ジェット(コピー能力)

登録日:2016/05/27 Fri 02:22:22
更新日:2023/10/24 Tue 11:33:10
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1996
Yボタンをおしつづけて、
ジェットパワーを ためこもう。
ためじかんが ながいほど、
きょうりょくなこうげきを くりだせるぞ!
そらはオトコのロマン・・・ちがうかね?


2003
超高速で自由に空を飛びまわるジェットカービィ。
飛行能力はもちろんナンバーワン。
ジェットダッシュを使うことで、最高速を実現する。


2008
おとこのロマンだ ジェット
Bをおしつつ パワーをためたら
いっきにふんしゃで マッハこえろ!


2016
高せい能な 科学の力の つまった、
あの 能力が ふっかつした。
Bをおしつづけて パワーをためて、
一気に ふんしゃ することで、
マッハで 飛び立ち てきをけちらす。






ジェットとは、星のカービィシリーズに登場するコピー能力の一つである。



概要


カービィがジェット機を模した帽子を被り、パワーを溜めることで突進などの攻撃を繰り出すことができる能力。

ジェットの最大の特長は最大溜め時に使える高性能な技の数々。威力や攻撃範囲も悪くなく、無敵が長く持続するため回避にも使い勝手が良い。
一方で溜めてない時はまるで無力であり、ホバーヒートや突進の独特の操作感、更に格闘王への道などボス戦ではボスの行動パターンを把握し適切なタイミングで溜め適切なタイミングで技を出す必要があることから、初心者にはオススメできないコピーであるとも言える。
とはいえ使いこなせれば全コピーの中でも上位に入る爆発力を期待できるため(さすがにハンマーにはかなわないが…)練習し甲斐がある。相手のスキを突いて最大まで溜めたのち状況に応じてジェットダッシュ・ジェットクラッカー・ダイビングロケットを使い分けられれば強豪ボスとも十分戦えるし、より慣れれば他の技も使いこなしてジェットマスターを目指してみよう。



ゲームでは『スーパーデラックス』で初登場して以来リメイクの『ウルトラスーパーデラックス』を除き出番がなかったが、『ロボボプラネット』で8年振りの復活。この辺りはミラーと同じ境遇を辿っている。

スーパーデラックス・ウルトラスーパーデラックスの銀河にねがいをでコピーのもとデラックスがあるのは大空の星スカイハイ。序盤の強風地帯で頭上の星ブロックを壊した先にある。

ロボボプラネットではロボボアーマーのモードの一つとしてジェットモードも登場した(詳細は後述)。
また、フォックスファルコいずれかのamiiboを用いることでジェットを入手できる。



登場作品


トリプルデラックスではキーホルダーとして登場(スーパーデラックス版)。


技の一覧


※操作方法は『ウルトラスーパーデラックス』以降のもの。『スーパーデラックス』ではBボタンがYボタン、AorYボタンがBボタンになる。

  • (溜め時・突進時の炎)
溜め時(最大まで溜まると発生しない)および突進時に背後のバーナーから炎が発生する。
この炎には僅かながら攻撃力がある他、炎属性であるためファイアや鬼殺し火炎ハンマーのように導火線に火をつけることもできる
少しでもダメージを稼ぎたいなら、溜める際にはボスに隣接して後ろを向いておくのも重要なテクニック。

  • パワーをためる
B押しっぱなしで溜める。
ジェットを使う上での超基本動作であり、どのくらい溜めればMAXになるかを体で覚えておきたい。
『SDX』では溜めてる最中に一部のガード不能技を受け付けない時間が発生するが、これで敵の攻撃を回避する方法は玄人向け。

  • ためたパワーをのこす(SDX、USDX) / チャージストック(ロボプラ)
溜めている最中にジャンプorガードor空中緊急回避で溜めをキープしたまま移動できる。これまたジェットの基本動作。
『ロボプラ』では最大まで溜めないとストックができず、またストックした後は溜めを再開できずに即攻撃に移るという細かい違いがあることに注意。

  • キック
溜めなしでBをちょい押しすると目の前にリーチの短いキック。
『(U)SDX』では(技名としては)ジェットキック扱いだが溜めなしでの性能はキックとほぼ同様。
目の前のザコを倒す時に使う程度。『SDX』ではウィスピーウッズに2ヒットしたりもする。

  • トンボがえり(ロボプラ)
↑+Bちょい押しで出せるサマーソルトキックのような技。
地上・空中問わず使用可能。真上に即座に攻撃したい時に。

  • ジェットずつき
空中でBを離すと出せる短い距離の突進。
溜めなしでも出せるが、『(U)SDX』ではダッシュジャンプから出さないとほとんど飛ばない。
突進中に上下入力で軌道を少し変えることもできる。
『ロボプラ』では空中で連発していると突進距離が短くなってしまうのに注意。

  • ジェットキック
パワー溜め後Bを離すとある程度の突進距離があるキックを繰り出す。
ロボプラのみ無敵技となっている。

  • ジェットダッシュ
パワーを最大まで溜めた後Bを離すと無敵状態のついた非常に距離の長い突進をする、ジェットの主力技。
威力もそこそこであるが、突進が長い分無敵の持続も長いため有効な回避手段として使える
他のコピーにはダッシュ技に無敵つきの突進が多いが、それらと似た感覚で使うといいだろう
チャージが必要なだけあってそこら辺のダッシュ技より突進距離が長い。

アニメ版では、帽子のゴーグルを下げて使用する。

  • ジェットクラッカー
ジェットダッシュ中にBを押すと急停止して衝撃波を放つ。衝撃波は壁を貫通するため、壁の中にあるスイッチを押す時にも使える。
威力が高いだけでなく攻撃範囲にも優れ、空中の敵にも当てていける。『ロボプラ』では射程距離が伸びた。
反撃を受けないであろう状況では積極的に振っていきたい技である。特に敵に突っ込みたくない場合はこちらを使うといいだろう。

弾を撃ち終わるまで無敵状態が続くが、『SDX』に限ってなぜか技終了後も0.4秒ほど無敵状態が継続している。ダメージ床の上でジェットクラッカーを使うとそれがよくわかる。

アニメ版では、右手から放たれた青白い光球がジグザクに飛んで着弾時に大爆発する、という演出になっている。

  • ジェットバーン
ジェットダッシュ中に壁にぶつかることでもジェットクラッカーが発動する。
技名は『ロボプラ』で初登場したが、この現象は『(U)SDX』でも起こる。

  • ジェットキャッチ(ロボプラ)
『ロボプラ』のみ、敵や星をしばらくの間掴みっぱなしにすることが可能。掴んでいる最中は無敵。

『(U)SDX』では十字ボタン+Bを押した時点では何も起こらずBを離すと下記のふきとばしorダイビングロケットが発動するが、『ロボプラ』では十字ボタン+Bを押すとキャッチ、Bを離したところでふきとばしorダイビングロケットが発動する。
これによって敵の攻撃を凌ぎつつ、隙ができたタイミングで高威力の投げをぶつけることが可能になった。

十字ボタンの入力方向は『(U)SDX』は前or上下、『ロボプラ』は前or上(下入力ではダメ)と、他コピーの投げ技と共通である。

  • ふきとばし
最大まで溜めてないときに十字+B離しで、掴んだ敵や星を前に吹き飛ばす。空中でも使用可能。
掴んだ物を当てた時のダメージは平均的な投げ技より小さい。
『SDX』では掴める敵を一撃で倒せる。格闘王では多くのワドルディがふきとばし一撃の前に散っていった。
『ロボプラ』では上下入力でふきとばす軌道をある程度変えることができるようになっている。

  • ダイビングロケット
最大溜め時に十字ボタン+B離しで発動。

非常に派手な見た目の投げ技。物を掴むとそのまま斜め上に急上昇して画面外へ飛び出し、その後画面上方から真下に急降下、掴んだ物を叩きつけ吹っ飛ばす。
これらの急上昇・急降下・吹っ飛ばしにそれぞれ別の攻撃判定があるため、位置・タイミング次第では複数の攻撃判定を当てて敵の体力を大きく削ったり、場合によってはこれ1回で倒せたりもする
扱いは難しいが、見た目だけでなく総合的な性能でも最強の投げ技と言っても過言ではないだろう。
ふきとばしの様に必殺ではないがほぼ気にならないだろう。ちなみにデカいアイツとかで試すと分かりやすいが、投げ技の多くは掴んだ相手よりも巻き込まれた方が大ダメージになりやすい。

『SDX』では発動が少々難しかった。十字ボタンの入力を忘れないこととBを離したときに発動することの他、掴む物に近づき過ぎると失敗するのもポイントである。当時は敵が出す吸い込みや掴みができる星に攻撃判定があったのも大きい。『USDX』では掴める範囲が広くなり発動しやすくなった。
ふきとばし同様空中でも掴めるが、最大の注意点として急降下の着地地点は敵や星を掴んだ地点であることが挙げられる。うっかり地面がない所で掴んでしまい、そのまま死のダイブへ一直線という事故はジェットあるあるの一つ。

  • ホバリング(SDX) / ホバーヒート(USDX、ロボプラ)
空中でAorYを押すと通常のホバリングができない代わりにジェット噴射により上昇する。
『SDX』では炎に攻撃判定がなかったが、『USDX』以降に追加された。
通常のホバリングと異なりボタン押しっぱなしで上昇を続けられ、上昇速度が速いのが特徴。ガンダムvs.シリーズのようにブーストが切れたりはしない

一方操作感が変わったことで、床と天井の両方にトラップがあるような所などで同じ高さをキープするのが難しくなっている。
『ロボプラ』では上昇速度がかなり上がったことでこの点に拍車がかかっており、とある超初見殺しをホバーヒートで回避するのは困難である。ここはタイミングよくジャンプする(+ジャンプ中に緊急回避)か、水平ジェットダッシュで高度を維持する、あるいはジェットを捨ててノーマルカービィでホバリングするのも手。

  • ばくれつジャンプ
最大溜め時に空中でAorYを押すと爆炎を出しながら大きく上昇する。
『SDX』ではザコ・中ボスに対し何と200ダメージも与えることが可能であった(全中ボスを一撃で倒せる)。


ジェットモード(ロボボプラネット)



ヒーローの 翼からは
のがれ られない!
ロック・オンせよ…
バスタードミサイル!!


ロボボアーマーのモードの一つ。後述のカプセルJ3をスキャンすることでこのモードへと変形する。
ジェットモードになるとギャラクティック・ノヴァよろしく横スクロールのシューティングステージへと突入するのが特徴。操作感覚はWiiに登場したランディアに近い。なお、シューティングパートを終えるとジェットモードのロボボアーマーから強制的に離脱する。

ジェットモードで進むことになるシーンがあるステージは2-2・4-4・6-5の3ヶ所。2-2および4-4では途中ンギュア基地との中ボス戦になり、4-4では更に基地の正体(?)であるコア・カブーラーとの連戦になる。6-5では道中に何体か中ボスがいるが倒す必要はない。
かちぬきボスバトルおよび真・かちぬきボスバトルの7戦目(前者はンギュア基地のみ、後者はンギュア基地+コア・カブーラー)にも登場。強敵が揃う真かちぬきの中では一番の癒しステージ

その性質上、ストーリークリア後6-2の横に登場するコピー能力お試し部屋にもホイールモード共々登場しない。
(※本作のコピー能力お試し部屋にはロボボアーマーも置いてあり各種モードの試用ができる)


技一覧


  • ジェットガトリング
Bで発射できるガトリング。低威力かつ連射可能。

  • バスタードミサイル
Bをほどよく長押し後離すと前に2つ・後ろに1つミサイルを発射する。
B長押し中でもガトリングは3発ずつ発射されるが、移動速度がやや低下することに留意されたい。
2-2では後ろに発射されるミサイルで背後のブロックを壊しレアステッカーを入手する際にも使おう。

  • かくさんバスタードミサイル
Bめちゃ長押し後離すと前に3つ・後ろに1つミサイルを発射する。
前に放つミサイルのうち中央のものはビッグサイズ。

  • 3Dジグザグジェット
AorLorRで無敵状態であるジグザグ移動が使える。一応攻撃判定もある。
回避が間に合わない時に咄嗟に使う程度で、基本的には使わなくても問題ない。




テレビアニメ版のジェット


第68話および第85話で登場。

  • 第68話「勝ち抜け! デリバリー時代」
初登場回。
カービィが食欲と配達のジレンマに陥っていたせいでなかなか注文したチャーシュー麺が来ず、しびれを切らしたデデデ大王がいつものように魔獣デリバリーマンを取り寄せた。
カービィはデリバリーマンの圧倒的なスピードに翻弄されたが、メタナイトがデリバリーマンのバイクのマフラーを斬り落とし、これを吸い込んでコピー。ジェットダッシュのスピードでミサイルを回避するなどデリバリーマンと互角に渡り合い、最後にジェットクラッカーで粉砕した。
なお、カービィはその足でデデデのもとにチャーシュー麺を届けたが、麺がすっかり伸びきっていたためデデデは気味悪がり受け取りを拒否、カービィはジェット状態のまま嬉しそうにチャーシュー麺を平らげる、というオチがついた。


ププビレッジに現れたオゾンホールの元凶である魔獣オゾマシーを見つけたフーム達が、乗っていた気球のバーナーをカービィに吸い込ませてコピー。ジェットカービィはオゾマシーに対し体当たりで応戦するものの、オゾマシーの体はたちまち再生したため戦果は挙げられなかった。
その後カスタマーサービスに唆されたデデデがカービィ目掛けて砲撃をするが、カービィはこれを吸い込みボムをコピー。爆弾の連続攻撃にはオゾマシーの再生も追いつかず、その身を雲散霧消させたのであった。



関連キャラクター


  • カプセルJ
スーパーデラックスにおけるジェットをコピーできる唯一の敵にして、ジェット能力のヘルパー。

敵としては普段は空中をホバリングしており、時折高速で突進してくる。
色は中央緑のオレンジと中央黄色の水色の2種類がおり、ヘルパーは中央緑の水色となっている。
リメイクに伴い後述のカプセルJ2に差し替えられたが、その理由はKONAMIのシューティングゲームに登場するツインビーに酷似していたためという説がある。

歴史から抹消されたわけではなく、各種の資料本や「30周年記念ミュージックフェス」の映像では姿を見せることもある。

  • カプセルJ2
ウルトラスーパーデラックスにおけるジェットをコピーできる唯一の敵にして、ジェット能力のヘルパー。

差し替えによりカプセルJのツインビーっぽい面影はなくなったが、今度はヒカリアンと呼ばれてたりもする。性質等は概ねカプセルJのものを踏襲している。
色はオレンジと水色の2種類に加え、ヘルパーは青、ヘルパーマスターへの道では緑。
本作以外にはあつめて!カービィのミニゲーム「カービィマスター」の敵としても登場。HPは270。

  • カプセルJ3
ロボボプラネットにおけるジェットをコピーできる唯一の敵。
姿はカプセルJ2に近く、銀色のボディに赤色のジェットというボディカラーである。
垂直尾翼があるのがJ2との大きな違い。
3D画面を活かした(?)奥からの体当たりも使ってくる。

余談

星のカービィ スターアライズではコピー能力としてのジェットは登場していないが、ドリームフレンズとして参戦した秘書スージーの一部の技がジェットの能力を継承したものになっている。






追記・修正はダイビングロケットでダイナブレイドを一撃で倒してからお願いします。

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最終更新:2023年10月24日 11:33