DD(遊戯王OCG)

登録日:2014/09/29 (月) 19:15:57
更新日:2023/12/25 Mon 21:33:55
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異次元をも征する王の力、

たっぷりと味わうがいい!


◇目次◇



【概要】

DDとは遊戯王ARC-Vでレオ・コーポレーション社長の赤馬零児が使うテーマである。
ディファレント・ディメンション(Different Dimension/異次元)」の頭文字を取った略称が「DD」。
なおこれまでに遊戯王OCGで登場していた除外関連の効果を持ったカード群である「D.D.」とは特に関連はない。
実際【DD】は墓地のカード利用がメインで、除外したカードに関わる効果は少ない。名称カテゴリーも別になることから相性も良くない。
ただ異次元という関連からなのか一部罠カードのイラストに出演していたりはする。

最上級及びEXデッキのモンスターはさらにDが一つ増えた「DDD」を冠する。
こちらは「異次元の王」と意訳できる「ディファレント・ディメンション・デーモン」の略。ドラゴン・ダイス&ダンジョンズでは無い。
しかしカード名の呼称はあくまで「ディーディーディー」のため、カテゴリとしては「デーモン」には属さない。
一応「デーモン」には悪魔族が多いので、種族サポートは共有しやすい。
漫画版では更にその上の「DDDD」モンスターが一体登場している。

ちなみにアイドルのファンなんかがよく「DD」と言う単語を言うが、あちらは「誰でも大好き」の略。
要するに複数の推しがいるファンのことを指すため、特に関係ない。


属するモンスターは全て悪魔族であり、今のところメインデッキのモンスターは全て闇属性。
「DD」モンスターは神話や伝承上の魔物をモチーフにしたものや、高名な学者や発明家の名を冠した「魔導賢者」達が該当。
「DDD」モンスターは「○○王●●」のように前半部分にイメージに基づいた「王」の肩書きを持つ。
後半の名称はアニメ・OCG出身のものは英雄の名を、漫画版出身のものは物理学における架空の悪魔に因んだ名を冠する。
他にもアニメ出身の系列には企業の役職名をもじった「王」の肩書きと物事の終末に纏わる単語を名称に持つ「DDD」モンスターが存在する。

融合シンクロエクシーズペンデュラムと、あらゆる召喚方法を網羅しているのが特徴。後にリンク次元まで取り込むようになった。
儀式?ミエルちゃんに使ってもらえ。
また「DD」と名の付く魔法・罠以外にも、「契約書」と名のついた永続魔法・永続罠を中心とするサポート魔法・罠も存在する。


なお《DDリビルド》と《DDDの人事権》ではこのカテゴリのモンスターのコマを使ってボードゲームを行っている様子が描かれている。
実在のモンスターではないのだろうか?



【所属カード】

効果モンスター

下級モンスター

《DDネクロ・スライム》
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 300/守 300
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合に発動できる。
「DDD」融合モンスターカードによって決められた、
このカードを含む融合素材モンスターを自分の墓地から除外し、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
自在に形を変える神秘の渦その1。悪魔めいた頭蓋骨に潜む赤いスライム。
「死」を意味する「ネクロ」の名の通り、墓地から自身を含んだ融合素材を除外して融合「DDD」を融合召喚する効果を持つ。

スライム仲間のスワラルや魔神王で融合素材にして墓地に落とし、その後発動すれば連続融合ができる。
墓地だけで一気にラッシュを仕掛けられるのは強力。死してなお役員の養分にされる平社員達の図。
しかし【DD】にとって墓地アドは大事な社内経費リソースなのでご利用はくれぐれも計画的に。

仲間のスワラル同様自身を含まねばならないので「DDD」モンスターのみを融合素材にした融合モンスターは出せない。


《DDラミア》
チューナー・効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 100/守1900
「DDラミア」の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から「DDラミア」以外の「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を墓地へ送って発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
未来に流される血。袖と髪めいた鱗が特徴的な蛇。レベル1のチューナー。ストラクで加わった新入社員新規の一人。
場か手札の「DD」「契約書」カードをコストに自身を墓地か手札から除外デメリット付きで特殊召喚できる。

コストは墓地送りなので場の「DD」Pカードは利用できないが、条件を満たすのは難しくない。最低限の壁にはなる守備力もある。
スワラルでテムジン→スワラル効果でラミアSS→ラミア+テムジンでアレクサンダー→DD召喚からラミア蘇生
といった連続シンクロで《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》なども呼べる。過労死待ったなし。
ケプラーやバフォメットと共にエクシーズ素材にしてしまえば再利用も可能。

新ルール下ではエクストラゾーンの「DDD」モンスターを一度墓地に送れるのも重要。自己再生で蘇生効果のトリガーにもなる。


《DDゴースト》
チューナー・効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻 600/守 300
(1):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の、「DDゴースト」以外の「DD」モンスター1体または「契約書」カード1枚を対象として発動できる。
その同名カード1枚をデッキから墓地へ送る。
(2):このカードが除外された場合、除外されている自分のカードの中から、「DDゴースト」以外の「DD」モンスター1体または「契約書」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地に戻す。
闇に蠢く亡霊。水晶とそこに映る猫めいたナニカ。貴重なレベル2の「DD」チューナー。
墓地に送られた場合と自身が除外された場合に「DD」「契約書」カードを更にデッキから落としたり除外から墓地に戻したりする効果を持つ。

墓地へ送られた時という緩い条件で種類は増えないが墓地の「DD」モンスターの枚数を更に増やすことができるのはありがたい。数値の水増し。
だがそれ以上に、もう一つの除外時に自身以外の「DD」モンスターを除外から墓地へ戻す効果が強力。
ネクロとの墓地融合に使った後でネクロを戻して次のターンの布石にしたり、効果使用済みのスワラルやラミアを戻すなど幅広い活用法がある。
現状「契約書」を追加で落としたり戻したりする旨味はあまりない。


《DDスワラル・スライム》
効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/ATK 200/DEF 200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。
「DDD」融合モンスターカードによって決められた、
このカードを含む融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
手札から「DD」モンスター1体を特殊召喚する。
自在に形を変える神秘の渦その2。巻き貝に潜む緑色のスライム。
手札から自身を含んで融合「DDD」を融合召喚する効果と、墓地から除外することで手札の「DD」モンスターを展開する効果を持つ。

手札2枚から融合が狙え、さらに手札で腐っていた「DD」モンスターを場に呼んでくることも出来る。
ネクロやラミアなど墓地で効果を使える下級や、最上級「DDD」モンスターを墓地へ送ってその後の蘇生展開に繋げられる潤滑油的存在。
魔神王と合わせて単純に1ターンのうちに出来る融合の回数が増えるというだけでも便利。

そしてどちらの効果も、特殊召喚をキーにして他の「DD」モンスターを呼び起こす上級「DDD」モンスターとの相性は抜群。
特にこいつでテムジン系を融合して手札のラグナロクを呼び出せば、墓地から一気に2体の「DDD」モンスターを釣り上げられる。
大量展開の起点にもよし、返しのターンの打点確保によしと使い方は選り取り見取り。

ただし場のモンスターは素材に出来ないため、棒立ちの下級を処理したりは出来ないことには注意。
また自身を融合素材に含む必要があるため、「DDD」モンスターのみを融合素材に指定している融合モンスターは出せない。
有能でも役員には混ざれない平社員。


《DDナイト・ハウリング》
チューナー・効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/ATK 300/DEF 600
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0になり、そのモンスターが破壊された場合に自分は1000ダメージを受ける。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。
闇を切り裂く咆哮。虚空に開いた口めいたもの。レベル3のチューナー。
召喚時に「DD」モンスターを釣り上げられる。

墓地に「DD」モンスターがあれば、召喚するだけでシンクロ召喚につなげられる。
効果発動後は種族縛りがかかるため、EXデッキには悪魔族シンクロモンスターを用意しておこう。
ただ「DD」以外の悪魔族シンクロモンスターは《デーモン・カオス・キング》や《天刑王ブラック・ハイランダー》程度。
元々【DD】のEXデッキはカツカツなので、無理にテーマ外の悪魔族シンクロを用意するよりはシンクロ「DDD」専用として割り切ってもよい。

実はレベル制限などが一切無いため上級「DD」モンスターも蘇生できる。しかも攻守こそ0になるが効果は無効化しない。
バフォメット蘇生からのエクシーズやラグナロクを釣っての連鎖蘇生なども可能。
ビルガメスのリンク素材確保など、シンクロ以外の利用法も多い。
役員であろうがこき使う会社設立当時からの社員の図。


《DDリリス》
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/ATK 100/DEF2100
「DDリリス」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
●自分のエクストラデッキから、表側表示の「DD」Pモンスター1体を手札に加える。
闇夜に誘う妖婦。翼からも尾が生えている二尾の人型。
召喚・特殊召喚時に墓地の「DD」モンスターかEXデッキの「DD」Pモンスターをサルベージする。

単純にアドバンテージにつながり、P召喚しにくいケプラーをエクストラデッキから回収したりも出来る。
ぶん回れば過労死するが、同名カードの効果は1ターンに1度しか使用できない。
貴重な非ペンデュラムのレベル4「DD」なので、各種素材にした後で墓地から蘇生させる機会が多いのも過労死に拍車をかける。
休んでる社員をハニトラで仕事に連れ戻すお茶汲み要員。


《DDバフォメット》
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/ATK1400/DEF1800
(1):1ターンに1度、「DDバフォメット」以外の自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象とし、1~8までの任意のレベルを宣言して発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで宣言したレベルになる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「DD」モンスターしか特殊召喚できない。
黒き翼を持つ異形の神。王様の使った《バフォメット》にクリソツな、しかしその装飾は異界のそれである獣。
自身以外の「DD」モンスターのレベルを1~8の範囲で変更する効果を持つ。

レベル変動は特にエクシーズ召喚には大変便利な効果なのだが、自身とではシーザーしかエクシーズ召喚できないというがなんとも惜しい効果。
アニメでは変更できるレベルは元々の倍と固定されていた代わりに、自分も対象にできたためどっちかというと使い勝手は下がっている。
ラグナロクと他の「DD」モンスターでカリ・ユガを出す準備を整え、貧弱な自身はラグナロクの除去コストとして左遷墓地送りするといいだろう。

レベル変動の幅がかなり柔軟なので、その時の場の状況に応じて様々なシンクロやエクシーズを可能にできるのは評価点。
効果使用済みの上級・最上級「DDD」モンスターを任意のレベルに変えて別の「DDD」モンスターを呼び出す素材にできる。
自己特殊召喚済みラミアをレベル変動してエクシーズ召喚に使うことで除外デメリットを踏み倒すことも可能。


上級モンスター

《DDパンドラ》
効果モンスター
星5/闇属性/悪魔族/ATK1700/DEF2100
(1):このカードが戦闘または相手の効果で破壊され墓地へ送られた時、自分フィールドにカードが存在しない場合に発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
災い封じこめられし坩堝。人の上半身が生えたような壺。
戦闘か相手の効果による破壊時に盤面が空ならドローできる効果を持つ。

悲しい事に場に残る「契約書」を多用する【DD】の基本戦術とほぼ噛み合わない。
レベル5の上級故にまっさらな盤面であったとしても、スワラルの墓地除外で出勤させて相手に自爆特攻するのが限度。
精々《ブラック・ローズ・ドラゴン》などのリセットを喰らった時の保険になるぐらいの閑職である。

アニメでは場にこのカードしかない時に限定されていたが、OCG化にあたって全体破壊にも対応している。


最上級モンスター

《DDD制覇王カイゼル》
効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/ATK 2800/DEF 2100
(1):このカードがP召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドの表側表示のカードの効果はターン終了時まで無効になる。
(2):このカードがP召喚に成功したターンのメインフェイズに1度、自分の魔法&罠ゾーンのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
このターン、このカードは通常の攻撃に加えて、この効果で破壊したカードの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。
刃を持つ王。
P召喚時に相手の表側のカード効果を全て無効にする効果と、P召喚したターンに自分の魔法・罠を2枚まで破壊してその分攻撃回数を増やす効果を持つ。

「契約書」を破り捨て破壊しながら殴りかかってくる「DD」版《トライデント・ドラギオン》。
ダイレクトアタックも可能な連続攻撃効果は強力で、無効効果により永続攻撃抑制カードなども無視できる。

とはいえP召喚しないと一切効果はなく、こいつ自身はPモンスターでもないため、いざとなれば手札融合に使えるとはいえ事故要因になる。
ただしPでない高打点「DDD」モンスターであることは、破壊されてもEXデッキに入らずテムジンやラグナロクから蘇生出来るというメリットでもある。

カード名の「カイゼル」は「皇帝」を意味する。歴史上この名を名乗った王も何人か存在するとか。


《DDD覇龍王ペンドラゴン》
効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/ATK 2600/DEF 2400
(1):このカードが手札にある場合、自分メインフェイズに自分の手札・フィールドからドラゴン族モンスターと悪魔族モンスターを1体ずつリリースして発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに手札を1枚捨てて発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで500アップする。
その後、フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる。
竜の姿をした王。「デュエリストエントリーデッキVS」で追加された。アニメ社長は未使用。
悪魔族とドラゴン族をリリースして特殊召喚できる効果と、手札1枚をコストに魔法・罠を破壊しながら攻撃力を上げる効果を持つ。

「DD」モンスターでは貴重な能動的な除去効果を持つが、「DD」モンスターは全員悪魔族でドラゴン族とのシナジーが薄い。
どちらかと言えば「聖刻」などを混ぜた専用デッキの方が輝ける。文字通りの出張マン。
カイゼル以上にEXデッキと関わらない「DDD」モンスターであるのも地味にポイント。

カード名の「ペンドラゴン」はアーサー王の父ウーサー王の称号。よく言われるがウーサー王個人の称号なのでアーサー王には継がれてなかったりする。


《DDヴァイス・テュポーン》
効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2300/守2800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、
自分フィールドの「DD」モンスター1体をリリースして発動できる。
デッキからレベル7「DDD」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地へ送られたターンの自分メインフェイズに発動できる。
レベル8以上の「DDD」融合モンスターカードによって決められた、
このカードを含む融合素材モンスターを自分の墓地から除外し、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
腕から蛇…というより蛇の途中に人型が付いているような異形。
召喚時に「DD」モンスターをコストにレベル7「DDD」モンスターをリクルートする効果と、様々な制限が付いたネクロと似た墓地融合効果を持つ。

召喚時にデッキからレベル7の「DDD」モンスターを特殊召喚できるが、呼び出し先はレオニダスや超視王を除けば使い勝手に難のあるモンスターが多い。
コストに「DD」モンスターが必要で自身も特殊召喚では効果が使えないのも痛い。人材の交換はそう上手くいかない。
神零王のP効果があればリリース無しで召喚できるので、ランク7のエクシーズを採用する場合は採用の余地はあるか。

墓地効果はネクロ同様の墓地融合効果。ただしそのターンのメインフェイズ中であることや融合先がレベル8以上であるなどの制限がある。
《隣の芝刈り》等で大量墓地肥やしをするタイプの【DD】であれば大量展開手段の一つにできる。
また、自身がレベル5以上であるため烈火大王の素材条件を満たすことができるのはメリット。
ネクロスライムと異なり、もう一方の素材を下級DDやエクシーズ・リンクDDDにした場合でも烈火大王を呼び出せるのは明確な強みである。


ペンデュラムモンスター


我が魂を揺らす大いなる力よ
その身に宿りて、闇を引き裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚!

Pモンスターの特性として、フィールドから墓地には行かずEXデッキに入り、以後P召喚で呼び戻せる。
一方で手札融合の素材やエクシーズ素材となっている場合、《戦乙女の契約書》で捨てた場合などは通常通り墓地へ送られる。
【DD】はP召喚も墓地蘇生・回収もできるため、どちらに送るかはよく考えよう。





融合モンスター


冥府に渦巻く光の中で、今ひとつとなりて新たな王を生み出さん
融合召喚!生誕せよ!DDD烈火王テムジン!

《DDD烈火王テムジン》
融合・効果モンスター
星6/炎属性/悪魔族/ATK2000/DEF1500
「DD」モンスター×2
「DDD烈火王テムジン」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、
自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが特殊召喚された場合、
自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、
自分の墓地の「契約書」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
赤い剣と盾を構える王。
このモンスターが居る状態で「DD」モンスターを特殊召喚すると、「DD」モンスターを蘇生する効果を持つ。
また戦闘か相手による効果破壊時に墓地の「契約書」を回収できる。

蘇生効果は自然と「DD」モンスターがさらに2体並ぶことになるので、次の展開へと繋げられる。
ステータスはこのレベルにしては低めだが、「契約書」回収効果があるのでリカバリーに繋がる。
ただし自爆特攻でもしない限り能動的には使えない。

被破壊時効果はオマケと見て、自身の効果で蘇生したレベル6と共に大王シーザーの素材にするのも手。
死んだ社員をたたき起こし、自分が死んだら過去の契約を掘り起こす役員。

モチーフはモンゴル帝国皇帝「チンギス・カン」の本名「テムジン」。


誇り高き騎士よ、災い封じ込めし坩堝に融け込み、真の王と生まれ変わらん!
融合召喚!出でよ、神の威光伝えし王、DDD神託王ダルク!

《DDD神託王ダルク》
融合・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/ATK2800/DEF2000
「DD」モンスター×2
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分にダメージを与える効果は、自分のLPを回復する効果になる。
神聖的にも悪魔的にも見える鎧を纏う王。
自分への効果ダメージをその数値分のLP回復に変換する効果を持つ。

何と言っても出しやすい素材の割に高打点。【DD】と噛みあう能力も相まってとりあえず立てておくだけでも強い。
初手で融合することが多いこのデッキでは、非常にありがたい一枚。

ただし耐性やリカバリー能力は無いため過信は禁物。
場合によってはランク7エクシーズの素材にしたり、ラミアやナイト・ハウリングと共にシンクロ「DDD」へ繋ぐのも手である。
その後に各種D蘇生効果等で再度出してもらえば無駄がなく、より布陣を強められる。
契約を書き換えて逆に利益を取ってくる悪女。

アニメ版は相手が受ける効果ダメージも無効にして自分のライフに還元していたが、流石に強過ぎたためか自分が受けるダメージのみに変更された。

モチーフはフランスの聖女「ジャンヌ・ダルク」。
明確に女性型だが、「DDD」モンスターの命名法則上「女王」ではなく「王」となっている。


神々の黄昏を打ち破り、押し寄せる波の勢いで、新たな世界を切り開け!
融合召喚!出現せよ、極限の独裁神、DDD怒濤壊薙王カエサル・ラグナロク!

《DDD怒涛壊薙王カエサル・ラグナロク》
融合・効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/ATK3200/DEF3000
「DDD」モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードが戦闘を行う攻撃宣言時に、
このカード以外の自分フィールドの「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻し、このカードと戦闘を行うモンスター以外の
相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んで
装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
戦闘時に自分フィールドのカード1枚をバウンスして相手モンスター1体を装備&その攻撃力を追加する。
シーザーとラグナロクの特徴を合わせた姿の王。
戦闘時に「DD」「契約書」カードをセルフバウンスすることで、相手モンスターを攻撃力アップの装備カードとして吸収できる。

素材が「DDD」モンスター2体なのでやや重いが、ラグナロクや魔神王の墓地融合を使えば十分に狙える。
「契約書」やPゾーンのケプラーを回収しつつ、対象に取らない防ぎにくい除去を行える。
ただし相手の場にモンスターが2体以上は必要なのと、装備化したモンスターで魔法・罠ゾーンが1枠埋まる点には注意。
バウンスした「契約書」の再発動に支障が出るケースも考えられる。
敵対企業の社員を強制的にヘッドハンティングして働かせつつ、その後ろで契約を白紙に戻す怒涛の会長。

アニメではシーザーとラグナロクを素材に融合召喚された。
OCGにおいて素材は限定されてはいないものの、名前も2体のものを足して構成されている。


混沌たるこの世の行く末を見極める王よ。未来に流される血を吸い、竜をも倒す勇者となれ!
融合召喚!生誕せよ!レベル8、DDD 剋竜王ベオウルフ!

《DDD剋竜王ベオウルフ》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守2500
「DDD」モンスター+「DD」モンスター
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「DD」モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
(2):自分スタンバイフェイズに発動できる。
お互いの魔法&罠ゾーンのカードを全て破壊する。
狼のような姿をした王。
全「DD」モンスターに貫通効果を付与し、自分スタンバイフェイズに《大嵐》を打てる効果を持つ。

素材の関係上スライム2種類の効果でも融合可能。
「契約書」のダメージ回避目的ならダルクで済むが、こちらは相手のカードを破壊してメインフェイズに安全に展開できる。
《死魂融合》や《ラピッド・トリガー》等で相手エンドフェイズに急襲的に呼び出すと次の自分のスタンバイフェイズにすぐ効果を発揮できる。
しかし【DD】は墓地リソースやデッキの枠がカツカツなため採用は慎重に。

以前のルールではPゾーンは範囲外で破壊できなかったので厳密には《大嵐》とは異なっていた。
ルール改正により魔法・罠ゾーンと統合されたため現在では実質《大嵐》である。
大暴れして他の書類ごと契約を消す役員。

モチーフはイギリスの英雄叙事詩の主人公、竜退治の英雄「ベオウルフ」。
ちなみに「ウルフ」とあるが、モチーフ元は狼と全く関係ないとか。


《DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン》
融合・効果モンスター
星8/炎属性/悪魔族/攻2800/守2400
レベル5以上の「DD」モンスター+「DD」モンスター
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、
自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、
自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、自分ターンに魔法・罠カードの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にする。
出世パワーアップしたテムジン。
パワーアップした蘇生効果と自分ターン中限定の魔法・罠無効化効果を持つ。

素材の一方は上級以上の「DD」モンスター指定なので、スライム2種で融合する場合は注意が必要。
こちらは通常召喚でも蘇生に繋げられるのと、自分ターン中限定とはいえターン1の魔法・罠無効を得たのが強み。
特にビルガメスの弱点である先攻1ターン目の《無限泡影》を止められるのは大きい。

ただし相手ターンでは無防備かつ、本来持っていた「契約書」の回収効果は失われているため、攻勢に出るタイミングで呼び出したい。


《DDD超死偉王パープリッシュ・ヘル・アーマゲドン》
融合・ペンデュラム・効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻3500/守3000
【Pスケール:青1/赤1】
(1):1ターンに1度、自分の「DDD」融合モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。
その相手モンスターの攻撃力はターン終了時まで1000ダウンする。
【モンスター効果】
「DDD」モンスター×2
このカード名の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
(2):相手モンスターが戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。
その相手モンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで元々の数値になる。
(3):モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。
ヘル・アーマゲドンの融合体。Pモンスターでもある融合モンスター。

モンスター効果は相手攻撃表示モンスターの除去+ダメージ、相手の攻撃力変動の無力化、被破壊時のPゾーンへの移動の3つ。
シンプルに使いやすい除去&バーン効果が強力。
魔神王で融合できる点でも他の超死偉王より出しやすいため、エースアタッカーとしても活躍できる。
とりあえず相手をぶっ飛ばすことを考える社長。

P効果は融合「DDD」の戦闘を補助する効果。
正直おまけのようなものなので、Pゾーンに置く場合はスケール1のPカードと割り切ってしまうのがよい。

名前の由来は企業への評価の一つに挙げられる「パープル企業」。
仕事は過酷ではないが組織として崩壊しており、勤めていてもスキル向上が図れない企業を意味するそうな。
融合のカラーリングが紫であるためだろう。


シンクロモンスター


闇を切り裂く咆哮よ。疾風の速さを得て、新たな王の産声となれ!
シンクロ召喚!生誕せよ!レベル7、DDD疾風王アレクサンダー!

《DDD疾風王アレクサンダー》
シンクロ・効果モンスター
星7/風属性/悪魔族/ATK2500/DEF2000
「DD」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「DDD疾風王アレクサンダー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、
自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、
自分の墓地のレベル4以下の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
風を纏う王。
「DD」モンスターの召喚・特殊召喚に反応する蘇生効果を持つ。

テムジンと比べると対象がレベル4以下の「DD」モンスター限定になっているが、効果発動のトリガーに通常召喚も対応している。
テムジンの効果と併用することで連続での蘇生も可能。

「DD」チューナーの増加に伴い、高レベルシンクロへの繋ぎもこなせるようになった。
ステータスはレベル相応といったところなのでさっさと素材にとして使うのが吉だろう。
社員の出勤に反応して休む社員をたたき起こす役員。

モチーフはマケドニアの王である「アレクサンダー大王」。


その紅に染められし剣を掲げ、英雄達の屍を越えていけ!
シンクロ召喚!生誕せよ!レベル8、DDD呪血王サイフリート!

《DDD呪血王サイフリート》
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2800/守2200
チューナー+チューナー以外の「DD」モンスター1体以上
「DDD呪血王サイフリート」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果は次のスタンバイフェイズまで無効化される。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
自分は自分フィールドの「契約書」カードの数×1000LP回復する。
大剣を構える王。
魔法・罠の無効化と、破壊された時に場の「契約書」に応じたライフ回復効果を持つ。

永続魔法・罠だけでなく、発動にチェーンすれば通常魔法・速攻魔法・通常罠も無効化できる。
メタカードの対策にも普通のカウンターにもなる強力な効果である。
ちなみに自分の魔法罠にも使える。虚無空間などのデメリット回避にも役に立つ。
「次のスタンバイフェイズ」までなので「契約書」に対して使ってもちゃんとダメージ効果を踏み倒し無効化できるのでご安心。
またPゾーンのケプラーの下がったスケールをリセットすることも可能。

回復効果はオマケみたいなものだが、召喚無効化で破壊されても発動する。
あって困るものではないだろう。

モチーフはネーデルラントの竜殺しの英雄「ジークフリート」の別表記「サイフリート」。


《DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダー》
シンクロ・効果モンスター
星10/風属性/悪魔族/攻3000/守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドに「DDD」モンスターが3体以上存在する場合、
このカードの攻撃力は3000アップする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在し、
自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、
自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
出世パワーアップしたアレクサンダー。
「DDD」モンスターが3体以上居るときのパンプアップ効果と、強化された蘇生効果を持つ。

何と言っても豪快な攻撃力アップ効果が強力。【DD】お得意の展開力を駆使すれば思いの外あっさりと条件を満たすことも可能。
大王テムジン同様の通常召喚時対応の「DD」蘇生効果も有用。こちらもレベル制限が無くなりパワーアップしているのが心強い。

耐性はないため、長期間維持するよりも速攻でケリを付けに行く運用に適している。


《DDD超死偉王ホワイテスト・ヘル・アーマゲドン》
シンクロ・ペンデュラム・効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻3500/守3000
【Pスケール:青1/赤1】
(1):1ターンに1度、相手モンスターの攻撃宣言時に
自分フィールドの「DDD」Sモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力以下の守備力を持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊し、
破壊したモンスターの数×1000ダメージを相手に与える。
【モンスター効果】
「DD」チューナー+チューナー以外の「DDD」モンスター1体以上
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドのモンスターを相手は効果の対象にできない。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
このカード以外のモンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
相手は自身のフィールドのPモンスター1体を選ぶ。
そのモンスター以外の相手フィールドのモンスターの効果は無効化される。
(3):モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。
ヘル・アーマゲドンのシンクロ体。Pモンスターでもあるシンクロモンスター。

モンスター効果は自身以外への対象耐性の付与、相手の場にPモンスターが居る場合の全体無効化、破壊時のPゾーンへの移動の3つ。
サイズの割には全体的に堅実な防御型の効果を持つ。味方全体への対象耐性付与がシンプルに強力。社員を守る社長の鑑。
昨今は対象を取らない除去手段も豊富なため過信は禁物だが、それでもある程度布陣を強固にできるのはありがたい。
全体無効化効果は条件の都合上P主体のデッキ以外には刺さりづらい。

P効果は相手モンスターの攻撃時に、シンクロ「DDD」のステータスを参照した全体モンスター除去と破壊数に応じたバーンを与える。
豪快だが、相手がわざわざ攻撃してくる可能性が低いことから牽制の意味合いが強い。おまけ程度に考えておいてよいかも。

素材指定がある点で大王アレクサンダーよりやや出しづらく、このカードの優先度は低め。
ただしビルガメスの破壊時効果や、《やぶ蛇》の効果で相手ターンに不意打ち気味に呼び出す分にはなかなか頼もしい存在である。

名前の由来は企業への評価の一つに挙げられる「ホワイト企業」。
社員の待遇が良く働きやすい企業の事を意味する。昨今では「ブラック企業」の対義語として有名。
シンクロのカラーリングが白であるためだろう。

エクシーズモンスター


この世の全てを統べるため、今 世界の頂に降臨せよ!
エクシーズ召喚!生誕せよ!ランク4、怒濤王シーザー!

《DDD怒濤王シーザー》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/悪魔族/ATK2400/DEF1200
悪魔族レベル4モンスター×2
「DDD怒濤王シーザー」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このターンに破壊されたモンスターをバトルフェイズ終了時に、自分の墓地から可能な限り特殊召喚する。
次のスタンバイフェイズに自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの数×1000ダメージを受ける。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「契約書」カード1枚を手札に加える。
身の丈以上の剣を担ぐ王。
破壊されたモンスターを一斉蘇生させる効果と、墓地へ送られた時に「契約書」カードをサーチする効果を持つ。

蘇生効果は相手ターンも含めフリーチェーンで発動でき、発動後に自身が破壊されていてもバトルフェイズ終了時にまとめて蘇生できる。
ただし次のスタンバイフェイズに無視できないダメージが発生するのでレオニダスとかでどうにかすること。

「契約書」サーチはフィールドから墓地に送られれば送られた方法を問わず発動できる。
「場合の効果」でタイミングを逃す心配もなく、条件も緩いサーチとかなり強力。
蘇生効果も相まって、相手からすると非常に破壊したくないカードとなる。

グリフォンが追加されて以降はコペルニクスやオルトロスなどと並べて出し易くなり、積極的に出したいモンスターとなった。
ビルガメスのリンク素材としてエクシーズ素材のグリフォン含めて墓地に送り魔神王をサーチ。
その後テムジンを融合して墓地のグリフォンを蘇生してサーチへと繋げる展開ルートも出来た。
死んだ社員すらも引っ張ってきて、自分も死んでも契約を取ってくる社員の鑑

モチーフはローマ帝国の権力者であった「ユリウス・カエサル」、またの名を「ジュリアス・シーザー」。


英雄の名賜りし者、深遠なる大義もて、この世の全てをいざ射抜かん!
エクシーズ召喚!降臨せよ、ランク5、DDD狙撃王テル!

《DDD狙撃王テル》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/闇属性/悪魔族/ATK2300/DEF2000
悪魔族レベル5モンスター×2
このカードは自分フィールドのランク4の「DDD」Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):自分が効果ダメージを受けたターンに1度、
このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力を1000ダウンし、相手に1000ダメージを与える。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を墓地へ送る。
腕と一体化したボウガンを構える王。
効果ダメージを受けたターンに攻守ダウンとバーンを与える効果と、墓地に送られた時に「DD」「契約書」カードをデッキから落とす効果を持つ。
またランク4の「DDD」エクシーズモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚が可能。

レベル5が少ない【DD】ではシーザーから重ねて出すことになるが、素材にしてしまうとシーザーの「契約書」サーチ効果を使えなくなる。
墓地肥やしとどちらを優先するかは手札と墓地の状況をみて考えよう。

攻守ダウンとバーン効果はコストを踏み倒すのが基本の【DD】にとって払った前提の効果。だがフリーチェーンなのであって困るものでも無い。
対価を払っておいてから、相手を狙撃して代金分を奪い返す

墓地肥やしについては、蘇生を多用する都合上プラスになる。条件もシーザーと同じくフィールドから墓地に送られた場合なので緩い。
近年のルートだとラグナロクの蘇生効果でダメージを受けるので、自分自身に効果を使えば先手1ターン目でも相手にバーンを与えられる。
その後は上記のビルガメスの素材にシーザーを用いるパターンを利用して墓地に送り、ネクロや特許権を墓地に送って更なる展開に繋げられる。
ビルガメスを温存するならオルトロスの効果で破壊する手もあり、相手の場に魔法・罠があれば破壊と墓地肥やしを両立できるし、先攻1ターン目でも効果使用後の地獄門等を破壊対象にすればこのカードを破壊して墓地肥やしを行える。

また後述のデス・マキナのエクシーズ素材を貯める中継としてシーザーから重ねて出すのも有用。
(シーザー=星4×2体:2)+(重ねたテルとシーザー:2)で効果を使わなければ素材4つのデス・マキナが立ち、相手への妨害を増やす事もできる。
手札と盤面の揃い方次第で使い分けも必要となる。

アニメでは効果の発動条件は「契約書」によるダメージに限定されていたが、効果の回数制限がなかった。

モチーフはスイスの英雄で弓の名手「ウィリアム・テル」。イラストの胴体に元になった逸話で有名な林檎の意匠がある。


2つの太陽が昇る時、新たな世界の地平が開かれる!
エクシーズ召喚!現れ出でよ、ランク8!DDD双暁王カリ・ユガ!

《DDD双暁王カリ・ユガ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/闇属性/悪魔族/ATK3500/DEF3000
レベル8「DD」モンスター×2
(1):このカードがX召喚に成功したターン、
このカード以外のフィールドのカードの効果は発動できず、無効化される。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(3):このカードのX素材を1つ取り除き、
自分の墓地の「契約書」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
太陽を背後に座する王。
エクシーズ召喚に成功したターン中フィールドのカードを全て無効化し発動を封じる効果と、素材を取り除いて発動できる2つの効果を持つ。

このカードが場に出たターン中であれば後に出されたカードの効果もすべて無効となる。
墓地や手札からの誘発は防げないが、それで不意に相手がモンスターを展開してきても封殺可能。
一方で自身もそのターン中は後出しのカードの効果を使えない。
展開の最後にこのカードを出すか、割り切って最初にすべてを封殺する制圧係として運用するかは状況次第。

さらに素材を取り除くことでフリーチェーンで《大嵐》を撃ったり墓地の「契約書」を再セットしたりできる。
「契約書」相手ターンで破壊した上で自分ターンに回収することで、デメリットを踏み倒すことも可能。
「契約書は大嵐で吹き飛んだので無効です(こっそり何枚か隠し持ちながら)」

メインのモンスターで素材に出来るのは現状ラグナロク、CEO、COO、トーマス。
融合素材にするなりして1枚を墓地に落とし、ラグナロクの蘇生効果を使って並べるのが基本になるか。
あるいはバフォメットの効果を活用したり、効果発動済みのレベル8のEX「DDD」モンスターを使うのも手。

《ワンダー・エクシーズ》などで相手ターン中に呼び出すと相手はそのターン中フィールドで発動する効果を一切発動できない。
どころか次のターンに備えて魔法・罠をセットしようにも、このカードの効果でエンドフェイズ前に一掃されることになる。
《トラップ・トリック》などを使えばそれらもサーチできるため、展開次第では相手に何もさせずにエンド宣言に追いやるえげつない真似も可能。

総じて効果を封じた上で除去と高攻撃力によるバトルが行えるフィニッシャー向けのモンスター。
自分以外の連中を黙らせ、契約を勝手に切ったり結んだりする経営者。

ちなみに「No.」でない為《エクシーズ・ユニバース》からランク4を2体、またはランク4+ランク5で特殊召喚できる。
3500の高打点と無効は使えないまでも相手ターンでも使える《大嵐》効果持ちのため、ユニバースを採用している他のデッキでの搭載も目立ってきた。
他にもランク7の闇属性エクシーズを立てられるテーマで《RUM-幻影騎士団ラウンチ》を相手ターンに使うことで出し、制圧するのにも使われることも。
創業者なのに出張や派遣での活躍が目立つとはこれ如何に

アニメでは効果を無効にされない効果を持ち、フィールド外の効果発動も封じれた。
さらに「契約書」の回収効果は破壊した自分のカードを元に戻す効果であり、戻したカードはそのターン中に発動できた。


カード名の「カリ・ユガ」はインド哲学の「悪魔の時代」の事。「双暁(そうぎょう)王」は「創業者」からだろうか。


難攻不落の無敵の王よ、今悠久の時を超え降臨せよ!
エクシーズ召喚!生誕せよ!ランク3!DDD盤石王ダリウス!

《DDD盤石王ダリウス》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/地属性/悪魔族/攻1900/守1000
悪魔族レベル3モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分フィールドの「契約書」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、自分はデッキから1枚ドローする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードはその戦闘では破壊されず、ダメージ計算後にその相手モンスターを破壊し、相手に500ダメージを与える。
チェーンアレイを構える王。
素材を取り除くことで「契約書」カードを破壊してドローしたり、相手モンスターを戦闘で一方的に討ち取ったりできる。

ナイト・ハウリングで同名モンスターを吊り上げたり、デスガイドでハウリングを呼び出すことでエクシーズ召喚できる「DDD」モンスター。
「契約書」をドローに変換する効果はフリーチェーンなので、《ツイン・ツイスター》や《ハーピィの羽根帚》等にチェーンできるのがありがたい。
もう一つの効果も戦闘破壊耐性持ちを突破できたりと地味だが有用。

とはいえ【DD】はEXの枠もカツカツなので、呼び出すルートが少なく後続の展開にも直接寄与しないこのカードは優先度が低め。

素材は「DD」モンスター指定ではなく悪魔族指定なので、(2)の効果目当てに他の悪魔族デッキに1枚程度差すのも場合によってはアリ。
デス・マキナの登場によりそちらを重ねて3素材状態で降臨させられるようになったのも追い風。

モチーフはアケメネス朝の王「ダレイオス1世」と思しい。特定しづらいのは「ダリウス」だと同じ名前を持つ王が同時代にも複数人いるため。


《DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー》
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/水属性/悪魔族/攻2800/守1800
悪魔族レベル6モンスター×2
(1):モンスターを特殊召喚する効果を含む、
モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
その後、このカード以外の自分フィールドの「DD」モンスター1体を選び、
そのモンスターとこのカードの攻撃力をターン終了時まで1800アップできる。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「契約書」カード1枚を手札に加える。
出世パワーアップしたシーザー。
特殊召喚を含む発動を無効にして他の「DD」モンスター共々攻撃力を上げる効果と、墓地送りになった際に「契約書」をサーチする効果を持つ。

ターン1制限のない特殊召喚無効化効果が強力。
連続召喚により《原始生命体ニビル》を喰らいやすい【DD】において、効果を無効にしてねじ伏せられると言えばその高い性能が理解できるだろう。
出すまでの過程で使われた場合には合掌だが。
変わらない「契約書」サーチ効果も嬉しい。

ランク6なので工夫しないと【DD】ではやや出しづらい。
レベル6の「DD」モンスターを素材にしてテムジンを融合召喚し、テムジンの効果でそれを吊り上げるのが無難か。
ビルガメスと《ペンデュラム・エクシーズ》のコンボで呼び出すこともできる。
この場合は置くPモンスターをレベル6と8にすれば、状況次第でカリ・ユガと使い分けることも可能。
あるいはランク4のシーザーに《RUM-アストラル・フォース》を使う手もあるが、このカードのためだけにRUMを採用するかは要検討。

ダリウス同様、素材指定の関係で他の悪魔族デッキでも採用の余地がある。
【DD】ではデッキスロットの都合で採用しづらいが、エクシーズ素材の補填系カードを組み込めるデッキならば更に良い。
(1)の効果の使用回数を増すことで強いプレッシャーをかけることができるだろう。


《DDD超死偉王ダークネス・ヘル・アーマゲドン》
エクシーズ・ペンデュラム・効果モンスター
ランク8/闇属性/悪魔族/攻3500/守3000
【Pスケール:青1/赤1】
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「DD」カードが存在する場合に発動できる。
EXデッキから「DDD超死偉王ダークネス・ヘル・アーマゲドン」以外の
「DDD」Xモンスター1体を特殊召喚する。
【モンスター効果】
レベル8「DDD」モンスター×2
(1):このカードがX召喚に成功した時に発動できる。
自分のEXデッキの表側表示の「DD」Pモンスター1体を選び、
このカードの下に重ねてX素材とする。
(2):自分フィールドのPモンスターは効果では破壊されない。
(3):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分フィールドのPモンスターの数だけ相手フィールドのモンスターを対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(4):モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。
ヘル・アーマゲドンのエクシーズ体。Pモンスターでもあるエクシーズモンスター。

モンスター効果はPモンスターへの効果破壊耐性付与、Pモンスターの数を参照しての破壊除去、破壊時のPゾーンへの移動の3つ。
またエクシーズ召喚時にEXデッキの「DD」Pモンスターを自身の素材にする形で回収できる。

耐性についてはコイツ自身にも適用されるため場持ちは良い。
ただ必然的に破壊手段は戦闘のみ→ステータスが高いので大体バウンスか除外して来る、という意味では良くすり抜けられる。
破壊効果は自身も数に数えるのでそこそこ破壊できるだろう。

ただコイツ、テキストをよく見るとオベリオンやレイジングにはあったP召喚に関する効果外テキストがない
なのでPモンスターなのにP召喚では呼べないという《覇王龍ズァーク》と同じ欠点を抱えてしまっている。
ランク8というレベル8相当なのであったら呼び出しやすかったのだが…。一度出社したらもう来ない社長。
ただしそれ以外の制限はないため《ペンデュラム・リボーン》などで呼び戻すことは可能。

P効果はもう片方の自分のPゾーンに「DD」カードが存在する場合に同名以外のエクシーズ「DDD」をEXデッキから特殊召喚する効果。
他の超死偉王よりはP効果が能動的に活用できるものとなっている。
シーザーたちのデッキサーチ効果は素材無しでも発動できるので呼び出す候補にはなる。

こいつ自身はホワイテスト同様に無理に正規召喚するよりも、他のカード効果で直接呼び出す方が無難かもしれない。

名前の由来は企業への評価の一つに挙げられる「ブラック企業」。
説明は…今の時代であれば不要だろう。ちなみにブラックをも通り越した様相のものを「ダークネス企業」と呼ぶためおそらく正確にはこちらか。
エクシーズのカラーリングが黒であるためだろう。


《DDD赦俿王デス・マキナ》
エクシーズ・ペンデュラム・効果モンスター
ランク10/闇属性/悪魔族/攻3000/守3000
【Pスケール:青10/赤10】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):もう片方の自分のPゾーンにカードが存在する場合、
自分のフィールド・墓地のPモンスター1体を対象として発動できる。
もう片方の自分のPゾーンのカードを特殊召喚し、対象のPモンスターを自分のPゾーンに置く。
【モンスター効果】
悪魔族レベル10モンスター×2
このカードは自分フィールドの「DDD」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):「DDD赦俿王デス・マキナ」は自分のモンスターゾーンに1体しか表側表示で存在できない。
(2):相手フィールドのモンスターカードが効果を発動した時に発動できる(同一チェーン上では1度まで)。
このカードのX素材を2つ取り除くか自分フィールドの「契約書」カード1枚を破壊し、その相手のカードをこのカードのX素材とする。
(3):自分スタンバイフェイズに発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。
足を組んで座する王。11期のパック「BATTLE OF CHAOS」で登場した新規の1枚。

ランク10だが場の「DDD」モンスターに重ねてエクシーズ召喚できる。
「DDD」モンスターであればカードの種類は問わないため非常に出しやすい上、攻守共に3000のため守備で置いても仕事を果たせる。
一応《ペンデュラム・エクシーズ》で神零王や運命王を素材に正規召喚する手もあるが。
それをするならカリ・ユガや大王シーザーをエクシーズしつつこのカードは自己効果で重ねてエクシーズ召喚した方が布陣は安定するだろう。
ただし効果により同名カードは1体しか存在できない。重ねて重ねて素材を水増しとかはできない。
召喚回数に制限は無いため素材に使ったりした後もう1体出すとかはできる。

モンスター効果は上述のデメリットを除いて2つ。
一つは相手フィールドのモンスターカードの効果発動時に素材を2つ取り除くか自分の「契約書」カードを破壊してそのカードを素材として吸収する効果。
エクシーズ「DDD」以外に重ねた場合は素材が1つしかないため、この状態で使うには「契約書」をコストにする必要がある。
一度でも効果を使ってしまえば素材が2つになるため、再度効果を使用可能になる。
効果を無効にはしないため効果適用自体は許してしまうものの、モンスターを対象を取らずに素材として吸収するのは除去方法として依然強力。
場から離れた時に発動する類の効果持ちでも封殺できるのはありがたい。
また一部の「適用時に自身がフィールドに居ることが必須の効果」は吸収することで不発にすることができる。
(例:《アルバスの落胤》の融合効果はフィールドの自身を素材にしなくてはならないので、この効果で素材として吸収されると不発になる。)
「相手フィールドのモンスターが」ではなく「相手フィールドのモンスターカードが」という条件も重要。
Pゾーンに魔法扱いで置かれるPモンスターのセット及び効果発動、ユニオン系列や「宝玉獣」などの装備・永続状態で発動するモンスターも吸収できる。
デッキによっては何度も吸収することでかなりの苦戦を強いる事が出来る。

もう一つの効果はスタンバイフェイズにPゾーンに移動する効果。
そしてP効果はもう片方のPゾーンのモンスターを特殊召喚しつつフィールド・墓地のPモンスターを代わりにセットする。
こちらも有用で、状況次第で様々な戦術に繋げられる。ラグナロクと合せれば2つの蘇生効果を十全に活用できる。
スケールも10と大変便利。

同時に収録された《DDDヘッドハント》とのシナジーがとても高い。
あちらはEXデッキから特殊召喚されたモンスターを奪うと、それを「DDD」モンスターとして扱える。
そのため自分のターンにその相手モンスターの上にデス・マキナを重ねてエクシーズ召喚することが可能なのだ。
この場合別モンスター扱いなのでヘッドハントによる返却の義務も消える。奪ったのがエクシーズモンスターなら素材ごと奪えるのでさらにおいしい。
強制引き抜き昇進人事。

カード名は「デス」+デウス・エクス・「マキナ」。「赦俿王(しゃちおう)」は「社長」から。
居そうで居なかった「社長」という役職モチーフの「DDD」モンスターである。ただ明確な違いが表現しづらいためCEOとダブっているとも言えるが…
こちらはおそらく「表見代表取締役=表向きはトップだが、実質的には権限のないお飾り社長」か。
"幹部職「DDD」モンスターであれば即座に誰でも成れる"という点が実にそれっぽい。


リンクモンスター


《DDD深淵王ビルガメス》
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/悪魔族/攻1800
【リンクマーカー:左下/右下】
「DDD」モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからカード名が異なる「DD」Pモンスター2体を選んで自分のPゾーンに置き、自分は1000ダメージを受ける。
この効果を発動したターン、自分は「DD」モンスターしか特殊召喚できない。
(2):リンク召喚したこのカードが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分のEXデッキ・墓地から「DD」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
多くの武器を持つ王。
特殊召喚時にダメージを受けつつデッキから「DD」でPスケールを揃える効果と、条件を満たした破壊時に「DD」モンスターを呼び出す効果を持つ。

【DD】待望のリンクモンスター。
特殊召喚時にデッキからいきなり任意の「DD」Pモンスター2枚も張れる効果が非常に強力。
展開の要となるラグナロクやスケール0でケプラーをP召喚できる神零王等をセッティングするのが基本戦型。
この効果はリンク召喚時以外にも特殊召喚なら発動できるため、一度Pスケールが除去されてもターンを跨げば蘇生等で再度別のPスケールを張り直せる。
またこの効果は《灰流うらら》にも引っかからない。
ただし確実に2枚置かないといけないので片方が残ってると不発になる点は注意。

破壊時効果はリンク召喚時で相手による破壊限定と牽制の意味合いが強い。
しかし展開力のある【DD】は相手からすれば《サンダー・ボルト》や《ライトニング・ストーム》でこちらの布陣を一掃したい場面も多い。
ビルガメスを立てていても効果覚悟でそれらの全体除去を撃ってくるケースも十分有り得る。
効果で呼び出すのは蘇生で立て直せるラグナロクや返しのターンで反撃に移れる大王テムジンや大王アレクサンダーあたりが候補。
普段出しづらく防御型の効果を持ったホワイテストやダークネスなども良い。

効果を使った後は各種素材として使ったり、《ヴァレルロード・S・ドラゴン》の装備対象にするのも手。
どれだけ有能に働いても扱いは変わらないのがこの会社である。

モチーフはメソポタミア神話における叙事詩の王「ギルガメッシュ」の別表記「ビルガメス」。
全てを見通す瞳を持っていたとされており、冥界を訪れて世界の「深淵」を見たものということが名前にも表れている。



魔法・罠

「契約書」カード

「DD」に関する重要な効果と、特許権を除いて自分のスタンバイに1000ポイント単位のダメージを受けるデメリットを持つ魔法・罠カード群。
このデメリットを回避、時には敢えて受容することで展開に繋げていき、相手からの破壊を避けながらいかに「契約書」を上手く利用するかが【DD】デッキ運用の肝となる。

《地獄門の契約書》
永続魔法
「地獄門の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「DD」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000ダメージを受ける。
巻物のような契約書。
デッキから「DD」モンスターをサーチする効果を持つ。

デッキサーチの強力さは言わずもがな。維持すればダメージは発生するが、次のターンも効果を使える。
【DD】ではケプラーでサーチして真っ先に発動しておきたいカード。文字がすり切れるまで読み倒されてそうだ…

一時期はシングル価格が高騰していたが、ストラクに再録された今は落ち着いている。


《魔神王の契約書》
永続魔法
「魔神王の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドから、
悪魔族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
「DD」融合モンスターを融合召喚する場合、
自分の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000ダメージを受ける。
石碑のような契約書。
悪魔族融合モンスターを融合召喚できる効果を持つ。

使い減りしない上に《ミラクル・フュージョン》のような墓地除外融合も可能な融合カード。
ただし前述の通りPモンスターの扱いや、除外した場合には墓地リソースを消費するのに注意。

イラストには融合に関わる効果を持った《沼地の魔神王》が出演している。取引先。
なおOCG化されている融合「DDD」はカテゴリ指定で素材代用ができないため、【DD】デッキでは《沼地の魔神王》を採用する意味はない。

余談だが、一見悪魔族融合モンスターを有する「E-HERO」とは相性がよさそうにも見える。
が、向こうは《ダーク・フュージョン》でしか融合召喚できないのでこのカードで融合「E-HERO」の融合召喚はできない。
逆に融合「DDD」を《ダーク・フュージョン》で融合することは可能。
暗黒方界邪神クリムゾン・ノヴァ・トリニティ》も融合対象に入っている。


戦乙女(ヴァルキリー)の契約書》
永続罠
「戦乙女の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から「DD」カードまたは「契約書」カードを1枚墓地へ送り、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分フィールドの悪魔族モンスターの攻撃力は、相手ターンの間1000アップする。
(3):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000ダメージを受ける。
羽根に書かれた契約書。
「DD」「契約書」を手札コストにカードを破壊する効果と、相手ターン中のみ悪魔族モンスターの攻撃力を上げる効果を持つ。

【DD】専用の使い減りしない《サンダー・ブレイク》。除去が少ない【DD】には有りがたい効果。
フリーチェーンで妨害でき、墓地に送ったカードは蘇生やサルベージに使える。
ただし手札コストを要する以上気軽に使えるものではなく、常に手札を維持しておく必要がある。契約のあるべき形である。

攻撃力の強化は相手ターンのみだが、打点での突破の可能性を減らすことができ、攻撃宣言時以降に発動すればコンバットトリックにもなる。


《誤封の契約書》
永続罠
(1):1ターンに1度、自分フィールドに
「DD」モンスターが存在する場合にこの効果を発動できる。
ターン終了時まで、このカード以外のフィールドの罠カードの効果は無効化される。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000ダメージを受ける。
封筒に《デモンズ・チェーン》と共に封入された契約書。誤ってるけど大丈夫なのだろうか。
「DD」モンスターが存在するときにこれ以外の罠カードの効果を無効化する効果を持つ。

「契約書」版の《トラップ・スタン》。P召喚の弱点である《奈落の落とし穴》も怖くない。
このカードの効果自体にチェーンされると無効化できないので、タイミングには注意。
《スキルドレイン》等のメタ系永続罠を採用、自分ターン中のみこのカードでそれらを無効化し相手ターン中はメタを維持するという戦術も考えられる。
その場合はある程度専用構築を練る必要が出てくるだろう。


《常闇の契約書》
永続罠
(1):自分のPゾーンに「DD」カードが2枚存在する場合、
相手はフィールドのモンスターを魔法・罠カードの効果の対象にできず、
アドバンス召喚のリリースにできず、融合・S・X召喚の素材にもできない。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000ダメージを受ける。
闇に包まれた契約書。文字が読みにくそうだ。
Pゾーンに「DD」カード2枚ある時、相手にフィールドのモンスターの素材利用や魔法・罠の対象指定を封じる効果を持つ。

場のモンスターに対する様々な制限を相手に課すメタ系の「契約書」。
発動条件はビルガメスの登場で満たしやすくなったが、隆盛を誇るリンク召喚に対して影響しづらいのがネック。
とはいえリンク以外のEX召喚が主体のデッキには高い制圧性能を持つのは確か。
リンクデッキでも展開過程でこのカードを無力化しなければ他の非リンクEXモンスターを呼び出せなくなる。
サイドデッキへ潜ませておく価値はある。


《闇魔界の契約書》
永続魔法
「闇魔界の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):以下の効果から1つを選択してその効果を発動できる。
●自分の墓地の「DD」Pモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分のPゾーンに置く。
●自分のエクストラデッキから、表側表示の「DD」Pモンスター1体を自分のPゾーンに置く。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。
《闇魔界の覇王》が指し示す壁に書かれた契約書。もしや貴方も役員…?
墓地やEXデッキの「DD」PモンスターをPゾーンに置く効果を持つ。

「DD」Pモンスターはモンスターとしての方が優秀なカードも多く、直接Pゾーンに置くのが得とは限らない。
P召喚狙いでも地獄門で2枚目をサーチして貼れば十分な場合も多い。


《魔神王の禁断契約書》
永続魔法
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
手札から「DDD」モンスター1体を効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
悪魔族の融合モンスターカードによって決められた、
このカードの(1)の効果で特殊召喚したモンスターを含む
融合素材モンスターを自分の手札・フィールドから墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
(3):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は2000ダメージを受ける。
石碑めいた更なる禁断の契約書。
「DDD」モンスターの特殊召喚効果を内蔵したが、融合召喚の制限やライフコストが大きくなった《魔神王の契約書》。

魔神王の強化版…なのだが、追加された特殊召喚効果は出したモンスターの効果が無効になる。
特殊召喚した「DDD」モンスターを素材に使わないと融合できないが、ぶっちゃけ素の魔神王で手札融合すれば済む。
一度フィールドに出すので「DDD」PモンスターをEXデッキに送れるが、正直現状の【DD】では手札融合して墓地に送ったほうが再利用しやすい。
維持すれば毎ターン特殊召喚効果が使えるが、効果を無効にしてまで場に出したい「DDD」モンスターがほぼいない。
っていうか、融合目当てにせよ特殊召喚目当てにせよスワラルのほうがデメリットもなくて扱いやすい。
P要素が強い【DD】なら採用できる…だろうか。

イラストでは契約書とおぼしき石碑が《沼地の魔神王》の口から飛び出している
吐き出してるのか突っ込まれたのか謎だが、【DD】の契約先はろくな目にあわないようだ。そもそも踏み倒されるし。


《異形神の契約書》
永続魔法
(1):自分フィールドに以下の種類の「DDD」モンスターがEXデッキから特殊召喚された時、それぞれの効果を1ターンに1度ずつ発動できる。
●融合:自分は1000LP回復する。
●S:特殊召喚されたそのモンスターは相手の効果の対象にならない。
●X:自分または相手の、フィールド・墓地のカード1枚を選んで除外する。
●P:自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は2000ダメージを受ける。
どうみてもキャラシな契約書。クトゥルーな奴らも提携先。
EXデッキからの「DDD」モンスターの特殊召喚時に様々な効果を発揮する。

もっとも特殊召喚しやすい融合はリターンも抑えめだが合って困らない。
シンクロへの簡易な耐性付与やエクシーズ時の対象を取らない除外効果もありがたい。
EXデッキからの特殊召喚であれば正規召喚である必要はない。
そのためビルガメスや《ペンデュラム・リボーン》等で相手ターン中にEXデッキから特殊召喚した場合も効果を発動できる。
ただし維持コストが重く、他の「契約書」で場を逼迫しがちなのでケアする体制は用意しておきたい。


《特許権の契約書類》
フィールド魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「DDD」モンスターと同じ種類(融合・S・X・リンク)のモンスターを相手が特殊召喚した場合に発動できる。
相手に1000ダメージを与える。
このターン、このカードがフィールドに存在する間、
相手はその特殊召喚したモンスターと同じ種類のモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分の墓地のモンスター及び自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、
「DD」モンスター1体を選んで手札に加える。
積み重なった契約書の山。故に契約「書類」。11期のパック「BATTLE OF CHAOS」で登場した新規の1枚。
自身がダメージを受ける効果は持たず、EXの「DDD」モンスターと共に維持した際の効果と墓地に落ちた際の効果を持つ。

召喚法を独占し、特許料ライフを巻き上げる使われる側としてはなんともはた迷惑な新顔の「契約書」。
1回目は通してしまうものの、連続シンクロや重ねてエクシーズなど同じ召喚方法を連打して展開するタイプのデッキにはかなり強烈に刺さる。
うまくいけばエクシーズの可愛いモンスターが突如ロボットに変形するような真似も封じられる。特許ゴロは恐ろしい。
またこの効果にはターン中の発動制限がない。
そのため相手が単一の召喚法に依存しないデッキの場合、盤面次第で異なる召喚法を使用する都度特許料をせしめた上で展開に制限をかける事も可能。
ただし自分の場に同じ種類の「DDD」モンスターがいないと効果が発動しないため、狙って発動するのは難しい。
最終盤面に立てることが多いシンクロ・エクシーズが主な狙い目。リンク召喚が起点となるデッキも多いためビルガメスを残しておくのもあり。
またマッチ2戦目以降で相手のデッキが分かっている場合は、それに合わせて最終盤面を変えて相手を妨害しに行くのも手。

墓地に送られた際の効果は墓地・エクストラの「DD」モンスターのサルベージ。
こちらはケプラーなどを使いまわせるシンプルに便利な効果。
何気にどこから墓地に送られても発動するため、コペルニクスやテルで落としても使える。



罠カード

契約洗浄(リース・ロンダリング)
通常罠
(1):自分の魔法&罠ゾーンの「契約書」カードを全て破壊する。
破壊した数だけ自分はデッキからドローする。
その後、自分はドローした数×1000LP回復する。
契約書を燃やす王宮の王様。
自分の「契約書」を破壊し、その分回復しつつドローする。社長「契約は無効となった」

「契約書」限定でドロー効果のついた《非常食》。《ハーピィの羽根帚》にチェーンできればおいしい。
ただし地獄門など場に維持しておきたい「契約書」があっても、一括で破壊してしまう。


《DDDの人事権》
通常罠
(1):自分の手札・フィールド・墓地の「DD」モンスター及び
自分のPゾーンの「DD」カードの中から合計3枚選んで持ち主のデッキに戻す。
その後、デッキから「DD」モンスター2体を手札に加える事ができる。
「DD」モンスターを模した駒の入れ替え。
手札・フィールド・墓地の「DD」モンスターをデッキに戻してサーチし直す。

手札やフィールドから戻すとディスアドバンテージだが、墓地のモンスターがなくなるのも動きにくくなってしまうので、匙加減が難しい。


《DDリクルート》
通常罠
「DDリクルート」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、
その差の数まで、自分の墓地の「DD」モンスター
または「契約書」カードを対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
指示を下す王宮の王様。
相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターを超えている分だけ墓地の「DD」モンスターか「契約書」カードを回収できる。

相手が大量展開しているほど墓地回収が可能になる。
当然相手依存だが、逆転用の手札補充となる。
しかしカード名はリクルートだが、効果は墓地からのサルベージである。ややこしい。


《DDリビルド》
永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの「契約書」カードは相手の効果では破壊されない。
(2):墓地のこのカードを除外し、このカード以外の除外されている自分の「DD」カードを3枚まで対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻す。
「DD」モンスターを模した駒のトレード要求。
「契約書」を破壊から守り、墓地から除外することで除外されている「DD」カードをデッキに戻す。

破壊耐性は相手の効果限定なので、自分から割るのは可能。
パッと見便利そうだが、自分が「契約書」でないためサーチが効かない。
破壊対策ならモンスターも守れる《スターライト・ロード》や《大革命返し》もある。

除外からの回収効果も戻す先がデッキなので単体ではアドバンテージが稼げない。
自分を墓地から除外するだけで使えるし【DD】は除外利用するデッキでもないので損もしないが。


《DDDの契約変更》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に以下の効果から1つ選択して発動できる。
●自分の墓地の「DDD」モンスター1体を選んで除外する。
攻撃モンスターの攻撃力は、この効果で除外したモンスターの攻撃力分ダウンする。
●デッキからレベル4以下の「DD」Pモンスター1体を手札に加える。
契約書の書き換え。
相手の攻撃宣言時に攻撃力低下かサーチを行える。

「DDD」モンスターは攻撃力が高い者が多いのでコンバットトリックを狙えるが、墓地リソースを割いてまで使用するかは考え物。
サーチ効果の方はコストも無い反面、下級しか選べないので地獄門ほどの幅広さは望めない。
どちらもあって困る効果ではないが、無理に採用するかは他のカードとの相談になるだろう。


《DDDヘッドハント》
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに「DDD」モンスターが存在する場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールを次のターンのエンドフェイズまで得る。
この効果でコントロールを得たモンスターの効果は無効化され、攻撃宣言できない。
この効果でコントロールを得たモンスターがEXデッキから特殊召喚されたモンスターの場合、そのモンスターは「DDD」モンスターとしても扱う。
異次元繋がりで「D.D.」モンスターを服従させる《闇魔界の覇王》。11期のパック「BATTLE OF CHAOS」で登場した新規の1枚。
「DDD」モンスターが存在する時に相手のモンスターを1体奪う。

突然強引な手段で相手エースを引き抜き奪ってくる強烈な「DD」罠カード。
先述の通りデス・マキナとの相性は抜群で、奪った相手のEXデッキのモンスターに重ねてエクシーズ召喚へ繋げられる。
奪ったモンスターは効果が無効になるので、単純に《エフェクト・ヴェーラー》や《デモンズ・チェーン》のような感じで使うのも良い。
エース級のモンスターは勿論、展開ルートの中継ぎ役となるモンスターならば対象耐性を持たない者が多いため特に狙い目。
EXモンスター以外を奪った場合でも汎用シンクロやエクシーズの素材にできる。
ただし返しのターンに素材として消費しきれないと相手への返却の義務が生じてしまうので注意。攻撃できない縛りも付くので自爆特攻もさせられない。



基本戦術

ケプラーや地獄門でサーチして手札を整えつつ、テムジンの融合などで墓地にモンスターを送る。
墓地が肥えたらナイトハウリングなどで蘇生し、悪魔族シンクロ・エクシーズで場を制圧していく。

とまあ、解りやすい大量展開型テーマだが、回りだしたらその展開力が半端じゃない。

テムジン・アレクサンダーが特殊召喚に反応してのつり上げ効果を持っているため、この2体が並んだら更に2体モンスターが増える。
テムジンの方はDDであればレベル制限なども無いため、墓地のアーマゲドン等を釣って来ることも出来る。

さらにはペンデュラムも備えているためそっちでも大量展開が可能。
なんという過労死デッキ

便利なスライム2種と汎用チューナーであるラミアの登場後はそれを活かした型が主流。
基本的に墓地肥やしからテムジンやアレクサンダーを介してダルクやベオウルフ等の融合モンスター、クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン等のシンクロモンスター、タイタニックギャラクシーやカリ・ユガ等のエクシーズモンスターを立てて制圧していく。
展開力を活かして召命の神弓-アポロウーサを立たせるのもありだが、ハウリングやビルガメスの効果に伴う召喚制約には注意が必要。

ペンデュラム召喚を使いたいならデッキ構築の段階で考えておこう。
適当に組むと事故率を上げてしまう上に、ディスアドバンテージの回復が難しくなる。
ねらい目のラグナロクがスワラルで手軽に出せてしまうため、ペンデュラムを狙うメリットが薄いが。
ペンデュラムを主軸に置くのではなく、各種素材の補充や召喚権の温存といったサブ機能と割り切ってもよい。
ビルガメスの登場で任意のペンデュラムを張るのも簡単になったので、ペンデュラム・エクシーズの素材にも使いやすい。

専用サポートカードの契約書は毎ターン1000ものダメージを受ける代わりに、非常に優秀な効果を持った永続カード達。
ダメージは無視できる数値ではないが、維持し続ければ毎ターンアドバンテージを稼げるのでなるべく守り抜きたいところ。
とはいえ神零王の登場でケプラーをP召喚できるようにもなったため、いざとなれば使用済みの契約書を切って同名の契約書をまたサーチしてくるスタンスも通じるようにはなってきた。

デメリットであるダメージはレオニダスやダルクを維持しておけばノーダメージで済む。
また、不必要になった契約書はラミアや契約洗浄等のコストで墓地に送ってしまうのも手。
遊戯王において契約とは踏み倒す物なのだ



要するに、社員を過労死させ契約を踏み倒し場合によっては自爆特攻すら強要するというウルトラブラック企業
ちなみに英語でDDDとはDirty(汚い)Dangerous(危険)Demeaning(キツい)……つまり3Kと同意でもある。

同じ悪魔族でも社長が身を粉にして働くホワイト企業もあると言うのに、何と言う待遇の差か……。
向こうも大概ブラックだろうとか言っちゃいけない

この素材にしたモンスターを墓地から蘇生して扱き使うコンセプトのおかげで
エクストラを多用するカテゴリながら新マスタールール下でもある程度動ける。
展開パターンに変化はあるが、極端な話リンクモンスター無しでもエクストラデッキからバンバン展開できる
上級DDDの芋づる式蘇生効果がうまいこと新ルールの隙を突いた結果である。こんなとこまでブラックめいている


弱点としては、墓地利用をするため始動が遅めであり、除外されると影響が大きい。
地獄門が引けない、もしくは効果が通らないと必要な手札が揃えられない。
ダークロウなんかは除外されるわサーチするとハンデスされるわで天敵。
汎用カードでは幽鬼うさぎ、サーチを潰してくる灰流うらら、特殊召喚への抑止力となる増殖するGも怖い。

当然ながら特殊召喚を多用するため、これを封じられると動けない。

契約書の効果で発生するバーンダメージも馬鹿にならない量で、レオニダスやダルク、神零王がなければどんどんライフが削れていく。

昔は除去効果に乏しく、大量展開してくるデッキには物量負けしたり、破壊耐性モンスターを突破できなかったりした。
ラグナロクの登場で除去が狙え、スライム2種で展開力が跳ね上がり、ラミアが来て汎用シンクロも使えるため、この辺の弱点は克服されつつある。

また、多くのカードがサーチ・蘇生・サルベージ効果を持つため、手札と墓地によっては色んな行動が出来る。
ラグナロクをモンスターとして出すか、ペンデュラムゾーンに発動するか。何を手札に回収して、何を墓地に残しておくか。蘇生効果をどのタイミングで使うか。などなど…
考えることは多い。
初期手札と相手の妨害を受けての想定パターンが他のデッキより遥かに多いため、どこを最終着地点にするかを見極めた上で展開していく必要がある。

非常に強力な反面、運用を誤れば即座に経営破綻する危険性を持った、総じてハイリスク・ハイリターンなデッキである。
とはいえ一枚のカードからでも墓地やペンデュラムカードの様々な効果へ繋げて戦線の立て直しを狙えるポテンシャルが十分にあるため、劣勢でも諦めずに自分の使える札を確認しながらデュエルを続行していく意思を忘れないように。

必須カードが手に入りにくいという難点もあったが、DDがテーマのストラク「ペンデュラム・ドミネーション」が登場。
メインデッキに関しては必須カードが全て再録されており、安価に構築できるようになった。
環境で主流の【DD】を組む場合はスワラルとネクロ、汎用カードを個別に集めれば良い。
エクストラデッキは、高騰してしまったテムジン複数枚(大抵2枚)がネックで、カードプールに乏しいプレイヤーが組むにはそこそこの出費が必要だろう。

デュエルリンクスにて

特筆すべきはラーとセットになってのポイント稼ぎ。
ペンデュラム召喚は使わず、戦乙女などで敵の攻撃をしのいでいる隙にダルクでLPを回復しまくってラーを召喚する。
半々ぐらいでケプラーを引き当てられ、LP回復・デッキ圧縮・邪魔なカード破壊を高確率で継続できるため、抜群の安定度を誇る。
厄介なクリアウィング・シンクロ・ドラゴンをホイホイ呼んでくるユーゴ相手にもかなり有効だった。
また、社長でなくても十分回せるため、スキル稼ぎにも便利。



異次元をも制する社長の追記・修正、たっぷり味わうがいい


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最終更新:2023年12月25日 21:33