鋼星獣(星獣戦隊ギンガマン)

登録日:2015/04/13 Mon 16:58:21
更新日:2024/04/18 Thu 21:58:32
所要時間:約 6 分で読めます




※推奨BGM:今、伝説の一頁が刻まれる(M5)


ギガライノス!ギガフェニックス!
思い出せ、お前たちは星獣なんだ!!

無駄だ!今のソイツらはただの操り人形なのだ!

そんな事ないよ!星獣は…星獣たちの心は……きっと生きてる!
みんな一緒に、星祭りをしようよ!!


星獣戦隊ギンガマン!


第三十章

鋼の星獣


今、伝説の1ページが刻まれる!




スーパー戦隊シリーズ第22作『星獣戦隊ギンガマン』に登場するロボで、星獣の一種でもある。


【概要】

第二十九章「闇の商人」より登場した星獣。

かつては宇宙海賊バルバンに滅ぼされた星の星獣だったがバルバンに敗れ、魔獣ダイタニクスに星を喰らわれ力を失ってからは石化。そして宇宙を漂っていたところを破王バットバスの顔なじみである闇商人ビズネラに回収された。*1

そしてビズネラは回収した星獣たちを改造し鋼星獣として生まれ変わらせたものの、彼は武器を売りさばく闇商人であるため、バルバンに兵器として売られることになった。
その代金は占めて金貨箱五箱分。

その後はビズネラが開発したコントローラーで動かされ、ギンガマンとも敵対することに…。
第三十章「鋼の星獣」ではイリエス魔人族の魔人バルキバルキがこれを所持、彼の命令を受け破壊活動を行っていく。

しかしギンガマンと星獣たちの呼びかけに答え、星獣としての本来の心を取り戻した。
それにともない、悪人じみた顔からロボっぽい顔に変わっていたりする。
なお、この余波で金貨箱は没収。逆にビズネラの全財産が没収され、彼の面倒はバットバスが見ることになる。
以降はロボット戦に伴って、相対する魔人の適正に応じた鋼星獣がギンガイオーの援護に周る。


【詳細】

ギガバイタス

◆クルーザーモード/スクランブルモード
全長:120m/48m
全高:57m/107m
重量:15000t

豊かな海の星であるバイタス星出身のサメ、シャチを模した星獣。
ギンガマン側に就いてからは滝壺の中に身を隠し、いつでも協力すると応えた。

側面部から展開される五連装砲「バイタスキャノン」などの砲塔で武装してはいるが、対ビズネラ戦等を除いて普段は戦闘に参加することは無く、ギガライノス&ギガフェニックスを収容する母艦としての役割を担っており、ギンガマンの呼び声で滝壺の中から出撃。
その後、元々の形態である「クルーザーモード」から人型に近い大型の要塞「スクランブルモード」に変形して、分離状態のギガライノス&ギガフェニックスを発進させる。
この二機はギンガマンが呼び出すわけではなく、ギガバイタス自身が相手の魔人の能力を分析して選択し、出撃させている。
(分析せずに二機とも出撃される場合もある。)

デザインモチーフは太陽戦隊サンバルカンの母艦・ジャガーバルカン。


後に撮影で使用した本機体のミニチュアは未来戦隊タイムレンジャーのライメイに流用された。


ギガライノス

全高:48m
全幅:28m
重量:5500t
出力:2200万馬力
最高速度:600km/h

ギガバイタスは魔人メルダメルダの幻覚魔術を打ち破るべく
脅威の集中力を誇るギガライノスを選んだ!

沼の星であるライノス星出身の、サイを模した赤い星獣。
五台の車両、ギガホイール1~5が獣陸合体してギガバイタスから出撃される。

1秒間に30発ものプラズマ弾を連射する携行武器「ギガンティスバスター」を装備し、接近戦にも強い。
驚異の集中力、鉄壁の守備力、鋼の腕力、鋼の装甲を誇る。

終盤では地球魔獣の討伐に貢献するなど大いに活躍したが、後日談的Vシネマ「星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー」にてギガフェニックスともども魔獣ゲルマディクスに敗北し、爆発。その後の安否は不明となっている。
救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン」に登場しないのは多分その理由である。


ギガフェニックス

全高:48m
全幅:32.5m
重量:4500t
出力:2000万馬力
最高速度:マッハ3

ギガバイタスは魔人デスフィアスの圧倒的な剛力に対して
並外れた俊敏さを誇る、ギガフェニックスを選択した!

山の星であるフェニックス星出身の、フェニックスを模した星獣。鋼星獣の際の頭部はカブトムシを思わせる角が付いている。
五機の戦闘機、ギガウィング1~5が獣空合体してギガバイタスから出撃される。

ロケットパンチ「ブースターナックル」(劇中未登場)や変幻自在の軌道で攻撃する巨大なブーメラン「ギガニックブーメラン」を武器とし、青いボディをしているのが特徴的。
第三十七章では相手の動きを読み取りその攻撃を使用するゴビースに対しギガライノスのギガンティスバスターで反撃した。
並外れた俊敏さ、抜群の跳躍力、変幻自在の技、優れた反射神経を誇る。
撹乱攻撃やフェイント攻撃を得意とし、またギガライノスと背中合わせになった回転体当たりを使用することもある。


【余談】


例によって、DX玩具もギガホイール1~5が合体する『DX超合金 獣陸合体ギガライノス』、ギガウイング1~5が合体する『DX超合金 獣空合体ギガフェニックス』が発売された。
DXギガライノスはギガホイール3と5に合金パーツが使われており、それ以外は軟質パーツやメッキ部が多く、劇中の合体シーンと同様ギガホイール5の状態を保ったままギガホイール1~4と合体、両腕を大きく動かすコミカルな動作も再現できる。各車両の余剰パーツは組み合わせることでギガンティスバスターとなる。
DXギガフェニックスは後のタイムロボβを思わせるスリムな体型と、カブトムシのような角が特徴でギガウイング3の後部に施された鳥の兜を被らないと某昆虫戦士と間違えそうな顔である。合金パーツはギガウイング2(胸部パーツ)とギガウイング4&5に使われているが、シンプルすぎる合体ギミックと本当に余剰パーツでしかないギガニックブーメランのせいで物足りない印象を受ける。

一応、ギガバイタスも『超星獣要塞ギガバイタス』として発売。
劇中同様、母艦形態・クルーザーモードから基地形態・スクランブルモードへの変形も再現されている。
ただし、サイズの関係上DXギガライノス&ギガフェニックスが分離したメカを収納できない。

さて、非生物モチーフのメカが合体しヘルメットに施された動物の意匠を除けばギンガマンの世界観から浮いて見える鋼星獣だが、これは前作『電磁戦隊メガレンジャー』の後番として企画されていた『ギガレンジャー』という没企画から流用されたため。
これは『企画当初、高寺プロデューサーが星獣を銀星獣に転生させず、ギンガイオーに合体しないまま巨大戦で戦うという案で進んでいたため、ロボのデザインを練り込める時間が得られず、没企画からデザインを流用せざるを得なかった』という噂があったという。

実際、メディアワークスから2002年に発行されたムック「スーパー戦隊アートコレクション 戦隊ロボ編 1975→2002」(現在廃刊)の初期稿にメガウインガーのデザイン案と共に、『ギガレンジャー』のロボ案が収録されており、『五つの戦闘機が合体。ギガフェニックスの原形となった』『太陽系天体の名がつけられた5つの惑星探検車が変形・合体。ギガライノスの原形と考えられる』という記述も書かれている。


テーマソング:「ギガライノス! ギガフェニックス! ギガバイタス!」(歌:宮内タカユキ)



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最終更新:2024年04月18日 21:58

*1 登場後のオープニングで、一瞬だけ以前の姿が映る。