要注意団体(SCP Foundation)

登録日:2016/04/20 (水) 12:01:06
更新日:2023/10/14 Sat 15:14:29
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05議会 Alexylva大学 Are We Cool Yet? GOI GRU"P"部局 ORIA SCP Foundation SCP財団 SPC UIU 「何者でもない」 「博士」 アンダーソン・ロボティクス エントロピーを越えて オネイロイ・コレクティブ カオス・インサージェンシー クイヤン派 ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード サーキック・カルト ザ・ファクトリー シェアワールド ハーマンフラーの不気味サーカス プラグソフト プロメテウス研究所 マナによる慈善財団 マーシャル・カーター&ダーク株式会社 ライバル ワンダーテインメント博士 一覧項目 世界オカルト連合 中華異学会 創作 団体 境界線イニシアチブ 壊れた神の教会 如月工務店 所要時間30分以上の項目 日本生類創研 東弊重工 犀賀派 真昼の樫の木さすらい楽団 石榴倶楽部 第五教会 組織 聖クリスティーナ学院 蒐集院 蛇の手 要注意団体 負号部隊 財団用語解説 販売員ミヨコ 酩酊街 銀河連邦 黒の女王


財団だけが、超常現象、形而上学に興味を持ち、投資を行う団体ではありません。

他にも、私利私欲のためか、あるいは人類を守るために、SCPを所有、使用、製作するグループが存在します。

その一部はライバル組織であり、一部は財団からの分派であり、一部は財団が信頼する仲間です。

いずれにせよ、財団が知る各団体に関する概要(と、それに対するスタンス)を作成し、配布する必要があると判断されました。

●目次


【概要】

この項目で扱う要注意団体とは、海外の怪奇創作サイト「SCP Foundation」にて創作された架空の組織、団体の総称である。

様々な異常存在、生物、土地、空間、概念であるSCPオブジェクトを確保・収容・保護することを目的とした組織、SCP財団。
しかし、異常存在に関わる人間や組織は彼らだけではない。数多くの人間がSCPの背後で動いている。
財団はそんな自分たち以外に異常存在に関わる者たちを調査、警戒し、今後の活動をするうえで要注意すべき団体、Groups Of Interest(略称でGOI)としてリストにまとめた。

各団体それぞれの目的・理念なども様々であり、財団との関係性も基本的に敵対していたり場合によっては協力もしたり、
あるいは一切干渉を受けずに独自に動いていたり、ガチで世界を滅ぼそうと暗躍していたりと個性豊かな顔ぶれとなっている。

メタ的には、一定以上の作者により複数の作品に登場した団体が、多くのメンバーに認められて本家サイトの「要注意団体」のページに掲載されることで登録となる。
このため、条件は満たしていても登録がまだな団体もそれなりにいる。例えば、アンダーソン・ロボティクスは最初の登場こそ早めだが、実際の登録には時間がかかった。逆にGAWは登場から登録までの期間は非常に短い。
Tale(SCPを題材にした小説・SS)でも度々登場し、要注意団体がメインとなるものも少なくない。

ちなみに、“準”要注意団体とは、メタ的な部分で、掲載の条件を満たしていない、満たしていても掲載用の文が書かれていない*1などの理由で、「要注意団体」として登録されていない団体を指す。
要は組織の危険度とはまったく関係なく、サーキック並の危険団体でも一つのオブジェクト記事にしか登場していなければ準要注意団体で、酩酊街や樫の木楽団のような温和な団体も登録されているからには要注意団体である。

以下は、メインのアメリカのサイト内で登場したもの、及び日本国内で発足された支部サイト「財団日本支部(SCP-JP)」のものを紹介する。
現時点でも数と量がそれなりにあるので、少し注意。


【本家(アメリカサイト)での要注意団体】


The Global Occult Coalition. 略称でGOC。単純な財団との関わりなら恐らく最も多いと思われる団体。
その理由は、財団の行動理念がSCPを「収容」し隠蔽する事で平和を維持する事であるのに対し、
彼らの行動理念は異常存在そのものを「破壊」し隠蔽する事で世界を守ることであるため。
世界を守るという目的こそ同じだが、こんなにも行動理念が真っ向から反発していてはそりが合うはずもなく、
発見されたSCPオブジェクトをそれぞれの目的のために奪い合い、お互いのエージェントが交戦する事も珍しくない。
時には、元々大人しかったSCPを下手に刺激したせいで凶暴化させてしまったり、破壊不可能な特性のSCPを無理に壊そうとして大惨事になったりと、
財団にとっては頭の痛くなる事をやらかすため、悩みの種となっている。
(とはいえ、厄介なミーム的異常を持ち財団が手を焼いていたSCPをGOCが破壊したことで事なきを得た等の例もあるため、GOCも財団に対して同じ事を思っているのだが)

一方構成員たちの実力や技術自体は本物であり、基本的に科学技術で異常存在に立ち向かう財団に対し、此方は「オカルト連合」の名に恥じず
世界各国の魔術師や霊媒師、司祭、悪魔崇拝者などの多種多様なオカルティストの集団が集まり、神や悪魔、精霊の類であろうと滅する技術を持つ。
財団にとっても時には手に余る力を持つ現実改変者の有効な終了手順を考案したのも元々は彼らである。

さらに言えば、前述のように「世界を守る」という目的自体は同じであるため、財団が「収容不可能」と判断し破壊許可が降りたSCPに対しては彼らと協力して対処するケースも多い。
時には敵、時には味方。分かりやすいライバル的ポジションの団体と言えるだろう。

組織形態としては、最も強力なオカルト組織108団体の代表者から構成されている「108評議会」が最高意思決定機関=財団でいうところのO5評議会の役割を担っており、
中でも中核を担う強力な組織として、言わずと知れたイルミナティこと「パヴァリア啓明結社」や、
黄金の夜明け団の残党にして、GOC加盟国全てにキャンパスを置く世界最大の近代魔術大学たる「国際統一奇跡論研究センター」、
テンプル騎士団の末裔の「改革神殿騎士団」、
悪魔教会(ラヴェイ派サタニズム)の過激な分派であり、Type:Black(半神)やEx Machina(神格存在)の破壊を至上命題として掲げる「サタンと科学者の統一教会」などが存在するとのこと。
世界オカルト連合極東部門 新入職員へのオリエンテーション(あくまでもハブではないことに注意)によれば、日本では旧蒐集院に敵対的だった「五行結社」なる団体が108評議会入りを果たしているらしい。


  • カオス・インサージェンシー
「カオス・ゲリラ」、または「カオスの反乱」とも。財団の一部の職員や下部組織が離反し、私利私欲のためにSCPを使うようになった過激反乱集団。
SCPの使用だけではなく武器の密輸や世界各国の独裁者たちを利用した戦争維持や格差の拡大など、死の商人めいた行為で膨大な財力と軍事力を有している。
財団への攻撃や妨害工作なども頻繁に行っており、GOCと同じくSCPの奪い合いになる事も多い。
なおGOCからは、「財団との対立は茶番で、実際は財団の下部団体の一つなのでは?」という疑念を持たれていたりする。いい迷惑である。
後に、SCP財団の一部メンバーが思想の違いで離反して RPC機構 を旗揚げした際、やっぱり「リアル・カオス・インサージェンシー」と言われた。(といってもRPC Authorityが営利目的と言うわけではないが)

  • ザ・ファクトリー
「工場」の名を持つ謎多き団体。現状判明している情報は、その名の通りSCPを大量に生産し続けているという事のみ。
何処で、何のために、それを行っているのかは今もなお不明。
ある記事の内の一つの記述では、「全てのSCPの根源ではないか」と言う一説も……。

日本版Taleでは何らかの調査(おそらく「同業者」がいるか、どんな感じかの確認)の為に日本を訪れた構成員が登場している。


個人か組織名かは不明だが、SCPを作り出し市場に販売している謎の人物。
詳しい容姿や性別も不明なのだが、とあるSCPの記事では当人と推測される人物が登場しており、その際は女性だった。

作るSCPは基本的に「子供の玩具(のようなもの)」を意識しており、付属の説明書通りに注意しながら使用すれば、
少なくとも危険な事は(あまり)起こらずに摩訶不思議ながらも楽しく遊ぶ事ができる。
本人の正確な意図は不明だが、少なくとも悪意はなく、あくまで本気で子供たちを楽しませたいだけらしい。
……が、本人の「遊び」や「楽しみ方」のセンスが常人では理解できないほどブッ飛んでいるため、本人にとっては面白い事でも使用者にとっては笑えないレベルの大惨事をもたらす事も少なからずある。
玩具製品とはまた別に、所謂コレクションフィギュアのノリで製造された「リトル・ミスターズシリーズ」という多種多様な改造人間たちも世界中にばら撒かれて放流されているが、これらも普通に危険な能力を持っているのがザラだったりする。
一説ではザ・ファクトリーと関係を持っているとの話もあるが、詳細は不明。

性別が不特定なのを逆手に取って書き手がある程度自由に設定できるので、一部のTaleでは
「世界征服を企む幼女」だったり、「世襲制で現在は娘がワンダーテインメント博士を名乗っている」といったものもある。
財団の日本支部などでは上記のTalesの知名度が高いため、登場させる際は女性である事を前提として扱っている作品も少なくない。


とある『神』の存在を信奉するカルト教団。
『神』は機械で体を構成されており、財団が所有する幾つかの機械系SCPを「神の部品」として自分たちに“返品”するよう強要したり、
時には強引に力付くで奪い取ろうとするなど財団との敵対的な武力衝突も多い。

現在では主流派である「壊れたる教会」、
産業革命後期の蒸気機関や歯車仕掛けからなる、規格化された機構を重んじる「歯車仕掛正教」、
ネットワーク崇拝の傾向を見せ、肉体改造においては感覚強化やインターネットとの接続性を重視する「マクスウェリズム教会」の三つの宗派に分かれているようだ。

当初は単に機械をかき集める狂気的カルトとする面が強かったが、近年になってからは後述のサーキック・カルトとの関わりによってかなり壮大な設定が生まれた。
諸々の記事から察するに、古代においては地中海を本拠地にしていたようであり、現に聖地も地中海のキティラ島にある。
その際に登場する彼らのきれいなジャイアンは異常。
詳細は該当のSCPオブジェクト記事を参照していただきたいが、古代ギリシアの頃より壊れた神の「鎚と鑕」としてアディトゥムの魔術師王イオン率いる異次元の侵略者サーキック・カルトと繰り広げてきた彼らの壮絶な戦いの記録は必読である。
その左手には、答えがある。


組織自体の規模は小規模ながら、時には財団のセキュリティすら悠々と潜り抜ける厄介な集団。
その構成員の多くは特殊な能力を持つ異能者など、財団がいわゆる「人型SCP」に分類する者たちで構成されている。
その目的の多くは不明だが、少なくとも自分たちと同じ人型SCPを仲間に引き入れ、問答無用で確保・収容しようとする財団や
問答無用でブッ殺そうとするGOCから保護しようとする動きも見られている。特にGOCとは相当仲が悪い。
また自分たちも異常存在の側にいるためか、SCPなどは隠蔽するのではなく世間に開放し共有の知識として分かち合うべきという考えもあるらしい。
(SCPを世界から隠す財団のやり方は「核兵器の恐ろしさを隠すために“核兵器なんて存在しない”という嘘で塗り固めるような事」と感じている)
彼らの指導者は主に「L.S.」と呼ばれているが詳しい詳細は一切不明。一説には後述する黒の女王が同一人物ではないかとも……。


団体ではなく個人であるが、一応分類上は要注意団体。
「アリソン・チャオ」という女性であり、ある財団職員の娘と言われているが詳細はハッキリしていない。
高い知能を持ち、財団に関する数多くの情報を熟知している。財団セキュリティを悠々と突破してSCPを盗み出した事も。
財団に対しては強い悪意と殺意があるとも、逆に慈悲深く陰ながら財団を支援をしているとも言われており明確な意図は不明。
どちらにせよ財団のセキュリティを単独で軽々抜けられるような相手であるため、財団の警戒度は滅茶苦茶高い。
何らかの手段によって平行世界の自分同士と連絡を取り合えるらしく、その際に"Little Sister(妹)"というコードネームを使用している。
上述の蛇の手の指導者である「L.S.」の正体であるとされるのもL.S.がこのコードネームの略称であるため。


イギリスのロンドンに拠点を置く違法クラブの本社。略称でMC&Dとも。
その膨大な財力で裏社会を牛耳り、世界中の超富裕層とパイプを持つ。
顧客に一時の奇妙な、あるいは非道徳的な娯楽を提供するため、えげつない効果を持つSCPを使って人工的に人肉料理を食べられるパーティを開いたり、
SCPを商品としたオークションを開催したりと悪趣味な活動を行う。
その悪質さ以上に一般人の目にSCPが触れる危険から財団との確執は多い。
他の要注意団体のように武力行使こそしてこないものの、その財力・多数に広がるパイプとコネを遺憾なく発揮し、
財政的・政治的圧力をかけてもみ消そうとしてくる。別の方向にタチが悪い。

…ということもありMC&D社は財団のことは警戒しているのだが、面倒くさくてほっとくと自分たちの商売にも差し障る奴は財団に押し付けたりする。

SCPを製造し販売を行っていた営利組織。
「他の異常存在に対抗し人類と世界を守れる道具と技術を開発する」という目的の元製造を行っていた。
プロメテウス研究所の開発したSCPは、時には財団にとっても収容に役立つ便利なものも多かったのだが、
ある時にふとした何かが原因で本部が☆大 爆 発☆して消滅してしまった。
ハブ『Pitch Haven』ラストでは財団エージェントをオブジェクトとして蘇生させており、実はかなりトンでもな過去背景を持っていたことが匂わされている。


異常な特性を持った芸術作品の創造に励む「アート・テロリスト」集団。
見られてこそ芸術、とでも言わんばかりに作ったアート型SCPをわざと衆目に晒される場所に設置する。
しかも彼らの作るSCPの多くは見物人が死に至るような危険なものばかりであるため、毎回一般人に深刻な被害が出る…という傍迷惑極まりない集団。
「Are We Cool Yet?(俺たちはクールだったろ?)」というフレーズが頻繁にどこかに施されているのが特徴。

  • シカゴ・スピリット
その名の通りシカゴを拠点としていた禁酒法時代のマフィア。現実改変能力者のリチャード・D・チャペルをドンとして、多くの異常能力者を擁していた。
とあるSCPを抑えるため一時財団と共闘していたが、禁酒法がなくなり組織が弱体化されてからは財団に事実上潰され、残党はMC&D社に吸収された。
現代ではシカゴ・スペクターという後継組織が誕生している。


  • 境界線イニシアチブ
ユダヤ・キリスト・イスラム教などのアブラハム系宗教による複数の団体が連合となり誕生した組織。
増加した異常存在や他の要注意団体の脅威に対抗するために創設された。
目的の全貌自体は不明な点が多いものの、自分たちの教義に沿った意識でSCPの回収または破壊を目指しているらしい。
壊れた神の教会など自分たち以外のカルトには強く敵対的だが、同じように収容や破壊を目的とする財団やGOCとは交渉次第では協力する事も。


困った人々を救うためにSCPを有効活用しようとする慈善団体。
本人たちに悪意は一切なく純粋に善意で活動しているのだが、
自分たちが使うSCPへの知識が今一つ足りてないせいで一見便利な能力に見えるSCPを安易に使った後に
予想外の副作用によって惨劇を引き起こしてしまう事が度々ある、傍迷惑なトラブルメーカー。
SCPは容量、用法を調べてから正しく使いましょう。調べても絶対駄目です。by財団
詳細は項目へ。


  • Alexylva大学
財団の基準現実世界とは歴史的に分岐した平行世界に存在する教育機関(らしき組織)。読みは「アレクシルヴァ大学」。
彼らの世界は古代ギリシャ・ローマ系の文化が隆盛らしく、関連SCPは「他者を支配」する事を重視するものが多い。
Alexylva大学のオブジェクトは概ね空間転移を用いた配送ミスで偶然この世界に辿り着いているらしく、現在まで財団との直接的交流はない。
大学自体はアメリカのテネシー州に相当する位置に存在しているようだ。


  • 第五教会
あらゆる娯楽産業とのパイプを持つ、高度に秘密主義的な宗教団体。
他のカルト系団体と類似する点もあれば決定的に違う部分もあったりと謎が多い団体。
構成される人員も幾人かのリストは作成されているもののそれ以上の調査は依然進んでいない。
しかし、起源は数世紀前まで遡るほど古い事がわかっている。


  • ロシア連邦軍参謀本部情報総局“P”部局
GRU、または単にP部局とも。かのヨシフ・スターリンの命により、ソ連で結成された。
元々は暗殺事件の調査のための部隊だったが、後にアーネンエルベやナチス、ヴァチカンなどの脅威に対抗するべく
SCPの回収、研究を開始。以後、ソ連の活性化を目的とした組織として再編成される。
しかし、ソ連崩壊後は急激な予算削減と資産売却・償却、構成員の脱退が相次ぎ、現在はほぼ解体状態となっている。
後述するサーキック・カルトとは主な活動の範囲が同じロシア周辺であるため過去に幾度か接触しているが、基本碌な目に遭っていない。


  • ハーマン・フラーの不気味サーカス
「ハーマン・フラー」を名乗る謎の団長が率いる、多数の人型SCPで構成されたサーカス団。各々の異常特性をいかんなく発揮して奇妙奇天烈なショーを開催する。
サーカスは主に一般人たちに向けて開催されているが、何故か財団はその事前情報を察知する事ができず発見は閉演後が基本。
現在の所Are We Cool Yet?のように見物人に被害が出たという事はなく単純に興行として行っているようだが、収容されたある元メンバーの人型SCPの話では
「最初は楽しいサーカスだったが、フラーがサーカスの経営が傾いている事に焦りだし、徐々に強行的な手段に出る事が増えてきた」とあり、
他メンバーの話でもサーカス内での人間関係のゴタゴタが相次いでいるらしい。
また、サーカス団と言うこともあってかフラーは徹底した秘密主義者であり、サーカスの秘密を少しでも話した団員(元含む)はフラーの手によって口封じに抹殺されるなど、一般人はともかく異常存在にはあまり優しくない。
上記の素行が災いしたのか、団長がイッキィという女性に代わり、フラー本人は操り人形に変えられた(その上財団にSCPとして確保された)という噂が流れている。


  • イスラム・アーティファクト開発事務局
Office For The Reclamation of Islamic Artifacts. 略称でORIA。イランの最高指導者にのみ従う準軍事組織。
中東および中央アジアにおけるSCPの収集と利用を目的としており、財団との交渉は徹底的に拒絶している。
国内の財団エージェントは全員逮捕、及び殺害され国内の財団施設は全て接収された。こんな経緯のため財団との関係はかなり悪い。
多くの資源を持っているものの、組織内の内部派閥同士での内紛が相次いでいるため活動自体はある程度制限された状態となってる。
何時ぞやにはある博士がローラーブレードでテヘラン本部へ突貫した事により爆心地が如く大損害を被っている。


  • 「何者でもない」
灰色のスーツと中折れ帽を被った男性。個人なのか、同じような姿の集団なのか一切不明。財団の前に度々現れては消える謎の男。
正体を尋ねても答える言葉はただ「何者でもない(Nobody)」の一言のみ。
少なくとも財団と敵対してはいないが、ぶっちゃけ要注意団体の中でも特に情報が少なすぎてよくわからないタイプ。


  • オネイロイ・コレクティブ
現実世界には存在せず、人間の視る「夢」に関わりながら干渉していると考えられる集団か個人。
財団研究者の仮説では「意思を持つ明晰夢であり、おぼろげな夢である存在をより確固たるものとするため現実世界に干渉してきているのではないか」と考えられているが、詳細は不明。
他の要注意団体の前にも現れているらしい。


サーキシズムと言われる独自の教義の元形成された、腫瘍や腐肉、疫病を崇拝対象とする教団。
アディトゥムの魔術師王、「崇高なるカルキスト・イオン」と称される開祖によって結成され、様々な儀式的魔術から異次元空間操作をも使うとされる。

起源はなんと紀元前にまで遡り、元々はダエーバイト文明という悪意ある巨大帝国への反乱組織としておそらくは西シベリア周辺で結成された。
しかし、その力は対抗すべきダエーバイトすら遥かに上回るほど強大となり、ついには彼ら自身が世界を支配すべく侵略者と化した。
悪の帝国に立ち向かうレジスタンスは、太古の時代に遥か次元の果てで封印された“邪神”の力に飲まれ、邪教団と化したのである。
ちなみにこの“邪神”を封印したのは、同じく超次元に存在した一柱の“機械の躰を持つ神”。
すなわち壊れた神の教会が崇拝する神であり、この時の死闘によって邪神の封印と引き換えに『神は壊れた』のだった。

構成員は元は人間ではあるものの、“カルキスト”と呼ばれる幹部階級に属するものは自らの肉体の自由な操作が可能であり、
驚異的な再生力、繁殖力を持つグロテスクな異形の肉の怪物へと変貌したり、
特殊な病原菌を自己生成し大勢に感染させることで自身のクローンに変化させ支配下に置くなど、多種多様な能力を持ち圧倒的な戦闘力を有する者も多い。
構成員一人がKeter級と分類される場合すら珍しくない。

紀元前での侵略の際は多くの古代文明が被害を受けたが、当時の壊れた神の教会の前身組織が
現実改変兵器を搭載した巨大ロボット軍団に乗って捨て身の特攻をしたことでなんとか終息を向かえた。
しかし時は流れ現代、中世以降の時代にて再びサーキシズムの教義に感化された者(ネオ・サーキック)が勃興。
かつての戦いで逃げ延び潜伏していた者たち(プロト・サーキック)もまた活動を始め出した…
―――再び世界を、死と腐敗と不浄に満ちた彼らの理想郷へと変えるために。

その力の強大さ、性質の邪悪さから、要注意団体の中でも特に危険性を危惧されており、ストレートに“世界全ての敵”として描かれる事も多い…が、最近は悪に染まる前の「原始サーキック」にも注目が集まっている。
とある記事では財団と壊れた神の教会を始めとした複数の要注意団体が一致団結して大連合を組み、
近い未来、人類と世界の存亡を賭けたサーキック・カルトとの最終決戦が始まる事が示唆されている。


  • 連邦捜査局(FBI)異常事件課
略称はUIU。冷戦初期に設立された、FBI内部の超常現象・超常犯罪専門調査部署。
かつては財団と共闘関係にあったが、冷戦の終結・GRU-P等の敵対組織の解散から徐々に衰退し、現在は「Xファイルごっこ」「異らん課」と他団体から笑いものにされている状態。
所属する人間は意欲的ではあるが、資金も人員も不足しており、SCPを取り扱うための教育・訓練も受けていない。
と言うか財団がスカウトの為に部署の人間を調査した結果「全員無能なのでスカウトに値しない」と言う結果が出た程。


  • アンダーソン・ロボティクス
「ヴィンセント・アンダーソン」という人物によって率いられている組織。
その名の通り、アンドロイドや人工知能などハイテク分野の異常物品を多数制作・販売している。
商売が目的なあたりはMC&Dと似ているが、工学方面に特化しているためかそちらのジャンルでは既にかなりの影響力を持つらしい。
小規模である事、高い諜報能力を持つ事、凄まじい資金力を有する事から干渉が困難で、彼らが作ったもので財団が確保できているものはほんの一部のみである。


主に政治的視点での左派からの批判を込めた異常物品を、半ば自分たちの娯楽感覚で製造している集団。
組織や企業というより大学生のサークルに近いノリで、ネットチャンネルで主に活動をしている。
作り出す物品も、掲示板やSNSなどインターネットに関連するものが多い。詳細は項目へ。


  • アンブローズ・レストラン
異常な料理を提供するチェーン料理店。店舗は世界中に存在し、いくつかは異次元などの要注意領域に位置している。かなり大規模な組織だが、財団などの脅威に対しては基本的に逃げの姿勢である。
MC&Dや不気味サーカスなどの団体と交流を持つ。

オーナーのチャズ・アンブローズはいくつかの記事では食材調達のためなら非道な手段でも平然と行う人物として描かれている。また、最近人肉食にハマったらしい。


  • アルカディア
元々はノーラン・ブッシュネル率いるヤク中魔法使いの小結社が黒魔術を悪用して儲けるために設立したゲーム会社。財団はアルカディアからの技術知識(オカルト的な物を含む)と引き換えに多額の資金を提供していたが、アルカディアの事業が本格化すると提供を打ち切った。次の財源を探し回る内に経営者としての立場に嫌気がさしたブッシュネルと彼の結社は会社を去ったが、それでアルカディアが普通の企業になるわけではなく、依然として子供たちから魂を吸い上げ続けた。

新たな指導者ダン・“ウルフ”・ダンによってアルカディアは業界最大手にまで成長。しかしその経営状態は危ういものであり、次第にゲームの異常性、さらにはゲーム自体のクオリティまで悪化していった。1983年のビデオゲーム市場崩壊"アルカディアショック"によって大きく衰退し、80年代後半には殆ど死に体になった。

1991年に一般企業と合併し業界に舞い戻る。2006年に公共事業部が閉鎖し、現在の活動については詳細不明。

GoI登録時は"アタリ・アルカディア"という名称であり設定の仔細も異なっていたが、流石にマズいと判断されたのかしばらくして「財団世界におけるアタリ」という位置付けに改められた。しかしアルカディア記事のいくつかはこの設定変更がまだ反映されていない。


  • 第二ハイトス教会
地球外文明から伝わったオルトサン信仰を信奉する人間と宇宙人の組織。彼らの神話をざっくり説明すると

最初の宇宙"第一ハイトス"はその外側から生まれてくる"フォルテウト"の餌食になった→新しく創られたこの宇宙"第二ハイトス"に逃げ込んだ生存者のうち七人はこの宇宙を守るために神化したけど神化の過程で欠損した部分から出血し続ける体になったから俺たちが献血しないといかん→なんだかんだで第四の神格ラクマウ・ルーサン以外の六柱は死んだ→ラクマウ・ルーサンに献血しようぜ!!!

教会は一般社会から隠れて活動している。また、構成員は魔術などの神秘学的行為に習熟している傾向にある。


  • ディア大学
要注意領域"スリーポートランド"の中心に位置する大学で、カリキュラムにオカルト科学を含む。AR社CEO"ヴィンセント・アンダーソン"やGAW設立者の一人"lesbian_gengar"など、少なくない要注意人物を輩出している。

スリーポートランドでの財団の活動がUIUとの諸協定によって大きく制限されているため、ディア大学が財団にちょっかいを出されることはあまり無い。しかし卒業生は全て要注意人物としてマークされる。


略称IJAMEA。旧日本帝国のアノマリー研究機関。異常存在を利用するため多くの計画に着手したが、殆ど実を結ばなかった。
戦後に解散したが、現在も残党が活動している。


  • パラウォッチ
陰謀論者、オカルト愛好家、アマチュア作家のネット掲示板。メンバーは異常が存在することを知っていても、それについての知識を持たない一般人。

財団はパラウォッチを脅威ではないと見做し、偽情報活動の一環として放置している。


  • 三ツ月イニシアチブ
別名☽☽☽イニシアチブ。SCP-2922、コルベニクとも呼ばれる一つの死後の世界に本拠地を置く軍事組織。現世の人間を助けようと活動しているが、過剰な軍事介入やコミュニケーション不足、官僚的問題により、むしろ不利益をもたらしている。


  • ヴィキャンデル=ニード・テクニカル・メディア
異常で風変わりなメディアを作成・放送・販売している団体。"より良い明日™️"を目指しているらしいが真意は不明。真意どころか企業としての実態の存在すら怪しまれる。


  • 堂守連盟
異次元のジャーナリスト兼アーキビストの集団で、知識の伝道と保全を行いつつ、多元宇宙を探索、研究している。また、「知識の保全」の一環として多元宇宙を破壊から守る戦いに参加している。
全ての構成員は異常能力を持った鳥人間への"変換"を遂げている。

異常の知識を隠蔽するという財団の理念には強く反対しているが、財団自体には多元宇宙の破壊に対抗する同胞として何度か協力を申し出ている。


略称はWWS/ウィルソンズ。オレゴン州クラカマス郡、ボーリングの町を拠点とする、公費運営の超常的な野生動物保護機関。北極熊事件をきっかけに財団、WWS、アメリカ政府間で結ばれたボーリング協定によって、様々な程度に財団の介入を受けつつSafeおよびEuclidの動物相異常存在の収容を担うことが認められている。
指導者のティム・ウィルソンをはじめとして、構成員は基本的に「お人好し」である。


Shark Punching Center.略称でSPC。その名の通り、鮫を殴ることに人生を賭け、情熱を燃やす者たちである。
なぜ鮫を殴るのかって? そこに鮫がいるからだ。考えるな。感じろ。
構成員たちはその身体と拳を極限まで鍛え、ありとあらゆる鮫に鉄拳をぶちかます。
普通の鮫は勿論殴るし、異常特性を持った鮫であろうがかまわず殴る。
殴るのが効かなそうな鮫は殴れる方法を研究して殴る。鮫の形をしてようがしてまいが殴る。「鮫」という概念を内包しているものは何でも殴る。
殴り殺した鮫は解剖してさらに殴れるように調査して殴る。解剖した肉片も丹念に調べてその肉片も殴る。死体も殴る。

何故なら、そこに殴るべき鮫がいるからである。

To Seek and Punch Cartilage (軟骨野郎を探し出し、殴る)

それが彼らの信条であり理念なのだ。さあ、みんなも鮫を殴ろう!


…とまあ完全にふざけまくっている団体だが、元々は「 S C P 」「 S P C 」と打ち間違える誤記があまりに多かったことをネタにされて生まれたのが誕生経緯。
要するにほぼジョーク枠だが、あまりにネタとしての知名度と人気が出た為か本家でも日本支部でも
実際にコイツラが関わっていると思われる記事があったり、専門のハブサイトまで作られてしまったりと実質半公式化しているとも言える扱いとなっていき、
2019年3月9日にとうとう正式な要注意団体になってしまった。


では改めて。
サメ殴りセンター(Shark Punching Center)、あるいは鮫科殴りセンター(Selachian Punching Center)は一つ以上の並行宇宙に存在する組織であり、そこでの財団にあたるらしい組織。
財団のように世界中に影響力を持っていることもあれば、ハロウィンの仮装衣装を殴るような連中だったりと、組織体制や全体的な傾向は記事ごとに異なっている。
これは元々ジョーク枠だったからだが、要注意団体一覧ページでは一つ以上の宇宙が流動的な状態にあるからと説明している。
殴打という手段で鮫科存在を無力化することを信条としているが、魚類による突進や質量兵器も広義の「殴打」に含めていることもあれば、鮫科存在を殴るためにSCPを作り出すこともある。


【日本支部での要注意団体】

異常生物を人工的に作り出すバイオ技術者の集団。特定の目的は不明だが、生命を研究し更なる生命を創造する事に重点を置いている。略称は「日生研」か「日創研」、または「ニッソ」。英訳でJOICLE(Japan Organism Improvement and Creation Laboratory)とも。
作った生物を売って研究資金を得る事もあるが、時たま生物が脱走したり、中には明らかに放置しているのもいたりと、一度作った後の自らの作品への責任自体はあまり重視していない面もある。
中にはうっかり逃がしてそのまま世界の危機に繋がるケースすらあり、そのくせそういった逃げた生物の回収や処理は財団に丸投げしてくるので余計にタチが悪い。
また、幾つかの生物は材料に無関係な人間を(中には年端もいかない少女さえ)誘拐などで手に入れて使っている例も多数ある。


  • 東弊重工
異常な科学技術を持ち様々な製品を製造し販売する営利団体。
町工場に偽装した製造施設があったようだが、財団日本支部の襲撃を察知し、直前にその施設を放棄して逃げおおせるフットワークの軽さを持っている。
こちらは曲がりなりにもちゃんとビジネスとして動いているので、上のマッドサイエンティスト共よりは比較的コンプライアンスがしっかりしている。
顧客の需要にも答えるよう努めているので、作られた製品も比較的普通レベルで便利なものも多く、『商品』である場合はかなり危険な機能があっても「時間的余裕をもった事前警告がある」など何がしらセーフティが設けられていたりする。
上記の製造施設に残され回収されたとあるSCPは、今では実験という名目で日本支部職員の完全な娯楽用品と化している。
カラオケはSCP財団職員にも大人気であった。
一方で、一度上記の日生研と共同研究を行い非常に厄介なSCPを生み出してしまったこともある。
日生研同様やらかしているイメージが強いが、日本の要注意団体は基本的にその活動が内部で完全に完結していることに加え、SCP財団よりも隠蔽が得意で非常にフットワークが軽いため、向こうがやらかさないと財団が足取りをつかめないというのが実情である。
日本支部のGOIとしてはニッソや蒐集院と並ぶ古参であるものの、「営利目的のSCiP製造団体」というのは本部や支部のGOIにおいても珍しいものではないためか、それらに比べると日本支部外で着目されることは少ない。


  • 蒐集院
財団が日本に支部を置く以前から独自に国内でSCPを確保、回収してきた組織。「しゅうしゅういん」と読む。
財団のような科学的手法は取らず、主に卜占や呪術、陰陽術、神道など日本古来のオカルト技術で異常存在に対抗する。
しかし財団が日本での影響力を強めて以降は次第に勢力が縮小し、構成員の大半は財団や他要注意団体に吸収され、実質組織は解散状態となった。
が、残党は現在も少数ながら存在し、特に過激な一派がいまだSCPを所有して組織の復活を目指し潜伏している。
一方で財団に馴染んだ人も多く、おそらく財団史上最も『小さい』メンタルセラピスト兼カウンセラー、賀茂川先生や、豚の塩漬けちゃんの保護者ことエージェント・カナヘビなんかがここからの移籍者。
一部の記事では旧蒐集院の幹部たちが現在の日本支部理事であると描写されることもあり、またオブジェクトの収容プロトコルも蒐集院のものをそのまま・少し改良して利用していることが多く、事実上財団日本支部の前身という見方もできる。


  • 犀賀派
犀賀六巳(さいがろくみ)という人物とそれを崇拝する信奉者たちが集まった集団。
時空間移動技術の研究を進めており、数々の平行世界を飛び回り、所有するSCPの力で危機に瀕した世界を救うために尽力しているらしい。
実際、とあるSCP地球が丸ごと亜空間に呑み込まれて消滅していた際も、何らかの方法で元通りにしリセットに成功している。
一見すると救世主のようだが、犀賀派が救いたいのは一つの世界ではなく平行世界全体である。
そのため、所謂「少数の犠牲は仕方ないよね」理論で、ある世界を救うために他の世界に深刻なダメージを与えてしまう事もある。


  • 「博士」
日本国内各所に現れる謎の人物、または集団。
言動は本家のワンダーテインメント博士と似通っているが、向こうは曲がりなりにも本気でみんなを楽しませるために玩具を作っているのに対し、
此方は100%純粋な悪意を込めてえげつない効果を持つSCPを造ってはばら撒く確信犯。
ようするにワンダーテインメント博士の模倣犯兼パチモノ。
主な目的は不明だが、実際ちゃんとした目的があるかどうかも疑わしいほどにただただ迷惑な物を生み出しては一般人に被害を出しており、
時には他の要注意団体にすら平然と偽装工作を行い引っ掻き回すなど、ただ悪質なSCPで遊んでいるだけの愉快犯ではないかとも思われる。
あるSCPに至ってはこいつらの所属メンバーがマジギレしてSCPを作り替える形で犠牲者の救済を行った場合すらある。
作ったSCPには本家と同様説明書も付けているが、本家には注意書きや何かあった際の連絡先がしっかり記載されているのに対し此方は一切なし。
クレームに対して恐ろしく高圧的な対応を取った事も。
説明書の中に「楽しもうね!」というフレーズが強調されているのも特徴。


  • 大日本帝国特別医療部隊(通称"負号部隊")
1937年、旧日本軍と上述の蒐集院が共同で設立した部隊。通称の負号部隊は帝国軍の汚点という意味の蔑称。
蒐集院から出向してきた葦舟龍臣なる人物が事実上のトップだったようだ。
人物設定にエージェント・カナヘビとかなり共通点があるのは気のせい。たぶん。おそらく。
大日本帝国強化の為、不死の兵士などの兵器開発を主な目的として科学と呪術を掛け合わせた研究を行っていた。
呪術専門の「ツチグモ」、生命科学専門の「ジョフク」、機械工学専門の「タタラ」の大まかな3つの部隊で研究をしており、
生み出された人造兵器たちは量産こそされなかったものの、完成したものは実戦にも投下されていたらしい。
確認された数こそ少ないが、第二次世界大戦真っ只中に生み出された純粋な兵器としてのそれらは強力でえげつない特性が色濃い。


  • 販売員ミヨコ
主に女性向け美容品のSCPを販売する人物、または集団。
「イワナガ美容組合」なる団体に属していることが仄めかされているが、詳細は不明。
スーツ姿の女性であり、広告、訪問販売、ネット通販など、さまざまな手段で異常物品を売り歩く。
容姿は一定しておらず、人をミヨコにする洗顔フォーム(うるおい成分配合)なども存在するため、一個人ではなさそうである。
妊娠時の母体への悪影響を一切無くすが、人の形をした子供が産まれなくなる錠剤SCP-582-JPなど、効果はすごいが、副作用が洒落にならない商品が多い。

異空間に存在する、懐古主義者たちの住まう街。人呼んで「忘れられたものが辿り着く街」。
インタビューによれば、「酒の匂いが漂う、雪の降る常夜の街」という部分は共通している。*2
発見されるオブジェクトは「古びたテーマパーク」「おもちゃの軍隊」「工事現場に置いてある誘導人形」のように、どことなくノスタルジーの漂うものが多い。
また要注意団体には珍しく、ここに属するオブジェクトのほとんどは善良かつ無害な癒し系オブジェクトが多い傾向にある。
一方、酩酊街の住民は現実世界の存在を度々引き込もうと誘うため、それを快く思わない関係者とは対立が起きているほか、
酩酊街に無断で突入して戻ってこなくなるDクラスや財団職員がいるので財団も頭を抱えている。

ほとんどのオブジェクトにはメッセージが添えられており、たいていはオブジェクト付近で発見される。
このメッセージは親し気な挨拶から始まり、「酩酊街より 愛を込めて」の一文で締められるのが定例。
とある提言では酩酊街そのものが焼失している。

  • 日本超常組織平和友好条約機構(JAGPATO)
正確には、財団、GOC、日本政府が加盟する団体のこと。
財団とGOCがもめ事をしたときに調停をするほか、日本政府が勝手なことをしないよう監視する役割を担う。

……はずだったが、最近は財団に黙ってアノマリーを隠し持ったり、日本政府にヤバい情報を横流ししたりと動きがアヤシイ。

「ザクロクラブ」ではなく「セキリュウクラブ」と読む。
京都府京都市を中心に活動する、人肉を「ザクロ」と称する人肉嗜食者の名士たちによる秘密結社。その起源は19世紀中頃とされている。
定員10名の襲名制であり、脱退や死亡、除名などによって欠員が出ると「紹介」として新たな人物を招き入れ、その人物が空席の名前を引き継ぐ。
そのため、同名であっても同一人物とは限らないというのも特徴。
構成員の思想や目的が不明であり、財団への脅威とはされていなかったものの、最近ではニッソや如月工務店などの要注意団体との積極的な繋がりが確認されている。

隠れ家レストラン。見た目は住宅に見えるが、内装は豪華とのこと。その実大半は人肉料理であり、「客の心を強く揺さぶる」料理を作るためにアノマリーを使用している。
当然石榴倶楽部とも交流がある。また、日本生類創研から材料を調達することもある。

主には異常な性質を有した建築物を作り出す団体。
準要注意団体時代から有名だったが、長らく要注意団体への格上げが為されていなかった。
この団体(本人たちの弁曰く「有限会社」とのこと)には、「博士」のような明確な悪意やニッソのようなマッドさはあまり感じられず、むしろ善意から関わっているとも解釈できるケースも見られる。彼らからのものと思われる文章も実に丁寧なものである。
しかし、感覚が普通の人間とは致命的にズレており、依頼の内容を依頼主の意図から外れた、それも悍ましい方向性で解釈してしまうという、厄介にも程がある性質を持っている。具体的には、ある過疎の進んだ村を「永遠に残す」と言って「本当に永遠の中に住民諸共閉じ込めてしまう」など。
また、彼らは建築の材料としてしばしば「人間」を用いている。単純に人柱とするパターンだけでなく、文字通りに肉体を金属などに置換するオブジェクトまで持っている。
幾つかの記事から分かる事として、彼らは人ではなく「鬼」と呼ばれた存在であるらしく、その起源は同じく要注意団体である「酩酊街」から袂を分かった者達だと推測されている。(きさらぎ、とは鬼を指す言葉でもある)

  • 警視庁公安部特事課
上述のJAGPATOに加盟している「警察庁特事捜査部」の管轄下にある組織。日本全国における要注意団体の監視や一般市民の保護などを行っているが、官僚主義的な制度上の問題、慢性的な人員・物資不足により活動には難儀している。世知辛いね…
しかし能力に関しては知識と経験のある人材を揃えており、少なくともFBIUIUのような無能揃いの集団ではない模様。
財団とは協力体制を築いてはいるが、情報漏洩の懸念から両者の交流は限定的。

  • 恋昏崎新聞社
読み方は「こいがれざきしんぶんしゃ」。静岡県のどこかから進入可能な異次元である「恋昏崎」(財団はLoI-0850と呼称。LoIは"Location of Interest"、要注意領域の略称)に本社を構える新聞社。Webニュースを中心とした媒体を利用し、超常コミュニティ内における時事ニュースを一般社会に拡散している。要注意団体の元構成員も含まれており、特に財団に対しては捏造や偏向報道も辞さないなどの敵対的な姿勢が目立つ。

新聞のデスクの名前は広末 孝行 (ひろすえ たかゆき)。「広末 孝行 明大政治経済学部卒、東弊重工本社総務部で10年勤続後退社し、恋昏崎新聞社へ入社。」までが肩書のテンプレとなっており、この後に続く一文が記事ごとに異なっている。

  • トリスメギストス・トランスレーション&トランスポーテーション
略称はTtt社。団体のほぼすべての構成員が世界各地の神話や伝承と関連のある名前を名乗っており、社長を自称する個体はギリシャ神話の神格"ヘルメース"を、副社長を自称する個体はエジプト神話の神格"トート"を名乗っている。トートに至っては外見が神話に登場するそのままの姿(頭部がトキ)である。

確認されただけでも翻訳業や観光業、飲食業などの幅広いサービス業を行なっている。サービスの相手は彼らと同等の存在である神格を想定しているため、絶滅した言語や希少な少数言語を扱っている。そのため財団はそれらに希少な言語学資料としての価値を認めている。

財団や人類社会に対しては中立的、または友好的な姿勢なものの、一般市民が彼らの事業と遭遇する可能性があるため要注意団体に指定されている。

  • Imaginanimal(イマジナニマル)
知性を持った「動物の概念」が形を成した不特定の形而上集合体。組織として活動しているわけではなく、基本的にそれぞれの個体での活動方法は異なる。イメージやモチーフといった概念によって形作られ、実体との境目は曖昧。実体知性への接触には積極的で友好的ではあるもの、価値観には相当のズレがある。

ちなみにねこです緋色の鳥も知性を持つ動物概念なのだが「四聖獣」に括られるせいか、この括りには入っていない。

  • 日奉一族
日奉(いさなぎ)姓を持つ異常能力者たちの血族。血族同士の関係は兄弟姉妹程度から組織を作る場合もあり、能力も様々なのだが、共通して植物に関連した名前を持っている。
その起源は古く、元は蒐集院において神格存在の封じ込めの任を担っていた一族だったという。
どうやら直系ではなく、異常能力の素質の有る子供達を養子にして、一員を増やしている場合もあるらしい。

日奉姓の中にはその能力を上手く使って社会的な成功を収めたり、財団や要注意団体の一員になったりする者もいるが、一方では自らの能力を持て余したり、場合によっては不幸になってしまった者も少なからずいる模様。

  • 超電救助隊HERO
レスキュー活動を行うヒーロー集団。メンバーはそれぞれ特撮戦隊ヒーロー風に「~・レッド」「~・ブルー」など色に関する名称を有している。
ヒーロー風の特殊技能や装備を有しているが、装備の欠陥ゆえに活動の末命を落としたり、活動そのものが独りよがりであり余計に犠牲者を出したり、あるいはそもそも正義など初めからない者(そのような者は流石に除名させられるのだが……)すらいる始末である。


異常オブジェクトを使うオタク集団。Discordや匿名掲示板を集合場所にしており構成員は「パムワカー」と呼ばれている。
アノマリーをオタク道を極めるために使っており、中にはアニメキャラを召喚したりそのものになったりする。
ちなみに中国や東南アジアにも支部がある。

SCP-1134-JPで初登場した要注意団体。文字通り「闇の寿司職人」の集団であり、ゲテモノ寿司やスシブレードの戦術研究にいそしんでいる。
頭目はSCP-1134-JPの弟と思われる「闇」という人物。その下に「闇寿司四包丁」「スシの暗黒卿」という幹部クラスが所属している。伝統的な寿司屋にあるまじき行為をしでかすことが特徴であり、スシブレードに使う寿司に肉料理など邪道なネタだけでなく、「概念」や反ミーム的オブジェクトを寿司のネタにしてしまう技術を持っている。

財団だけでなくスシブレードをヴェール下で統制する「回らない寿司協会」とも敵対している。


その他、要注意団体の条件を満たす準要注意団体として懐古主義を基に旧時代の制度及び文化へと回帰することを望む「夏鳥思想連盟」、観光開発に特化した異常物品を取り扱う「如来観光」、アノマリーを使う指定暴力団「有村組」などが挙げられる。

【他の支部の要注意団体】

SCP-CN(中国支部)

海外支部の中では日本と並んで要注意団体の数が多く、全部で16団体存在する。詳しくは中国支部(SCP Foundation)へ。

SCP-KO(韓国支部)

  • エントロピーを越えて
韓国国内で精力的に活動をしている過激派な環境保護団体。一般的にB.E.と略される。
過去に存在していた環境保護団体「環境シェルターコミュニティ(ESC)」のメンバーらが、偶然に財団の外部エントロピー系オブジェクトに接触したことで研究をスタートさせ、これによって幾つかのSCPオブジェクトを手に入れるなどをした。それらは研究資金の調達のために使われ、過去に離反したベルナール・エンエルベルド氏を引き込んでこの当時「食用生ゴミコミュニティ(ESC)」という名前であった同組織を氏が率いる「エントロピーを越えて(Beyond Entropy)」を新たに創設した、という経緯を持つ。

エントロピーを越えては、外部エントロピー系オブジェクトを用いて環境保護に関する様々な活動に参加している。組織は細胞のごとく分割化されているため財団でもその詳細な構成状態を把握していない(過去にはいくつかの施設を壊滅状態に追い込んだにも関わらず勢力が全く衰えていない)。
なお、基本的に財団に対しては敵対的であり、武装が許可された地域では同組織の構成員は最低限の武装を身に着けている。


  • プラグソフト
異常性を持ったゲームを制作するゲームメーカーの1つ。SCP-185-KOでの事案で初めてその存在が認知された。詳細不明なオンラインゲームストアでのみゲームが流通しており、財団はこれを特定する事ができずに居る。
ちなみにプラグソフトがどういう組織なのかを財団はつかめずに居るが、まれに「バグ修正」と称して同組織の社員らしき人物がやってくる時もある。その際に幾つか情報が得られる場合もあるが、基本的に何も説明をせずに口を閉ざして消滅するためやっぱり正体はつかめないままである。
実のところプラグソフト製のゲームをプレイするユーザーは少なからず居るらしいが、そのユーザーの特定もまた難航している。発見されたSCPの幾つかは現実世界に大きく影響するものもあるため(SCP-256-KOなど)プラグソフトの行動は肯定的ではないと見られている。実際、空間までも自由に操れる技術を持っていると推測されるが、その限界は不明なままである。


  • 真昼の樫の木さすらい楽団
191█年、台湾で路上演奏をしていた演奏者たちのうち成功したとある楽団の1つ。音楽を介して自在に人間の心理状態などをコントロールする能力を有している。
同組織は1937年の日中戦争によって傷ついた人々のために、「独裁と共産主義に反対し、周辺の苦しんでいる人々を救済しよう」という理念を掲げて人々の士気を高める演奏会を多く開催するなど慈善活動に貢献していた。その後世代は2代目に移り、その活動はより独自性を高めて国外でさえ行われるほどとなっていった。

SCPオブジェクトの傾向としては、楽団というだけあって音楽や楽器に関係するSCPが多い。伝統的な楽器に異常性を付与して演奏会に持ち込む事が多かったが、近年では日本の電子機器技術者が参入した事でスピーカーなど音響機器にも異常性を付与するなどといったことまでし始めている。
基本的に彼等はその異常な能力を理解して使っておらず、本家の慈善財団のような善意を元に一般大衆に向けて大損害を発生させる事がある(言うまでもないが財団にも度々泣きついている)。SCP-510-KOのように異常な音声を連鎖・増幅させてK-クラスシナリオまで発展せしめるような音響機器を講演会に使ったりなど、これほどまで実害が出る失敗を数多く残している彼等だが、決してめげたりせず健気に活動を続けようと躍起になっている模様である。勘弁してくれよ・・・

  • 国家超常防災院
韓国政府の対アノマリー機関。韓国政府は長らくアノマリーの管理を財団やGOCに委託していたが、2017年に行われた「12・5共同声明」より両組織の合意のもと独自の機関を設置した。
全国に配置した監視資産と政府組織間の連携を通じてアノマリーを確保するが、日が浅いせいもあってかそれらを独自に研究することはなく、解析に関しては財団やGOCに一任している状態である。

  • 赤斑蛇の手
蛇の手の韓国支部で、千年妖狐(SCP-953)の娘で同じ能力を持つ「ホヤ」を首領としている。メンバーはホヤと百合な関係のサキュバスでカラスに化けられるモリガン、元いじめられっ子の縮地能力者徐慄(S.Y)など。


その他、中央情報部(KCIA)の対超常政府機関である「第十局」、異常性のある教材や教育サービスを提供する「セレスト」、多数の異常関係者が集まる深層ウェブコミュニティ「路地道」、クジラ型の潜水艦(SCP-989-KO)を拠点とする航海集団「清海鎮」、身体能力の向上や寿命延長に関するアノマリーを扱う「参大天」、心霊実体による互助組織「深夜倶楽部」、甲殻類、環形動物、線形動物に似た異常生物が棲む空間「スミレ」が登場する。

SCP-FR(フランス支部)

  • 神秘主義終焉のための無神論者協会(SAPHIR)
ヨーロッパに広く分布している過激な無神論者のグループ。アメリカにも支部があり本部記事にも進出した。科学者にシンパが多くいて、その中には著名な人物もいるらしい。
あらゆる形態の信仰・宗教・迷信こそは人類にとって不幸の根源であると信じ、それにSCPで対抗することを公言しているが、宗教や迷信を攻撃して回った結果無辜の信仰者や民間人に犠牲を出すなど本末転倒なことを繰り返している。
なにげに日本支部にも登場しており、現実改変能力者の巫女を無神論者に仕立てあげ、あらゆる神秘を破壊する危険物(SCP-1343-JP)に仕立て上げるなんてことをやらかした。

  • リュミエール騎士団
12世紀にユーグ・ド・ペインズによって創設されたテンプル騎士団の末裔であり、軍事目的のために異常オブジェクトやエンティティを秘密裏に使用しようとしている。
これまでに財団と対立が発生することもなく、協力・敵対の意思を表明していない。しかし、メンバーであると疑われる人物は評議会への報告の上、機動部隊オメガ-1エイリアス"神聖なる芳香"によって監視が行われている。

  • ヒューマニストの貴族たち
18世紀の後半にジャン=バティスト・ラバン・ド・クールヴィルおよびドルバック男爵によって創設されたアノマリー機関。この組織の目的は、異常現象を利用して人間の在り様を向上させることであり、
財団には敬意を示しているが、一方でSCPオブジェクトの破壊や、きわめて危険度の低いアノマリーの収容に強く反対しているほか、異常人物の"基本的権利"のための闘争を行っている。

人間の在り様を改善しうるアノマリーの研究や製造に集中しており、そうしたアノマリーに効果的に対処したり、その製造者を確保するために、機動部隊Tau-3 "王の連隊"が創設されている。

  • プリモルディアル
異常な能力や装備を有する傭兵団の集合体。アンタイン・タイムレスなる人物がトップに立ったことに伴い、その分野における有力組織へと発展。アンタインの死後首座主教(プライメイト)がトップとなり、財団の協力団体となった。
加盟組織として転生を繰り返す熟練兵の「リニューアブル・リソーシズ」、GRU出身の超能力者の「クラシャナ・カンパーニャ」、対現実改変銃を持つ韓国兵などの「ガウス・キャノン」、遺伝子改造生物を使役する「B.E.S.T.I.A.L.モディフィケーション」。多数の傭兵による大規模作戦に特化した「コロラド・プライベート・タスク・フォース」。正規に加盟してないが協力関係にある4人の傭兵「グランパ・ジェイクス=クレイジーバンチ」がある。


その他、現在は財団に協力する「フランス国家星警隊」、アノマリーを製造する素人集団の「異常愛好会」、フランス領アフリカ植民地のアノマリーを研究していた「神秘管理省アフリカ部局」、超現実の浮島に確立された異常な文明「ユニヴェルジル王国」、「ネモ」を名乗る元財団職員が率いる「ネモ・アンド・ノーチラス」などが登場する。

SCP-DE(ドイツ支部)

  • 第25局
東ドイツ国家保安省(シュタージ)の秘密部門であり、共産主義政権下におけるスパイ活動、妨害行為、民衆のコントロールの変則的な適用のためにアノマリーを研究、活用していた。
冷戦終結後に解散したが、彼らが制作したアノマリーが監督もなしに現存している状態である。

  • カエクス・カーネリアナ・コレクティブ
人型など自我を持つSCPオブジェクトの解放を目指している団体。構成員はみな異常能力者である。
組織の階級は木に例えられており、「幹」を名乗るケテルなる人物を頂点に「枝」と呼ばれる幹部と「果実」、「葉」と呼ばれる家臣で構成されている。
財団とは強く敵対しており、財団サイトへの妨害工作を繰り返している。

  • 魔術師学会
ヨーロッパのいくつかの国に拠点を持ち、ドイツに本部を置いているグループ。異常な能力を安全に使用することを研究し、それを「魔法」の形で教えることを使命にしている。
財団に対しては「異常との調和を阻害している」とみなし監視対象とし、エージェントを派遣している。

  • ラプターテック・インダストリーズ
ドローンや人工知能など工学系のアノマリーを生産している研究開発企業。
もとは財団ドイツ支部の主な製品仕入元だったもののそれらがアノマリーであると判明して鎮圧を図るも拠点は破壊したが失敗。以降財団と敵対し、製品のテスト目的でアノマリー攻撃を行う。

  • 異常利用特殊部隊
通称SKP。ナチス・ドイツの崩壊後に解体された異常研究のための組織。
現在も組織を存続させ、アノマリーを使用したナチズムの再興を目指している。
なお 外宇宙(U-3378-DE)を統治、拠点としておりその世界線の財団を吸収。
アノマリーには財団に準じた報告書を作成しており「確保、理解、活用」を標語としている。

  • 第四帝国
"ミスター・ラス"を名乗る人物とその他オカルト主義者と科学者によって率いられる組織。
元はSKPと同様ナチスのために働いており、非白人など「不浄なるもの」を破壊し、また将来的に政治の最大派閥となることを目標と掲げ活動している。
財団とは必ずしも敵対していないが、U-3378-DE 世界線ではSKPに吸収され、ミスター・ラスがSKPの最高幹部である「K5」(SKPにおけるO5的存在)に就くなど不審な点がある。

その他、財団と同様アノマリーの収容を目的とする「ヒト教育開発研究機構」、ミラビリス女史なる人物を指導者に異常な生活物品や特注品を販売している「驚異の小部屋」が存在する。

SCP-IT(イタリア支部)

  • 聖ジョルジオ騎士信心会
カトリックが有する秘密修道会。西暦453年、ローマ帝国に存在するアノマリーを収容/破壊し、これらを用いる異教徒の集団を排除するために、教皇レオ1世によって設立された。「総大司教」を頂点に教皇と教皇が指名した4人の枢機卿からなる「諸聖の聖議会」の指示に従っている。アノマリーを「天使的超常」 と「悪魔的超常」の2タイプに分類しており、「悪魔的超常」に対してはGOCよろしく破壊していく方針の模様。

  • メディチ神秘芸術学会
1484年にフィレンツェ領主ロレンツォ・デ・メディチによって設立された、異常な性質を示す芸術作品の収集と管理を目的とした私設団体。現在、欧州数ヶ国に跨がり複数の施設が財団によって確認されており、それぞれが本部とは異なる自治の度合いを持っている。指導者は"学芸員"の称号で、国外施設の管理者は"教員"の称号で呼称されている。財団とは敵対的ではなく、状況によってはオブジェクト回収のために協力体制を結ぶこともある。

その他、現在は解散したイタリア王国の「イタリア王立異常事例研究院」、異常事例研究院の中でファシズムを信奉するが故独立した「オカルトファシスト/暗黒結束評議会」、古代からのアノマリー研究機関「ヤヌスの秩序」が存在する。

SCP-ES(スペイン支部)

  • 人類精神再生の為のアンタレス協会
グランドマスターと呼ばれるリーダーとし、差別のない世界を作り出そうとしている団体。アノマリーを高度な知性と接触するために運用している。
カオス・インサージェンシーやマーシャルカーター&ダーク株式会社と良好な関係を維持しており、それらの間で様々なSCPオブジェクトを取引するなどしている。

  • 偉大なる緑の神のカルト
第12王朝のどこかの時点で発生した異常宗教であり、”偉大なる緑の神”と呼称される植物型実体の崇拝を中心としている。
現在は絶滅しているとされているが、植物型アノマリー、また極端な環境運動やエコテロリストに関わる小集団として復活した模様。

  • 特別保安局
1938年に国家サンディカリスト攻勢議会(JONS)の専門機関から設立され、防衛最高司令部情報課の秘密機関(フィールドネーム”セカンド・ビス”)として据え置かれたスペイン・フランコ政権の組織。
政権の国家カトリック的・権威主義的価値に強く偏った視点からのアノマリーの発見・確保・開発・解体に焦点を当てていたが、1977年の顕著な変革に伴い、その異常資産の全てと共に財団の一員となっている。

  • キューバ国家対異省
キューバ共和国を母体とするオカルト機関。
アノマリーの収容に焦点を置かず、主にアノマリーを戦争、諜報、有形財の生産の道具の範疇とみなしていた。
冷戦終結後急速に衰退したが、小規模な抵抗派閥がベネズエラの田舎に存在することが報告されている。

SCP-RU(ロシア支部)

  • ミート・サーカス
人体に異常な手術を施し、芸術作品を製造、販売しているアーティスト集団。
彼らが生み出した「作品」には、未確認の黒色の金属で構成された様々な装飾物が嵌め込まれ、そしてローマ数字が肌に刺青されるという特徴がある。
肉塊を彫刻する"変異者"、合成獣を作り出す"技術者"、神秘的な能力を使う"魔術師" の3つの派閥に別れており、究極の創造物 - "マスターピース"を生み出そうと競争をしている。

  • 「左利き」
行動理由が不明な発明家の仮名。財団には協力的であり、犯罪組織に開発した様々な異常な装置や物質、あるいは彼自身の設計と製造データを提供している。
"左利きより愛をこめて"というメッセージを残すことが特徴である。

  • 株式会社"ロゴス"
財団とGOCの合同で生み出された会社。しかし、財団とGOCの対立が始まるにつれ徐々に独立した動きを取るようになり、独自にアノマリーの収容や作成をするようになった。
一つ一つの施設や支部の規模はロゴスのほうが大きく、またSCPオブジェクトを活用するため財団やGOCよりも武器の質で勝るという。

  • 腐ち乱れる神の霊峰
ロシア国内で発生した様々な宗派の総称。分散化されており、様々な独立した組織に分かれているように見えるが、自身の体を破壊したり腐敗した食べ物を食べたりするといった共通点を持つ。
ミーム災害を引き起こすアノマリーを主に使用する。

  • "プログレス"研究所
ソ連の理想主義的科学者らを団結させた研究機関。1920年代にはすでに成立しており、真の社会主義を実現する科学技術の実用化を目標としていた。
後にソ連政府と対立するようになり仲間割れも発生。構成員の大半は行方をくらますが、現在も細々と活動を続けている模様。

SCP-PL(ポーランド支部)

  • ショパン・カルト
ジェラゾワ・ヴォラでアンソニー・ブコウスキなる人物にによって結成されたカルト教団。
目的はズバリ「偉大な作曲家たるフレデリック・ショパンの仕事を続けること」であり、ショパンの召喚を行うためピアノコンサートを開催する。

日本支部の記事であるSCP-1710-JPを発生させたのはこいつらの分派である"聖ショパン再誕のための音術師協会"である。

  • 有限会社荘厳住宅
異常性を持った日用品の生産に専念し、公共にそれを流通させる団体。
その製品はほとんどは信頼性が低く危険な代物であり、オブジェクトには解説の最後に
「このすばらしい商品の不適切な使用について一切の責任を負いません」という一言が添えてある。

その他、ポーランド政府の「ポーランド異常事例中央総局」、異常な輸送機関の生産、改修、売買を扱う「スファゲル&スファゲル・モータライズド」、異常なキノコの採取・取引を行う「ポーランド特異茸狩協会」、テロ活動などを推進しているアメリカのPMC「A.R.G.U.S.株式会社」がある。

SCP-TH(タイ支部)

規模が小さいタイ支部においてはSCP作品自体が少なく、正規のGoIであっても準要注意団体程度の作品数しかない(多い団体でも3記事ほど)のが実情である。

イギリスの大富豪で財団の協力者である「大富豪ミスター・ロイヤーズ」、知性体のSCPを多数脱走させている「ミュータント協会」、超常現象の存在が間違いであるという意見を表明し、 SCPの無計画な破壊を繰り返す「ザ・シビリアン」、魔法使いの集団である「黒魔力師連盟」、音楽関連の異常物品を生産することで知られる 「音楽審美学」、異常性を持っていた書物を集める「ノウイング出版」が存在している。

SCP-UA(ウクライナ支部)

タイ支部と比べるとGoIがらみの記事自体は多いものの、その多くは日本語で翻訳されていない。

ウクライナ政府の「ウクライナ保安庁異常対策部」、「人類は常に利益よりも害をもたらす」と主張しシンパがアノマリーでテロを引き起こす過激な哲学的思想 「絶滅主義(アニヒリズム)」、サイボーグ達による優生思想者で構成された「ロボット共和国」、複数のカルト教団の崇拝対象となっている「輝かしき王」、極右的な異常政治団体「P.O.R.A.」が存在する。

SCP-PT(ポルトガル支部)

GoI記事の殆どが日本語で翻(以下略)

異常な学術人集団で財団に吸収された「異常科学アカデミー」、軍事政権時代に誕生し財団と敵対する「ブラジル超常現象監督局」、個人のアノマリー製作者の協会「テクノタウマトルゴス」、宗教的なカルトや文化に関連する遺物を収集する「塔とValorの騎士団」、ポルトガルの異常テロ集団「レリカリオ」、異常生物専門のハンター集団「動植物狩猟クラブ」、異常な手段で情報を売り渡す民間諜報組織「有限会社アノニマス・アイズ」が存在する。


SCP-ZH(繁体中国語支部)

  • 繁広化工
石油化学工業や化学添加剤等の原料アノマリーを販売している企業。これらの原料は総じて高効率/低コストであるものの、大抵の場合、使用者にとって危険な性質を備えている。

繁広化工が提供した仕様書に共通する特徴として、数字や専門用語に至るまで、あらゆる文字が繁体中国語で書かれていることが挙げられる。市場に流れた商品は大枚をはたいてでも迅速に回収しなければならず、繁中支部における経常赤字の原因となっているとのこと。

  • 木易蔵書閣
1994年に開設された私立図書館兼博物館で、主に異常な古物や書籍の収集に力を入れている。一般には公開されておらず、見学や貸出には事前予約が必要である。

財団に対しては協力的であり、アノマリーの協力をともに行っている他、機動部隊-竭者-8("博物館警備員")の監督の下、書物系のSafeクラスオブジェクトの保管を任されたりしている。

  • 中華民国国家安全局第八処
元は中国国民党傘下の平行世界開拓組織であったが、冷戦時代にGOCと対立して敗退。その後、平行世界や異次元の超常地域(Nexus)を支配するようになった。今ではNexusのあらゆる人々を組織に取り込み、戦闘員、非戦闘員を問わず全ての職種で軍隊式の階級を敷いている。

全体主義的な性質はエウダイモニアと多少近いが、こちらは元が普通の人類であるためか、兵士達が将校の失策に愚痴を言ったりと少なからず人間的な部分が残っている模様。
クローン人間で構成された「影子連」という反乱分子がいるらしく、GOCと同様彼らの駆逐にも頭を悩ませている。

  • 洗濯部門
元は「夢蘭花-潔椿洗濯社」という異常なクリーニング業者であったが、財団とフランチャイズ契約を結ぶことで協力者となり繁中支部において仕事着の洗濯やあらゆる除染タスクを請け負っている。

「洗浄・補修・保養」を基本の業務としており、委託物を「衣類」あるいは「アクセサリー」とみなす限り、サービスの提供に最善を尽くしている。

  • コブウェブ・インターナショナル
元蛇の手のエージェントの李思本と元GOCのヴァレンティナ・デ・オリヴェイラ・マンティスの共同出資によりマカオで設立された民間異常軍事会社(PMC)。
元軍人だけでなくGOCや蛇の手のエージェントなどが所属しているため、異常能力者のエージェントが複数在籍している。
マナによる慈善財団は良きクライアントであり、彼らに非殺傷性の警護アノマリーを提供することがある。

その他、「王立香港警務処-零号専隊」の後続機関で香港内の異常空間・新茶嶺を管轄下に持つ「茶嶺警署」、中華民国政府の「民異局」、ロシアの魔術士で構成され、旧王家に関するアノマリーを捜索する「ツァーリの賢人団」、サーキック・カルトと繋がりを持つ著名な民間医療・バイオテクノロジー企業「遠己生医集団」、アノマリーを使う三合会組織「和朝義」、平行世界に住む「幸人」と呼ばれる亜人種族による「投鈴者」が存在する。
(更に重要な準要注意団体として、繁中支部にてO5議会に相当する「三垣」、異常な台湾黒社会「天巳堂」、異常な芸術品の販売を中心事業としている「ロフィア工芸社」もある。)



追記、修正は財団職員と交戦してSCPを奪ってからお願いします。

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最終更新:2023年10月14日 15:14

*1 どういう特性の要注意団体かを決定する必要があるため、なかなか手がつけられないことも多い

*2 設定資料では夜の飲み屋街の写真が使われている