キャプテン・ファルコン

登録日:2015/01/27 Tue 04:51:01
更新日:2024/03/28 Thu 17:06:35
所要時間:約 7 分で読めます







「私の時代はまだ終わりそうにないな」




【概要】

キャプテン・ファルコンとは任天堂発売のレースゲーム、『F-ZERO』シリーズの主人公である。
音速を超えるレース「F-ZERO」に愛機である「ブルーファルコン」に乗り込み参加している凄腕常連レーサー。
また、F-ZEROパイロットであると同時に本職はバウンティハンターであり、レースが行われていないときは賞金首を捕まえて生計を立てている。
それ以外の素性は謎に包まれており、ポートタウン(ゲーム中にコースとして登場する町)出身ということと37歳であること以外は謎に包まれている。

性格は基本的に寡黙であるが『F-ZERO GX』内でのムービー、後述するアニメ版スマブラシリーズではギャグ的なお茶目な面も見られる。

一人称はF-ZERO Xやアニメ版では「私」だが、F-ZERO GXでは「俺」になっている。


上記の通り普段は賞金首をひっ捕らえているため多くの悪党に恨まれており、その中でも悪の帝王ブラックシャドーはファルコンを抹殺するためだけにF-ZEROに参加してたり、同業者であるサムライ・ゴローはいつも美味しいところでファルコンに賞金首を横取りされるためファルコンをライバル視しており、同じくファルコンを倒すためにF-ZEROに参加と何かと敵が多い。


また、ブルーファルコンの他にも「ファルコンフライヤー」という宇宙船を所有しており、こちらは主に惑星間の移動とバウンティハンターとしての仕事で利用している。
ただし、ゲーム中には一切登場せず初代F-ZEROの説明書の漫画でのみ登場している。
こちらもアニメ版とスマブラシリーズにも登場している…というか寧ろ原作よりスマブラシリーズのほうが出番が多かったりする。

それ以前にキャプテン・ファルコンの原作ゲーム自体が…その…。


初代F-ZEROの時はいかにもレーサーといった見た目であったが、2作目のF-ZERO X以降はヘルメットに目の形のバイザーが付き、筋骨隆々になるなどアメコミヒーローのような見た目になっている。



【ブルーファルコン】

実際のゲームではレースゲームのためキャプテン・ファルコン本人を操作することは出来ない。
彼を選ぶと必然的にこのマシンを操作することになる。
ブルーファルコンの性能はというと

ボディ:B(機体の頑丈さ)
ブースト:C(ブースト使用時の加速の持続)
グリップ:B(ハンドル操作の安定さ)
重量:1360kg(軽いほど加速が良く、重いほど最高速の伸びが良い)
ナンバー:7(機体のナンバー、性能には無関係)
※A~Eまでの5段階評価

主人公機らしくバランスの取れた走りが魅力となっており、初心者向けのマシンである。
しかし、ブースト性能がやや弱めで、突出した長所もないため難易度の高いカップでは苦戦を強いられるのは否めない。
逆にいうと、このマシンで高難易度のカップがクリアできるということは、相当な熟練者であるということでもある。
また、機体のナンバーの7はアニメ版ではラッキーセブンから取ったということが語られている。

+ ちなみに、F-ZERO Xではこのマシンで最高難易度のマスターカップをクリアすると…?
ファルコンがヘルメットを外し、素顔を見せて引退宣言をする。
ゲーム中、ファルコンの素顔が見れるのは現状この時のみである。
しかし、続編のF-ZERO GXでは全くなかったことのようにF-ZEROに参加しているため引退宣言は撤回した模様。
どこかの映画監督のようだ。



【アニメ版でのキャプテン・ファルコン】

アニメ版である『F-ZERO ファルコン伝説』にも当然、キャプテン・ファルコンは登場する。
CVは田中秀幸氏。

謎多き凄腕F-ZEROパイロット兼バウンティハンターという部分は原作と同様だが一つだけ異なる部分がある。

タイトルに反してキャプテン・ファルコンが主人公ではないという点。


主人公はオリジナルキャラクターであるリュウ・スザクであり、キャプテン・ファルコンが登場しない話もある。
しかしファルコンは最重要登場人物であり、主人公のリュウを影から見守る紳士である。
最終話までみればなぜファルコンが主人公じゃないのにファルコン伝説というタイトルになっているのもちゃんと理解できる。
また、あのゲームからあの技が逆導入されたのが話題を呼んだ。
F-ZERO教室内のワンカットだけだが飛び膝蹴り(空中前A)をしてるシーンもある。
アニメ版でのはっちゃけぶりについてはここここを参照。

ちなみに、このアニメを元にしたゲーム版F-ZERO ファルコン伝説のみブルーファルコンの重さが1280kgに変更されている。
設定ミスな気がするが気にしない。

なお、アニメオリジナルのデザインとして、右肩の肩当てが金色で黄色いマフラーを首に巻いているという相違点がある。
アニメ終了後、黄色いマフラーはゲームに逆輸入され、それ以降のファルコンは常にこのマフラーを巻いている。
肩当ては基本的には原作通りのシルバーのままであるが、後述のスマブラのカラーバリエーションでは、アニメ後に発売されたX以降に肩当てが金色になったアニメ版カラーが追加されている。



スマブラシリーズでのキャプテン・ファルコン】

任天堂キャラ総出演の大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ)シリーズにもキャプテン・ファルコンはF-ZEROを代表して参戦している。
こちらでのCVは堀川りょう氏が担当している。

一作目の初代と三作目のXと五作目のSPでは隠しキャラ、二作目のDXと四作目のforでは初期キャラで隠し→初期→隠し→初期→隠しと毎回変わっている。
スマブラシリーズでは全作品に参戦しているが作品ごとに扱いが異なるため準レギュラーと呼ばれる事も多い。

デザインは全作品でF-ZERO Xのものがベースになっているが、X以降はアニメ版で巻いていたマフラーをしている。

原作ではキャプテン・ファルコン本人を操作することが出来ないため、スマブラシリーズはファルコンを操作できるという意味では貴重である。
原作がレースゲームのため全ての技がスマブラオリジナル技となっており、ファルコンパンチやファルコンキック、また通称「膝」と言われる前空中攻撃ストライキングニー等の肉弾戦のみで戦う。
特にファルコンパンチはその爽快感から非常に有名で、スマブラを代表する必殺技の一つともいわれる。

F-ZERO原作では基本的にシリアスなキャラクターであり、アニメ版でも素顔の時に行う番組のコーナー枠を除いてボケることは基本ないが、
スマブラでは「アメコミ風勘違いヒーロー」としてややコミカルに描かれる。
もっともスマブラではどんなシリアスキャラも初見の人に親しんでもらいやすいようにコミカルにされることは多いのだが、
亜空の使者』を筆頭にスマブラでは何かとネタ扱いされやすく、原作ファンからはやや不満もあるのだとか。
特に色換えはブラッド・ファルコン風カラーなどかっこいいカラーもあるにはあるが、それが霞むほど彼のネタ化の原因でもある白とピンクを基調とした通称愛の戦士カラーというネタカラーがあり、最新作ではさらに全身ゴールドカラーまで登場してしまった。
アピールは空耳で醤油ムースと定着されている。(正しくはShow me your moves*1! 直訳するとお前の動きを見せてみろ!である。)

一方でこの大胆なアレンジのおかげでF-ZEROを知らない人にもファルコンが愛されるようになったので、一概にどっちがいいとは言いがたい。
だがF-ZEROシリーズが2004年を最後に途絶えているため世間一般的にファルコンはスマブラシリーズのキャラクターという傾向が強まっている。


ファイターの特徴としてレースゲーム出身からかダッシュ速度が全ファイター中トップクラス(DXまでは1位、X以降はソニック参戦で2位)であり、パワーも強く相手を吹っ飛ばす能力も高いパワー&スピードというコンセプトになっている。

第一作ではとにかく高性能で最強格の位置に君臨していた。お手玉してからの上B、復帰阻止のBが主なバーストパターンであった。上スマは発生4Fと歴代全ファイター中における発生速度第1位。
DXでは技の出が遅くなるなどの調整がなされたが相変わらず強キャラである。
しかしXでは火力や判定がかなり弱体化され、一気に最弱クラスに…。それこそ歴代全キャラクター中でも最弱を争う程で、辛うじてDXのカービィよりはマシな程度と聞けばその酷さが分かるだろう。

前作でやりすぎた反省かforでは大幅に強化がなされ、晴れて強キャラに返り咲きした。さすがCF
彼の代名詞でもあるファルコンパンチはXより弱体化してしまったが、逆にファルコンキックやファルコンナックルはXより強化された。

Xではファイターに最後の切りふだといういわゆる究極技が追加されており、ファルコンの最後の切りふだは原作での愛機である「ブルーファルコン」。
ファルコンのCome onの合図とともにブルーファルコンが現れ、それが相手にヒットすると謎のF-ZEROコースに移動。
その後、ファルコンがブルーファルコンに乗り込み、そのまま相手に轢き逃げ体当たりするという豪快な技である。
最初のブルーファルコンにヒットしなかった場合そのまま技は終了してしまうが、当たれば相手はほぼ撃墜という実にファルコンらしい技。

そしてこれまでファルコンにはスマブラオリジナル技しかなかったが、この技は原作要素を取り入れた唯一の技である。
forでも基本的には同じだが、複数のキャラに当てても吹っ飛ばしが落ちなくなり強化された。
さらに、相手に当てた時に初代F-ZEROの効果音が鳴るようになり、原作ファンには嬉しい仕様になっている。
Xでは唯一のビジュアル攻撃だったが以降のシリーズでは他のファイターもビジュアル攻撃が増えた。

SPでは横スマッシュが裏拳で攻撃するようになった。



スネークの無線】
スネーク : お! あれはキャプテン・ファルコンだな!!
オタコン : よく知ってるね!F-ZERO パイロットだ。ゼッケン7番!
スネーク : キャプテン・ファルコンと言えばあれだ。あれ、一度やってみたかったんだ。
オタコン : あれか! よし! やってみよう!!
スネーク : ファルコンパーンチ!!
オタコン : ファルコンキーック!!

※オタコンの声優はアニメ版ファルコンと同じ人であるためいわゆる中の人ネタである。


余談

スマブラシリーズでは初代から参戦しているファルコンだが他のファイター達はシリーズが進む毎にボイスが新録される中、ボイスがSEのファイターを除くとファルコンは初代から参戦しているファイターで唯一、SPまで初代のボイスが流用され続けている(最後の切り札も64時代から案だけはあったのでその為のボイスも収録されていた)。
その後、SPのDLCで追加ファイター6人目に『ARMS』からミェンミェンが参戦したが彼女の参戦ムービーでラーメンを食べるファルコンが登場するのだがディレクターの桜井氏はこのムービーのためだけに堀川氏へ収録を頼み、ムービーながらおよそ22年振りにファルコンのボイスが新録された。ほぼラーメンをすする音のみでセリフらしいセリフは一切ないけども。



ありがとう。追記・修正はこれで引退するよ。

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最終更新:2024年03月28日 17:06

*1 実際のボイスでは your を短縮して Show me "ya" moves と発音している。