍種のムカデを喜ぶあたりは独特である。



【劇中では】

中盤のマクナ原生林でテレシアという怪物を追撃するシーンで初登場。
この際に自身の護衛として従った四名の従僕を失っており、その後も折に触れて従僕たちの事を思い返す様子が見られる。
当人はシュルク達をエルト海へ送り届けたら単身でテレシア討伐を続行するつもりだったが、
未来視でメリアの同行が必要になることを知っていたシュルク、
女を単身で戦場に遣る事を断固反対のダンバンらの意見に折れ、テレシア討伐の従者という形で一行の同行を許す。
ついでにノポン族から自己破産中年伝説の勇者も同行することに。

テレシア討伐後は皇位を継承し、父との死別を乗り越えて機神界との、そして巨神自身との戦いに身を投じていく。

終盤はストーリーの焦点がシュルクとフィオルンに集中するため、彼女に関連する物語はサブストーリーで語られる。
いずれもテレシアへと変貌した故郷アカモートの人々と、難を逃れた混血のハイエンターにまつわる悲しい物語だが一抹の希望が見えるストーリーも。



【PTメンバーとのキズナ】


巨神の剣、モナドを携えて現れたホムスの少年。
ホムスと表だっての交流を断っているハイエンターの政治事情もあって当初は皇女としての素性を隠していたが、
テレシアを巡る戦いや自身の皇位継承の儀式を巡る陰謀を通じて絆を深めていく。
背中を預ける中でシュルクを異性としても意識し始めるが、シュルクの内心が常にフィオルンのことで占められていた事、
そしてフィオルンも自らの命を省みずにシュルクに尽くそうという強い信念を持っていることを知り、
自身が2人の間に割って入る余地が無いことを悟って身を引いた。

シュルクの幼馴染であるホムスの少女……なのだが、
メリアの知る彼女は機神メイナスの憑代として機械人・マシーナに改造されてからの姿。
彼女の存在を知ってからもなおシュルクへの思慕はあったが、終盤にメイナスが死して、
自分ももはや遠からぬ2度目の死を待つのみとなったフィオルンがなおもシュルクの身だけを案じ、
自身が倒れた後はメリアにシュルクを託す、とまで言い切る姿を見てメリアは恋の敗北を知る。
ちなみにメリアはフィオルンの事を機神兵と呼んじゃう数少ない人物。その心中や如何に。

ホムスの英雄兼みんなのおとん。不幸仲間 メリアの兄カリアンと*5並びこのゲームが「兄ゲー」と呼ばれる要因でもある。
シュルクやフィオルンとはまた違った形で重い運命を背負った1人の少女を静かに見守っている。
でもお兄ちゃんとしてはフィオルンとシュルクをくっ付ける気満々だから許してや
メリアとはもふもふ好き仲間という意外な共通点も。時々、2人そろってリキを凝視する目が怖いらしい。

PTのマスコットな40代のおっさんノポン。普段の言動はちゃらんぽらんな典型的ノポンだが、
弱音を一切洩らさないメリアを慮って敢えてわがままを言って休憩・休息を取っているフシも。
サブイベントで判明するように割合と家庭観は古風なので、親元を離れて一人出向いている年頃の少女には相応に気を使っている様子。
ちなみにリキを甘やかしてるときのメリアは普段とは180°違うレベルでデレッデレで、ご飯の時間だぞなんて普段の彼女からは考えられないくらいの俗っぽい言葉で呼びかけたり、よくできまちたね~などと赤ちゃん言葉を使ったりしている。
特に後者についてはその様子を見たシュルクから軽く引かれていた。清廉潔白な青年にバブみは毒が強すぎ………
成仏するカリアンの姿をメリアだけでなくリキにも見えていたが、その原因は不明である・・・


【戦闘関連】

【戦闘スタイル】


バッファー・ダメージディーラーを兼務する純後衛型。
優秀なスキルとそれを支える高いエーテル力(INT)を持つ。

ただしその反面自衛能力は皆無。
HP・素早さともPT中最低のうえ、直接的な防御能力アップのスキルは『重装の極意』のみ*6、ヘイト低下系スキル「オーラの秘術」はオーラ発動時のみ発動と癖が強い。ヘイト低下系のジェムと合わせたり、シュルクから「影討ち」をリンクしておきたい。
攻撃アーツを連発するだけだとあっという間にタゲを集めて自滅しかねないため、後述するサモンスキルで味方にバフをかけつつ適度なタイミングで重い射撃を入れるのが基本戦術となる。
終盤になって盾役のヘイト獲得能力が盤石になれば、遠慮することなくアーツを連打する事が出来る。

PTメンバーはタゲ取り能力に優れるラインかダンバンのどちらかは入れておいた方がよい。
特にダンバンは他メンバーのヘイトを吸収して自分のヘイトに変化させるアーツ「桜花絢爛」があるのでタゲの取り返しに優れる。ただしタゲを維持する能力自体はラインに劣るので一長一短か。
フィオルンを盾型構成にすれば、見た目も華やかなシュルク・フィオルン・メリアで組ませることも可能だが、こちらはあまりお勧めしない。
この組み合わせに限らないのだが、メリアとシュルクは複雑な性能故かCPUの性能が悪く同時編成が厳しい。シュルクの方が比較的マシなので、どうしてもというならメリアを自操作にしたい。

攻撃手段がエーテル属性主体であることに加え、そもそも被弾しないように立ち回ることが前提となる都合上、素早さを盛る必要性が他キャラと比較しても薄い。
スターライト・ニーを戦術に組み込むでもない限り、他キャラが素早さ確保のために割かなくてはならない装備やスキルのリソースを自由に使えるというのはメリア独自の利点。

スキル面では、とにもかくにも「無心の悟り」を習得しておきたい。これはエーテルアーツの命中率を底上げするというもの。
エーテルアーツによる攻撃は命中に素早さが影響せずアーツのレベルとレベル差補正で決まるが、これを習得しており且つアーツレベル10ならば、たとえレベル差補正が最大でも命中率を95%にまで引き上げられる。
故にメリアにとっての最重要スキルと言っても過言ではなく、習得しているだけで格上に対するエーテル攻撃が安定する。
DEでは奥義書によってアーツレベルが12まで引き上げられるため、最終的には格上に限らず必中になる。

勿論スキルであるため他のパーティーメンバーにリンクさせる事が出来る。パーティーメンバー全員が何らかのエーテルアーツを有している為、枠に余裕があるならとりあえずリンクさせても無駄にはならない。

スキルリンクは先述の影討ちを始め、シュルクとカルナに優秀なものが多い。中でもカルナからエーテル強化Ⅱを取るか攻性エーテルをとるかは悩みどころ。
スターライト・ニーを最大限活用するならダンバンの粋の境地も選択肢に入るか。
また後述するタレントアーツの性質上、フィオルンの元気大爆発とは抜群の相性を誇る。膨大なキズナコインを要求されるがそれに見合った性能。あっという間に超ハイテンションになれるうえ、エレメントバースト効果が非常に長持ちするようになる。

お勧めのジェムはエーテルアップと被弾時の保険としてのHPアップ。エーテルアーツの性能を強化する炎熱強化、冷気強化、雷強化、毒強化のどれをとるかはお好みで。

アーツを無計画にぶっ放すと自滅に繋がるため、CP任せにするとその真価は発揮できない
かといってプレイヤー操作するにしても覚えることが多く、運用には慣れが必要。
このため、初見ではやや使いづらい印象こそあるものの、使いこなせれば最強クラスの火力を発揮する玄人好みのキャラである。


最終奥義は昏睡させた相手を崖から突き落とす連携。墜ちよ!小虫共!



【主なアーツ】


  • サモン・○○○
使用するとメリアの背後に属性をもったエーテル塊を発生させる。
エーテル塊は発生しているだけでメリアの周囲に個別のバフ効果をもたらすほか、射出して攻撃に用いることもできる。
展開できるエーテル塊の最大数は3個までで、射出するときは後入先出式で発射される。

筋力上昇のサモン・フレア、素早さ上昇のサモン・ウィンド、
物理ダメージカットのサモン・アース等を展開し、単発威力の高いサモン・ボルトを射出して戦うのが基本。
リキやカルナのように火力がエーテル依存の場合はエーテル上昇効果のサモン・ボルトを複数展開してもよい。
バフ効果は重複するため、同一効果のエーテル塊を三つ揃えると相応の効果が出る。
サモン・ウィンドを複数展開すれば、格上も割と安定して狩れる。

  • エレメント発射
メリアのタレントアーツ。タレントゲージの量に関係なく使う事が出来、また使う度にタレントゲージが上昇する。
サモンスキルで展開したエーテル塊を敵に射出する。高威力のサモン・ボルト、DPSが優秀なサモン・アース/フレア/アイスが主に使われる*7
本作ではチェインアタックと呼ばれる、同じ分類(物理攻撃・エーテル攻撃・崩し攻撃・転倒攻撃etc…)の攻撃を重ねるごとに
ダメージ倍率が増える連携攻撃があるが、エレメント射出はタレントアーツ故にすべての攻撃の倍率を増加させるワイルドカード扱いの分類に該当する為、倍率を容易に跳ねあげてくれる。高倍率時に付与した毒・炎熱・冷気のスリップダメージは強力で、ジェムで強化すれば10000越えもザラ。*8
タレントゲージがMAXになるとオーラ『エレメントバースト』が発動し、エレメント射出で与えるダメージが2倍になる。

  • サモニングコピー
直前に使用したサモンスキルを再使用する。
リキャストタイムの長いサモンスキルの連発を可能にする超重要スキル。
あくまで直前に使用したものしかコピーできない事と、これ自体もそれなりにリキャストタイムが長い点には注意。

  • スリープマインド
ターゲットを20~30秒の間睡眠状態にする。睡眠状態はこちらの攻撃が必中になる効果付き。
集団の無力化の他、初段を必中させたいようなとある状況で活躍する。
なお本作の睡眠効果はレベル差の補正を受けず、モンスター毎の睡眠耐性にのみ左右されるため格上にも通る。
大まかにいえば虫・爬虫人類・精霊・機械を除いたザコにはだいたい通る。

  • バーストエンド
自身を中心とした円形範囲内の敵の物理/エーテル耐性を下げる。
味方サイドで唯一エーテル耐性を下げる事が出来るアーツ。パーティー構成にかかわらず加ダメージを底上げできる優秀なアーツだが、エレメントバースト時にしか使用できないので注意。

  • マインドブラスト
シナリオ進行で習得。前方範囲内の敵に雷属性のダメージ+アーツ封印のデバフを付与する。
これもバーストエンド同様、エレメントバースト時にしか使用できない。狙って使うには厳しいが、それも納得の高性能アーツ。またイベントシーンでは要所要所でぶっ放して逆転の切っ掛けになったりする。

  • パワーエフェクト
エレメント召喚時バフの効果範囲を広げるオーラアーツ。
範囲攻撃に巻き込まれるのを防ぐために側面か背面を取りたいメリアにとっては地味ながらも恩恵が強い。
オーラであるためエレメントバーストと同時発動はできない*9が、切れた直後に使えばオーラの秘術を維持可能と無駄がない。

  • スピアブレイク
杖を腰だめに構えての中段突き。
相手をノックバックさせ、さらにスロウ効果を与える。
後述のスターライト・ニーへの連携の他、ノックバック効果を期待してとある戦法に使われることも。*10

  • スターライト・ニー アイタタタ……。
助走をつけての飛び膝蹴り。多分輝く魔術師的なあれ。
前述のスピアブレイクから連続で出す事により、転倒が有効なモンスターを強制的に転倒させる。
スキルスロットを2つ消費する、メリアを最前線に出す必要がある等の欠点もあるが、狙ったタイミングでほぼ確実に相手の動きをキャンセルできるという強みは絶大。
メリアの素早さはこの技を当てる為だけにあるといっても過言ではない。
特に低レベルプレイ時においては、崩しやチェインアタックを介さず問答無用で蹴り倒すこの技の存在は非常に重要になってくる。
色んな意味でメリアを代表する技。



【余談】


  • CVの勝田氏は本作がデビュー作である。
  • PTメンバーで唯一、エンシェントという姓が判明している。
  • 中盤でエーテル力を大強化できるメガネを1個入手できるため、入手後は長らくメガネっ子になる率が高い。





祖宗と巨神の擁護に背きて記事を改むることかなわぬ際は、かつての集いを劫火に投じんことをここに宣するものである――

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ゼノブレイド
  • ネタバレ項目
  • 勝田詩織
  • スターライト・ニー
  • ロリババァ……?
  • メリア
  • ハイエンター
  • 王族
  • 皇族
  • 冷静
  • 率直
  • 堅実
  • 内気
  • 情熱
  • メリア・エンシェント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年06月01日 22:00

*1 このあたりの設定はゼノギアスにおけるデウスとヒトとの関係と共通する点が多い

*2 これに反発し、巨神の命のままに定めを受け入れようとする一団が巨神教と呼ばれる宗教団体である。しかしこれは自由意志の結果というより、巨神の使徒として選ばれ、不死を授かったあるハイエンターの暗躍が見て取れる

*3 皇位継承の儀式と称される遺伝子調査ではメリアの遺伝子の内80%超がホムスと明言された。恐らくこの数値がテレシア化の分水嶺であり、同時に翼の退化が発生するものと思われる。メリアの腹違いの兄であるカリアンも父の血統から少なからぬホムスの遺伝子が混じっているはずだが彼の外見は純血のそれであり、テレシア化も避けられなかった。

*4 メリアの義母であるユミアは自身の信仰もあってハイエンターの純血に拘っていたが、そもそも夫であるソレアンが外見に兆候が無いだけでホムスとの混血であるということを知っていたかは不明。

*5 そして機神界盟主エギルと

*6 おまけに素のスキルに重装の心得が無く、重装備をさせたければ他のキャラからリンクする必要がある

*7 アースは単体攻撃だが持続時間が最も長い。アイスは最もダメージが高い上に範囲攻撃だが効果時間が短く、攻撃範囲が自分中心のため頻繁に敵に近付く必要がある。フレアはDPSが最も低いが、対象とする敵中心の範囲攻撃で安全に攻撃できる。

*8 高倍率のスリップダメージを重ね掛けすれば、ほぼすべての敵を1~2分で屠れる

*9 エレメントバースト下で使うとタレントゲージがわずかに減少し、展開するオーラがこれに切り替わる

*10 具体的には上記のスリープマインドと合わせて相手を崖から落下死させるコンボ。巨神脚にいるレベル70台のゴゴールを突き落として経験値を稼ぐものが特に有名