ベッドマン(GG)

登録日:2015/04/27 Mon 21:21:13
更新日:2023/04/11 Tue 04:56:06
所要時間:約 3 分で読めます





「ところで、僕は長話が嫌いだ」


ベッドマンとは、対戦格闘ゲーム「GUILTY GEAR Xrd-SIGN-/-REVELATOR-」の登場人物。
CV:緑川光


身長:156cm(改造ベッド込み272cm)
体重:45kg(改造ベッド込み666kg)
血液型:不明
出身:不明
誕生日:不明
大切なもの:そば殻のまくら
嫌いなもの:ヒヨドリの鳴き声、話が長い人
所属:不明
テーマBGM:Does the sheep count the sheep?


スパイクやアームなどが装着された改造ベッドで眠り続けている少年。
その出自・所属は不明。完全記憶能力を持つチップの部下アンサーですらもその出自を探る事が出来なかった。
ある目的のためだけに行動しているようで、他人を夢の中に引きずりこむ能力を持つ。戦闘時はこの状態。
作中では「絶対確定世界」なるものの実現の為に動いていることが仄めかされているが……?


「次は勝つ?寝言は現実で語ってくれ。これは僕の夢だからね」


戦闘時もベッドに固定されたままで、ほぼベッドが戦う。若白髪。
寝てるのになぜか丸眼鏡は着用。被ダメしようが寝言は全く喋らない。
超必殺技で特大目覚まし時計をぶっ放されようが決して起きない。


だが、能力を使用した際は非常に饒舌。
プライドがやたらと高く、挑発するような言葉が多い。
試合に勝っても負けても本人の夢の中から言っているセリフを喋るのだが、そのセリフが長い、長すぎる
ものすごいべらべらと捲し立てる。


例:
「愛を動機に行動する人間ほど理解しかねるよ。人が生まれて幾星霜、その間800億人ほどの人口が関わって、未だに定義できないものに何の確証があるんだい?」
「なるほど、理解しがたいと理解できないは同義ではないね。明確に。そして後者は僕の最も苦手とする混沌を指す。できれば二度と会いたくないね。」
「君が本当に僕と同じ存在なら、友人になれたかもしれないのに残念だよ。もっとも、最低限の資格としてIQ200は超えて欲しいけどね。」


嫌いなもの:話が長い人はお前だろと言いたくなる。
グリリバナイス演技。ボキャブラリーは豊富で知的なことを伺わせるが、相手の欠点や触れられたくない事実に踏みこむ嫌な奴である。


そんな彼だが、家庭用ストーリーモードでは印象が変わるような場面も見られる。要注目である。


また、彼のステージは夢の中なのだが、背景のビジョンには病院で少女が殺人事件を引き起こす光景、
火事で燃える病院など意味深な光景が映し出される。今後の展開が期待される。


+ 作中での活躍 ネタバレ注意
ストーリーモードでは作中の黒幕にあたる人物「慈悲なき啓示」の同志として「真の人類を創造し人類を正しい未来へと導く」という野望を叶えるべく、邪魔者の排除のために暗躍している。
基本的に敵対者には容赦がないが、任務遂行の一環として用済みとなったラムレザルを排除するために彼女を夢の中に誘い込むも、ラムレザルに心が芽生えていることを察し、
『違う』という概念――替えの効かない大切なものとはなにかをラムレザルに教え彼女に危害を加えることなく撤退を選ぶなど、ただの悪人ではない一面も描写されている。

XrdRでも引き続き悪役として登場。本格的に動き出した慈悲なき啓示の援護のために引き続き暗躍するも、ベッドマンの思考を読めるロボカイと協力を結んだヴェノムと交戦することとなる。
また、夢の世界へと侵入してきたアクセルとの会話の中では、その真意が語られることとなる。

彼の真の目的、それは「妹を現世に呼び戻す」という切なる願いであった。
ベッドマンとその妹ディライラは生まれつき思考能力が高すぎるが故に脳に負荷がかかり続ける特異体質である。
夢を経由して寝ながら現世にアクセスするすべを得たベッドマンだが、
その手段を持たないディライラは未だにどこかで眠り続けており、彼はその現状を打破するために動いていた。

そしてその願いを実現させる手段こそが、「絶対確定世界」――すなわち、世界を構成する情報が集う異世界バックヤードと現世が一時的に融合する現象であった。
夢の中であればあらゆる事象を実現させられる存在であるベッドマンは、この現象を利用することで妹を、加えて今まで殺してきた人間全てを現世に蘇らせる計画を立てていた。

その野望を叶えるべくヴェノム達と激突したベッドマンは、戦いの果て、命を賭したヴェノムによって打倒されることとなる。
もはや戦う余力を失ったベッドマンのもとに、慈悲なき啓示――聖皇アリエルスが現れる。もはや余命幾許もないベッドマンは、アリエルスに自らの夢を託さんとする。
だが、アリエルスは彼の最後の望みを嘲笑い、その真意を彼に告げる。

本当はね 人間が嫌いです 大っ嫌いなの 大っ嫌い!
だから、滅びればいいと思ってます!

バックヤードは常人が立ち入れば一瞬で崩壊・消滅してしまう世界である。即ち現世とバックヤードが重なり合う絶対確定世界の実現とは「現人類の絶滅」に他ならない。
アリエルスの掲げる「真の人類によって人々を正しい未来へ導く」という野望の真意は「全ての現人類を殺しその首を挿げ替える」というものであった。
ベッドマンにしてみれば彼女の語る理想は言葉通りの崇高なものであり、そこで生じる犠牲も含めて夢を現実にすることで解決するつもりでいたのであろう。
だが、アリエルスにとってみれば、全ての現人類は不適格(できそこない)の人形である。
犠牲者を復活させるつもりなどある筈もなく、ベッドマンもまた、彼女が滅ぼすべき人形にして駒の一人にすぎなかったのだ。

理想の為に協力する同志として、なによりベッドマンと唯一話せる相手として、アリエルスに友情すらも感じていたベッドマンはその事実に激しく激昂し、最後の力を振り絞って局所的・小規模な絶対確定世界を発動する。
だが、余力などほとんど残っていないベッドマンには、アリエルスを排除することなど不可能であった。
そのことを悟った彼は、アリエルスを攻撃するのではなく、最期の願いを叶えるために己の力を行使する。

そうしてベッドマンはその命全てを使い切り、その身を崩壊させながらこの世を去った。

石となり崩れたベッドマンの亡骸、その傍らには、ベッドマンと同じ刺青の入った少女が立ち尽くしていた。


+ 最新作GGSTでは… ネタバレ注意
DLCとして配信されたアナザーストーリーにて、前作終盤でその命を懸けて蘇生させた妹「ディライラ」と、まるで意志を持つかのように自立稼働するベッドフレームが登場する。
ベッドマンの遺品であるベッドフレームはベッドマンが最後に残したプログラムによって兄の復讐に取り憑かれたディライラを守るように行動しており、
ディライラを止めに来たシンやラムレザルと交戦することとなる。

シーズンパス2では「ベッドマン?」名義でディライラと共に参戦。時系列はストーリーモード後で、色々あって梅喧と暮らすこととなったディライラに回収された模様。
基本的には大人しいがディライラを守ることを第一にプログラムされているため時折暴走する。
アーケードモードではディライラに危害が及んでいないにも関わらず急に動き出したベッドフレームとそれを追いかけるディライラ、あとすっかり保護者が板についた姐さんの物語が描かれる。

また、キャラクター追加に伴い前作で明らかになっていなかったベッドマンの本名が用語集にて開示されている。
彼のフルネームはロミオ・F・ノイマン。
元ネタはディライラ同様にフレディ・マーキュリーの飼い猫であったロミオ、及び世紀の数学者にして史上最強の天才と謳われたジョン・フォン・ノイマンだろうか。


■ゲーム中の性能:
睡眠・夢をモチーフにした技を使う。
必殺技発動時にマーカーを設置、マーカーごとに対応するデジャブという技を発動、すると分身が出現して対応する技をリピート再生する。
さらにホバリングからの8方向空中ダッシュや当て身判定持ちダッシュ、全キャラ最速の歩き速度など非常に特徴的な性能のキャラクター。

またなにげにポチョムキンと並び、全キャラ中でも最高クラスの防御系数を持つ。
根性値こそ最低ではあるものの、彼はポチョムキンよりもR.I.S.C.ゲージがたまりにくい(=多段攻撃をガードした後に崩されても被ダメージはそこまで増えない)という向こうとは一味違う道を行く堅さを持つ。
真に使いこなすまでの難易度は高いものの、操作テクニック自体は本作の中では比較的難しくなく、シビアなタイミングを要求される場面は思ったよりも少ない。
結果として操作の安定性が高いのも密かなポイント。

防御技が壊滅的(身体がでかく、切り返し技に乏しい、さらに咄嗟の状況での動きが若干重い)、技がやや大振り、コンボに使う技がリーチ短めのものが多く、コンボ難易度が慣れるまで比較的高い…などが弱点。
トリッキーでテクニカルではあるが、使いこなした時の強さは本物。
「Xrd-REVELATOR-」でも現状では弱体化された面が少ないため、相対的にランクが上がっている。人により評価は分かれるものの、厄介な相手として挙げる上級プレイヤーも少なくない。
…しかし、「Rev2」にて強かった部分をかなり弱体化されてしまい、評価が下がってしまった。
人によっては「最弱クラス」とまで言われることも…。

■必殺技:

  • タスクA / デジャブA
ベッドの頭をぶん投げる。通称「TA」。アンパンマンとか言うな。
頭はブーメラン軌道で飛んでいくため、行きと帰りの2回分を上手くコントロールすることで場を制圧する。
デジャブAはマークされた場所から分身が頭を投げる。

  • タスクA' / デジャブA'
タスクAと同じモーションだが、投げる前の溜めが増える代わりに当たった相手の場所にワープする。通称「TA'」。
ベッドマンの攻めを担う技で、ここからコンボ、崩しとやりたい放題。
デジャブAだと分身が投げる為溜めが発生せず、展開を早くして崩しを交えたり相手を惑乱することが出来る。

  • タスクB / デジャブB
ベッドをコマのように回転させ突進する。通称「TB」。回転中の顔がギャグ顔になっている。
主にコンボ用の技でこれで〆てから起き攻めへと移行する。
デジャブBは使用してから再使用までの間隔が短く、画面制圧力が高いため隙を見つけて置いておきたい。

  • タスクC / デジャブC
ベッドをしならせて飛び上がり、そのまま落ちてくる。通称「TC」。TBと同じくギャグ顔になる技。
ストリートファイターのE.本田の百貫落としとか言われる。
ガードさせると密着でやや隙がある為、主にコンボの〆として用いられる。
空中版では飛び上がる動作がなく、少し滞空してから落ちてくる。
こちらはガードさせてもほとんど隙がないため、対空されないよう気をつけつつ使っていきたい。
デジャブCは何よりガードさせた時の拘束時間が長く、起き攻めに持ってこいの技。


■覚醒必殺技
  • サイノソイダルヘーリオス
ベッドが超巨大目覚ましに変形し、その轟音で相手を攻撃する。通称「目覚まし」。
出始めから無敵がある為、ベッドマンには貴重な切り返し手段。
…のだが、発生がやや遅く投げ無敵が無いため、暗転を確認してから「ポチョムキンバスター!」されるのは悲哀の一言。
相手や状況をよく見て使っていこう。
また多段ヒットという関係上、RGが溜まっていると物凄い減りを見せる。
ガードを強いた後の崩しが成功しゲージがある、という状況があれば使っていきたい。

  • ヘミジャック
ベッドから羊の悪魔を出現させ、相手を追跡させる。通称「羊」。
羊は出現した後相手の裏に周り、ゆっくりと相手をホーミングする。殴るとちょっとバックする。
相手に接触するとほぼ気絶確定の高気絶値+ベッドマンが目の前にワープ。そっからは煮るなり焼くなり。
ちなみに、ロケテ段階では恐ろしく発生が早く、簡単に気絶確定状況が作れてしまう上にそこから一撃が確定、
と凄まじい性能だった。ロケテから色々弱体を食らったベッドマンだがその最たるものがコイツ。


■一撃必殺技

拘束した対戦相手のトラウマを掘り起こし、劇場にしてDESTOROYDする技。
全キャラに3パターン用意されており、えげつないものもあればギャグ臭いものもあったりで必見。


左右、中下段の起き攻めは強力で相手を画面端に追い込むと凶悪。
だが、食らい判定が大きく切り返しに乏しい。マーカーの持続も短く、安定感を欠く。
使いこなせないうちは、設定とは裏腹にやたらと長い敗北セリフを聞き続けることになるだろう。
だが、極めれば独特の性能で大物食いもできる・・・かもしれない。



「早いとか、長いとか、何かに特化した項目では僕は倒せないんだよ。それがどんなに優れていても関係ないんだ。
事前に説明したかったが、頭で理解するのは苦手だろう?主観的な感想だけど『悪くない』と言わせてもらうよ。でも勘違いしないでくれ。
『良い』とは違うからね。言い換えればこの項目の追記修正には余剰があるということだから、総評としてはプラスに考えるべきかな。」


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最終更新:2023年04月11日 04:56