帝愛グループ

登録日:2015/05/09 Sat 15:27:26
更新日:2023/12/08 Fri 23:28:00
所要時間:約 21 分で読めます





「愛と真心のパートナー、未来はあなた達の手にある――帝愛です!」

帝愛グループとは、福本伸行の漫画カイジ」シリーズに登場する犯罪会社組織である。


◇データ

商号:帝愛ファイナンス株式会社
主な事業内容:消費者金融事業、不動産担保金融事業、事業者金融事業
本社所在地:東京都○○区○○○○ 帝愛ビル
電話番号:03-○○○○-○○○○
創業年月日:19○○年9月1日
設立年月日:19○○年4月1日
資本金:25兆638億3,252万円
代表者:兵藤和尊
決算期:3月31日(年1回)
従業員数:2,059名
店舗数:全国主要都市103店舗
売上高:2兆646億円(グループ連結:17兆1,153億円)
加盟団体:日本貸金事業協会、一般社会法人 日本クレジット協会、一般社会法人 日本経済団体連合会
主要取引金融機関:株式会社四菱UKO銀行
上場証券取引所:日本証券取引所(市場第一部)
株主総会:6月
会計監査人:有限責任監査法人トマソン
ウェブサイト:https://www.teiai.co,jp

◇概要

消費者金融を主体とした日本最大規模の巨大コンツェルン。
全国に100以上の支社を持ち、創立から実に40周年を迎えている。
会長は兵藤和尊。社長は現時点では登場していない。(地方の支社長は『トネガワ』版で出ている)

主な生業は貸金業、つまり消費者金融である。
ただし、そのほとんどはヤクザが取り仕切る悪徳の闇金であり、金利も違法としか言えない暴利である。

例えば作中ではカイジが連帯保証人となった古畑の借金30万であったが、ものの14ヶ月で385万というとんでもない額にまで膨れ上がっていた。*1

「こんな暴利なんて払う義務はない!」と叫びたい者もいるだろうが、遠藤曰く、「違法も法だよ……」とのこと。
帝愛はあらゆる手段を用いて借金を取り立てる。
その方法は下記の通りで、どれもこれもえげつないものばかりである……。

金融関係の事業を手がけている帝愛だが、下記のようにカジノやホテル、レストランに海運業など意外にも多角的な経営を行っている様子。
ただし、上述したように全国各所に支社を持っているのだが、鳥取県島根県には進出していないことが判明しており、この地域で何かが起きても帝愛は即座に動くことは出来ないという事情が語られている。この2県に支社を置くことは伝説の島に置くよりも難しいのか?

やっている事そのものは非合法的でまさに悪役そのものと言うべき存在だが、一応ちゃんとした企業という事もあってか
利根川・黒崎・黒服の山崎など、カイジの取り巻きの債務者と比べると、(会長を除けば)真っ当な常識人が多い…ように錯覚するが、少なくとも幹部級の人物はよく見ると債務者とはまた違った方向性で狂っていることが多い。
カイジなどの債務者が「クズ」「底辺」「野良犬」だとすれば、帝愛の人物は「外道」「畜生」「詭弁家」という感じだろうか。

また、表向きはれっきとした大企業であるため『和也編』でも描かれたように、怖いもの知らずの無法者や犯罪者にはその莫大な資産を狙われることもあり、身代金目的の誘拐未遂事件を起こされたこともある。

『トネガワ』によると職位は黒服(平社員)・幹部候補・幹部(役員)・会長の4ランクしかなく、
一般的には幹部候補以上クラスの人間が、複数の黒服を従え1チームとして活動をするスタンスを取っている模様である。
その為、たとえ幹部クラスの人間であっても基本は平社員と一緒に仕事をするという形となる。

言い様の無いブラック企業ではあるものの意外と風通しは良いようで、
利根川チームはもちろん、黒崎チームの方でも昼休み中に部下と一緒にバトミントンを楽しむ様子が描かれている。

◇借金の主な回収方法

帝愛は生業としている金貸し以外にもあらゆる手段を持って、市民からを搾り取ろうとする。
そもそも帝愛は国家権力とも癒着しており、橋爪竜蔵という元総理大臣は帝愛に有利となる法律をいくつも通している。
国そのものがグルみたいなものなので国法など帝愛にはほとんど通用しないも同然。

銀と金』の蔵前仁と似たようなものである。

ただ、村岡が兵藤和也に「坊っちゃんの悪行を警察に言う」と口にした時、和也は真顔になったため、どんな事でも許されるわけでもないらしい。
また、カイジが24億円を持って逃亡した時も、基本は帝愛メンバーのみで追いかけており、権力を自由に操れるほどでは無いようだ。

●ヤクザが力ずくで取り立てて回収

相手は「違法も法」で通すヤクザなので自己破産をして法的に支払い不能を申し立てても、そんなことはお構いなしで取り立ててくる。
情報網が凄まじいので偽名を使おうが、海外に逃げようが無駄。どこまでも執拗に追ってくる。
さらに負債者本人が払えなければその家族にまで手が及ぶ。

ただ、ホームレスのように人相が識別できないほどに変わって、家族などが他にいない劣悪債務者となると流石に回収は難しいようだ。
シャバでのまともな生活は諦めて身を潜めながら逃げ回るしか手はない。

また、トネガワのアニメ版でも描かれたように帝愛が悪徳であることを逆手に取って開き直り、意図的に踏み倒そうとする不埒な債務者も存在し、そうした相手からの回収も困難な様子。

ここら辺は普通の借金取りと同じであるがところがどっこい、こんな程度だけで済む訳もなく……。

●臓器・人身売買

兵藤和尊の息子、和也はカイジに金を貸し付けた際に欠損事故ルーレットと称し、
返せない時は手足や臓器を切り刻んで売るという恐ろしい手段で貸付金を回収しようとした。
また、和也編に登場した闇金会社の社長も債務者の腎臓を摘出して換金するルートがあるため、
他にも臓器売買によって金を回収している所もあると思われる。

また、エスポワールで別室に落ちた者はその後、人体実験の検体や売春のために外国に売り飛ばされているそうで、
もはや帝愛にとって負債者達は人ではなく、とことんまで金を搾り取るための家畜でしかないのだ。

帝愛から金を借りた経験のある石高によると、支払いが数か月滞ると黒服が債務者に禁煙を推奨してくるなど臓器を気づかい始めるような言動を見せてくるとのこと。

●土地・家等の差し押さえ

借金を回収しようにも負債者が金を持っていなければそもそも話にならないが、その場合でも帝愛は負債者の住む家や土地を強制的に差し押さえてしまうため、全く問題にならない。

上記の和也もカイジが村岡に勝った際には足りない分の賭け金を村岡の自宅と土地の権利書を差し押さえ、現金に変えている。

負債者が泣こうが喚こうが容赦なく、住む場所を奪ってでも金を手に入れようとするのである。

●保険金

上記の和也のように臓器売買による傷害保険で金を得られる。
また作中でははっきりと描写はされていないが、恐らく負債者に対して違法で生命保険がかけられていると思われるので、
鉄骨渡りで墜落死した参加者や地下帝国で再起不能となってそのまま囚人が死ねば、それだけで金が回収できる。

帝愛は負債者を殺してでも金を搾り取ろうとするのである……。

●系列会社からの上納金

傘下の闇金会社や闇カジノからロイヤリティとして上納金を巻き上げている。
闇カジノなどは裏ビジネスゆえに無税だが、その代わりに帝愛に金を支払っている。
それほど法外な額ではないらしく、村岡の発言からすると、正規の税金を払うよりは少額の模様。

●違法ギャンブルの企画等

負債者達を集めてギャンブルが開催されるが、それは負債者同士を争わせる様をパーティやディナーショーに参加した悪趣味な資産家達に見物させることがある。
その参加費や賭け金がそのまま下締めである帝愛の収入となるのだ。
スターサイドホテルの「勇者への道 Brave men road」*2や和也プロデュース、映画版の姫と奴隷がまさにそれであり、
恐らくエスポワールでのギャンブルも中継されていたと思われる。

債務者だけでなく、弱者が泣き叫び、苦しむ姿を楽しみ愉悦を感じる醜悪な人間達もまた、帝愛にとっては格好の客人なのだ。

◇帝愛の関連施設及び事業

●希望の船エスポワール

帝愛の幹部、利根川幸雄の系列が主催しているクルーズが開催されるギャンブル船。
負債者を集めたギャンブルは当然違法であるため、基本的に人目のつかないゴーストタウンや日本の法律が及ばない公海の船上で行われるのだ。
また、同時にギャンブルに負けた人間を上記のような理由で人身売買するための密輸船でもある。
下記の地下帝国に送られる人間も含まれていると思われる。

元は帝愛傘下の黒金海運が保有している船であり、トネガワにて明かされたスペックは以下の通り。

全長・200メートル
全幅・23メートル
総トン数・50トン
喫水・7.8メートル
航海速力・最高21ノット
フロアー・400平米超

数字だけ示されてもよくわからん、という諸兄も多いだろうから有名な客船と比較すると、
タイタニックや日本最大の客船こと飛鳥Ⅱよりは外観(全長全幅)では一回り小さい。*3
総トン数は機関部などを含めた船の容積なので、このサイズのクルーズ船で総トン数50トンというのは考えにくい。*4
そこで5万トンの誤記と考えると、4万6328トンのタイタニック以上、飛鳥Ⅱとおよそ互角の規模になる。

●スターサイドホテル

ゴーストタウンに建てられた帝愛グループが所有している高層ホテル。見た目は新宿の東京都庁にそっくり。
オープン前とはいえ、ホテルの設備自体は既に出来上がっている様子。
ちなみに映画版だと帝愛の本社のような描写となっていた。

●帝愛地下帝国

某所に建造されているという核戦争後の世界を生き残るための、帝愛グループ及び帝愛に貢献した人間専用の核シェルター。
ただのシェルターではなく、病院やコンビニやテニスコートなどあらゆる施設が敷設予定というまさに世紀末世界の頂点に立つであろう帝愛の王国(予定)

兵藤会長が生きている間には絶対に完成しなさそうである……。

借金が溜まりに溜まりすぎた者はここに収容され、例えば1000万円なら約15年強制的に働かされる。
基本的に行われているのは拡張工事であるが、さらに工事が進めば他の仕事も任されると思われる。
一応、返済施設の一つであり労働中は金利はチャラになるのでしっかり働けばいずれは借金は全額返せる……

……ところがどっこい、労働及び生活環境はかなりというか地獄のように劣悪な上に、
わずか日給3500円という常識では考えられないほどの超低賃金であり、しかもその内2000円は強制的に借金返済に当てられ、そこから更に1150円が施設利用費等の名目で天引きされ、1日の重労働で得られる賃金が350円、つまり月給が9100円という計算になる有様(しかも専用の通貨)なので15年もまともに働けるわけもなく、
ものの数年で病気などになって再起不能となり、を待つだけとなるのがほとんど。
しかし懲罰的な要素があるにしても、高齢の兵藤会長が使うシェルターの予定地がこんな劣悪な環境で大丈夫なのだろうか。

実際は上記の生命保険目当てと、使い捨ての家畜という二重に利用されるだけ。
借金が払えなくなっても、死ぬまで帝愛のために飼い殺しにされなければならないのだ。

『破戒録』の描写だけでもかなり「地獄」と呼ぶに相応しい内容だったが『1日外出録ハンチョウ』ではさらに環境の酷さが掘り下げられ
  • 各班長の物販用仕入れには自前の外出券や購入費用が必要*5
  • スペシャルディナーのTボーンステーキは思ったより肉質が固めで大槻班長は満足していないらしい
  • 漫画雑誌などは検閲され、性描写や反乱意識に繋がりそうな活発なキャラクターなど問題があると判断されれば黒塗りにされる。その割にC班班長の小田切がプリズンブレイクの上映会を開催できるらしい中途半端な緩さ
  • 1日個室権は帝愛チャンネルしか映らないテレビやしょぼいサービスメニューが大半、まともな愉しみはビール3本とカラオケ程度
  • 病床にいる医者みたいな爺さんはただの債務者でまともな医療知識がない=ペリカなしではまともな治療は望めないことが確定
など理不尽さ、救いの無さがさらに強調された。

しかし、中には20年以上もの労働を全うして借金を完済する猛者もおり、運に恵まれかつ体調管理をしっかりすれば一応外には出られる様子。

ちなみに負債者だけでなく帝愛関係者も失態を演じたり、帝愛に損害をもたらせばここに落とされる。(刑が軽い場合は単なる牢獄に入れられることも)
7億もの損害を出してしまった一条は……。

兵藤「1050年地下行きだっ……!!」

●裏カジノ

村岡が社長を務めるようにいくつもの違法カジノがグループの系列として存在する。

中でも一番有名なのは一条が店長を務めている会員制の裏カジノ。
うらぶれた雑居ビルのフロアを二つ纏めて改装した場所で、一般的なカジノでのゲームの他にも
この店独自の特徴としてパチンコが置かれており、しかも通常の出玉の10・100倍とかなりの高レート。

特に目玉なのは人喰い沼と呼ばれる一発台のパチンコで、
万が一にも当てれば数億もの大金を総取りできるのだが当然、そんな夢のような甘い話があるはずもない…。


●億兆荘

スピンオフ作品『中間管理録トネガワ』で登場した、帝愛社員用の保養施設。
利根川が率いるプロジェクトチームの社員旅行の宿泊地として登場した。

施設は自然に囲まれた場所にあるようで、建物の外観も立派。
施設内も広く、麻雀卓・卓球台・ビリヤード台・ダーツ・カラオケルームなど多数の娯楽用品が用意され、遊び放題である。
施設の外には広いキャンプ場が存在し、利根川はここでバーベキューを企画した。

ただし、キャンプ場にあるバーベキュー用の鉄板は全て錆びているなど管理不足な面も。
しかも保養施設なのに、キャンプ場の倉庫には新品の焼き土下座強制機が収納してあるなど不穏すぎる。
当時この強制機の存在を認知していなかった利根川チーム(山崎を除く)は、そのせいでこの土下座強制機の鉄板でバーベキューを行う事態に

なお、後に会長に突如到来した断捨離ブームにより、取り壊された。

●会長専用帝愛冷蔵庫

『中間管理録トネガワ』にて登場。一人の人間のために用意されたには大きすぎる巨大な冷凍倉庫であり、大量の冷凍肉やプッチンプリンが保存されている。

●TIイベントホール

『中間管理録トネガワ』にて名前のみ登場。限定ジャンケンの会場案コンペに於いて山崎が提案した会場。
中央区に存在するイベントスペース。広さ450平米、オーナーは帝愛の息のかかった企業関係者のため
違法ギャンブルを行うための秘匿性も問題無しの良条件ではあったが、
意外性・悪魔的要素に欠けるとして却下された。

●帝愛ホテル

『中間管理録トネガワ』の週刊ヤングマガジン出張の番外編で登場した、今春からオープン予定のホテル。
最上階には会長が直々にプロデュースした最高級レストランがあり、番外編ではオープン前に会長・利根川・黒崎の三人が試食会を行った。

用意された品は「燕の巣のスープ」「ステーキ」などの高級レストランに相応しい料理。
ただし、燕の巣のスープは「塩辛い(黒崎)」「しょっぱい(兵藤)」「海水(利根川)」で、ステーキは「固くて噛み切れない(黒崎)」「ゴム底(利根川)」など割と散々な評価。

●関西支社

『中間管理録トネガワ』にて登場した、関西方面における帝愛の支社。
ここの黒服たちは関西弁を喋る仕様となっている。
「静まらんかいボケども」などと関西弁で恫喝をし出すヤクザ風の上司などもいるせいで、社内の雰囲気は良くない。
また、業績が悪化しているようで、業績不振の改善を図るために利根川が派遣された。


●南波照間支社

『中間管理録トネガワ』において存在が示唆された、日本の南の最果ての島と言われる南波照間島における帝愛の支社。
ここの存在意義は「会長が愛飲するサプリの海藻エキスの抽出場所」であり、つまり仕事はエキスを抽出するのを見つめるだけというあんまりな内容である。
実はこの島、現実の日本では伝説内でしか存在しない島*6なのだ。伝説の世界に支店を持っているってなんだこの企業⁉(人工島の可能性もあるが)

●サロベツ原野支社

『中間管理録トネガワ』の最終話において存在が言及された支社。
詳しい業務内容は不明だが、異動した黒服は野生のウサギを捕獲するなどの行動をしている。

●ラグビー部

『中間管理録トネガワ』にて存在が言及された部活。
利根川が失脚したことでチーム利根川が解散した後、宣伝部に異動した堂下浩次によって設立された。
社会人の大会で優勝して社内にトロフィーが飾られているなど、順調に成果を出している模様。

●ドリコム

『ダービースタリオン マスターズ(ダビマス)』とのコラボ漫画で登場。ダビマスの配信元。
ゲームで日常を繰り返すなど愚の骨頂」「を持てぬ庶民の慰め」とダビスタに怒った兵藤の影響で買収される。
SEとデザイナー以外の企画管理職は全員追放され、社長も排除された。
兵藤の手によって作成された「ダビマス改変要件定義書」の内容にSEは反対するが、利根川の理不尽な説教(罵倒)でねじ伏せられた。

●葬儀(直葬)

和也プロデュースに参加するにあたり、その参加者は危険を伴う建設現場での作業に従事する雇用契約書を締結するという形をとる。
人間が死亡した場合法に従った手続きを滞りなく行う必要があり、それが出来なければ事件として捜査されるからである。
契約書には不測の事態が起こった場合帝愛が直葬まで行うことが含まれているため、その時は火葬が終わり骨壺に納められた状態で遺族と対面することになる。
これは、およそ建設現場で起こった事故とは思えないほど見るも無残な遺体を遺族に晒したことで事件に発展するリスクを減らすためである。
そして言うまでもなくこうした事態の隠蔽に協力する医者や役所の職員も確保している。

●チラシ

帝愛も企業なので当然だが広告を展開しており、チラシも各地に配布している。
そのチラシに和也に勝利して24億円を持ち去ったカイジ達を指名手配のような形で晒し、24億円を踏み倒した借り逃げ犯として扱っていた。
手配書には「コイツら本当に悪人」「草の根、分けても探し出せ!!」などの文面を並んでいるが、胡散臭さしか感じないセンスである。
そもそも借り逃げではないので嘘を付いている上に、仮に本当に借り逃げだと仮定しても個人をこのような形で晒すやり方をする時点で倫理観が疑われる。

というか、このチラシはそれ以前の問題である。
よく読んでみると分かるが、このチラシには「カイジたちを捕まえて差し出せば報奨金を出す」「○○すれば△△万円」ということは一切載っていない
あくまで「カイジたちに対する私的指名手配もどき」「報奨金の相談はこの電話番号へ」などの情報が散発的に掲載されているだけなのだ。何に対する報奨金であるかさえ書いてない。
例えばカイジたちがあるレンタカー屋にいたというタレコミがあったとしよう。
帝愛はまず「事実を確認します」と答える。が、結果報告などしない。したとしてもガセと言い切る。たとえ事実だったとしても。しかし、情報としては蓄積する。
その後、粘り強く追跡して黒服が来るまで見張ったとしよう。
仮にカイジの捕獲に成功したとしても「捕獲を手伝いもしなかった奴には払わない」と答える。たとえ捕獲を手伝う余裕すら与えなかったとしても
だったらとカイジたちを直接捕縛して帝愛本社に連行したとしよう。
その場合、多分その債務者が誘拐犯として通報される。で、カイジたちは普通に捕獲される。
だが、一切チラシの内容に違反はない。だってそんなこと書いてないんだから。
賞金を懸けているわけでもないので、訴えたとしても法的にもかなり厳しいと思われる。

なお、カイジが目撃した手配書型チラシは一応裏面掲載の形ではあり、表面は普通の典型的なサラ金の広告。
キャッチコピーが「私たち『帝愛』はあなたを信頼しています!」「毎月のコツコツ返済が未来を築く」となっており、実態を知る人間が見れば失笑もの。
しかも兵藤の写真が写されており、あまりにも不自然で醜悪な笑顔で「明日のために頑張るのじゃ」と台詞が添えられている。

●テレビCM

大企業なので当然TVCMも流している。
ニュース番組への提供を予定していたが、兵藤のアニメオタクへの見下した偏見によってアニメ番組(兵藤曰く「内容がない日常系アニメ」)への提供に変更。
最終的に兵藤が採用したCM映像は「レオタードを着た女性達が情熱的なダンスを曲に合わせて踊る」という物。
この帝愛CMの元ネタは、かつて実在した消費者金融「武富士」の『武富士ダンサーズ』だと見られる。
(ちなみに武富士は武→兵、富士→藤のもじりで兵藤会長の苗字のモチーフと言われている)

●自己学習型人工知能黒服「T-AIくん」

自己学習型人工知能を持つ黒服型ロボットを運用しており、その名も「T-AIくん」。
業務やデータ管理だけでなく、債務者別の金利計算や取立てまで行える。更にはスマートスピーカーやWi-Fiも搭載。
しかし、しっかりと返済額を返したにも関わらず債務者の連行を続行するなどの問題点もあるのだが、そのまま各部署に1台配置された。
T-AIくんはシンギュラリティを起こしている可能性も指摘されている。
ついには占いを始めたが、利根川を見たところ「鉄板」「炎」「謝罪」「奴隷」「二度刺す」など不穏なモノを感じてしまう。

●Twitter

『中間管理録トネガワ』によれば、こんなブラック企業でも、21世紀の現在ではいっちょ前にアカウントを作っている。実在の消費者金融大手はアカウントを作っていないので、炎上上等のチャレンジャーぶりが窺える。
日本を牛耳る帝愛も流石に海外に本社を構えるIT企業には力が及ばないようで、アンチのアカウントに手を焼いており、フォロワーを増やすために悪戦苦闘している。
後に担当になった海老谷の失敗とフォローに回った利根川の不運など様々な悪要因が重なってしまい、フォロワー数が10万を超えた代わりに停止に追い込まれてしまった。

●裏帝愛CH(チャンネル)

帝愛が懇意にしている富裕層向けに運営されている動画サイト。月額980万円。
サイト名(と帝愛という会社)的にダークウェブの存在の可能性がある。
詳細なサイトの内容は不明だが、帝愛社員をターゲットにしたドッキリ動画を試験的に配信し始めた模様。
Youtubeに似た形式のコメント制を採用しているようで、このサイトにおけるいいね!ボタン的機能は「愉悦!」ボタンとなっている。
作中で描写された愉悦!ボタンのいいね数を素直に受け取った場合、最低でも455人のアカウントが存在する事になる。

●悪魔的事業融資相談会(仮)

地下行きが確定している一部の多重債務者に対して行われる会。持ち寄った事業計画を3分間プレゼンし、会長と利根川が見込み有りと判断した場合はその場で地下行きは免除、場合によっては即融資してもらえるという理外の救済措置。
……と書くと聞こえはいいものの、実際は会長が醜くあがくクズをただ嘲笑うための余興に過ぎず、大抵は問答無用で地下送りになるのがオチ。とは言え実際ペアホンとかマスコットキャラとかいらんものばかりなので仕方が無いが。尚、たまに自身の現状を全く分かっていない「正真正銘の馬鹿」が来ることも……
プレゼン失敗時の「ノーマネーでジ・エンド」という黒服の台詞や、50話のサブタイトル『金虎』から、モチーフはおそらくテレビ番組の「マネーの虎」と思われる。

◇ブラック企業も真っ青の社内情勢

さて、この帝愛グループであるが企業の実権は兵藤会長が全てを握っており、失態を犯した部下には容赦のない制裁が待っている。

ノルマを達成できない役立たずはもちろん、帝愛に損害を与えた者は地下へ落とされ、海の藻屑とされ、
それまで帝愛に長く貢献してきた幹部クラスの人間でも例外はなく、あっさり切り捨てられて焼き土下座を強要されるのである。

しかもその影響は制裁された人間の配下にまで及び、失脚した利根川の系列に属していた遠藤は
グループ内での基盤を失ってエリートから末端の債務者の捜索を行う遠藤金融の社長に降格された上、
一時は上納金も払えず別の系列の闇金に負債を抱えるほどに落ちぶれていた。
一方で利根川チームに所属していた黒服の中には出世してサングラスを外し黒服卒業した者も出たため、
直属の部下とはいえ末端の黒服にまでは利根川失脚の影響は(幸か不幸か)及ばなかった模様。

また、ちょっとした態度によっても兵藤から直接制裁が与えられるため、黒服達も決して油断はできないのだ。
それこそ、気のない返事や兵藤の気に触るような態度をとるだけで……

兵藤「今、ホッとした者……制裁っ……!」

スピンオフ作品の「中間管理録トネガワ」では、さらに恐ろしい事実が判明。

利根川のような幹部級の人間は殆ど休日がないという実態が明かされた。
何故なら、兵藤が土日や祝日でも関係無しに気まぐれで呼び出すためである。

現にその事実を部下の黒服に明かした際の利根川は、20連勤をようやく終えたところだった。
このように休暇がない利根川からすると、地方への出張が事実上の休暇と言う始末である。
そして、利根川が出張を旅行気分で楽しんでいるその姿に読者は涙を覚えるだろう。

ただし、この時の黒服の様子を見る限りでは、黒服達には一応休暇はある模様。*7
また、利根川などは「無駄な残業をするのは無能」という考えを持っており、自分の部下に過度な残業を命じてはいないようである。
一方で土曜出勤は当たり前であり、大雪などによって交通機関が停止しても早退命令が下されることもないなど、やはり黒服への気遣いはない。

ストレスチェック

帝愛の公式HPでは、社員全員が受けるストレスチェックの結果が例年満足度100%続きだと誇らしげに謳われている。
しかし、普通のストレスチェックといえば、4~5択の中から当てはまる選択肢にチェックするのが一般的だが、帝愛では、YES/NOの2択。

仕事にやりがいを感じる
  • YES 最高に感じる
  • NO 全く感じない(帝愛をどうにかして潰したいと思っている)
当然NOは入れられないので実質1択。結果は満足度100%。どう考えてもストレスがたまる一方である。

避難訓練

帝愛では他の一般企業と同じように災害に備えた避難訓練が半年に一度、実施されている。
だが、帝愛における避難訓練とは会長の財産の美術品などを避難させる訓練のこと。
  • お 億超え優先
  • は 破損は地下行き
  • し 死んでも持ち出せ
火災発生という放送がなると、黒服は一斉に会長の財産の美術品などを避難させる。
その際に少しでも破損させると生涯地下行き。

労働組合

帝愛にも労働組合と呼ばれる組織はあるが、組合は会長の言いなりで、あってないようなもの。
2月には春に行われる労働条件改善を目的とした闘争。
いわゆる春闘が開催されたが、バスタブに浸かった会長が札束のリングの上で戦う労働組合のトップ委員長と書記長が戦っている様を面白おかしく見学しているだけ。
そう、帝愛における労働闘争とは労働者vs経営者ではなく労働者vs労働者。
一応勝ったほうに賃上げをするという約束だったが、勝った書記長が兵藤会長に伺いを立てるもあの程度の取り組みに賃上げはないと終了。
また、目安箱を設置したが、この目安箱の中身は実はシュレッダーで、意見が書かれた紙は粉々にされてしまう。

健康保険(帝愛健保)

ハンチョウ大槻ら一行が外出した時の、石和の親知らず治療の際に存在が発覚。
健康保険の存在はほとんど知られていないが、地下労働者は全員自動的に加入になっている模様。
黒服については言及されなかったため不明。

推測だが、地下労働者には給料(ペリカ)支払いの際に様々な名目で天引きされているとあるので、健康保険料も含まれていると思われる。
また、本来の健康保険の仕組みを考えれば治療費の補填として医師側に支払われるはずだが、
医師も債務者として地下落ちしている人間なので、診療の際に支払われずに帝愛の懐に入っていると思われる。

ハラスメント相談室

近年騒がれているハラスメントに注目した兵藤が、パワハラ防止講習会(これは外部から講師を呼んだためか、まともな内容だった)を機に設置した。
プライバシー保護の為に二重扉で完全防音となっているのだが、利根川は偶然にも室内に響き渡る悲痛な叫びを耳にしてしまった。
後に様々な部署の人間が相談室に向かってから消息不明になっている事が語られており、相談とは名ばかりの制裁が行われている恐れがある。
ハラスメント相談室の実態を察した利根川は、自身の部下には近づかないように指示した。

利根川自身は、自分の部下に女性が入ってきた時には「セクハラに気をつけろ」と他のメンバーに注意するなど、真っ当な倫理観を持っている。

社員食堂

社員用の食堂も用意されているが、味噌汁の具はもやしだけしか入っていないという手抜きっぷり。安い業務用味噌汁以下のクオリティである。
なお、帝愛の地下強制労働施設の味噌汁すらまともな具がある(たまにサツマイモ、運が良ければアサリが入る)ので、帝愛社員の食事は劣悪債務者以下の待遇ということになる(社員食堂を利用せず、会社の外に出て、一般の飲食店で昼食を取ることは可能らしい)。
社員食堂の味噌汁に関してはTwitter上のアンチアカウント(正体は海老谷)によって、ネット上で暴露されている。

なお、他に本社3階には、割とお洒落なカフェテリアが設置されている。

制裁(初級編) 三個一

帝愛にも様々な制裁があるのはご存知の通りだが、遠藤が部下に行った帝愛伝統の制裁が存在する。
罰を与える者が一つ同じ食べ物を食した場合、罰を受ける者が同じ食べ物を三つ絶対に食べる事を強制させられる。
遠藤は失態を犯した部下の二人にはケンタッキーのチキンを食べさせた。
最悪地下送りもある帝愛にしてはマシどころか食えるので全然辛くない制裁…に見えるが、同じ物を大量に食わせられるので予想以上に辛い。
しかも遠藤はケンタッキーのチキンを3個食したため、部下は9個ものチキンを無理矢理食わされる事態になり、その苦しさに涙目になっていた。
一応食べ物の金銭的負担は罰を与える側が払っていると見られる(少なくとも遠藤の場合は)。
この制裁は「初級編」なので「中級編」「上級編」に該当する制裁があると思われる。

採用試験

採用は一般企業と同じように、書類審査(ES)と面接試験がある。
面接通知には「あなたらしい自由な服装で会場へお越し下さい」と書かれているが、暗黙の了解で上下真っ黒のスーツを着てくるのが決まりとなっている。
これは社会常識や帝愛に対する下調べをしてきたかをチェックする課題であるらしく、スーツ以外で来た者はその時点で足切りとなる。

面接は利根川などの幹部級が直々に行い、志望動機や自己PRなど極めて一般的なことをサラッと聞いた後、
帝愛に対する「企業研究」の程度、さらにはダーティーな仕事をする上での心構えについて念入りに掘られる。
(逆に言うと、帝愛が行っている違法な措置や、その漆黒のブラック企業ぶりについてはある程度のことを知っているのが前提となる)
採用に関しては幹部級にある程度の裁量権があるらしく、利根川は独断かつものすごくくだらない理由で多くの受験者を落としている(既に似た名前や顔がいる、逆に顔が目立ちすぎるなど)。なお、世間では就職先として人気があるのか、「トネガワ」では大勢の就活生が面接に詰めかけていた。

面接が終わると、「お気を付けてお帰り下さい」という決まり文句で面接終了となる。


ちなみに黒服に女性を採用することはかなり少ないようで、トネガワにおける女性黒服を見た他黒服の反応からもそれが見える。
そもそも黒服に限らず帝愛の業務に関わりたがる女性がいるかは微妙なところだが、実写映画版では遠藤が性別設定の変更で女性になっているという例はある。

いざ帝愛に入って仕事をこなしていても、一般的な企業と同様に10月の時期に人事異動(左遷)をさせられる危険がある。
本来は人事異動の詳細は上層部しか知りえないはずなのだが、異動が近い時期になると黒服達の間に情報が漏れだす。
(漏れだすが、暗黙の了解で異動する本人にだけは情報が伝わらない黒服ドーナツ現象が起こる)
これで恐ろしいのが左遷場所で、上述した日本の最果ての伝説の島である「沖縄県 南波照間島」に異動させられる黒服が描かれている。

しかし、幹部である利根川が若き時代に南波照間島に左遷されてから戻ってきたことが示唆されており、絶望的に思える左遷でも出世ルートから完全に外れる訳でもなく挽回できる機会はあるらしい。
これに関しては、利根川の挽回が常識では考えられない程に凄かったか、会長の気分でたまたま戻された可能性もあるが。

このような帝愛の経営状況に疑問を抱いている黒服もいる様子。

なお黒服の待遇は、アオリ文によると「悪魔的終身雇用…」らしい。
彼らは今後何があろうと帝愛の手から逃れることは出来ないのだろう。何があろうとっ…。

…と、思いきやトネガワでは意外にも数名の黒服が帝愛から退職・転職をしていたりする。
カイジ本編での黒服の裏の仕事を考えれば到底易々と足抜けできそうには無いのだが…。
また、利根川チームに配置される前の堂下は辞表を出すにまで至ったが、上司がのらりくらりと受け取ってくれなかった過去がある。

トネガワ単行本7巻収録の番外編「三分」(日清食品の焼きそば『UFO』とのコラボ紹介回)では
入社して数週間の黒服(名前不詳)が利根川に退職の相談を申し出ている。
UFOを作りながらインスタント焼きそばになぞらえて帝愛に勤める心構えを説く利根川であったが、
利根川の思惑とは裏腹に黒服はUFOの素晴らしさに惹かれ、日清食品に理外の転職を果たしてしまう。

社員数

「24億脱出編」では、遠藤の口から、帝愛グループの社員数は1200人であることが語られた。
現実世界での消費者金融大手のアイフルやアコムの社員数が、本社だけで2000人を超えてることを考えると、
グループ全体で1200人というのは、かなり少ないと言える。
それだけ効率的な経営を行っているのかもしれない。

帝愛幹部候補検討会議

社内では毎年ごく少数のみだが黒服から幹部候補に昇格する社員が存在し、それを決めるために幹部が会議室で行う会議。
作中で描かれた会議では利根川が自分の部下を推薦するが、SNSでの言動を監視する黒崎による反論で該当者なしに終わった。

◇勤める上での利点

こんな感じで世にも恐ろしい極悪企業の帝愛だが、一応巨大コンツェルンなだけあって給料は良いのか宮本は三十歳にしてはかなり良い部屋に住んでいる。
また、会長の旅行などの娯楽に付き合わされる黒服や幹部は、会長へのVIP待遇から生じる恩恵を受けられる。
トネガワ作中では会長に与えられる最高級で幻級の食材を使った機内食を、護衛として付き添っている黒服達も食べることが出来る姿が描かれている。
その食材を使った料理を食べた黒服達は感激のあまり「帝愛に入って良かった」とまで言う程。
また『中間管理録トネガワ』及び『1日外出録ハンチョウ』によると、会長がご機嫌だと利根川に高級車、幽閉されていた元幹部が釈放など、普段ではありえない程の報労の数々が支給される。あの地下にすら労いの品としてミキサーが与えられる程。
ただしその後会長がなんらかの理由で不機嫌になると、一度は与えられた報労の品を全て奪い取られる事になる。高級料理などの食べ物の場合は給料から引かれるのだろうか?

黒服たち一般社員の給与は不明であるが、スピンオフ「トネガワ」では、兵藤はもちろん、黒崎利根川馬主となっている。
個人で馬主になるためには、継続的な年収が1700万円以上、さらに7500万円以上の金融資産を持つという条件がある事から幹部クラスは、最低限、馬主になれるだけの報酬を貰っているようである。

会長の気分次第では黒服ですらシンデレラルートを歩めるという側面もあったりする。
例えばトネガワにおいて描かれた黒服の八乙女は、太鼓持ちが得意という能力を活かして超短期間で黒服から会長秘書にまでスピード出世をしている。
だが、仕事的な能力が全くもって不明な人物を重要ポストに置いてしまうなど、企業としてはなかなか不安定かつ滅茶苦茶な経営の証拠とも言えてしまう……。

交通機関が麻痺するような悪天候の予報が出ても社員を慮った早退命令も出さず、
サービス残業だの長時間労働だの、労基法破りまくりのブラック企業であるのは間違いないのだが、
利根川のような上司に恵まれれば人間関係などの環境は悪くないと語る者もいる。

◇法改正による崩壊の可能性?

トネガワ59話『過払』では、グレーゾーン金利の廃止が決定されて大混乱に陥る帝愛本社の様子が描かれた。

帝愛の金利はグレーゾーン金利廃止の状況下では完全アウトなので、致命傷となった。
結局グレーゾーン金利廃止は利根川のであり、利根川もグレーゾーン金利廃止などある訳がないと安心していたが、現実では2010年に廃止されている。
カイジの時代設定は1990年代後半である(崩壊気味の設定だが)ため、利根川もグレーゾーン金利の廃止など予想できる訳がなかったのだ(まあ、1990年代であっても、グレーどころか完全に違法の金利を設定していたりするのだが)。

つまり、帝愛は2010年代には経営に劇的な変化が起きてしまう未来が示唆されている。
利根川の夢ではグレーゾーン金利廃止によって恨みを募らせた債務者達に経営陣が襲撃される構図が描かれていたが、帝愛の悪魔的経営では多数の恨みを買っているのは明白であり、ふざけた想像でもないと言える。

だが、カイジ本編は国家や警察が帝愛と癒着して腐敗している絶望的な世界観であり、現実と同様の2010年代を迎えるかは怪しい。
と言っても最近の本編でもそこまで権力が回せてない節も見え始めており、利根川の夢の中でも、兵藤の政治への根回しは通じなかった模様ではある…。

◇余談

兵藤「無論、というか……言うまでもなく……ワシは持っておる……金を……!」

兵藤は個人資産だけで円、米ドル、ユーロ、元がそれぞれ100億以上、
北半球に集中させるのもどうかと考えて豪ドルが50億ほどの預金を持っているとのこと。

兵藤「バカが……っ! 足りんわ……! まるでっ……!!」

だが、それでも兵藤は飽き足らずに金を掻き集めようとしている。
どこまで金が欲しいんだ、この金の亡者は……。



帝愛は愛されねばならんのだ……。もっともっと、追記・修正をするためにっ……!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • カイジ
  • 賭博黙示録カイジ
  • 社畜
  • 逆境無頼カイジ
  • 1日外出録ハンチョウ
  • 超優良企業←事業の内容はブラック
  • 会社
  • 中間管理録トネガワ
  • 企業
  • 組織
  • 悪の組織
  • 架空の組織
  • ブラック企業
  • 消費者金融
  • 闇金
  • サラ金
  • 高利貸し
  • コンツェルン
  • 帝愛グループ
  • 兵藤和尊
  • 漆黒
  • ブラック中のブラック
  • 独裁
  • 壊滅的チームワーク
  • ダーク企業
  • 架空の企業
  • 地獄絵図
  • 兵藤和尊奉仕団体
  • まさに外道
  • 極悪企業
  • 帝愛
  • 闇金融
  • 悪徳企業
  • 福本伸行
  • 橋爪竜蔵
  • 利根川幸雄
  • 焼き土下座
  • コメント欄ログ化項目

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年12月08日 23:28

*1 14ヶ月の算出方法にもよるが、仮に420日として年利に直すと1000%を越えている。参考までに2018年時点で利息制限法による法定金利は10万以上100万以下では年18%、2010年まで一部貸金業者が使い、今でも質屋では現役のいわゆるグレーゾーン金利でも年29.2%

*2 ただし最終レースは除く

*3 タイタニックは全長269m、全幅28m。飛鳥Ⅱは全長241m、全幅29m

*4 海上保安庁が所有する全長27m、全幅5.6mの巡視艇ことなみで約64トンである。

*5 『破壊録』では班長が物販の売上を帝愛と折半していることを以て「暴利を貪るタヌキ」呼ばわりしていたが、この仕組みからするとむしろ「半分も帝愛に持って行かれる」ともいえる

*6 琉球王国の過酷な人頭税から逃れようとした八重山諸島の住人が南波照間へ渡った、と伝承や記録では残されている。いわゆるニライカナイ伝承の一種とされるのだが、帝愛のブラックさを考えると何とも意味深である……

*7 『1日外出録ハンチョウ』で登場した黒服の宮本も、劇中で何度か休暇を取っている様子が描かれている。