ターボロボ

登録日:2016/06/20 Mon 01:02:01
更新日:2024/01/03 Wed 18:22:44
所要時間:約 10 分で読めます






太宰博士「ターボレンジャー、ターボマシンを呼ぶんだ!」


ターボマシン、発進!!



ターボロボとは、スーパー戦隊シリーズ第13作『高速戦隊ターボレンジャー』に登場する巨大ロボ。
本項目では2号ロボ及びスーパー合体等の情報も記載する。



【概要】

ターボGTを除くマシンの初登場、初合体は第3話(本編第2話)「暴魔城!二万年の呪い」。
妖精シーロンから暴魔百族の存在を伝えられた太宰博士がその復活・襲来に備えて開発したロボで、無公害エンジンを搭載した5台の巨大自動車・ターボマシンが合体する。

前半こそレッドターボの号令で太宰研究所内の格納庫から発進されていたが、後半からは秘密裏に建造されていた大型要塞・ターボビルダーから発進されるようになった。


【ターボマシン】

GT ターボGT

全長:25.5m
重量:83t
最高時速:マッハ1.2
出力:5万馬力

レッドターボ/炎力が操縦する大型GTカー。
タイヤを収納する事で飛行も可能となり、前方ライト部から放たれるレーザー光線「GTレーザー」で暴魔百族のガーゾック戦闘機を迎撃する。
ターボロボの頭部・胸部を構成する。
第2話(本編第1話)「君達は妖精を見たか!」でいち早く登場。
太宰博士の指示を受けながらレッドターボが発進させ、ドッグファイトの末にガーゾック4機を全て撃墜した。


T ターボトラック

全長:25.3m
重量:139.7t
最高時速:980km

ブラックターボ/山形大地が操縦する大型トラック。
武装はマフラー部から放つ「トラックカノン」
初期のターボマシンの中では最重量と巨体を誇り、ターボロボの両腕部・胴体部・腰・大腿部を構成する。
第28話(本編第27話)「ロボ合体不能」では、流れ暴魔ヤミマルの策略で巨大化し、ターボロボを合体解除に追いやった暗闇暴魔ジンバのさらなる猛攻を受けて半壊。
その際、「俺のターボトラックがぁぁぁっ!!」と叫ぶほど大地のこのマシンの思い入れは強かった。


J ターボジープ

全長:12.2m
重量:38.7t
最高時速:850km

ブルーターボ/浜洋平が操縦する大型4WDジープ。
前方から『パワーウインチ』を発射、戦車形態のガーゾック単体の動きを封じて破壊するだけでなく、あらかじめトラップとして設置し、ガーゾックの編隊を一網打尽にする事もできるターボロボの左足首を構成する。
第8話(本編第7話)「空飛ぶジャーミンの家」では、ラキアの釘をミサイルとして発射。
三丁目のひばり坂の上で暴魔ハウスに化け、幼馴染の少女リサや彼女と同じ名を持つ沢松リサの幸せを奪ってきた暴魔獣ヤシキボーマの魔力を封じた。


B ターボバギー

全長:13.5m
重量:35.1t
最高時速:830km

イエローターボ/日野俊介が操縦する大型バギー。
コックピット両サイドから放つ「バギーミサイル」と、本編未使用の「バギーバルカン」を装備。
ターボジープに負けず劣らずの小回りの利き方の持ち主。
ターボロボの右足首を構成する。


W ターボワゴン

全長:18m
重量:77.5t
最高時速:620km

ピンクターボ/森川はるなが操縦する大型ワゴン車。
機体上部から対空用ミサイル「ワゴンミサイル」を発射し、ガーゾック部隊を撃破する。
ターボロボの両脚部を構成する。


【ターボロボ】


合体シフト、ターボロボ!


チャージ! タ!!


全高:46m
重量:388t
スピード:490/h(走行速度)/マッハ1(飛行速度)
出力:320万馬力

スーツアクター:日下秀昭
テーマソング:「明日にアクセル!ターボロボ」(歌:茅弘二)


レッドターボの号令で上空に飛んだターボGT、ターボトラック、ターボワゴンが編隊を組み、地上を走るターボジープ、ターボバギーと共に合体した姿。
野球帽にも似た頭部、頭頂部に施されたエンジン、そして胸部のカブトムシの角にも似たマークが目を引く。
マークは「Y」ではなく、あくまでも「T」である。
両足部がジープとバギーという関係上、そのままタイヤをローラースケートの如く走らせて高速移動する事も可能。

コックピットはレッドターボを中心に、ブルーターボとブラックターボが前方座席、ピンクターボとイエローターボが後方座席に座る方式。

第21話(本編第20話)「ドスコイ勝負」ではブラックターボがメインパイロットを務め、まわしを巻いて暴魔獣スモウボーマと相撲を取った。
これがネタとなったのかは不明だが、バンプレストから発売されたFCソフト『SDバトル大相撲』でスーパー戦隊部屋のメインを務める事になるのだが、それはまた別の話……

『ターボレンジャー』以前のスーパー戦隊のロボは基本的に未来的なメカが変形・合体する方式だったが、ターボロボは実際の自動車をモデルにしたマシンが合体する方式となっている。
超獣戦隊ライブマン』のライブロボに続いてスーツのモチーフがマシンと密接に結び付くロボであり、『光戦隊マスクマン』のグレートファイブに続いてメンバー5人全員が操縦する個別マシンが合体し、完成するロボでもある。


◆装備・必殺技

  • ターボパンチ
ジャンプして空中前転しながら、両拳で巨大暴魔獣を攻撃する技。
「コックピットと回転方向が一致していない」というツッコミは禁句。

  • ターボガン
ターボトラックのマフラー部が二丁のビームガンとなった武器で、普段は腰に装備されている。
速射性に優れており、この銃からビームを連射する「ターボカノン」という技を繰り出す。
また、これ一丁のみで巨大暴魔獣を倒したケースもある。
第43話(本編第42話)「6人目の戦士!」では地面を撃って砂煙を発生させ、ガンマンボーマの銃撃を攪乱した。

  • ターボシールド
ターボトラックのウイング部が変形した
主に巨大暴魔獣の光線を弾き返す際に使われる。

  • 高速剣
ターボロボ必殺の長剣。
エネルギーを結集させる事で伸縮自在の光の刃を形成、一突きで巨大暴魔獣を倒す事ができる。
ただし、メンバー5人全員が揃っていなければ使用できないのが弱点。
第15話「ヤミマル!必殺の照準」、第16話「射てVターボバズーカ」では投げつけて巨大暴魔獣に突き刺したこともある。

  • 高速剣・ターボクラッシュ
ターボロボ最大の必殺技。
高速剣を逆手に構え、エネルギーをチャージした後にレッドターボの「アタック!」の号令と共に加速。
すれ違いざまに横一文字に斬り裂き、巨大暴魔獣に止めをさす。
また、左右でXの字を描いて斬り裂くパターンもある。


【ラガーファイター】


ラガーファイターへ急ぐんだ!

“ラガーファイター”?

太宰博士が完成させてくれたんだ!


ラガーファイター、発進!!


全高:53.3m
重量:592t
最高速度:マッハ1.7
出力:192万馬力

第29話(本編第28話)「急げ新型ロボ」にて完成した、ターボレンジャーの新型ターボマシン。
ターボロボとほぼ同時期に設計・開発された巨大戦闘機だが、同エピソードに至るまでターボビルダーの格納庫内で未完成の状態のまま待機状態にあった。

合体不能に陥ったターボロボに代わる巨大戦力の完成を急がせるため、大地はコックピット内の配線をプロポに繋げてターボトラックを爆走。
自ら囮となり、傷だらけになりながらも必死の想いで姫暴魔ジャーミンの駆るガーゾックを牽制した。

ターボGTを上回る飛行速度を誇り、機体下部に施された4連装ビーム砲「ファイタービーム」でガーゾック戦闘機を迎え撃つ。

コックピットはターボロボとほぼ同じ構成だが、ブルーターボとブラックターボが後部座席、ピンクターボとイエローターボが前方座席に座る方式。
また、背後の出入口の扉にTマークのエンブレムが描かれている。


ターボラガー


変形シフト、ターボラガー!


セットアップ、ターボラガー!!


全高:41.5m
重量:320t*1
スピード:380/h(走行速度)/900km/h(飛行速度)
出力:300万馬力

テーマソング:「タックル!ターボラガー」(歌:石原慎一)


ラガーファイターが変形した姿で、今作の2号ロボに当たる。
レッドターボの号令でラガーファイターが分離、後部エンジンが脚部を形成し、機首部分が折り畳まれた後に脚部と連結する事で完成。
黒と白を基調としたターボロボと異なり、青と白を基調としたカラーと額と胸に輝くTマークが目を引く。
また自我を持っているのか、最終回「青春の卒業式」では自ら出動し、ネオラゴーン執念の一撃で暴魔城から飛ばされたターボレンジャーを収納した。

ラガーマンの名を冠するだけあって、ラグビーボール型爆弾「バトルボール」を地面にセットし「キックオフ!」、ラグビー戦法で戦う。
なお、暴魔獣に蹴り返されて自分が食らう場合もあった他、第47話(本編第46話)「SOS変身不能」でのゴムゴムボーマ戦では、蹴り返されたバトルボールをトスで跳ね上げ、バレーばりのアタックでゴムゴムボーマの口に叩き込んだ事も。おい、ラグビーしろよ
他にも、高い機動力を生かした「ラガージャンプ」や、高速回転して放つ「スクリューラガーパンチ」などでスピーディーに戦う。
また、両肩に配置された2連装ミサイル砲「ビッグラガーガン」で牽制し、巨大暴魔獣の動きを封じることも可能。
必殺技はラガージャンプで大空高く舞い上がり、上空できりもみ回転しながら放つドロップキック「スクリューラガーキック」


【スーパーターボロボ】



行くぞ、スーパーシフトだ!



スーパーシフト!

スーパーターボロボ!!


完成、スーパーターボロボ!!


全高:51.2m
重量:708t
出力:600万馬力

スーツアクター:日下秀昭


初合体は第30話(本編第29話)「レーダの最後」。
暴魔百族の守り神たる超魔神ボーマの攻撃に苦戦するターボロボが、暴魔博士レーダの大暴魔術で砂地獄に陥ったターボラガーを救わんと手を掴んだ際、神秘の光と共に合体可能となった。

ターボラガーが分離し、ターボロボの全身に鎧の如く被さって合体。ターボラガーの頭部にメットが被さる事で完成する。
脚部を除けば、ほぼターボラガーのパーツが全体を占めており、「スーパーターボラガー」と言ってもおかしくない構成である。
コックピットはターボラガーのものだが、座席の位置はターボロボと同様のものとなっている。

巨大暴魔獣を上回り、その攻撃をものとしない巨体の持ち主で、三角形状の必殺光線「スーパーミラージュビーム」で粉砕する(最終回では巨大ネオラゴーンに対する決め技としても使われた)。
早い話、3年前グレートタイタンみたいなものである。

基本的に登場して即必殺技の瞬殺ロボであり、巨大ラゴーンにスーパーミラージュビームが効かなかった事を除けば苦戦描写が全く無いどころか、ダメージを受けた事すら無い。
これはスーツがあまりにも大掛かりになりすぎたため、スーツアクターを勤めた日下氏がまともに動けなかったためである(除き穴が胸元にあり、アクターが腕を上げるとスーパーターボロボの肘が曲がる仕組み)。
この辺りはある意味ではバトルフィーバーロボの始祖となったレオパルドンに通ずるものがある。


【ターボビルダー】

全高:52.9m(基地形態)→68.5m(ロボ形態)
全幅:54.5m
重量:3,468t


第28話(本編第27話)ラストにて登場した、ターボレンジャー後半の秘密基地。
ジンバに追い詰められた力達を救う形で富士山麓から浮上してきた。
ジンバの襲撃で太宰研究所が壊滅して以降は、ここがターボレンジャーの基地兼太宰博士とシーロンの居住地となった。

太宰博士は妖精族の古い地図に基づいてこの基地を建設したが、なんとそこには108匹もの暴魔獣を封じる『大封印』の真上であった。それ故か、本編で移動した場面は皆無。
ターボビルダーはただの基地ではなく、ターボレンジャーが守り抜く最後の砦でもあったのだ。「要石」とかいわない
最終回では『大封印』を解くために暴魔百族がターボビルダー目掛けて総攻撃を開始。力達ターボレンジャーも決死の覚悟でネオラゴーンとの最終決戦に挑んだ。

基本的にはターボマシンを格納する基地モードで運用。
下部のハッチからワゴン、トラック、GTが発進し、続けて左右に伸びたスロープからジープ、バギーがその後を追うように発進する。
ラガーファイター発進時はターボビルダーの甲板部が展開され、機体が浮上する。

左右に施された9連装バルカン砲「ビルダーバルカン」を始め、ブリッジ部や側面部にも2連装ビーム砲を装備。
その巨体から放たれる砲撃は圧倒的で、ジンバを瞬く間に葬り去るほどの威力を持つ。「テコ入れ」とか言わない
レバーを引き上げる事で「ビルドアップ」、ロボットモードに変形する。
ロボ形態の必殺技は全身の火器を一斉発射する「ビルダーストーム」と、胸部のTマークから放たれるT字型の大型光線「ターボビルダービーム」

単独ないし変身しなくても操縦可能で、本編では太宰博士の他にシーロンも操作してターボレンジャーの窮地を救う事もあった。
なお、話によっては何故か基地のままのはずなのにロボットモードで待機している事もしばしばあった。


◆スーパーターボビルダー


よぉし……こうなったら、最後の大合体だ!

……みんな、行くぞ!



博士、行きます!!


合体!スーパーターボビルダー!!


全高:68.5m
全幅:54.5m
重量:3,468t


初登場は第38話(本編第37話)「ラゴーンの最後」。
スーパーターボロボがターボビルダーの後部に格納される事で完成する、ターボレンジャー最大の切り札。
登場回数は2回と少なかったが、この形態から放たれるスーパーミラージュビームとターボビルダービームの合わせ技「スーパーターボビルダービーム」は、スーパーミラージュビームが通用しなかったラゴーンはおろか、暴魔城を破壊する程の威力を誇る。


【その後のスーパー戦隊での登場】

  • Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』
ガオライオンの雄叫びと共にアカレンジャーからタイムレッドまでの(2001年当時における)オール戦隊レッドが駆る、もしくは使役するメカと共にターボGTが出撃。
はぐれハイネス・ラクシャーサを迎え撃った。
同作では合成を駆使する事により、後発の自動車戦隊たる激走戦隊カーレンジャーVファイヤー救急戦隊ゴーゴーファイブレッドラダーと共に並走する姿が描かれた。

ライブロボのライブカノンと同時にターボカノンを発射。冥府神サイクロプスを撃破した。
スーツは既に現存してないため、ライブフィルムでの登場になった。ただし、展示用の非稼動スーツは残っている。

  • 映画『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ fromスーパー戦隊』
ワイルドドウサイシュリケンキングが必殺技「ジュウオウニンニンスーパー戦隊バースト」を放つ際、歴代戦隊ロボと共にスーパーターボロボが幻影という形で出現した。


【余談】

ターボマシンは変身シーン等でも登場し、各々のマシンが戦隊戦士のマスクのモチーフになっているという、戦隊シリーズで初めて戦隊スーツと個人メカの組み合わせを色濃くしているマシンでもある。
ただし、後半からは最初から合体状態で呼び出す事が多くなったため、個々での活躍がほとんど無くなってしまった。
これは戦隊シリーズではよくある事であるが、それを惜しむファンも少なくなかった。

放送当時にバンダイから発売された『DX超合金 五連合体ターボロボ』は当時のミニ四駆ブームが高じてか、販売個数が累計約54万と戦隊ロボとしてはトップクラスの売り上げを記録している。

劇中同様にターボマシンの転がし遊びやターボロボのローラーダッシュも可能だが、ロボ時に機体が転倒する可能性も高いので、DX玩具オリジナルとして下駄パーツが付属。
ジープ部とバギー部の底面に取り付ける事で機体の安定性を上げており、説明書もこの方式で完成としている。

『DX超合金 超空合体ターボラガー』とのスーパー合体も再現されているが、劇中の着ぐるみ同様、極端に巨大な上半身に分厚い下駄パーツが目立っている。

また、『戦闘巨神ターボビルダー』は戦隊ロボとしては初の基地ロボだけあって、ターボマシンおよびラガーファイターの格納も再現。
左右のスロープはジープとバギーだけでなく、ミニ四駆やチョロQ、トミカといったミニカーも
ターボマシンの代わりに走らせる事ができるので、基地ごっこでよく遊んだ当時の子供も多いであろう。



追記・修正だ!



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • スーパー戦隊シリーズ
  • 高速戦隊ターボレンジャー
  • ターボロボ
  • 一号ロボ
  • 二号ロボ
  • GT
  • トラック
  • ジープ
  • バギー
  • ワゴン
  • 飛行機
  • ターボマシン
  • 戦隊メカ
  • 戦隊ロボ
  • 二丁拳銃
  • 逆手持ち
  • ターボラガー
  • ターボビルダー
  • 基地ロボ
  • スーパー合体
  • 要石
  • 最強の要石
  • 明日にアクセル!ターボロボ
  • タックル!ターボラガー
  • 日下秀昭

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月03日 18:22

*1 見比べれば分かるように、ラガーファイターから実に272tも軽くなっている。完全変形なのに何故……?