仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル

登録日:2014/12/14 Sun 00:11:08
更新日:2024/03/28 Thu 13:15:53NEW!
所要時間:約 22 分で読めます


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DB MOVIE大戦 MOVIE大戦最高傑作候補 「機械は果汁に弱いもんな!」 クロスオーバー タイプフルーツ ドライブ9.5話 ドライブアームズ ドラゴンフルーツ ピース メガヘクス ルパンからの挑戦状 三条陸 仮面ライダー 仮面ライダードライブ 仮面ライダールパン 仮面ライダー鎧武 再会!そして最後のステージ! 冬映画 劇場版 劇場版仮面ライダーリンク 名作 名言・名シーンのオンパレード 呉島光実 呉島貴虎 平成ライダー 怪盗は何故仮面ライダーの称号を狙うのか 感動のラスト→笑撃のラスト 映画 東映 柴崎貴行 涙腺崩壊 特撮 目が!目が!目がぁぁぁ! 綾部祐二 進撃のラストステージ 鋼屋ジン 鬱展開→胸熱展開


【注意】この項目は重大なネタバレを「多く」含みます。未視聴の方はお手数ですが、ブラウザバックすることを強くお勧めします。




鎧武、最後の花道! ラストステージへ!

ドライブ、史上最大の事件! 怪盗・ルパン参上!

ノンストップ・フルーツカーバトル炸裂!!





概要


2014年12月13日に公開された劇場版仮面ライダー作品。MOVIE大戦シリーズの第6作目。
メインは仮面ライダー鎧武仮面ライダードライブ


夏映画『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』終了後の特報では、
まだ仮面ライダードライブが正式発表されていなかったためドライブの名前は映し出されていない。
仮タイトルは『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦2015』であり、初期のTVCM・前売り券はこちらの表記となっている。

ウィザードまではMOVIE大戦以前に顔を合わせていたが、鎧武とドライブは本作が初顔合わせとなる
(ディケイドWは劇場版ディケイド。Wとオーズ劇場版W。オーズとフォーゼ劇場版000
フォーゼとウィザードは劇場版フォーゼ。ウィザードと鎧武はウィザード52、53話)。
なお、ドライブが鎧武に先行登場しなかった(できなかった)理由は『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』で間接的に判明。

従来作同様、鎧武編、ドライブ編、そして共闘編のMOVIE大戦フルスロットルの3部構成となっている。
公開時には入場記念として、全国の劇場で計100万人に対してドライブの前日譚となる「typeZERO 第0話カウントダウンto グローバルフリーズ」のDVDが配布された。


主題歌は『sing my song for you 〜サヨナラの向こう側まで〜』。
作詞・作曲はドライブのOP『SURPRISE-DRIVE』の松岡充(なお、同曲のシングルに収録されている)。
歌うのはMitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE with TEAM ドライブ and 鎧武(ドライブの番組限定ユニット+ドライブ・鎧武の出演者)。

歌詞にはドライブや鎧武の内容だけでなく、
同じく松岡充が担当した劇場版Wの主題歌『W』やVシネマの主題歌『cod-E 〜Eの暗号〜』を彷彿とさせるフレーズが含まれている。

ドライブや鎧武のファンだけでなく、Wのファンにも一聴の価値ありである。

鎧武は『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』及び『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』では、
変身後の姿のみ登場し*1『鎧武外伝』では登場すらしないため*2映像作品で佐野岳が演じる葛葉紘汰/仮面ライダー鎧武は『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』まで途絶えることになる。




あらすじ


仮面ライダー鎧武 進撃のラストステージ
黄金の果実と世界の存亡を賭けた戦いの果て、始まりの男となり、
始まりの女となった高司舞と共にインベスたちを引き連れ荒廃した惑星へと向かった葛葉紘汰。
あれから時は経ち、死の惑星も紘汰と舞の尽力もあり、透き通るような青い空と豊かな緑に包まれた生命溢れる惑星へと変わっていた。
地球上でも沢芽市は呉島貴虎の陣頭指揮の下、徐々に復興されており、
呉島光実は早く兄を支える為に大学で勉学に勤しみ、ザックらビートライダーズも各々の平穏な日々を過ごしていた。

いつものように平穏に過ごしていた紘汰と舞の前に謎の機械装置が惑星に撃ちこまれ、緑豊かな星は瞬く間に無機質な機械へと変貌していく。
更に機械浸食は舞をも取り込み、どこかへ連れ去ってしまった。
舞を追う紘汰の前に、機械浸食の元凶である機械生命体メガヘクスが現れる。
メガヘクスの侵略を阻止する為、紘汰は鎧武・極アームズへと変身。
人智を越えた激しい戦いが続く中、メガヘクスは紘汰の記憶から地球という存在を知り、そこをも侵略しようと目論む。
そうはさせじと追う紘汰だったがメガヘクスの想像以上のパワーを前に徐々に劣勢に陥り、
地球で光実、貴虎達の目前で爆発四散し、消滅してしまう。

地球側の頼みの綱だった光実もメガヘクスが差し向けた刺客、蘇った戦極凌馬の新たなデュークの力の前に敗れてしまう。
メガヘクスの侵略が始まり、絶望に包まれる元アーマードライダーの面々だったが、
貴虎は紘汰にかけられた言葉を胸に決して諦めはしなかった。
果たして戦う力のない貴虎に打つ手はあるのか? そして消滅した紘汰と倒れた光実の運命は?


仮面ライダードライブ ルパンからの挑戦状
いつものように事件解決のため、トライドロンを走らせる泊進ノ介。しかし、今回の事件は今までとは少し違っていた。
近頃、世間を騒がす怪盗アルティメット・ルパンことゾルーク東条が特状課へ挑戦状を叩き付けてきたのだ。
何故か重加速現象を操る東条に苦戦する警察の面々。
それもそのはず、東条は強化ロイミュード・サイバロイドZZZのボディに己の精神を移す事で、
ドライブやロイミュード達と同質の力を手に入れていたのだ。

彼を倒そうと意気込む進ノ介だったが、東条もまた進ノ介を狙っていた。
その真の狙いは仮面ライダーという英雄の称号を奪い取り、己の物とする事。
東条はなんとチェイスのブレイクガンナーのデータから専用ツール『ルパンガンナー』を製作し、
仮面ライダールパンに変身する力を得ていたのだ。
激突する2人の仮面ライダーだが、圧倒的なルパンの戦闘力の前についに倒れるドライブ。
進ノ介にトドメの一撃が放たれるも、ベルトさんが身を挺して進ノ介を庇い、
ルパンガンナーの弾丸を受けて機能停止してしまう。

ライダーの名とパートナーの命を奪われ、すっかり消沈してしまう進ノ介。
このままドライブはリタイヤとなってしまうのか?
???「知るかバカ!そんな事より(ry」


MOVIE大戦フルスロットル
それぞれの危機を仲間たちと共に乗り越えた紘汰と進ノ介。
しかしメガヘクスの侵略は止まらず、更にサイバロイドZZZのボディを取り込んだことにより、
より強大な機械生命体ZZZメガヘクスへ進化してしまう。
この危機を前にドライブ、鎧武、バロン、龍玄、斬月、そしてロイミュード3幹部が立ち上がる。
地上、そして宇宙を舞台にした5人のライダーと3人の異形の最後の戦いの幕が切って落とされた。




登場人物


鎧武サイド

言わずと知れた『鎧武』の主人公にして、
フリーター→用心棒→絶許→イーノックっぽい神と転々と変身した青年。
TVシリーズであらかた物語を終わらせている為か、鎧武編での出番は意外な事に序盤と終盤のみと少ない。

基本的には本編最終盤で見せた達観したような喋り方だが、MOVIE大戦編ではドライブアームズや
トライドロンにはしゃぐなど根っこの部分は変わっていない様子。

ヘルヘイム植物の操作、DBのような飛翔能力とTV版以上にチートな戦闘力を見せるが、
それを上回るチートなメガヘクスに大苦戦を強いられ……。

舞ともども姿をある程度変えられるらしく、沢芽市で暮らしていたころの普通の服装(と髪色)にもなれることが判明した。
また今回、ついに自分で神様って言っちゃった。

トライドロン戦で何もやってないとか言ってはいけない。


皆大好きメロンニーサン。
諸事情で再びアーマードライダーとしての力を手に入れた。

冒頭妙に似合うヘルメット&作業着で復興作業に尽力していたが、メガヘクスの侵略を前に再び戦場へと舞い戻る。
人々を救う為に強大な敵に立ち向かうシチュエーションやかつての友である凌馬との完全決着等、
TVシリーズでは果たせなかった事を消化していく流れになっている。
逆転劇のキッカケにもなるなど見せ場も非常に多く、実質鎧武編の主人公を務めている。

本来ならば太刀打ちできない次世代ライダーとの能力差すら覆す等、相変わらず最強クラスの強さを誇る。


ご存知ミッチ。
現在は大学に通っており、貴虎の支えになる為日々勉学に勤しんでいる。
ビートライダーズの面々とも和解しており、時折ダンスにも参加している模様。
TVシリーズでは色々と空回りしてしまったが、今回ついに大切な人を助けるというリベンジを果たす事に成功した。
実質的な主人公その2。


「チームバロン」の元リーダーで強者。
かつて紘汰と黄金の果実を巡り死闘を繰り広げ、その戦いの果てに命を落とした。
故人のため、本作ではもう参戦できない……ハズなのだが?
「俺のやることは変わらない……」


  • 高司舞
始まりの女となった紘汰のパートナー。
諸事情で生前の姿となるが、相変わらずの一方通行テレパシーを行う。
紘汰と違って超常的な力を振るう場面は少ないものの逆転のカギを作る等、きっちり仕事はしていた。


それぞれナックル、グリドン、ブラーボに変身していた元アーマードライダー。
ザックはビートライダーズとして、城乃内と凰蓮はパティシエとして平穏な日々を過ごしていた。
戦極ドライバーが破壊された為に変身出来ず残念ながら出番は控えめだが、彼らもまたTVシリーズで果たせなかった事を果たす事になる。


フルーツパーラー「ドルーパーズ」のマスター。
色んな試作メニューを考えては、凰蓮に試食依頼をしているが、彼の手厳しい評価に四苦八苦している様子。
ドラゴンフルーツパフェも開発した様子。


かつて黄金の果実を手にし、己が作ったドライバーで神になろうとしたマッドサイエンティストにして、貴虎のかつての友。

オーバーロードとなった戒斗に敗れ死亡したがメガヘクスの力で機械生命体として蘇ると共に、
メガヘクスからレモンエナジーロックシードを上回るドラゴンフルーツエナジーロックシードを拝領し、
生前を上回る力を手に入れた。
メカニカルな呼吸器と黒い手袋、白衣が妙にマッチした外見となっている。

メガヘクスの侵略行為には全面的に肯定的であり、むしろ「科学者として最高の喜び」とまで言ってのける程で、
それを妨げる光実と貴虎の排除に乗り出す。特に貴虎との一騎打ちは必見。

生前、神になる為の道をそれとなく提示したにも関わらずそれに興味を示さず、
メガヘクスとの一体化をも拒む貴虎に恨み節をぶつけるも、
逆に「お前の語る神など、意味の無い空っぽの存在に過ぎない!そしてメガヘクスの奴隷に成り下がった今、
お前自身が空っぽになってしまったんだ!」と言い返され……。

かつては出来なかった親友との壮絶な死闘の中で凌馬の胸中に去来した物とは……。
「貴虎、君はやっぱりすごいや……。流石は僕が、一度は見込んだ男だよ……!」



かつてヘルヘイムに侵略されたとある惑星において、己を機械化し惑星全てと一体化する事でヘルヘイムを克服した、
ロシュオ、紘汰に続く3人目の超越者。やっぱりだいたいサガラのせい。
銀色のボディとマントに胸部の円形のクリアブルーの球体が埋め込まれた外見は非常にヒロイックであり、
どことなく特撮ヒーロー然としたフォルムである。

「~である」と語尾につける特徴的な喋り方をし、個々の感情に何の価値も見出さないまさに機械然とした無機質且つ冷酷な性格をしている。
しかし機械化する前の時期の名残なのか、この手のタイプとしては珍しく感情を有しており、発言の中には感情むき出しで言ったものも多い。
そのせいか感情そのものを全否定するような発言は見られない。
全てと一体化し、より高位の存在になるという思想はヘルヘイムの克服以降も続いており、それこそが全ての生命の幸福とまで盲信している。

当初は電子音声のような架空言語を用いていたが、紘汰の頭部に手を置き、短時間のスキャンで日本語を会得し、
尚且つ相手の記憶すら読み取る程の驚異的な学習能力を誇る。


戦闘力も凄まじく、マントを両腕に固定式のブレードに変える能力を持ち、それによる双剣術のみで極アームズを圧倒する程。
劇中での描写を見る限り、明らかにロシュオを上回る強さを発揮していた。
ブレードからは光刃を連射する事も可能な他、都心に壊滅的な被害を出す程の巨大な光球を放つ事も可能。
防御力も高く、各種アームズウェポンの猛攻すら意に介さない程(流石にDJ銃には怯んだが)。
更に紘汰の記憶を参考に戦極ドライバーの性能すら再現した黒影を作り上げたり、
ゲネシスドライバーと凌馬さえ再生してのける程のチートじみた復元能力を持つ。

また謎の再生能力を持ち、肉体が四散しても、どこからともなく復活して見せる。これにはカラクリがあり……?
その驚異的な能力をもって、ほぼ一方的に鎧武を叩きのめし、生身に戻った紘汰に対しても容赦なく光球を浴びせ、消滅させた。
更に紘汰から極ロックシードを強奪し、各種ドライバーのデータをも習得したため、ロックシードを取り込む能力にも開眼。
より強力な存在へと変貌してしまう。

白鳥のイマジンではない。
+ ネタバレ
実は人型のボディは単なる端末であり、本体である「機械惑星メガヘクス」から無数に生産される量産機だった。
破壊された後に即座に復活したのは、再生したのではなく新しく端末が補充されただけだったのだ。
他作品でいうと機械化した彼に近い。


ドライブサイド

言わずと知れた『ドライブ』の主人公にして、特状課巡査である青年。
今回、ベルトさんを破壊されてしまうという2度目の相棒の喪失に苦しむ事に。
しかし、その中で自分の真価は何なのかという事に気づいていく事になる。

元々外部に情報が出回ってなかったのか、鎧武たちを見ても特に反応を示さなかったあたり、
どうやら沢芽市名物だったインベスゲームやアーマードライダーの抗争を知らない様子。
ちなみに鎧武勢もロイミュードや重加速の事は知らない様子。グローバルフリーズは世界各地で起こったはずなのだが……。


ドライブドライバーやトライドロンを開発した科学者「クリム・スタインベルト」の精神を宿した変身ベルト。
本作では、クリムがベルト以外に開発していた精神の移植場所がドライブ編の騒動の元凶となってしまう。
また進ノ介をルパンの攻撃から庇ってしまったが故、機能停止にまで追い込まれてしまい……。


  • 詩島霧子
進ノ介の新たなパートナーとして戦う特状課巡査。
ベルトさんを失った進ノ介に対し、愛想笑いで励ますなど、良き女房役を務める。


  • 沢神りんな
特状課客員電子物理学者である才女。
なんと本作でシフトカーのサポート無しでも、重加速の中でも通常速度で行動可能な装置『重加速軽減機』の開発に成功。
(相変わらずの難のあるデザインだが)。
ちょっとやそっとでは壊れないという触れこみなのだが……?


  • 西城 究
特状課客員ネットワーク研究家。
りんなと比べると、本作ではあまり活躍していない。
重加速軽減機と読み上げる際にちょっと噛んでた。


  • 本願寺 純
特状課課長。
今回のラッキーカラーはオレンジ
相変わらずのコメディリリーフっぷりを発揮。
「犯人はこの中にいるぅ~!! って、えぇ~~!?」


  • 追田 現八郎
愛称は「現さん」な警部補。
東条にはどこぞのとっつあんばりに振り回されている。ルパァーン、逮捕だぁ~!
重加速軽減機の力で重加速現象の中でも通常通りに動くことに成功するが……。


進ノ介や霧子、ベルトさんの頼れる仲間たち。
ベルトさんの機能停止に苦しむ進ノ介を励ます為、
霧子が進ノ介を仮面ライダードライブと呼称する場面や早瀬明の激励の映像を再生する等、
相変わらず可愛いヤツらである。


ご存知ロイミュードの番人にして死神。
人でありながらロイミュードの力に手を出した東条を危険視し、排除に乗り出すが……。
終盤でなんと進ノ介と肩を並べて戦う事に。


ロイミュードの幹部クラスである2人。
東条が「友達」になれるか見定めようとしている。
メガヘクスの侵略行為については「俺たちロイミュードは個人主義者の集まり」と真っ向から否定する。
その為か、最終決戦では魔進チェイサーと共にライダーたちに加勢する。
一時的とはいえ、味方になるととても心強い。


かつて『怪盗アルティメット・ルパン』として辣腕を振るっていた男……
が、それはかなり過去の話で現在は老人になっているハズなのだが、現代においても若々しい肉体のまま怪盗行為を働いている。

そのカラクリは、かつてクリム・スタインベルトがベルト以外に開発していた精神の移植場所である、
強化ロイミュード『サイバロイドZZZ』にあった。
精神エネルギーが足りなかったクリムに対して、老いてなお心が活力に満ちていた東条はサイバロイドZZZに適合。
常人を遥かに上回るパワーと重加速現象を操る力を手に入れてしまう。

更にチェイスのブレイクガンナーのデータを参考に、専用ツール『ルパンガンナー』や専用のバイラルコアまで作成し、
仮面ライダールパンに変身する力まで所有している。
戦闘力に関しても互いに生身だったものの凶悪犯相手に腕を鳴らしてきた進ノ介を一方的に叩きのめす等、極めて高い。

本人曰く、不老不死と言えるロイミュードの体を得たことで物欲の代わりに名誉欲が強まったそうで、
ベルトの力ではしゃぐ青二才でしかない進ノ介が英雄である「仮面ライダー」の称号を持つ事に我慢できず、
彼を排除して自らが英雄の名を得ようとドライブに戦いを挑む。


芝居がかった言動を好むキザな性格の持ち主で、犯行前には必ず警察に予告状を贈る等、独特の美意識と自信を持ち合わせている。
かつては「悪人からしか盗まない」「殺しは絶対しない」という義賊ともいうべき確固たる信念を持っていたのだが、
永遠の若さを得てからは、殺しは好まない(当人曰く「主義に反する」)とは言うものの、
邪魔する者には容赦ない一撃を加え、殺す事にも何のためらいも見せず、
場合によっては無関係の人まで巻き添えにする等、冷酷なテロリストに堕ちてしまった。

更に進ノ介をして「暴走」と言わしめたほどの、
英雄症候群(自己顕示欲や英雄願望が強く思想が偏っている人にありがちな精神状態。精神病というよりは厨二病に近い概念)
に陥っている。
事実、一度はドライブに勝利して「仮面ライダー」の称号を盗んだ後は予告状の内容が、
正義の実行を謳った悪質なテロ行為を示唆する内容に成り果てる有様であった。

以上のことから、サイバロイドZZZを新たな肉体にしたことで得た強大な力と永遠の若さが、精神に大きな悪影響をもたらしたことがうかがえる。

ラストシーンの描写から再登場フラグが立っており、後にその決着はてれびくんのハイパーバトルDVDで描かれた




登場ライダー


  • 仮面ライダー鎧武
披露したアームズは極アームズ、オレンジアームズ、そしてドライブアームズ。
始まりの男となった影響で、基本アームズは極アームズになっているが、状況次第ではオレンジアームズになる事も可能である。
最終話と異なり、ドライバーを装着した状態で変身する。
極アームズ時は高速飛翔能力でDBばりの戦闘を披露したり、地形が変わる程のアームズウェポンによる猛攻、
ヘルヘイムの植物を操る力を見せる等、本編以上に凄まじい戦闘力を発揮する。
ちなみに極ロックシードには所有者が何かしらの理由で肉体が消滅する程のダメージを受けても、
時間が経過すれば復活できるバックアップ機能がある事が明かされた。凄ェ。


  • 仮面ライダー斬月
披露したアームズはメロンアームズ。「メロンの君復活ね!
光実が持ち帰った黒影の戦極ドライバーと、舞が託したヘルヘイムの実から生成したメロンロックシードで再度変身可能となった。
戦極ドライバーは量産タイプのものが生成されたハズだが(フォールディングバンドが銀色)、
貴虎が装着し、メロンロックシードが生成された瞬間、ライダーインジケータ(フェイスプレート)に斬月の顔が浮かび上がった。
何気にプレートに顔が浮かび上がるシーンは本作が初。そのシーンに震えた視聴者も多いのではないだろうか。

無双セイバーとメロンディフェンダーを使った攻防一体の隙のないスタイルは変わらず。
圧倒的に性能で勝るデューク・ドラゴンエナジーアームズに挑む。

本作で初めてメロンディフェンダーを使ったスカッシュ技を披露した。
「メロウブラスト」のパターンの一種と思われ、
かつて龍玄戦でも見せたメロンディフェンダーの投擲にメロンロックシードのエネルギーを加えた物。
デュークにはあっさり弾かれたものの、本命の無双セイバーの間合いに踏み込むだけの時間を稼ぐ事に成功した。


  • 仮面ライダー斬月
メカ戦極凌馬が遺したゲネシスドライバーと、光実が所持したままだったメロンエナジーロックシードで再度変身可能となった。
短時間ながら極アームズすら圧倒したメガヘクス相手にそれなりに渡り合って見せる等、相変わらずの高い戦闘力を発揮する。
最終決戦では鎧武からメロンディフェンダーを譲渡され、斬月ばりの二刀流スタイルを披露した。

また、玩具CMで披露されていたライダーキックを初使用。
おそらく「無刃キック」と思われる。


  • 仮面ライダー龍玄
披露したアームズはブドウアームズとキウイアームズ。
鎧武がしばし離脱する為、鎧武編では斬月同様、メインを張る。
黒影との戦闘では相手の影松を奪って使うが、元が中国風鎧だけに長物もよく似合っていた。
更に最終決戦では鎧武から無双セイバーを貸し与えられた。

ブドウアームズでは初のスパーキング技を2回披露。
1回目はアームズを待機状態に戻した時のオーラで自身を拘束するワイヤーを引き裂き、
2回目では長大な龍を模したオーラをブドウ龍砲から放つ強化型ドラゴンショットを放った。
前者は本編でも鎧武とグリドンが似た技を披露しており、本体側のスパーキングは待機状態に戻る仕様なのかもしれない。


  • 仮面ライダーバロン
披露したアームズはバナナアームズ。
メガヘクスによって紘汰と進ノ介達への刺客として生成された戒斗が変身する形で登場。
しかし生前の人物を忠実に再現してしまったが故に、全てを取り込み一つとなるというメガヘクスの思想に反発。
紘汰が選んだ未来を守る為に参戦する。
最終決戦では鎧武より影松を貸し与えられ、二刀流ならぬ二槍流を披露した。

ロードバロン時の彼を再現したためか、不意打ち気味だったとはいえ、大幅に強化されたZZZメガヘクスをバナスピアーで打ちのめし、
トライドロンを追うZZZメガヘクスの大群をもMAP兵器じみた攻撃範囲と破壊力を誇るスピアビクトリーで殲滅する等、強大な戦闘力を発揮する。

その最期は非常に切ない。


体が機械で構成されていることを除けば、見た目・能力などはオリジナルと同一。
2体生成し龍玄に差し向けるが、あっという間に撃破される。


  • 仮面ライダードライブ
披露したフォームはタイプスピード、タイプワイルド、タイプテクニック、そしてタイプフルーツ。
強敵相手だったため仕方がないとはいえ、タイプスピードとフルーツ以外は敵に押されがち。

今回、タイプスピード フレアによるスピードロップを披露した。

トライドロンはドライブ編では劇場版ならではの迫力のカーチェイスや空中大ジャンプ、
タイプテクニックでの救助など八面六臂の大活躍。
更にMOVIE大戦編ではタイヤにオレンジの輪切りが付くことで飛行能力を獲得し、メガヘクス本星へと突入した。

この時の紘汰さんはまるで友達のSTGを横から見て騒いでるようだとよく言われる。
助手席で暇だったんだよきっと……。


モトクロスライダーを模した白いボディと右胸のタイヤ、首に巻かれた白いマフラーが特徴のドライブの世界における2号ライダー。
愛車がバイク、首に巻かれたマフラー等、ドライブ以上にライダーの記号が散りばめられている。
飄然とした言動が特徴的で、ドライブやドライブピットの事まで知っている。
その正体はフリージャーナリストにして、霧子の弟である詩島剛。

ちなみにこれまでの先行登場とは異なり、映画の最後やエンディングではなくドライブパートに登場している。




本作オリジナルライダーフォーム


  • 仮面ライダー鎧武ドライブアームズ
ドライブアームズ! ひとっ走りいざトゥギャザー!!

ZZZメガヘクスに対抗すべく、舞の力で生成された、ドライブの力が込められたロックシード『ドライブロックシード』で変身した鎧武の新たなアームズ
従来のレジェンドライダーアームズ同様、巨大なドライブ・タイプスピードの顔が被さり、アームズが展開する方式。
専用アームズウェポンはハンドル剣。シードインジケーターにはドライブドライバーとシフトスピードが描かれている。
ハンドル剣を使った目にも止まらない超高速攻撃を得意とする。紘汰もその力に驚いていたことからジンバーチェリーを上回ると思われる。

ちなみに変身した際、紘汰が「やっぱこう来たか~!」と懐かしげに言っていたが、
そのセリフを踏まえるとTV本編とパラレルワールドの話と思われていた
戦国MOVIE大合戦仮面ライダー大戦の設定も正史に組み込まれるということになる。
だが後の『小説 仮面ライダー鎧武』巻末に収録された「鎧武シリーズ時系列」 に本作の出来事だけ記述されていることから矛盾もある。
もしかしたら「フルーツっぽいデザインじゃないけどやっぱり開くのか!」程度のニュアンスなのかもしれない。

  • 仮面ライダードライブタイプフルーツ
ドライブアームズと同じく、舞の力で生成された、鎧武の力が込められたシフトカー『シフトフルーツ』で変身したドライブの特別形態。
オレンジアームズを模したボディと三度笠が特徴的なフォームで、タイプスピード同様、タイヤが斜め向きに装着される。
専用武器は無双セイバーと大橙丸で、流麗な二刀による剣術でZZZメガヘクスを圧倒した。本家同様、ナギナタモードにする事も可能。
時代劇を意識しているのか、やたら進ノ介は気取ったポーズを取っていた。
パッと見、色物な外見だが、身体スペックは基本形態の3タイプを大幅に上回る能力値を発揮している
(パンチ力にいたってはタイプデッドヒートを僅かに上回る程)。

余談だが、上記2形態はボディパーツが結構大柄なため、トライドロンに乗り込む事ができない
態々、基本形態、特に鎧武は極アームズではなく、オレンジに戻ったのは、そのため。


  • 仮面ライダーデュークドラゴンエナジーアームズ
メカ戦極凌馬が変身する仮面ライダーデュークの強化形態。
メガヘクスのCVがCVなので、ドラゴンフルーツエナジーロックシードのボイスが妙にマッチする。
レモンエナジーロックシードと異なり、残念ながら煽り文句は無い。展開方法はピーチエナジー、マツボックリエナジーと同様。
レモンエナジーアームズ同様マントを纏っているが、デザインはドラゴンフルーツを模した物となっている。
ちなみに歴代アームズの中でもドリアンと同じ位トップクラスでモチーフの果物に似ていない。

従来の次世代ライダーたちと同じく、ソニックアローによる距離を選ばないスタイルを得意とする。
また独自能力として、空中飛翔も可能なトランザムばりの超高速移動能力を所有する。
序盤で龍玄を圧倒し、中盤での斬月との一騎打ちでも終始優勢等、凌馬の無駄のない戦闘スタイルも相まって高い戦闘力を誇る。


必殺技はソニックアローにドラゴンフルーツエナジーロックシードを装填し撃ちだす、赤黒い巨大なドラゴンを模した「ソニックボレー」。
非常にド派手でカッコいいエフェクトながら威力はイマイチなようで、
クリーンヒットした龍玄には黒影のドライバーを回収しつつ撤退される程の余力を残され、
斬月にはメロンディフェンダーがあったとはいえ、耐え切られてしまった。

また斬月との戦いではドラゴンフルーツエナジースカッシュも披露している。音声がかなり早口。
ソニックアローのアークリムにドラゴンフルーツエナジーロックシードのエネルギーを込めて、斬る技。
シンプルながら、斬月のメロウブラストを軽々と弾く程の威力を誇る。

変身アイテムは「プレミアムバンダイ」にて受注販売された。


ゾルーク東条がルパンガンナーを使って変身する仮面ライダー。
変身方法は魔進チェイサー同様、銃口に掌を押し付けた後、引き金を引き、右腕で「Z」の文字を描くポーズをとる。
宝石を模したオーラを少しずつ身に纏い、『ルパン!』という電子音声と共に変身を完了する。

山高帽を模したヘッドパーツと巨大な宝石が収められたベルト、口ひげを模したクラッシャーの模様、
フィルム風に縁取ったマントとそれを切るようなハサミ状の蝶ネクタイ等、全体的に豪奢なデザインとなっている。
というかウィザードのライダーだと言われても違和感がないと評される。
劇場版ウィザード』の仮面ライダーソーサラーや『バトライド・ウォーⅡ』のシネマに似ているという声も。


魔進チェイサー同様ガンナーを使った格闘戦と射撃戦を得意とするが、その実力は魔進チェイサーとは比べ物にならない程高い。
金色のバイラルコア『ルパンブレードバイラルコア』をルパンガンナーに装填する事で、
ガンナー上部に鋭い刃を生成したブレードモードを搭載し、より高い格闘能力を発揮できる。
特殊能力として相手をフィルムに閉じこめるような拘束技も持つ。
さらに倒した下級ロイミュードのバイラルコアをルパンガンナーに取り込む事で、それら(コアは持たない)を使役することもできる。

ブレイクガンナーの射撃すら意に介さない防御力とドライブ・タイプワイルドさえ押し返す程の圧倒的なパワー、
そして目にも止まらないスピーディーな格闘能力を生かし、両者を瞬く間に撃破した。

こちらの変身アイテムも「プレミアムバンダイ」にて受注販売された。



2人共、NICE 追記・修正!

「ありがとう、助かった。ほんとに神様だったんだな」

「もう神様はよせ、葛葉紘汰だ。いい腕してるな。本業はアニヲタだろ?」

「俺は泊進ノ介。アニヲタじゃなくて、警察官だ」




目の前の道を行くのさ 涙も乾かぬまま

I say, wanna sing my song 君に届くように


僕等はこの声のかぎり 今もこの場所から

サヨナラの向こう側まで 君に届くように



I say, wanna sing my song―――






















君はまだ知らない


仮面ライダー×スーパー戦隊
















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最終更新:2024年03月28日 13:15

*1 後者は放送時のライブラリ音声であり、エンディングに後ろ姿だけ映るがパンフレット等にも記載がなく本人が演じている訳ではない模様

*2 正確には変身はしないが紘汰はバロン/斬月、鎧武はナックルでは46話の回想で登場。