前原淳/仮面ライダーアマゾンシグマ

登録日:2016/06/17 (金) 19:09:00
更新日:2024/01/24 Wed 18:01:15
所要時間:約 4 分で読めます








お前にだったら、食われてもいいか……。





演:朝日奈寛

概要

仮面ライダーアマゾンズ』に登場する人物。
精悍な顔つきと鍛えた身体が特徴の青年で、年齢は20歳。
ノザマペストンサービス駆除班)の所属で、主に作戦立案やハッキングによるサポートを担当している。
アマゾン駆除班の同僚達との関係も良好で、特に同じサポート担当の大滝竜介を兄のように慕う。
三崎一也から付けられたあだ名は「おっちゃん」。常に冷静で落ち着いに老成していると取られたからだと思われる。
趣味はチェスで、移動中にも携帯チェス盤で対局に興じるほど熱中している。
駆除班に在籍している理由は不明。


最期

第2話「BEAST INSIDE」にて、駆除班として仲間と共に二体目のクモアマゾンとコウモリアマゾンの駆除に向かったが、
苦戦の最中、腕輪内の薬剤切れにより、実はトンボアマゾンであった大滝竜介がその正体を表し、
直前に謎の赤いアマゾン(仮面ライダーアマゾンアルファ)が乱入してきたこともあって駆除班は一時撤退を選択。

その後、逃亡した大滝から電話連絡があり、その発信源を逆探知した駆除班は彼のもとに向かうが、
既にアマゾンとして覚醒した大滝はかつての仲間ですら獲物と見なしており、駆除班はまんまと彼に誘き出される形になった。

先に居場所を特定していたアマゾンアルファの介入により、駆除班全員が大滝に喰われることは避けられたが、
それでも元仲間である大滝への情を捨てきれなかった駆除班はトンボアマゾンの駆除を躊躇してしまい、
前原はその隙を衝かれる形でトンボアマゾンに襲撃され、生きながら彼に喰われて死ぬ末路を迎えてしまった。
あまりにも悲惨な死に方であるが、前原自身は大滝を慕っていたこともあり、その末路を受け容れ、穏やかな死に顔で死んでいった。
項目冒頭の台詞もその際の物である。


享年20歳。
その悲惨な死に方は駆除班のマモルのトラウマとなっている。




追記・修正は慕っている人に殺されてからお願いします。










我が国際営業戦略部の研究が遂に完成しました!





第4のアマゾン

悲惨な最期を迎えたはずの前原だったが、第9話「INTO THE CANNIBAL'S POT」でまさかの再登場を果たす。

彼は確かにトンボアマゾンによって喰い殺されたのだが、後処理の際に遺体が野座間製薬によって回収され、
その遺体に新型アマゾン細胞が移植されたことで、新型のアマゾンとして蘇生させられたのだ。

外見だけでなく、前原としての生前の記憶や人格も有しているのだが、
一度死んだ影響なのか、それとも蘇生時に野座間製薬にナニカサレタのか、人間らしい感情は欠落しており、
仲間であった駆除班に躊躇なく「戦力の確認」のために襲い掛かり、自身への攻撃を躊躇うマモルを容赦なく攻撃したりと、
まさしく「生物兵器」として、ただ命令に従って動くマシーンと化している。
あるいは、生前の前原らしいところは、彼の遺体に投与されたアマゾン細胞がその脳細胞から読み取った記憶・人格を用いて彼(ヒト)に擬態しているに過ぎず、
自分の遺体に巣食ったアマゾン細胞や、そう仕向けた野座間製薬により、前原は死後もその尊厳を踏みにじられているという、もっと残酷な解釈(推測)もある。

感情が欠落しているため、生前の知己を殺すなどの普通の人間なら忌避するであろう任務にも平然と従事できる他、
後述のように痛覚も遮断されているため、肉体に致命的な損傷を負わない限りは平然と活動を続行するが、
一方で、痛覚がないために自分がどれくらいの怪我を負っているかを自身で把握できないという欠点もある。

『Season2』では、前原同様に遺体にアマゾン細胞を移植され、アマゾンとして蘇生させられたイユが登場しており、
同時に第4のアマゾンは「シグマタイプ」という名称で呼ばれていることも明らかになった。


新型アマゾン細胞

野座間製薬内の一部署である国際営業戦略部によって開発された新型のアマゾン細胞。
従来のアマゾン細胞/アマゾン体と異なり、タンパク質を摂取せずとも活動し続けられる特性を持ち、
食事自体する必要がないので、これまでに登場したアマゾンたちと違って食人衝動もなく、アマゾンズレジスターも不要。
この細胞を死体に移植する事で、生前の姿と記憶、人格を引き継いだアマゾンが作られる。

ちなみに、死体をベースにアマゾンを作るというアイデア自体はかなり以前(仁が野座間製薬に在籍していた頃)から存在していた。
このアイデアにはアマゾン細胞を一から人型まで育てなければならない実験体アマゾンと異なり、
既に「死体」という素体がある為にアマゾンとして完成するまでの時間とコストが削減できるというメリットがあったが、
流石に倫理的にマズいと判断された為に研究は中止されたはずだった。そんなこと気にする企業か?というツッコミはこの際置いておこう
しかし、これに国際営業戦略部の部長である橘雄悟が目を付け、密かに開発の継続を指示。
前原の死体を回収した上で、仁の持つアマゾンズドライバーの複製品を手に入れた事で完成した。

完成した新型アマゾンは生体兵器として商品化され、量産される予定であり、前原はいわば新商品のサンプルである。




-SIGMA-

アマゾン……!

アンタは五手で詰む……!!


仮面ライダーアマゾンシグマ


身長 186.5cm
体重 91.9kg
パンチ力 23.3t
キック力 29.1t
ジャンプ力 ひと跳び66.6m
走力 100mを2.3秒

シグマとなった前原淳がアマゾンズドライバーを用いて変身した姿。
悠のアマゾン態に酷似した姿だが、銀色の体色と紫の複眼によって印象はかなり異なっている。

基礎スペックの時点でアマゾンアルファ・アマゾンオメガの両ライダーを上回っている上、暴走する危険もない。
さらにそこに、変身者である前原由来の、チェスで培われた相手の行動を予測・先読みできる戦術眼に駆除班で培った戦闘経験が加わることで、凄まじい戦闘力を誇る。
劇中でも、それまで苦戦らしい苦戦がなかった仁/アマゾンアルファを二回も敗退に追い込み、悠/アマゾンオメガにも瀕死の重傷を負わせた上、
彼らが手を組んで挑んできた際にも、数的にも不利な戦況でありながら、二人の猛攻をも凌いでむしろ有利に渡り合ってすらいる。
その戦闘能力には、流石の仁も「こいつはヤバすぎる」と評しており、間違いなく劇中最強のアマゾンである。

スペックに関しては、『Season2』で千翼/仮面ライダーアマゾンネオや悠/仮面ライダーアマゾンニューオメガの方が上回っているが、
二人の主役ライダーを向こうに回してむしろ有利にすら立ち回った戦闘描写から、『アマゾンズ』登場ライダー/怪人の中でも屈指の強敵として名前が上がりやすい。

戦う際には「あんたは〜手で詰む。」と何回の攻撃で相手を倒すか宣言し、戦闘中もチェスの対局をイメージしながら戦う癖がある。
恐ろしい事にその手数もアマゾンアルファとの初戦では5手だったのがアマゾンオメガ戦では4手、アマゾンアルファとの2戦目では3手と、徐々に減ってきている


ちなみに彼のアマゾン態も8話のラストでわずかに登場しているが、ベルトが付いていないだけでそれ以外の外見の違いは全くなかった。



アマゾンズドライバー

詳細は鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファを参照。
仁や悠が使うアマゾンズドライバーの複製品。
見た目の違いとしては、悠や仁が使うアマゾンズドライバーのコアパーツの銀色部分が彼の物は黒色になっており、
さらに、左右グリップ部分にあった黒い突起がなくなっている。
特殊研究開発本部が複製に成功したものを、国際営業戦略部が横取りする形で入手した。

紫色のタレ目と真っ黒な本体が特徴で、変身者の痛覚遮断機能が追加されている。
これのおかげで、アマゾンシグマは行動不能になるまではどのようなダメージを受けても戦闘を続行できるが、
痛覚がない弊害として、自分がどれくらいダメージを受けているのかの判断が付かないという欠点もあり、
劇中ではその弱点を突かれ、撤退の機を逃して敗北している。


最期

第11話「KILLING DAY」において、リベンジに燃えるアマゾンアルファと激突。
一度は変身解除に追い込むもアマゾン駆除班とアマゾンオメガに乱入されるが、逆に彼らを圧倒する。

アマゾンオメガと再び変身したアマゾンアルファの二人の共闘すらも圧倒するが、
三崎がスラッグ弾を発射し、それを福田が狙撃することで弾速を加速させてアマゾンシグマの腹部に当てるという、
駆除班の超人的な狙撃技術と連携のなせる活躍によって大きな隙を作られてしまう。
その隙を突いたアマゾンアルファのバイオレントスラッシュ・アマゾンオメガのバイオレントストライクと、
二人の必殺技を立て続けに喰らいながらもなお立ち上がるが、この攻撃が致命傷となって身体が崩壊し始め、
これによって自身が致命傷を喰らったことを気付いたシグマは撤退を試みるも、最期はモグラアマゾンに変身したマモルに止めを刺されて死亡。

二度目の死を迎えた前原は、生前の仲間たちに看取られるように活動を停止し、その遺体はヘドロ状に溶けた。
融解した彼の遺体には、まるで冥銭を供えるかの如く、マモルから仲間の証である五円玉が添えられた。


その後

前原の死によって新型アマゾンの量産計画は中止される。
挙げ句に野座間製薬の会長であるクソジジイ天条隆顕には「最弱にして下劣」と評されている。
いわく「私が求めるのは完全なる生命体。物食わぬ生命体など完全に失敗だ!」とのこと。

挙げ句にこのクソジジイ御老人は「私の欲するものを読み違えたな」と言い、
人でありながらアマゾン細胞を取り込んだ仁と、人とアマゾンのあいの子ともいえる悠を持ち上げ、
まるで街の住民を食い物にしてまでアマゾンの繁殖を待ちわびるような発言をしている。
組織のお偉いさんは共食いがお好きなようで……。


プロトタイプ

コミカライズである蛍火において登場した個体。
前原より前に作り出されたプロトタイプであり、完成後は廃棄されたが野座間製薬本社の警護のため一体のみ残されていた。
人間態はスキンヘッドの男性。
スペックでは前原に及ばないものの、ドライバーに加えて痛覚遮断機能もあるため並のアマゾンでは敵わない相手。
本社を襲撃にきた昇と交戦し、互角の戦いを繰り広げるも、大勢の同族を喰らって強化された昇に生への執着がない死体が叶う筈もなく、頭の上半分を引きちぎられ敗北した。


余談

アマゾンシグマのスーツは悠アマゾン態のリペイント。
作中にライダー名がほとんど登場しない本作では珍しく、『アマゾンシグマ』と言う固有名詞が登場している(ほかは『赤い/緑のアマゾン』か変身者の名前呼び)。
もっとも、『前原の変身した個体』ではなく『新型アマゾンの商品名』である可能性も高いが……。

アマゾンシグマが「〇手で詰む」と言いながら実際にその手数を指で示してみせるのは、前原役の朝日奈氏とスーツアクターが相談して決めた演出。
朝日奈氏曰く「わざわざ手で示してみせるあたりに前原の捻くれた感じが出ている」とのこと。

ちなみにアマゾンシグマに使われた技術はトラロック作戦以降も普通に継承されており、
死体をリサイクルする技術は上記の通りイユ/カラスアマゾンの製造に、アマゾンズドライバーから得た技術はネオアマゾンズドライバーの開発に活かされている。






アンタの項目は五手で追記・修正する……!!



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最終更新:2024年01月24日 18:01