小林澄子

登録日:2016/06/18 (土) 21:31:26
更新日:2024/03/12 Tue 18:40:45
所要時間:約 7 分で読めます




名探偵コナン』の登場人物。

CV:加藤有生子(旧芸名・加藤優子)


江戸川コナンたち少年探偵団の所属する帝丹小学校1年B組の担任。26歳。
前任の戸矢が結婚して退職したことにより、新しく赴任してきた。

ちなみに最近花粉症が発症した(昔は平気だったが、年月を経て花粉が溜まり発症したらしい)。
自動車の運転免許はまだ取得していないという。
子供の頃、テレビで死んだシマウマに群がって貪り食うハゲタカの映像を見た事がトラウマとなり、今でも鳥が苦手。
しかし小学校ではニワトリ等を飼育しているため、この事は機密事項として墓場まで持っていこうとしていた。

眼鏡をかけているが、眼鏡を取ると佐藤美和子そっくりと言われており、実際に佐藤に間違えられて声をかけられたこともある。
しかも間違えた相手が佐藤の同僚の千葉和伸と同僚かつ親友の宮本由美
その時は眼鏡をかけていたにもかかわらずイメチェン扱いされて別人だとは全く思われていなかった。
佐藤の恋人である高木渉からもあまりに似ていた事に驚かれている。

初登場は16巻の『帝丹小7不思議事件』。
当初は指し棒で児童を叩き「おとなしく先生の授業が受けられないのなら、今すぐ帰りなさい!」と怒鳴るなど厳しくしており、小嶋元太から「鬼ババア」などと言われていた。

根は心優しく児童好きの良き教師なのだが、前の学校では怒る気にもなれず、参観日であがり性が出て大失敗してしまい、
児童が喧嘩して大ケガをする惨事になるのを止められなかった反省から、自他ともに厳しくするようにしてきたとのこと。
それでも参観日が近づくとトラウマが蘇り、人体模型や石膏像を使って毎晩参観日の練習をしてきたという。
ちなみに元太の名前が付けられた人形だけがボロボロになっていたのは、喧嘩していた児童の一人が元太に似ていたためである。

なお、吉田歩美は彼女が本当は優しい教師だということを最初から見抜いていた。
これ以降は優しい教師として登場するようになり、次に登場した時には転校してきた灰原哀を笑顔でみんなに紹介していた。


転校してきたばかりの東尾マリアとケガで長く学校を休んでいた坂本たくまをうまく暗号解読に参加させ、
2人をクラスに溶け込ませるという粋な計画を成功させたこともある(『1年B組大作戦!』)。

元太の様子がいつもと違って元気がないことを見抜いて家を訪ねたり、
たくまがうなされた時にはその原因である謎を解いて彼を安心させてあげなければいけないと言ったりするなど、児童のことを心から心配していることがうかがえる。
「自分のクラスにイジメ問題は全くない」とも公言している。
なお、学校ではジャージを着ていることが多い。


イケメンのライターの取材で着飾って眼鏡をコンタクトに変えたりする一面も持っている他、
ミステリー好きで江戸川乱歩のファンであり、怪人二十面相に関する本はきちんと集めている。
少年探偵団が「江戸川乱歩作品の少年探偵団に似ている」ということで、少年探偵団への仲間入りを申し出、
少年探偵団顧問を自称している(本人曰く「私の名前は小林だから入れない手はないでしょ」とのこと)。
コナンが工藤新一過去を話した時には、学級活動そっちのけで謎解き話に興味津々であった。

ただし、実際に事件に遭遇した経験がないせいか、
殺人事件が起こると(捜査時のコナンの積極性含めて)動揺してしまう他、少年探偵団に彼女抜きで行動を開始されてしまう、
授業中に紙飛行機を折っていたコナンを注意して「人の命が懸かっているかもしれないんだ!」と言われて何も言えなくなるなど、
事件関係では少年探偵団にあまり信頼されていない様子。
ちなみに探し物をするのも苦手らしい。


自身も帝丹小学校のOGであり、18期生である。
千葉は小学校の2学年下の後輩であり、同窓生同士で昔話に花を咲かしたことも。
千葉に対しては、彼が同窓会に行くか迷っている際に「行くべきです!13年前の想いがやっと届いたんですよ?嬉しくないわけないじゃないですか!」と後押ししている。
なお、昔は女刑事になりたかったらしい。何かの理由で断念したのだろうか…


小学生の時に本屋で不良の万引きを目撃し、注意したところ払いのけられたことがあり、
その際に小学生の白鳥任三郎が刑法の条文を暗唱して不良を撃退したので、彼へのお礼としてストローの包み紙で桜の花飾りを作り、

「桜は警察の人がみんなつけてるマークだよ! 強くて優しくてカッコいい正義の花なんだから!!」

という言葉と共にプレゼントしたことがある。
この言葉をきっかけに白鳥は法律家志望から警察志望となり、思い出の少女を追い求めていたわけだが、
白鳥は長らくその少女を佐藤と思い込み、彼女と仲の良い高木に嫌がらせをしてきた。

上記の通り長年一緒に働いていた同僚やガチの親友ですら普通に間違える程そっくりである為、
追い求めていたとは言え小学生時代に一度会っただけの記憶しかない白鳥が間違えるのも無理はない*1


ところが、ある事件をきっかけにその少女が彼女であったことが分かり、白鳥は彼女に急接近するようになった(コナン曰く「ゾッコン」)。
そんな知り合い以上恋人未満な関係が続いていたある日、殺人事件に巻き込まれた時に犯人を目撃してしまう。

後日警視庁で事情聴取を受ける際、彼女は自分と似ている佐藤を目撃し、
更に、かつて白鳥が佐藤を追っていたこと(佐藤美和子絶対防衛線の最終責任者であったこと)を耳にしてしまう。

これを機に彼女は「自分は身代わりなの?」と思うようになったのか*2、落胆して白鳥に関する不信感が芽生え、
彼に対する態度が一気に冷たくなり、自身が犯人に狙われる可能性があるのに護衛の申し出を拒否してしまう(代わりに千葉にやらせたようであるが)。

白鳥は彼女に真実を知ってもらおうと、本屋の出来事を話すが、
(桜の花飾りのことを話さずに、彼女が勇敢だったという点を強調したこともあって)彼女は心を開くことはなく、
「佐藤刑事の間違いなんじゃないですか?」と言い残して去るだけだった。

その後、佐藤が犯人に狙われている彼女に成り代わり*3、無事に犯人を返り討ちすることに成功。
「正当防衛だ!」と言い逃れをする犯人を白鳥が刑法の条文で論破したことで、彼女は子供の頃に白鳥と会っていた事に気づき白鳥に対する不信を解いた。

その後は、白鳥に手作り弁当を渡したり、ホワイトデーには白鳥から大量のチョコレートをもらったりするくらいの仲にまで発展している。



なお、彼女は50巻の鍵穴キャラクターである。



追記・修正はストローの包み紙で桜の花飾りを作れる人にお願いします。

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最終更新:2024年03月12日 18:40

*1 しかも、花飾りはともかく上述した言葉だけなら父親が刑事だった佐藤なら言えそうであり、白鳥も花飾りの部分だけは引っ掛かっていたが言葉の部分は全く疑問に思っていなかった。

*2 実際のところは佐藤を思い出の少女と勘違いしていたので、むしろ佐藤の方が彼女の身代わりみたいなものであったが。

*3 コマを注意深く見てみると、眼鏡の奥の眼つきが微妙に鋭いため佐藤だとわかる。