赤髪の白雪姫

登録日:2016/05/05(木) 02:19:44
更新日:2023/09/13 Wed 10:03:44
所要時間:約 10 分で読めます




あきづき空太による漫画作品。既刊26巻。
2006年より『LaLa DX』(白泉社)より連載開始され、2011年に『LaLa』に移籍。
2015年にアニメ化され、2016年より第2期が放送された。製作はボンズ
毎週流れる白泉社のCMはかなりネタに走っていた。


◆あらすじ


林檎のような赤髪の娘、白雪。
その珍しさを気に入ったラジ王子の愛妾にされかかり、
生まれ育った国を出ることに。
隣国の森に辿り着き、そこで出会い、
力を貸してくれたのはクラリネス王国の第二王子・ゼン。

これは出会った二人が互いの手をとり、
様々な人との出会いの中で足音を重ね、道を行く物語―。

(「赤髪の白雪姫」TVアニメ公式サイトより抜粋)


◆登場人物


■主要人物

  • 白雪(しらゆき)
CV:早見沙織
本作の主人公。18歳。タンバルン王国出身。
林檎のような美しい赤髪を持つ少女。
その赤髪のせいで何かとトラブルに巻き込まれるが、おかげで多少のことでは動じない逞しい性格に育った。
ただ、その性格ゆえに悩み事に当たると一人で抱え込んでしまう癖がある。
かつてはタンバルン王国で薬剤師として生活していたが、同国のラジ王子に愛妾にされかけたことで国を出ての逃亡生活を決行する。
逃亡した先でクラリネス王国のゼン王子に出会い、その縁でクラリネス王国に住むようになる。
出会った当初は客人としてゼンと親交を深めていたが、彼の事情を知るうちに「ゼンの役に立ちたい」と願うようになり、宮廷薬剤師を志すようになる。
「ゼンの味方になりたい」という気持ちが優先しての行動だったが、後に彼から告白されゼンへの恋心を自覚する。
祖父母が酒場を営んでいたので料理ができる。

  • ゼン・ウィスタリア・クラリネス
CV:逢坂良太
本作もう一人の主人公。
クラリネス王国第二王子。19歳。
王族ながらも城の外を見ることを大事にしており、周りの目を盗んでお忍びで城下を散策することがある。
その性格ゆえか貴族嫌いの人間にも認められることがあり、人を惹きつけるものがある。
王族という立場ゆえにわざと毒を盛られることで毒に慣らされている。
お忍びで森を散策中に白雪と出会う。最初の頃はなんだか偉そうな態度だった。この時白雪に剣を向けたことを後々も気にしている。
しかし当初から白雪に思いを寄せており、ユリス島の一件で思いを告白し両想いになった。

  • ミツヒデ・ルーエン
CV:梅原裕一郎
ゼンの側近で近衛兵団の一員。23歳。
かつてはセレグ騎士団に所属していたが、イザナに抜擢される形でゼンの側近に就く。
真面目で忠誠心が強く、主人であるゼンをこよなく敬愛している。ゼンからの信頼も厚く、彼の我儘を諌められる数少ないの人物。むしろ過保護気味。
人がよさそうに見えるため夜会では女性にモテるが、本人は女性(特に年上)が苦手で、見つめられただけで赤面する。
主要人物では年長者だが基本的にイジられ役。
甘いもの好き。

  • 木々・セイラン
CV:名塚佳織
ゼンの側近で近衛兵団の女性。20歳。左利き。
冷静沈着な性格でツッコミが容赦無い。その話口調は母親譲り。
金髪のセミロングを後ろで束ねている。白雪やオビと出会う前は腰くらいの長さまで伸ばしていたのだが、ゼンから「剣を使うとき邪魔じゃないか」と言われて切った。
貴族セイラン伯爵家の御令嬢で、先代より欠けているものがあってはならないと剣術の道を歩んだ。
近衛兵団唯一の女性剣士のため一部兵士に人気がある。

  • オビ
CV:岡本信彦
第二王子付伝令役。21歳。
かつては雇われ何でも屋のような仕事をしており、ハルカ侯爵の命で白雪とゼンが接触するのを妨害した。
その後は押しかけ従者となり、ゼンと付き合いを重ねるうちに信頼を築き正式に現職に就く。
常にマイペースで飄々とした態度を崩さないが、洞察力は鋭い。
クナイのような小型刃物と体術を武器にしており、忍者のごとく身軽な身体能力を持つ。
酒に強くて料理上手。

  • リュウ
CV:三瓶由布子
ウィスタル城最年少薬剤師。12歳。
10歳の時にガラクに声をかけられ弟子入りした。おかげで薬学界では有名人。
立場上は白雪の上司だが、彼の方が年下なのでさん付けで呼んでいる。一方白雪は呼び捨てにしているが敬語で話すといった関係。
作業をする際は大きな紙を広げて仕事をする。一度集中力が高まると周囲の声が聞こえなくなるが、集中が切れると机の下で寝る。
毒草に関する知識が豊富だが、そのせいで患者から警戒されてしまうことも。


■クラリネス王国

フォルティシア大陸西部に位置する王国。首都ウィスタルと北のウィラント2か所に城がある。

  • イザナ・ウィスタリア・クラリネス
CV:石田彰
クラリネス王国第一王子にしてゼンの兄。
冷徹な一面を持つ切れ者で、弟相手であっても厳しい態度を崩さない。
王子として領民を考えての行いをしてはいるが、そのために悪徳領主を半ばハメる形で追放したりと手段を選ばない質であるため、何かと恨みを買うことも多い。
剣の腕がかなり高く、野盗相手くらいなら余裕で無双できる。
白雪と会って間もないころは彼女のことを気に入らずにいたが、後の出来事を通じて見方を改めつつある。

  • ハルカ侯爵
CV:志村知幸
クラリネス王国に仕える男性。爵位や階級を重んじる堅物な性格。
白雪がゼンに近づくことが気に入らず、オビを差し向けて妨害工作を行ったが、それでも怯まなかった白雪を見て考えを改めつつあるようだ。

  • ガラク・ガゼルド
CV:甲斐田裕子
ウィスタル城薬室長。
自身の著書も多く、薬学界では名の知れた人物。
サバサバした性格の女性で、薬酒の試飲と称して強烈な酒にすり替えたりとイタズラ好き。
仕事に追われると性格がやさぐれるが、美味しいお茶を飲むと戻る。

  • 八房(やつふさ)
CV:山端零
薬剤師。頭に布を巻いており目元が隠れている。自由奔放なガラクに振り回される苦労人。

  • ヒガタ
CV:半田裕典
薬剤師。白雪の同期で、主に八房の下で働いている。幼馴染みの恋人がいるリア充

  • カイ・ウルキル
CV:内田雄馬
詩人の門の門番。後輩の方。ゼンと白雪が大好きな人。

  • シイラ・エイガン
CV:沢城千春
詩人の門の門番。先輩の方。先輩としてカイを諌めたりするがいい人。

  • シキト
CV:内匠靖明
ウィスタル城衛兵。
ブレッカ子爵の不正行為を目撃した際、立場に惑わされず白雪を支持し子爵を拘束した出来る人。

  • キハル・トグリル
CV:斎藤千和
クラリネス領ユリス島に住む少女。黒髪と太ももが眩しい。
島に生息する珍しい鳥の保護を求めて城を訪ねるが、要求を中々受け入れてもらえず貴族に対して不信感を抱いている。
白雪の協力で鳥の有用性を示す試験に合格し、保護を取り付けたことで一行を信頼するようになった。
その後海の鉤爪編で白雪が誘拐された際には、ゼンとオビの合流に協力した。

  • ブレッカ子爵
CV:川島得愛
ユリス島領主。私利私欲のために鳥を乱獲するお手本のような悪徳領主。
鳥の有用性を示す試験でも白雪を妨害するが、シキトによって拘束された。
原作とアニメで容姿が結構違っており、アニメの方が老け顔である。

  • シュカ
CV:代永翼
ラクスド砦の見習い兵士。ある騒動の際に唯一動きをとれる状態であり、白雪たちと事件解決に協力した。


■タンバルン王国

クラリネス王国の隣国で白雪の故郷。

  • ラジ・シェナザード
CV:福山潤
タンバルン王国第一王子。
自分勝手で我儘な性格で、「色町で言葉を覚え、金貨を食べて育った」と評されるバカ王子。
カッコつけたがりでもあり指パッチンをよくやる。また詩やバイオリンなど芸術方面では意外と多芸。
物語初回、白雪の赤髪を気に入って愛妾に迎えようと画策するも失敗。しかもその過程で隣国の王子を危うく毒殺しかけるという大問題を起こすが、「白雪の名を口にしない」という条件で見逃してもらった。
その後クラリネス王国を訪問した際に偶然白雪と再会。その際白雪から言われたことがきっかけで、白雪やゼンとの関係、そして自分の在り方について真剣に向き合うようになる。
海の鉤爪編でのラジ王子は正に漢。

  • サカキ
CV:小西克幸
ラジの側近。ラジが5歳の頃から仕えている。
良くも悪くも気が利く人で、臣下ながらも主人に対するツッコミがかなり辛辣。
しかしラジからはなんやかんや頼りにされている様子。

  • ロナ・シェナザード
CV:水瀬いのり
タンバルン王国第一王女でラジの妹。
色恋沙汰に興味があるお年頃で、ラジと白雪をけしかけようとする行動派。

  • ユジナ・シェナザード
CV:小松未可子
タンバルン王国第二王子でロナの双子の弟。
ロナに比べておとなしい性格で、よく振り回される。


■山の獅子

タンバルン王国を拠点に活動する自治集団。貴族を嫌う者や、場所を追われた者たちで構成される。

  • 武風(むかぜ)
CV:大川透
山の獅子頭領にして白雪の父親。
ラジ王子によって国を追われた白雪を密かに探していた。
過去に訳あって一族を追われ、逃亡生活の末当時の山の獅子の世話になる。
白雪が産まれてからは「危険な生活に巻き込みたくない」という思いから祖父母(母方)の酒場に白雪を預けて、自分は死んだことにしておくように頼んだ(白雪は祖父母からこっそり聞かされていたため父親の存命を知っていた)。

  • 鹿月(かづき)
CV:國立幸
山の獅子メンバー。
少女のような外見をした美少年。その容姿から貴族に売られる生活を送ってきたため、貴族を嫌っている。
以前は山の獅子と敵対する組織『海の鉤爪』に所属していた。
ラジ王子の一件で国を出た白雪を助けたいと思い、半ば強引に連れて帰ろうとするも、今度は海の鉤爪に白雪ごと誘拐されてしまう。

  • イトヤ
CV:浅沼晋太郎
山の獅子メンバー。左目付近に傷がある青年。
オビと互角に戦う実力の持ち主。


■その他の登場人物


  • 巳早(みはや)
CV:豊永利行
元シスク伯爵家三男。没落した貴族。
没落後も再起を図っており、そのためなら何でも利用して見せる。
営利目的で白雪を拉致監禁するもゼンに打ちのめされ拘束。
その後海の鉤爪編で再登場。昔のツテが活きたことで事件解決に貢献。
その見返りとしてラジ王子に褒美を要求し『子爵』の爵位を得た。

  • アトリ
CV:朴ロ美
ゼンが13歳の時の友人。当時は弓矢番として城で働いていた。
その正体はイザナに当主を裁かれたリド一族の仲間で、密かに復讐の機会をうかがっていた。
しかしその仲間からは捨て駒扱いをされており、復讐決行に際して斬り伏せられてしまう。
それでもなおゼンに矢を向けたため、ミツヒデに斬られ死亡した。
ゼンと友人でありたいという思いは本物であり、彼が死の間際に発した言葉はゼンの人生に大きな影響を与えた。

  • ウミヘビ
CV:斎賀みつき
海賊『海の鉤爪』女頭。
タンバルンの海域を拠点に勝手に通行料を巻き上げたり、人身売買を行ったりと悪行を重ねている。
ミスを犯した部下や中々口を割らない鹿月を容赦なく拷問にかける冷酷な性格。
海の鉤爪から逃亡した鹿月ごと白雪を誘拐し人身売買を目論むも、ゼン・ラジ・山の獅子らを敵に回してしまい組織を壊滅させられる。

  • トロウ
CV:水樹奈々
白雪達がタンバルンの宿で出会った女性。
オビの昔の仕事仲間で、一緒に組んで仕事をしていたこともあった。オビ同様高い身体能力を持つ。
トロウと名乗ってはいるが本名なのかどうかはオビも知らないとのこと。



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最終更新:2023年09月13日 10:03