劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

登録日:2016/03/11 Fri 01:27:28
更新日:2023/12/28 Thu 15:19:05
所要時間:約 20 分で読めます





時空を超えて、集結せよ。

究極のヒーロームービー、誕生!!



全仮面ライダー、集結せよ!!








※この記事はネタバレを大量に含みます。



『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』とは、2009年8月8日に公開された特撮映画である。
同時上映は『侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦』。
キャッチコピーはシンケンジャーと並んで「最強決戦、夏の陣。」

概要

特撮番組『仮面ライダーディケイド』の毎年恒例となった劇場版であり、史上初となる「全主役ライダー集結」という暴挙快挙を成し遂げ、TVや新聞などでも大きな話題となった作品。
今でこそ珍しくもないが、当時は「独立した世界観を持つ平成ライダーが共演出来るわけない、ましてや昭和ライダーとも共演するだなんて絶対に有り得ない」というのが、ファンの中での共通認識だったため、本作の情報が解禁された際はガチで大きな反響を呼んだ。
また、現在のお祭り映画では定番となった「野っ原であらゆる組織の怪人軍団を千切っては投げ千切っては投げ」というお約束を作った映画でもある。
(昭和作品では世界観が同一だったのでこういう事が出来たが、平成では『ディケイド』がTVシリーズで各世界を旅して橋を架けたおかげで可能となった。)
他にも、TVシリーズで事前に貼られていた伏線と思しき描写の回収や、シリーズ初の劇場版限定フォームも本作から登場する。


また、賀集俊樹&倉田てつをが友情出演している他、リ・イマジネーションライダーマン/結城丈二を『ディケイド』のOPを手掛けるGACKT氏が演じている。

これらの話題性もあって、最終的に興行収入成績は19億円を記録。2023年の『シン・仮面ライダー』に抜かれるまで14年間ライダー映画興行収入1位だった。

「テレまんがヒーローズ」にて漫画版が掲載され、特撮ファンでもある藤沢真行氏が担当した。
単行本はテレビ版の紹介漫画と『超・電王』の漫画版と本作に描き下ろしを大きく加えたものが「スーパーヒーローズ」3巻として発売されている。


なお、『仮面ライダーディケイド超全集(下巻)』では、TVシリーズ第29話(アマゾンの世界編)と第30話(最終章)の間に起こった出来事として扱われている。
一時期はパラレルだとか言われていたが、現時点では本当にそういう流れになっているのでそれに従うことにする。

『ディケイド』はあらゆる世界(A.R.WORLD)を渡る放浪者・門矢士の終わらない旅を描いたロードムービーであり、本作の舞台となる『ディケイドの世界』は彼が生まれ育った世界ということになる。
だが、『ディケイド』自体めちゃくちゃ難解な設定の作品なだけあって、この映画はゴールではなく、
あくまで真のゴールとなる『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』への道標である。

ディケイドにより世界が繋がったことで、次回作『仮面ライダーW』より主人公・仮面ライダーWがゲスト出演している。
これ以降、一部作品を除き、映画やTV本編終盤で次回作主人公が先行登場するのが恒例行事となった。



あらすじ

光写真館の背景ロールが、また新たな絵を映し出した。
そこに描かれた洋館を眼にしたキバーラは、廊下で見かけた写真の下に士たちを誘う。
その写真を見た士は突然記憶を取り戻し、愛車マシンディケイダーを駆り盲目的に「記憶」の先へと駆け出していく。
士とユウスケ、夏海の三人が辿り着いた先は背景ロールに描かれたそれに酷似した洋館。
その中でピアノを弾く謎の美少女は、士を見るなり「お兄ちゃん!」と叫び駆け寄ってくる。

森の中にたたずむ洋館は、士の生家・門矢邸だった。
妹・小夜との邂逅を果たし、全ての記憶を取り戻した士は、世界の崩壊を止めるべく
執事の月影と共に、「己の本当の使命」を果たすことを決意する。

「世界の崩壊を止める方法はただ一つ。最強の仮面ライダーを決めることです…世界でたった一人の!」

ディケイドの「旅の終わり」が始まる。
今ここに、総てのライダーの最強を決めるバトルトーナメントが開催された…!



登場人物紹介


光写真館

本作の主人公。記憶を失い光写真館に身を寄せていた、写真以外なら何でもこなす写真家。
様々な世界を巡り怪人たちと戦ってきたが、「ディケイドの世界」に戻ることで記憶を取り戻した。
バトルトーナメントではアマゾン、RXと対戦する。何気にバイオライダーを攻略した史上2人目の男。
全ライダーとのバトルトーナメントを制した士は、かつて敵対していた大ショッカーの大首領として返り咲く。
…ノリノリで仲間を裏切るも、直後に腹心の謀反でターン終了、行き場を失って写真館にノコノコ帰ろうとするが、
夏みかんに拒絶されてボッチで泣きべそをかくなど、再起に至るまでは目に余るゴミクズ&ヘタレっぷり。

漫画版では大首領に関するエピソードは基本的にカットされている。

光写真館の孫娘。毎回毎回、電波人間タックル張りにひどい目に遭うが、今回もその運命からは逃れられない。
海東や鳴滝と共に仮面ライダー軍の結成に奔走する。
漫画版の冒頭ではディケイドとクウガアルティメットフォームが死闘を繰り広げる夢を見ていた。

士と共にライダーバトルトーナメントに参加するが、V3スクリューキックからディケイドを庇い変身解除、リタイアした。
大ショッカー大首領となった士に裏切られて夏海共々追われる身となり…。
士とクウガの株が下がると同時に、どこまでも友のために戦い続けるユウスケの株は上がる映画だと思う。
そして新最強形態ライジングアルティメットに変身するも、スペックでは圧倒的に勝っているはずのシャドームーンにボコボコにされた。
未だにネタにされ続けるユウスケは泣いていい。



  • 光栄次郎
光写真館の館長。冒頭で昼間から酒盛りをしている陽気なじーちゃん。
突然地下から出現した大ショッカー要塞を目の当たりにして夏海を心配し駆けつけるが、地獄大使に跳ねのけられてしまい、
そのショックで記憶を取り戻しどこからか飛んできたマントによって二代目(?)死神博士として覚醒させられてしまう。

  • キバーラ
冒頭と終盤にしか出番が無いトリックスター。


門矢家の人々

  • 門矢小夜
士の妹。早くに両親を亡くし、士を親代わりに幼少期を過ごした。
世界を巡る能力を手に入れた兄に放置されたことを悲しんでいた。
異世界を行き来することはできないが、別の世界を映しだす力を持ち、士の世界移動能力を目覚めさせる結果となった。
ドビュッシーの『月の光』_巣から飛び立てない雛の歌をピアノで奏でている。

門矢家のダンディな執事。
世界崩壊を止めるべく、士にライダーバトルトーナメントの開催を唆した。
名前からして正体バレバレであり、RXがディケイドとの戦いで敗れて撤退した際には露骨にガッカリしていた。


時空の旅人

ライダートーナメントに勝手に参加させられる(ただしシード枠)が、お得意の口八丁手八丁で棄権した。
大ショッカーの同時多発テロ発生後、他の世界の仮面ライダー達を戦列に加えようとする。
最終決戦ではファイズの世界で披露した高速移動で怪人軍団を薙ぎ倒していき、イカデビル戦ではブレイドブレードを振るった。
今作では彼の持つディエンドライバーは元々大ショッカーが開発した装備ということが明らかになった。

大ショッカーの専横に腹を立てている。後にスーパーショッカーや新生大ショッカーの幹部になるんだが。



以下ネタバレ















大ショッカー

月影の正体。ジャキンジャキンガシャンガシャンというやかましい足音まで再現されている。
変身しても声はキンタロスにはならない。泣けるで!
小夜を唆して大ショッカー大首領のお飾り神輿として担ぎ上げた士を斬り捨て、自ら創世王を名乗り二代目大首領として君臨した。
ディケイド=士のことは世界を繋ぐ体のいい存在としてしか見做していなかった奸臣。
小夜が自我を取り戻すと直々に出陣しディケイドとクウガ暴走態(ライジングアルティメット)二人の攻撃を手玉に取る。
しかし、Wに大ショッカー本部要塞のビルに叩きこまれ、オールライダーキックの前に本部要塞ごと崩れ落ちた。

大ショッカー大幹部。かつての地獄大使とは別人で、鎧の色も金から黒に変わっている。
ビールでガラガラとうがいをすることでガラガランダに変身する。
右腕の蛇鞭でライダーたちを苦しめたが、RXに鞭を切り払われて接近されてリボルクラッシュされた上、
同じく太陽昆虫繋がりのカブトにクナイガンで脇腹を切り裂かれ、
オマケに1号・2号のダブルライダーキックを喰らって吹っ飛ぶと言う凄まじいライダーリンチを受け、
最後は「偉大なる大ショッカー、大万歳!!」という断末魔を挙げて爆散した。
なお、怪人態の声優はリュウタロス(※出ません)役の鈴村健一氏であり、これ以降もガラガランダ役は大概このお方である。
人間態を演じた大杉漣氏はライダー生誕45周年記念映画『仮面ライダー1号』でも地獄大使を演じることとなった。

大ショッカー大幹部にして怪人作りの名人。どこからか飛んできたマントを着用することで栄次郎が変身する。
スルメイカとビールを掲げることで変身する。いや、冗談じゃなくマジで。
やたらゲソゲソイカイカうるさいでゲソ。地上人のくせに海底人のマネしてるじゃなイカ。
必殺技はスルメイカを砲弾のように放つ「イカ爆弾」。恐らくは原作でイカデビルが隕石をコントロールしようとしたのがモデルか。
ディエンドの銃撃を受けて怯んだところにブレイドと電王の斬撃を受け、更に弱点のエンペラにディケイドの斬撃を受けて吹っ飛んだ挙句、
三大FARの同時攻撃(モモタロス曰く「俺達の必殺技・ファイナルアタックバージョン」)を喰らい、配下の怪人どもと共に纏めて爆発四散した。
が、幸い本人は無事だったらしく、何事も無かったかのように復帰している(怪我はしている)。
「んなアホな」と思うかもしれないが、実際『仮面ライダー』作中でもピラザウルスイソギンジャガーは元の人間に戻っているし(両者ともに一点集中のキックを受け変身装置を破壊されたというものだが・・・)、
次の作品以降はメモリブレイクシステムが導入されたことで変身した人間を怪人から元に戻すことが出来るようになっているので、
この映画そのもののトンデモさに比べれば微々たる問題である。

が、漫画版ではモノホンのワルということに変更され、ガラガランダやシャドームーン共々綺麗さっぱり消し飛び生死不明に。
まさか作者も次の映画まで登場するとは思っていなかったのかもしれない。

  • 大神官ビシュム
月影によって兄を憎む気持ちを増大させた小夜が変身した姿。正体が翼竜の大怪人であった原典『BLACK』Ver.とは異なり、
おじいちゃんの死神博士や後の鳴滝のゾル大佐ドクトルGのように『メタ的に役割をおっかぶせられた存在』とでもいうべき扱いであり、
身体的には人間のまま。「地の石」でユウスケの体内に埋まる霊石アマダムを暴走させ、ライジングアルティメットに変えてしまう。
ライアルをTV電話代わりにして士をネチネチと責め立てるシーンが印象的。

  • 仮面ライダークウガ ライジングアルティメット
ビシュムによって暴走させられたクウガの最凶形態。「究極の闇」を「超えた」姿*1*2。ビシュム曰く、最も邪悪なライダー
肉厚なボディ、ジャラジャラとした金の装甲、釣り上がった怒り肩、歪に枝分かれした角など、
とんでもなくモリモリにボリュームアップしたインフレ上等の造形が特徴で、グロンギの長:ン・ダグバ・ゼバに更に近づいた印象。
覚醒時は黒い複眼のダークアイ状態で、この時は意識をビシュムに乗っ取られている。
オリジナルを超えたメチャクチャなスペックを誇り、六人ライダーを一蹴し一撃でディケイドを変身解除まで追い込むなど強いことは強いが、
ビシュムが士に対し本気を出せなかったこともあって生身の士を仕留めることが出来ず、
そこで力を使いすぎたのか正義の心を取り戻したレッドアイ形態ではシャドームーンとの戦いでも防戦一方
……とここ一番というところで不完全燃焼に終わってしまった感も強く、批判やネタ扱いにも事欠かない不遇なフォーム。
冬映画『MOVIE大戦2010』ではアルティメット(ダークアイ)の姿でディケイド激情態と一戦交えることになった(まあ、DC版冒頭の夏海の悪夢でRUは出てないんだけど)。
スーパーショッカーとの決戦においてはディケイド 最強コンプリートフォームにより再びRUに変身。
こっちでは他のライダーとは異なりライジングアルティメットナックルを繰り出しているのが印象的。
後に『仮面ライダーウィザード』の特別編では最終決戦にてこの形態に変身している。
バトライド・ウォー創生』では、ユウスケにライジングフォームが無かったので五代クウガはライジング4色+アルティメットを、
ユウスケクウガは基本4色+RUを使えるようになっている。

  • ジャーク将軍(声:加藤精三)
大ショッカーの大幹部。27話でクライシス帝国が大ショッカーに協力した、とあるので恐らくそこで加盟したと思われる。
「ディエンドライバー」の出自が判明してすぐのシーンで、ディエンドを「ディエンドライバーを盗み出したコソ泥」と罵り、森の中で追い詰めるが、
大ショッカーの世界征服を完全に否定する覚悟を決めた士に剣を弾き飛ばされ、最後はディエンドのディメンションシュートで消し飛ばされた。

ジャーク将軍直属の部下。特撮のお約束「最強必殺技に全力で突撃してくる空気の読める悪役」。
ガニコウモルは量産されているらしく複数体登場している。

恐らく不完全体。後に最強最悪の怪人として蘇ることとなる(別個体かもしれんが)。

  • アークオルフェノク
一応大幹部なんだろうが、電王に張り倒されディケイドに一蹴されとロクな目に遭わず、後者は予告編でも使用された。
最後はイカデビル共々三大FARで消し飛んだ。

  • コブラ男ガライ
一応大幹部なのだろうが上記のFAR祭りの巻き添えを受けて昇天。

  • バットファンガイア・リボーン
一応大幹部なのだろうが最早モブ。

  • その他の怪人の皆さん
ほぼ平成怪人しかいないのは勘弁。
+ クリックで表示しますが別に覚えなくていいです
ジャガーマン
シオマネキング
ズ・メビオ・ダ
メ・バヂス・バ
メ・ギノガ・デ
ズ・ゴオマ・グ究極体
ゴ・ガドル・バ電撃体
クラブロード クルスタータ・パレオ
アントロード フォルミカ・ペデス
クイーンアントロード フォルミカ・レギア
バッファローロード タウルス・バリスタ
○サイコローグ
○シアゴースト
○レイドラグーン
○スティンクバグオルフェノク
○ワイルドボアオルフェノク
○ペリカンオルフェノク
○バタフライオルフェノク
○ジラフオルフェノク
○スラッグオルフェノク
エレファントアンデッド
ギラファアンデッド
○ダークローチ
○カッパ
○バケネコ(親子)
○ヒトツミ
○コレオプテラワーム アエネウス
○コレオプテラワーム クロセウス
○コレオプテラワーム アージェンタム
○ジオフィリドワーム
キュレックスワーム
○サブストワーム
カッシスワーム クリペウス
○アルビノレオイマジン
NEWモールイマジン
○ラットファンガイア
○サンゲイザーファンガイア

+ 以下は漫画版に登場した怪人
○ドクモンド
○ハサミジャガー
○ナイフアルマジロ
○タイホウバッファロー
○獣人吸血コウモリ
○ゲンゴロウ獣人
○イソギンチャク獣人
○ガメレオジン
○カイザーグロウ
○コマサンダー
○ドクガロイド
○カマキロイド
ズ・グムン・バ
○ズ・バズー・バ
○スネイルイマジン


一々語るまでもない有象無象の時間潰しの皆さん。
大ショッカー同時多発テロの時には戦闘員ミサイルに改造され、全世界にカミカゼ特攻して凄まじい被害を出した…哀れ。
あとデストロンの戦闘員も混ざってる。
これ以降もディケイドが登場するゲームではよく戦闘員ミサイルが登場する。

本作のラスボス。GODの大幹部にして、大ショッカーの最後の切り札。シャドームーンと共に本部要塞が崩落したと同時に現れた最大最強の敵。
Xが「あいつはキングダーク!」と反応しているが、実際原典の8倍近い体躯を誇り、
強力なビームやロケットランチャーで仮面ライダー達を虫けらのように蹴散らした…っていくらなんでもこりゃあんまりだ。
本作では原作のような中の人の描写はなかったが、漫画版ではシャドームーンが乗り込んで動かしている。


仮面ライダー

終盤の大ショッカー迎撃に際し、2号やV3と共に空のオーロラを突き破りサイクロン号に乗ってやってきた。
かつてのライバル・ガラガランダ相手に、頼もしい後輩たちと共に立ち向かう。

終盤の大ショッカー迎撃に際しサイクロン号で駆けつけた。
1号と最強タッグを組み、ガラガランダを迎え撃つ。

仮面ライダー、ブイスリャア!(←原作再現)
ライダーバトルトーナメントの決勝戦にてディケイドチームと戦うが、分身ディメンションキックの前に敗れる。
最終決戦に際し愛車のタイフーンに乗り駆けつけた。
漫画版ではなんと逆ダブルタイフーンまで使用している(しかし敗北してしまう)。

かつて大首領(士)に右腕を奪われた天才科学者。年齢不詳で妖しげな美貌の持ち主。
彼自身かつては悪に加担していた罪人であるが、現在は改心し弱者を守るためにその力を使っている。
月影に裏切られ、落剝した士に対し復讐を敢行しようとするが、死を逃避の手段と履き違えた士に対し怒りを覚え、
殺す価値すらなくなった士を「罪は消せない、背負って生きていくしかない」と叱咤し光線兵器「ブラスターアーム」で怪人軍団を焼き滅ぼした。
士を探して放浪している間の様子は本作のテーマソングのPV映像で確認できる。
公式設定によれば終盤の大ショッカー殲滅戦に参加しているライダーマンと同一人物。
カセットアームの付け替えが滅茶苦茶痛そう。
漫画版の決戦では士の前にシルエットで現れ、原典の姿に変身している。

ライダーバトルトーナメントで同じく水属性の棒術使いであるクウガドラゴンフォームと火花を散らした。
原作の神敬介本人なのか、ディケイド本編で語られた「Xの世界」のX変身者(神ケイスケとか?)なのか、あるいはその二つと異なる別人なのかは不明。
最終決戦ではキングダークを見た際に「あいつは!キングダーク!!」と真っ先に反応していたため、少なくとも出身世界での交戦経験はある模様。

TVに登場した「山本ダイスケ」と同一人物かどうかは不明(声の雰囲気は大きく違う)だが、海東に腕輪を取られても生きていたので少なくとも原典とは別人。
ライダーバトルトーナメント一回戦でディケイドと交戦、噛みつき・ひっかきを得意とするラフファイトで翻弄し、
「平成のアマゾン」の異名を持つ響鬼(ディケイド響鬼)に猛然と立ち向かうが、
最後はまさかのアマゾンキック*3とディメンションキックのぶつかり合いに負けて敗退した。
最終決戦ではやたらモールイマジンをボコボコにしていた。モグラ獣人じゃないよ。
漫画版のカバー下では戦いを終えて元の世界に帰ろうとしていた時にジークと出会いトモダチになった。

ライダーバトルトーナメントで、電気カブトムシ繋がりのブレイドと闘う。
「でもストロンガーに電気攻撃してもベムスターの腹にビーム当てるようなもんじゃないの?」とか突っ込んではいけない。
漫画版では終盤でブレイドと抜群のコンビネーションを見せた。

ライダーバトルトーナメントで主役でもないのに参加していたイクサ相手に立ち回る(イクサが「素晴らしき“青空”の会」に所属しているため)。
最終決戦ではキバやレジェンド3と共に開幕ライダーキックを放ったり、怪人達に空から急降下キックをお見舞いする活躍を見せた。

ライダーバトルトーナメントの決勝戦に出場した。
クウガ時代から積み重ねたCG技術の進化持ち前の身軽さで戦場を駆けまわり、クウガとディケイドを翻弄し、最終決戦では戦闘員共を殴り倒す。

銀幕デビュー作。龍騎と戦った。
一見スーツの色くらいしか共通点が無いように見えるが、ZXの主題歌タイトルは『“DRAGON” ROAD』である。

後述のRXとは別人。本編に登場した「BLACKの世界」の光太郎である。
ライダーバトルトーナメントの決勝戦に出場したが分身ディメンションキックを受け敗退。最終決戦ではRXと違いあまり目立たなかった。

前述のBLACKとは別人。おそらくは多分本編に登場した「RXの世界」の光太郎と思われる。
(ただし、リボルケインの光り方などにオリジナルを思わせる描写がある為、RXの光太郎は原典の南光太郎である可能性もある)
ライダーバトルトーナメント2回戦でディケイドと対戦する。
TV本編27話ではピカリとも光らなかったリボルケインが本作では青白い閃光を纏い、
原作では殆どやらなかったリボルケインによるチャンバラをディケイドと繰り広げる。
一対一でディケイドと戦ったライダーの中では善戦したが、3フォーム全てを使うも倒される。
RXがやられた際には月影は表情を曇らせていた。
最終決戦ではダブルライダー&カブトと共闘。ガラガランダの触手攻撃に三人が怯む中、一発も被弾せずにリボルケインで触手を切り裂き本体にダメージを与える等相変わらずの強さを見せつけた。
漫画版ではシャドームーンの手から小夜を救い出した。

怪人じゃないぞ! 本編では一度も使用していない「真ライダーキック」を初披露。
ビデオでは怪人の顔つきだったが、本作以降はソフトな顔つきになっており、扱いもましになる(だが本作の特番では出演者にネタにされたが)。

Jじゃない方。最終決戦ではX、ストロンガーと共闘し、迫りくる怪人共を崖から落として行った。

御本人(ただし、アギトでの戦闘シーンは翔一役の賀集利樹氏の都合で別の人が声を担当している)。

ライダーバトルトーナメントではZXをミラーワールドを駆使したワープ戦術で翻弄する。
本人は既に死んでいるはずだが、ディケイド最終回でまさかの「本物」が復活を遂げたので城戸真司本人かもしれない。

最終決戦に際しファイズブラスターにFFRさせられ、かつての仇敵アークオルフェノクを粉砕。
漫画版ではトーナメントにおいてストロンガーと対戦している他、終盤ではアクセルフォームに変身しカブトと共に1000倍速で怪人どもを撃滅する。

ライダーバトルトーナメントでは同じ電撃カブトムシのストロンガーと鎬を削った。(漫画版ではスカイライダーと思しき相手と空中戦を繰り広げた)
最終決戦ではブレイドブレードにFFRさせられる。

最終決戦では音撃棒で怪人どもを焼却処分した。

最終決戦において、同じく太陽の名を冠するRXと抜群のコンビネーションを見せた。怪人を倒した後はお馴染みのポーズを決めたりと相変わらず強者っぷりを見せていた。

モモタロス本人による直接変身。
最終決戦では「俺!参上!」をやろうとして戦闘員に妨害されたりキバアローを放ちイカデビル一派を仕留めたりした。一応剣士なんだからブレイドブレード担当にしたれよ、士。
決戦後に元の世界へ戻る際、「もう呼ぶんじゃねえぞ、俺はんだ」というメタな台詞を吐いた。
漫画版では海東と共にどう見てもバレバレなショッカー戦闘員に紛して大ショッカーの陰謀を暴く。気付けよ周囲も。

最終決戦ではレジェンド3やスカイと共にクインテットライダーキックを放つ。
イカデビル軍団との戦いではキバアローにFFR。かつて共に戦った(?)電王と共に怪人軍団を粉砕した。
漫画版では同じく本能丸出しなアマゾンとタッグを組み悪党どもを蹴散らすシーンが描かれている。

なぜか登場。ライダーバトルトーナメントでは同じく青空を代表するスカイライダーと戦った。最終決戦には来てくれず。
主役ライダーに混ざってのトーナメント参加から、一部のファンによる考察では「キバのリイマジ世界の一つとして『イクサの世界』があるのでは?」という説がある。

ディエンドが勝手に呼んだ。
しかしサイコパス殺人狂とやさぐれ男がこんなお祭り騒ぎを放っておくわけもなく、あっという間にルラギッて大ショッカー側に着こうとした。
ちなみにこの2人の声優はご本人であり、両者とも『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』で共演している。

王蛇とキックホッパー迎撃のためにディエンドが召喚した。
ジェノサイダー呼ぶつもりですか、その組み合わせ

グレートマジンガー方式で番宣のために登場。
自らを「仮面ライダー」と名乗っているため、第4話からディケイドと再会するまでのどこかの時間軸から来たと思われる。
左翔太郎役の桐山漣氏は超が付くほどの『仮面ライダーBLACK』シリーズのファンであり、シャドームーンとの戦いの際には黒いボディに真っ赤な目のジョーカーサイドがシャドームーンに対し台詞を言い放つなどの粋な演出が目立つ。
次番組補正もあってシャドームーンを軽々手玉に取り、ヒートジョーカーのパンチで怯ませた後、ヒートメタルのメタルシャフトでぶっ飛ばして要塞の壁に叩きつけた。
雑誌媒介用に取られた特写ではディケイドとタッグを組んでシャドームーンと対峙しているものがあった。
この時のディケイドとの邂逅が、翔太郎にとって忘れることのできない冬の戦い、そして地下帝国バダンとの決戦を齎すこととなる。
ちなみに劇場公開版では「メモリチェンジしてもボディサイド側のメロディが流れない」「フィリップとの会話でも右目と額のシグナルが発光しない」等、『W』TV本編との細かい相違点があったが、ディレクターズカット版ではきちんと修正されている。
漫画版では登場しない代わりにディケイドとクウガがシャドームーンに善戦している。
なお、絵コンテ担当のなかの★陽氏によると、本作の制作時点では『W』の準備がまだあまり進んでいなかったらしく、脚本段階では「名称未定の新ライダー」として別紙扱いとなっており、登場シーンは後日に纏め撮りしたとのこと。

ディエンド曰く「僕のとっておきのお宝」。…モノ扱いかよ。
最初からジャンボフォーメーションで参戦し、キングダークと壮絶な戦いを開始する。
最早その光景はライダーではなくウルトラマン。いや原作からしてそんな感じなんだけどさ。









  • 仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム ジャンボフォーメーション
キングダークの猛攻の前に追い詰められたディエンドが、ディケイドをFFRさせることで作り上げた「ジャンボディケイドライバー」を使い、
Jが変身…いやJに合体? することで生まれた奇跡の形態。
キングダークを圧倒し、更に「ファイナルカメンアタックフォームライド」のライダーカードで
全てのライダーが変身するライダーゲートを通ったジャンボディメンションキックを放って悪の野望に引導を渡した。
(漫画版ではページ数の都合上、Jが召喚された途端に「ばっちこいディエンド!」みたいな感じで即座に変身している)



余談

『仮面ライダー バトライド・ウォー2』では本作の再現ステージが登場。
天突く巨体のキングダーク相手にたった一人で挑むというステージであり、『W』以降の怪人軍団もワラワラ登場する。


『グレイトバトル フルブラスト』ではディケイドシナリオの再現ステージとして大ショッカー本部要塞が登場。
シャドームーンとの戦いはおろか、戦闘員ミサイルや落とし穴まで再現している。
壁に思いっきり「DCD」って書いてあるのにみんな無反応なんだけど。





「これからも俺は追記・修正を重ねていく。その先に、完全な記事を求めてな。旅は終わらない」

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最終更新:2023年12月28日 15:19

*1 基本4フォームに対するライジング同様、黒のクウガに雷の力という理屈のパワーアップ表現なのだが、実際は電気ショックの影響で黒のクウガの力の片鱗が発現したのが「ライジング」なのでこれは原典の設定的には明らかにおかしい。あくまでリイマジクウガにのみ適用される例と見るべきか。

*2 勘違いされがちだがおかしいのは「ライジング」という名称の由来のみであり、RU自体は外付けアイテムによりさらに強化されたフォームである。原典の電気ショックの件も合わせると、アマダム自体が外的要因により変質しやすいと考えられるので特におかしくはない。

*3 原作では大切断祭なのでほとんど使用せず、カタツムリ獣人とモモンガ―獣人との戦いで使用されたレアな必殺技