島田敏

登録日:2016/03/30 Mon 22:20:11
更新日:2024/01/15 Mon 12:35:34
所要時間:約 3 分で読めます





島田敏(しまだ びん)は日本声優・俳優・ナレーター。
1954年11月20日生まれ。新潟県新潟市出身。青二プロダクション所属。
本名・「島田敏(しまだ さとし)」。
妻は同じ声優の南杏子。『絶対無敵ライジンオー』では夫婦役で共演していたりする。

20代の頃に吹き替え声優の経験を経て『宇宙魔神ダイケンゴー』にてアニメ声優デビューした芸歴40年近くの大ベテラン。
現在は日本俳優連合の常務理事も務めている。


ドラゴンボールやYouTubeに慣れ親しんでいるWiki篭り諸兄なら、おつかいに行くブロリーの声をやっている人、と言えばピンと来るだろう。
ただ、声質の変化の影響で、今はあの声が出せないとのこと。

他には、ONE PIECEワポルフォクシー、あるいは少し古いがハリケンジャーのサタラクラあたりが有名どころだろう。
ガンダムマニアなら、もちろん『Z』のパプテマス・シロッコを真っ先に思い浮かべるに違いない。


正統派というよりはやや個性的な美声の持ち主で、冷徹な悪役から少年や青年、二枚目や三枚目キャラや老人役まで演じこなす。
というか、最近はだいたい三枚目


キャリア初期は美形キャラを演じることが多かったが
徐々にギャグキャラクターやコミカルな悪党も演じるようになった。
ハイテンションでギャングシーン演じるときの甲高い声は特徴的で耳に残る。

エルドランシリーズを始め、ロボットアニメに出演することが多い。
スーパーロボット大戦シリーズ』では『スパロボF』以降一般兵の声を多数あてており、プロデューサーの寺田貴信曰く「キング・オブ・スパロボ一般兵」。
特にヘタレ演技には定評があり、『Z』ではいかにも弱そうな雑魚兵からプライドは高いが追い詰められると一気にヘタれるエリート兵まで繊細に演じ分けている。
ファンからは「島田兵」の愛称で親しまれており、これになぞらえて有名声優の演じる雑魚が「(声優名)兵」と呼ばたり、逆に島田が演じるネームドキャラも「スーパー島田兵」「島田少年兵」等と勝手に兵士扱いされる事も。

ちなみにスパロボ以前にもガンダムシリーズでは一般兵として多数参加しており、かのジオングの足を飾りと言い張った兵士も劇場版では島田の声である。
逆襲のシャアではラー・カイラムのブリッジ兵として比較的出番が多い。
またその逆シャアでは「シャアに熱狂するコロニー住民」の声も充てているが耳に残る声で普通に目立つ

あまり知られていないが『風の谷のナウシカ』の終盤、王蟲の幼生を囮として運んでいるペジテ市民の若い方を演じているのは島田である。
ナウシカを打ち落とすよう命じられるが無抵抗でメーヴェの上に立ちはだかるナウシカにどうしても発砲できない、ためらう息遣いや「いやだ!…ラステルさん…!」の叫びはBGMも相まって非常に印象的。
他にも「(ウシアブを)即死させる!」等モブシーンにもいくつか出演しているので、気になる人は探してみよう。

美少女戦士セーラームーンシリーズ』では火野レイに恋するアニメオリジナルキャラクター熊田雄一郎を演じた。詳細はレイちゃんの項目を参照して欲しいが、セーラームーンS(第3シリーズ)10話のあずさ2号は必聴である。

鳥山明作品、高橋留美子作品の常連でもある。
ニコニコ動画などのネット界隈ではドラゴンボールブロリーも有名だろう。
その人気からドラゴンボール超 ブロリー公開時には旧作のブロリー作品を上映するイベント「ブロリーナイト」が開催され、島田敏もゲストとして登場した。

空豆タロウブルー将軍など、もともと古川登志夫の持ち役だったキャラクターへ起用されていた時期もある。

また、死去した松尾銀三や田中康郎、市川治、田の中勇、青野武、納谷六朗、田口昂、加藤治、後藤哲夫、八奈見乗児というベテラン声優から持ち役の一部を引き継いでおり(後述)キャリアの長さと実力で信頼されている証であろう。

ちびまる子ちゃん』のおじいちゃんことさくら友藏役を引き継いだ際は拍手喝采でスタジオに迎えられたのだとか。

同上で丸尾君の役でお馴染みの飛田展男と様々な作品で共演しており、2019年とあるクソアニメで飛田と共に40年以上の声優業で恐らく初となる女の子の役を演じる事になった。
アドリブは少なめだったがこっそり「1人用のポッドでかぁ?」と言ってるシーンがある。(相方の飛田もアドリブ少な目だが最後にブッ混んできた)

腰痛を患っているため、腹筋と背筋を鍛えるために水泳に通っている。

●エピソード

  • 昔はどちらかと言えば怒りっぽい、機嫌が悪くなりやすい先輩として知られており、後輩からは少し恐れられていたらしい。しかし一定の時期を過ぎてからは穏やかで優しい先輩になったとのこと。
  • ドラゴンボールと言えば、打ち合いシーンで行き着く暇もなく戦いの掛け声を続けるシーンがある作品である。島田はこういったシーンを長時間演じると頭が痛くなるタイプであり、超ブロリーで打ち合いシーンを数時間かけて撮り終えた後は、頭痛と疲労によりロビーでヘバッてしまったという。
    • ちなみにその打ち合いシーンを同じく演じた野沢雅子はそんな島田のことを「敏大丈夫か~?」と気遣い、背中を擦ってきたらしい(島田「恐れ多い!!」)。このシーンがあまりにしんどかったため、「野沢さんは頭痛くなったりしないんですか?」と聞くと「ううん、全然」と返してきたため、この人はレジェンド、最強だと思ったとのこと。

●主な出演作

ユーガー(宇宙魔神ダイケンゴー)※デビュー作
ブロリー、西の界王、バビディ、他(ドラゴンボールシリーズ バビディは改のみ)
ニコチャン大王、他(ドクタースランプ
パプテマス・シロッコ(機動戦士Ζガンダム)
中嶋剣(逮捕しちゃうぞ)
真実一郎(ハイスクール!奇面組
ペジテ兵、他(風の谷のナウシカ)
トッピー(宇宙船サジタリウス
ワポルフォクシー、デン、ビョージャック、霜月康イエ(ONE PIECE
ユダ北斗の拳
水乃小路飛麿(うる星やつら
大文字煎太郎(らんま1/2
絵師・紅達(犬夜叉
はづきの父(高橋留美子劇場)
熊田雄一郎(美少女戦士セーラームーン)
一般兵(島田兵)(スーパーロボット大戦シリーズ)
鉄剣十郎(剣勇伝説YAIBA
脇坂重彦、金谷峰人(名探偵コナン
ルーク・スカイウォーカーSTARWARS
クラスティ(ザ・シンプソンズ
瓜核スクライド
ステップニー(きかんしゃトーマス)※フジテレビ版
エルドラン絶対無敵ライジンオー元気爆発ガンバルガー熱血最強ゴウザウラー
小島勉、仁の父(絶対無敵ライジンオー)
レッドガンバー/流崎力哉、レツアーク(元気爆発ガンバルガー)
白金太郎、高木俊雄(熱血最強ゴウザウラー)
根元正、ビッグランダー/ランドバイソン伝説の勇者ダ・ガーン
ドインク勇者警察ジェイデッカー
小林星二金田一少年の事件簿
六の槍 サタラクラの声、ニュースキャスター〈巻之五十にて顔出し出演〉(忍風戦隊ハリケンジャー
キハーノ星のカービィ
ハーゲン聖闘士星矢
東北ミヤギ(南国少年パプワくん)
ジャッキー・グーデリアン、日吉明(新世紀GPXサイバーフォーミュラ
ドット、みみりんのパパ(しましまとらのしまじろう
悪魔ブエル川村(ゲゲゲの鬼太郎シリーズ)
ピピ美(ポプテピピック第14話Bパート青龍ver.)
宝田嘉樹(波よ聞いてくれ)
ネバタコス(Yes!プリキュア5 Go!Go!)
ケイ・マローン、サイトー(銀河烈風バクシンガー
ルクスン・北条(無限のリヴァイアス
ボコー、チャック・ソーンダイク(ソニックX)
シルバーハート/エージェント・シルバー(怪盗ジョーカー
渋川剛気バキ

●青野武から引き継いだ役

さくら友蔵(ちびまる子ちゃん
平賀源外(銀魂
神様ピッコロ大魔王(ドラゴンボール)
オールド・オスマン(ゼロの使い魔F)
ロディル(テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION テセアラ編)


●松尾銀三から引き継いだ役

ヘムヘム(忍たま乱太郎
ビフ(スクライド)*1



お前たちが追記・修正する意思を見せなければ俺はこのWikiを破壊しつくすだけだぁ!!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 声優
  • 声優項目
  • 島田敏
  • 青二プロダクション
  • 新潟県
  • 美声
  • イケメンボイス
  • 水泳
  • パプテマス・シロッコ
  • トッピー
  • エルドラン
  • ジャッキー・グーデリアン
  • ブロリー
  • 中嶋剣
  • 六の槍 サタラクラ
  • 銀ギツネのフォクシー
  • さくら友蔵
  • ルーク・スカイウォーカー
  • 島田兵
  • 落ちろ、カトンボ!
  • やってやる!やってやるぞ!
  • サンライズ御用達
  • 東映の常連声優
  • キング・オブ・スパロボ一般兵

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月15日 12:35

*1 松尾の没後放送された22話のみ担当。「オルタレイション」ではチョー(当時は長島雄一名義。)が担当。