ポケパルレ/ポケリフレ

登録日:2014/10/31 Fri 03:25:00
更新日:2023/07/02 Sun 10:01:33
所要時間:約 19 分で読めます




ポケパルレは『ポケットモンスター X・Y』から追加された新機能。
ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』にも継承されている。

パルレとはフランス語で「おしゃべりする」という意味である。


◆概要

簡潔に言えばニンテンドー3DSの下画面のタッチパネルを使って手持ちのポケモンと触れ合うことが出来る機能である。

XYではフィールドにいる時、下画面に表示されるものが3種類ある。
プレイヤーサーチシステム(PSS)、スーパートレーニング(スパトレ)、そしてこのポケパルレである。

ポケパルレの画面には部屋があり、そこに手持ちのポケモンの内の1匹が常にいる。
そのポケモンにタッチし、「あそぶ」を選ぶとそのポケモンを呼び出し、遊ぶことが出来るのだ。

遊ぶポケモン(部屋にいるポケモン)の入れ替えや部屋の模様替えも出来る。
また主人公が歩いたり走ったりするとポケモンも部屋の中を歩き回る。ローラースケートや自転車で走ると転がりまわる。
すれちがい通信ですれ違ったプレイヤーがポケパルレに入れているポケモンが来客として部屋にやってきて、プレゼントをくれることもある。


次世代作の『サン・ムーン』『ウルトラサン・ウルトラムーン』にもポケリフレに名を変え続投した。
ポフレがポケマメに変更されているが役割は概ね同じ。
ミニゲームが廃止され、戦闘終了後に毛繕いや状態異常の治療ができるようになった。

ミニゲーム・撫でる・ポフレを延々繰り返し、高級ポフレを稼ぎつつ仲良し度を同時に上げる永久機関のような芸当はできなくなったが、
ポケリゾートで手に入るにじいろポケマメを使えば一気に仲良し度を上げることも可能となったため、難易度自体は下がっている。

第八世代シリーズとなる『ポケットモンスター ソード・シールド』ではポケパルレとポケリフレの要素を引き継いで発展させたポケモンキャンプが提供されている。キャンプについては該当項目を参照。


◆遊び方

呼び出したポケモンにはそれぞれ主人公との仲の良さを示す「なかよし度」、満腹度を示す「おなか」、遊び具合を示す「あそび」の3種類のパラメータがあり、
以下の4つの遊び方で上昇させることが出来る。

1.撫でる
文字通りポケモンの体を撫でて可愛がることが出来る。
基本的には喜んでくれるが、場所によっては他の場所以上に喜んだり、逆に嫌がったりする。またつつくと怒ってしまう。
ゲンガーなど実体を持たないポケモンは、触ろうとすると空を切るような音を立てるが、ちゃんと撫でる事はできている。ヨマワルのように顔部分は実体で身体は霊体になっているポケモンもいる。
リザードンなど炎が燃えているポケモンやキリキザンなどの刃のあるポケモンのように触れない場所があるポケモンもいる。
マグマッグレジアイスは全身どこも撫でることができない。撫でて喜んでもらえるとポケモンの「なかよし度」が上がり、「あそび」は下がる。
嫌がられても「なかよし度」は下がらないし、「あそび」も同じように下がる。

2.ミニゲームで遊ぶ(六世代)
もぎってナッツ、ねらってヘッド、ぱったんパズルの3種類のミニゲームで遊ぶことが出来る。
それぞれやさしい、ふつう、むずかしい、むげんの4つの難易度があり、プレイすると成績、難易度に応じてポケモンのお菓子、ポフレがもらえ、
ポケモンの「あそび」が上がり、「おなか」が下がる。
中でもぱったんパズルの難易度は他のミニゲームと比べて突き抜けており、
攻略本でのアドバイスも意味不明だし。*1
むずかしいをコンスタントに30秒以内でクリアできるようにならないとフルデコポフレゲットは厳しいだろう。

3.お菓子をあげる
ポケモンにポフレ/ポケマメをあげることができる。あげると「なかよし度」と「おなか」が上がる。
ポケモンが食べ終わるまでプレイヤーはポフレ/ポケマメをタッチし続けなければならず、離すと落としてしまう。
ポケモンごとにポフレの好みは無いが、グレードの高いものほど「なかよし度」が大きく上がる。
第七世代のにじいろポケマメは1個でなかよし度二段階上昇の壊れ性能を誇る。
「おなか」がMAXになるとお菓子を食べなくなる。またヌケニンには「おなか」が無いため、お菓子をあげられない。

4.顔真似ゲームをする(六世代)
ポケモンに対して一定の表情を向け続けていると顔真似ゲームが始まる。
ポケモンがお題を出し、その表情をプレイヤーがとる、というもの。電車など公共交通機関内でやらないように。
「ばくはつスマイル」の難易度は異常。
いくつか出されるお題を全てクリアするとポケモンの「なかよし度」、「あそび」が大きく上がる。失敗してもペナルティは無い。
ポケモンは悲しそうな顔するけど。


◆バトルへの影響

ポケモンの「なかよし度」が上がると、その度合いに応じてパルレ外の場所でも様々な影響が現れる。

まず「なかよし度」がMAXのポケモンをミアレシティ中央のプリズムタワーにいるユリーカに見せるとなかよしリボンがもらえる。
また「なかよし度を上げることで進化するポケモン」が存在する。
「なかよし度」はなつき度とは関係のない別のパラメータであり、例えばピチューの仲良し度だけ上げてピカチュウに進化させることは出来ないが、
「なかよし度」を上げないと進化しないポケモンは、逆になつき度だけ上げていても進化してくれない。

そして最も大きな影響が現れるのはバトルである。
対人戦やバトル施設ではレベル調整と同じノリで自然に「なかよし度」が反映されなくなってしまうが、
フィールドで出会う野生ポケモンやモブトレーナーとのバトルでは、経験値が多めに貰える他、ありがたいボーナスが幾つもつく。
それはまさにアニポケの中で当たり前のように行われていた「夢の展開」「奇跡」そのものである。


●急所に当てる
主人公との信頼パワーで技を急所に当てる率が上がる。

●HP1で耐える
一撃で倒れてしまうような攻撃をくらった時に、たとえがんじょうでなくともタスキが無くともこらえていなくても、HP残り1で耐えてくれることがある。
アニポケでいうなら、大ダメージをくらったポケモンがサトシの呼びかけに応じて必死に立ち上がったような状態だろうか。
指示を出すトレーナーにいいところを見せようとして頑張ったらしい。何とも健気ではないか。

かわす
時折主人公の指示に合わせて攻撃を避ける。
つまり主人公はポケモンに「かわせ!」と指示しているのだろう。アニポケ伝統の秘技「かわせ!」がついにゲームで実装された瞬間である。
アニポケのキャラ達があれを使えるのはポケモンとの「なかよし度」が高いからなのかもしれない。
実際、トレーナーの言うことを聞かないポケモンに「かわして」と言っても高確率で無視されている。

状態異常を治す
時折「どく」や「まひ」「やけど」などの状態異常を自力で治す
しかも気合で治す
サトシのポケモンでも公式戦やライバル戦の大一番くらいでしか使わないレアパワーである。
ポケモンが主人公に心配かけたくない一心で、このような奇跡を起こしてしまう……主人公とポケモンの絆、ここに極まれり。

⚫︎頑張ったアピールをする
急所に当てたり、効果抜群でダメージを与えたりすると、「頑張ったよ!」と言わんばかりにハートを出してトレーナーにアピールしてくる。
更に相手のポケモンを倒した場合、倒したとき場に出ているポケモンを撫でることができる。
撫でられたポケモンはハートを出して嬉しい気持ちを表現してくれる。



◆遊び例

…とここまでがポケパルレ/ポケリフレの遊び方。だがこの項目はここからが本番である。

というのもこのポケパルレ/ポケリフレ、スタッフの力の入れようが尋常じゃないのだ。
約800種もいるポケモン全てに対応しているばかりか、ポケモンのモーションや反応に使いまわしは殆どなく、なんと全てのポケモンに固有のモーションが設定されている。
しかもどれもそのポケモンに合っていたり予想外のギャップがあったりで非常に可愛い。
というかポケパルレをやるとどんなポケモンでも可愛く見えてしまう不思議。
鳴き声もピカチュウ以外は通常の電子音なのだが、反応によって違う鳴き声になっている。
ピカチュウに至っては大谷育江さんのフルボイスで他のポケモン以上にバリエーション豊富という贅沢仕様になっている。
ルカリオやサーナイトなど人に近い姿のポケモンはポフレを食べる時は手を添える、
ポケモンによってはポフレをあげずに持ち続けていると急かすような仕草をとることもあったり、ハイタッチが出来たり、「なかよし度」が上がると喜びモーションが増えたり、
呼び出したときに寝ていたりひょっこり顔を出してきたりなどスタッフのこだわりは非常に細かいところまで行き届いている。ええい、ポケパルレの開発スタッフはポケモナーか!

あまりにもポケモン達が可愛いためストーリーそっちのけでポケパルレに熱狂するプレイヤーが後を絶たず、
ポケパルレは「ストーリー進行妨害装置」なんてあだ名まで付けられることになってしまった(勿論褒め言葉である)。

ポケリフレではミニゲームが廃止され、ストーリーを無視して延々とポケモンを可愛がることはできなくなった。
しかし戦闘終了時に状態異常の治療などが行えるようになり、アイテムを節約しつつ仲良し度を高められるため実用性は高くなった。

以下に特にポケパルレで注目したいポケモンをあげていく。
読者も自分の愛ポケがあったらどんどん追記していってほしい。


ピカチュウ
毎度お馴染みポケモンの顔。
前述の通り唯一のアニメ声で鳴き声のバリエーションも豊富。仕草もさすがに可愛らしく、No.1アイドルポケモンの座は伊達ではないことがよくわかるだろう。
「ピカピ!」と言われたら君も今日から憧れのサートシ君だ!
アニポケのサトシのピカチュウは尻尾を触られると喜ぶが、ポケパルレでは喜びポイントは顎。嫌がりポイントはお腹。

イーブイ
ピカチュウ同様初代から高い人気を誇るポケモン。
走り回ったり跳ねまわったりする喜びモーション(後チラッと見せる肉球)に昼寝からごろんと転がって起きる起き方、しょぼんとする嫌がりモーションの可愛さはもはや殺人級。
イーブイの姿が比較的現実の哺乳類に近いこともあって本当にペットと遊んでいる気になった人も多いのではないだろうか?
喜びポイントは首周りのもふもふ。嫌がりポイントは頭の毛。イーブイだけに限らずブイズはみんな要注目。
なお、進化系の1つであるニンフィアは、進化の際にこのポケパルレを必要としている。

ミュウツー
ご存知最強のポケモン。
イメージ通り感情を露わにすることは無いが、遊ぶとなんだかんだで喜んでくれる。
怒らせた時のゴミを見るような表情や手をわなわなとさせるモーションはいかにもミュウツーらしい。
喜びポイントは手。嫌がりポイントは頭。

サーナイト
ポケモン界屈指の萌えポケ。
そして多くの男性トレーナー諸君の嫁。
今日も世界中いたるところでサーナイトの胸やスカートを撫でまわしているプレイヤーがいるだろう。主人の恋人役もこなすあたり流石抱擁ポケモンである。
居眠りしていたところをプレイヤーに起こされた際「いけない、寝てた!」と言わんばかりに両頬を軽く叩く仕草には多くのトレーナーがときめいた。
喜びポイントは頭。嫌がりポイントはもみあげのようなところ。
進化前のラルトスとキルリアはロリコンホイホイ。対の存在であるエルレイドも礼儀正しくカッコいい。
オメガルビー・アルファサファイアではなんとドレインキッスを習得。我々の嫁化に更に拍車がかかるだろう。

ラティアスラティオス
根強い人気と美しい流線型ボディが自慢の兄妹ドラゴン。
可愛い妹かカッコいい兄貴、貴方はどっち派?
喜びモーションはほぼ一緒だが嫌がりモーションは違う。
喜んだ時に大きく動くので、ミニゲーム「ねらってヘッド」が少しやりづらい。でも可愛いので許す。
オメガルビー・アルファサファイアではラティアスのみミニゲーム中のモーションが変更され、やりづらくはなくなった。
喜びポイントは頭、嫌がりポイントは翼。
オメガルビー・アルファサファイアではモーションが多数追加され、可愛がりがいがさらにアップ。ハイタッチにも対応してくれた。

ルカリオ
みんな大好き波導の勇者。
ポケパルレでもクールなイメージ通りの反応をする。
でも頭をなでられたり「なかよし度」が高い時の喜びモーションでは可愛い笑顔も見せてくれる。喜びポイントは頭、嫌がりポイントは鼻。
進化前のリオルも可愛い。

サザンドラ
あのゲーチス様も切り札として使用した悪魔の三つ首ドラゴン。
…と思いきやポケパルレでは満面の笑みで進化前の可愛いポケモン顔負けのはしゃぎっぷりを見せる萌えポケに大変身。
たぶん最もポケパルレでイメージとのギャップが大きかったポケモンであろう。ポフレは3つの首でガツガツ食べる。
喜びポイントは中央の頭、嫌がりポイントは羽。
サザンドラ程ではないが、あくタイプはイメージとのギャップが大きいヤツが多い。これがギャップ萌えか。

テールナー
フォッコの進化系の魔女っ子狐(?)。
女の子らしい喜びモーションにそっぽを向く嫌がりモーションは世界中のトレーナーのハートを焼き尽くした(テールナー以外にもそっぽを向くポケモンはいる)。
あまりにも可愛すぎてマフォクシーへの進化が遅れたという人も。
喜びポイントは耳、嫌がりポイントは頬のヒゲ。

ゲッコウガ
対戦で流行りのカエルの忍者。
そして何をかくそう、最もポケパルレで可愛がられているポケモンである。
なにしろゲッコウガ系列のポケモンはみんなポケパルレでは糸目で棒立ちしているのだ。
喜びポイントをなでると顔が(-_-)から(>_<)に変わる。可愛い。
喜びポイントは舌のマフラー、嫌がりポイントは手足の白い気泡。

ニャオニクス
ご存知XYのネコポケモン。
ニャスパーの時以上に無表情だが、メスだと手足の動きが細かく女性的である。
特に喜びのモーションだと口元に手を沿え、片足を引く姿は気品がある。
また熟睡中の姿はオスとメスでは寝姿が違う。見られたらラッキーである。
喜びポイントは顎(ネコだから?)、嫌がりポイントは耳。

プクリン
アニメではポケモンセンターのアシスタントをしているポケモン。
薄ピンクのふわふわ風船ボディと、悩み1つなさそうな顔が特徴的。
さらにポフレをねだってきたり、>▽<こんな顔して遊びをせがんでくるところは2進化にしては子供っぽく感じさせる。
加えて、ミニゲーム「ぱったんパズル」では時折通りすがりのプクリンが現れる。
このミニゲームでランダムに現れるポケモンは他にもいるが、プクリンはその中でも突出して大きい上にカメラに手を振ってくるので非常に目立つ。
手持ち次第ではプクリンの顔アップや一面真っ白な写真、果てはプクリン4匹(手持ち3匹+通りすがり)を同時に画面に収めることもできる。

マギアナ
第七世代の幻のポケモン。アニポケ映画と同じような仕草をしてくれる。
ハイタッチをすると片手から花を出す、叩くと胴体を収納してボール状になるなど、個性的なモーションが多い。



対戦とはちがい、このポケパルレでは厨ポケ、埋葬ポケ等というものは存在しない。
自分が可愛いと思うポケモンこそがポケパルレでの厨ポケなのだ。
サトシ達のように自分が愛するポケモンとこころゆくまで遊びまくり、絆を深めたい…
ポケパルレはそんなトレーナー達の長年の願いを完璧に近い形でかなえてくれた素晴らしい機能なのである。


また、同じ任天堂の「ファイアーエムブレムif」にも同様のシステム(通称:イフパルレ)が搭載され、
メイドや妹や巫女と思う存分触れ合えることにエムブレマーに衝撃を与えた



追記・修正は自分のポケモンとの仲良し度をレベル5にしてからお願いします。

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最終更新:2023年07月02日 10:01

*1 文章の中から漢字だけが欠落してしまっている為。