うたわれるもの 偽りの仮面

登録日:2015/10/05 Mon 15:00:17
更新日:2024/03/24 Sun 21:16:35
所要時間:約 29 分で読めます




うたわれるもの 偽りの仮面』(Utawarerumono: Mask of Deception)とは、『うたわれるもの』の正統続編にあたる、ADVパートがメインのSRPGである。
販売・開発元はアクアプラス。PS3/PS4/PSVitaの3機種で展開されていたが、2020年1月からはSteamでも展開されるようになった。
シナリオは菅宗光、暮羽松葉、まるいたけし、涼元悠一、中村浩二郎。

概要

2002年以来の続編となる本作。当初は『うたわれるもの2』という仮題で開発中であることを公表し、更にそこから長い期間音沙汰がなかったが、2015年9月24日にようやく発売された。

世界観は一緒だが、前作の舞台と海一つ隔てたところにある大国「ヤマト」を主な舞台とする。
大体前作から十数年後の話になる。

物語としての繋がりはあると言えばあるが、前作は前作で完結しているとも言えるので今作からでも十分楽しめる。
無論前作をやっていれば更に楽しめるのは間違いないが。

登場キャラも舞台となる国が違うので基本新キャラ。前作キャラも出るには出るが、物語の根幹には関わらないゲストキャラのようなものである。

本作は『うたわれるもの』シリーズ三部作の2作目であることをスタッフが明かしている。
発売が情報公開からやたらと遅れたのも、本作と同時に『二人の白皇(ハクオロ)』の方のシナリオも考えていたためだそうだ。
なお、『二人の白皇』は本作の約1年後の2016年9月21日に発売された。Steam版は同時発売。
感が鋭い人は気付いただろうが、三部作の内の2作目である今作は、ぶっちゃけもの凄く続きが気になる場面で終わる。
ここから1年以上待つのはかなりの地獄であったであろう。


登場人物

主人公一行


どうしてこうなった・・・

本作の主人公。武器は鉄扇。年齢不詳だが、見た目は青年。
例によって記憶喪失で、雪道でぶっ倒れていたところをクオンに助けられる。
自分の名前すら覚えていなかったので、クオンから彼女の祖国に伝わる偉大な皇の名の一部を命名される。

子ども以下の体力と身体能力(中盤以降は流石に改善)で、力仕事はからっきり駄目。
あまりにもの惨状から、クオンからはきっと体力が落ちているんだと思われたがそんな事はなかった。
一方で頭の回転は早く、クオンが算術と呼び梃子摺っていた四則計算を暗算で即答できる。ていうかそもそもその程度問題とすら認識していない。

当初は力仕事が無理なら頭で稼げばいいとクオンは思っていたが、文字が読めないという致命的なことが発覚し断念(こちらも頭は良いので後に改善される)。
しかし右近衛大将オシュトルに直属の隠密として働くことを提案され、以後は隠密の中心人物として行動する。

性格は前作のハクオロとは正反対といえる怠け者でおよそ勤勉とは言えない人物。
隙さえあれば酒を飲もうとし、面倒事は基本避けようとし、悪知恵はよく働く。
仕事の最中もいかにして楽できるかを考えており、時に報酬以上の利益を得ようと画策する時もあるが、そういう天命なのか大体うまくいかない。

ラッキースケベ体質があるようで、度々女性陣のあられもない姿を目撃しては(大体クオンから)酷い目にあっている。
また乙女心が理解できないようで、言わなくてもいい一言を言う事もしばしば。そのため基本信頼されているが時々女性陣からの目線が痛い。

ただここぞという時の機転の良さや統率力、そして「この人ならばなんとかしてくれる」と、
周囲に思わせる陽だまりのような不思議な魅力を併せ持ち、この辺りはハクオロに似通っている。
また何だかんだお人好しの善人なので、時には身を挺して人を守ろうとする時もある。

酒が好きだが同時にかなりの甘党でもあり、作中では彼の化学知識とルルティエの料理技術で生み出されたお菓子が幾つか登場する。
通称お菓子パートで、お菓子作りの材料集めが面倒だからと作り方をヤマトのお菓子屋に教え、それがヤマトの新名物になっている。

また、オシュトルとは背格好が似ており、仮面をかぶるとブラコンのネコネすら気づかないほどそっくりとなる。

戦闘スタイルは平均的な能力のバランス型。ADVパートと違い貧弱すぎて火力がないということはないのでご安心を。
自分がいるだけで周囲の仲間のステータスが上がるスキルを持っており、前線より指揮官・軍師型という特徴が現れている。


私(わたくし)の出番かな!

本作のヒロイン。武器は徒手空拳格闘スタイルが基本だが、クナイも愛用の武器(LVUP時や勝利時に放り投げたクナイを片手でキャッチするポーズはなかなか格好良い)。語尾に「~かな」を付けることが多い。
優秀な薬師としても活躍し、各種の薬や閃光弾などもストーリー上重要な役割を果たす。
異国の出身で各地を旅しており、路銀を稼ぐためとある集落付近で滞在時していたところハクを拾い、介抱する。
以後は記憶も体力も知識もないハクの自称保護者として、彼が自立できるようになるまで世話をすることを決める。

見た目は可憐な少女でハクも思わず見惚れるほど。活発な性格でかなりのアウトドア派。
かなりの大食漢で、料理は得意と自負するが出てくる料理は大体大雑把な男飯になる。
どことなく仕草に高貴な雰囲気を纏わせていることから、生まれは裕福な出だと推測される。

勉強は苦手のようで、自信満々だった割には簡単な計算問題も間違えていた。
ただ知識は豊富で、特に薬師としての知識や趣味の考古学的知識はかなりある。
同時に頭の回転も早く、洞察力も鋭いので事実上ハクに次ぐNO2として一行をまとめる時もある。

超がつくほどのお風呂好き。一日二回は入りたいようだが、彼女の祖国と違いヤマトのお風呂は蒸し風呂が主流なので我慢している。
白楼閣で立派なお風呂を見た時は、すぐ近くにハク(とウコン)が居るにもかかわらず一瞬ですっぽんぽんになりお風呂へダイブするほど(その後ハクは理不尽にもお仕置きされました)。

基本的にハクは恩人かつ保護者の彼女に頭が上がらず、お小遣い制で尻に敷かれている状態。
ハクが何かやらかす度に自慢の尻尾で頭を締めあげてお仕置きしたり、その場に正座させて説教したりするのはもはや日課。

やる時はやり、その場に居るだけで周囲を笑顔にさせるハクのことを心の底から信頼しており、
恋人関係ではないと当人は否定しているが、彼女の保護者たちからはハクが最有力候補だと思われている。

回復と接近戦が得意なキャラ。中々火力は高いが、耐久力に難があるので過信は禁物。
トドメの一撃などで活用するのが吉か。回復役としては間違いなく最優秀。ただし味方を巻き込む形でなければ自分を回復することはできないので注意。

  • ルルティエ CV加隈亜衣
ヤマトの属国の1つである「クジュウリ」の末姫。心優しく気弱な性格。
帝への貢物を運ぶ使者として帝都を訪れ、その後は父王から世界を見て知識を得、
気弱な性格を治すためにも帝都に残るよう言われ、ハク達と行動を共にするようになる。
割と初期から わかりやすくハクに惚れる 。うらやまけしからん。

兄姉と違い前線に出ることはなかったので、代わりにお茶淹れや料理が得意。
ホロロン鳥が何の突然変異か巨大化したものを「ココポ」と名づけ飼っており、戦闘時はココポに乗って戦う。
因みにココポはその辺の悪漢程度なら一蹴りで吹っ飛ばせるほど強く、痛い目を見た一部悪漢からは禍日神(ヌグィソムカミ)呼ばわりされることに。
ルルティエ以外には滅多に懐かないらしいが、何故かハクがお気に入り。

個性的な面子が多すぎる一行の中では、かなりの常識人である。それなのに……ね。
アニメではその要素がさらに色濃く描かれ若干常識人ぽさが薄れている気がするが気にしてはいけない。

高い体力からくるタンク役として優秀。自動体力回復持ちで、更にZOC持ちなので敵をガンガン引き止めてくれる。
……が序盤や中盤の前半ならともかく、敵も味方も火力がインフレし出す中盤の後半から終盤にかけてはタンク役として機能しづらい。
タンク役として使うならば4つ装備できるアイテムやネコネの補助などが必須となる。

  • ネコネ CV水瀬いのり

ンナアアアアアッッ!!

ウコンの妹で、最難関の殿試に史上最年少で合格した才女。
まだ子どもだが、少し背伸びした物言いをし少々生意気。またかなりの人見知り。
だが未知のものへの好奇心が強く、甘いモノが好きでお化けの類が嫌いなど子供っぽい一面もある。

ハクとのウマは最悪で、彼のことをよくゲシゲシ蹴っている。
ただある種の信頼はしており、非常時は言うことを聞くし、
そもそも他者とあまり関わろうとしない彼女が喧嘩腰とはいえ積極的に絡む辺り、何だかんだ仲がいいのである。

兄であるウコンオシュトルの事を敬愛しており、超がつくほどのブラコン。
兄の事を悪く言う人間は決して許さず、兄に好意を抱いている者に対してはたとえ皇女殿下と言えど不満を隠さない。
ミカヅチに対しては泣き出すほど怖がっている。

戦闘では攻撃と回復が同ターンに行え、デコイ作成も出来る。
耐久力が壊滅的に低いので、前線に出さないどころか敵の連撃にすら巻き込まれないよう細心の注意を払おう。


お腹が・・・お腹がぁ~・・・

ヤマトの属国エンナカムイの皇子。生誕祭に合わせて帝都にやってくる。
人当たりがよく努力家で、オシュトルとは兄弟の契りを結んでいる。
一応皇子のはずなのだがよく雑用もさせられている。

一行の中では屈指の常識人で、度々目も当てられない惨状を目の当たりにしてはお腹が痛くなっている苦労人。
ネコネに好意を抱いているが、当のネコネが好きでもなければ嫌いでもない、
つまり完全に意識の外にキウルを置いているので、 実るのは絶望的 。生きろ。

不動弓砲台。移動さえしなければ常時ダブルアタックが発動する。
弓の射程的に移動する必要が無い場面は意外と多いので、高火力遠距離キャラとして活躍できる。


戦の時間やぇ~♪

ヤマトの属国シャッホロの皇女。ほんわりとした性格で、京言葉を話す。
クラリンという海月のような謎の生命体を常に連れている。
父親のソヤンケクルは「ヤマト八柱将」の1人に数えられている。

惚れっぽい性格で、生涯のダーリンを探している(因みにハクは不合格)。
父親がオシュトルと知己なこともあり、ハク達隠密の一員に加わる。

可憐な容姿と裏腹に、二重人格と思えるほどの戦闘狂。ついた二つ名が「シャッホロの 狂い姫 」。
なんでも幼い頃から父親に背負われ、戦場を駆け巡っていたからこうなったらしい。
戦闘力も一行の中でトップクラスであり、切り込み隊長のようなもの。

槍からくる長い射程と、 バ火力 により敵を殲滅する。
一定確率で敵を仕留めたら再行動が出来るので、物凄い勢いで敵の数を減らしてくれる。
ただ特性上孤立しがちになってしまうのでフォローは必要。
また決して打たれ強くはないためその突進力に任せて突っ込みすぎると敵の集中砲火を浴びあっさり沈む。

「ノスリ旅団」という山賊団を率いる娘。かなりの巨乳
盗賊団と言っても弱きを助け強きを挫くを地で行く義賊であり、本人も正義心を持っている。
むちゃくちゃ大雑把なので、「庶民のため」とバラ撒かれた金子が家をぶち抜いて大穴を開けたりと
ありがたいのか迷惑なのか なんとも複雑な感情 を民衆からは集めている。

出自は前作のトウカと同じエヴェンクルガであり、義を重んじる性格はここから来ている。
なぜうっかり侍といいエヴェンクルガの娘はこうなのだろうか。

キウルが砲台として優秀すぎるので、若干見劣り感がある。連撃も直線オンリーで使い勝手があまり良くない。
ただ素早さや移動範囲は高いうえ攻撃しつつ回復する技もあるため差別化は出来る。キウルを固定砲台とするならばこちらは移動砲台といったところか。
後衛キャラの宿命か当然ながら打たれ弱いため立ち回りは慎重に。狙われにくくなるアイテムをつけるのもあり。

ノスリの弟で補佐役。目にも留まらない速さでの抜刀術や体術、隠密行動を得意とする。
基本暴走しがちな姉と違い常に冷静だが、姉の意向に口を挟むことはないのであまり意味は無い。
それどころか姉が望むことを第一に考え、例えそれが結果的に状況を悪化させようとも嬉々として姉を万事フォローする超有能な無能(褒め言葉)。

姉が第一のシスコンで、正義とか大義とか関係なく姉に従っている。ただし姉に恋愛感情を抱いているわけではないらしい。
よって姉に敵対するものには容赦無いが、それ以外には普通に礼儀正しい青年。

とにかく速い。移動範囲も高く、手数で押していけるタイプ。火力が低いのがネックか。
ただしシステムには隠し会心というものがあり、オウギの攻撃にはとにかく隠し会心が多く設定されている。
そのため全ての会心を発生させられれば大幅な火力アップが見込める。発生させられれば、の話だが。


主様のもの。
この度、主様の肉人形となりましたウルゥルとサラァナです。

双子の巫。顔も体格も声も同じだが、肌が白いほうがウルゥルで褐色のほうがサラァナ。
とある事件を解決したハクに、帝が直々に褒美として与えたもの。

ハクに奴隷的な忠誠を誓っており、身近な世話のみならず 夜の世話 も積極的に行おうとする。ハクそこ代われ。
あまりの献身ぶりから、女性陣はゴミを見るような目でハクを見つめることになる。

登場時にいきなりハクの目の前で跪き足に口付け。
白楼閣に戻るときは自身に首輪をつけその鎖をハクに引かせる。気分はまさに奴隷商人?
宿について以降も隙あらば 操を捧げよう と画策し、ハクのSAN値をゴリゴリ削りまくる。
しかも下手に彼女たちの世話を拒否すると、自分たちは不要なのだと何の躊躇いもなく自害しようとするので質が悪い。
何でも夜伽のために108の実技を習得しているらしいが、こんなロリっ子がそれを覚えていることよりも 誰がそれを教えたか 気になるところである。
ホノカなら妄想が捗るが、帝直々だったら許されんぞあの爺ィ

それさえ除けば基本良い子達。彼女たちの巫としての力がなければどうにもならなかった事態も多々ある、頼もしい味方である。

多分本作最強キャラ。移動範囲と速さが低いが、それを補って余りあるほど超火力の範囲魔法が優秀過ぎる。デコイも生産出来る。
打たれ弱さも最強だが回避スキルを持ってるので意外と生き延びる。しかしそれでも過信は禁物。後半の敵の攻撃をまともに食らえばほぼ蒸発する。

「陽炎のヤクトワルト」の異名を持つ凄腕の剣豪。
特定の主君につかず、娘のシノノンとともに各国を放浪している。
帝主宰の御前試合で飛び入り参加し全勝、その後の果たし合いも無敗という恐るべき経歴を持つ。

娘を人質に取られハクとは不本意ながらも対立するが、
娘の救出を手伝ってもらったことから仲間になり、ハクのことを旦那と呼び慕っている。
飄々とした態度と主を持たず放浪していることから軽薄な人物かと思われるが、実際はかなり義理堅い人物。

実力はその名に恥じず一行の中では最強クラス。
鋼鉄製の扉を安々と切り裂き、砦を支えていた太っとい柱を複数本同時に両断するなど人間離れしている。

速さこそ低いが、それ以外が軒並み高い前衛アタッカー。
ZOC持ちなので足止めしつつ、回避スキルで回避しながら、範囲攻撃の反撃で敵を殲滅できる。
連撃の出し具合によっては抜刀状態となり、その状態では敵からの攻撃に100%反撃する反撃の鬼となる。

協力者&親しいものたち


やってるかい!サッちゃん!

腕っ節がいい任侠者。ネコネの兄でもある。
旅籠屋で出会ったハクとクオンを気に入り、ギギリ退治をともにした後に共に帝都へと向かう。
ハクのことは「あんちゃん」と呼び、友人同士となる。
部下からの信頼も厚く、帝都でもそこそこ顔が広い。
ネコネのことを妹として可愛がっているが、ネコネが兄に甘えたいと思っていることにはあまり気づいていない。

その正体は右近衛大将オシュトルの仮の姿。オシュトルとしての地位が高くなりすぎたので思うように動けなくなり、市井を見て回る時はウコンに変装している。
”右近”衛大将 だからウコンとは何とも安易なネーミングだが。

  • マロロ CV杉山大
ウコンの連れの殿学士。公家言葉を話す。
白塗りの化粧と言いおじゃる口調と言い服装と言い名前と言い絵に描いたような日本貴族
ただ性格は高慢でなくむしろ謙虚で良識人。ハクのことを親友だと思っており、学士としての高い知識で手助けすることも。
序盤は親の浪費癖に振り回され、終盤は無能な上官に振り回され続けることとなる可哀想な人。

正式な仲間にはならないが、ゲストキャラとして参戦することがあり、同時に本筋と関わらない所謂フリーバトルでは彼を使える。
その性能は…まぁお察しください。というか優秀な術師が2人居るのでどうあがいても見劣りする。

  • オシュトル CV???
文武両道清廉潔白完全無欠な右近衛大将。帝から力を持つ仮面を賜った「仮面の者(アクルトゥルカ)」の1人であり、ヤマトにおける最高戦力の1つ。
個人の武勇もさることながら、仮面の力を解放することで異形の者へと姿を変え、次元の違う戦闘力で相手を殲滅する。
民衆からの支持は絶大で、帝からの信任も厚いが、出自に頼らず実力のみで今の地位に上り詰めたため、内心目障りと思う輩も多々いる。
"とある友人"からハク達を信頼できる人物だと紹介され、隠密として働くよう要請する。

帝唯一の子どもであり後継者。民の中には熱烈な信奉者が居り、その笑顔は人々の心を安らかにする。
とはいえまだまだ遊び盛りの子どもなので、身分を隠してこっそり町に繰り出すこともある。

性格は天真爛漫で、結構わがまま。要は歳相応の性格。
オシュトルがお気に入りで、そのオシュトルに会うためにハク達の拠点にやってきて、以後度々訪れるようになる。

教育係のムネチカのことを恐れており、彼女が現れるとわがままっぷりも鳴りを潜める。というか潜めないとキツいお仕置きが待っている。
ハク達の拠点滞在中に、ルルティエの秘蔵本を読んだことにより、腐ってしまう。

ヤマトにおける最高位の将軍「ヤマト八柱将」の1人。「鎮守のムネチカ」の異名を持ち、防衛戦を得意とする美女。
生真面目な性格で礼儀正しく、ものすごく偉いのだが誰相手にも敬語で話しかける。
個性や問題児の集まりである八柱将の中でも随一の常識人と言え、ハク達にも好意的に接する。

平時は皇女アンジュの教育係を務めており、帝から躾に関しても一任されているため、
何かとお転婆で問題を起こすアンジュに 教育的指導 (お尻ペンペン)を施している。
因みに外だろうが周囲に人が居ようが関係なくお尻丸出しで。一応相手は姫さまなのだが大丈夫なんだろうか…?(キウルは腹痛でぶっ倒れました)。
その威力はスナップがよく効いた目にも留まらぬ速度であり、クオンが昔を思い出し思わずお尻を押さえてしまうほど。

「仮面の者」の1人であり、「鎮守」の名に相応しく無敵の防御壁を貼ることが出来る。
これを攻撃に転じて敵を圧殺することもできるが、機動力がある相手だと防御壁を迂回してくるため、
やはり防衛戦でこそ真価を発揮する。

こちらも主共々 ルルティエの同士 になってしまう。ヤマトの未来が不安になってきた…。

帝都の旅籠屋「白楼閣」の女主人。噂ではかなり腕が立つらしい。
優雅ながら隙のない身のこなしを持つ異国の女性…ていうか前作の彼女その人。

諸国を旅している途中ヤマトを訪れ、気に入り滞在したはいいがお風呂がないことに憤りを感じ、
自分で大浴場付きの旅籠屋を作ってみた という、相変わらず謎の行動力の持ち主である。
また温泉を作るにあたって親友である某賢大僧正(オルヤンクル)に水脈を操作させたり、
ヤマトの宮殿に通じる地下水路を作っていたりといろいろとんでもない御方。

「白楼閣」の女子衆。生真面目なのだがどこか作業がおぼつかなく、そういった仕事が苦手の模様。
こちらも前作から登場、エヴェンクルガのうっかり侍その人である。
最初は旅籠屋の用心棒をしていたが、仕事が無さ過ぎたため女子衆に転職した。
しかしその仕事っぷりはお察しで、カルラからは「出来る限り何もするな」と言われている。
「某としたことが…!」のフレーズは今作も健在。やはり彼女はこうでなくては。

ヤマト

前作の舞台であるトゥスクルよりを挟んで遙か東方に広がる大国。
(地図では東にあるのは大きな半島で、国土の大半はむしろ北方といった方が良い位置関係)
トゥスクル同様、諸国を束ねその上に君臨する統治形態をとる。
帝が現人神として君臨するため、ウィツァルネミテアやオンヴィタイカヤン信仰はそれほど強いものではない。
平野が多いので騎馬による戦が主流。

ヤマトの頂点に位置する老人。民からは現人神として崇拝されており、何でも数百年もの間生きているらしい。
一見は好々爺に過ぎないが、その実豪将ヴライや自由人ソヤンケクルでさえ心服する本物の覇王。

ヤマトの大宮司であり、ウルゥルとサラァナの母親。祭祀を司る立場であり、権力は極めて高い。容貌は温和そうな雰囲気をまとった美女。
アンジュの本来の教育係は彼女だが、多忙すぎるのでムネチカが代わりに務めている。
ただ怒る時はちゃんと自ら怒るようである。

初対面時、ハクは彼女に狂おしいほどの懐かしさを抱く自分に戸惑う。

  • ミカヅチ CV内田夕夜

やってるぜ!ウッちゃん!

左近衛大将でオシュトルに並ぶ実力者。「仮面の者」であり、名前の通り雷を操る能力を持つ。
武を重んじる強面の男で、醸しだすオーラも極めておっかない。一部ではオシュトルとの不仲説も出ている。

  • ウォシス CV菊池幸利
ヤマト八柱将の1人、「影光のウォシス」。
癖が強すぎる他のメンバーのまとめ役でも有り、事実上の大老。
そしてヤマトでBL本が蔓延している全ての元凶

物語終盤、ヤマトを揺るがす恐るべき陰謀が幕を空けるが
素直に物語を解釈すると、どう見てもウォシスが一番怪しく思えるように描写されている。
あまりにもあからさまに怪しいので、逆にミスリードではないかとの声があがるほど。

  • ヴライ CV乃村健次
見た目脳筋で二つ名も「豪腕」な、やっぱり脳筋の八柱将の1人。
「仮面の者」でもあり、その圧倒的武勇と豪炎で帝に仇なすものを蹂躙する。
また本気を出すと、オシュトル同様異形の者へと姿を変える。
力こそ全てという考えを持っており、弱者に価値を見出していない。
己が忠節を捧げるべき相手にも強者たるを求める性質。

作中の陰謀に巻き込まれ、自ら覇者たらんとする。

ミカヅチの兄で八柱将の1人「聖賢のライコウ」。
弟と違い武勇ではなく知略での戦を得意とする。
なんか色々企んでそうな野心家でもある。
その立ち振る舞いから、某仮面のテロリストを連想したプレイヤーも多いとか。

来たるべき時代に向けて着々と布石を打ちつつあったが、物語中では何者かの陰謀に先を越されるかたちになる。

  • ソヤンケクル CV最上嗣生
八柱将の1人「溟海のソヤンケクル」。
ヤマト全領海の統治を任されている海の男で、アトゥイの父親。
かなりの親バカで、とりあえず要注意人物のハクに脅しをかけておいた。

  • オーゼン
八柱将の1人「楽土のオーゼン」。武功よりも荒れ地を開墾した功績を認められた八柱将で、ルルティエの父。
ソヤンケクル同様親バカらしいが、今作では超空気。

  • トキフサ CV志賀麻登佳
八柱将の1人「調弦のトキフサ」。
目立った実績はないがそれは彼が攻守とも隙が無く堅実そのものの用兵で、戦況をそのまま維持する才に秀でているから。
つまり戦線を維持して他の将が決定機を作り出すためのお膳立てを整える「 つなぎ役 」こそが彼の本質。
今作は存在すら忘れていた人が多いと思う。

  • デコポンポ CV大川透
豚。八柱将の面汚し。親は優秀な八柱将だったのだが今際の際に推挙されたのがコイツ。
つまり唯一世襲で地位を手にした八柱将である。
戦は無能、それ以外も無能、汚職はすると無能が服を着て歩いているような人物。
しかし汚職などの悪事のもみ消しに関しては悪知恵が働き、芸術品の見立てや食物の味などについては確かなものを持つ。
オシュトルやライコウからもその才能をもっと他の場所で活かせよと思われている。
語尾はにゃも。前作のアレとは流石に血の繋がりはないはず。

アニメでは彼にも立派な二つ名がついた。「七光のデコポンポ」・・・
帝にも「一人くらいああいうのがいた方が面白い」と言われつつ用いられている。しかし懐深ぇなミトさん。

ウズールッシャ

ヤマトの西方に広がる広大な平原に並び立つ遊牧民族たちの集合体。
傑物グンドゥルアの元に一代で百余の部族が統合され、巨大勢力となってヤマトに侵攻する・・・のだがヤマトの真の力を知らしめる生贄となる。

  • グンドゥルア CV小松史法
残忍な性格と巨大な力によって諸部族をまとめあげた王。
敵は殺すし、部下もちょっと意見しただけで殺すまさしく暴君。
ヤマトに侵攻するも返り討ちに遭い生死不明となる。

  • ゼグニ CV下山吉光
ウズールッシャの千人長。おそらく十数万~数十万の大戦力であるウズールッシャにおいて千人規模の部隊長とはそれほど位階は高くないが
グンドゥルアに直接意見できることから信任篤い側近であることがうかがえる。
オシュトルとの堂々たる一騎打ちにて散る・・・

  • エントゥア CV米澤円
ゼグニの一人娘にして本人も一部隊の長を任される女傑。
ウズールッシャ敗退の後、数奇極まる運命をたどることになる。

トゥスクル

前作より十数年後。国土は列島全てに広がっているようだがそれでもヤマトの威勢とは比べようもない。
平地がほとんどなく広大な森が広がる地勢柄、歩兵を主力とした遊撃戦を得意とする。

トゥスクル使節団大使。それなりに成長したが、中身はまるっきり変わらない。
ムックルやガチャタラも勿論健在。
エピローグでは修羅場をくぐってきた彼女ならではの容赦ない一面も。

トゥスクルの巫にして使節団一員。前作もそうだが、とにかく おっぱい 。ハクが見知った中では 最強 らしい。
なんか前作のハクオロとの出会いを思いださせるような出会いをハクとする。
またハクを見て思わず“おじさま”と漏らすなど瞬間的にハクオロの面影を重ねたような描写も見られる。

トゥスクル侍大将。智謀も武勇も長けた完璧イケメン。
今作ではとあるシーンで戦うところを見られるが、もはや人外の強さ。

ベナウィの腹心。見た目によらず頭も切れるナイスガイ。
やはりこちらも人外の強さ。前作勢ってこんなに強かったのかと思わされる。

怪しげな口ひげをたたえて登場。付け髭なのか素なのか定かではないが・・・
作中かなり早い段階でヤマトに忍び込んでいたようだが、顔出しは中盤。相変わらず酒に弱い。
エピローグでは漢を魅せる。

相変わらずオボロの従者。隠密らしきこともやってのける。

アニメ版

2015年10月からスタート、2クール全25話。
制作は前作アニメ版のスタッフが設立した「white fox」であり実質は継投に近い。
原作発売とほぼ同時に放映開始で、昨今あまりない強気なプロデュースである。
製作はかなり以前から始まっていたようで、相当な時間をかけて創り上げたと話している。
大きな特色として、原作に比べてあきらかに 丸っこい キャラデザインがあげられる。

ゲーム版同様、前半に当たる1クール目は日常パート主体。
トゥスクルの面々が登場するシーンも前半に持ってきており、平穏な日常の1クール、怒涛の戦乱な2クールという番組構成をより際立たせている。

ハクが酷い目に遭ったり、頻繁に飯テロがあるのはゲーム版と同じ。
ゲーム版との差異として、やたらと風呂パートが多い。しかも、男女両方の
更に、腐ネタも多く特にルルティエが腐ルティエもとい、腐安定な姫様*1状態でネタキャラ化している。

その他、第6話でゲーム版に登場していない前作キャラのシルエットを映したり、マロロの素顔などゲーム版でも未出の情報が結構あったりする。

前期主題歌『不安定な神様』は評価が高く、『二人の白皇』では劇伴バージョンが新規に作られた。

評判については賛否両論、ゲーム原作である以上カットされるエピソード・やり取りが出るのは致し方ない面もあった。
ただ終盤の続編につなげにくくなった内容改変については批判の声も少なくなく、その後主人公・ヒロイン両方のキャストが病気により休業になったことなどもあり
「続編を作る予定はない」とアナウンスされるなどアニメの続編が絶望視された。
しかしキャストの復帰によりアニメ化の話が進行し一安心…と思われた矢先に藤原氏の死去とコロナによって再び音沙汰なくなってしまった。
これで万事休すか…と思われたが無事2022年7月に最終章となる続編が放送されることとなった。


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最終更新:2024年03月24日 21:16

*1 誰が言い出したやら、前半クールのOP「不安定な神様」にひっかけている。うまいこと言い過ぎだw