アマゾン(仮面ライダーアマゾンズ)

登録日:2016/06/16 (木) 01:31:54
更新日:2024/01/22 Mon 14:39:26
所要時間:約 13 分で読めます






これがこの街に4000匹いる


ア マ ゾ ン だ !!





概要


仮面ライダーアマゾンズ』に登場する架空の生命体で、従来の『仮面ライダー』シリーズにおける「怪人」に相当する。
主人公である鷹山仁水澤悠が生活する街に約4000匹が潜伏している。
その体にはアマゾン細胞(後述)が含まれていることが特徴。
昆虫、節足動物、鳥類、甲殻類などをモチーフにデザイン*1されており、ほぼ全ての個体が左腕に「アマゾンズレジスター」と呼ばれる銀色の腕輪を装着している。

劇中に登場する架空の企業「野座間製薬」及び「ノザマペストンサービス(アマゾン駆除班)」が追跡と駆除に当たっている。
野座間製薬には「実験体」、駆除班には「虫」と呼ばれる。モチーフが虫じゃないアマゾンもいるけど。
その詳細は野座間製薬が把握しているが、同社の隠蔽工作により世間一般にはその存在を知られていない。



生態


高い擬態能力と身体能力、アマゾン同士で共鳴して互いの位置を感知するなどの特殊能力を持つ。
タンパク質を主なエネルギー源としており、特に「ある動物」のタンパク質を好む。

普段は人間に擬態しており、その状態ならば外見も精神も人間と何ら変わりはない。
外見のみならず、内面も人間と同じような情緒を持つため、自由で平和な暮らしを送りたいと願う者も多いが、
アマゾンの本能が覚醒してしまうと、人間の擬態は解除され、高熱と衝撃波を発しながら正体を現す。
この正体を現す際の描写はかなりホラーチックで、確実にニチアサで流せる代物ではない。

なお、アマゾン細胞は電気的刺激におしなべて弱い。
アマゾンに対抗する駆除班の武器に放電ブーツなどがあるのはそのため。

ちなみに、死亡するとほんの数秒の内に全身が溶解し、真っ黒なヘドロ状のネバネバになる。


+ にんげんは あまぞんの たべもの!
アマゾンが好むタンパク質を持つある動物とは人間であり、つまり彼らが好んで食うのは人肉である。
もちろん、人間同様に消化できるものなら食べられる雑食性であり、人肉以外の肉に含まれるタンパク質でも代用可能なのだが、
厄介なことに、アマゾンの味覚は人肉を最上の美味と感じるように出来ており、一度人肉を食べるとそれ以外の食物では満足できなくなる。

さらに、仮にまだ人肉を食した事がなくても、一度アマゾンの本能に目覚めると強烈な空腹感に苛まれて人肉食以外で満たす事はできなくなる。
こうなってしまうと、以前のように食人衝動を鎮静化させる事は不可能である。

本能に覚醒したアマゾンは、理性を喪失して人間を襲う個体と、効率的に人間を狩ろうとする個体の二種類に分かれる。
前者も要は普通の人間では太刀打ちできない強さを持つ、人間だけを食害する野獣のようなものなので危険なのだが、
後者は人間社会への潜伏の仕方なども心得ている影響で犠牲者の数が多くなる傾向にあるので、危険性・質の悪さはこちらの方が上である。

どちらにせよ、食人衝動に目覚めたアマゾンは速やかに殺して止めるしかない。



アマゾンズレジスター


劇中では単に”腕輪”と呼ばれる。
ほぼ全てのアマゾンが左上腕に装着している銀色の腕輪。
何かの顔にも見えるような形をしており、目に当たる部分は(通常時は)青色に光っている。

アマゾンの状態に応じて目の発光色が変化する機能を持ち、発光色が青ならば問題ないが、赤ならばアマゾンが本能に目覚めた事を表す。
裏側には太い針がびっしりと並んでおり、着けるのも外すのも死ぬほど痛い。
当然、人間が身に付けてもメリットが無いため、腕輪をしているか否かは、駆除班にとって対象がアマゾン(人間体)かどうか見分けるための手がかりのひとつになる。

+ その正体
この腕輪の正体は薬物を自動的に注射する機能が付いた発信器。
アマゾンはこの腕輪を介して食人衝動を抑制する薬物を定期的に投与されており、
この薬効が続く限りは、アマゾンは(本能に目覚めない限りは)人間と変わりない生活を送っている。

しかし、当然ながらアマゾンズレジスターに内蔵されている薬にも限りがあり、二年で底をつく量しか入っていない。
もしも薬を補充しなければ、アマゾンは二年で人食いの怪物と化してしまう。
尤も、理性(薬)が残っていることはアマゾンが人食いを行わないことを意味するわけではない。
理性あるアマゾンは高い身体能力と理性に由来する判断力や格闘能力を発揮できる為、苦戦は免れない。

薬が底をつくと同時に野座間製薬に向けてアマゾンの位置情報が発信され、それを元に駆除班がアマゾン駆除に向かう。
ただし、アマゾンズレジスターから発せられる電波はあまり強くない上、トンネルなどに隠れられるとアマゾンの追跡は困難になる。

season2では新たにネオアマゾンズレジスターというデザインが変わった腕輪が登場している。
season2は「人がアマゾンになる」という新型のアマゾンの性質上レジスターが付かないので、付けているのは千翼とイユの2人だけ。
だが、千翼の方はそのレジスターをもってしても抑えきれないほど食人衝動が強く、イユに至ってはそもそもシグマタイプ故に食人衝動がない為、
元々のアマゾンズレジスターのような、食人衝動対策としてはあまり役に立っていない。

しかしこのネオアマゾンズレジスターは、スイッチを入れることで装着者のアマゾン細胞を活性化するというアマゾンズドライバーの簡略版のような機能を持っており、
既にネオアマゾンズドライバーを持っている千翼はそちらで変身するが、ドライバーを持たないイユはこれを用いてカラスアマゾンに変身する。
この際レジスターの発光色が青から赤に変わる。



アマゾンのランク

アマゾンは野座間製薬により、戦闘力と危険性に応じてA~Eランクに格付けされている。
ランクが高くなるほどに覚醒していても知能も高くなる傾向があり、当然駆除に伴う危険度は跳ね上がる。
駆除に必要な戦力の目安としては、

  • Eランク→武装したアマゾン駆除班員1名
  • Dランク→銃火器で武装したアマゾン駆除班員6名+B~Cランクのアマゾン1匹

といった所で、Dランクまでなら第1話時点のアマゾン駆除班総出で当たれば駆除できる。
それ以上のランクになると第1話時点のアマゾン駆除班の対処能力を越えてしまう。

しかし水澤悠ことアマゾンオメガがアマゾン駆除班に加入してからは、

  • Bランク→銃火器で武装したアマゾン駆除班員4名+B~Cランクのアマゾン+アマゾンオメガ、もしくはアマゾンアルファ単独か暴走したアマゾンオメガ単独
  • Aランク→暴走した水澤悠のアマゾン態単独

といった具合の基準になっている。

ただしアマゾンには「人肉を食すと加速度的に強くなる」という特性があり、対象が覚醒しているか未覚醒か、人を食べたことがあるか、
最後の食事からどれくらい経っているかなどによって同ランクでも強さは大きく左右される。


アマゾンの種類

実験体


アマゾン細胞を人間サイズになるまで培養したもの。劇中に登場するほとんどのアマゾンが該当する。
全身がアマゾン細胞で構成されているのが特徴。
設定上は”(日本語動物名)+アマゾン”という名前が付けられているが、劇中ではもっぱら識別コードか人間名で呼ばれる。
血液の色は黒い。
年月を経た個体は稀に形態が変化する。

第2のアマゾン


人間にアマゾン細胞を移植したもの。鷹山仁が該当する。
タンパク質を好む性質は変わらないが、アマゾンの本能を抑制する事には成功している。
しかしアマゾン特有の共鳴によって同族を感知する能力や身体能力は低く、タンパク質が不足すると変身が解除されてしまう。
人間がベースなので血液の色は赤い。


第3のアマゾン


アマゾン細胞に人間の遺伝子を移植したもの。水澤悠が該当する。
非常に高い能力を誇り、劇中ではAランクのアマゾンを瞬殺し、食事だけで瀕死の重傷から回復している。
食人衝動も薄く、血液が赤い。


第4のアマゾン


+ 我が国際営業戦略部の研究がほぼ完成しました!
野座間製薬内の一部門である国際営業戦略部が開発した新型アマゾン。
劇中では前原淳/アマゾンシグマ、そしてseason2にて登場するイユが該当する。

このアマゾンは死体に新型のアマゾン細胞を移植して作られる。
従来型のアマゾンより高い能力を持ちつつ、食人衝動を消す事に成功。
それどころかエネルギー補給や傷の修復も専用の設備で休眠中に行うため、タンパク質の経口摂取すら必要ないという至れり尽くせりな仕様となっている。
一方で、食人衝動を消すということはアマゾン細胞の自力活性化が出来なくなることを示す為、
戦闘の際にはアマゾンズドライバーもしくはネオアマゾンズレジスター…外部から取り付ける活性化装置とのセット運用が前提となっている。

戦闘力は非常に高く、アマゾンシグマはアマゾンアルファ・アマゾンオメガを敵に回して一歩も引かないほどの強さを誇ったが、
元が死体故か痛覚などは機能していないため、腕が飛ばされるなどの目に見える大怪我(損傷)以外には自分で自分の損耗具合が分からないという欠点を持つ。

研究自体は二年前から行われていたが、倫理的に問題があると判断され中止された。野座間に倫理なんてないようなもんだろというツッコミはさておき
しかし国際営業戦略部の部長である橘雄悟が密かに研究を続けさせ、二年の歳月を経てついに完成する。
橘はアマゾンシグマの出来に満足し、なんとこれを量産し生体兵器として売り出そうとしていた。

人道や倫理を明後日の方向にぶん投げた仕様だが、スペックは非常に高い。(橘曰く「人間の尊厳は守るべきだが、死体に尊厳などない。」)
兵器として見るなら最高なのだが、野座間製薬の会長である天条隆顕には失敗と唾棄された。
曰く、「物食わぬ生命体など完全に失敗。私が求めるのは完全なる生命体だ!」
さすがは天下の野座間製薬会長、言ってる事の意味がまるで分からない。

後に「シグマタイプ」の呼称でシリーズ化しているが、アマゾン細胞の開発が制限、或いは禁止された事で量産と販売は頓挫している。
season2のイユについても、非公式に許可を取って製造されたアマゾンである。
人間がベースなので体臭は人間と同じだが、血液の色は黒い。


新型アマゾン

+ 新種誕生
トラロック作戦から五年後に発見された新種のアマゾン。
溶原性細胞に感染した人間の成れの果てであり、従来のアマゾン同様に食人衝動を持つ。(アマゾンズレジスターがない以上、覚醒後から即人間を襲うアマゾンになる。)

新型アマゾン特有の特徴として覚醒すると、黒い血管状の模様が身体の表面に現れる。
親しい者を優先的に捕食し、覚醒前の記憶に準じた行動を取る習性がある他、
個体ごとに異なる特定の好みの部位を優先して食べるという、まともな人間から見ると悪趣味な食い散らかし方をする個体が多い。

レジスターなど装着している訳がないので、殆どの例ですぐ理性を失うが、極たまに覚醒しても理性を維持している者も存在する。
だがその場合でも食人衝動は据え置きなため、大事な相手ほど食べたくなると言う残酷な苦しみを抱える事になる。

個体差はあるが全体的に実験体アマゾンよりも手強く、電気的刺激やガスと言った弱点が存在せず物理的に肉体を破壊する以外の駆除方法はない。
更に、従来のアマゾン以上に発見が困難を極めるために被害が拡大しやすいので非常に厄介。
感染経路の特定が遅れたため、未覚醒の個体や既に覚醒済みの個体が万単位で存在すると予測されている。

人間ベースだが体臭はアマゾンと同じで、血液の色も黒い他、アマゾン態になっても変身前の衣服を着用しており死んでも死体は残る。
この事から第2のアマゾンとは似て非なる種だと考えられる。



アマゾンに育てられた少年


名称の段階で容易に想像できるだろうが、該当者は千翼。
season2開始の2年前に発見された、「アマゾンに育てられた」こと以外の出自に関する事柄が全く分かっていないアマゾン。
アマゾンと人間の両方の遺伝子を持っており、血液も赤色で恐らく体臭も作中の描写から考えて人間のもの。
しかし、食人衝動はかなり強くネオアマゾンズレジスターを付けていても抑えきれないほどである。
果たしてその正体は第2、あるいは第3のアマゾンなのか、それともそのどちらでもないのか……?

+ 第8話にて明かされた生い立ち。season2のネタバレ注意。
彼の父親は仁で母親は泉七羽。要はアマゾンと人間のハーフとでも言うべき存在。

season1終了後も、七羽は仁と行動を共にしていたが、
トラロックの影響で正気を失った仁にレイプされる形で千翼を身籠り、後に彼を出産したのだった。

一連の出来事の後に正気を取り戻した仁は、自分がした事にショックを受けた。
そして彼女が産んだ子供がアマゾンだった場合は殺そうとしていたが、
それを予想していた七羽は彼のもとを離れて廃墟等に隠れ住みながら、千翼と共に過ごした。

仁は彼女の行動に協力した悠と星埜始の妨害で千翼を探すのが困難な状況になった為、
千翼はしばらくの間は七羽と共に仲良く過ごすことが出来たのだった…。




オリジナル


溶原性細胞の根元に当たるアマゾン。
二次感染が起きないという溶原性細胞の性質から、全ての溶原性細胞の根源にあたる存在がおり、それを作中では「オリジナル」と呼んでいる。
「オリジナル」は人間の遺伝子を持ったアマゾンであり、溶原性細胞はアマゾン細胞が人間の遺伝子の影響で変異したものであると判明している。
「オリジナル」の存在が判明した時点で、この条件に該当する者は千翼の三名だったが、
第8話にて千翼の生い立ち・悠と仁の空白の5年間が明かされ、千翼がオリジナルであることが判明した。

第9話にてその恐ろしい外見と強さが明かされ、さらにその襲撃で致命傷を負った加納が令華に対して報告をする中で衝撃的な可能性を示唆したのだった。


ただし一点不確かな為に、橘局長にはまだ報告していなかったことが。

「オリジナルは1体ではない」かも…


+ さらなる真実。season2のネタバレ注意。
加納の予想通りオリジナルは全部で2体存在していた。
2体目のオリジナルは泉七羽で、彼女はクラゲアマゾンとなっていた。

千翼を身籠り育てている内に彼女もいつの間にか溶原性細胞を体内に持ち、アマゾン化してしまっていた。
その時期や何故そうなったかは具体的には描かれていないが、悠は、
「千翼がお腹にいる時に既に感染してしまっていたのではないか。」
「あるいは七羽の方が先にオリジナルになっていた可能性すらあり得る。」
と想像している。

オリジナルと化してからはアマゾンの本能に従って生きているようだが、
悠との戦闘でオリジナルの攻撃で倒れた悠にトドメを刺そうとしたところで美月が七羽の名前を叫んだことに反応し、
それ以上の追撃を行わずにそこから立ち去ったことから、七羽本人の理性が完全に消えたわけではないようだ。



アマゾン細胞と人の遺伝子

+ 獣と人の狭間にいる者達
理由は不明だが、人の遺伝子を持ったアマゾンは実験体と比較して高い能力を誇る場合が多い。
その事についてファンの間では以下のような考察がなされている。

  1. 人の遺伝子を持ったアマゾン(Ω)は体内に人の細胞、もしくはそれに近い物を有している。
  2. 劇中の描写からしてΩのアマゾン細胞は平時は不活性化しているが、戦闘時に活性化して人の細胞を活動エネルギーに変換しているのではないか?
  3. そのため、Ωは食事+体内の人の細胞を合わせた分の活動エネルギーを行使できるので実験体よりも高い能力を行使できるのではないか?
  4. また、人の細胞を活動エネルギーに変換しているのならΩは戦闘時には常に微量の人肉を食しているのと同じ状態となっているのではないか?
  5. そして栄養接種と時間経過によってΩの体内の人の細胞はふたたび増殖しているのではないか?
  6. よってΩは高い能力を行使できるのではないか?

以上のような考察がされているが、真相は未だに不明である。

なお、後述の通りアマゾン細胞と人の遺伝子が影響することで溶原性細胞が誕生し、実験体以上の食人衝動を見せている。



アマゾン細胞


アマゾンの身体を構成する特殊な細胞で、アマゾンが持つ能力や特性はこれに由来している。
野座間製薬内の一部署である特殊研究開発本部で研究が進められており、同社の最高機密となっている。
理由は不明だが、野座間製薬の会長である天条隆顕はアマゾン及びアマゾン細胞に並々ならぬ執着心を抱いている。

+ 人食い細胞
厳密には細胞ではなく、野座間製薬が開発したウイルスサイズの人工生命体。
野座間製薬は社運を賭けた商品としてアマゾン細胞を開発しており、幾つかの応用技術も完成させている。
二年前の時点ではほぼ実用段階であり、順調にいけば野座間製薬はさらなる躍進を遂げるはずだった。
しかし細胞単位で人肉を好むという性質を解決できなかった事と二年前の事故が重なり、実用化は遅れてしまった。
人肉を好むという性質は後に開発された新型アマゾン細胞では解決されている。

+ 溶原性細胞
新型アマゾンから発見された新種のアマゾン細胞で、新型アマゾン発生の原因。
人に"感染"することで感染者をアマゾンへと変貌させる性質を持つ。
細胞一個辺りのサイズが細菌サイズにまで拡大しており、水分が無ければ死滅する。
溶原性細胞を含んだ水を経口摂取することで感染し、感染者から他の人間へ二次感染することもない。
その性質から特定有害生物対策センター(4C)によって存在と情報を秘匿されている。
Aroma Ozoneという会社から供給されたウォーターサーバー用の水が感染源であり、感染した疑いのある人間は万単位でいると予測されている。


二次感染こそしないものの、一次感染のみに限定して見るとかなりの感染力を誇る。
劇中では腐りかけの「オリジナル」の左腕を、水源地付近の地面に埋めておいただけで水源が溶原性細胞に汚染された。
とは言え汚染された水を摂取しても、実際に感染にまで至る確率はそれほど高くはない。
だがそのせいで感染者と非感染者の境目が曖昧で、現在発症していないからと言って必ずしも感染していないとは限らない。


現時点ではマモルの一派が感染を拡大させているとされているが、何のバックアップもないはずの彼らがどのように溶原性細胞の存在と性質を知り、現物を入手したのか、その背後関係は本編中では明かされなかった。
そんなわけで、また例のクソジジイあたりがやらかしたんじゃないかとも言われていたが、後に外伝漫画「仮面ライダーアマゾンズ外伝 蛍火」にて、マモル達が如何にしてオリジナルの腕を手に入れたかが明かされた。

二年前の事故


本編開始の二年前に野座間製薬の関連施設で起きた大規模な事故。
詳細は不明だが、アマゾン細胞関連の事故であった事が朧気に語られている。
この事故も野座間製薬による隠蔽工作の結果、世間には知られていない。

+ 真実
二年前に野座間製薬の研究施設で起きた生物災害、いわゆるバイオハザードである。
これまた原因は不明だが、約4000匹の実験体が研究施設を脱走、付近の街に逃亡してしまった。
それから二年後、アマゾンズレジスターの薬が切れ始めた事で実験体が活動を開始。
一般人に被害が出始めたため、野座間製薬は対アマゾン兵器の開発とアマゾン駆除班の設立に乗り出した。
これがアマゾンに関わる全ての事件の発端である。

……なお、この事故自体が天条会長の差し金で故意に引き起こされた事も示唆されている。

トラロック事件

覚醒した実験体が起こした一連の騒動を指し、トラロック作戦による実験体の一斉駆除により終息した。
なおseason1では単に「トラロック」としか呼ばれておらず、「トラロック“事件”」と言う呼称はseason2ではじめて出て来たものである。
創動で散々ネタにされていたが千翼の友達のそっくりさんの相棒の変身するトライアルフォームのことではない

+ 悪夢はまだ終わらない
実はトラロック作戦中にアマゾン駆除班に所属していたアマゾン二匹が脱走していた他、実験体が1000匹ほど駆除から逃れて生存していた事が判明。
脱走したアマゾン二匹と実験体の生き残りが接触し、小規模なコロニーを構築していることが確認された。


アマゾン一覧

アマゾンは主に動物もしくは植物と似た姿・能力を持った人型の生命体で、銀色で無機質が肌を持つ個体が多いのが特徴。
またデザインモチーフは主にファッションが組み込まれており、新型アマゾンに至っては元が元なため服をそのまま着た姿となっている。
死に方も種類によって異なり、前述の通り実験体は全身が溶解してヘドロ状の溶解液になるが新型は死体がミイラ状に干からび茶色に変色してそのまま残る。

+ 実験体アマゾン
モグラ型のアマゾン。
アマゾンではあるものの、同じアマゾンを狩る駆除班に所属しており、野座間製薬製のハンバーガーで食欲を補うため食人衝動はない。
なお、このハンバーガーはマモルの大好物なのだが、バンズにパティを挟んだだけのシンプルな代物で、正直あまり美味しそうには見えない。
中身は純粋無垢の子供のような性格で、悠や駆除班のメンバーとも深い絆を作っていくが...。
詳しくは該当項目を参照。

  • クモアマゾン
蜘蛛型のアマゾンでランクはC。
鋭い牙や爪が武器で、高強度の糸を吐き出して獲物を捕らえて体内に消化液を注入、溶かした養分を糸に含ませて口から取り込む形で捕食する。
作中最初に出てきたアマゾンであり、民宿「やじま屋」に潜み宿泊客全員を食べた識別コード S-203なる個体が駆除班によって討伐。
赤い爪を持った強力な個体の識別コード S-208がキャンプの森公園にてコウモリアマゾンと共に駆除班、アマゾンアルファ&オメガと交戦した。

  • コウモリアマゾン
蝙蝠型のアマゾンでランクはA。
背中のマントのような翼で飛行し、手足の鋭い爪を利用して空中から攻撃を仕掛ける。
体は銃弾を跳ね返す程の強固な飛膜に覆われており、超音波によって周囲の状況を正確に捉えることで、視認性の低い夜戦を得意とする。
発達した頭部感覚器を備え、赤外線感知による索敵を行うタイプも存在する。

  • トンボアマゾン
蜻蛉型のアマゾン。
仮面ライダーっぽい姿をしており、複眼の目は広い視界で敵を捕捉することが可能である。
鉄骨をも容易に噛み砕く強靭な顎を持ち、高い敏捷性を活かした蹴り技主体の格闘攻撃を得意とする。
正体を隠していた駆除班のメンバー・大滝竜介のアマゾン態でもあり、アマゾンレジスターの効果が切れた事で野生化。
仲間としての想いを捨てていないふりをして、油断した前原淳を襲って彼を生きながら食い、死に至らしめた。

  • アリアマゾン
蟻型のアマゾン。
兵隊アリを率いるメスの女王アリアマゾン、その配下の兵隊アリアマゾンに分かれており、
特に兵隊アリの方はアマゾンの中では最も同種が多い個体でコロニー代わりに潜伏していたマンションだけでも182体存在していた。
硬質化した表皮が外骨格のように内臓を保護しており、戦闘では数の暴力でフック状に獲物を取り囲み曲がった口端の牙で引き千切る。

  • 蝶アマゾン
型のアマゾン。
芋虫のような幼虫→鎧のようの固いサナギ→バンダナもしくは帽子を被ったような姿をした成虫といった流れで成長する種類。
幼虫は投げ技や体重を活かしたプレス攻撃といった力技を得意としたパワー系だが、成虫になるとそれが一転し、
マフラー状の羽による高速振動によって周囲の気流を変化させ、空中での動作をコントロールすることで予測不能な浮遊で相手を翻弄させるトリッキーな戦い方が目立つ。
体から出す鱗粉は鋭利な細胞片で浴びるとダメージを受ける。

  • モズアマゾン
百舌型のアマゾン。
蝶アマゾンのように成長過程のある種類で、幼鳥→若鳥→成鳥と変わるたびに体のプロテクターが増え徐々に戦闘力・回復力・持久力が上がっていく。
百舌の早贄のように獲物を木の枝に刺して吊す習性がある。

  • カニアマゾン
蟹型のアマゾン。
クモアマゾンに似た姿をしており、鋭い棘を有する頑丈な殻が全身を守って両手のハサミで獲物を驚異的な握力によってバラバラにする。
水中での運動能力は非常に高く、獲物を海中深くに引きずり込み、動きを封じてから確実に仕留めるといった戦い方を得意としたそうだが、本編で披露することはなかった。
この内の個体がアマゾン達のセーフティーゾーンも兼ねたレストランのオーナーを務め、
「人肉を少しずつ食べていれば、アマゾンとしての完全覚醒を少しでも先延ばしできるかもしれない」という根拠のない考えで殺した人間で作ったハンバーグをアマゾン達に提供していた。
一応これは彼なりの善意に基づくものであり、ハンバーグにしているのも少しでも「人間を食べている」という感覚を鈍らせるためなのだが、
実際には覚醒を抑制するどころか余計に食人衝動を早まらせるものであり、さらにこの一件がきっかけで駆除班に大きな悲劇を引き起こすこととなる。

  • ハチアマゾン
蜂型のアマゾン。
兵隊アリアマゾンに似ており、他の昆虫型のように硬質化した表皮が外骨格のように内臓を保護しており、戦闘時は鋭く強靭な顎で獲物を骨ごと噛み砕く。
全身の突起物は出し入れ可能な毒針で、神経毒を注入して体の自由を奪うことができる。

  • オシドリアマゾン
おしどり型のアマゾン。
雄と雌同士で行動しており、おしどり夫婦のように番同士の愛情は深い。
トラロック作戦から生き残った雄雌2体が、どこかの家から誘拐した赤ん坊を自分たちの子供兼家畜として育て、
殺した赤ん坊の肉をタッパーに入れて保存するという猟奇的な食人行動を行っていた。

  • カブトガニアマゾン
カブトガニ型のアマゾン。
クモアマゾン、カニアマゾンに酷似した外見をしており、背中が丸みを帯びた頑丈な甲羅で覆われ、攻撃を受けてもビクともしない程の強度を誇る。
攻撃時には4本の腕を抱えてのコンクリートの壁を容易く破壊する程の威力を持つ突進攻撃で敵を粉砕する。

  • ホタルアマゾン
蛍型のアマゾン。
長い触角をムチのように振り回して攻撃し、胸部から腹部までにある発光器官から強烈な光を発して目眩ましすることも可能。
しかし、他のアマゾンとは違う出自を持った変身者の反町昇はそれ以外の能力も持っているようで...?




+ 新型アマゾン
  • ハゲタカアマゾン
禿鷹型のアマゾン。
嘴や爪を利用した刺突攻撃を得意とする。
イユの父・星埜始が溶原性細胞に感染したことで変貌。
自身の誕生日パーティーの日にアマゾン化して愛する妻と娘のイユを惨殺し、イユの片目をえぐり取って食べてしまった。

  • ヒョウアマゾン
型のアマゾン。
町の警察官が変貌し、俊足を活かして両腕のクローで獲物を仕留める。
黒豹に似たタイプもいる。

  • クワガタアマゾン
クワガタ型のアマゾンで、花嫁が変貌した。
腰から長い肢を伸ばし、先端の爪で攻撃する。

  • カマキリアマゾン
蟷螂型のアマゾン。
両腕が長い鎌になっており、これで敵を引き裂く。

  • ヘビアマゾン
蛇型のアマゾン。
蛇の尻尾のような右腕を鞭のように振るって攻撃する。

  • サイアマゾン
サイ型のアマゾン。
体重を活かした突進攻撃を繰り出し、頭部の角を突き立てる。

  • ウニアマゾン
ウニ型のアマゾン。
全身から鋭い棘が生えていて、身体を球状に丸めた状態で跳ね回り高速移動であらゆる方向へ急加速で突撃する。

  • ヒヒアマゾン
狒々型のアマゾン。
チーム×の一員である山下琢己が溶原性細胞に感染したことで変貌し、アマゾンと化して北村健太を襲い片足を喰ってしまった。

  • ゾウアマゾン
型のアマゾンで、野乃森耳鼻科の医師が変貌した。
同じく感染したナースのゾウムシアマゾンと結託し、2匹揃って獲物である患者の耳に鼻から伸ばした細長い管を入れて中の臓器を吸い取っていた。
体重を活かした格闘術が得意だが、同じアマゾンである千翼に患者の死体を差し出して動揺した隙を突いて逃げ出すなど狡猾な一面もある

  • ゾウムシアマゾン
象虫型のアマゾンで、野乃森耳鼻科のナースが変貌した。
ゾウアマゾンと共に患者の脳汁を口の管で吸い込んで捕食していたが、ゾウアマゾンと違って戦闘は弱かったのかカラスアマゾンに終始圧倒されっぱなしだった。

  • バラアマゾン
薔薇型のアマゾン。
顔の目の部分や胸には大きな薔薇が生えている。鋭いハサミ型の右腕で敵を切り刻み、左腕のトゲが付いたツルを鞭のように使って攻撃する。
さらにアマゾンネオニードルによる射撃を回避および切断する程の高い反射神経も備えている。




追記・修正はアマゾンズレジスターの目が赤くなる前にお願いします。

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最終更新:2024年01月22日 14:39

*1 一部を除きリブート元の「仮面ライダーアマゾン」の獣人と同じ生物をモチーフにしている。別にseason1はゲドンから、season2はガランダーから選出されている訳ではなく、season1にもガランダー由来のアマゾンはいる