ニコラ・テスラ(Fate)

登録日:2016/04/03 Sun 00:22:48
更新日:2023/04/17 Mon 00:32:09
所要時間:約 15 分で読めます





神とは何だ。そう、雷だ

見るがいい。私が地上に導いたこの輝きこそ、大いなる力そのものだ!

新たなる電気文明、消費文明を導きしエネルギー! 旧き時代と神話に決定的な別れを告げる、我が雷電!

其は新たなる神話! 其は人類にもたらされた我が光!

さあ! 君たちにもご覧に入れよう!



人類神話・雷電降臨(システム・ケラウノス)!」



Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント
クラスはアーチャー


ILLUST:なまにくATK
CV.稲田徹


身長:190cm
体重:80kg
出典:史実
地域:欧州
属性:混沌・善


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
D C C B D EX


【スキル】

○クラス別スキル
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

単独行動:B
マスターからの魔力供給を絶ってもしばらく活動できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても2日間現界可能。

○保有スキル
ガルバニズム:A
生体電流と魔力の自在な転換、および蓄積。
魔力による実体のない攻撃を瞬時に電気へと変換し、周囲に放電することで無力化する。
また、蓄電の量によって肉体が強化され、ダメージの修復の速度も上がる。
テスラの場合魔力の補充に利用している。

天賦の叡智:A
並ぶ者なき天性の叡智を示すスキル。
肉体面での負荷(神性など)や英雄が独自に所有するものを除く多くのスキルを、A~Bランクの習熟度で発揮可能。
ニコラ・テスラ本人はこのスキルをあまり使用しない。

星の開拓者:EX
人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
神代の存在のみが有していた力を地上へ降ろし、文明を引き上げた彼は、EXランクを所有する。


【宝具】
人類神話・雷電降臨(システム・ケラウノス)
ランク:EX 種別:対城宝具


括目せよ!

神の雷霆は此処にある。さぁ、ご覧に入れよう!

古の神々よ、眠れ! 今や、我々こそが神話を紡ぐ!

人類神話・雷電降臨(システム・ケラウノス)』!!


生前の偉業と数々の超自然的伝説による神秘が昇華されたモノ。
真名解放前でもきわめて強力な電磁操作能力。
真名解放を行えば「限定的・擬似的な時空断層の発生」によって周囲一帯を破壊する。
数多の神話で語られる雷電神たちの再臨を思わせる猛威を地上へともたらす宝具の存在が、彼をアーチャーたらしめている。

攻防一体の宝具だが、燃費が良くない。あっという間にガス欠になるため、魔力残量には要注意。特に、真名開放による魔力消費量はあまりに莫大。
(ガルバニズムのスキルによって蓄電=魔力の補給を行いながら戦うのが、アーチャーとしての彼本来の戦闘スタイルとなる)


◆真名:二コラ・テスラ

19世紀~20世紀にかけて活躍した比類なき天才発明家。
数多の神話で神(自然)の伝説として語られる雷電の力を解明し、人類文明に「電気」をもたらした偉大な碩学のひとり。

交流電流・ラジオ・ラジコン・リモコン・蛍光灯・空中放電実験などの数多の発明、そして無線送電システムの提唱。
数多の功績により、トーマス・エジソンと対をなす偉大な発明家として名を残している。
発明王エジソンとは直流送電と交流送電のどちらが発電システムとして優れているかを巡って争った仲であり、その確執は「電流戦争」と呼ばれる。

そもそもの発端はエジソン電社に入社したテスラに対し、エジソンが交流電源で動かす事が出来たなら褒賞5万ドルを払うと提案した。
エジソンは出来るわけがないと高を括っていたが、テスラはこれを見事に成し遂げてしまう。
しかし交流を認めたくないエジソンはそれを冗談として済ませようとした。
その舐めきった態度に激怒したテスラはエジソン電社を退社し、直流陣営と交流陣営の紛争にまで発展したのである。
最終的にナイアガラ瀑布の発電設備にニコラの二相交流システムの採用が決定し、以降の発電システムは交流を主体としたものになった。

しかし、その天才性と「地震発生装置」「地球2分割破壊法」といった大言壮語。「フィラデルフィア実験」を初めとした数々の都市伝説によって、マッドサイエンティストとして語られ、またアインシュタインの相対性理論に反対するなどの判断ミスが妨げとなり、正当な評価をあまり得られないまま今に至る。


なお『エジソンとテスラはノーベル物理学賞の共同受賞者に決まりかけたが、双方が「「あいつと同じ賞なんかいらねえよ!!」」と意地を張って辞退したため受賞はならなかった』
――というエピソードが有名だが、これが史実かどうかには大きな疑問がある。
ノーベル財団が公表している記録からは2人が同時に候補になった事実は確認できない上、
(エジソンが候補になったのは1915年の一度だけ、テスラはそのずっと後の1937年のやはり一度だけである)
「共同受賞者のうち1人が辞退したため、もう1人も受賞しなかった」という例は他に無いからである。
まあこんな話が生まれるほど2人の不仲は有名だったということのようだ。
ただ固辞したエジソンメダルを後に貰ったり、1915年のニューヨークタイムズのインタビューで「エジソンは1ダースのノーベル賞に値する」と発言したり、
死後のエジソン評も過程を哀れんではいても結果を否定はしておらず、その実力は認めていたのかもしれない。
要するにアントニオ猪狩マウント斗羽みたいなものだろうか。

そして英霊としてのニコラ・テスラは、神罰の象徴である雷を地上に顕した現代のプロメテウスにして、壮絶にして華麗なる叡智の魔人である。
その功績によって星のカテゴリに分類される英霊であり、自らが拓いた電気文明の後の時代を「人類神話」と呼称。
旧き神話の存在を不要と断じる傲岸不遜にして堂々たる天才。
尊大で声もデカいが、根は紳士的で人類の幸福と発展を願う紛うことなき碩学者。
狂化されても尚全く揺るがない強靭な覚悟と信念、そして自らが道化役であろうとその役割を真面目に楽しむ度量の深さも備えている。
何気にキャス狐にも認められるほどのイケ魂の持ち主でもある。
天の力を引きずり落としたその逸話ゆえか、天と地のカテゴリの英霊に対して特攻を有する。
聖杯にかける願いは「ニコラ・テスラ世界システムを完成させること」。交流電流が空間そのものを行き交う新世界の到来である。

とにかく電気愛が強く、二十一世紀への召喚に対しては内心電気文明の最先端を見られると超ワクワクしていたのだが、
いざ召喚されてみたら世界は焼却されており、最も二十一世紀に近い特異点は勝手知ったる十九世紀。
ガッカリすると共に「こうなったら世界を救うしかない」と俄然やる気になっている。
……とはいえ、カルデア内のみとはいえ電気文明の発展に触れられることは嬉しいようで、
「電気だけに鰻登り」というテスラジョークをかましつつ、宝具を使って光量を上げてブレーカーを落としたりしている。
その姿を見ていた節電好きのフランちゃんが影でブチ切れていることを天才は知らない。

エジソンに対しては「悪鬼」「無駄な苦労を重ねる実戦派の凡骨」と呼び、
一方のエジソンからは「すっとんきょう」「机上の空論が好きな天才」と呼ばれる。
顔を合わせれば喧嘩を始める始末だが、お互いをライバルとして認めてはいる。

ちなみに巨乳好きらしい。お前球体苦手なはずなのにおっぱいならいいのか。
たとえ天や地の英霊でも麗しきレディであれば礼を尽くすにやぶさかではない。英国紳士だし。






◆ストーリーでは

  • 第4章「死界魔霧都市ロンドン」
魔霧を活性化させるため、『M』によって召喚され、付与された狂化スキルによってロンドンに止めを刺すために進撃を開始。
その雷電に共鳴して召喚された金時や玉藻の前を打ち破り、バッキンガム宮殿の直上にてその雷を魔霧に叩き込もうとした寸前、主人公達によって討ち取られる。


はは……! ははは、はははははははははは……!

いいや、そう残念と言う訳でもなかろうさ! 私は紛うことなき星の開拓者なれば!

真に、人類と世界の終焉など望むことはないとも。天と地の英霊は未だ以って邪魔ではあるが―――

世界の存続は我が雷電の文明の存続に他ならない! 礼を言おう、新たな神話を望む者ども!

希望の勇者たち! 現代に於けるゼウスたる我が身をよくも斃たおした!

なれば、素直に私は再び座へ戻るまで―――

はは! はははははははは!! それでは諸君―――


―――さらば!!


ちなみにこの後、エジソンに「こんな事があったのだが、私は息災だ。君にはこんな大冒険はないだろうエジソン君」とか挑発的にお知らせしたらしく、
主人公達がエジソンに目を付けられるきっかけを作った。
そこで出番は終了かと思われたが……


「―――――ハハハハハ!! 無様なり、無様なりエジソン!」

「所詮は凡骨、この私の前に立ちはだかる資格などない! 疾く、項垂れ消え失せるがいい!」

「…この…この忌まわしい声と…無駄な高笑いは…」

「ま、まさか…おまえは…」

「そのまさか、だ! この真の天才、星を拓く使命を帯びたる我が名は――――」

「すっとんきょう! ミスター・すっとんきょうかぁ――――――!!!」

「ニコラ・テスラ! である!」


  • 第5章「北米神話大戦イ・プルーリバス・ウナム」
まさかの再登場。
二十八柱の魔神柱の前に自爆を敢行しようとしたエジソンの前に颯爽と登場。
いきなりコント口喧嘩を始めながらも、一人では手に余る魔神柱を前に渋々協力し、雷電の力を持つ宝具を同調させ、魔神柱を封じる事に成功。
魔神柱はアルジュナの「破壊神の手翳」によって滅ぼされた。


「はっはっは! トドメを刺したのは彼の宝具だが、あの巨体を封じ込めたのは私の電気技術によるものだな!」

「妄言も大概にするのだなエジソン。貴様はあくまでバックアップ。補助にすぎん」

「あの怪物を封じたのはニコラ・テスラの雷電だ。いや、或いは全力であれば大陸ごと消し飛ばせたぞ?」

「…ふうむ。反論しようと思えばできるが…今の私は非常に気分がいい。そういうことにしておいてやろう」

「あん?」

「…何だ。貴様。やるのか」

「―――やる訳なかろう。凡骨如きの戯言に、私が耳を貸すはず―――」

「おっと、手が滑った」(バシッ

「おっと、電気が滑った」(ビリビリビリ

『………………』


∧_∧          ∧_∧
( ・ω・)=つ≡つ ⊂≡⊂=(・ω・ )
(っ ≡つ=つ     ⊂=⊂≡ ⊂)
./   )ババババババババ(   \
( / ̄∪           ∪ ̄\)



そして時代の修正が完了した後、主人公をマスターとして召喚される事を望み、消えていったエジソンと同じ事を思った事に苛立ちながら時代から去っていった。

エジソンが実装されてからは、イベントクエスト等でも基本的に彼とセットで登場する様になる。
その時のやり取りも「直流か交流かで張り合っている所をエレナが止めに入る」という風に半ばテンプレ化しているのが特徴。
その為一部のマスターは「またお前らかよ」とうんざりすると共に、「テスラはたまにはエジソンやエレナ以外のサーヴァントとも絡めよ」と彼の交遊関係を心配する声も挙がっている。


◆ゲーム上の性能

死界魔霧都市ロンドンのクリア後、ストーリーガチャに追加される、いわゆる「スト限」の星5サーヴァント。

「ガルバニズム」「星の開拓者」とNP関係のスキルを2つ持つ点が特徴。
これにより宝具を連発……とまではいかないが、1戦闘2、3回程度なら無理なく狙える。
また宝具にはスタン効果と天地のサーヴァント特効が付き、「天賦の叡智」による威力上昇も可能。
HP減少のデメリットもあるが、実用的にはほぼ気にならない。
その他、複合スキルである「天賦の叡智」「星の開拓者」の存在や★5の高いステータスもあり、大きな穴が無く戦いやすいサーヴァントである。

弱点としては、バフが確率であるのとカード性能はのきなみ平凡であること。
単純な火力で見ると、同クラスには上位互換の特効範囲を持つ火力自慢のAUOがいるために何かと低く評価されがちである。(AUOができることをテスラは確率で同じことできるとまで言われたりする)
しかし「星の開拓者」のNP50チャージや無敵貫通、防御手段を一切持たないAUOに比べてガッツや確率とはいえ防御バフを持つなどこちらの利点も少なくない。
火力自体も「天賦の叡知」のバフさえ成功すればそのAUOにもひけを取らないものである。
近代の科学者がギルガメッシュにせまるだけの火力を発揮できると考えればちょっとロマンがあるかもしれない。

比較的素直な性能をしており入るパーティを選ばない性能ではあるが、相性の良いサーヴァントとしてはクラスは異なるものの「天賦の叡智」の成功率を上げてくれるオジマンディアスや、HP回復手段を持ち、攻撃力も上げてくれるナイチンゲールダビデマンなどが挙げられる。
また、何かと手のかかる性能の新宿のアーチャーとの相性もかなり良い部類である。

…だが、敵として現れたときはその頼もしさが一変。
NPチャージ、無敵貫通、スタン、ガッツ…などの頼もしいスキルと宝具が全て最悪の形でマスター達に牙を剥き、アーチャー特有の短いスパンで宝具をバンバン撃つことから最強クラスエネミーと化す。
無尽蔵スキルで一ターン事に宝具を撃たれるというのもザラ。
あの悪名高いCCCコラボイベントではそれに加えてブレイクゲージまで付属し、クレオパトラと並んで悪魔のごとき強さを発揮した。
対抗策としては、幸い彼自身に無敵・回避スキルがないので、ダビデなどの回避スキルを持つサーヴァントを前線に置き、なるべく短期決戦を仕掛けるしかない。
主に槍兄貴ジャガーマン水着玉藻ちゃんなどが天敵である。

「バトル・イン・ニューヨーク 2022〜スペース・オデュッセウスvsニコラ・テスラ」の開催に合わせ、待望のモーション改修。
電撃のエフェクトが大幅にパワーアップしており、そこから様々な形で電撃を使った攻撃を行うようになった。
また、スキル使用時に「電流が流れた状態で椅子に座って読書する」という、
ラボでの実験風景を再現したモーションも追加された。
宝具演出では、前半に電流で電波塔ウォーデンクリフ・タワーを構成して、タワーの屋上へ浮かび上がる演出が追加された。

◆余談

  • バトルグラフィックにおける、片手を前に突き出した独特の立ち姿から一部界隈では平沢進との関連性をネタにされることも。
    というのも、氏の楽曲「夢みる機械」においてはテスラコイルを基にした楽器が用いられると共に、サビの部分で平沢がとるポーズがテスラのそれと類似しているが故である。

  • 没年からも分かる通り一部の反則キャラを除けば最も近代まで活躍していたサーヴァント。
    また、本人は英国紳士を自称しているが実はセルビア人であり、アメリカの市民権こそ持っていたがイギリスに住んでいたことは一度もない
    母国セルビアでは大英雄として慕われており、様々なところでテスラの名前を冠した施設が存在している。



さあ、実行するのだ! 項目神話・追記修正!

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最終更新:2023年04月17日 00:32