伊集院炎山

登録日:2015/03/12 Thu 11:03:04
更新日:2024/01/05 Fri 21:35:00
所要時間:約 5 分で読めます





ロックマンエグゼ』の登場人物。

CV:斎賀みつき(アニメ版)


●目次


【ゲーム版概要】

ネット犯罪を取り締まる組織「オフィシャル」ニホン支部に所属するエースネットバトラーで、光熱斗のライバル的存在の少年。

熱斗とは同学年でもあるが、ウイルスバスティングの腕は一級品。
持ちナビのブルースと共に様々なネット犯罪を解決してきた。

【人物】

クールな性格で、めったに感情を表に出さない。

頭脳明晰でプログラミングの腕もあり、ナビのブルースには彼によって高度なカスタマイズが施されている。
そのカスタマイズの形式は全て覚えているようで、ブルースがデリートされた時には自力で修復し、以前よりもグレードアップさせていた。

だがプライドも高く冷静沈着な性格でもあるため、正反対の性格をしている熱斗とは幾度となく対立し合った。
当初は熱斗を見下していた事もあったが、共に巨悪と戦っていくうちに徐々に熱斗の実力を認めていき信頼するようになった。

父親の秀石は大企業I.P.C(伊集院PETカンパニー)の社長をしている。
その父親との仲はあまりよくなかったが、『3』のエピローグ以降は少しだけ関係が修復された様子。
一見天才肌のようにも見えるが実は努力家で、日々の厳しいトレーニングは欠かさない。

ちなみにエグゼ3で言及されているが、このようなハードなトレーニングを積んだ上での確かな実力を持っている炎山に対して、
その様な専用のトレーニングを積まずとも付いていける、もしくは越えていく*1熱斗側の方がおかしいのであり、
実はライバルキャラとしては彼の方が努力家かつ秀才タイプで、熱斗の方が天才で才能に溢れているという構図になっていたりする。


クールキャラということは一応共通しているがキャラ設定はあまり固まっていなかったようでシリーズごとにその変遷がうかがえる(漫画版もその影響があった)。


【主な活躍】


ロックマンエグゼ

第4話の水道局の事件で初登場。
そこで熱斗と初めて出会ったが、この時は彼の事を「うろちょろしていた少年」くらいにしか思っていなかった。
発電所の事件でエレキマンロックマンにデリートされた時には、水道局に続いて勝手な真似をした彼らを「任務の障害」と見なしネットバトルを挑む。
そこでブルースが負けた事により、初めて熱斗の事を意識し始める。

最終決戦の時は祐一朗から受け取ったサイトバッチを熱斗に渡し、
事件解決後は熱斗から礼の言葉を受け取りそれに対して今度事件が起きたらそれを解決するのは自分達だと返した。

この頃はライバルキャラとしての分かりやすさを優先し人物像が固まっていなかったのか「初対面の熱斗をいきなりガキ呼ばわり」「人質を取られていた氷川の事情を無視」「出席者に無断で科学省のパーティーを囮に使う」「「WWWを倒すのはこの炎山さまだ」」などと、後の彼からは考え難い「イヤな奴」な描写が多い。

ロックマンエグゼ2

序盤では珍しく熱斗達と一緒にキャンプに来ていたが、実はゴスペルが予告したダム爆破を防ぐために彼らに同行していた。
そこで速見ダイスケクイックマンによるダム爆破を熱斗と協力して阻止した。

マザーコンピューターにシャドーマンが侵入した時も協力して撃破したが、アメロッパ城の事件で実行犯を熱斗達だと断定した時には態度が一変。
ロックマンの事を本気でデリートしようとしたが、彼らの力に1歩及ばずブルースがデリートされる。
その件でブルースを失ってしまうが、悲しむ素振りは見せずにオフィシャルの任務を優先し、熱斗達に真犯人の逮捕を託した。

熱斗達の手によってゴスペルが壊滅した時には、初めて彼らの事をライバルだと認めるようになる。
この作品のみメイルに対して好意を抱いているような言動を見せたが以降の作品では特にそのような言動は見られなかった。

ロックマンエグゼ3

バブルウォッシュ暴走事件の時に、犯人のバブルマンに対し情けをかけた熱斗達に「詰めの甘さ」を厳しく指摘する。
任務を遂行しネットバトルの腕を磨いているのは父親に自分を認めてもらいたいという気持ちの表れでもあり、
父親との仲が良好な熱斗に対しては嫉妬するような態度も見せていた。

その後行われたN1グランプリの本戦では、砂山ノボルによって父親が人質にとられてしまう。
砂山の要求を呑んで自らのPETを渡そうとしたが、熱斗の邪魔が入った事で砂山の計画が狂い、その後は熱斗と協力して砂山を逮捕した。

科学省全滅事件で塞ぎこんだ熱斗のところを訪れた時には、彼から事件の真相(知らずに悪事に荷担していた事)を明かされそうになる。
だがそれを全て聞く前に事情を察した時には、「それ以上言うな。それ以上聞くとオレはお前を逮捕せざるをえなくなる。」と告げ、「今のは聞かなかったことにしてやる。」と自分なりの言葉で熱斗の心の傷を察知して彼を気遣った。

WWWとの最終決戦にも駆けつけるも、火炎戦車に追いつめられる。
熱斗に助けられるがドリルマンの自爆阻止が限界で、熱斗に向かって「この戦いが終わったらジゴク島で決着をつけよう」と後を託した。
事件後には言葉通り鍛錬の末に編み出した必殺技を覚えたブルースと共に、ジゴク島でN1グランプリでは果たせなかった熱斗達との決着をつけるべく待ち構えている。

今回の事件を通じて父親との溝がだいぶ塞がったことにより気持ちの整理がついたためか、
以降の作品では熱斗に対しても今までより比較的軟化した態度で接するようになっている。

ロックマンエグゼ4

暗躍するネビュラを追い、熱斗にダークチップの危険性について忠告を送る。
トーナメントでは『ブルームーン』のみ登場。
ウラインターネットで職務を遂行中にやむなくダークチップを使った事でブルースが暴走状態になる。
ブルースをウラインターネットから連れ戻すために熱斗からロックマンを借り、無事にブルースを奪還する事に成功する。
その後はブルームーントーナメントにて、熱斗と真剣勝負を繰り広げた。
この時の二人が協力する光景を見てロックマンは「実は熱斗と炎山はすごく相性がいいのでは」という感想を述べている。

最終決戦そのものには間に合わず。ヘリで現れて光親子と共にリーガルを追い詰めるが、流石に飛び降りた彼は追えなかった。

ちなみにこの作品ではナビカスのユーモアセンスで、特徴的な髪型を「卵の殻を被っているみたいな髪型」だとネタにされていた。

ロックマンエグゼ5

ネビュラ討伐のために自分とブルースをリーダーとする「チームオブブルース」を結成。
熱斗や他のメンバーを集めながらネビュラに占拠されたインターネットを開放していく。
熱斗がネビュラの手によってロックマンを失ってしまい戦意を喪失していた時には彼にブルースを預け、彼を勇気付けるところも見せる。
後に彼自身もブルースを失ってしまうが、メンバーに動揺を見せる事は無く新たに熱斗達を新リーダーに任命し、闇の力に染まったブルースを救出した。
またカーネル版でも多少ではあるが登場している。

ロックマンエグゼ6

ストーリーの終盤まで姿を見せなかったが、秘密裏にWWWに関与している疑いのあるケインをマークしていた。
正体を明かす以前にも裁判所などで熱斗と会っていたが、その時には帽子を目深に被ってフードも着ていたため、
顔見知りの熱斗ですら気づく事ができなかった(炎山曰くWWWの団員が熱斗の周囲を見張っていたため正体を明かすことが出来なかったらしい)。

電脳獣の事件が解決した後はアメロッパの大学に進学しており、20年後にはアメロッパのオフィシャル本部の長官を務めている。
長官となっても熱斗達との交流はあり、技術者となった熱斗とはニホンの科学省で度々顔を合わせている模様。


【漫画版】

鷹岬版

当初はオフィシャルネットバトラーに任命された熱斗を「素人」だと見下し、彼にレベルの違いを思い知らせるためにネットバトルを仕掛ける。
「力こそが全て」と言い切ってロックマンに圧勝するが、去り際にブルースが彼にかすり傷を負わされていた事に気づく。
以降は彼らの成長ぶりに驚き、彼らと共闘するうちに徐々に信頼関係が生まれていった。

作中ではフルシンクロ等を会得し、ブルースと共に熱斗達にも引けを取らない活躍ぶりを見せる。


ちなみに『4』の「卵の殻ネタ」はこの漫画が発祥(言い出したのはまりこ先生)。
『R20+5 オフィシャルコンプリートワークス』でも漫画版のこの件について触れられている。

なお、先生自身はTwitterにて「炎山の髪型の件。カプコンさんのロックマン25周年の豪華本によりますと、卵の殻みたいって鷹岬が言い出した事になってるみたいですねぇ。でも、みんな言ってたと思うんですけど・・カリメロとか。いや、みんな言ってましたって~。」とつぶやいている。
また妙に貧乏くさい描写が見られるのも特徴的だが、これは大企業のご子息という設定が当時まだなく、お金持ちキャラとしてすでにやいとがいたためとTwitterにて明かされている。


あさだ版

最初に登場した時は、ファイアマンの事件を解決してオフィシャルの面目を潰した熱斗達を一方的に敵視して、二度と余計な事をしないようにネットバトルを仕掛ける。
その後は熱斗達のクラスの転入生だった事が発覚し、以降はクラスメイトとして熱斗と顔を合わせる日々が続いた。

熱斗や他の人間にイヤミを言う事もあるが、熱斗達の実力は素直に認めている節があり、
ゴスペルの仕掛けた「秋原町誘拐作戦」などでは彼らと協力して事件の解決に当たった。

アニメ版

こちらではI.P.Cの副社長にしてネットセイバーという事になっている。
初登場時には標準ナビを使用してレベル5のナビに圧勝する姿を見せており、遠くから観戦していた熱斗はその卓越したテクニックを称賛していた。
そしてバトルに見入っていたせいでデカオ達との約束に遅刻。

最初は原作同様クールで、辛辣な発言も多くてとっつきにくかったが、熱斗達と会っているうちに徐々に意外な一面(?)を見せていった。
元々原作ではあくまでも民間人である熱斗が事件に関与することを好ましく思っていなかったことから対立していたのだが、こちらでは二期以降熱斗自身もネットセイバーの一員に、つまり炎山とは同僚となっているため対立理由がなくなっている。
そのため事件が起きた際には積極的に協力しており、割と普通に友人付き合いが出来ている。

ネットバトルの腕は一級品で、熱斗の良きライバル。
N1グランプリの決勝にて彼に勝利したとはいえ自分がギリギリの所まで追い詰められたこと、そしてファラオマンの不意討ちから咄嗟にロックマンがブルースを庇ってくれたことで、熱斗とロックマンに一目置くと共に感謝の想いを抱くようになる。

1作目の最終話手前の55話では下町の工場と契約を結ぶ為にブルースと共に奮闘するエピソードが描かれ、新型PETは無事に完成を迎えることになる。
この回では工場に押しかけた地上げ屋のチンピラ達を格闘術で制圧するという腕の立つ姿も描かれた。


やいとにとってエレベーターから出られなくなった所を助けてもらった時から彼は気になる存在だが、いつまでも素直になれない。
実は綾小路家と伊集院家は昔(江戸時代辺り?)からずっと様々な事業でライバル関係が続いており、一種の腐れ縁らしい。
2期『AXESS』から登場したアネッタも炎山に復讐のために近づいたが何だかんだで好意を寄せるようになり、晴れて三角関係となった。


『AXESS』4話では彼を起用した新型PETのCMが流れるが、そこでさわやかに「君のハートにプラグイン!」とドヤ顔で言っていたため、7話では熱斗とロックマンも爆笑していた。

『AXESS』『Stream』では『6』のように捜査中に変装する事もあるが、なぜかアフロ姿になっている事が多く、下手したら変装前より目立っているような気がしなくもない。

3期『Stream』ではデューオの紋章を持っていた事が判明し、13人いるクロスフュージョンメンバーの1人となる。



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最終更新:2024年01月05日 21:35

*1 しかもエグゼ1ではネットバトルにあまり興味がないと言及されている。