フリーデン/フリーデンⅡ

登録日:2016/06/19 (日) 23:32:28
更新日:2023/01/25 Wed 14:15:28
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フリーデン発進せよ



フリーデン/フリーデンⅡは、『機動新世紀ガンダムX』に登場する陸上戦艦/宇宙戦艦である。


◆フリーデン

Freeden

分類:陸上戦艦
艦種級:アルプス級
所属:バルチャー・フリーデン
全高:47m
全長:132m
全幅:78m
重量:6380t
最大出力:79000馬力
最高巡航速度:160km
推進機関:ホバーユニット
武装:
2連装主砲塔
乗員人数:50名
MS搭載数:3×2

クルー:
ジャミル・ニート【艦長】
サラ・タイレル【総合オペレーター兼艦長代理】
トニヤ・マーム【通信士】
シンゴ・モリ【操舵手】
ガロード・ラン
ウィッツ・スー
ロアビィ・ロイ
キッド・サルサミル【メカニック】
テクス・ファーゼンバーグ【船医】
ティファ・アディール


作品前半にて登場する陸上戦艦。

旧連邦軍が開発したアルプス級の双胴型陸上戦艦をバルチャーが改装したものであり、
リーダーのジャミルの交易中心の方針から武装は必要最低限の艦前方左の二連装実弾主砲一基のみである。
武装以外には艦橋上部にバルチャーサイン用に発射する信号弾発射装置が存在する。
推進機関は前部船体下中央と後部左右にそれぞれ一つずつ設置されたホバーユニットで地上を滑走し
停船時はホバー動力を切って接地する。水上でも移動可能だが水上に留まる場合はホバー動力を常時稼働させなければ沈んでしまう。

この艦種級の区分は全長によって決められており、200m以上のヒマラヤ級、180~200mのテンザン級、
150~180mのアンデス級、120~150mのアルプス級、100~120mのロッキー級、100m以下のピレネー級と分かれており、
132mのフリーデンはアルプス級に該当する。ただし全長のみで分ける分類なので同じクラス名でも全く違う姿の艦が居てもおかしくはない。
戦後の崩壊したインフラの中でバルチャー達は戦時中に開発・製造された走破性が高く、MS搭載能力を転用した貨物搭載能力に長け、
なおかつ戦闘も可能で大所帯のグループ生活にも適した陸上戦艦をアフターウォーの環境に最適な移動拠点として用いていた。

このフリーデンはジャミル達のバルチャー業の拠点として、
主に先の大戦で旧連邦軍や宇宙革命軍の残したMS等の物資の収集や交易などに用いられている。
左舷側にはブリッジと居住区、右舷側に物資を保管する貨物区画、後部にMSデッキを有している。
MS発進時や車両の発進時に後部のハッチが下に開いてランプとなる。
右舷上部は現実の航空母艦の様な平甲板となっていて交易時にここで荷物の引き取り作業などを行っていた。
ブリッジは壁沿いに有視界が確保され、操縦席や各種計器、オペレーター席が設置されている。
艦長室は木製の調度品を揃えた高級感のある仕上がりになっている。
居住区には食堂、シャワー室、医務室、ロアビィが専属契約を結んだ際に空き部屋を改装したバー風の娯楽室といった船員用施設の部屋が設置されている。

名有りのメンバー・MSパイロット以外にもキッドの部下の整備員や、テクスの部下と思われる医療班が劇中で確認でき
総乗組員人数は作中では45-50(資料による人数のブレがある)人程度だと文字設定に記されている。

このフリーデンにガロードが潜入したことから、ガンダムXの物語が始まる。



劇中での活躍(フリーデン)

ジャミルの方針故に武装が少ないためか、
他作品の主役達の搭乗する艦(大半が正規軍仕様の現役軍艦)と比べて戦艦や空母というよりは移動拠点かつ「クルー達の家」という雰囲気が強い。

フリーデンは新連邦軍やフロスト兄弟の活動以降、アルタネイティヴ社、サン・アンジェロ、
フォートセバーン、太平洋上のローレライの海、セインズアイランド、ゾンダーエプタ、エスタルドと転戦し激闘を繰り広げた。
そして宇宙革命軍に拉致されたティファを救出するためにガロードが新連邦軍の宇宙軍基地から宇宙へ飛び立つ際、
それを妨害せんとす新連邦のバンダール級移動要塞・バンダールII世へガロード達の時間稼ぎのために特攻する。

「飛べ! ガロード!」

クルー達は無事脱出したものの、新連邦軍に捕らえられてしまった。



◆フリーデンⅡ

Freeden Ⅱ

分類:宇宙戦艦(艦としてのランクは宇宙巡洋艦)
所属:反連邦組織→バルチャー・フリーデン
全高:67m
全長:173m
武装:
2連装ビーム砲塔×4
対空レーザー
連装ミサイルランチャー
ビーム偏向フィールド発生器
MS搭載数:MS×6
乗員人数:52名

艦載機
ガンダムDX
ガンダムXディバイダー
ガンダムエアマスターバースト
ガンダムレオパルドデストロイ
ベルティゴ
ジェニス・エニルカスタム
Gファルコン

37話から登場した宇宙戦艦。なので前のフリーデンとは全く別物。

北米の反連邦組織が所有していた旧連邦軍の宇宙艦で、打ち上げ基地ごと占拠した物。
当時反連邦組織に所属していたカリス・ノーティラスがフリデーンクルーを乗せた。
正式な手続きを完全に経てはいないので、実質強奪・窃盗された様なものである。

全く関係無いのにフリーデンの名前が付いてるのはカリスが「フリーデン」と命名したため。
別物なのに同じ名前なのは視聴者もこんがらかるためか、設定資料集や公式サイト、ゲーム等では「フリーデンⅡ」という名前で記されている。
ちなみに、戦後キッドとパーラ達が始めたジャンク屋の名前は「フリーデンⅢ」。
「フリーデンⅡ」という名前はここからの逆算という可能性もある。

元々反連邦組織が所有しレストアしていた戦闘用の宇宙戦艦であるためか、先代と違って武装が充実しており、2連装ビーム主砲塔が艦体左右に2基ずつ計4基、艦底部前方に向けて連装ミサイルランチャーが1基、艦橋近くには対空用のレーザー機銃座を左右三基ずつ計6基、更に艦首にはブリッジへのビーム直撃を防ぐ角状のビーム偏向フィールド発生器が備え付けられている等、フリーデンとは比較にならない火力と防御力を誇る。実際に最終決戦では新連邦と宇宙革命軍の両軍を相手に単艦で戦い抜く戦闘力を見せた。
また、大型ブースターを装着しバルトーク等同様に打ち上げ用カタパルトを使う事で宇宙に上がる。
MS出撃ハッチは艦尾中央にある。


劇中での活躍(フリーデンⅡ)

37話で上層部の対応に不満を覚えたカリスの手引きでジャミル達の手に渡り、名前を付けられる。
その後、宇宙へと飛び立ち月軌道上での新連邦軍と宇宙革命軍へ介入。数では圧倒的に不利ながら両軍を相手にその性能を遺憾無く発揮し活躍した。
月面のD.O.M.E.施設へ着艦しD.O.M.E.に触れた後、月面からの離脱中にヴァサーゴCBアシュタロンHCのサテライトランチャーの砲撃を受けるも
最初から回避行動を採っていたためビームの直撃を免れ、月軌道上の戦いを生き残る。

あまり触れられないことだが、マニュアルをばっちり読み込んだとはいえ陸上戦艦から宇宙戦艦から転科なしで扱いこなしたシンゴも地味にすごい。



外部作品での活躍

スーパーロボット大戦シリーズ

ガンダムX参戦時はフリーデンはほぼ登場するが、フリーデンⅡは未だにスパロボに登場していない。
フリーデンⅡ「不愉快だわ……」

フリーデン自体はあくまで「交易用の軽武装艦」である為、武装も貧弱で戦闘力は低い。但し、その分乗組員の精神コマンドが優秀な為、サポート色の強い戦艦となっている。
また、ジャミルが艦長の時は戦艦とは思えない命中・回避を持つ為、集中をかけて敵陣に突っ込めばちょっとした無双も可能。まぁこれはジャミルが強いだけだが。
初登場のスパロボα外伝では、宇宙空間でこそシナリオ構成上使用できないものの、月面や異次元空間だろうと運用可能となっている。
スパロボZでも登場。しかし、終盤は宇宙ステージ中心となるため出番がほぼなくなってしまい、アイアン・ギアー共々後方支援に回されることが多い。

SDガンダムGジェネレーションシリーズ

フリーデン自体はスパロボ同様、武装が弱く飛べない母艦という扱いで評価も低め。

しかしフリーデンⅡは初期艦のキャリー・ベースをそのままパワーアップさせた様な仕上がりになっており(WARS以後の占有マスも同じ)、
ビームコーティング持ち、なおかつ地上・宇宙問わずに出撃可能で造船コストも安く手の出し易い万能艦に仕上がっている。
コンパクトかつ2チーム搭載可能なので最後まで十分活躍可能。ビームサーベルも軽減可能なビームコーティングのお陰で打たれ強い事も強さに拍車をかける。
素のステータスは高コスト艦に比べると若干控えめだが序盤からゲームクリアまでこの艦で十分な性能を持つ優良戦艦。
WARS時代は出撃ハッチの位置の原作再現で前方へ展開し辛かったがWORLD以降は戦艦全体の占有マスの大きさ等の見直しがなされ解決した。

ちなみに『SDガンダム GGENERATION CROSS DRIVE』ではジャミルが用いるガルダ級の名前がフリーデンになっている。




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最終更新:2023年01月25日 14:15