アル(フルメタル・パニック!)

登録日:2015/07/13 Mon 15:35:30
更新日:2024/03/13 Wed 10:02:12
所要時間:約 4 分で読めます





もしかして→アルフォンス・エルリック
[;゜w゜]<すみません、人違いです



《了解(ラージャ)、ラムダ・ドライバ、起動》


アルはフルメタル・パニック!の登場人物……もとい人工知能である。
CV:室園丈裕

相良宗介の搭乗するアーム・スレイブ『ARX-7 アーバレスト』に搭載されている人工知能。
本体は当機の内部に存在する銀色の金属流体素子で満たされたシリンダー型のコンピュータユニット。

当初は通常のAIとなんら変わらない只単に搭乗者に的確なアドバイスを送るだけの存在だったが、
物語が進むにつれ、開発者であるバニ・モラウダの死を知ってからはフラグが立ち、自由会話モードに常時移行。

さらに独自にインターネットで人間についての情報を収集するようになり、
独自に高度な疑似人格を持つ存在へと変化していくようになる。

またAIにもかかわらず”直感”に目覚めているような描写もあり、コンピュータのくせにチェスで負けたりする。


どこで習ったのかユーモアとウィットに富んだ独自のジョークや戦闘に関係ない余計なことを話すようになり、
度々宗介にツッコミや叱責を受けているが、本人(?)は気にしてない様である。

だがそのおかげで互いの信頼関係が深まり、ラムダ・ドライバで発生する力場をより強力に発することができるようになるなど、
宗介にとってかけがえのないパートナーになっていく。そのやり取りはどことなくかなめとのやり取りを思わせなくもない。



「つづくオン・マイ・オウン」ではアマルガムによる陣代高校襲撃の際、
アマルガムのエージェント・クラマによって人質にされたかなめのクラスメート恭子を助けるための囮になる。

この時アル自身は「私を一人にしないでください」とまるで孤独に怯えるかのような発言をしており、
より人間らしい存在に近づいていることが伺われるシーンがあった。

その後はレナードの操るベリアルに敗れアーバレストは大破。
アル自身も宗介から除隊を「許可」され、消滅したのだった……。















《お久しぶりです、軍曹殿》




なんとレーバテインという新しい体を手に入れてまさかの登場。
本人曰く、ネットの中に逃げており、その間より人間らしい人格を形成するためのデータを収集していた。
宗介自身も喜びを隠しきれず、アルから復隊の許可を問われた際にはもちろん許可した。

そしてメリダ島での最終決戦、レーバテインの大破と引き換えにベリアルを撃破。レナードの野望を共に打ち砕いたのだった。


以下ネタバレ









戦いが終わり、アマルガムの幹部ザビーナがやけくそで放った核ミサイルが迫る中、
クダン・ミラから渡されたUSBメモリの映像をレーバテインの中で見る宗介。

そこには、陣代高校のクラスメート達が宗介とかなめ宛にメッセージを送っていた。

それは卒業式の案内状、そして宗介とかなめにそれに参加して欲しいとのメッセージ。
小野Dからは宗介への謝罪のメッセージが送られていた。

それを見た宗介は今まで抑えていた感情を絞り出すかのように、そして嗚咽を出しながらつぶやく。


死にたくない……。


いやだ……っ俺は……死にたく……ない……っ。


今まで兵士として生きてきた自分によって抑えられていた感情が湧き出て、死への恐怖と陣代高校へ帰りたいという思いが爆発する宗介。
それを見ていたアルはある問いかけをする。


《ひとつ、試す前に聞いておきたい》


《私は人間ですか、機械ですか?》


数々の戦いの中、人間らしい感情や精神に目覚めたアル。
彼はもはや自分が只のAIなのか人間なのかわからなくなっていた。

その問いかけに宗介は一つの解答を出す。


お前が……


自分で決めることだ。人間はいつもそうしている。


その答えを待っていたかのようにアルは彼に感謝し、そして……。


何を……?


「一人で、やってみます」


……次の瞬間、アルは自力でラムダ・ドライバを発動、核爆発からパートナーを守った。

人間なのか、機械なのか。
アル自身の疑問が解決した瞬間だった。(ちなみに核ミサイルは放射能が短時間で消えるものだったので被爆せずに済んだ)

その後は宗介共々島にやってきたアメリカ軍に拉致され、後日沖縄からカルフォルニアへ護送される予定だったが共に脱出。
ミスリルのメンバーと共に宗介とかなめの再会とキスシーンを見届けたのだった。

その後、失ったレーバテインの代わりに「トランザム」を希望したが、
後日譚では小型ASアラストルを新しい体にしてテレサの墓参りの護衛をしているようである。

主人に尽くす性格と言い、無茶する性格と言い、独特のユーモアセンスといい、
どことなく、どっかのインテリジェントデバイスそっくりである。


《私は軍曹の為ならなんだってしますよ、あなたもそうでしょう?》


●<Me,too(同感です)



【余談】
スーパーロボット大戦V』では、ナインガインといったAI仲間達に対して、原作では見られなかったタメ口で会話している。


《軍曹殿、追記・修正の許可を》
「もちろんだ、許可する。」




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最終更新:2024年03月13日 10:02