ライダー(蒼銀のフラグメンツ)

登録日:2015/3/29 (日) 0:42:10
更新日:2023/11/06 Mon 15:18:30
所要時間:約 15 分で読めます






はは! 逃げろ、走れ、跳べ!


せいぜい足掻け。喚け。叫べ!


いずれ貴様ら三騎が悉く、我が光に灼かれて消え去る運命よ!



画像出典:『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』 出版:角川書店
原作:TYPE-MOON 著者:桜井光 イラスト:中原


一人称は「余」。サーヴァント階位は第五位。


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C C B A A+ EX

◆クラススキル
対魔力:B
騎乗:A+

◆固有スキル
  • カリスマ:B
エジプトを支配し、大軍団を指揮してパレスチナ、ヌビアなどの各地を制覇する事で古代エジプト王朝に多大な繁栄をもたらした。

  • 神性:B
ファラオは時代によっていずれの神に連なるものが変化するが、彼はラー・メス・セス即ち太陽神ラーの子であり、化身とされる。

  • 皇帝特権:A
本来所有していないスキルを短時間獲得することができる。
Aランク以上であるため、肉体面の負荷(神性など)をも獲得する。

  • 太陽神の加護:A(FGOにて追加)
オジマンディアスは太陽神ラーの加護を受けている。


数十名を抱える魔術師一族の長、伊勢三玄莉のサーヴァント。
黒髪に褐色の肌、太陽を思わせる黄金の瞳を持つ青年。自らを「王の中の王」「神王」と称し、それに違わぬ圧倒的な力を持つ。

セイバーに対して招聘に従わなければ東京を焼き払うと宣言した他、召喚早々自らを呼び出すのに使われた触媒に激怒し、マスターをその一族諸共殺害しようとするかなり苛烈な性格。

一方で他人の器を見抜く眼力に優れ、玲瓏館美沙夜が幼いながらもすでに当主としての自覚と誇りを備えていることを使い魔ごしに看破した。
また、地上の神に相応しい振る舞いとして寛容かつ公明正大な振る舞いを良しとするなど、ただ横暴なだけの人物ではない。

普段着は黒いズボン、上半身は素肌を晒しその上に黒のジャケットを羽織っている。靴下ははいてない。




※以下Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツのネタバレを含みます。










真名はオジマンディアス。ラムセス二世とも呼ばれ「建築王」「太陽王」の異名を持つ、エジプト史上最大最強を謳われるファラオである
真名に馴染みが薄いように感じるが、ラムセス二世のほうの名前は広く認識されているだろう。

満を持して登場した古代エジプト枠のサーヴァント。
ギルガメッシュカルナに並ぶ規格外の宝具の持ち主。四大文明は伊達ではないということか。それ以外のステータスも大きな穴はなく優秀。
ラスボス沙条愛歌をして「三騎士を同時に相手取っても勝ってしまうかもしれない」と言わしめるほどの戦闘力を誇る。
宝具に任せた戦いだけでなく、短剣による白兵戦にも相当の自信を持っているようだ。


自身を神と同一視させ民を支配していたことや、ファラオ自体が神の化身として崇められていたためか(ライダーは自らの裡に天空の神々を宿すと発言している)、
生まれはただの人間でありながらクー・フーリンといった半神半人に匹敵する高ランクの神性を持っている。

上下エジプトの王として当時世界最大の巨大国家の指導者であった彼は皇帝特権スキルも有している。
本人は神を自称しているので、「皇帝」特権に頼るのはいささか不満がある様子。




宝具
強力な宝具を所持する者が多いライダークラスの中でも、彼にしか持ち得ない破格の宝具を複数所持している。


闇夜の太陽の船(メセケテット)
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:500人

メセケテット。
太陽神ラーの駆る船を、自身をラーそのものであると見做すオジマンディアスは我が物として使用する。
太陽の力を具現化した「蛇を屠る杖(ウラエウス)」と呼ばれる強力な魔力光を地上に放射して、敵対者だけでなく、地上さえ焼き尽くす。
超音速の飛行速度に加え、船全体が太陽の如き灼熱と光を発しており、放たれる黄金の魔力光は一夜で東京を火の海に変えると目される。
その一撃は、魔術防御が施された核シェルターの外殻をたやすく粉砕してみせた。
タフなバーサーカー(蒼銀のフラグメンツ)も、絶え間なく放たれる光の雨の前に抵抗も出来ず消滅してしまった。
なおFGOでは真名解放は行われない。


熱砂の獅身獣(アブホル・スフィンクス)
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ;2~50 最大補足:300人

アブホル・スフィンクス。
王家の守護聖獣スフィンクス。天空神ホルスの顕現とされる、正真正銘の神獣。
空中を自在に疾走し、強大なパワーを持つ四肢と爆炎の竜巻を伴う咆哮で攻撃を行う。フェイントや牽制を挟んだ戦術を構築するなど極めて高い知性も備える。
セイバーと渡り合うほどの戦闘力、頭部を切り落とされても戦い続ける程の生命力を見せつけた。
こんな化け物をライダーは「何体も」使役しており、偵察や斥候を任せるなどライダーにとっては換えの効く駒でしかない。


光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)
ランク:EX 種別:対城宝具/対人宝具 レンジ:1~99 最大補足:800人/1人


褒美をやろう……光なき者。

全能の神よ、我が業を見よ! そして平伏せよ……我が無限の光輝、太陽は此処に降臨せり!

光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)』!!


ラムセウム・テンティリス。
固有結界に類する、最大の切り札。ファラオ・オジマンディアスの威を宝具として具現化させた大複合神殿。
デンデラ大神殿、カルナック大神殿等の「複数の神殿から成る複合神殿体」を更に複数混ぜ合わせ、アブ・シンベル大神殿、ラムセウム等の巨大神殿や霊廟をも組み合わせることで、現実には存在し得ない異形の巨大複合神殿体と化している。
各神殿ごとに、自らの領域に立ち入った対象へ向けて、祀る神にまつわる加護や呪いを任意に与えることが可能。
『デンデラ大電球』による魔力砲撃を主な攻撃手段とする対城宝具だが、『FateGO』では奥の手の大質量攻撃によって対人攻撃を行う。
巨大な大複合神殿を上空に出現させ、大質量によって敵陣を「圧し潰す」という恐るべき攻撃方法である。
なお、基底部の大電球のもたらす魔力によって強化されている。

彼が建造した訳でもないデンデラ大神殿等が、何故、この大複合神殿の一部として存在しているのか――それは、オジマンディアスの過去に由来する。
彼は数多くの巨大神殿を建造しながらも、同時に「過去現在未来、すべての神殿はこの身のためにある」と宣い、過去に建造された数多の神殿にまで手を加え美化を施し、我が物とした。
二十一世紀現在でさえ、エジプト各地のモニュメントに最も多く名が刻まれている人物は、誰であろう、ファラオ・オジマンディアス(ラムセス2世)なのである(彼を慕う諸王子が広く名を残したのだ、とする説もある)。



「建築王」とも称されるライダーの王威の象徴。
数え切れないほど多くの光り輝く神殿が空中に折り重なり形成する、全長数kmに及ぶ超巨大宝具。固有結界の一種とされる。
各神殿ごとに対応する神々に由来する結界を有し、内部には岩石製のスフィンクスや数々の死の罠が待ち構えている。
最奥部には「神の眼」を模したシンボルが刻まれた空間があり、ライダーはここからでも外部の様子を観察することができる。
エジプトの神々の神威が宿った神殿内部の結界の能力は凄まじいの一言で、外部への攻撃手段として「デンデラの大電球」という主砲を持つ。
その他、
  • 内部のスフィンクスとライダーには仮初の不死の肉体が与えられる。例え霊核を破壊されようと瞬時かつ無限に再生を果たす。
  • 侵入者に対して宝具真名解放の封印(神に由来するものを除く)、及びステータス強制低下。
  • 内部は毒に極めて耐性の高いアーチャー(蒼銀のフラグメンツ)さえ侵される強力な毒が満ちる空間。
  • ライダーが座す主神殿は並みの対軍宝具さえ跳ね返す神鉄によって守られている。
  • 神殿主砲「デンデラの大電球」から放たれる雷撃は、米軍のイージス艦群を一撃で蒸発させる。
    全力の砲撃は東京を炭化させる威力を持ち、更に神殿内部に照準を合わせて放つ最大火力は、太陽面爆発にも等しい熱量が発生する*1
  • 結界自体が魔力炉の役目を果たすのか、皇帝特権の補助があればマスター不在でなお主砲の稼働が可能。
…というように数々の特性を保有しており、最早その性能は反則レベル。

Fate/Grand Orderでは、魔力を充てがうことで対粛清防御を纏わせることができるという設定が判明。
対粛清防御とはこれまでの所有者はかの覚者のみであり、「ワールドエンド級の攻撃にさえ対応する最上級の防御」とされているトンデモ防御である。
そして対粛清防御という言葉の初出はあの乖離剣エアの説明なのだが、そこには「対粛清ACか同等以上の攻撃でしか防げない」と記されており、全魔力を大神殿の防御に回せばかの『天地乖離す開闢の星』を防げる可能性があることが示唆されている。
ただし、対粛清防御の稼働には莫大な魔力が必要らしく、これを纏わせている間は「デンデラの大電球」などによる外部攻撃を行うことは不可能となる。
劇中では獅子王による「裁きの光」をこの対粛清防御によって牽制していたが、代わりに大神殿からの砲撃を封じざるを得ず、両者膠着状態に陥っていた。

また、今作では更なる奥の手として大複合神殿そのものを対象の頭上に落下させ、その超重量で圧し潰すという切り札が明かされた。
これは文字通り「上空から逆さになった大複合神殿(ピラミッド)を投下する」という奇襲で、劇中では「余の墓をくれてやる!」という一言とともに発動。
デンデラの大電球による度重なる砲撃すら防いだ「最果ての塔」の防御壁を粉砕した。
なお、大複合神殿それ自体を使った質量攻撃ということで、これを発動した段階で(少なくとも一時的に)大複合神殿は失われ、オジマンディアスは丸裸の状態となる。



宝具の強力さから、特徴が薄いと指摘されたライダークラスを擁護するために登場することも。

ライダークラスいいじゃん
どのライダーもまさに「宝具が強力なクラス」を体現してる
メドゥーサやオジマンディアスみたいに幻想種の獣を駆るのは正に王道だし
ドレイクやオジマンディアスみたいに巨大な船を操るのも雄壮で小気味いいし
イスカンダルやオジマンディアスみたいに固有結界展開するのも意外でありつつ興奮する


全部持ってくるのが王の中の王と言わんばかりの大盤振る舞いがネタとなっている。


ちなみに、ライダーの代表的宝具であり、
自分自身もタロットカードのモデルになるほど多くの逸話を持っている「戦車」については
そういった宝具があるとは語られず、かろうじて該当する『闇夜の太陽の船』も文章でしか描写されていない。






◆人物・本編のさらなるネタバレのため注意











オジマンディアスはガチの愛妻家であり、彼を確実に召喚するための触媒は最愛の妻ネフェルタリ由来の品しかない。
実際玄莉はネフェルタリの首輪を用いて彼を召喚したのだが、妻の寝床を穢されたとして王の逆鱗に触れている。*2
その怒りたるや凄まじく、聖杯戦争のことなど意に介さず、マスター含め一族全て焼き尽くそうとしたほどである。
とはいえ命がけで聖杯戦争に臨んだ玄莉の覚悟を買って猶予を与えるなど寛容な面も見せていたが、その際、ライダーに凄まれた玄莉は3秒間に2度気絶するという離れ業を披露した。


聖杯に懸ける願いは「命」。
生前は地上の神として永遠に君臨することを望んだオジマンディアスだが、やはり彼も定命の存在であった。
再び命を得たとして、現代の世界は自らが統治するに足るものかどうか。召喚されて以降はそれを確かめるために行動していく。


ライダーの参戦と伊勢三一族の存命を決定づけたのは、8年後の聖杯戦争でライダー(ペルセウス)のマスターとなる伊勢三少年との出会い。
この時既に病床にあり、耐えがたい苦痛に苛まれ続ける少年が口にした「人々が幸福でありますように」という言葉に、生前の無二の友・預言者モーセの姿を見出す。



同盟の為に訪れた玲瓏館邸では、サーヴァントであるキャスターよりも幼い美沙夜に興味を示す。
少女ながらライダーの苛烈な視線に屈せず目を背けない姿に王者の気風を見出し、彼女に免じて同盟を受け入れる。
奇しくも美沙夜の「力ある者として君臨、民を支配・庇護し叶えられる限りの幸福と安寧を与える」という思想はライダーの王道と似通ったものであり、彼女に幼い頃の自分を見たのかもしれない。



伊勢三少年、玲瓏館美沙夜との邂逅によってライダーは現代にも確かに聖者と王が在ると確信。
三千年の刻を経て、自身が統べるに相応しい世界として認め、「世界を喰らう女神(ポトニアテローン)」たる沙条愛歌と、そのサーヴァントであるセイバーを倒すため東京湾上で最終宝具を解放する。



軍神(セト)戦いの女神(アナト)、我が両腕に宿るが良い!
豊穣の神(アスタルテ)、我が勝利の栄光より後にはお前こそが戦いに血濡れた地を言祝げ!
ラーでありホルスである余は、これより再びの命を得て世界に幸福を与えん!
最愛なりしネフェルタリよ、ハトホルとしてオジマンディアスの光臨を祝福せよ!


まさしく世界を救う戦いである!
余は、余が統べるためにこそあらゆる敵を灼き尽くし、遍く全てを救おうぞ!


さあ。来い。
蒼銀の騎士に守られし世界を喰らう女神(ポトニアテローン)よ。
今こそ、神王が貴様を斃してやろう。




もはや説明不要。桁外れのカリスマ性。この瞬間、多くの読者が主人公交代を感じたという噂である。




セイバーに続きアーチャー、ランサーも神殿に突入し戦闘を開始するが、不死の神獣をはじめとした固有結界の猛威に大苦戦。
アーチャーが放った起死回生の一撃によって心臓を貫かれるも、瞬時に再生し、桁違いの力を見せつける。
神殿の踏破は困難と悟った3騎は、唯一宝具が使用できるランサーの攻撃を皮切りに、キャスターの石の力で一時的に宝具を解放しセイバーの約束された勝利の剣と令呪3画を費やしたアーチャーの流星一条で強行突破を図る。
これにライダーは大電球の最大出力で応戦。不完全解放とはいえエクスカリバーさえ太刀打ちできない程の膨大な熱量で押し潰しに掛かる。
その一撃でセイバーに致命傷を与えるも、対国宝具にさえ匹敵する流星一条とエクスカリバーの同時攻撃もまた神殿とライダーを諸共に呑み込んだ。
星の聖剣と救世の矢の輝きを目の当たりしたライダーは、開海の奇跡を起こして去った友を思い起こしながら、
セイバーとアーチャーこそが自らの代わりに世界を救う者であると確信し、光の中へ消えていった。



決戦時、既にマスターである玄莉は一族諸共に愛歌とアサシンの手で抹殺されており、本当に全力で戦えたのかどうかは不明。
一方、半身が吹き飛ぶほどの重症を負ったセイバーは愛歌とキャスターの治療で翌日にはほぼ全快していた。さすが愛歌さま。
ライダーの規格外の力を以ってしても、マスターの差は埋めがたかったようだ。さすが愛歌さま。









◆史実においてのオジマンディアス=ラムセス2世

史実出典の英雄であるが、真偽定かならざるものの歴史に描かれたラムセス2世のリアルチートぶりは神話伝説体系の英雄にも匹敵する


全盛期(と現代)のラムセス2世伝説
  • 平均身長160cm前後の古代エジプト人の中で180cm半ばのガタイ
  • 3000年前の人間にもかかわらず90歳まで健康体
  • 66年間王として君臨し、111人の息子と69人の娘を設ける
  • 彼の弓は彼以外では引くことすらできない
  • 10歳で父の遠征部隊の隊長を務める
  • 当時最先端の軍事技術を持つヒッタイト軍の奇襲を受けたが単独で無双し切り抜ける
  • 世界初の平和条約を結ぶ
  • 条約締結以降平和と安定を維持し古代エジプト新王国時代は最盛期を迎える
  • 歴代ファラオの中で最も多くの遺跡を残す
  • 代表的な「アブ・シンベル神殿」は世界遺産第一号に登録される
  • 自分の像や彫刻をエジプト中に造らせる
  • 愛する妻のために巨大神殿を造らせる
  • そしてそこに見ているこっちが恥ずかしくなるような惚気た詩を大量に残す
  • 建築は公共事業として行い、水道や食糧庫なども整備
  • 現在ミイラの状態でもパスポートを所持、職業欄には「ファラオ」と記載
  • 防腐処理のためにミイラが渡仏したところ、国王待遇の歓迎を受ける

これだけの業績。死してなお絶大な影響力。英霊となっても弱いはずがないというものだろう。


Fate/Grand Order

2016/7/25、第六章「神聖円卓領域キャメロット」実装と同時に神王オジマンディアスも参戦。
クラスはライダー。レアリティは貫禄の☆5(SSR)。あとCV子安。行動の度にめっちゃ喋る。

宝具は『光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)』を採用。
Buster属性の単体攻撃(+宝具封印&防御低下)で、演出はデンデラ大電球からの雷………ではなく、なんと最後の切りふだ「ピラミッド潰し」。
上下から相手に巨大なピラミッドを叩きつけて挟み潰すという、後のエリちゃん特番でもネタにされるほどインパクト強烈な必殺技を引っさげてきている。
宝具強化後に「フィールドを5T中〔陽射し〕特性にする」+スキルCT1減少という副次効果が追加。


通常攻撃は『闇夜の太陽の船(メセケテット)』の画面外からの砲撃、エクストラアタックでは「熱砂の獅身獣(アブホル・スフィンクス)」の王種「ウェヘムメスウト」(顔のない巨大スフィンクス)が追撃を加える。
…お陰で蒼銀を知らないプレイヤーからは「お前の何処がライダーだよ」と突っ込まれることも。

全体の攻撃力を引き上げる「カリスマB/熱砂の神王」、ランダムで三種のバフがかかる「皇帝特権」に、彼独自の「太陽神の加護」を持つ。

  • カリスマB/熱砂の神王A
味方全体の攻撃力をアップ。
ギルガメッシュやケツァル・コアトルのようなAランク以上のカリスマ持ちには僅かに効果は劣るものの、使いやすい全体3T攻撃バフ。
強化後は効果がカリスマA相当になり、さらに陽射しフィールドまたは宝具発動から5T以内は全体クリティカル威力バフとスター継続獲得の自己バフが追加される。

  • 皇帝特権A
自身にHP回復+攻撃バフ+防御バフの3点セット。
Aランクなので40%もの攻防バフを得られる非常に強力なスキル。
他サーヴァントの同名スキルと同じく、回復以外の効果が確率発動で一部不発に終わる可能性があるのだが、
オジマンディアスだけは下記の「太陽神の加護」スキルによってそれを克服しており極めて強力なスキルになっている。

  • 太陽神の加護A
味方全体にNP20付与+強化成功率アップ。
NP20付与の効果だけでも非常に有用なスキルで、エレナ・ブラヴァツキー等のスキルでも実証済み。
それに加えてオジマンディアス特有の「強化成功率アップ」を持つ。
これはスキルを発動しても効果が表れるかどうかが確率依存であるスキルの確率を底上げするもので、Lv10で+40%もの修正を得られる。
オジマンディアス自身が上記の「皇帝特権」を持つためセットで運用すると強力。
実際、皇帝特権の攻防バフ成功率は60%であり、太陽神の加護をLv10にするとぴったり100%の確定発動にこぎつけられる。
もちろん、他の皇帝特権持ちを始めとした確率発動スキル持ち全員と組み合わせられる。



「地上にあってファラオに不可能なし」を地で行く超性能。
味方の支援も自らの攻撃も何でもござれなライダークラス最強候補。宝具とスキルの併用で高い攻撃性を発揮できることだろう。
…ただし巷での高評価は確定皇帝特権が使えるまでに育てていること前提の節があるためそこだけは注意されたし。

シナリオではそのまま第六章に登場。
広大な砂漠を含むエジプト領もろとも現界し、ファラオとしては先輩にあたるニトクリス女王を従え、獅子王率いる聖都軍や歴代山の翁の庇護する山の民たちと相対している。


サブクエやイベントではあの金ぴかことギルガメッシュとの共演が多い。
互いに超級の実力でありながらも神を否定した者と神と自身を同一とする正反対の有り様から相容れないと予想する声も多かったが、
意外なことに互いにウマが合うのか「輝ける黄金の古代王 そのNo1とNo2である!」と意気投合する意外な関係を築いている。

……が、その意気投合の仕組みは「どちらがNo.1なのか言わずとも分かりきっている」という思考をお互いに持っており、
主語を省いた会話によって「相手が自分を格下としている」事に気付いていないというかなりスレスレの関係。
「どっちが一番凄いの?」と聞いたら即座に仲間割れ不可避の関係であった。

ネロ祭'16においても「誰が最強なのかなど分かりきっているからくだらない」とお互いが自身を最強と讃えていると勘違いしており、
そのやり取りを間近で聞いているニトクリスはいつ互いに誤解が解ける=戦争が勃発しかねないかハラハラしながら狼狽えていた。

ただ、どちらが最強かなのはともかくとして、どちらもお互いを「自身に意見できるクラスの王たる存在」であることは認めている様子があり、
なんだかんだで存在を認めるに足らない凡百の存在よりは付き合いが良いようだ。
オジマンディアスの幕間の物語『ファラオよりの光悦』では、いろいろあって主人公のお願いによりシミュレータから出てきた所、
ギルガメッシュがカルデア内の案内を買って出るという、例を見ない世話焼きを見せる。
しかもそのままレクリエーションルームに2人してゲームをやりに行くというカオスな流れに…。


第6章で従えていたニトクリスとはカルデアでも同じような関係性にあり、イベントクエストや彼女の絆エピソードでよく共演している。
自身を未熟なファラオと考えて委縮する彼女を諭したり、悩み事をしていると見てその相談に(強引に)乗るなど、色々と抱えているニトクリスに彼なりに優しく接している。
が、時にそのやり方が、
  • 自身を未熟なファラオとして自信喪失している → 他のファラオたちと自分を倒さなければファラオであることを捨てろと発破をかけて戦う
  • マスターに渡すために作ったチョコが普通過ぎるのではと悩んでいる → 自分の威光を浴びせてチョコレートをミニサイズのメジェドさま(味はチョコ)に変える
等々、豪快だったり色んな意味で他の人には真似できないやり方だったりするため、結果的には上手くいっているとはいえ、ニトクリスは毎度心臓に悪い思いをしている。


余談だが、前述したとおり子安ボイスでよく喋る上にセリフに妙に長いものが多く、連続してスキルを使ったりするとボイスが途中で切れる。
顕著なのがスキル使用時のセリフで、上述の通り「太陽神の加護」と「皇帝特権」がセット運用になっている関係で
「地上にあってファラオに不可能無し!万物万象我が手中に有り!」というセリフが
「地上にあってファラオに不可能な」「地上にあってファラオに不可能な」になってしまう事が良くある。

さらにはそれをネタにしたのか、エネミーネームとして「地上にあってファラオに不可能な」名義で出演した事もある。
(ゲームシステム上はもっと長い名前でも出られるが、文字が詰められすぎて見づらくなるのでカットされるという制限にも掛けている)



追記・修正は王の器を認められてからお願いします。

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最終更新:2023年11月06日 15:18
添付ファイル

*1 ただし、その威力に耐えきれないために神殿の大部分が崩壊する、ぶっちゃけ自爆である

*2 本来、ネフェルタリ由来の品は彼女の遺体とともにピラミッド石室へとお供えされているのが正しいのだが、それを召喚に使っている=彼女の墓が荒らされて遺品が盗まれたことが確定してしまうから。召喚者に対しても、そんなもん使って自分を召喚するヒマがあったら石室に戻してきやがれということである。