戦艦少女

登録日: 2015/12/29 Tue 11:29:41
更新日:2022/11/07 Mon 11:26:03
所要時間:約 34 分で読めます




旧き世界と決別するため

広大な海の戦女神たちはここに蘇った

再びあなたと共に戦うために


戦艦少女』とは、中国・上海のゲーム会社「幻萌网?」(通称「幻萌」。英名「MoeFantasy Network」)によって開発、運営されているスマートフォン用アプリ。
ジャンルは艦隊育成シミュレーション。対応機種はAndroid、iOS。
2015年現在、原語版(中国語版)以外の配信は行われていないが、国外版の配信も決定している。

ファンの間で用いられている非公式愛称は「艦N」。
由来はタイトルの中国語読み「ジャンジェンシャオニュ(ピンイン表記:zhan jian shao n?)」と、中国のファン間で用いられている『艦これ』の非公式愛称「艦C」から。

以前は「派趣科技」(通称「P7」。英名「Patch Games」)という会社が運営を担当していたが、そのP7が様々な問題行動を起こしたこともあり、現在は幻萌が自社で運営も行っている。
また、上記のとおり中国のゲームであるが、サーバーは台湾に存在する。
これらの詳細については旧運営問題でググってね。




基本概要

プレイヤーは艦隊司令官(提督)となり、主に第二次世界大戦期に実在した世界各国の軍艦が擬人化した美少女キャラクターを集めて艦隊を編成し、「深海軍」と呼ばれる謎の敵艦隊と交戦しつつ艦隊の育成・強化・改造、資源やアイテムの備蓄を行い、最終的に世界最強の艦隊を作り出すことを目指す。
――と、こう説明すると日本のブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』とそっくりだが、それもそのはず。
このゲームの開発スタッフ(というより「幻萌」)は『艦これ』のファンを堂々と公言しており、このゲーム自体、そんな『艦これ』に対するリスペクトを目的に開発されたゲームだからである
(どれぐらいファンなのかというと、「これまで行われてきたイベントは、全て全海域難易度「甲」でクリアしている*1」と言えば、そのハマりっぷりも察せるだろう)
そのため、サービス開始当初は『艦これ』との類似点が非常に多く、ネット上でもそれまで中国や韓国で生み出されていた様々な『艦これ』パクリゲー同様、「パクリのひとつ」として扱われることがほとんどであった。
(ほぼ同時期にリリースされ、本家「艦これ」に逆抗議・百度の艦これ掲示板を買収・あまりの悪質さにDMMが本気で対抗措置を取り、最終的に中国人オタク達の抗議によって叩き潰された等、悪い意味で話題を集めた中国製の完全海賊版「艦娘国服」の風評被害を受けてしまったと言う面も大きい)
しかし、当時のそういった「パクリゲー」が『艦これ』から画像やBGMなどを文字通り盗用していたのに対し、本作は全て一から作成された完全なオリジナル作品であり、バージョンアップの度に徐々に『艦これ』との差別化が図られ、現在では基本的なシステムが類似しているだけの完全に別物な作品となった
こうした理由から、中国のみならず日本、台湾、韓国、アメリカ、タイなど世界各国で徐々に人気が出始めており、2015年には北米で毎年6月に行われている世界最大のゲームショウ「Electronic Entertainment Expo」(通称「E3」)にも出展された。
先述のとおり、外国語版の配信もすでに決定しており、それによってさらなる人気、知名度の向上が期待されている。
そしてついに2016年10月24日、戦艦少女日本語版がサービス開始となった。

なお中国では昨今「皇牌机娘(日本名:ソラヒメ)」等、戦艦少女の影響を強く受けたリスペクトゲームも出ていたりする。

登場艦艇

先述したとおり、主に第二次世界大戦期に実在した世界各国の軍艦をモデルとした美少女「艦船」が多数登場する。
『艦これ』との相違点として、日本海軍が主体の『艦これ』と違い、「世界各国」という謳い文句のとおり、登場するのは第二次世界大戦時の連合国・枢軸国の海軍艦艇だけにとどまらないという点が挙げられる。
トルコ海軍、チリ海軍、果てにはモンゴル海軍の艦艇まで登場する。
また、現在までに実装されている艦船も、メジャーな艦艇から一部のミリオタしか知らないマニアックな艦艇まで非常に幅広い。
主だったものを挙げるだけでも――

【アメリカ海軍】
レキシントン級航空母艦(レキシントン、サラトガ)
ヨークタウン級航空母艦(ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネット)
エセックス級航空母艦(エセックス)
コロラド級戦艦(コロラド、メリーランド、ウェストバージニア)
アラスカ級大型巡洋艦(アラスカ、グアム)*2
ギアリング級駆逐艦(ギアリング、ジャイアット、フランク・ノックス、パワー)
ガトー級潜水艦(アルバコア)

【イギリス海軍】
ネルソン級戦艦(ネルソン、ロドニー)
クイーン・エリザベス級戦艦(ウォースパイト)
キング・ジョージ5世級戦艦(プリンス・オブ・ウェールズ)
ライオン級戦艦(ライオン)*3
ヴァンガード級戦艦(ヴァンガード)
アドミラル級巡洋戦艦(フッド)
レナウン級巡洋戦艦(レナウン、レパルス)
G級駆逐艦(グローウォーム)
ブラックスワン級スループ(アメジスト)*4
ロバーツ級モニター艦(ロバーツ、アバークロンビー)

【日本海軍】
扶桑型戦艦(扶桑、山城)
伊勢型戦艦(伊勢、日向)
高雄型重巡洋艦(高雄、愛宕、摩耶、鳥海)
吹雪型駆逐艦(吹雪、白雪、初雪、深雪)
陽炎型駆逐艦(陽炎、不知火、黒潮、雪風、嵐)*5
秋月型駆逐艦(秋月、涼月)

【ドイツ海軍】
ビスマルク級戦艦(ビスマルク、ティルピッツ)
ドイッチュラント級装甲艦(ドイッチュラント、アトミラール・シェーア、アトミラール・グラーフ・シュペー)*6
アトミラール・ヒッパー級重巡洋艦(アトミラール・ヒッパー、ブリュッヒャー、プリンツ・オイゲン)
エムデン級軽巡洋艦(エムデン)
1934型駆逐艦(Z1)
1934A型駆逐艦(Z16)
UボートVII型(U-47、U-81)

――こんなにいる。
また、記念艦や博物館船となって今もなおモデルとなった軍艦が現存しているものも何隻か実装されている
※現在の「艦これ」ではIowaが「維持整備のもとで現存している船の艦娘」であるが、当時は登場していなかった。

一部の主要なキャラクターの詳細については、こちらの項目を参照。

タイトルの表記について

日本のネット上では度々「『戦艦少女』ってタイトルなのに戦艦が少ない。タイトル詐欺だ」などのコメントが見られるが、中国語における「戦艦」とは軍用艦艇全般を指す言葉(すなわち日本語でいう「軍艦」に相当する言葉)であるため間違った表記ではない。
なお中国語では「戦艦」は「戦列艦」、「巡洋戦艦」は「戦列巡洋艦」といい、ゲーム中もちゃんとそう表記されている。

ゲーム内容

ぶっちゃけると、ゲームの基本システムはリスペクト元である『艦これ』とほとんど共通している
ただし、『艦これ』とは操作性が違うものや、『艦これ』には存在しない機能も存在する。

母港

ゲームにログインした際に一番最初に訪れる場所。
その名の通り、プレイヤーが司令官として指揮している軍港だが、所々に民家と思わしき建物も存在する。
そのため、もしかしたら民間の港町に部隊が駐屯しているだけという可能性もある。
ここから後述する一連のコマンドを選択・実行し、出撃や編成、建造、強化などを行う。
基本的に第1艦隊の旗艦が画面に表示されるが、特定の艦を常に秘書艦として表示させることも可能。このゲームにボイスが実装されていないのでつっついても喋ったりはしないが、一部の艦船にフキダシで台詞を喋る機能が実装されており、それが表示される。また、戦闘中にも様々な台詞を口にする。
『戦艦少女R』にバージョンアップ後、長らくこの機能はオミットされていたが、Ver.2.2.0から復活した。
また、画面左上の提督レベル表示の部分をタップすることで執務室に行くことができる。模様替えなどの機能は無いが、時間帯によって風景(窓の外の景色や机に置いてあるものなど)が変化する。

出撃

母港で選択できるコマンドのうち、一番上に存在するオレンジ色のアイコン。
文字通り、艦隊を戦いの場に送り出すためのコマンド。
海域に出撃し敵艦隊との海戦を行う「出撃」、他のプレイヤーの艦隊と対戦する「演習」、艦隊をおつかいに出す「遠征」、史実の海戦をモデルとした編成の敵艦隊と対戦する「戦役」の4つのモードがある。

【出撃】
編成した艦隊と共に海域に出撃し、待ち受ける深海軍(深海棲艦にあらず)の艦隊を撃破して海域の攻略を目指す。
海域には経路でつながれた各種のマスがあり、1マスずつ進めていく。(全ての海域に下記5種類が存在する訳ではない)
  • 赤マス:敵艦隊が潜んでいる(なお、後述の戦術迂回ができるマスとできないマスがある)
  • 緑マス:資源を獲得できる
  • 紫マス:資源を消費してしまう
  • 青マス:何も起こらない
  • ボスマス:その海域の最深部にあり、主力艦隊(ボス)が待ち受けている
艦隊がボスマスに到達し、主力艦隊との戦いに勝利すればその海域はクリアとなる。
ただし、一部の海域には戦力ゲージが存在し、主力艦隊の旗艦にダメージを与えてゲージを減少させていき、最終的にゲージを0%*7にした状態で旗艦を撃沈しなければクリアとならない海域も存在する。

艦隊は戦闘を1戦行う毎に最大値の20%(ゲーム中ではゲージ2マス分)の燃料と弾薬を消費し、夜戦を行った場合は弾薬のみさらに追加で10%消費する。
燃料が少なくなると戦闘中の回避率が減少することに加え、艦隊内で1隻でも燃料が0になった艦船が出ると母港へ強制撤退となる。
弾薬は少なくなると戦闘中敵艦に与えるダメージが減少し、だいたい5戦目くらいになると戦艦でもまともに敵艦にダメージを与えられなくなる。
そのため、いかに最短ルートでボスマスに到達するかが海域攻略の大きな鍵である。

1-5を除く全ての海域には必ずルート分岐が存在し、艦隊の編成、もしくはランダムで進行するルートが決まる。
ルート分岐の条件は分岐時に画面上に表示されるため、希望していたルートから外れてしまった場合は母港帰還後に艦隊を再編成して再チャレンジしよう。
(主な条件として、艦隊内の特定の艦種の数艦隊の索敵値の合計値艦隊の速力などがある)
まれに、分岐条件が完全にランダムだったり、特定条件で外れるのは固定だが行きたい方向にいけるかはランダムな場所も存在するが……こういう場合は、羅針盤――ではなく乱数の神様に祈ろう

戦闘の発生するマスにおいては最初に索敵判定が発生し、これに成功すると戦闘開始前に敵艦隊の艦船と陣形を確認することができる他、戦闘中艦隊の命中率と回避率に+5%のボーナス補正が付く。索敵判定は索敵値の合計の比較で決まるので、索敵が成功しない場合は偵察機や電探の搭載も考えよう。

さらに、道中の赤マスのうち特定の箇所(中心の丸の色で判別がつけられる)では、索敵が成功しなおかつ敵艦隊の速力がこちらよりも遅かった場合、「迂回」というコマンドを実行することができる。
この「迂回」を試みた段階で燃料を10%消費するが、成功すればそのマスの戦闘を回避することができる
もちろん、失敗した場合は従来通り戦闘に突入し、燃料と弾薬をさらに通常戦闘分(20%)消費することになってしまうというリスクがある。
(成功率はこちらの艦隊が敵艦隊よりも速ければ速いほど上がるため、狙う場合は速力30ノット以上の高速艦で艦隊を編成するのがほぼ必須となる。逆に言うと「水雷戦隊などで出撃し、道中はひたすら迂回する」というのも戦法のひとつではある……というか、かつてはそれがマストであるイベントマップなどもあった。)

道中の戦闘で旗艦以外の艦船が大破すると、進撃か撤退かを選択する際に「艦隊内に大破状態の艦が含まれております!」という内容の警告文が表示され、「進撃」のアイコンが赤くなる。大破したのが旗艦の場合は、戦闘終了後に母港へ強制撤退となる。
ここで警告を無視して進撃した場合、システム的なセーフティが外れて該当艦の耐久が0になり得る状態となり、耐久が0となった場合、その艦は強制撤退となる。こうなった場合、ロストなどこそないものの艦隊の全艦船からの好感度が減少するペナルティが発生する。
好感度はフレーバー項目ではなく実際に艦に補正がかかり、かつ上げにくいものであるため注意する必要がある。

【演習】
プレイヤーの提督レベルと近いレベルの他プレイヤーの第1艦隊と対戦するモード。
対戦できるプレイヤーはランダムで選出され、00:00、12:00、18:00の計3回入れ替わる。*8
一度に5名のプレイヤーが選出されるため、1日に最大で15名のプレイヤーと対戦できるということになる。
この「演習」における戦闘は、ダメージを受けたり、撃沈されたりしても戦闘終了後に戦闘開始前の状態に戻るうえに、燃料、弾薬、艦載機(ボーキサイト)を消費しない非常に経済的なものであるため、レベリングに最適である。

ただし、戦闘で得られる経験値は通常の戦闘同様、戦闘結果のランクによって変動するため、大量の経験値を稼ぎたい場合はきちんと相手に勝てる編成で挑む必要がある。特に演習ではこちらのセーフティネットが外される……つまり普通に一発轟沈するので、そういう意味でも通常戦闘より厳しい。
ただし、相手艦隊の艦船のレベルが高ければこちらが敗北してもある程度の経験値は手に入るので、その点は安心してほしい。

【遠征】
艦隊を一定時間おつかいに出して資源を調達するこのゲームにおける資源調達の要。
遠征の種類によっては資源の他に確率でアイテムを入手できるものもある。
現在のバージョンでは最大で24種類の遠征があり、所要時間は最短のもので15分、最長のもので12時間。
演習同様、艦隊の資源(燃料と弾薬)は消費しないが、経験値を得られない
その代わり、海域における通常の戦闘と同様に好感度が上昇することがあり、その発生確率は戦闘よりも若干高め。

各遠征には出撃条件が定められており、この条件を満たしていない艦隊はその遠征に出撃させることができない
(条件例:艦船数5隻以上、旗艦レベル5以上、艦隊内に1隻以上の軽巡洋艦と2隻以上の駆逐艦)

また、「大成功」が発生することがあり、これが発生すると通常よりも多めに資源を獲得できる他、アイテムを入手できる遠征の場合は100%アイテムが手に入り、本来はその遠征では入手できない資源を(雀の涙程度だが)手に入れることができたりする。
(例:普通はボーキサイトが手に入らない遠征でボーキサイトを10入手)
「大成功」が発生する確率は、遠征に出した艦隊の艦船のレベルが高ければ高いほど上がるため、余裕がある場合は高レベルの艦船を積極的に遠征に出すと良い。

ちなみに、第1艦隊も遠征に出せる
アップデートにより遠征専用の第5~8艦隊が実装されたため常に4艦隊を遠征させつつ出撃・演習用に4つの艦隊が組めるようになった。
艦隊を出撃させた遠征を途中で中止(キャンセル)することも可能である。

【戦役】
第二次世界大戦における史実上の海戦をモデルとした敵艦隊と戦い、勝利することで資源とコア(核心)(改造に必要なアイテム)を得ることができるモード。
1日に8回まで挑むことができ、挑戦回数は00:00にリセットされる
4つの海戦にそれぞれ「普通」「困難」の2つの難易度があり、合計8つのステージがある。
各海戦毎にそれぞれ得られる資源とコアが異なり、コアを入手できるか否かはランダムとなっている。

難易度「困難」のほうが得られる資源とコアを入手できる確率が高い(「普通」で20%、「困難」で60%)が、その分敵艦隊も強い。
さらに、難易度「困難」では遠征と同じく出撃条件が定められており、こちらは編成における艦隊の順番まで指定されているため、ステージによっては通常海域を攻略するよりも難しいものもある。
(条件例:旗艦は巡洋戦艦、2番艦は戦艦、3、4番艦は重巡洋艦、5、6番艦は駆逐艦)

扱いとしては通常の出撃による戦闘に準じる。また、戦闘結果のランクが高いほどクリア報酬で獲得できる資源も多い。

泊地

母港で選択できるコマンドのうち、「出撃」の対になる位置に存在する青いアイコン。
艦隊の編成修理補給装備の変更を行うためのコマンド。

【編成】
その名の通り、母港に所属する(プレイヤーが所有している)艦船から艦隊を編成する。
1艦隊につき最大6隻まで編成できる。所有できる艦隊数は最大4つ。
やり方は一隻ずつ所定の場所の艦を入れ替える通常編成と、1番艦から順に選んでいく簡易編成がある。入れ替える時の手間に応じてお好みで。

【修理】
文字通り、戦闘でダメージを負った艦船を入渠(ドッグ入り)させて修理するコマンド。
ドッグは最初から2か所あり、課金によって4か所まで拡張可能。
(……ところで「入渠」「ドッグ入り」と表記しているが、商店で売られている課金アイテムの「修理ドッグ拡張」の画像を見る限り、明らかに風呂である。それも西洋式のバスタブ。)

艦種、レベル、回復量によって入渠時間と消費する燃料と鋼材の量が増加するが、入渠を一瞬で終わらせるアイテム(快速修理キット)も存在する。基本的には遠征でかき集めることになるが、一応課金での購入も可能。

【補給】
戦闘で消費した艦船の燃料、弾薬、艦載機を補充するためのコマンド。
補給が必要な艦船(上記3つのうちいずれか1つでもMAXではない艦船)をタッチすることで、母港で備蓄している資源を消費して補給を行う。
燃料と弾薬、艦載機は全てまとめて補充されるため、「燃料、弾薬どちらか一方のみ補給する」ということはできない。
通常の補給の他に、艦隊に所属している艦船の補給を画面タッチ1回で終わらせることができる「全補給」というのもある。

【装備】
艦船に搭載している兵装を変更するためのコマンド。
装備の組み合わせなどによって変動する要素はないため、空母以外は純粋にパラメーターの増減のみを考慮したので問題ない。*9

また、注意しなければいけない点として、「艦載機以外を積んだ場合、そのスロットの艦載機数は0になる」「艦載機数0のスロットに艦載機を積んだ場合、改めて補給コマンドで艦載機を補充しなければならない」というのがある。安易な艦載機おろし、ダメ、絶対。
また、艦載機ごとにアルミの消費量が違う為、コストを考えた場合一概に強い艦載機で固めればいい、ともならないのもポイント。

ちなみに装備登録機能があるので、これによって状況に応じた装備の呼び出しが可能である。

建造

母港で選択できるコマンドのひとつで、「出征」と「編成」の左側にある青いアイコン。
艦船の「建造」と「解体」、装備の「開発」と「廃棄」を行うためのコマンド。

【建造】
その名の通り、資源と建造設計図を消費することで新しい艦船を造り出すことができる。
各資源を30-999の範囲で投入でき、用いる資源の投入率によって建造できる艦種が変わる。
建造のためのドッグは最初2つあり、課金で4つまで拡張できる。

なお、このゲーム独自のシステムとして「建造日誌」という機能がある。
これは簡単に説明してしまえば、「自分も含む全プレイヤーの過去100件の建造記録(履歴)」で、誰がどのようなレシピでどんな艦船を建造できたかを知ることができる。
その中で気に入ったレシピがあれば、自分で試してみることも可能なだけでなく、各々の記録の左側にある☆マークをタッチすれば「お気に入り登録」され、登録した建造記録は登録されている限り以降履歴から消えることがない。
また、建造された艦船のレアリティ毎に記録をふるい分けることも可能なので、特定のレア艦の建造を狙う時は非常に活用できる。

まあ模倣したレシピで必ずそのレア艦を建造できるとは限らない(プレイヤー自身のリアルラック次第だ)が……

【解体】
不要な艦船を解体して資源を得るコマンド。
一度に最大50隻までまとめて解体でき、解体対象の艦船が装備を所持している場合、装備も一緒に解体するか、装備を外すかを任意で選択できる
(デフォルトでは装備も一緒に解体される)

【開発】
資源と装備設計図を消費して新しい装備を造り出すコマンド。
各資源を10-999の範囲で投入でき、資源配分によって開発できる装備が変わる。
開発のための工廠は最初2つあり、課金で4つまで拡張できる。

「工廠がある」と書いたことでピンときたかも知れないが、「開発」も「建造」のように開発完了までの残り時間が存在し、瞬時に開発を終了させたい場合は「快速建造工具」(バーナー)を消費する必要がある。ちなみにこれは建造と共用。

「建造」と同じく履歴機能である「開発日誌」があるが、こちらの使い方や詳細は「建造日誌」とほぼ同じ。

【廃棄】
不要な装備を廃棄して資源を得るコマンド。
最初に一覧で表示される装備の画像をタッチし、そこからその装備をいくつ廃棄するかを決定するという形式で行う。
解体や強化で自動で装備を外せることから不要な装備が貯まりやすいので、適宜廃棄していきたい。

改造

母港で選択できるコマンドのひとつ。
「出征」と「編成」の右側にあるある青いアイコン。
艦船の「強化」や「改造」を行ったり、特定の艦船が保有するスキルの覚醒・向上を行うためのコマンド。

【強化】
艦船同士を合成して、「火力」「雷撃」「装甲」「対空」の能力値を文字通り強化するコマンド。
最初に能力値を強化したいベースとなる艦船を選択し、その次に強化のための素材とする艦船を選択して実行する。
素材となる艦船は一度に最大50隻まで選択できる。素材とする艦船を選択後、ベースとする艦船を変更することも可能。

艦船の上記4つの能力値にはEXP(経験値)が設定されており、素材を合成していくことでEXPが溜まり、それがMAXになることで初めて能力値が1上がるというシステムになっている。
各艦船の能力値には上限が存在し、それ以上は能力値を上げられない。ただし、このゲームでは強化で上げられる能力(火力、雷撃、装甲、対空)はレベルアップでは上がらないため、早い段階から強化は必須と言える。
能力値上昇に必要なEXPは各艦船毎に違うが、大体大型艦ほど必要な経験値は多くなる。

後述する「改造」によるクラスチェンジや「技能」によるスキルの覚醒・向上を行うと、それまで得たEXP(強化した能力値)はリセットされるので注意
なお、素材に用いた艦船が装備を所持していた場合、装備は自動的に外される

【改造】
一定のレベルに達した艦船を文字通り改造して性能を底上げ(クラスチェンジ)するコマンド。
改造が可能なのは「改」が実装されている艦船のみである。

改造を実行するためには資源の他に「コア(原語:核心)」と呼ばれるアイテムが一定数必要で、このコアは上述した「戦役」とデイリー任務のひとつで入手することができる。
(なお、後者はその日にどのコアが報酬となるかは完全にランダム)
コアには駆逐艦の改造に必要な「駆逐艦改造コア」、軽巡洋艦と重巡洋艦の改造に必要な「巡洋艦改造コア」、航空母艦と軽空母の改造に必要な「航空母艦改造コア」、戦艦と巡洋戦艦の改造に必要な「戦艦改造コア」の計4種類があり、それぞれに対応した艦種の改造に必要になる。
ただし、改造すると艦種が変わる艦船の場合はこの限りではない
(たとえば、改造すると艦種が航空戦艦になる伊勢の場合、改造に必要なコアは「戦艦改造コア」ではなく「航空母艦改造コア」である)

「改」となった艦船はグラフィックが更新され、ステータスが初期値・最大値共に大幅に向上する(ただし、強化は全てリセットされる)。
また、このゲームにおける「改」の最大の要素として「スキル」を獲得できるという点がある。
(最近はスフバートルのように未改造でもスキルを獲得できる艦船も登場するようになったが、これは現時点では極めてまれなケース。後おっちょこちょいのウィリアム・D・ポーターのように最初から「味方の運-10」なんてバッドスキルを持ってるやつもいるが、もっと稀。)
この「スキル」の詳細は後述する「技能」の項目で説明するが、これの恩恵もあり、改造された艦船はどれも皆「主力艦」と呼ぶに相応しい第一線級のスペックを誇る。

例:
綾波(ソロモンの鬼神):夜戦時に火力、雷撃、命中、回避を最大+30%し、かつ中破の影響(攻撃力-40%)を無視できる。
プリンス・オブ・ウェールズ(大西洋憲章):艦隊のイギリス艦及びアメリカ艦全ての命中を最大+7。自分が旗艦の場合は自身の受ける補正値を二倍にする。

その分、改造に必要なレベルやコアもそれなりの値・数が必要で、特に条件が厳しいものではフッドやビスマルクのようにレベル75以上、コア20個(+大量の資源)というベテラン・上級者プレイヤーでも骨が折れる条件のものもある。
(もちろん、条件が厳しいものは厳しい分、改造後のステータスと実装されるスキルもそれ相応のものなので、育てる価値は充分ある)

また、改造された艦船は優秀な装備を初期装備として持参してくることが多く、特にこのゲームではこの方法でしか入手できないレア装備が非常に多いそのため、一部の艦船は牧場の対象にされる。

持参品の中には、そのキャラクターのモデルとなった軍艦の史実やエピソード、小ネタを知っていると思わずニヤリとするものもある
最近では上述したフッドやビスマルク、さらにはケントのようにモデルとなった軍艦で飼われていた動物が装備として実装されるなんてケースも……

【技能】
一部の艦船が所有している「スキル」を覚醒・向上させるためのコマンド。
上述した「改造」で改になった艦船や一部の未改造艦船は固有アビリティである「スキル」が実装されている。

この「スキル」はレベル制で、Lv0~Lv3までの全4段階構成となっており、ウィリアム・D・ポーター及び雪風のものを除く全てのスキルはLv0(未覚醒)の状態からスタートする。
スキルをレベルアップ(覚醒・向上)させるためには、上述した「強化」により「火力」「雷撃」「装甲」「対空」の能力値を最大まで強化する必要がある。この強化を全てリセットすることと引き換えに、スキルのレベルが1上昇する。

そのため、スキルを所有している艦船のスペックをフルに発揮させたい場合は、「強化」を4周*10行わなければならない。
各艦船に実装されているスキルとその効果は様々だが、戦艦や空母は姉妹艦と同一のスキルを所有するパターンが多い。

また、一部の艦船はスキルを二種類持っており、スキルレベル上昇と同様の方法で切り替えが可能。
ただ、スキルレベルはダウンはしないが強化はリセットされるため、安易なコンバートはできない。

スキルはレベルが高ければ高いほどその効力を増して強力になるが、スキルを覚醒させるとその効果で何らかのリスクを負うようになってしまう艦船も存在するブリュッヒャーとかブリュッヒャーとか翔鶴とか……*11


任務

母港画面の下に表示されているアイコン群のうち、左から3番目に位置する青いアイコン。
いわゆる「クエスト」であり、「遠征」と並ぶ本作の資源調達源。

特定の艦船を艦隊に編成する「編成」、指定された海域で条件の達成を目指す「攻略」、その日のうちに指定された条件の達成を目指す「デイリー」、その週のうちに指定された条件の達成を目指す「ウィークリー」、期間限定で行われるミニイベントである「期限」の5種類からなる。
任務を達成すると、任務内容と共に掲載されている報酬を得ることができる。
ちなみに、一覧に表示されている任務は全て受注している扱いになるため、「任務忘れ」の心配はない。
また、ひとつでも達成された任務があると、母港画面において「任務」のアイコンの上に「」のマークが表示されるので、受け取り忘れの心配もないだろう。

なお、デイリー任務は3:00、ウィークリー任務は毎週月曜日に更新される。

ボーナス

母港画面の下に表示されているアイコン群のうち、左から2番目に位置する青いアイコン。
簡単に説明してしまうと、ゲームを遊んでくれているプレイヤーに対する運営からのご褒美を受け取れるコマンド。
「ログインボーナス」、「昇級ボーナス」、「課金ボーナス」の3種類からなる。

【ログインボーナス】
その名の通り、ゲームにログインしているプレイヤーに毎日1回支給されるご褒美。
「活動」の項目の一番上にあるコマンド。毎日0:00に更新される
もらえるものは、燃料鋼材快速修理キット弾薬ボーキサイト快速建造工具建造設計図の7種類のうちいずれか1つ。
1日目に7日目までもらえるもののリストが明らかになり、1周して再び1日目に戻るとリストが更新される。
最大の目玉は7日目で、この日のみ上記のアイテムに加えて+αのおまけが付く。これはなにがもらえるかは完全にランダムである。
だいたいの場合は大量の資源であるが、まれに課金アイテムである「精鋭損害管制チーム」(ダメコン)や「婚約指輪」、レア艦船1隻の時がある
プレイヤーの中にはこのログインボーナスで加賀やティルピッツといったレア艦船を手に入れたという者も少なくない。
同時に、「艦船を貰えたが、扶桑型や暁型など海域でゴロゴロドロップする低レア艦船だった」というプレイヤーも多いが……

【昇級ボーナス】
プレイヤーの提督レベルが一定の値に達した時に与えられるご褒美。
ボーナスを受け取れるのはレベル10以上時レベル20以上時レベル30以上時レベル40以上時レベル50以上時計5回
もらえるものは基本的に大量の資源とアイテムだが、2回目(レベル20以上時)に軽巡洋艦「ヘレナ」が、4回目(レベル40以上時)に航空母艦「サラトガ」が、そして最後である5回目(レベル50以上時)に戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」を1隻もらえる。
これら艦船はすでに全艦「改」が実装されており、所有するスキルは攻略において非常に重宝するため、実に報酬に相応しいラインナップである。

【課金ボーナス】
プレイヤーがはじめて課金を行った際に与えられるご褒美。
もらえるものは資源とアイテムと軽空母「レンジャー」。
しかし、このゲームは無課金でも十分遊べるゲームかつレンジャーも低確率ではあるが1-4のボスドロップで入手できるため、無課金のプレイヤーには全く縁がないコマンドである。
また、このボーナスを受け取ると「任務」にレンジャー改を編成する任務が追加される。

学院

アップデートで追加された新たな施設。
学習させる艦と戦術(追加スキル)をコアを消費することで設定し、戦闘で学習条件を満たし続ければ習得できる。
設定できる戦術の種類は担当させる教官によって異なり、教官はデフォルトではアイラ(ナビゲーター)。
また、戦利品イベントのアヴローラモデル・ヴィクトリーモデルを交換することでそれぞれアヴローラ・ヴィクトリーが教官として追加される。
習得できる戦術のアンロックには艦船自体のレベルも影響する。

習得できる戦術は与ダメージ増加・被ダメージ減少、回避率アップなどのオーソドックスなものが大半。
ただし、所持弾薬増加砲撃戦でのダメージ無効化雷撃の再実行などのぶっとんだ性能を持つものもある。
これらの強力な戦術は習得するのも大変で、最大レベルまで上げようとすれば莫大なコア(と出撃に伴う資源)が必要になる。
基本的にイベントでよく使用する主力部隊に絞って習得させていくのが吉。

食堂

上記の学院同様、アップデートで追加された新たな施設。
料理させる艦とレシピを指定し、要求された資源を消費することで一定時間艦隊全体にバフ効果を得られる。
レシピはイベントや家具の解体で得られるグルメ箱を開封することでランダムに入手可能。

基本的にバフ効果は所属国家やステータスごとに細かく分かれており、汎用性の高いものは少なめ。
ただし、その中でも小型艦船すべての獲得経験値が増加するトーストはほぼ常用できる汎用性を持つ。
デフォルトでは解放されていないので、とりあえずトーストを焼けるようになるまで箱を開け続けるのが定石。


二次創作について

公式こと幻萌はこのゲームにおけるストーリーや世界観、設定などは一切作っていない
(『艦これ』やフロムソフトウェア作品のように「設定はあるがあえて明かしていない」のではなく、本当に「はじめからなにも作っていない」)
これらについては「プレイヤー・ファン1人1人が自由に想像していい」というスタンスをとっている。
そのため、二次創作においては作家たちがそれぞれ独自に考えた『戦艦少女』の世界を生み出すことができる
こうした点はアメリカンコミックや一部のTRPGに似ているが、これらは「共通の設定のもとに展開されるシェアワールド」であるため、厳密には『戦艦少女』とはまた異なるスタンスである。

各キャラクターたちの人物像はゲーム中の台詞などからある程度は決まっているようだが、それでも「最低限」と呼べるレベルである。
公式絵師の中には自身がデザインを担当したキャラクターの詳細な設定も作っている者がいるが、それらも公式からは「あくまでもその作家さん内での独自設定」として扱われている。
(実際、この公式絵師たちが各々独自に作り出した設定でも、それぞれに食い違いや矛盾が発生している

ちなみに、『艦これ』とは違いファン活動の範囲であるなるば同人ゲームや同人グッズ、フィギュアなどの立体物の製作も許諾されている
無論、最低限守らなければならないルールもちゃんと存在するが――

『戦艦少女』の二次創作におけるルールについては、検索エンジンで「戦艦少女 二次創作 ガイドライン」と検索すれば出てくるため、興味がある人は是非一度目を通してほしい。


余談

このゲームに参加している絵師にはpixivに自身のアカウントを保有している者が多く、一部の絵師は幻萌から許可を得て『戦艦少女』のイラストや自らが手がけた公式グラフィックを投稿している。
……のだが、さらにそこから限られた一握りの絵師にいたっては、自らがデザインを担当したキャラクターも含んだ『戦艦少女』のキャラクターのR-18絵を堂々と投稿していたりする
あと、プロデューサーが萌え美少女化された挙句、それを題材にR-18イラスト*12を描かれちゃったり、おっぱいマウスパッドが作られちゃうゲームなんて本作ぐらいだと思われる。
こちらの絵師たち(あと公式)は日本と違い、かなりフリーダムなようだ。

某変態? 自分がデザインした子のR-18画像の投稿までは行ってないし、多少はね?




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最終更新:2022年11月07日 11:26

*1 『艦これ』非プレイヤーにもわかりやすく説明すると、全海域難易度「甲」となると場合によっては上級者でも手こずるを通り越して諦める場合すらある鬼畜難易度である

*2 ゲーム中では艦種は巡洋戦艦にカテゴライズされている

*3 史実では計画だけで終わった未成艦

*4 ゲーム中では艦種は駆逐艦にカテゴライズされている

*5 雪風は2015年12月現在、イベント限定海域のボスとしてのみ実装されており、自軍艦艇としては未だに建造、ドロップ共に解禁されていない

*6 ゲーム中では艦種は巡洋戦艦にカテゴライズされている

*7 ただし表示上小数点以下1桁まであるが、判定時には小数点以下は切り捨てられるため1%を切った時点でクリアとなる。

*8 中国語版の場合、時差により+1時間のずれが生じる。

*9 強いて言うなら対空装備のみ少々ややこしい要素が入るのだが、ぶっちゃけ気にせず適当でも全く問題ない。

*10 ウィリアム・D・ポーターのみ3周。まあ彼女の場合そこまでやって得られるのがバッドスキルを帳消しにすることだけなのだが……。

*11 ブリュッヒャーのスキルは「自身のクリティカル率及び被クリティカル率を上昇させる」というもの。この為改にはしてもスキルをつけずに運用するプレイヤーもいる。翔鶴は装甲空母でもないのに航空攻撃から味方を庇うスキル。こちらもだいたいにおいてマイナスなので付けない運用が多い

*12 不具合が起こったりイベントが難しすぎたりすると、公式絵師が筆頭になってこれをネットに投下する「鈴蘭無惨」なる風習もあったりする