シャズ・ドミノ

登録日:2014/09/24 (水) 20:46:42
更新日:2023/11/19 Sun 07:02:53
所要時間:約 5 分で読めます








あん?何だてめえは


俺は星十字騎士団シャズ・ドミノ


与えられた力は―




ドンッ!!!!!





































シャズ・ドミノとは、『BLEACH』の登場人物。
千年血戦編における敵対勢力「見えざる帝国」の精鋭部隊「星十字騎士団」の一員。

顔の右側に斑模様のような刺青を入れており、黒縁メガネをかけた青年。
服にも刺青と同じような模様がある。
滅却師らしく、鏃の黒い矢を武器とする。


第一回の尸魂界侵攻において、ぺぺ・ワキャブラーダと共に技術開発局を急襲。
事実上の壊滅に追い込み、他の騎士団員と並んでその実力の高さを見せつけた、はずだった……


しかし、瀕死の状態の阿近が間一髪で虚圏への扉を開け、キルゲ・オピーの能力で囚われていた黒崎一護を尸魂界へ呼び出すことに成功。
突如現れた援軍にも余裕の表情を見せるドミノだったが、自分の能力を言おうとした途端に一護に瞬殺された。


彼について明らかになっているのは、「星十字騎士団」に所属しているということのみ。
能力はおろか、聖文字や完聖体すら何一つ明かさないまま、わずか数コマで退場となった。

まぁ初登場のコマで既に殺されていた団員に比べたらまだマシか…という程度。
ついでにいうと、完聖体の名前しか明らかになっていないまま退場したと思われる奴もいる。
ちなみに一護はユーハバッハより「特記戦力」として騎士団へ通達があったものと思われるが、そのことについては知らなかったようである。
そのあまりに儚い勇姿に敬意を表し、読者からは「ドミノさん」と敬称をつけて呼ばれる。



【能力】

先述のとおり、何も明かされることのないまま一瞬で退場してしまった。
技術開発局襲撃時は、兕丹坊や鵯州らを操り同士討ちによって壊滅に追い込んでいたため、これがドミノの能力だと思われていた。
しかし後に、ペペの能力が他者を操って同士討ちさせるというものであったため、ドミノの能力は再び闇に包まれることとなった。

一応、護廷十三隊十二番隊第三席である阿近を始め技術開発局を壊滅に追い込んだという功績から、実力的には他の団員同様隊長格に匹敵するものを持っていると思われる。

星十字騎士団で"N"の聖文字を持つ人物だけがまだ明かされていなかったことから、彼の聖文字がNだったのではないかと予想されていたが、
カーネルことロバート・アキュトロンの聖文字が"N"であることが判明したため、ドミノさんは結局なんだったのかはわからずじまいとなった。














が、誰も予測しなかった掘り下げがキャラブック『13BLADEs.』の書き下ろし小説でなされ、数少ないドミノファンを驚愕させた。



“ ϛ ” シャズ・ドミノ          
Shaz Domino

[職業]滅却師
[所属]見えざる帝国「星十字騎士団」

 [聖文字]“ ϛ ”
 [能 力]The Viability ― 生存能力(ザ・バイアビリティー)
  ― 周囲の霊子を取り込んで無限に再生する
 [完聖体]??????




彼の正体は星十字騎士団“V”グレィミ・トゥミューによって「想像された」偽りの騎士であり、グレミィによって「生存能力(ザ・バイアビリティー)」という能力を与えられていた。
この能力は人体が欠損した際、周囲の霊子を取り込んで急速に自己再生するというものであり、その性能は完聖体や超速再生をも凌駕するほどであった。
言わば「不滅の肉体」である。

シャズは虚戦や騎士団同士の模擬戦で負傷する度に回復・再生し続けてきたのだが、この能力で周囲の霊子という「現実に存在する物質」を自身の身体に埋め合わせていった結果、グレミィの想像力で構成されていた部位が徐々に減っていき、遂には生身の滅却師として独立するまでに至ったのだ。

当のグレミィ自身は彼にさしたる興味もなかったため放置、さらにはユーハバッハも何の気まぐれか“ϛ”(スティグマ)という、アルファベットには存在しないギリシャ文字を仮の聖文字としてシャズに与えたため、結果として星十字騎士団の一員を名乗ることを許されたという。
尤も“ϛ”は正式な聖文字ではないため、ユーハバッハから新たに能力を与えられた訳ではなく、あくまで元々持っていた能力を『聖痕(スティグマ)』と言い換えただけに過ぎない。

シャズは自身がグレミィの副産物でないことを証明すべく、不死身の再生力を持つ自身と相性の良さそうな『崩玉』に目をつけ、侵攻時には情報を求めて技術開発局を強襲した。
その時は黒崎一護の圧倒的実力に手が出せず、已む無く偽の死体を残して撤退。
次の侵攻では中央四十六室の管轄するデータベース『大霊書回廊』を襲い、賢者や裁判官たちを蹂躙した。
しかしそこで、涅マユリによってゾンビ化された吉良イヅルの反撃に遭い、攻防の末に身体そのものを複数回『侘助』によって斬りつけられてしまう。
結果、自重により自壊していく肉体が設置面の床を霊子分解して吸収・再生し、また自重により自壊……という負の連鎖にはまってしまい、延々と自壊・再生を繰り返しながら深く深く地の底へ沈み続けていくという悲惨な末路を遂げた。


『崩玉』を手にするという私的な欲望こそあれ、元が想像の産物にすぎない自分を認めて仮初の聖文字を授けてくれたユーハバッハへの恩義に報いるべく戦ったこと。
またグレミィの影響力から脱して、自分自身を確固たるものにしようとする強い意志。
それらが描かれたことにより、残念な星十字騎士団の代表格みたいな扱いから一転、ひとりのキャラクターとして十分な魅力を持つようになったと言える。
成田先生この調子でロバートあたりも掘り下げお願いしやす…








追記・修正は彼が尸魂界の中心まで沈んでからお願いします。

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最終更新:2023年11月19日 07:02