柿崎速雄

登録日:2016/06/19 (日) 23:48:00
更新日:2024/04/01 Mon 21:47:19
所要時間:約 5 分で読めます





そんな事も知らないのかよ

男と女が愛し合うと子供ができるんだよ

それは……キスしたり……抱き合ったり……






プロフィール

名前:柿崎速雄(かきざき はやお)
性別:男性(地球人、日本出身)
年齢:17歳
所属勢力:地球統合軍
所属部隊:バーミリオン小隊(TV版)、スカル小隊(劇場版)
CV:鈴木勝美

名前の由来とモデルは、当時の関東SFサークル界でビッグネームファンとして知られた柿崎一吉。
そのせいなのか、柿崎の父親の名前は「一吉」という設定である。


概要

SDF-1 マクロスを防衛するスカル隊所属の可変戦闘機(バルキリー)パイロット。
パーソナルカラーは『TV版』では無いに等しいが、『劇場版』では緑。

訓練時代の成績は悪くなかったようなのだが(後述)、凄腕揃いのスカル隊の中ではパイロットとして凡才で、目立った戦績は見られない。
とは言え、数々の激戦を潜り抜けて地球に無事帰還している事実が柿崎の技量が決して低い訳ではないことを証明している。

才能ある戦友達を僻んだりはせず、陽気に接する大らかな性格のナイスガイ。
ちょっと調子に乗りやすいのが玉にきずだが、部隊のムードメーカーとして一条輝ロイ・フォッカーに可愛がられていた。



さて、そんな柿崎というキャラクター最大の特徴にして象徴と言えるのが……その死に様である。


劇中での活躍……もとい死に様

「現実の戦場における死」は殆どの場合「無駄死」にである、という点を追求した結果、柿崎は『TV版』と『劇場版』の両作において到底劇的とは言えない最期を遂げる。
柿崎の普段のキャラクター性とその死に様が相俟ってマクロスシリーズ屈指のネタキャラとして扱われることも多い。

TV版

シミュレーションで好成績を出したことでマクシミリアン・ジーナスと共にバーミリオン小隊に配属され、輝の初の部下となる。
何気にこの時の評定は天才であるマックスと同じA評価。柿崎すげぇ……。

娘々を訪れたところリン・ミンメイに塩対応されたり、やはりネタに事欠かない。
なお、こんな扱いをされたにもかかわらずファンを続けており、細かいことを気にしないイイヤツであった。


地球帰還後、オンタリオ市防衛戦でいつものように出撃。
ちょうど輝たちと一緒に食堂でステーキを食べていた時にスクランブルがかかった為、

僕のステーキが……

と、かなり惜しみながら出撃することになった。

戦闘の最終局面において、マクロスの全方位バリアが暴走。
その場に居合わせた隊員達は即座にバルキリーをファイターに変形させて退避したが、
柿崎は輝やマックスに比べて変形するタイミングが一瞬遅かった為、バリアに巻き込まれて撃沈してしまった。

ダメです! 間に合いません! うわああああああああ!!!


本来ならステーキを食べる前に出撃する筈だったが、スタッフのお情けで一切れだけ食べることができた。
よかったね、柿崎。

ちなみに柿崎が死亡した際、輝は叫び、マックスは動揺することなく無言で十字架を切った。
さすが天才、感性と割り切り方が凡人とは違う。

この次のエピソードの冒頭で、輝は慟哭して震え声になりながら彼の遺族に殉職の知らせを伝えている。
輝にとって、初めて出来た部下の一人を死なせてしまったことが如何に大きな出来事であったのかがうかがえるだろう。

余談だが、「バーミリオン小隊2番機は魔のポジション」という初期設定があり、補充パイロットは次々撃墜される予定だった。

劇場版

こちらでは輝、マックスと共に物語開始前から軍人で、スカル小隊のメンバーだった。
二人との関係も同僚だったが、後に輝とフォッカーが行方不明になったためマックスが隊長に昇進。
マックスの部下として地球帰還までのマクロスを守り続けた。


地球に帰還して輝と未沙と合流後間もなく、メルトランディに襲撃され開戦。
久しぶりに旧知の3人で出撃する。

珍しく輝がビビった口をきいたので、

マックス隊長の言うとおり!

もしかすると女が出来たせいかな……ハハハハハっ

とかからかっていると、ミリア639の狙撃で撃墜された。

うわあぁぁぁ!!!

柿崎ッ!

何の前触れも無く、いきなりコクピットのビデオモニターが血に染まって海に堕ちていく様は壮絶である。
柿崎を殺した張本人であるミリアとあっさりくっつくマックスもマックスである。


歴代作品における扱い

歴代作品においては初代スカル隊のメンバーで唯一名前が登場しない。
それでも何かしら柿崎を彷彿させる要素が登場することがある。

アニメ

仲間をからかうお調子者のキャラクター、というポジションでドッカーが登場。
ドッカー自身は死ななかったが、隊長を務めていたエメラルドフォースはドッカーを除き全滅した。
ちなみに、部隊名の通りエメラルドフォースのカラーは柿崎と同じ緑である。

パーソナルカラーが緑、ということで当該ポジションとしてルカ・アンジェローニが登場。
とは言えパーソナルカラー以外は柿崎と似ても似つかない。

…とおもったら隊長が第十七話で死亡フラグの数々をへし折って入院程度の怪我ですみ生還した際、ミハエル・ブランが思わず「…で、死んでたら最高に感動的だったんだけどねぇ~」と女性のことで隊長をからかうという柿崎ムーブをしてしまい、そのために死亡フラグがミシェルに移行
彼は時空生命体「バジュラ」の卵が孵化し船団内で暴れ始めた際、アルトやクランらと共にバルキリー無しでの状況を打開する為、ゼントラ化したクランにスーパーパックを装備させるという作戦に出るが、変換中にバジュラの攻撃を受け、クランを救う為にその身を呈して攻撃を受け致命傷を負ってしまい、そのまま宇宙空間に吸い出されてしまった。

「隊長がシェリルと付き合ってるっつーのはマジっすか?」
「噂ですよ~S.M.S.の脱走に加わらなかったのもそのせいだって」
柿崎の死に様は「作戦中に女性のことで仲間をからかうと撃墜される」というジンクスになっていることが語られた。
早乙女アルト率いるサジタリウス小隊の隊員マルヤマはこのジンクスをアルトに対して行い、その通りに最終回で戦死した。

「なっ、速い!?ええっ!?やめろぉぉぉぉぉ!?」

彼の死に様は、バトル・ギャラクシーから射出されたゴーストV9の超機動に翻弄され、
僚機が撃墜されたことに驚愕している間に肉薄され、超近距離からの攻撃で機体を蜂の巣にされるというもの。
マルヤマこそが真の柿崎ポジションだったと言える。
彼の容姿(大柄な体格、三白眼に団子っ鼻)やお調子者なところが柿崎そっくりである。


惑星ラグナ攻防戦の際、反応弾の爆発により全方位バリア暴走と似たような状況が発生。
主人公のハヤテ・インメルマンが柿崎同様逃げ切れず巻き込まれかけるが、EXギアによる緊急脱出システムのお陰で事無きを得た。

  • 劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!
冒頭、空中騎士団の双子の片割れが『愛・おぼえていますか』の柿崎と全く同じ構図で反新統合政府「ヘイムダル」のゴーストに撃墜された。
他のメンバーは脱出シーンが細かいが描かれているのに対して彼はなく、その後も姿が見られないため死亡した可能性が高いと思われる。

マックスとアラド・メルダースの会食時にステーキが映り込む。
あろうことか同じテーブルにはパインサラダも置かれていた。
幸い、アラドは危機的状況に陥るもののフラグを見事クラッシュして生き残った。
マックス? 無事だよ。


その他本編外・シリーズ外作品

  • PS2版『超時空要塞マクロス』
「愛・おぼえていますか」ルートに入り、当該ミッションを柿崎機で出撃すると冒頭のムービーで撃墜されゲームオーバーになる。
勿論、輝やマックスとの会話は完全再現。
ちなみに本編で「柿崎ッ!」という言い方が、「柿崎ィィィィィ!!!」と叫ぶような言い方になったのはこのゲームから。
更にこの後、セーブ画面にステーキが映る。

ステータスALL42(死に)というスーパーオールラウンダー。
固有スキル「最後の晩餐」は、TV版で巻き込まれたマクロスの全方位バリアを展開して周囲の敵に大ダメージを与えるチート仕様。
因みにアイコンはステーキで、発動すると必ず柿崎の断末魔を聞くことになる。
「この程度の作戦でビビってちゃあダメだぞ☆ ハッハッハッ」
「ダメです! 間に合いません! うわああああああああ!!!!!」

エースでの要素は全く削られず収録されている他、娘々ショップでの柿崎の値段は4242pt。
似たような扱いを受けているのはマクロス7のレイ・ラブロック(ステータスALL69、値段も6969pt)ぐらいである。
歌姫スキルが増えた為、ミンメイ、ミュン、ミレーヌ、サラ、シェリル、ランカ等のアイコンに囲まれるステーキはなかなか異様。

ミッションではTV版、劇場版の両方で死亡シーンが専用アイコンと共に華麗に演出された。
自キャラにしたりして無理矢理これをへし折ると、特殊ボーナス「フラグクラッシャー」が貰える。

  • マクロストライアングルフロンティア
パスワード入力によって、EXミッション「KAKIZAKI」が出現。
「自分が活躍できないのは機体のせいだと文句を言い始めた柿崎速雄。これ以上文句を言わせないためにも、様々な機体に搭乗した柿崎との模擬戦に完勝せよ」
スタッフの愛がうかがるというものである。
VF-0、2、19、25等、歴代の可変戦闘機に乗った柿崎をフルボッコにするミッションである。

「ふぅ、死ぬかと思ったぜ」

αでマクロスシリーズが初参戦して以来、全ての参戦タイトルに於いて撃墜されようが平然と生き残っているという、ある意味スパロボ救済対象者。

αでは選択次第で劇場版の再現でやはりミリアの手で突然の撃墜。
ところが、ステージ終了後のインターミッションで生存が発覚し、自らの不注意を詫びている。

他のキャラクター達からは「まさかあれで生きているとは思わなかった、てっきり死んだものだと思っていた」という旨の言葉を掛けられている。
ちなみにこの後条件を満たせばミリアが仲間入りするが、この件については全く触れない。

後、この場面のためだけに原作再現のすっげぇ怖い顔グラが用意されている。
何も知らない原作未視聴プレイヤーは間違いなくビビるレベルで怖い。ホント、よく生きてたよな…

3αでは初登場で撃墜されそのまま生存する描写もなくMIA扱いとなり、とうとう死亡フラグ完遂かと騒がれたが、
その後捕虜に取ったバロータ兵が洗脳状態の柿崎だったというオチが付き、輝達より数話遅れで正式参加する。
撃墜前に数ターン操作できる上にスカル小隊に合体攻撃があるのでオチを予想出来るかは別として心配しなかったプレイヤーもいたかもしれない
なお、αでしっかりミリアに落とされていたようで柿崎がミリアを援護すると「俺を落とすなよ!?」と突っ込む。当たり前だがトラウマだったらしい。

また、中断メッセージではパインサラダはバルキリー乗りの間ではジンクスとして有名と忠告した後で、ステーキを食べに行く。あっ…
スパロボでは柿崎は死なないせいか、この後輝に「柿崎はジンクス関係ないみたいだけどね」と突っ込まれる。フォッカーも死んでないんだけどな…

CardChronicleではイベント「君を見つめて」においてELSに取り込まれかけるという窮地に陥るが九死に一生を得た。

ScrambleCommander2ndでは途中離脱のないバルキリー乗りで脱力持ちというポジションで、低コストユニットである事も加わり長期間使える。そしてやっとカットインが実装された


ダメです!!隊長、追記・修正が間に合いません!うおおぉぉぉ!
(ちゅどーん)
柿崎ぃぃぃ!!



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  • 柿崎
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最終更新:2024年04月01日 21:47