メタルマン(映画)

登録日:2015/03/29 (日) 23:24:50
更新日:2024/01/11 Thu 21:54:57
所要時間:約 3 分で読めます





メタルマン(映画)とは、名作映画である。
名作過ぎてネット上でも人気がある。
制作はTOM CAT FILMS。
日本での販売は(株)トランスフォーマー社。























   *   *
 *   + うそです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *


メタルマン(映画)とは、2008年ハリウッド映画最大の話題作の『アイアンマン』に似て非なる映画である。
人気があると言ってもネタ方面での話である。
岩男に出てくるロボットとは無関係である。


・あらすじ

かつて全米有数の軍事企業で極秘裏に製造された戦闘用パワードマスク。
人間に圧倒的な力と数々の特殊能力を与えるそれらを悪用されるのを嫌った開発者・ピーター博士は、マスクとその覚醒に必要な2つの電子チップを奪取して、姿を消した。
彼からマスクを受け継いだブレイク博士は、迫り来る危機を感じ取ってマスクの完成を急ぎ、そのうちの一つを教え子であり助手の天才大学生カイルに装着させる。
しかしその最中、ブレイク博士のもとを軍事企業のオーナー・セバスチャンが部下を伴って襲来。 セバスチャンはもう一つのマスクを博士の手から奪取し、博士は揉み合いの末に重症を負ってしまう。
そしてカイルに未完成のスーツを託し、「そのスーツを正義の為に使え」という言葉を残して事切れる。
こうしてカイルは孤独な正義のための戦いに身を投じていくのであった……。

※ニコニコ大百科より大体引用


・内容

映像は家庭用ビデオカメラで撮ったとしか思えない画質で、基本的な撮影技術さえ満たされていない(時々カメラマンのものらしき影が画面内に映りこんだりするレベル)上に、合成技術も拙い。
屋外の映像は大半がごく普通の住宅地や農場などで撮影されているためか、画面内は全体的にのどかで、おまけにカメラの内蔵マイクを使ってるせいか鳥の鳴き声などの不必要な環境音が役者の台詞と一緒に録られてたりする。
屋内のシーンでも、研究室などのセットはかなりクオリティが低い。
アクションシーンなども全体的にもっさりしており、スピード感や臨場感が薄い。
おかげで、一応アクション映画なのに緊張感がまるでない。

シナリオ面でも、ストーリーそのものが単純かつありがちなものである上に、尺稼ぎの会話(本題に入る前の無意味なやり取り、台詞ごとの無駄な溜めなど)を駆使した冗長な展開が多い。
その反面、ストーリーや設定の説明不足・描写不足・矛盾が散見されるため、スローテンポな割に物語を理解しにくい。

一方で、そのチープすぎる内容はある種のギャグの域にまで到達しており、更に、主人公の悲惨すぎる境遇や、恐ろしく外道で畜生な博士のキャラクター、どう見てもカブトゼクターのおもちゃを勝手に改造して作ったメタルマンスーツなど、溢れるばかりのツッコミ所のおかげで、単なる「退屈でつまらない映画」で終わることなく「退屈でつまらないけど狂気とネタに満ちた映画」となり、一部の人間を惹きつける作品として完成している。


・登場人物

カイル・フィン(演:サミュエル・ネイサン・ホフマイア)
この映画の主人公。
IQ173という高い頭脳を持ち、正義のメタルマンとして戦うことになる。
閉所恐怖症だったが博士の策略助言とマスクの効果により克服した。
本編では何も事情を知らないまま二度と脱げないマスクとスーツを着せられたり凍死させられそうになったり両親が殺害されたり博士殺害の濡れ衣を着せられたり片思いだった女性に振られたりなどとロクな目に遭わない。
にもかかわらず、どう考えても博士が悪いのに「博士の真意は分かっています、悪いのは全部僕です…」などと発言したり、呪いとも言える境遇に置かれても正義の為に戦おうとするなどヒーロー指数に関しては特A級
出る作品を間違えたのだ…

アーサー・ブレイク博士(演:レジー・バニスター)
メタルマンスーツの開発者。悪役よりも外道。
すべて自身が悪いとの自覚が無いままの行動だから手におえない。
作中のジュリーの発言からすると公にしていないであろうメタルマン抜きでも学内で奇人扱いされているようで、まともに取り合ってくれるのはカイルだけというアブナイ人物。
そのカイルに対してもせっかく研究資金を集めてくれたのに文句を言う*1人格破綻者。
そして前述のカイルの不運は、元を辿れば全てコイツが元凶。凍死の件に至ってはコイツの人体実験が原因である。
ちなみに本編の前半で悪役に殺害される。ざまあ。
しかし、直後にメタルマンマスクの人工知能として復活。カイルの脳内に一生付いて回ることとなる。カイルは泣いていい。

+ 悪行及び迷言集
  • 閉所恐怖症のカイルに無理やりマスクとスーツを着せ、(危険性をあえて伝えず)冷凍室に閉じ込める。
  • マスクが脱げないことを、『時間がなくて手が回らなかった』の一言で済ます。(ステルス機能という超技術を付けときながら)
  • マスクが脱げないことを抗議されるが、閉所恐怖症の話に論点をすり替え、マスクの機能で脳改造して閉所恐怖症を克服させる。
  • 復讐を考えるカイルを止めて『僕の両親は生贄ですか!?』と問われると、『本当に申し訳ない』の一言で済ませる。
  • この状況に早く慣れれば慣れるほど、君は楽になれる』 それは一体誰のせいかな?
  • 『(スーツをパワーアップさせて)一体何が出来るんだろう?』→『私にも分からん
  • 『スーツは弾を弾くから平気だ』→『大量の銃弾に耐えられる設計ではない

ジュリー(演:リーア・グリムソン)
一応この作品のヒロイン。
だが、出番が皆無。
命の恩人カイルを散々なじって一方的に捨てた悪女。

マリッサ・リー(演:ジル・シャックルフォード)
前述のジュリーよりよっぽどヒロインしている敵組織の研究員。非常に美人。
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
なのだが、胸元が開いたナイトドレス姿では顔のアップと遠距離からだけでおっぱいを鉄壁ガードという残念ヒロイン。
さらに吹き替え声優が本当にプロかと疑うほどにガラガラ声でイマイチ萌えない。

ダイアナ(演:キャサリン・ポーラック)
マリッサの助手をしている研究員。
敵組織のボスに殺害されてよく分からないまま退場する。
不謹慎だがその殺され方が非常にシュールで笑える。

セバスチャン・リード(演:ポール・デヴィッド・ミラー)
本作の敵組織のラスボス。米国有数の軍事企業のオーナーである大富豪。
所々で非常にいい笑顔を見せる。
冷酷な性格で、自分を裏切ったブレイク博士や研究員を躊躇なく殺害した。
ちなみに激怒すると声が若本っぽくなる。
ラストシーンでは前述のダイアナをも超えるシュールな死に方をする。必見。

メッカ・テラーM48
ブレイク博士が以前セバスチャンのもとで開発していた戦闘ロボット。
緑色のカラーリングとゴリラっぽい顔が特徴で、肩にキャノン砲を搭載している。
一応、本作のボス枠である。

終盤に何の前触れもなく登場し、2分足らずで首だけになって敗北した。



メタルマンマスク(スーツ)

ピーター博士(現、ブレイク博士)やマリッサの父親らが開発した、パワードマスク&スーツ。
スーツの役割は補助的で、機能の大半はマスクにある模様。
マスクには高度なAIやナノ・ロボットなどが搭載されており、これにより装着者の能力を飛躍的に高めることができる。

マスク単体では100%の力を発揮できず、機能を拡張するための電子チップを三つ組み込む必要がある。
チップの組み込みでマスク本体と装着者の脳の機能を大幅に向上させるが、具体的に何ができるようになるかはブレイク博士にもわからない
また、セバスチャンの手に渡らないようブレイク博士が開発を急ぎ過ぎたため、チップ込みでもあちこちに不完全な部分がある。
最大の欠陥はコードを入力してマスクを完全に起動させると、マスクが頭部と一体化し二度と脱げなくなるということ。
更に、マスクと装着者のエネルギー補給のために、非常に不味い緑色の液体を首のコネクタから摂取しなくてはならない(食事はこれのみ)。
(翻訳曰く『こんな不味いものは初めて』そして原文曰く『砂糖水にクソを混ぜたような味』 もう1度言うが一生これしか飲めない。

説明するなら頬のこけたアイアンマンといった感じ。今となってはアイマンマンというより、ウルトロンに近い形状であるが。
カラーリングは紫色を基調としており、本家同様赤いのは後頭部や腕などの一部のみ。
なのだがDVDのパッケージでは本家によく似た赤色になっている。

更に、ベルトをよく見ると仮面ライダーカブトの変身ベルト(カブトゼクター&ライダーベルト)が使用されている
オリジナルのベルトからほとんど手が加えられておらず、カブトゼクターの角を取ってあるだけ。
おまけに、玩具のそれをそのまま使用しているためか、後ろから見るとベルトが届いていない



以下、マスク&スーツの機能。

・身体機能の強化
最も基本的な機能。装着者の各種運動能力を飛躍的に強化する。
(恐らくは非稼働状態で)マスクを被っただけでも、鉄棒を容易に曲げてしまえるほどの怪力を発揮できるようになる。

・防御機能
主にスーツの機能。強固な装甲により、弾丸を弾き返せるほどの防御力を有している。
ただし、一度に大量の弾丸を浴びたり、エネルギー消費の大きい機能を連続使用しているなどの条件が重なると、ナノ・ロボットに異常が発生し、全体の機能が低下するという弱点がある。
劇中では拳銃の弾を3~5発受けただけで機能不全に陥っているように見えるが、気にしたら負けである。

・AI
ブレイク博士の人格をベースに作られた人工知能。マスクおよびスーツの各種機能のサポートをする。
劇中での描写を見る限り、カイルの装着しているマスクにのみ搭載されている様子。
マスクは脱げないため、装着者のカイルは常時ブレイク博士の人格と行動するようになってしまう。
このAI、性格がブレイク博士そのものなのはもちろんのこと、たとえ音声などを消しても一定時間で自動的に復帰し、装着者の夢まで覗き見ることができるという、プライバシーもなにもあったものではない嫌がらせのような仕様。

・脳改造機能
マスクのナノ・ロボットが装着者の脳内に侵入して、潜在能力を発揮させたり、思考の調整を行ったりする。
カイルはこの機能で脳内の恐怖を司る部分から「閉所への恐怖」を削除され、閉所恐怖症を(説明の無いまま)克服させられた。
また、この機能の応用で、装着者の洗脳もある程度可能な模様(ただし、何かしらのショックを受けると元に戻ってしまう)。

・武装
肩から発射されるミサイルや、腕からの放電など。
ただし、活躍するのは終盤に少しだけで、劇中での戦法の大半は殴打と首絞め

・ステルス/フルステルス
スーツのみを不可視状態にするステルス機能と、装着者含めて不可視状態にするフルステルス機能。
ステルス機能を使用することで、スーツを装着したまま常人と同じ外観になれる
着脱機能さえあればほとんど無用の機能であるが、そこはつっこまれない。マスクやスーツ自体は存在しているはずなのに、カイルが直接自分の顔に触れたり、シャツに藁が付着しているように見えたりもするが、気のせいである。
フルステルスはチップの装着により追加された機能で、いわゆる透明人間状態になれる。映す価値無し。
更に、スーツと触れている人間もフルステルス状態にすることが可能。
ただし、エネルギー消費が激しい上に、熱源探知には通用しないという弱点がある。

・ホログラムシステム
あらかじめインプットされた顔を装着者に投影し、他人に成りすますことができる(ステルス機能との併用)。
AIの映像もこれを利用して映し出されている。
ちなみに投影されるのは、6人分の顔の合成(ひげもじゃのおっさん)。

・シールド
いわゆるバリア機能。装着者の周りにエネルギーの場を発生させ、身を守ることができる。
「スーツそのものが銃弾を防げるんだからあまり必要ないのでは?」というツッコミは不要。
肝心な時に使わないことが多い。

・治癒機能
手のひらから発せられる光を浴びせることで、傷を瞬時に治すことができる。
特に説明されずに一回使われたきりで、詳細は不明。

・飛行能力
手足からロケット噴射をして空を飛ぶことができる。
ビルの上空を飛び回ったり、戦闘機*2を撃墜できる程の高度な飛行能力を発揮できるが、披露したのはエンドロールの映像のみ。
本編では一切使われず、移動はもっぱら自動車*3と徒歩である。
映像作ったんなら本編に使えよ!!







カイル「僕にはもう何が何だか! 編集もできないし!」

博士「悪いが、追記修正することはできん」

カイル「じゃあ、ここは永久にクソ項目のままですか!?」

博士「申し訳ない。そうだ」


そんなことはないので追記修正お願いします。

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最終更新:2024年01月11日 21:54

*1 カイルが自作したウォーシミュレーションゲームに戦争を美化しすぎとこぼす。どの口が言うのやら。

*2 MiG-21

*3 初代エスティマ