時空戦士スピルバン

登録日:2016/06/20 Mon 17:29:24
更新日:2023/11/29 Wed 17:20:50
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俺の怒りは、爆発寸前!



『時空戦士スピルバン』とは、1986年から1987年までテレビ朝日系列で放送された特撮テレビドラマ。全44話。
メタルヒーローシリーズの第5作目にあたる。


【概要】

宇宙刑事ギャバン』から始まり、徐々にシリーズ化が進みつつあったメタルヒーローであったが、『ギャバン』と『宇宙刑事シャリバン』、そして『宇宙刑事シャイダー』までの3作品が“宇宙刑事三部作”と呼ばれるのに対し、この三部作と前作の『巨獣特捜ジャスピオン』、そして本作までを一まとめにして“コンバットヒーロー”と呼ぶ向きもある。

良く言えば「これまでのメタルヒーローシリーズの集大成」、悪く言えば「『ジャスピオン』で意欲的なことに挑戦しようとしたら悉く裏目に出たため、何とかして人気を取るべくこれまでのメタルヒーローシリーズで好評だった要素を“全部乗せ”で採り入れた作品」であり、
それどころか『人造人間キカイダー』などの過去の東映特撮作品や、当時人気だったロボットアニメなどの影響もそこかしこに見受けられる。

が、その甲斐あって豪華さはかなりのもので、従来のレーザーブレードを2倍にしたかのような必殺技「アークインパルス」や、シャイダーのバビロスをより豪華にしたかのようなコンセプトを持つグランナスカ、
更に主人公のみならずヒロインも変身して戦い、前作『ジャスピオン』で培われたノウハウを存分に活かしたビデオ合成、派手にビームや爆発が乱れ飛ぶメカ戦など、見どころは盛り沢山である。

前作『ジャスピオン』は主人公が野生児ということもあってか、森林や山岳地帯が舞台となる話が多かったのに対し、本作は“水の大切さ”を主要なテーマとして扱っており、その関係か海や河に焦点を当てた話が多い。

また、各種効果音を提供している会社が前作までと違っており、効果音のセンスがどことなくロボットアニメっぽいのも本作ならではの特色である*1

その他にメタルヒーローシリーズとしては初めてエンディングテーマが変更された作品でもある*2
他にエンディングテーマが変更された事例は12年後の『テツワン探偵ロボタック』のみとなる。

沖縄では沖縄テレビ*3で放送されたこの作品の最終回をもってメタルヒーローシリーズが一旦打ち切られ、テレビ朝日系の琉球朝日放送が開局した1995年10月までの8年半シリーズの作品は全く放映されなかった*4

ちなみにスピルバンという名前の由来は、映画監督のスティーブン・スピルバーグからで、
初期案のタイトル候補は「大時空戦士スターロン」「星空児スペルバン」「メタルマン」といったものがあった。
アイアンマンのパチモンは特に関係はないんだ、残念だったな。

次作の『超人機メタルダー』以降、ビジュアルや作風は大きく変わり、メタルヒーローシリーズは七転八倒転換期を迎えることとなった。



【あらすじ】

悪の組織・ワーラー帝国は、とある事情で組織の維持に大量の水を必要とすることから、宇宙の各地で水資源を強奪し、侵略行為に明け暮れていた。

スピルバンとダイアナがまだ幼かった頃、彼らの故郷・クリン星もまたワーラー帝国に襲撃され、スピルバンは目の前で科学者の父・ベンと姉・ヘレンを誘拐されてしまう。
その後、一部の人々は宇宙船でクリン星から脱出して生き残ったが、宇宙船に備蓄してあった食糧などに限界があったことから、スピルバンとダイアナに全てを賭け、彼らに超時空戦闘母艦・グランナスカと学習コンピューター等を託すと、万策尽きて全滅してしまった。

その後、グランナスカの中で少しずつ知識や経験を蓄えながら成長していったスピルバンとダイアナは地球へと辿り着いたが、地球もまた水資源に恵まれた星。ワーラー帝国が見逃すはずはなかった。

スピルバンとダイアナは、力を合わせ、父と姉を助けるため、そして地球をクリン星の二の舞にさせないためにワーラー帝国に立ち向かう。


【登場人物】


◆城 洋介/スピルバン
演:渡洋史

クリン星の生き残りの青年。
ブーメランは武器にしていないし元森林パトロール隊員の宇宙刑事でもない。眩き冒険者の父親でもない。
普段は「城洋介」と名乗っており*5、発明ショップの子供達から「普段は何をやってる人なの?」と尋ねられた際に、適当にはぐらかそうとしていたらインターポールの捜査官ということにされてしまった。
戦闘経験の浅さ故か、特に序盤は劣勢に陥ることも多かったが、過去のトラウマを敵に対する怒りへと変える強さを持ち、主題歌でも歌われているように「最後の最後の最後まで諦め」ず、「追い詰められてもそのたびに強く」なり勝利を掴む。
清く優しく、明るくてユーモアのある模範的な性格の好青年なのだが、とある回で異次元空間に拉致されてしまった子供を助けようとするも執拗な敵の妨害を受け「やめろっつってんだろコラ!」と地味にキレていたことがある。

演じた渡洋史氏は『シャリバン』の伊賀電/宇宙刑事シャリバンでもお馴染み。
『シャリバン』当時は全くの新人だったこともあり、良くも悪くも体当たり的な演技が印象的であったが、本作の時点ではかなり安定した演技が出来るようになり、特に声質は見違えるようなイケメンボイスへと大化け。
しかしながら、3年前の『シャリバン』の時のような熱さと爽やかさは本作でも健在。


【時空戦士スピルバン】

「結晶!」

グランナスカのマザーコンピューターが電送指令をキャッチする。

結晶システムが作動し、クリンメタルを超微粒子に分解電送する。

電送されたクリンメタルは、城洋介の体で結晶し、ハイテククリスタルスーツが完成する!

「結晶」の変身コードで洋介がハイテククリスタルスーツを身に纏った姿。
戦闘によって市民や街を巻き込む恐れがあると判断した場合、腹部のスイッチを押すことで、自分と敵をいつもの採石場に瞬間移動させるという、『勇者王ガオガイガー』のディバイディングドライバーにも似たコンセプトを持つスピルバン・バイパススリップという能力も持つ。
今回は主役側が能動的に魔空空間を発生させられるのか…。

100万度のクリンレーザーを発射する光線銃・レーザースナイパーとツインブレードで敵と戦う。また、赤色に発光するツインアイは敵を分析するサーチ・アナライザーになっている。
パンチは30㎝の厚さの鋼鉄板をぶち抜き、飛び蹴りのスピルバンキックはビルを支えるコンクリート製の柱を一撃で砕く。

クリン星の悲劇を回想しつつ「俺の怒りは、爆発寸前!」決め台詞*6と共に敵をX字に切り裂く「アーク・イン・パルス」が必殺技。
最終回では怒りを爆発させ、2回連続で決めた。

「俺の怒りは……今、爆発っ!!」


◆ダイアナ/ダイアナレディ
演:澄川真琴(現・高野槇じゅん)

スピルバンの幼なじみで、メタルヒーローシリーズ初の変身するヒロイン
ハイテククリスタルスーツを身に纏い、レディスナイパーを武器にスピルバンをサポートする。スピルバンのエネルギーが大幅に減った時にはエネルギーチャージで回復することが可能。
レーザースナイパーとレディスナイパーを同時発射するダブルスナイパーは、エネルギーが増幅されて3倍の威力になり戦闘機械人にも大ダメージを与えることができる。

結晶しない状態でも戦闘力は高いが、恐らく当時のアニメキャラ等に色々と影響を受けたであろうその服装は、ある意味『シャイダー』のアニーとほぼ互角かそれ以上にヤバく、もはやパンモロが前提となっているとしか思えないような凄まじい代物で、色んな意味で視聴者をハラハラさせた。
顔面騎乗“ダイアナヒッププレス”なる即興の必殺技でキンクロンを倒したこともある。我々の業界ではご褒美です。

数年後太陽の子のガールフレンドになる。


◆小山大五郎
演:伊藤克信

発明ショップ「エジソン発明の店」のオーナーで自称発明家。一人称は「我輩」
彼が手掛けた発明品は十中八九ロクなものではなく、自分が手掛けた商品が売れたことは今までに一度も無いらしいが、たまに「コレって何気に凄い技術なんじゃ?」と言いたくなるようなものを発明することもあり、特に「ゴキブリキャッチャー」は彼の代名詞として洋介達にも認知されている。
基本的に美女には目が無く、一度女性が絡むと、どんな異常事態に巻き込まれてもそればかりに気を取られてしまう。ダイアナにも好意を持っているようだ。
言ってしまえば宇宙刑事三部作の小次郎さん的な三枚目要員なのだが、彼に比べると下位互換っぽくてキャラが薄く、事件に巻き込まれそうで巻き込まれなかったり、何かフラグを立てたかと思ったら何も起こらなかったりと、ストーリー上でもいまいち扱いが不遇。
第19話で、とても慕っている大野所長(演:横山あきお)という発明の師匠(彼以上の変人だが、怪力ロボットのサムソンを作るなどその技術力は本物)がいることが判明するが、皮肉にも、その第19話のAパートを境にいつの間にかフェードアウトしてしまった……。

なお、第7話で彼がワーラーの基地に迷い込んだ際、リッキーから送られたデータを分析してみたところ、なんと知能指数はゼロで測定不能*7
これには女王パンドラも「得体の知れない男」と困惑していた。


【ワーラー帝国】

クリン星を始め、ピアス惑星やリリィ星、プラント星、ポーコス星など数多くの惑星を壊滅に追いやってきた守護神ワーラーを崇める悪の組織。
ワーラー奇城ガメデスを本拠地とする。


◆守護神ワーラー
CV:渡部猛

ワーラー帝国の支配者で、人型のようなそうでないような不定形の謎の生命体。
綺麗な真水にしか住むことが出来ず、しかも一度ワーラーが棲んだ水は有害な微生物・ワーラープランクトンが発生し、汚染されてしまうという燃費が悪いにも程がある傍迷惑な存在で、ワーラー帝国が水資源を強奪しているのはそのため。
また、ワーラープランクトンには人間を洗脳する効果があり、第35話でギローチン皇帝が作戦に利用したことがある。
普段は言葉は発さず、基本的にパンドラが代弁する。
なお、言葉を発したのは第24話(2201年にいたギローチンに呼びかけた時)、第35話(ヨウキを誕生させた時)、第43話(ワーラー城に突入したスピルバンを出迎えた時)、最終回(スピルバンの始末をパンドラに指示した時)の4回のみ(流用分は除く)。


女王パンドラ
演:曽我町子

ワーラー帝国の実質的なボス。
冷酷かつ外道な悪の女王であるが、性格自体は割と温和であり、愛嬌のある言動も多いという硬軟併せ持つ素敵なおばさま。それってどこのバンドーラ様?
クセの強い部下達に囲まれながらも、彼らを暴力で強引に統率するのではなく、飴とムチを巧みに使い分けて手綱を握っており、「やってる事は悪であるが、一介の組織の長としては理想の上司」という、どこぞのフリーザ様のような性質を持つ悪役。
スピルバンのことを「スピルバン坊や」と呼び、怒りが頂点に達した時に発する「スピルバン坊やをペンペンしなさい!」という台詞は本作を象徴する名台詞である。
持っているからは強力な光線を発射するほか、パンドラ戦闘機械人とパンドラ生命体に分離することができ、更に真の姿・パンドラ生命機械人へと変化する。

実は守護神ワーラーと同一の存在であり、背中のヒトデ部分がワーラー本来の姿であった。
第16話でワーラーが地底湖でくつろいでいる間、パンドラが奇城ガメデスにいるという矛盾は気にしないでおこう。ひょっとしたらこの時点では設定が固まっていなかったのかも……
なお、書籍『全怪獣怪人 下巻』では、「パンドーラ生命体」「パンドーラ戦闘機械人」という名だった……ドードラドーラドドドラドーラ?

◆パンドラ戦闘機怪人
パンドラが第43話で変身した戦闘形態。愛用の杖で攻撃し、更にパンドラ生命体に分離する。

◆パンドラ生命体
パンドラ戦闘機械人の分身で、こちらは触手で攻撃する。

◆パンドラ生命機械人
戦闘機械人と生命体が合体した最強形態。触手からエネルギーを流し、ハイテククリスタルスーツの電子頭脳を狂わせる。


◆デスゼロウ将軍
CV:飯塚昭三

機械軍団を率いるワーラーの将軍。戦闘機械人を製造し、自らも大戦車スカルドンで戦闘に参加する他、ワーラー戦闘機や戦車の管理も担当する。
長剣が武器で、第27話では左腕からロケット弾を発射したこともある。
また、第24話で初披露した、デスゼロウ魚雷*8という人間ミサイルのような形態に変身し、突撃するという技も持つ*9
いわゆる脳筋でとにかく力任せの作戦を好む傾向があり、それは彼の派遣する戦闘機械人にも反映されている。

当初はパンドラに次ぐナンバー2のポジションで、ドクターバイオと2人体制でスピルバンと戦っていたが、ドクターバイオが戦線を離脱し、新たにギローチン皇帝が登場してからは次第に肩身が狭くなってしまい*10
内心では快く思っていないであろうギローチンに頭を下げ、媚びを売り、他の幹部からも小馬鹿にされるなど、坂道を転がり落ちるかのように哀れなポジションになっていく。
というか、「スピルバンと直接対決しても、普通の戦闘機械人や戦闘生物に比べて突出した強さがあるようには見えない」「回によっては、せっかくスカルドンで出撃してもダイアナが乗り込んだガイオスに秒殺される」「ギローチンとの初顔合わせの際に、何を提案しても『どうしてそう単純な発想しか出来ないのかね。ボケとるよアンタ』と一蹴される」など、ぶっちゃけ本作屈指のネタキャラ。

終盤にもなってくると、女王パンドラも愛想が尽きたらしく露骨に冷遇されるようになり、彼もヤケになってきたのか次第にギャグキャラ的な言動が増えていくようになる。

そして第41話では、たまたま恋愛映画を撮影している光景を見かけたのをきっかけに、
「いいなぁ。自分もあんな彼女と愛が語りあえたら…」と妄想全開で憧れを抱き、「そうだ!いい女を見つけて結婚すればいいんだ。家庭を持てば男は強くなると言うからな。スピルバンに勝てるぞ~!!」という斜め上の結論に至り、
理想の結婚相手としてダイアナを選びニュー戦闘機械人・ムーブマンを使い「結婚してちょーだい!」と強引に迫る
という乱心ぶりを見せた。おい、最終回まであと3話しかないんだぞ。

案の定、こんなことをやってタダで済むはずがなく、パンドラからは愛想を尽かされ、その次の回が退場回に。
「デスゼロウデスクにしてあげましょうか!!」とこっぴどく叱られ、培養液の中にいるドクターバイオに不満を吐露し、謀反を持ち掛けようとしていたところをポスに見つかり密告されてしまうが、
パンドラはそれを逆手に取り、敢えて気付いていないフリをして彼に「究極回路」を搭載してパワーアップさせ、名誉挽回のチャンスを与える*11
「デスゼロウ大将軍」を名乗り、「自分こそがワーラー帝国のナンバーワンだ」との想いからあらゆる手を尽くしてスピルバンに最後の一騎打ちを挑むも、力及ばず敗死した。
その最期にキンクロン達は一同敬礼していたが、パンドラ女王には最後まで「ああ、せめてスピルバンを道連れにと願ったのに…。まったく役立たずな男ね…」と罵られていた*12

声を担当した飯塚氏にとってメタルヒーローシリーズで全編通して全く敵首領の声を担当しなかったのは初となる*13


◆ドクターバイオ/ベン博士
演:高橋利道(ドクターバイオ)/水木一郎(ベン博士)

バイオ軍団を率いる科学者で、戦闘生物製造のプロフェッショナル。刀と蔦型の鞭が武器。
その正体はスピルバンの父・ベン博士。4年前に守護神ワーラーの力を借りた女王パンドラによってバイオ手術を施され、現在の姿になった。
その際に洗脳も施されており、スピルバンの抹殺とワーラー帝国への忠誠を刷り込まれたが、ヘレンの記憶やその愛情といった人間らしい心は残っており、愛するヘレンが悪事に利用されようものなら必死になって庇おうとした。
その事はワーラーにとって不都合であるが、その利用価値*14から寛大な措置で済ませて貰うことが多い。

第21話で遂にスピルバンと直接対決に突入し、手始めに巨大なトマトをけしかけて攻撃すると、更に戦闘生物バイオロイド・バイオに変身して襲い掛かるが、パンドラ女王の“お楽しみコーナー”(スピルバン、ダイアナ、ヘレン、ドクターバイオが揃い踏みしたところでメガトン爆弾による無差別爆撃を仕掛け、一気に全員を亡き者にするという作戦)に巻き込まれ、
心身共に痛手を負ってからは脳と眼球、脊髄の一部のみという姿に身を変え、以後、長らくヘレンの部屋で隠遁生活を送ることとなる。
信頼していたパンドラから捨て駒にされたショックからかその心境にも変化があったらしく、次第に態度が軟化し、第30話でヘレンの意志を尊重して彼女をスピルバンの元へと逃がし、そのことでパンドラから制裁を受け、生命維持装置の中に入れられるが*15、パンドラがガメデスのメインコンピュータ内に残されていたデータを使い、第43話で復活。
その後事故により遂に元の姿に戻ったが、ポスに毒を注入され、パンドラ生命機械人の攻撃を受けつつもパンドラ生命機械人にウイルスを注射し、消滅した。

普通の人間だった頃のベン博士を演じるのは、アニキこと水木一郎氏。主題歌や挿入歌もほとんど氏が担当している。
なお、オープニングテーマでは「おれはスピルバン」という歌詞を高らかに歌い上げているが、お話的には歌っている本人は「スピルバンの親父」である。


◆バイオロイド・バイオ
第21話でドクターバイオが打倒スピルバンのために変身した戦闘形態。
進撃の巨人』の超大型巨人のような不気味な姿で、人語を喋ることは出来なくなり、両腕についた鎌状の刃物や胸の目から出す一つ目の蜂・バイオアイビー、胸からの触手、両手からの光弾で攻撃する。
また、スライムや、ガスを噴射する巨大花に変身可能。
第30話でヘレンを救うために再び変身し、デスゼロウ将軍と戦う。両腕から電撃を流して攻撃するも、パンドラの光線で脳と眼球だけの姿に戻ってしまった。


◆ヘレン/少女仮面ヘルバイラ/ヘレンレディ
演:森永奈緒美

スピルバンの姉。2年前にパンチラしまくっていた女宇宙刑事ではない。

第3話でリッキーの進言により、ドクターバイオにバイオパルス受信装置を埋め込まれ、少女仮面ヘルバイラとして強制的にスピルバンと戦うことになる*16
しかし少女仮面という程の年齢でもないような
短剣が武器で原子分解も可能だが、一定以上のエネルギーを使い果たすとヘレンに戻ってしまう。
ワーラーから脱走後は職を転々としていた*17
第13話でドクターバイオの進言により一旦はヘルバイラにさせず泳がせていたが*18、第18話でワーラーに追われていた宇宙人の少女を助けたことで再度ヘルバイラにさせられた。
第21話で先述のお楽しみコーナーに巻き込まれ、再びワーラーの手中に落ちるが、第30話でドクターバイオによって変身装置を除去・解放され、スピルバンと再会。
その後はグランナスカ訓練室のホログラフ・宇宙剣士ティーチャーの特訓を受け、ヘレンレディとしてスピルバンと共に戦う。

ハイテククリスタルスーツのデザインはダイアナレディとほぼ同一。
ヘレンカッターを持つのがヘレン、レディースナイパーのホルスターがあるのがダイアナである。


◆リッキー
演:西脇美智子

スパイ軍団を率いる女幹部。本作におけるお色気要員。
知略を駆使した作戦を得意とし、後述するシャドーやガシャーらと共に一般人に変装して行動することが多い。
通信機で「ハトは飛んだ」などの特徴的な合言葉(隠語)を伝え、作戦の進展をパンドラに報告する場面が印象的。

第36話で新たに登場した幹部・ヨウキに対する不信感からその作戦に横槍を入れたことがきっかけで守護神ワーラーの怒りを買い、パンドラの魔術によって_| ̄|○みたいな体勢のまま石にされてしまう*19
以後、それは文字通り人間椅子となり、ヨウキ専用の椅子「リッキーチェア」として使われる羽目になった。
結果的にリッキーの悪い予感は当たったが、名誉は回復されず元に戻ることなく、ワーラー奇城と運命を共にした。


シャドーガシャー
演:寺戸千恵美(シャドー)、山科まこ(ガシャー)

リッキーの部下。金色のコスチュームを着ている方がシャドーで、銀色がガシャー。リッキーと共に体を張ってお色気を担当する。

長いものに巻かれる性格であるらしく、ギローチン皇帝が登場した時にはたちまち心酔してしまい、第25話でギローチン直々に持ち掛けられたスピルバン不意打ち作戦を成功させ、彼の右腕にならんと特訓に特訓を重ねる。
が、結果はまさかの秒殺&返り討ち。ギローチンに託された爆弾入りの短剣の爆発に巻き込まれて死亡した。
その際、機械のパーツのような遺骸が周囲に散らばり、バイオ機械人であったことが判明した。


◆ギローチン皇帝
演:ミッキー・カーチス

第24話から登場。2201年の未来から、ワーラーの啓示と導きによって召集されたワーラーの子孫。
彼の住む時代ではワーラー帝国は既にスピルバンに滅ぼされており、最初は“世の中に受け入れられない人間(ナレーター談)”として東京で一介の浮浪者として暮らしていたが*20
ワーラーから伝言を託された人語を解するハムスター・ポスの導きにより過去世界へとタイムスリップし、スピルバンを倒して未来を変えようとする。

過去世界に来てからも、当初はホームレス狩りに遭うなど散々な仕打ちを受けたが、ポスの助力によって次第に勘を取り戻し、襲ってきた不良を返り討ちにして素手でバイクを破壊し、そのままガソリンや弾丸を貪り喰らうという超人的な力を発揮するようになった。
その後、程なくしてワーラー奇城へと召集され、その際に浮浪者の姿からピエロ某悪魔の皆さんを足して2で割ったような、いかにも悪役然とした派手な姿へと変貌を遂げた*21

第24話で女王パンドラから実戦部隊の総指揮官に任命され、続く第25話からニュー戦闘機械人の製造を開始し、ワーラーの戦力を強化した。
多彩な才能の持ち主で、第32話では23世紀のバイオ技術を使い人間を植物に変えてしまう合成植物の開発に成功し、第33話では自らニュー戦闘機械人・バイカーが変形したバイクにまたがって、ギローチンエンジンと特別仕様のヘルメットで洗脳したエイリアン討伐隊を指揮してスピルバンと戦ったこともある。
使用頻度は非常に少ないものの、武器として光線銃や、緑色のショック光線を発射する指輪を使用する。

第40話で自身の最高傑作であるニュー戦闘機械人クマソンが敗れたことで第41話あたりから、スピルバン打倒のための手段を探るべく様々な次元へと旅に出かけていたという理由でしばらく登場しなくなるが、
地獄にも似た時空のクレバスに辿り着き、そこで肉体を棄てた幽鬼と化す事によってスピルバンを倒す、という結論に達する。
第43話でいきなりグランナスカに直接乗り込み、ナイフで攻撃する他、右手を変化させた緑色の毒蛇を飛ばして解毒不能な毒をヘレンに打ち込み、実体が存在しない故にスピルバン達のどんな攻撃も通用しないなど絶体絶命の危機に陥れたが、
最後の手段としてグランナスカ内のタンクから一気に噴出させた「クリンエネルギー」を浴びせられることによって遂に消滅した。


◆ポス
CV:太地琴恵

ハリケンジャーに先駆けて登場した高性能ハムスター。
人間の言葉を話せるハムスターで、未来世界でギローチンに事情を説明して過去世界へと案内し、以後、ギローチンの肩に乗って行動を共にする。
見た目こそ普通のハムスターであるが、その正体はバイオ生命体。悪役ということもあってか相当な毒舌家&性悪の皮肉屋で、いわゆる“虎の威を借る狐”として周囲の者を口汚く罵る。通称:汚いハム太郎。
また、噛みつくことで相手に毒を注入できる。

最終回でベンに毒を注入したが、箱に入れられた上にウイルス菌を振りかけられ溶けて死亡した。


◆ヨウキ
演:須藤正裕

第35話から登場し、続く第36話から本格的にワーラーに加わった新幹部。
白塗りの顔にのような角が生えた外見が特徴で、淡々とした不気味な喋り方をする。
守護神ワーラーが、地球の大地のあらゆる地層に堆積した人間の負の怨念を具現化させて作り上げた亡霊のような存在で、人々の精神に干渉してダメージを与えるような作戦を得意とする。
神出鬼没で、口や右手から光線を出すほか、不思議な霧を発生させたり人間に憑依して操ることが出来る。また、体を半透明化させて物理攻撃を無力化することも可能。
彼が現れたところには、いわゆる“瘴気”のようなものが発生し、健全な者なら悪臭に感じるが、心身が弱っている者や一度彼に取り込まれてしまった者にとってはこの上ない芳香に感じるらしい。

手始めに退屈を持て余してサバゲーに興じていた富裕層の一般人たちに接触して彼らを取り込むと、秘密結社クー・クラックス・クラン「ムムム団」を結成。彼らをけしかけてスピルバンを襲わせる。
ムムムの構成員は人間である上に、戦っている拍子にうっかり顔を晒してしまおうものなら翌日の新聞記事に死者として載る羽目になる*22ため、スピルバンも迂闊に手出しが出来ず大いに苦しんだ。

実は内心では少なくない野心を秘めており、第39話で遂にワーラー帝国を乗っ取るべく行動を開始。
ガデメス内でデスゼロウ将軍が保管していた戦闘機械人のスクラップを、その妖力で“ヨウキ戦闘機械人”に蘇生させて暴れさせ、デスゼロウ将軍らを難なく退けるも、
それを見越していたギローチン皇帝が差し向けたニュー戦闘機械人・バキューマーとの交戦に突入し、次第に形勢が逆転。
最後にはパンドラが杖から放ったビームを喰らって戦闘不能状態に陥り、「この程度ではすぐに復活するはず」と判断したギローチン皇帝やパンドラによって特殊カプセルの中に閉じ込められ、更なる封印措置が施され、再び地の底で永い眠りにつくこととなった。

登場回数は僅か5話。彼のせいで石にされたリッキーが報われない……。


◆秘密結社ムムム団
ヨウキがスピルバン抹殺のため作った秘密結社。ピラミッド型の建物をアジトにする。
団員は白い三角頭巾をかぶり顔を隠し、アジトへの召集の際には手に持った楽器を鳴らす。
団員は家族よりも組織のために命を捧げることを求められ、証拠隠滅のために素顔を見られた者は死によって罪を償わされる。
結成時に洗脳した5人は選ばれた同志として、スピルバン達への攻撃や肩書を使った作戦の支援を行う。

  • 竜神正 24歳。ボクシングのジュニアミドル級世界チャンピオン。トゲ付きのナックルダスターが武器。第36話でスピルバン抹殺に失敗し顔を見られたため、ヨウキによって死ぬように命じられ、その後事故死を遂げる。
  • 国松 代議士。短機関銃とライフルが武器。第37話では村長ら月野村の住人にヨウキが作り出した金の鉱脈に大規模な支援をすると発言し、更にスピルバンら3人をその金を狙う国際犯罪組織ゴールダーのスパイだと信じ込ませた。その後洗脳された村人を率いてスピルバンを抹殺しようとし、その邪魔をした八助爺さんをライフルで撃つも、散弾銃で反撃され顔を見られたためにその責任を取らされて謎の急死を遂げた。
  • 松本 弁護士。が武器。第37話ではゴールダーはインターポールから指名手配されていると国松の説明の補足を行い、第39話では次々と凶悪犯にマスクを被せ洗脳することで組織の拡大に貢献した。
  • コウノ 明星大学総合病院の外科部長。ボウガンが武器。第37話では地質学の専門家である東西大学のコウノ教授と名乗り月野村の村人をだました。第39話では病院の患者をその家族ごとムムムに引きずり込むことで組織の拡大に貢献した。
  • 中尾さやか 世界的なファッションモデルでブティックも経営している。ナイフが武器。第39話ではブティックでムムムのマスクを『さやかルック』として販売することで若者層の取り込みに成功する。

彼らは使いきれないほどのお金も地位も名誉も全てを手に入れたために、退屈な日々を送りそれを紛らわせるために会員制のクラブでサバイバルゲームを行っていたが、そこを目を付けられ忠実なる配下にされてしまった。
田尾39話でヨウキが死んだことで洗脳が解けるも、ヨウキが再び現れることを恐れたギローチンの命を受けたデスゼロウ達によって抹殺されかかるが、スピルバン達に助けられた。


◆戦闘機械人
デスゼロウ将軍が製造する戦闘ロボット。
その肩書通り、攻撃を重視した設計のものが多い。
当初は名前にメカとついていたが、第14話のメカフリーザ以降なくなった。

◆ニュー戦闘機械人
ギローチン皇帝がその湧き出るアイディアを投入して作られた新型戦闘ロボット。
ポス曰く自分の意志と感情を持っており、第一号のパンチャー(声:西尾徳)など何体かはしゃべることが可能。
作戦遂行のための道具という役割が強く、身体から出すツタで合成植物同様に人間を植物に変えるツターラ、風船で子供の夢を吸い取るユメパックン(声:増岡弘)、胴体の換気扇でヨウキの不思議な気やダブルスナイパーを吸い取ってエネルギーに変えてしまうバキューマーといった不可思議な能力を持つものが多い。
第36話で登場したワルサーなどデスゼロウ将軍製のものも何体か登場した。


◆戦闘生物
ドクターバイオが製造するバイオモンスター。いずれも名前に「~ジャ」とつく。
登場したのはグジャ、ワタジャ、ウミジャのわずか3体。


◆キンクロン
特撮ではお約束の戦闘員
EDでは「手強いキンクロン」と歌われるが、実際は雑魚。
斧やバズーカ、ライフルを武器とし、 更には人間に変身することができる。
白衣を着た科学者タイプや、第4話で登場した顔から発砲する個体、第7話に登場した右中指と人指し指に銃を内蔵した個体、第9話で登場した手から火花を出すゴールデンファイブのような強化型、頭が爆弾になる個体や、拘束具に変身する個体といった様々なタイプが登場。


【メカニック】


◆グランナスカ
スピルバンの基地となる超時空戦闘母艦。
宇宙刑事シャイダーのバビロスと同じくロボット形態・コンバットフォーメーションと巨大な銃形態・カノンフォーメーションに変形する。
カノンフォーメーションは第3話から登場したが、コンバットフォーメーション*23はエンディングでしょっちゅう出ていたが、第28話でようやく初登場という遅さである(それについての告知も全く無かった)。
着ぐるみではなく操演だったが、腕は『ジャスピオン』のダイレオンの物を、足は『超電子バイオマン』のバイオロボのものをそれぞれ流用・リペイントして使われた。
主な技はパンチでワーラー戦闘機を破壊するナックルボンバー、目からビームを放つエクセルビーム、そしてただの踏みつけナスカハイパークラッシュ、カノンフォーメーションから放つビッグバンカノン。42話では目から凍結シャワーを発射してニュー戦闘機械人・ブリザーを凍結させた。
前半はグランナスカ登場→ビックバンカノンの流れだったが、コンバットフォーメーション登場後はグランナスカ登場→コンバットフォーメーション→ビックバンカノンになった。
玩具は当初DX超合金ブランドで販売する予定だったが*24、実際は超合金ブランドが外されて販売された*25
第43話で幽鬼と化したギローチンを倒すために全クリンエネルギーを放出し、その代償で航行不能となる*26
ちなみに、技の一つの「ナスカハイパークラッシュ」がある意味衝撃的な技だったためか、ニコニコ動画で初めて配信されて以降、ニコ動の東映特撮配信時に敵味方問わず何かを踏みつけるシーンが出てくると、必ずと言っていいほど「ナスカハイパークラッシュ!」とコメントが出るのがお約束になってしまった。


◆ホバリアン
スピルバン専用の超時空マシン。武器はホバリアンレーザー。光に包まれて体当たりするホバリアンラッシュも強力である。
自我を持つ。


◆ガイオス
グランナスカに搭載された超時空大戦車。戦闘機ジェットガイオスとドリル戦車ドリルガイオスに分離することが可能。
ジェットガイオスは上から展開するガイオスレーザー、ドリルガイオスはドリルとガイオスロケットで攻撃し、デスゼロウ将軍のスカルドンと熾烈な戦闘を繰り広げる。
その他にドリルガイオスは地底に作られたワーラーの秘密基地への突入時にも使われる。
ダイアナが操縦する場合もある。


◆スカルドン
デスゼロウ将軍専用の大戦車。上から展開する二連砲が武器でガイオス同様、戦闘機スカルドンジェットとノコギリ戦車スカルドンカッターに分離可能。スカルドンジェットは機首からのビーム、スカルドンカッターは巨大な丸ノコで攻撃する。
ワーラー戦車を多数率いて攻撃する。
……が、出撃しても最終的にガイオスの攻撃を食らって崖から落ちて退場する場面が比較的多く、
グランナスカのコンバットフォーメーション登場後も出撃して攻撃してもすぐ足蹴にされ崖から落ちて退場というパターンがお約束になっていた*27
当時敵のマシンとしては珍しく玩具化もされている。


◆ワーラー戦闘母艦スカルジョーズ
サメ型の空中戦艦で前方からのビームで攻撃する。内部にはワーラー戦闘機やワーラー戦車を多数搭載。

◆ワーラー戦闘機
キンクロンが操縦し、ガメデスやスカルジョーズから発進する。宇宙空間も飛行可能で、機首からのビームで攻撃する。

◆ワーラー戦車
こちらもキンクロンが操縦する。スカルドンに率いられ戦車砲で攻撃を行う。

◆ワーラーメガトン砲
第3話に登場。グランナスカを破壊するために作られた二連式の巨大な大砲。
グランナスカを砲撃するが、ビッグバンカノンで破壊された。

◆ナバロン砲
第35話に登場。ワーラーメガトン砲と同型の大砲で、ワーラープランクトン入り手鏡の製造工場の防衛に設置されていたが、レーザースナイパー一発で破壊された。


【ネタバレ】





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最終更新:2023年11月29日 17:20

*1 結果的にはメタルヒーローシリーズでは本作のみとなり、東映特撮全体から見てもかなり特殊な例である。

*2 第10話までがスローテンポの「君の仲間だスピルバン」、第11話以降は挿入歌から昇格したアップテンポの「結晶だ!スピルバン」。なお、曲こそ変わってはいるが、映像は一貫して同じものが使われた。

*3 フジテレビ系列。

*4 後に『重甲ビーファイター』の途中から再開。

*5 バード星人と地球人のハーフであることから地球人としての名前を持っていても違和感がない一条寺烈(ギャバン)、元々自分が宇宙人の末裔だと知らなかった伊賀電(シャリバン)、純粋な地球人である沢村大(シャイダー)、名前を使い分けることに全く無頓着だったジャスピオンらと違い、「純粋に偽名を名乗っているだけ」という、それはそれで割と珍しいタイプのパターン。本人がそう名乗るのは第2話からであるが、オープニングの段階で第1話からクレジットに記載されていたり、最初の結晶シーンの解説ナレーションでもばっちり「城洋介」と明かされていたりする。

*6 第6話までは決め台詞はなく回想のみだった。回想シーンは第16話より省略、決め台詞も第23話を最後に言わなくなった。

*7 こういう結果が出るのは、よほどの大天才か、よほどの大バカかのどちらかであるらしい。

*8 第42話では「デスゼロウ特攻ミサイル」という名だった。

*9 その際、巨大戦艦でもないのにグランナスカのビックバンカノンの直撃を食らう羽目になったが、なんとか耐え切った。

*10 序列もナンバー3、それどころかポスがいることを考えればばナンバー4にまで降格していた可能性もある。

*11 が、実は究極回路は性能をパワーアップさせるだけではなく、搭載した相手の自由を奪って意のままに操るという効果もあり、結局パンドラは彼を捨て駒にする気満々だった。

*12 もっとも、このセリフはどうとでも解釈できるような余地を残しており、彼を心底侮蔑していたのか、内心では何だかんだいって気に掛けていたのかは不明。

*13 第1作『ギャバン』のドン・ホラーは途中で渡部猛氏に交代、前作『ジャスピオン』ではサタンゴースの声を担当する前に第2話で依田英助氏と共に「超電子頭脳サクラ」の声を担当し、その後は鴨川シーワールドの館長役(善人側)として顔出し出演している。翌年の『超人機メタルダー』でも首領役ではなく、主に機甲軍団凱聖ドランガーや各種軍団員の声を担当したが、その次の『世界忍者戦ジライヤ』の鬼忍毒斎役で3年ぶりに首領役に返り咲いた。

*14 戦闘生物を生み出す戦力として組織に貢献しており、生きがいであるヘレンを傷つけてしまえば意気消沈して職務に支障が出る。もしくは、スピルバンの肉親であるため、彼に精神的な揺さぶりをかける作戦に利用できる…等。

*15 その際ギローチンが生命維持装置の中に酒を入れ、それ以降しばらく登場しなくなった。

*16 ドクターバイオによれば戦闘生物とのこと。

*17 牧場・幼稚園・ペンション・ブティック・ゴルフ場・スポーツ用品店。

*18 ただし、本人は気づかなかった。

*19 一説によると、当時いわゆる『にっかつロマンポルノ』の看板女優でもあった西脇氏は本作を完走するまでポルノ女優としての活動を自粛するつもりでおり、既に完成していた主演映画も公開が凍結されていたが、当時資金繰りが悪化しつつあった日活は看板女優である彼女の活動自粛をこれ以上待てる状態ではなくなってしまい、やむを得ずヨウキ役の須藤氏と入れ替わるような形で本作を降板することになったとのことである。

*20 しかも、彼が根城にしているスラムに帰ってくると他の浮浪者たちが一斉にその場から逃げるなど、浮浪者同士のコミュニティでも浮いた存在であった可能性がある。

*21 なお、本作では、どう見ても聖飢魔IIのパロディとしか思えないようなロックバンドが登場する回もある。

*22 事故死に見せかけて暗殺される等。ムムムの主要構成員は社会的地位が高い者も多いため、なおさら記事のネタにもなりやすいのだろう。

*23 第43話ではナスカロボと呼ばれたことも。

*24 当時の玩具カタログに記述がある。

*25 ただし、回転軸やキャタビラの継ぎ手などに金属パーツが使用されており、DX超合金のバビロスやダイレオンよりも100g以上重い。メタルヒーローシリーズのDX超合金玩具はダイレオンの後は『ビーファイターカブト』の大甲神カブテリオスまで11年待たなければならない。

*26 マザーコンピュータが生きているので結晶は可能。

*27 第35話・第37話では蹴飛ばされた瞬間の内部の様子も描写されたが、その第37話を最後にグランナスカに蹴飛ばされるシーンは無くなった。