アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

登録日:2015/07/13 (月) 01:38:12
更新日:2023/10/08 Sun 10:01:56
所要時間:約 15 分で読めます


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◆アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン



愛を知る―――全人類に捧ぐ。

世界を滅ぼすのは―――アイアンマン。




▽目次

【概要】

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(Avengers:Age of Ultron)』は、2015年の米映画。
MARVEL社のコミックヒーローたちによるチーム「アベンジャーズ」のセッション映画であり、12年に公開されたセッション第一弾『アベンジャーズ』のシリーズ第2弾。
MARVELコミック映画化シリーズマーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ2の締めくくり(厳密には異なる)として公開され、フェイズ2で描かれたヒーロー達の変化の総決算である。
そのため、ある程度各ヒーローの紹介が冒頭に描かれ初見でも十分楽しめる内容だった前作とは異なり、前作に加えてフェイズ2の全作品で起こった変化を前提にしているのでフェイズ2の
の視聴は必須。
というか、基礎知識がないと全力で置いてけぼりにされること必至である。
また十分予習をしていたとしても、序盤は敢えてざっくり経緯をカットした展開(何故アベンジャーズが再アッセンブルしてヒドラと戦うことになったのか、いつの間にバナーとロマノフはいい関係になったのか等々)が多いため、ある程度の脳内補完力は必要となる。
その分説明に割く時間が省かれたため、開始1分から前作クライマックス並みと言っても過言ではない派手な見せ場を堪能することができる。
監督は前作に引き続きジョス・ウェドン。
音楽は前作のアラン・シルヴェストリではなく、『バットマン』『スパイダーマン』のダニー・エルフマンとブライアン・テイラーが担当。
シルヴェストリの壮大で雄々しげなBGMにも引けを取らない、硬質的なBGMがウルトロンとの戦いを盛り上げていく。



【物語】

インサイト計画事件でS.H.I.E.L.Dは解体され、ヒーロー達―――アベンジャーズはスターク・インダストリーズのバックアップの下、活動を続けていた。
そして、S.H.I.E.L.Dの背後で暗躍していた組織ヒドラが巣食う、小国ソコヴィアの基地の攻略に成功し、
ヒドラが保管していた、ロキが使っていたチタウリの杖=セプターを無事奪還する。
しかし、突如として謎の幻覚に取り憑かれたトニーは、かねてより開発していた、
人工知能搭載のロボットによる平和維持システム「ウルトロン計画」を進行させるため、バナーと組んで他のメンバーには秘密でセプターの研究に着手する。
そして、打ち上げパーティーの後、メンバー全員の前に「それ」は姿を現した。
無機物だった「それ」は自我を持ち、地球の平和維持のためにアベンジャーズの抹殺を宣言した。
その名はウルトロン。人類の抹殺という、「完全な平和」を目指す怪物だった。

とんでもないものを生み出したトニーに非難が集まる中、アベンジャーズはウルトロンを止めるために行動を開始する。
しかし、アベンジャーズに恨みを持ちウルトロンに協力する超能力兄妹の暗躍で、メンバーの仲に次第に亀裂が入る。
果たして、ヒーローとしての価値が問われる中で彼らは人類を救えるのか、それとも……?



【登場人物】

演:ロバート・ダウニー・Jr./吹き替え:藤原啓治
鋼鉄のスーツを纏った天才実業家。
A.I.Mの事件で吹っ切れ、アイアンマンとしてだけでなく科学者としても自分の力で物事を解決すると決意した。
しかし、仲間が宇宙人の侵略で全滅するという最悪の幻覚を見せられ、以前から考案していたウルトロン計画を強引に押し進め図らずも今回の事件の発端となってしまう。
そして、今作ではスティーブとの価値観の違いが徐々に露に……。
だが、そんな中でも自分にできる全力を尽くし、チョ博士の製造したクローン体を使ってある存在を生み出す。


演:クリス・エヴァンス/吹き替え:中村悠一
強靭な肉体と高潔な精神を身につけた超人兵士。アベンジャーズの指揮官。
インサイト計画事件で職場S.H.I.E.L.Dを潰したものの、自分の居場所を見つけられず「兵士」として身を捧げている。
なお、精神にも余裕ができたようで恋に悩むバナーにアドバイスを送っていた。童貞なのに……。あと汚い言葉遣いには厳しい。
ウルトロンを生み出したトニーと「平和」か「自由」かの問題について、作中幾度も衝突する。
精神攻撃で、一介の兵士「スティーブ・ロジャース」としての日常を望んでいたという秘めた願望が明かされるが、その願いは彼には重いもので…。
今回のスーツはウィンター・ソルジャーの序盤に着ていたステルススーツの星条旗色を明るめにアレンジしたもの。手首部分に離れたシールドを引き寄せることができる機能が付いている。


演:クリス・ヘムズワース/吹き替え:三宅健太
異世界アスガルドの雷神の王子。エーテル事件以来、地球に居住し平和を守っている。
チーム全体が不穏な空気になる中でも、ある意味マイペースを貫く。
しかし、精神攻撃で「自分が原因でアスガルドに危険が及ぶ」という謎の警告を察知し、真意を確かめるため「洞察の泉」で、宇宙を取り巻く出来事の謎を解こうとする。
そして、「無限の石(インフィニティ・ストーン)」にまつわる数々の事件の因縁を知る。
今回、彼の武器で彼にしか持ち上げられないハンマー・ムジョルニアを巡って爆笑持ち上げコンテストが開かれる。
そして終盤、思わぬ人物がそれをあっさり扱うことに……。


演:マーク・ラファロ/吹き替え:宮内敦士
怒りで緑の怪人に変身する科学者。アベンジャーズのブレインとして、トニーと組んで発明を行う。
怒りを宥める担当であるナターシャが気になる。おいベティはどうした?
スカーレット・ウィッチに操られヨハネスブルクの街をハルク・バスターとの大激闘で破壊し、「怪物」としての自分に激しく落胆してしまう。
ナターシャの過去も知ってしまい、「似た者同士」として互いに心を通わせあうようになるが……。
トニー御謹製の、ハルクに変身しても破れない脅威の伸縮性を持つパンツをはいている。


演:スカーレット・ヨハンソン/吹き替え:米倉涼子
百戦錬磨の女スパイ。電撃攻撃が得意。
戦闘後のハルクを宥める役として接するうちに、バナーを意識するようになる。
今回、精神攻撃で抑えていたKGBのスパイ見習い時代のトラウマが明らかになり、自身の身体の秘密が原因で落ち込んでしまう。
そんな中、バナーに駆け落ちの提案をされ、女として心が揺らぐが…。
従来通りの拳銃とスーツに内蔵されたスタンガンの他に、スタンロッドを使用する。


演:ジェレミー・レナー/吹き替え:宮迫博之
百発百中の弓使い。ロングコートがイケてる。
前回では序盤洗脳されたが、今回は手口を知っていたせいか唯一無事(というかカウンターでワンダに電撃を食らわせるという大金星を挙げた)で、ボロボロのアベンジャーズのために自分のセーフハウスに彼らを匿う。
そして、なんと彼が妻と二児の子持ちであると判明。ナターシャは事前に会っていたため冷静な反応だったが、他のメンバー全員はまさかの事実に驚愕した。
かつて敵だったクイックシルバーと憎まれ口を叩きあうが……。
アベンジャーズにおいて実力があろうと普通の人間である事こそ彼の存在意義であることが妻から語られ、
自らのしでかしたことに恐怖するワンダを励ます時の台詞は、本作屈指の名台詞。
NYの戦いで矢が尽きて途中で戦線離脱した反省からか、大量の矢を束ねて持ち歩ける新装備を幾つも持っている。矢の種類も、電流を流すスタン矢や着弾すると強烈な衝撃波を発生させる矢など更に多彩になった。


  • クイックシルバー/ピエトロ・マキシモフ
演:アーロン・テイラー・ジョンソン/吹き替え:小松史法
演:エリザベス・オルセン/吹き替え:行成とあ
ソコヴィアに住む双子の兄妹だったが、ヒドラの実験体として志願しセプターの力を通じて超能力を身につけた。
兄のピエトロは超代謝による音速移動の能力、妹のワンダはテレキネシス(念動力……というより、劇中の描写ではエネルギー放出に近い)とマインド・コントロール(幻覚術)を持つ。
ちなみに、原作ではウィッチ(魔女)の名の通りに、魔術と“起きて欲しいことを引き寄せる”ミュータントパワーの持ち主である。
国の内戦で両親を失い、閉じ込められ際にずっと目にしていた爆弾に刻まれた製造元であるスターク・インダストリーズのロゴから、その兵器を生み出した社長であるトニーを戦争の象徴として激しく恨んでいる。…まあ、これについては逆恨みと言えるのたが。
そして、トニーを操ってウルトロンを製造させ、彼に協力しアベンジャーズを抹殺しようとする。
しかし、ウルトロンの最終的な目標が人類の絶滅と知り、彼に反旗を翻してキャプテン・アメリカに拾われる形でアベンジャーズに転がり込む。
ワンダは自分の行いが原因で大惨事を招いたことに罪悪感を持つが、ホークアイの言葉に戦う意思を決める。
一方ピエトロは、アベンジャーズメンバーに嫌味を飛ばしながらも協力していたが……
ちなみに原作の彼らはX-MENのスーパーヴィランであるマグニートーの実子であり、有名クロスオーバーである「ハウスオブM」の元凶。本作においては20世紀FOX版X-MENシリーズとの差別化としてミュータントではなく後天的超人兵士という設定になった(映像化の際の権利が向こうにあるのも一因)。*1

クイックシルバーの方は別の世界では映画X-MEN世界の自分顔の同級生がいる自称スーパーヒーローの高校生で、スカーレット・ウィッチの方はリアルではホームドラマで3女役だった姉2人がいたりする。


  • ニック・フューリー
演:サミュエル・L・ジャクソン/吹き替え:竹中直人
元S.H.I.E.L.D長官。
消息不明だったが、世論が過激になり世間から居場所を無くしつつあるアベンジャーズの危機のため再び彼らの前に姿を現す。
食えない奴なのは相変わらず。
終盤予想外のものを引っ提げて来た。


  • ジャーヴィス
演:ポール・ベタニー/吹き替え:加瀬康之
トニーの研究から戦闘アシストまで何でもサポートする執事AI。
ウルトロン起動の最終チェックを行い、誕生した彼に接触するが、「危険」と判断されウルトロンにハッキングを受け、データを破壊されてしまう。
記憶データを全て失いながらもネットに逃げ延びてなんとか消滅は免れており、世界中の核ミサイルの発射コードを変更し続けることでウルトロンが核兵器で人類を滅亡させようとするのを阻止していた。


演:ドン・チードル/吹き替え:目黒光祐
祖国のために戦う空軍大佐。
パトリオットはやめてお気に入りのウォーマシンに戻した。
今回は女たらしで三枚目なギャグ要員的一面が強い。
正式なアベンジャーズではないものの、終盤参戦する。


  • マリア・ヒル
演:コビー・スマルダーズ/吹き替え:本田貴子
アベンジャーズの補佐役。普段はスターク・インダストリーズの従業員。
主にアベンジャーズタワーで情報分析を行う。
序盤のヒドラ戦は潜伏拠点を発見したコールソンから彼女経由でアベンジャーズの出動要請を受けての物である。


  • ヘレン・チョ
演:キム・スヒョン(クラウディア・キム)/吹き替え:桜木可奈子
生物学の権威にいる女性科学者。
アベンジャーズに協力しており、トニーやバナー博士と親しい。
人工体組織の研究の第一人者で、現在は人工細胞による人体の複製に挑戦している。
韓国に帰国後、研究所でウルトロンに襲撃されセプターにより洗脳されてしまう。
その後、意のままに操られた状態で完璧なボディとして人工細胞とヴィブラニウムを用いたクローン体を作り上げる。


  • ファルコン/サム・ウィルソン
演:アンソニー・マッキー/吹き替え:溝端淳平
スティーブの友人の空飛ぶ退役軍人。
パーティーに参加したものの、今回戦闘では出番なし。アベンジャーズとウルトロンの戦いの最中、彼が何をしていたかは「アントマン」にて明かされる。
吹き替えにて「フューリーを探している」と言っているが、これは誤訳で実際に捜索しているのはウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズである。


  • エリック・セルヴィグ
演:ステラン・スカルスガルド/吹き替え:金子由信
ソーの友人の天文学者。
アベンジャーズを取り巻く宇宙との因縁を調査するため、ソーに頼まれ「洞察の泉」へ案内する。
露出癖は治ったようである。


  • ローラ・バートン
演:リンダ・カーデリーニ/吹き替え:加納千秋
クリントの妻で二児の母。
山奥のセーフハウスで仕事で世界を飛び回る夫の帰りを待ち、彼の想いを尊重する。


  • ペギー・カーター
演:ヘイリー・アトウェル/吹き替え:園崎未恵
スティーブの幻覚の中に登場。
果たせなかったデートのダンスフロアの中で「戦争は終わったの、家に帰りましょう」と誘惑する。だが、それは彼の孤独をかえって浮き彫りにした。


  • ヘイムダル
演:イドリス・エルバ/吹き替え:斉藤次郎
ソーの幻覚の中に登場。
全ての世界のあらゆることを見通すはずの目が濁り、異様な剣幕でソーを激しく糾弾していた。果たしてその意味は?


演:ジェームズ・スペイダー/吹き替え:木下浩之
トニー・スタークとブルース・バナーが密かに開発していた、ロボットを駆使した平和維持システムの基礎となる人工知能。
ヒドラ基地より持ち出された杖「セプター」先端の石の構造を利用して誕生したが、
人類の歴史を紐解いた彼は「進化せず平和を乱す者」を人類と見定めた上でアベンジャーズを「人類を守り混乱を助長する存在」と定義。
人類の滅亡とそのために最大の障害になるアベンジャーズの抹殺、それに自らが究極の存在に進化することを目的に、暴走を開始する。
最初はアイアン・リージョンのスクラップを繋ぎ合わせたボディで乗っ取ったアイアン・リージョンを使役していたが、
ソコヴィアのヒドラ基地にてチタウリとヒドラの技術を用いたメタルマンっぽい顔の立派なボディと分身たるセントリーを作り上げ、
更にはヴィブラニウム製の完全体となる。
ボディをいくら破壊されても、ネットに接続可能なため意識をスペアボディに移送して無限に転生することが可能。
人間たちを不完全な存在と見下す一方で、作り手であるトニーの事を引き合いに出されると激昂したり、その際に相手の腕を引きちぎったことに本気で謝ったり、
マキシモフ兄妹に裏切られて動揺したり、アベンジャーズの圧倒的な強さに弱音を吐いたりと、非常に人間臭い性格の持ち主。


  • バロン・ヴォルフガング・フォン・ストラッカー
演:トーマス・クレッチマン/吹き替え:広瀬彰勇
ヒドラ指揮官。ソコヴィアの秘密基地にてセプターを研究し、マキシモフ兄妹の実験を進めていた。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のエンドロール後にサプライズ登場した際の黒幕ぶりが完全に雲散霧消しており、
基地がアベンジャーズに攻撃されるや否や、部下には抵抗を命じながら自身は命欲しさにあっさり投降した。
減らず口を叩いてキャップを怒らせてぶっ飛ばされ、ウルトロンに襲撃されて悲惨な末路をたどるなど、とことん小者扱いされている。


  • ユリシーズ・クロウ
演:アンディ・サーキス/吹き替え:広田みのる
アフリカの小国ワカンダの武器商人。
ワカンダで唯一掘れる世界最硬の金属ヴィブラニウムの採掘を進めている。
ウルトロンと取引してヴィブラニウムを売却するが、失言から激昂したウルトロンに右腕をもがれる。


  • スタン・リー
……また出てるよ!
今度は座右の銘も登場。


【登場メカ】

  • アイアンマンマーク43
序盤~中盤でトニーが着用していたスーツ。
マーク42の改良型。

  • アイアンマンマーク44/ハルクバスター
マーク43の上から、装甲ポッド「ヴェロニカ」から投下された追加装甲を重ねて完成する巨大アーマー。
ハルク暴走用に製造され、ワカンダの街の真ん中で死闘を繰り広げた。

  • アイアンマンマーク45
最終決戦で着用したスーツ。
リアクターが六角形。
極めて高出力のユニビームを発射可能。

  • アイアン・リージョン
アイアンマンを模した量産型ドローン。ウルトロン計画時に一斉運用するはずだった。
普段は市民の避難誘導の指示、簡単な戦闘を行う。
ウルトロンに乗っ取られ、全機強奪されしまう。

  • ウルトロン・マーク1
覚醒したウルトロンが初めて作ったボディ。
破損して廃棄されたアイアン・リージョンのパーツを組み合わせて作ったので、あちこちボロボロで動きもぎこちない。武装も恐らくまともに使えるものはないと思われる。
このボディでアベンジャーズの前に現れ、宣戦布告する。

  • ウルトロン・プライム
ウルトロンの一応本体的存在のボディ。五指の先から放つブラストの他、物体を引き寄せる能力を持つ。全身に備えたスラスターで飛行も可能。
最初に作ったボディはアイアンマンとの一騎打ちで敗北、次はキャップとの一騎打ちで損傷して、アルティメット完成と同時に破棄された。

  • アルティメット・ウルトロン
クロウから買ったヴィブラニウムを用いたボディ。ソーとも真正面から殴り合えるパワーを手に入れた。
地球最硬の金属を用いているが、アイアンマンのリパルサーレイ、ソーの雷、ヴィジョンのビームの集中砲火には流石に耐えられず表面が溶け出していた。逆に言うと、アベンジャーズの中でも最大火力を集中しても表面が溶ける程度、ということでもあるが。

  • ウルトロン・セントリー
チタウリ船の技術を利用して製造された、所謂ドローン的存在。
ウルトロン軍団はプライムもセントリーも全てウルトロン本人の意識を持ちウルトロンが動かしているため、どれが本体どれが傀儡ということはなく全てがウルトロンである。
そのため雑魚の1体でも逃せばまた復活してしまうので、アベンジャーズは1体も逃さない殲滅戦を余儀なくされた。

  • ヘリキャリア
墜落することに定評があるアベンジャーズの旗艦の空中戦艦。
S.H.I.E.L.D解体に伴い運用を停止されたはずだったが、思わぬ復活を遂げる。
ウィンター・ソルジャーで登場したリパルサーエンジンを用いた最新型ではなく、ファンを回して飛ぶ旧型である。


≪セプター≫
前作でロキがサノスから授けられた、先端に宝石のついている杖。
宝石には他人を洗脳し、意のままに操れる能力を持つ。
ロキから奪還された後、S.H.I.E.L.Dに保管されていたが実はヒドラの管理下に置かれ、チタウリ船とともに研究がなされていた。
これを基に、ストラッカーは最高の人工知能の発明、およびマキシモフ兄妹を実験台にし超能力を身につけた兵士の開発に取り組んでいた。
ワンダのマインド・コントロール能力はこの宝石の力由来によるもの。
基地を覆うエナジーシールド、レーザービーム砲、劣化アイアンマンスーツのようなチタウリスーツ等、地球ではかなり進んだ技術を持つのもこのおかげである。
そして、セプターの解析結果を基にしてウルトロンが誕生し、結果悪意を振り撒く人工知能と化した。
その正体は、宇宙の特異点の残骸から誕生した6つの超エネルギー物質「無限の石(インフィニティ・ストーン)」の一つ「マインド・ストーン」。
本体の黄色い石は青い宝石の内部に秘匿されている。


【余談】

本作の日本での宣伝では多くの批判が寄せられた。その理由としては
  • 当初は世界最速の4月に上映とアナウンスされたが、他のWDJ作品(実写版シンデレラ)との兼ね合いのために世界最遅の7月に移動
  • 「愛」を全面的に押し出した、あまりに不釣り合いなキャッチコピーとポスター
が挙げられる。しかし、後者のキャッチコピーについては本編でも確かに言及する箇所がある。
キャッチコピーには「世界を滅ぼすのは―――アイアンマン」というある意味釣り合い過ぎた物も存在するが、
流石にアイアンマンをメインヴィラン扱いするような代物は駄目ということなのか、こちらはそこまでプッシュされなかった。
しかし、フェイズ3の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ではアイアンマンがキャプテン・アメリカと対立関係となり、スティーブ視点で見ればメインヴィランに近い役回りとなった。

ペッパーとジェーンは多忙なため、という設定で未登場。
なお、さり気無くトニーとソーが最愛の人自慢合戦を静かに繰り広げるシーンもある。
ちなみにペッパー役のグウィネス・パルトロウの出演契約は本作の時点では一度切れていた。

ウルトロンの創造主がトニーなのはMCU独自の設定。
原作コミックではアントマンであるハンク・ピムが創造主なのだが、肝心のMCU版アントマンの制作が遅れに遅れて前作への参戦が見送られた影響で本作ではトニーが創り出したという設定になった。

ハルクバスターの格納ユニット「ベロニカ」は、アーチー・コミックスのWヒロイン、ベティ&ベロニカに由来している。ベティとベロニカは恋のライバルであり、またブルースの元カノがベティであることから、それに敵対する存在としてベロニカと名付けられたのだと思われる。

概要で語られたように、前作~フェイズ2の視聴が必須の今作だが、その本作も次回作への伏線をたっぷり残して終わる。MCUにおける中間地点、折り返し地点、チェックポイントと言ったところだろうか。
今作の後にはフェイズ2のラストを飾る『アントマン』が公開、そしてご存知のように更に後のフェイズ3では『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』といった大イベントが待ち構えている。
他にも『マイティ・ソー/バトルロイヤル』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』といった
今までのヒーローたちのその後も明かされ、更には
ドクター・ストレンジ』『スパイダーマン:ホームカミング』『ブラックパンサー
等新キャラも多数登場予定である。
今後の展開のためにもフェイズ2、更にはフェイズ1の作品を復習として鑑賞し直すのも良いかもしれない。今後のMCUに期待しよう。




物語は、アベンジャーズたちがソコヴィア基地に奇襲を仕掛けたところから全てが始まる。しかし、「なぜアベンジャーズたちはソコヴィア基地を突き止めることができたのか」も、「フューリーたちはどのような経緯でヘリキャリアを配備しソコヴィアへ救助に向かうことができたのか」も映画では描かれなかった。しかし、その裏では影に隠れた壮絶な、名もなき者たちの戦いがあった。(ちなみに、ヘリキャリアの手配を担当した人物も、ソコヴィア基地の情報を教えたのも同じ人物)その物語は、また別のお話として、ドラマ『エージェント・オブ・シールド』で詳しく描かれている。




追記・修正は市民全員を避難誘導させてからお願いします。

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「こので……片付けてやろう」




演:ジョシュ・ブローリン/吹き替え:銀河万丈
銀河のガーディアンズと因縁のある宇宙ゴリラ。
今回の事件を全て裏で操っていた黒幕であり、エンドロールで「あのガントレット」を身につけ意味深に笑う……。
全ては『インフィニティ・ウォー』で。





The Avengers will return
アベンジャーズは帰って来る

IN CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ


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最終更新:2023年10月08日 10:01

*1 尚、原作では姉弟なのでコミックを知っている視聴者からするとややこしい。生まれた順の逆転も差別化のためか?