ペルニダ・パルンカジャス

登録日:2015/09/07 Mon 09:00:11
更新日:2024/03/16 Sat 09:46:42
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――滅却師(クインシー)を名乗る事が 恥知らずとはどういう事だ

余は もとより滅却師(クインシー)である

君ハホントニズット 滅却師(クインシー)ノワルグチバカリデ嫌ニナルネッ




“ C ” ペルニダ・パルンカジャス        
Pernida Parnkgjas

[職業]滅却師
[所属]見えざる帝国「星十字騎士団」

 [誕生日]1月19日(やぎ座)
 [身長]150cm

 [聖文字]“ C ”
 [能 力]The Compulsory ― 強制執行(ザ・コンパルソリィ)
  ― 対象に神経を潜り込ませ、強制的に動きを制御する
 [完聖体]??????



漫画「BLEACH」の登場人物。

目次

 概要



千年血戦篇から登場。星十字騎士団所属の滅却師
霊王宮に乗り込んだユーハバッハの影により、直属精鋭部隊親衛隊(シュッツシュタッフェル)の一員として出現した。
その姿はフードにすっぽりと覆われ、小さな目らしきものが覗くだけでその全容が明らかになっていなかった唯一の存在。

リジェ・バロに射殺された修多羅千手丸(の偽物)を肉団子のように丸めたり、曳舟桐生の結界を粉々に破壊した。
一度は二枚屋王悦により倒されたが、陛下の「聖別」により他の親衛隊共々復活。
王悦は彼の攻撃が発動する前に刀をぶん投げて殺した。
あれで死んだの?と思わなくもないが、王悦は死を偽装しようとしたアスキンに目ざとく気付いているので多分死んでる。

その後親衛隊は、霊王宮に突入してきた死神たちと交戦状態に入るが、自身は更木剣八涅マユリと闘うこととなる。
(剣八は相性が悪すぎて瞬殺されてしまう)
その戦いの中で遂に・・・




ン?何だって?もっと大きな声で言い給えヨ



ヒダリ…ウデ ナマエ…チガウ…

ナマエ…ペルニダ…

ペルニダ…パルンカジャス…




その正体は霊王の左腕
比喩とか肩書きとかではなく、まんま左腕である。
外見は異様に白い肌をした巨大な人間の左腕で掌に黄色い瞳の眼が一つあり、その中にはユーハバッハ同様複数の瞳がある。
正体を晒した後は折り畳まれていた肘から上を伸ばし、さらに肉が補充されて真世界城のビルのような建造物よりも高い巨大な姿へと変貌。最終的には捕食用の口らしきものまで形成されていった。

元々後述の能力がユーハバッハから与えられていない自前の能力であることもあり、騎士団内では「霊王の左腕ではないか」と噂されていた。


 戦闘能力



マユリが過去に調べた書物によれば、霊王の右腕は「静止」を、左腕は「前進」を司ると言われている。
その「前進」を象徴するかのように、身体から伸ばした神経を介して相手の能力・性質等を瞬時に取り込み、限りなく成長していく。

当初はほとんど言葉を喋らず、うめき声を発するだけだったが、マユリとの戦いでは子供のようなぎこちない話し方で会話するようになる。
さらに戦いを繰り返す中で剣八の口調を真似したり、金色疋殺地蔵の能力を吸収したりと、マユリの予想を超えるほどの進化を見せた。

例えペルニダに対抗しうる攻撃が成功したとしてもその前で何らかの能力を吸収していた場合、吸収した能力を元にその攻撃に対する耐性を得て逆に短時間のうちに無効化してしまう。
この時相手の性格までも取り込んでしまうため、ペルニダの人格はその分だけ存在することになる。
また、身体の一部を切り離すと、これまた「前進」の指し示すかの様に切り離された部位は別の左腕となって再生・増殖するので彼の進行を止められない。
なんなら自分の意志で指を切り落として能動的に増殖を行う事すら可能。

故にバラして殺すことも不可能であり、同時に火力の多くを斬撃に頼ることが多い死神とは致命的に相性が悪い。当初はサンプルを持ち帰ろうとしたマユリもこの能力を前に断念している。

ペルニダ自身はあくまで自身を「滅却師」と名乗っており、故に固有能力以外に弓も扱える。
掌から巨大な神聖弓を一つ形成して器用に引き撃ちしたり、指先に小型サイズの神聖弓を5本構築してそこから神聖滅矢を同時に乱射し弾幕を張ることも可能。
後述の能力と併用し、その軌道は自由自在に操れる。


◇─ 強制執行(ザ・コンパルソリィ)


聖文字“C”の能力。
当初はペルニダに近づいたものの肉体を捻じ曲げ、形を変形させる描写があるのみで、詳細な能力は語られなかった。
その正体はペルニダ自身の神経を対象の身体に潜り込ませて肉体を支配し、強制的に動かす事で形を無理矢理変形させて破壊するというもの。
曳舟桐生の結界を粉砕し、建造物を疑似的な腕のように変形させたことからもわかるように、人体のみならず物体にも潜り込ませることが可能。
この能力はマユリによって初めて解明された。

見た感じ、主に地を這うことで長大な射程を誇るが、空中にもそれなりの距離を伸ばせるので油断ならない。
特に死神が足場を作ることが出来ない最終決戦の場においては彼の攻撃の回避は厳しい。
攻撃パターンとしては、触手のように神経を伸ばす方法を基本とし、派生技としては無数の棒状に変化させた神経を周囲にばら撒き広範囲を神経で蝕むやり方も行う。

一度でも神経の触手に触れてしまえばそこから侵食が発生。
僅かでも肉体に潜り込まれると、やがては全身に神経が回ってミンチにされてしまうので、基本的には潜り込まれた部位を即座に切断するか、神経の届かない範囲へ瞬時に移動するしか侵食を防ぐ方法はない。
さらに矢に神経を接続させて撃ち出すことで矢の軌道を自在に制御し、また矢が命中した瞬間に相手に神経を潜り込ませられる。
矢を回避しようにも、矢とペルニダを繋ぐ神経の糸から新たに神経の触手が伸びて矢の近くの標的に襲い掛かるため、単純に回避するだけでは『強制執行』の脅威を完全に防ぐことは出来ない。
例え完全な回避に成功しても、神経を反射板代わりにする事で矢を跳ね返すなど見かけ以上に応用性は幅広く厄介。


ただし神経による能力という特性上、神経を麻痺させる「疋殺地蔵」の能力や、神経に作用する薬品などで対処は可能*1
また、攻撃中は神経が剥き出しであるため、全く無防備な状態を曝け出しているにも等しいという弱点もあるが、いかに対抗策を考案したり攻撃しようとも、時間が長引くほどどんどん分裂・再生・成長し続けるので、結局のところペルニダの『霊王の左手』の特性を根本的にどうにかできる手立てがないとどうしようもない。
一応、王悦のような圧倒的な強さを持って瞬殺すれば勝てるのかもしれない。王悦並みの強さが前提である時点で無理ゲーに近いが。

また、アニメ版の千手丸との戦いから考えるに、大量の流砂=連続性の無い極小サイズの物体による大質量などで攻められた場合も「1個1個はほぼ害のない物体のため、操ったところで無意味」「全ての物体に神経を潜り込ませても連続性が無いため大して意味がない」などの理由で事実上能力を封じられてしまうと考えられる。

この能力は自身の驚異的な成長速度を支える要素にもなっており、神経が潜り込んだ対象から情報を吸い上げてペルニダに供給し、ペルニダの成長の糧を与える効果もある。

◇─ 完聖体


掌を模した一対の翼が生える。霊子の色は薄いオレンジ。
能力は翼で直接攻撃を行うシンプルなもの。
原作でも一瞬だけ使う場面があったが、具体的なビジュアルはアニメ版が初出。

 活躍


◇─ VS 零番隊

霊王を守衛する神兵や千手丸の死体を折り畳んだ(千手丸は偽者であったが)。
王悦との戦闘では技を出そうとした瞬間に刀を頭部に突き刺され瞬殺されたが、ユーハバッハによる聖別で他の親衛隊と共に復活。
曳舟桐生の「命の檻」を捻じ曲げて破壊した。

零番隊を退けた後、霊王を取り込もうとするユーハバッハだったが、一護たちの妨害に遭う。
この際、ユーハバッハに攻撃する夜一の左腕を滅茶苦茶にした。


◇─ VS 剣八

真世界城を創り上げたユーハバッハの命令で侵入してきた死神たちの討伐に赴き剣八とマユリらと交戦。
剣八に頭を斬られたが大したダメージではなく、能力で彼を折りたたもうとしたがマユリの妨害に失敗。
仕留めきれなかったが剣八をあっさり戦闘不能に追い込んだ。


◇─ VS 涅親子

その後は正体を現した後はマユリと交戦状態に入る。
地面から神経を通わせる、ちぎれた指から新たなペルニダを生み出すとマユリの想像を上回る戦術を次々と繰り出して彼を驚嘆させる。
卍解「金色疋殺地蔵・魔胎伏印症体(こんじきあしそぎじぞう・またいふくいんしょうたい)」に飲み込まれたが、
弓矢で内側から金色疋殺地蔵を破壊し、3体同時による矢の弾幕でマユリを追い詰める。
マユリが用意した神経凝固剤でとどめをさされかけるが、剣八の反応速度とマユリの卍解能力を取り入れ成長し、マユリを窮地に追い込む。
途中でマユリを守るために飛び込んできたネムと交戦し、「義魂重輪銃」で体を粉砕されるも、問題なく活動できたので粉砕した体から一斉に放った神経でネムを瞬時に四散させる。
しかし、ネムの強制細胞分裂加速器官*2を食らった事で、強制成長の末に爆散し消滅した。
剣八を戦線離脱させ、最後っ屁にマユリの足を砕き戦線離脱させるなど、最後まで厄介な敵であった。




 余談



  • ユーハバッハ側にいた理由
作中でもマユリが「何故、霊王の左腕がユーハバッハの下に居るのか」とペルニダが見えざる帝国の戦力として所属している理由を疑問視していた。
原作では残念なことにその謎が明かされなかったが、アニメの作者監修の補完シーンで「光の帝国」を築き上げていたユーハバッハの元に兵主部一兵衛が不可侵条約を結ぶために来訪。
会談中にユーハバッハが霊王の件について欺瞞と語り、「全知全能」を発動させたので兵主部は咄嗟に保持していた霊王の左腕を発動。
その際に「霊王の正体と残酷な真実」を見通し、兵主部の左手を掴んで力を奪い取ろうとした。
しかし、兵主部は霊王の左腕と引き換えに彼から「全知全能」の力を剥奪した。
「全知全能」の力は奪われてしまったが、ユーハバッハは霊王の左腕…後にペルニダと呼ばれる実力者を配下に収めた。



フ…フハハハハハハッ

似テル?君ノマネ
君忘レテル ペルニダ滅却師

弓矢デ敵 追記・修正デキル



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最終更新:2024年03月16日 09:46

*1 尤も、前者は完全に封じるには"恐度四"まで発動させなければならず、それに加え対象は全く身動きが取れなくなるし、後者はマユリすら何らかの支障が出る

*2 本来2年以上生きられないネムの成長限界を伸ばす為の器官