放置ゲー

登録日:2015/04/29 Wed 02:49:08
更新日:2023/09/09 Sat 21:34:24
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放置ゲーとは、以下のことを指す。
  1. やらなくなったりして部屋の隅に放置されたゲーム。またの名を「積みゲー
  2. 基本的に一定時間ゲームを放置することで進めるゲーム

ここでは(当然だが)後者の解説を行う。



放置ゲーとは、一定時間ゲームを放置することで進めるゲームのことである(一定時間置いておくことが攻略方法のゲームは関係ない)。
置いておくとリソースなどがたまり、それらを定期的に回収して、時々レベルを上げたり、リソースの質を上げたり…
最終的な目標がないゲームも多い。

スマートフォンのゲームというとついついソーシャルアプリが思い浮かぶものだが、実際問題放置ゲーも多く存在する。
これはスマートフォン特有の「ちょっとした時間にさっと取り出せる」という利点からくるものである。
普通ならただ放置しているだけのゲームはプレイングもへったくれもないので(一部のシミュレーションを除くと)敬遠しかされないが、
スマートフォンならちょっとした空き時間を潰すにはちょうどいいのである。

なおスマートフォンだけではなくPCゲームにも存在する。これもデスクワークの合間にはちょうどいいからであろう。

面白い例では、『艦隊これくしょん -艦これ-』のメンテナンスが入ったり、
妖怪猫吊るしが現れた時に提督たちがこぞってクッキーを焼いていたことがある。

他のゲームにおける放置プレイとは違い、「ゲームを起動しない間も」リソース等が溜まっていくものも多い。
これも「ちょっとした時間」のプレイに向くようにという最適化の一端である。

なお割とフォロワーがデッドコピーを繰り出すジャンルであるため、有名になるのにはかなり苦労するジャンル。
大抵の場合、他のゲームを作っている会社が並行して作ったり、同人ゲーム作者が作ることが多い。



代表的なゲーム


ぐんまのやぼう あぺんどじゃぱん

群馬日本を、世界を、そして宇宙を支配する…という途方もない野望に邁進するゲーム。
基本的に群馬愛にあふれたゲーム。
iOS/Android/Nintendo 3DSでプレイ可能。

元祖「ぐんまのやぼう」、「にほんのあらそい」の要素が抱き合わせになっており、
そこに各都道府県のやぼうシリーズの特産品も追加されている。

基本的に「しゅうかく」してお金(グンマー)を貯め、そのお金で土地を購入していく。段階に応じて次のようになっている。
  • ぐんま:群馬県内を統一。群馬すら統一できてないのに野望に燃えるのか(困惑)
  • にほん:日本統一。人口に応じて値段が変わるため、意外と京都が楽だったり、逆に千葉埼玉が割と鬼門だったりする。
  • せかい:世界統一。なぜ大陸まで群馬県にするのかわからない。
  • うちゅう:太陽系統一。なぜ太陽系まで群馬県にするのかわからない。

統一するごとにガチャチケットが手に入り、それでガチャを回すと各都道府県の市区町村のカードが手に入る。
これをコレクションするなり、ぐんまちゃんのフィギュアを集めるなり、ひまつぶしに入ってるミニゲームで時間を潰すなりどうぞ。

なお何故か3DSでもリリースされた。


Cookie Clicker

Orteil氏が作ったゲーム。
クッキーを焼いてクッキーで設備を買い、その設備でクッキーを焼くゲーム。

最初のうちはクリックしなければならないが、
だんだんおばあちゃん、農場、工場などから反物質コンデンサ、プリズムなどを購入してクッキーを焼く。
PCゲームだが、コピーゲームがスマホ向けに乱発されている(Orteil氏はどれにも関わっていないので注意)。

そのほか、以下のような亜種もかなり多い。*1なかには二次創作で有名になったものもあったりする。

見たこともないような天文学的なクッキーの数になるが、いったいなぜ時間をさかのぼったり反物質を変換したり光を変換してまで
クッキーを焼かねばならないのかは全くもって不明。

なお、2番めのおばあちゃんだが、最初のうちは家庭的なクッキーを作っているが、だんだん農作業に従事したり、工場で働いたり、
銀行員になったり、魔法使いになったり、反物質や虹色のおばあちゃんが登場したりとカオス。しまいには化物になって思念統一をし始める。
このおばあちゃんはクッキーババアと呼ばれ、親しまれている。
Orteil氏は日本で流行ったと聞いて「美少女にすればよかった」と歯ぎしりしたとか。

なお実績制度が存在するが、その中には「チートを使ってクッキーを出す」「異常な速度で連打」「画面の特定の箇所をクリックする」「確率で解除」など、
やたら気付かないものが多い。というか最初に至ってはチート前提。

cps(クッキー・パー・セカンド、クッキー毎秒)というわけわかんない単位も特徴。


ネズミだくだく

クッキーをネズミに置き換えたようなゲーム。クッキー生産設備の変わりにネズミの繁殖設備になっている。
こちらはiOS/Androidのアプリ。

面白いのは、一定時間ごとに猫が遊びに来て、ネズミを食い散らかしていくこと。
当然総数が減ってしまうので、猫が画面に現れたらねこじゃらしで気をそらす必要がある。
なおねこじゃらしは放置時にも、仕掛けておけば本数分は仕事してくれる(それ以降食われるが)。


Clicker Heroes

敵がクリックされることで死ぬゲーム。Cookie Clickerの亜種のひとつ。
敵を倒すという部分に着眼していることと、メタメタな攻略が存在しないようになっているのが特徴的。
また周回プレイ前提(強くてニューゲーム)という放置ゲーにしてはなかなか変わった趣向を持つ。


おさわり探偵 なめこ栽培キット

「おさわり探偵 小沢里奈」のスピンオフ作品。なおそんなことを知っている人が少ない模様。わしも知らん。

なめこの原木になめこフードを塗って、そのあと収穫する。
お手入れの方法に拠って、レアなめこの登場率が変わったり、あるいはなめこが枯れたりする。


触って倒して恋をして、美少女戦隊3D

なめこが魔物になり、それを女の子の特殊能力で倒すゲーム、と考えていい。一部敵は女の子が変身していないとたおせない。
そして倒すことで女の子の経験値がたまり、彼女たちとの恋愛を楽しめる…といったもの。

基本的に放置ゲーは課金ゲーにはしにくいのだが、このゲームは任意タイミングでの変身やヒロイン追加などで課金要素が存在する。


ねこあつめ

が好きそうなものを置いておいて猫をおびき寄せ、写真を取る、そんなゲーム。
猫もなぜかいろいろと不思議な格好をして現れる。癒やされたい人向け。


オタサーの姫

昨今話題のサークラをモチーフとした放置ゲー。
他の放置ゲーと違い、クリアすることで倍率が上がるのではなく、むしろ
「姫に逃げられる」ことで経験値効率が上昇し、次の姫をより高みに育てられるのである。
…なにか間違っている気がしなくはない。
姫も最初はオタクたちに負けず劣らず不細工なのだが、レベルが上がるごとに見れる顔になっていく。


放置少女~百花繚乱の萌姫たち

近年よくCM放送され伸びているiOS/Androidのアプリ。
CMやタイトルだけではわからないが、三国志武将が美少女になって戦場を駆けるゲーム。


箱庭諸島

島を開拓・発展させ人口を競い合うCGIゲームの代表格の一つであるオンラインシミュレーションゲーム。シムシティなんかが近い。
面ごとに設定された一定時間ごとに1ターンが経過して行動が消化される。
時々災害が発生するが、結構な低確率なのに種類ごとに判定しているのか相当な頻度で見ることになる。
それによってはコマンドがダダ滑りすることもあるので操作はともかく確認はちょくちょくやっておいた方がいい。
24時間進行する面なら、沸いた怪獣は持ちつ持たれつで他島の人と処理し合おう。そうしないと寝れないし。

ちなみにCGIゲームはフラッシュゲームと同様にインターネット界の化石と言えるものだが、これをはじめとしてリアルタイムに応じて進行するものが少なくない。
二次創作に当たるのでここでは具体的に紹介できないが、戦争ゲームであってもこうした形態を取っているし、また自動で試合を消化する機能があれば野球ゲームなんかでも放置ゲーと言える。
愛好家も未だに少なくないので、興味がある人は探してみると良いだろう。



追記・修正は他の放置ゲーをプレイしている人がおねがいします。

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最終更新:2023年09月09日 21:34

*1 国内海外問わずこのゲームの与えた影響は割と大きかったらしい