登録日:2016/06/10 (金) 23:48:30
更新日:2024/03/03 Sun 00:26:41
所要時間:約 7 分で読めます
『木根さんの1人でキネマ』とは白泉社の漫画アプリ『マンガpark』(当初はヤングアニマルdensiで連載されていたが、サービス休止に伴い移籍)で連載されている漫画。
著者はアサイ。
映画好きの30過ぎ独身OLが映画に関する悲喜こもごもの「あるある話」を繰り広げるドタバタコメディ。
基本的に1話完結型で、各話のテーマに沿った映画がサブタイトル。
主なネタは「映画の勧め方」「逆に映画を勧められたとき」「こだわりのある映画」等、我々オタクにとって非常に身につまされる話。
主人公の姿に我々の鏡を見たと思う方もいるのではなかろうか。
【ストーリー】
30ウン歳独身の、OL木根真知子の趣味は映画鑑賞。
休みや会社帰りには映画館、家で映画を見るのが何よりの楽しみだ。
しかし彼女は映画の趣味がかなり偏っていて、周囲には映画を見る友達がいない。
今日も一人寂しく、あるいは同居人の佐藤さんと一緒に映画を見ながら、木根さんは己の主張を撒き散らしていくのだった…。
【登場人物】
●木根真知子
30(バキューン)歳の独身OL。
三度の飯より映画が大好きなアラサー女。
会社では仕事の出来る美人課長だが、家では眼鏡常備のガチガチのオタ女。
よく家では短パンを履き、頻繁にコケたり滑ったりしては立派なケツを強調している。
幼い頃地上波で放送していた『
ターミネーター』を見て以来、映画の虜になる。
好きな映画は主に爆発したり人が死んだりする、ハリウッド製作のブロックバスター系やホラー系。
中学時代映画オタク趣味を周囲に馬鹿にされ、高校時代以降は「イケてる女」に擬態するようになった。
大学時代付き合った男とはデートで『ヒューマン・キャッチャー』を見たいと言ってフラれた。
しかし、高校時代は「高尚な映画を見る私カッコイイ」と自惚れ、逆にイタさを全開にしている。
映画を愛しているのは事実だが、自分の好きな映画にしつこいくらいのこだわりがあり、馬鹿にされたりケチをつけられると怒る。
その上、逆に映画を勧める際は何が何でも布教しようとするのでタチが悪い。(実際本編で開き直っている)
ジブリ映画を見ておらず、意地でも見ない(理由はない)つもり。
●佐藤(水城)香澄
30(ニャー)歳のバツイチOL。木根さんの隣の部署に勤める。
夫が浮気し、飛び出した勢いで、近くのマンションに住んでいた木根さんの部屋に転がり込み、
そこで彼女の本性を知った後『バッドボーイズ2バッド』を見せられ、吹っ切れて離婚し、そのまま木根家に居候することに。
一時期は新居も探していたのだが、失敗して以来はすっかり彼女の家に居着いている。
映画はほとんど見ないタイプで、よく木根さんを失望させたり呆れさせたりしており、彼女から映画を鬱陶しいくらいに勧められることもしばしば。
しかし、一度気に入るととことんハマるタイプで、感想の度にジェンダーに関する長文考察をしては木根さんをドン引きさせている。
さらに、自分の映画論を否定された時はムキになって詭弁や屁理屈を使ってまで論破したくなるほど根に持つタイプ。
逆に、ジブリ映画や『ビリギャル』といった日本人にメジャーな映画を勧めることもあるが断固拒絶される。
木根さんの事は長らく苗字で呼んでいたが、木根家にお呼ばれされて以来は紛らわしいため「真知子ちゃん」と呼んでいる。
●キョーコ
木根さんの高校時代の親友。
茶髪のポニテで三児の子持ち。
実はアニメオタク&腐女子であることを隠していたが、同窓会での木根さんの映画オタクカミングアウトを機に素性を明かした。
木根さんに『エヴァ』を勧めた際は問題作っぷりに怒る彼女に大爆笑するなど性格は悪い。
●ネネ
木根さんの高校時代の親友。
おっとりした黒髪ショートで息子を溺愛。
高校時代は経験豊富なフリをしていたが当時は処女だった。
●トッシー(トシコ)
木根さんの高校時代の親友。
食いしん坊のおデブ主婦。
高校時代はダイエットで痩せていたが今はもう見る影もない。
映画で泣くことは滅多にない。
●工藤
木根さんの部下。
パッと見中学生だが成人女性の合法ロリ。
邦画やアート系映画が好きで、「一人でキネマ」愛読者になってからは洋画も好むようになり課の中では映画好きで通っているが、上司の本性には気づいてない。
●古谷
木根さんの部下。
工藤の同期で彼女のことが気になる。本人曰くロリコンではない。
●椎名
●早乙女
●武田
●一橋
擬態した美人上司を慕う木根さんの可愛い後輩たち。
ジブリ映画を見ていない上司を本気で心配し、飲み会の後に鑑賞会を開いてあげるほどお節介な気配りの高い人たち。
ただし、一推しジブリは見事に割れている。
工藤の影響で全員厄介な映画オタクに成長する。
●大平道夫
木根さんの所属する部の部長。
スター・ウォーズシリーズを旧三部作リアルタイムの頃から見ているSWマニア。
好きすぎるあまり木根さんや他の部下を巻き込んで同じSWマニアの取引先のお偉い方と一緒に上映会を開くほど。SWハラスメントもほどほどに。
新三部作をディスるあまり新三部作世代の息子と軋轢が生じていたが、リモート上映会に乱入した息子が木根さんと大衝突を起こしたお陰で分かり合えた。
●千葉
●山路
取引先相手で、大平部長と共にスター・ウォーズの大ファン。
部長と同じく旧三部作の原理主義者であり、非常に厄介なSWマニアである。
●木根千里
木根さんの母。
ごく一般的な価値観の持ち主の主婦。元スケ番でたまに苛烈な本性が出る。木根さんの擬態上手やねちっこさは彼女譲り。
某事件みたいなオタクに育っていく娘の身を案じ、気持ち悪い映画趣味をやめさせようと、20年以上も娘と激闘を繰り広げてきた。
●木根祐介
木根さんの父。
不干渉を貫き、娘のオタク趣味を黙認している。
●木根孝
木根さんのアニキ。
『ターミネーター』を鑑賞し、木根さんに映画趣味を植え付けた張本人。
青年時代はアフロヘア―。
●木根星莉奈
木根アニキの娘。5歳。
映画の良し悪しはまだ分からない、純真無垢な少女。
●大鳥理沙
少女時代の木根さん行きつけのレンタルビデオ屋の店長。
木根母・千里とは小学校からの幼馴染。
大の古典名作映画オタクで、近年の大衆向け娯楽映画を毛嫌いし、木根さんと大人げない映画議論を繰り広げていた。
●路間定久
木根さんの隣人の独身男性。
ロマンティック・コメディ映画が好きで素敵な恋に憧れている。
擬態した木根さんに恋をするが、佐藤さんの存在に激しく嫉妬している。
●モジャラ
ゴジラシリーズ好きの少女。本名は不明で、髪がもじゃもじゃ頭だから木根さんが勝手にあだ名をつけた。
少女時代の木根さんが平成(VS)ゴジラシリーズを見ていた時に隣の席でよく見ていたため、木根さんと映画論バトルを繰り広げた。
ミレニアムシリーズの際はほとんど会うことはなかったが、『
ゴジラ×メカゴジラ』の時だけ彼氏連れで再会。
その後再びゴジラ映画での再会を約束したものの、木根さんとは長らく会うことはなかった。
だが、『
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で母親になった時に再会し、本当の友達になった。
●ビフ子達
木根さんの中学時代の同級生。全オタクの敵のリア充女子たち。
自分たちの話題についていけず、映画の話ばかりする木根さんを嘲笑い、仲間外れにした。
●大学時代の同級生
木根さんにお勧め映画を聞き、『バッドボーイズ2バッド』を借りたが酷評。
「もっと深い映画が見たいのにガッカリ」と木根さんの趣味を嘲笑い、怒った木根さんにDVDケースをぶつけられた。
このため、彼女が所有している『バッドボーイズ2バッド』のDVDケースはセロテープ補修された急増品である。
【各話サブタイトル】
≪第10巻収録≫
◆第47話 ゲーム
◆第48話 記憶を消してもう一度見たい映画
◆第49話
トップガン マーヴェリック
◆第50話 コンピューターゲーム原作映画 前・後編
女だてらに変わった項目の追記修正アピールしてるの(笑)…とか言ってくる奴はくびり殺してやりたい
- TMNの木根さんじゃないのね -- 名無しさん (2016-06-11 12:58:48)
- パッと見真希波 -- 名無しさん (2016-06-11 17:44:30)
- 9話は直接作品名出せないからオリジナル作品でっち上げたんだろうか… -- 名無しさん (2016-06-11 18:30:28)
- 読んでみたら映画好きが嫌いなタイプの映画好きのお話だったな -- 名無しさん (2016-06-11 20:45:02)
- ↑わたもてのもこっちと同じでクズさを笑うタイプのギャグ漫画だと思う -- 名無しさん (2016-06-12 19:24:16)
- そもそも映画好きってあんまりコレといったイメージわかない なんかいつもブーブー言ってるイメージがあるけど偏見だろうし -- 名無しさん (2016-08-02 19:20:59)
- 映画の趣味が完全にオッサンなんだよなぁ -- 名無しさん (2016-09-22 23:27:50)
- 17話はエヴァで案の定ポカーンww でも完結を長年待ったファンに比べれば一気に見た分まだマシなんだろうな -- 名無しさん (2016-11-04 11:49:55)
- クズオタクvsダメ親www -- 名無しさん (2017-02-13 00:32:29)
- 嫌な映画オタクのあるあるネタをやりたいのはわかるんだけど、必要以上に他人に害為す感じで描いてるのがなぁ -- 名無しさん (2017-05-11 21:20:37)
- 鏡としてみたらええ。ノリがよいのは好き。アレ?と思った話は飛ばして読んだw -- 名無しさん (2017-05-25 12:42:23)
- 映画に限らず一番タチ悪いタイプのオタクだからな。これがオッサンビジュアルだったら炎上しているレベル。 -- 名無しさん (2018-02-10 22:54:37)
- ↑前に某vip系アニメまとめで槍玉に挙げられてるの見たことあるぞ -- 名無しさん (2019-04-22 23:04:53)
- SWオタクの上司、よく見たらSWでシス卿演じてた声優さんの名前が由来なのなw大平透、羽佐間道夫、千葉耕一、山路和弘 -- 名無しさん (2021-02-25 15:16:16)
- ゴジラ回しか読んだことなかったけど、木根さん子供の頃から厄介オタクすぎるw -- 名無しさん (2021-02-28 15:27:54)
- ↑↑あの三人、台詞のフォントが全員別々なのは単にキャラ分けのためだと思ってたが、「声に特徴がありますよ」って表現だったのかwいいこと知ったわありがとうw -- 名無しさん (2021-03-04 23:37:31)
最終更新:2024年03月03日 00:26