海月姫

登録日:2014/12/26 (金) 16:47:49
更新日:2023/11/05 Sun 23:51:01
所要時間:約 7 分で読めます






日本が世界に誇る文化


オタク


オタク過ぎるシンデレラたちが送る、笑い萌えの極上のエンターテイメント!




『海月姫(くらげひめ)』とは、『Kiss』(講談社)で掲載されていたオタク女子達が繰り広げるシュールコメディ漫画である。既刊17巻。
作者は東村アキコ。『となりの関くん』の作者・森重拓真は弟にあたる。

各オタクの愛の深さは異常だが、それぞれのオタク知識について深く掘り下げるものではなく、むしろそれらとは正反対なファッション業界についてのストーリーが本編の要である。
とはいえオタク知識もそれなりに語られている(そして概ね聞き流される)。


2010年10月から12月にはノイタミナによりTVアニメ版が放送。
2014年12月27日に実写版の映画が全国ロードショー。
2018年1月から3月にはフジテレビ系列でテレビドラマ版が放送された。


■ストーリー


男子禁制でニートな腐女子どもの巣窟と化している「天水館(あまみずかん)」に住むくらげオタク・倉下月海。
彼女は天水館の同志・“尼~ず”の仲間達とともに外部との接触を避けてまったりとぬるま湯のような日々を楽しんでいた。

ある日、ペットショップの店頭の水槽に居たタコクラゲのクララに生命の危機が迫っている事が判明する。
くらげを愛してやまない月海は、くらげの飼い方を知らない店員に物申そう――としたが、相手は染めた髪やオシャレ髭などをしている、月海とは正反対の『オシャレ人間』。

会話も満足に出来ずまともに相手にされない、このままではクララが死んでしまう、と思った矢先に現れた美女。
まさにお姫様のような彼女に助けられ、クララを回収し、天水館に入れて一安心――かと思えば、驚愕の事実が発覚する。

助けてくれた『お姫様』は、有名な政治家一族の 次 男 の鯉淵蔵之介という、なんと女装趣味の男であった!

蔵之介に気に入られるが天水館は男禁制(男を連れ込んだ場合『殺す』らしい)。
そもそも『オシャレ人間』という別次元な存在である蔵之介と天水館の住民達は(蔵之介はほとんど気にしてないが)相性が悪いために、月海は蔵之介が男という事実を隠して奮闘する。

そうこうしているうちに天水館のある地域の再開発により、天水館の売却が決定しそうになる。
そこに蔵之介が立ち上がり、月海をデザイナーにファッションブランドを立ち上げる――。





登場人物


倉下月海
CV:花澤香菜
演:能年玲奈(映画)/芳根京子(ドラマ)
主人公。
幼いころ母と水族館に行った時、“お姫様のドレスのようなくらげ”を見て以来くらげオタクになった三つ編みメガネ女子。
普段はオシャレに無頓着。 オシャレ人間に出くわすと固まってしまい、まともに話も出来ない。
しかし蔵之介の魔法(ただの化粧と服装の変更)により美少女になる。
イメージが浮かぶと「覚醒モード」に突入し秘めたるクリエイターおよびデザイナーとしての才能を存分に発揮する。
最初は修の事を恋愛として意識出来なかったものの、今では意識してきている。
現在は天水館売却をかろうじて阻止し、アパレル業界のイケメン若社長のところでデザイナーとして活躍の準備の最中。


鯉淵蔵之介
CV:斎賀みつき
演:菅田将暉(映画)/瀬戸康史(ドラマ)
クララの命の恩人である女装趣味の美男子。大学生。
大物政治家である鯉淵慶一郎の次男だが、妾の子という微妙な立場。
実の母とは離れて生活しており、政治家になりたくないからという理由で女装を始めた。
男であることを隠して天水館に出入りする。
最初は馴染めなかったが高級肉を手土産に懐柔し、居る事に違和感が無いようになった。
当初は月海をきれいにする事を楽しんだり、修の恋路を応援したりしていた。
が、修(三十才の童貞)と月海(オタクニートな処女)が抱き合っている様子を見てちょっと嫉妬したり、月海の事を意識している。
修の気持ちも分かっており、「魔法使いは魔法をかけるだけで、幸せにはなれない」とちょっとブルーになりながら、イケメン若社長のことを調査している。


千絵子
CV:斎藤貴美子
演:馬場園梓(アジアン)(映画)/富山えり子(ドラマ)
名字不明。
常に着物を着用しており、自ら縫えてしまうほど和裁が上手。尼~ずの裁縫担当。
また人形一人一人に名前をつけて深い愛をもって我が子のように接している。
尼~ずの中では常識人。
そのためリーダー的な役割でメンバーから慕われている。
ペを筆頭に韓流スターが大好きな母が居るが、千絵子にそっくり。
母が管理人なのだが韓流スターを追いかけるために基本的に天水館には居ない。
母に権利書を渡さないために隠していたが、あえなく見つかってしまった。


ばんば
CV:くまいもとこ
演:池脇千鶴(映画)/松井玲奈(ドラマ)
天パーアフロな鉄道オタク。窓から彼女の髪がはみ出しているのが見える。
女に見えないが女。誕生日がうるう年であるため、「自称」8歳(実際は32~35歳)。
プリン体の多い食材を見極めるという謎の特技を持つ。
今のところ良い活躍はないが、まややをやる気にさせるために三国志を読破したり三国志ガチャを大量に手にしたり、影の活躍をしている。


まやや
CV:岡村明美
映画:太田莉奈(映画)/内田理央(ドラマ)
団塊ジュニア世代な三国志オタク。尼~ずのモデル担当。
目覚まし時計の音が「董卓討つべし!」だったり、漢王朝復興を願ったりなどの徹底振りである。
普段は前髪で目を隠しているのだが、実は鋭い眼光を持つ長身細身の美人。
それが判明すると蔵之介にモデルとしてこきつかわれるようになる。
ばんばに三国志関連で懐柔される。


  • ジジ
CV:能登麻美子
演:篠原ともえ(映画)/木南春夏(ドラマ)
枯れた中高年男性を好む所謂“枯れ専”という渋い趣味を持つオタク。
蔵之介には「地味な人」の扱いを受ける(実際に地味)。
名曲喫茶店(同じく居る男性目当て)通いや無意味に口座を作る(職員と会話をするため)銀行に行ったりしている。
鯉淵慶一郎氏(妻子アリ、妾の子アリ)と微妙なフラグが……?
最初は千絵子の手伝いで裁縫をしていたが、慶一郎に諭されてHP作成や経理の担当をするようになった。
アニメ版では地井武男により一層深い愛着を持つ。


鯉淵修
CV:諏訪部順一
演:長谷川博己(映画)/工藤阿須加(ドラマ)
鯉淵慶一郎の長男にして蔵之介の母違いの兄。三十路。
蔵之介とは違い真面目で誠実な人物で作中随一?の常識人。
今は父の秘書を務めているが、後々は父の跡を継ぐ予定らしい。
蔵之介の手によりオシャレになった月海を見て一目惚れする。現実から大きくかけ離れた妄想まで繰り広げる。
だがその直後、化粧を取って素っぴんの上下ジャージなシャツ姿の月海に全く気付かず、「気持ち悪い」とまで思っている(思っているであって本人には言っていない)。
やがて綺麗な人=月海の図に気付き、直接交流を持つようになる。
実は今まで彼女が居ないしそういう経験も無い『中年童貞』。
幼い頃、父の慶一郎と舞台を見に行った際に父と女優のリナ(後の蔵之介の母)が愛し合っている姿を見て以来それがトラウマとなっているらしい。
そんな彼の初恋?が月海となり、遂には婚約指輪まで求めるようになった。


花森よしお
CV:子安武人
演:速水もこみち(映画)/要潤(ドラマ)
鯉淵家の運転手にして修の幼馴染み。よく足代わりに使われる。
ベンツをこよなく愛しており、ベンツを磨く>>>家の坊っちゃんの頼み。
また職務に忠実なので秘密は喋らない。
しかしベンツを人質に(『ベンツに傷をつける』など)取られると、大切な秘密をベラベラと喋る。守秘義務とか一切無い。
貝アレルギーで、食べるとからだ中にじんましんが出る。



余談だが、上記のストーリー説明に『腐女子』とあるが、これは本来の『BLが好きな女子』ではなく『オタク趣味に没頭する女子』として使われている。




我がオタク人生をかけて、追記・修正であります!

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最終更新:2023年11月05日 23:51