サナギ軍曹(逆転裁判)

登録日:2016/06/14 (火) 21:37:00
更新日:2024/02/26 Mon 16:02:53
所要時間:約 8 分で読めます





サナギ軍曹とは、『逆転裁判6』に登場する戦闘ヘリのラジコンである。




追記・修正お願いします。


























   *   *
 *   + うそではないです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y    Y  *







サナギ軍曹とは、『逆転裁判6』の第5話「逆転の大革命」に登場する、考古学者・佐奈樹文明博士の子供。




自身の義理の父親からの依頼で、倉院の里に住む佐奈樹博士の元に、あるものを受け取りに来たオドロキ君
しかし、そこで博士が邸内での不幸な事故で亡くなってしまったことを知らされる。

依頼の物の行方がわからず、取りあえず警察の許可を得て倉院の里で目的のものを探し始めることに。
調査を進めていくうちに博士には子供がおり、その人なら何か知っているのではとの情報を得る。

他にも用事もあったため早速博士の家に戻ると、ふと床には先程はなかったはずのラジコンヘリが。
一応それは置いて置き、他の用事のために部屋を調査していると…




フィンフィンフィン…


オドロキ「ん? なんだこれ…」


ウィーン バラララララララララララ!


オドロキ「ぐぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!」


???「キサマ等ッ! ここが我が領土と知ってのロウゼキかッ! ワガハイの目が黒いうちは好き勝手させぬぞ! このブタどもがぁ!」





そう、このラジコンヘリを操縦しているのが、引きこもりの佐奈樹文明博士の子なのであった。





  • 人物
ミリオタで引きこもりというわりと人生詰んでいる感じの人物。
重度の引きこもりのため部屋から出ることはなく、戦闘ヘリのラジコンで他人と会話している。
自分のことを「サナギ軍曹」と呼んでおり、軍曹と呼ばないと怒る。
サー、もつけないと怒る。

自分も他人も軍人扱いしており、話を合わせないと怒りだす。
さらに命令も聞かないと怒りだすという、とてもハタ迷惑な人。
引きこもりではなく敵との戦いに備えてロウジョウ(籠城)作戦をしていると言い張っており、そこにつっこみを入れるとキレてヘリのガトリングを乱射してくる。

操縦しているラジコンヘリはカメラとマイク・スピーカーつきの高性能なもので、これで部屋から出ずにコミュニケーションをとっている。
さらに下部にはアームも付いており、これで他人の身に付けている物を奪ったり、お茶を出したり、PCを操作することができるスグレモノ。
オドロキに同行していた革命家も「わが軍にも1台欲しい」と、興味津々だった。

カイゼル髭のようなパーツが付いており、機嫌が良くなるとアームでこの部分を得意満面に撫でる。
怒ると、前述のようにガトリングを乱射。
さらに怒らせると、翼についているミサイルで攻撃してくる。
流石に死ぬことはないが、オドロキ君たちが悲鳴を上げているのをみると、結構痛いらしい。
3DSの立体視をオンにしていると迫力ある発射シーンを拝める。

裁判でダメージを受けると煙を吹き、ダメージがでかいと一旦墜落する。安心と信頼のカプコンヘリがこんなとこにも…

一人称は「ワガハイ」
オドロキ君のことは二等兵と呼んでおり、同志として認めた後は一等兵に昇格された。
しかしその後の裁判では、父親を殺した(かもしれない)相手側の弁護をしていたため、また二等兵に戻っている。
それでも友軍であることは変わっていないので、なんだかんだでやはり理解者は欲しいようである。





以下、ネタバレ注意





























  • 引きこもりの理由

サナギ軍曹が引きこもりになってしまった理由は、実は結構重い。

軍曹は半年前は倉院の里ではなく都会に住んでおり、そこで自宅のマンションの放火事件に遭遇。
母親とともに、燃えさかるの中に取り残されてしまったのである。

助けが来ない中、軍曹の母親は軍曹を抱きかかえると窓を突き破り地上へとダイブ
勇敢だった母親は、"五点着地法"を用いて無事に地上へと生還。
しかし軍曹を守ったために全身に大やけどを負っており、帰らぬ人となってしまった。

放火犯は捕まったものの、軍曹はトラウマを負い、それから部屋に引きこもるようになってしまったのである。


事件のトラウマで引きこもってしまった軍曹のために、佐奈樹博士は大学を辞め田舎に移り住むことを決意。
都会の喧騒を離れ、自然に囲まれれば心も癒えるだろうということで、倉院の里に引っ越してきたのだった。

生き甲斐だった研究職を捨て、自分のために尽くしてくれた父親のことを軍曹は心から尊敬している。
本人もいつまでも引きこもっていられないと考えており、外の話題についていけるようにと漫画や雑誌を読んで勉強をしていた。


この話を聞き、オドロキ君は自分にも本当の父親も母親もいないことを軍曹に告白。
自分と同じような境遇のオドロキ君に、軍曹は心を開き、「同志」として認めるのだった。





  • 裁判

ようやく目的のものを見つけたオドロキ君だが、倉院の里で選挙活動を行う男・清木まさはるが「それは我が家に伝わる家宝」と主張してきてトラブルになってしまう。
これは依頼主が佐奈樹博士から譲り受ける約束をしていたはずと実際に譲渡状を見せ主張するものの、相手は頑として譲らず、話は平行線のまま進まない。
そこで相手の顧問弁護士とどちらに所有権があるのか、シリーズ初の民事裁判で決着をつけることとなる。

裁判で相手弁護士との一進一退の攻防が続く中、佐奈樹博士の事故死に疑惑が浮上し、彼が殺された可能性が浮上してくる。
相手は犯人としてこちら側の人間を名指しし、譲渡状にあった「私の身の安全が保障されるならば」の一文を指摘して契約の無効を訴えてくるが、オドロキ君は苦戦しつつも応戦。
そして証言台には事件に関する証人として、父親の殺した犯人を裁くために引きこもりを克服したサナギ軍曹……ではなく、結局控え室から出れなかったため軍曹のラジコンヘリが立つことになった。
(以前にも通信機越しの証言を経験していたこともあり、裁判長はあっさりと許可を出している)


軍曹は殺害される前の博士を目撃しており、そこでの様子が証言の焦点となった。
しかし、何故か「博士の様子そのものを直接見たこと」を隠そうとする軍曹にオドロキ君がツッコミを入れると、軍曹は突然暴走。
手当たり次第にミサイルを撃ち始める。

そこでオドロキ君は、暴走する軍曹に「引きこもりで心の闇が深そうだから」ということで心音にカウンセリングを依頼。
心音がそれを裁判で提案すると、場内満場一致で受諾され、軍曹は心音のカウンセリングを受けることになる。

途中でカウンセリングに耐え切れなくなり心音のモニ太を奪い、裁判長から木槌を奪って裁判を軍法会議にしようとし、
取り押さえようとした係官にガトリングとミサイルを撃ちまくるなどの大暴走をするものの、何とかカウンセリングは続いていく。


実は軍曹はトラウマの元である「」を博士の部屋で目撃しており、このに潜在的に恐怖を感じていたのが暴走の原因だった。
引きこもりの原因も実はこれであり、火がトラウマになったせいでタバコの火や焼肉など「」を連想するものが全てダメになり、
本能的に避けるにようになってしまっていたため、外に出れなくなってしまっていたのである。
都会ならばその辺に歩いている可能性が割と高い咥えたばこの歩行者、田舎ならば空地の落ち葉焚き等が全部ダメ、何なら焼肉ですらアウトならば焼肉屋やステーキ屋等の前を通れるかすら怪しいと考えると引きこもってしまうのも納得か。

カウンセリングが続くなか、やがて心音とオドロキ君の励ましで、死んでしまった父親に報いるために自分の足で進まなければいけないことを決意。
そしてついにロウジョウ作戦の解除……つまり引きこもりからの卒業を宣言する。
軍曹はラジコンヘリではなく、自分の口で証言を始めるのだった。



そして証言台には、車いすの金髪少女が立つことに。

























車いすの金髪少女が立つことに





















裁判所内( ゚д゚ )




少女「わ、ワガハイが…軍曹である」


少女「女だからとナメていると…う、撃ち殺すぞ。ブタめ…」






  • サナギ軍曹の正体

彼女の本名は、佐奈樹ヒルネリア
佐奈樹文明博士とロシア人の母の間に生まれたハーフで、年齢12歳


何を隠そうサナギ軍曹の正体は、12歳の金髪美少女だったのである。


この驚愕の事実に、オドロキ君含め裁判所内は唖然。
ちなみに、心音は可愛いとメロメロになっていた。


ヘリのボイスは音声変換装置で変えており、父親以外には誰にも自分の姿を悟らせなかった模様。
車いすなのは、件の放火事件で足に怪我を負った為。
引きこもりを卒業したもののまだ不安なのか、ラジコンヘリを胸に抱えている。

頭には戦闘用ヘルメットと空挺ゴーグルをかぶっており、肘とひざにはプロテクターを装着。
衣服がパジャマなこともあって妙に浮いている。
逆にそこがいいが。

ミリオタになったのは、母親が元ロシア軍人だったから
ちなみにこれに関しては地味に伏線が張ってあり、前述の放火の際の脱出方法や(五点着地法は空挺部隊で学ぶもの)
博士のデスクトップの壁紙に金髪美女の写真が使われていたりしている。


その後の裁判では、証言台にてしっかりと自分の見たものを証言。
更に休憩中、オドロキ君に事件の時にあった不可思議な出来事を証言として託す。

これがカギとなりオドロキ君は彼女の父親殺害の真犯人を追い詰め、さらに決定的な証拠が彼女の車いすに残っていることを証明。
これによって、オドロキ君側の主張が通ることとなり無事に勝利を勝ち取ることとなる。


引きこもりを止めた彼女の勇気は、オドロキ君の勝利に大きく貢献することとなるのだった。




  • その後

裁判が終わり、オドロキ君の元を訪ねた軍曹は一つの宣言を行う。
父も母もいなくなりこれからは一人で戦わなければならない。
だから自分の足で歩みださなければならないのだ、と。


そして軍曹は、車いすからゆっくりとをふらつきながらも立ち上がるのだった。


実は医者の診断では足はとっくに治っており、外に出ることに恐怖を抱いていたため今まで立ち上がることができなかったのである。
しかし、これからは天国の両親に心配かけないために、自分の足で歩いていくことをオドロキ君に宣言する。


その姿を見たオドロキ君は、自分も勇気を持ち、立ち止まることなく自分の足で先へと歩み続けることを、義理の父親と一緒に誓うのだった。


エンディング後はラジコン操縦の腕前を認められたのか、かつて父が務めていた大学の伝手で遺跡発掘チームに参加する事になったらしい。
またこの時の発言から、オドロキがクライン王国にいることを知っている様子。
最終話の後に成歩堂なんでも事務所に訪れていたのだろうか。







「キサマ等ッ! ここが我が記事と知ってのロウゼキかッ!」

「女だからといって追記・修正しないと…う、撃ち殺すぞ。ブタめ…」

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最終更新:2024年02月26日 16:02