表彰状(笑っていいとも!最終回)

登録日:2016/02/03 Wed 19:32:50
更新日:2024/04/07 Sun 23:41:52
所要時間:約 7 分で読めます








タモリ「さあ参りましょう、ゲストです。ビートたけちゃんです、どうぞー」





本項目では、2014年3月31日に放送された『森田一義アワー 笑っていいとも!』の最終回におけるテレホンショッキングで、ゲストのビートたけしが読み上げた表彰状、およびその後のトークについて説明する。



表彰状


平日の昼を彩る長寿番組「笑っていいとも!」も、この日の8054回目*1の放送を以って最後となった。
この日のテレホンショッキングにゲストとしてセットにつまづきながら現れたのは、フジテレビのロゴを紋とした着物を着たビートたけしであった。


登場するなり、この日のために表彰状を用意したことを明かすビートたけし。
しかし、たけしのことを知る視聴者は、表彰状と聞いた時点で嫌な予感がしたはずである。というのも、たけしは過去に二代目林家三平・国分佐智子夫妻、飯尾和樹の結婚式で、祝辞を読み上げるという体でブラックジョークを多数仕込むという芸(?)を披露していたのである*2


そして、たけしは表彰状を上下逆に持ち「じょうしょうひょう…」と読む小ボケを挟みつつ読み上げ始めた。
以下にその驚愕の全文を記す。


表彰状 タモリ殿


長らく「笑っていいとも!」の司会を務めてきたタモリさんに私から表彰状を贈りたいと思います。
ちなみにこの表彰状は全てゴーストライターが書いたもので、私とは一切関係がないことをご了承ください。

本日は32年間続いた国民的長寿番組「笑っていいとも!」の最終回という晴れの日に、世界的人気映画監督であり、高額納税者人気タレントでもあり、更に総理大臣にしたい男5年連続ナンバーワン、上司にしたい男3年連続ナンバーワンという人気と実力を兼ね備えた超一流タレントである私を呼んでいただき、誠にありがとうございます。
私と「笑っていいとも!」の思い出といえば1983年2月、理屈ばっかり言っていた田中康夫が気に食わず、生放送中に乱入し首を絞め上げたこと。
その結果翌日のスポーツ新聞には「たけし 心身症」と書かれてしまったことは、今となってはいい思い出です。

「笑っていいとも!」といえば「いいとも青年隊」も忘れるわけにはいきません。
かつて女を騙し金をせしめ、詐欺恐喝で訴えられたH賀研二さん。
パチンコでマンションを買ったと威張っていたK保田Aつしさん。
いまだ「世界 ふしぎ発見!」でしか姿を見ることのないN村真さん*3
更には「いいとも青年隊」卒業後ホームレスになってしまったK田健作さん*4
そして全く売れなかった萩本欽一さんのところのあさりど、などなど数々の一流タレントを輩出してきたことを忘れてはいけません。

そして何といってもこの番組の名物コーナーであるテレフォンショッキング*5
友達を紹介するという名のもとに、いきなり電話をして出演をお願いするという斬新な企画でありました。
しかしながら女優の矢田亜希子さんが大竹しのぶさんを友達として紹介した時、思わず「はじめまして」と言ってしまった
これを聞いた時、私はショックのあまり耳が聞こえなくなりました
そしてまた、得意の作曲活動を諦めなければいけない事態に陥ってしまいました。
改めて芸能界というのはヤラセの世界だなあと痛感した次第でございます。

そして「笑っていいとも!」を語る上で32年間の間、初めて新宿に来た番組観覧の田舎者を相手に何もやらず、間抜けな芸人に進行を任せてきたタモリさんに触れないわけにはいきません。
かつてあなたはヘルスの呼び込み、オレオレ詐欺の出し子、パチンコ屋のサクラ、フィリピン人との偽装結婚の斡旋などを経て芸能界に入り、イグアナの形態模写、4か国語麻雀、意味不明なハナモゲラなどの卓越した芸で一部のエセインテリの集団から熱狂的な支持をうけ、あれよあれよという間に国民的人気番組の司会者にまで上り詰めました。 

しかしそんな「笑っていいとも!」も今日で終わってしまうのかと思うと、私としては残念でなりません*6
ただ明日からはO倉智昭さんの「被っていいとも!」という番組が始まると知った時、思わず、私はその時思わず聞こえなかった耳が回復し、今では歪んで聞こえるまでになりました
最近では新垣さん*7との一度壊れた友情も復活し、いまでは2人で元気に作曲活動に勤しんでいます。
ですからタモリさんも何の心配もすることなく、二流とも三流ともつかない芸人しか出ないといわれている「タモリ倶楽部」に全精力を注いで頑張っていただきたい。


2014年3月31日 「A女E女」*8復活を望む会会長 イジリー北野*9


とこのように、放送当時ゴーストライター問題で話題となっていた佐村河内守氏関連のネタを随所に仕込みながら、青年隊のその後やテレホンショッキングの友達紹介のウラなど番組の暗部(?)に言及するブラックジョークてんこ盛りの内容であった。


ちなみにたけしが表彰状を読み上げる間にタモリが入れたツッコミはこちら。
  • 人気と実力を兼ね備えた超一流タレント…→タモリ「何しに来たw」
  • 田中康夫の首を絞め上げた→タモリ「表彰状じゃないじゃんw」
  • 青年隊について→タモリ「何が言いたいw」
  • O倉智昭さんの「被っていいとも!」→タモリ「やめなさい!www


表彰状を読み上げ終えたたけしは、タモリに青山葬儀場割引券、紙おむつ一年分、ゲートボール高級スティック、都バス無料券、3D入れ歯交換券、多磨霊園永代供養権と次々に目録を贈った。
タモリ「(都バスは)もう無料(タダ)だよ、俺はw」


その後のトーク


  • たけしは前身の番組である「笑ってる場合ですよ!」に出演しており、その後継の番組である「笑っていいとも!」についてもたけしへオファーが来ていたが、事務所が断った模様。というのも、たけし曰く「お化けが出た」と番組を休むようになったこともありハナから相手にされてなかったらしい。
  • たけしが母親の墓参りをしようとしたところ黒い影が横切ったが、それはお化けではなくゾマホン・ルフィンであった。律儀なゾマホンはたけしよりも命日をよく覚えていたという。
  • タモリ「霊感はあるの?」→たけし「ない!(即答)」
  • お化けうんぬんは建前であり、前日に酒を飲んで疲れたせいで仕事を休むことがあった。テレビ会社も休んでも来週来ればいいと悠長に構えていたという。
  • しかし、たけしもタモリも体調不良で倒れそうと言ったら「現場行って倒れましょう」と返されたことがあった。たけし曰く「現場行って倒れりゃギャラ半分出ますからって。俺を背負おうとするんだよ」
  • かつてテレビの絶頂期にたけしは「漫才? それ何が面白いんだ」などと言われたことがあったが、その後漫才ブームが到来、同じ人物から「たけちゃーん」「もう笑っちゃった君」と声をかけられたりした。当然たけしは心の中で「バカヤロー」と思った。
  • タモリ共々「お前らは5年もたない」などと言われたが最終的に2人とも生き残った。たけし「俺はタモさんだけダメになればいいって思ってたw
  • 今後平日の空き時間が増えるであろうタモリに対したけしは囲碁の会でも紹介しようかと提案。タモリは平日の朝からビールを飲むような生活になって7月には死ぬんじゃないかと冗談を言い、目録の永代供養権などに改めて感謝していた。
  • 話題は前回*10のゲストであった黒柳徹子に移る。かつてテレホンショッキングに出演した際43分間喋り続けるという伝説を残した黒柳であったが、前回は時間を守った。たけし「あの人ここ(背中)にチャックついてんじゃないの?
  • また、たけしはかつてテレビ朝日の入口(後日放送されたテレ朝の特番での話から、当時「徹子の部屋」の収録が行われていた旧六本木センターと推測される)近くに楽屋があった黒柳が「徹子の部屋」に出て欲しい芸能人が通りかかると楽屋から出てきて捕まえたというエピソードを披露し、黒柳を地グモみたいな人と形容した。
  • タモリが大橋巨泉の名前を出すと、たけしはすかさず「あ、あのジジイはしょうがないよー」。タモリは巨泉が「おいタモリ、(お前の番組)出てやるよ」と声をかけてきたというエピソードを披露。通りがかりの久米宏にも「出てやるよ」と言ってたようで、巨泉を田舎のニワトリみたいな人と表現した。
  • 一方たけしはゴルフをした際巨泉が他人の声や物音をやたら気にするため周囲は息を止めて待つ必要があり、自分が打つ番になる頃には疲れていたという。
  • 恒例のx/100アンケートでは「宝くじで10万円以上当たった人」というお題で100人中1人と予想したが実際は5人おりタモリストラップ獲得ならず。タモリが「100万円以上」と指定したら1人、「500万円以上」と指定したら0人となった。
  • これまで宝くじを大量に購入してきたというたけしは「どうにかして見つけ出して半殺しに…」とコメント。
  • そして最終回にもかかわらず、明日の友達を呼ぶという体でたけしが懐から取り出した紙に書かれていた番号にテレフォンアナウンサーの生野陽子が電話をかけた。
  • たけし「もしもーし」→???「はいよ」→たけし「あのー、佐村河内ですが」→???「あ、どうも新垣です
  • たけしのボケに乗ってみせた電話の声の主は明石家さんまであり、電話越しながらBIG3で共演する形となった。最終回でありながら最後はいつもの「いいとも!」で〆。さんまの喋りの歯切れが悪いことからタモリとたけしはさんまが寝起きだったと推測した。





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最終更新:2024年04月07日 23:41

*1 番組終了時、ギネスの認定員により生放送バラエティー番組放送回数最多記録に認定された。

*2 これをやる場合、隣にいるたけし軍団のガダルカナル・タカがツッコミを入れ続けるスタイルを取る場合もある。

*3 「ふしぎ発見」以外にも後番組「バイキング」にレギュラー出演するなど、前述2名に比べると初代青年隊の中では一番成功した人ともいえる。

*4 当の本人が実家で番組を視聴しており、家族みんなでこの場面で噴き出していたとか。

*5 テレフォンショッ「ピ」ングと聞こえたためかタモリさんはジェスチャーで違うアピールをした。

*6 ここではたけしが残念ではありませんと言っているようにも聞こえ、そのせいかここでも観覧席から笑いが起こっている。

*7 たけしは新垣をあらがきと誤読していたが、正しくはにいがき。

*8 1997年10月~1998年3月に放送された同局のお色気番組。テレビ東京系列の「ギルガメッシュないと」に対抗して作られた番組だが、過激すぎて即刻打ち切りになったある意味伝説の番組

*9 前述の「ギルガメ」の司会を務めていた、イジリー岡田が元ネタ

*10 3月28日の金曜日。