甘粕正彦(相州戦神館學園 八命陣)

登録日:2014/08/26 (火) 00:14:10
更新日:2023/07/22 Sat 23:14:12
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だから―――俺は魔王として君臨したい!

俺に抗い、立ち向かおうとする雄々しい者たち。その命が放つ輝きを未来永劫、愛していたい!慈しんで、尊びたいのだ。守り抜きたいと切に願う

絶やしたくないのだよ。おまえや、おまえの仲間のような人間を

人間賛歌を謳わせてくれ、喉が枯れ果てるほどにッ





相州戦神館學園 八命陣』の登場人物。
CV.ヘルシー太郎(PC版)/伊藤健太郎(CS版)


大日本帝国特高警察憲兵大尉、麹町憲兵分隊長を務める男。

そして邯鄲をただ一人で制覇した最初にして最強の盧生であり、廃神を世に放つ魔人であり、愛と勇気を愛する魔王である。


その行動原理は一言で言えば「人間愛」
甘粕は友や家族を愛し、そのために己の身を賭けて許せぬ悪に立ち向かう勇気を常軌を逸するほどに愛している。

しかし甘粕が愛するのはあくまでも人間の輝かしい部分のみ(・・)

畜生を人と同列に扱う自称愛の戦士たち、被害者に対して加害者を許せと見当違いの善意を宣う偽善者共、匿名性を利用し、相手の顔を見て罵倒する覚悟もないくせに糞を口から垂れ流す愚図の群れ。
そういった脳に蛆が沸いている奴輩を、甘粕正彦は嫌悪する。

とはいえ、甘粕にとっては思想の善悪、方向性は頓着する点ではなく、上記のような思想であろうとその思いをどのような状況でも貫ける気概を持っていれば、その思いは称賛に価すべきだと思っている。
結局のところ、甘粕が何より嫌悪しているのは、安全圏から何の覚悟もなく自分勝手な意見を垂れ流し、その言葉にも何の責任も持たずに、危うくなればいくらでも意見を変えるその気概のなさである。
本人も言うように「殴るなら、殴り返される覚悟を持て」ということである。

だがしかし、邯鄲におけるループの中で、甘粕は目撃した。高度文明化していく社会の中、世界は正に彼が嫌悪する存在で溢れかえっていくのだと。

それは極度の安全性が人間を腐敗させていくが故。人の輝きは、常に試練の中で目覚め、美しく練磨されていく。ならば自分がその試練を与える存在になろう。


その手段として、甘粕は全人類を邯鄲に叩き落とすことを目論んでいる。

全世界の盧生を邯鄲に接続し、その全てを第八層に至らせる。
そうなれば世界中で夢が現実化し、盧生に繋がる眷属達もその恩恵を受け、世界は超人で溢れかえり、神や悪魔が跋扈する異界と化す。

しかしそれこそが輝く者が相応しい光を掴み取れる新たな世界。
常に何かが起こり続けるが故に誰もが一切の気の緩みを許されなくなる試練に満ち溢れし苦界。
真に輝く者だけが住まう甘粕正彦の楽園(ぱらいぞ)である。


ただ、問題は甘粕が極端にテンションが上がりやすく、その場のノリに身を任せる男だということにある。

そもそも大層な事を言っているが、甘粕は決して人類の行く末を憂いている大人物というわけではない。
真実総てを愛し肯定していた黄金の獣とも、全ての魂に慈愛の心を持っていた黄昏の女神とも違う、ただ自分の好きなものをずっと眺めていたいという子供じみたわがままのようなものなのだ。

そのため、甘粕は自分が奉じる輝きを持つ者を目撃すると、その相手にえらい勢いで試練をぶつけ始める。
要はもっと輝きを見せてくれということなのだが、そんな事をすればいずれその輝きを潰してしまう事になるのは自明の理。しかしそれでも止められない。甘粕正彦というのはそういう男なのだ。

つまり、甘粕が求めるぱらいぞが実現してしまえば、人類はいずれ甘粕の手で滅ぼされることになるのである。迷惑すぎる……


モデルは『帝都物語』や映画『ラストエンペラー』にも登場した同名の実在人物。職業もこの作品と同じ。
史実では「憲兵」→「殺人犯(暗殺者)」→「大陸浪人」→「映画会社の総帥*1」と転職(?)した怪人物で、過去の創作では「映画会社の総帥」時代が舞台になる事が多かったため、憲兵な甘粕なのは珍しいと言える。



■関連人物

もう一人の盧生。
目指し、奉じるものは同じなれど、甘粕の方法を断じて認めない男。そして同時に、この世で最も甘粕が認める男。
当初はあくまでも親友の息子であり、初めて対面した自分以外の盧生としてしか興味を持っていなかったが、実際に会ってみたところ、その気概が素晴らしすぎてテンションが上がってしまい、やりすぎて殺してしまった。
ちなみにその一連の流れがプロローグの戦いである。
色々あって軌道は修正され、甘粕も流石に懲りたのか「ついカッとなってやった。今は反省している」とばかりに最終決戦までは基本的に様子見を決め込んでいる。

四四八の眷属。四四八の次に認める男。
その輝きのあまりの素晴らしさに心からの賞賛を送っている。

ちなみに元ネタの甘粕正彦は「大杉栄」という名の男とその妻伊藤野枝を殺して*2、獄に繋がれた。

本人曰く、「親友」。
ただ懸命に生きようとする聖十郎を心の底から尊敬しており、自ら彼が編み出した邯鄲の夢の実験台となった。
完成したばかりの邯鄲は聖十郎本人さえも自分に施すのを躊躇するものだったが、何の躊躇いもなく邯鄲に入り、それを制覇するという前人未踏の偉業を成し遂げた甘粕を聖十郎も破格の存在として認めている。
しかし同時に、聖十郎にとっては自分の夢が通じず、羨ましくて仕方がない盧生の資格を奪えない忌々しい存在でもある。
甘粕も親友だからといって特別扱いするつもりはなく、聖十郎が四四八に負けた際には敗者に試練あるべしとペナルティーを与えた。

甘粕がぱらいぞに住まう者の選別のために召喚した廃神。
基本的に人間を苦しめることしか頭にないが、その位超えられなければぱらいぞに住む資格なしと考えているのか、止めるどころか苦しめる手段を一緒になって考える始末である。

甘粕がぱらいぞに住まう者の選別のために召喚した廃神。
宇宙規模の力を持つ最強クラスの神格であり、下手をすれば人類を滅ぼしかねない程の存在だが、必ずどうにかできると信じている。
ぶっちゃけ甘粕でも制御しきれないほど超規模の存在だが、第七層に配置して放し飼いにすることで番人として機能させている。





■能力資質

真の盧生として全ての能力が最高レベルに達している。
その中でも飛び抜けて高いのが創法の形。その規模は群を抜いており、自ら創形した戦艦伊吹を根城にしている。


四四八との最終決戦では初手からいきなり原爆「リトルボォォイ」を創形。
咄嗟に原子炉を創形してその威力を九割方減衰させ、鳴滝の破段によって質量を三千倍まで上昇させた四四八の攻撃を驚異的なレベルの楯法で防ぎ、リトルボーイの数千倍の威力を持つ「ツァーリ・ボンバァァ」を創形。

それを四四八は歩美の破段によって大気圏外まで飛ばし、その隙を突いて攻撃を仕掛けてきた甘粕を鈴子の破段によって張り巡らした十一の斬撃によって迎撃したが、甘粕はそのほとんどを防ぎ、現代においても完成していない未来兵器「ロッズ・フロム・ゴォォッド!」を放つ。

四四八は栄光の破段によって腎臓一つを犠牲にそれを消滅させ、甘粕の栄光への賞賛から来る「今の素晴らしい瞬間をもう一度見たい」という思いを利用して水希の急段の協力強制を成立させ、時間をロッズ・フロム・ゴッドの発射前まで巻き戻し、甘粕に一撃を食らわせた。

上記の3大超兵器は序・詠段レベルの夢の行使で作り上げたものだが、本来現代兵器を精密に作り出しては、現実通りのスペックになってしまうという欠点を大量殺戮兵器を細部まで忠実に作成する事で破壊力を見事にカバーしている上に、破・急段を超える破壊力をも実現している等、あらゆる意味で規格外のモノである。

本人の武技も相当に高い。
資質変動で千変万化な攻めを見せる四四八と対等以上の体術を見せ、鈴子の破段の不意打ちでさえ、最初の一撃を除き、残りを全て刀で捌く腕前を見せた。


序盤からとんでもない攻防をしているが、真の盧生にとってはこの程度は序の口。この攻防はあくまでも試し。
以前の展開をなぞることでその時とは違う事を証明するためのものでしかない。




【急段】



俺にお前達を愛させてくれぇッ!

――急段・顕象――


斯く在れかし(あんめいぞォォ)――聖四文字(いまデェェウス)


斯く在れかし(あんめいぞ)聖四文字(いまデウス)
甘粕正彦の急段。
協力強制の条件は「脅威的な災禍に直面した人間が、勇気を奮い起こすこと」
この条件を満たす者が増えれば増えるほど、甘粕の力は天井知らずに増大していく。

謂わば「尻を叩くことで勇気を出させ、それを力に変える能力」
そして真の盧生として普遍無意識と繋がる甘粕は全人類を協力強制に巻き込んでおり、関東一円の人間の協力強制だけでも海を割り、山を砕くとんでもない域に達している。

とはいえ、真の盧生にとってはそれすら盧生の真骨頂である第六法の前段階に過ぎない。



【終段】


邯鄲の最終位階。結末を超える終末の物語。
神・悪魔・英雄・悪夢、これら人の無意識に存在するイメージをを呼び出す盧生の特権である終段。その位階において、甘粕が特化しているのは、聖四文字に代表される裁きの神である。

聖四文字とはY・H・V・H、キリスト教の唯一神を表す聖なる文字の事。
この神は、子羊達に試練を与え、正道を問うために大量虐殺すら厭わない。
故に甘粕にとってはこの上ないほどにシンクロする神であり、そういった側面を持つ神は古今東西、ありとあらゆる神話に登場し、その大半が最高神、もしくはそれに匹敵するほどに強大な力を持っている。


四四八との終段のぶつけ合いでは、フォーモリア神族を召喚。
見られた者は問答無用で死ぬバロールの魔眼を呼び出すが、四四八の召喚したブリューナクによって魔眼は貫かれ、伝承通りにフォーモリアは壊滅。

その隙を突いた八犬士の攻撃をまともに食らった甘粕は、村雨丸と霊虎童子の破魔の力によって魔神と繋がるラインを断ち切られ致命傷を負ったが、


くく、くくく、ふはははは……

おまえの手札、存分に見せてもらった。ああ、実際に追い詰められたよ。かつてないほどに死を感じた

今もまた、な。地力でこれは撥ね返せん……

が、諦めん。諦めんぞ見るがいい、俺の辞書にそんな言葉は存在せん!

なぜなら誰でも、諦めなければ夢は必ず叶うと信じているのだァッ!



唵・摩訶迦羅耶娑婆訶

(オン・マカキャラヤソワカ)


つぅいだん、けんしょおぉぉぉぉう!


大黒天摩訶迦羅(マハーカーラ)ァァァァ!


まさかの「夢を諦めない心」によって復活。
更に意志力のみで八犬士の力を凌駕し、断ち切られたラインを無理矢理繋げ直して破壊神として最上の存在、バイラヴァ・大黒天摩訶迦羅を召喚し、トリシューラによって八犬士を消し飛ばした。

そしてあろう事か、その意志力と“ノリ”でまたしても彼は「やらかして」しまう。


おまえの愛を俺に見せろォ――――神々の黄昏(ラグナロォォォク)ッッ!


神々の黄昏(ラグナロク)
甘粕正彦の終段。
人類の集合的無意識・阿頼耶を己の気合と根性、ノリとテンションによって凌駕してしまった甘粕が生み出した最終奥義。
効果は「北欧神話における神々による大戦争の再現」
つまり北欧の神を連続召喚し、神同士のバトルロイヤルを強制的に起こす能力……だったのだろうが、甘粕の場合行き過ぎたテンションの余り完全に暴走。
大元である北欧神話の設定を完全に無視して敵対関係・歴史的な繋がりなど一切ない、本来無関係な世界各地の神話の神々数千柱を無差別に連続召喚。
これら数千の神格全てをノリで制御し、個々の神々の性質や性格を無視して強制的に殺し合わせる出鱈目極まりない所業の末に、形容不可能な混沌の戦争を創り出す。
そして数千の神々の本気の殺し合いはやがて全世界規模で発生し、更に神々の激突により生じた規格外の破壊の力場により、世界を滅ぼすどころか阿頼耶すら一瞬の内に消し飛ばしてしまうほどの大爆発を引き起こす。
つまりは全世界を巻き込んだメガンテ
本来のラスボスならばこういった技は何らかの手綱を設定してある程度制御するものだが、甘粕の場合ノリとテンションで「うっかり」発動してしまったため制御不可能。
当然ながら逃げ場など無いので完全に成立してしまえば人類などあっという間に滅びる。加減しろ馬鹿!!


四四八の勇気を見たいという一念で、立て続けにテュポーン、フンババ、テスカトリポカ、蚩尤、ロキ、須佐之男…数千に及ぶあらゆる神話の神々を召喚。それらを自らの意思力で強制的に殺し合わせ、北欧神話における最終戦争―――神々の黄昏を再現する。
全人類を巻き込んだそれは一度発動してしまえば、時間こそかかれど人類の終末という結果を引き起こす。つまり彼は―――否、あえて言おう。
この馬鹿は「夢を諦めない心」で踏みとどまった直後、一時の衝動でその自身の夢と人類を投げ捨てたのである。

全世界の神々を殺し合わせ衝突させたラグナロクの余波はアラヤそのものすら消し飛ばすほどの威力の上に、人々の無意識に引きずられる形で拡大を続け、地球を覆い尽くすまで止まらない。アラヤからも四四八の身を犠牲にして同等クラスの神格を強制的に召喚させることでしか対抗する手段はないかと思われた。







だがしかし、そこに来て四四八はそれに夢をもって対抗するのではなく、夢を捨て去るという荒業に出た。

そもそも四四八と甘粕の戦いは、相手を倒すことで終わるものではなく、どちらが相手に自分の勇気を真に認めさせるかの勝負なのだ。

英雄すらも超えてみせた甘粕の意志力に対し、四四八は敬服の念を抱いた。
そしてそれに対抗するために出した結論、それこそが甘粕と同じ前人未踏の領域に達することだった。

そしてそれを理解した瞬間、甘粕に四四八を殺すことは不可能になった。
何故ならば甘粕は人は邯鄲なくして輝きを持てないと信じていた。しかし今目の前にそれを捨て去りながら強く輝く漢がいる。それほどの輝きを殺すことなど何故出来る。
彼に勝つためには、自分もまた野望(ユメ)を捨て去る他にない。そのために黄昏を引き起こした。そのために地球すら滅ぼそうとした。しかし、


だが、それすらまだ甘かったのだな……

おまえの存在こそが俺の楽園(ぱらいぞ)。そう確信した瞬間に、もはや決着はついていたのだ

おまえならば、たとえどのような黄昏だろうと踏破する。何よりそう信じたがっているのは俺なのだからな

夢ではない。そうなのだろう、柊四四八。 大義を成すのは現実の意志……夢から持ち帰ることが許されるのは、そのための誇りだけ

俺の理解に、間違いはないのだな……?


ああ……ようやく理解したか劣等生

お前ほど理解の悪い奴が、今後は現れないことを祈ってるよ


ならばよし。悔いもなし!認めよう、俺の負けだ!


悔いることなどない。悲しむべきこともない。
何故ならば、彼が愛したものが存在することが、確かに証明されたのだから。
故に甘粕正彦は、勝者へと惜しみない賛辞を送る。



俺の宝と、未来をどうか守ってくれ。お前にならすべてを託せる

ばんざぁぁい!ばんざいぃぃぃ!


おおぉぉォッ、ばぁんざあぁぁぁぁぁいぃぃぃ!!!





そうして、真の楽園と勇気を見出した彼は自らが生み出した混沌の黄昏と共に哄笑をあげて消え去っていった。


上記の高い能力や精神力、操る神格の力もあって、文句なく作中最強の人物と言える。
続編の万仙陣でも、戦闘力ならば間違いなく最強の盧生と称されていた。

万仙陣では親友・聖十郎との出会い等、八命陣より少し前の彼の動向を追うことができる。
また「ぱらいぞ」が実現した場合、どんなおぞましい世界になるかも実例込で語られる。
八命陣最終決戦で故人の為、というか舞台が現代世界なのでどう足掻いても戦いに関わる事が出来ない……ハズだが?




以下ネタバレ


















素晴らしい!実に実に素晴らしい!全てが光り輝いている!

これほどの祝福が天下にあろうか!ああ、俺は招かれれば何処へでも行くぞ。お前達を愛するためにな!





朔の日という歴史の空隙、万仙陣の特性、そして盧生の力という要因を組み合わせ、柊四四八、クリームヒルト・レーベンシュタインと共に満を持して最終決戦に降臨。
自分とは違う形の楽園を為そうとしている黄錦龍に対しては、相容れない思想ながらその絶対的な普遍性に掛け値なしの賞賛を送っている。
そもそもあらゆる盧生と眷属が己の輝きの為に戦い続ける世界こそが甘粕正彦のぱらいぞなれば、むしろその状況は望むところと言っていい。
もっとも錦龍は甘粕の奉じる勇気とは正反対に位置する男なのだが、「こんな凄い事やれる奴なら勇者に違いない!そんな奴と戦えるなんて俺ワクワクすっぞ!」というサイヤ人みたいな結論で錦龍との戦いを決定する。
そしてその口で「殴るのが好きなわけでは決してない」とか言っちゃう。嘘つけ。

万仙陣に嵌った者が生み出す膨大な数のタタリに対して、黄龍を召喚し、その上に仁王立ちしながら凄まじい勢いでタタリを吹き飛ばしていき、信明と南天の愛への祝福として、とんでもないものを召喚する。



やがて夜が明け闇が晴れ、おまえの心を照らすまで、我が言葉を灯火として抱くがいい


――終段・顕象――


出い黎明、光輝を運べ――明けの明星ォ


祝福よッ!この満天下に降り注げ、彼と彼女の愛に万歳ッ!


詳細はこちらをチェック。腹筋崩壊に注意すべし。



更にそこから数十万に及ぶ「ロッズ・フロム・ゴォォッド!」の絨毯爆撃をやらかす。
絶対的な支持者の数の差がありながらこの暴威。もし錦龍との戦いを続けていれば、それこそリアルに世界が滅ぶレベル。
そして容赦なく安易な夢に逃げる者達をぶん殴りながら、



満悦かねおまえたち。ああ、俺も今満ち足りている

この神話的世界こそ我が理想。そこに掛ける覇気と覇気のぶつかり合いこそ我が王道

善悪定かならぬ境地へ至り、輝きと呼べる全てを余すことなく現出せしめる

なんでもよいのだ。願う真が胸にあるなら、ただその道をひた走れ。躓き、倒れ、泥をなめようが何度でも立ち上がるのだよ

なぜなら誰でも、あきらめなければいつかきっと夢はかなうと信じているから

易きに流れるなよ、胸を張れい。おまえは必ず、おまえの人生を踏破できる

俺はいつも、いつもおまえたちの傍に在るのだ――忘れるな!


よいか、忘れてはならん。それが勇気だッ!







この説教。しかしこの男、ノリノリである。



この時代に召喚され、石神静乃の決意、世良信明緋衣南天の愛、そして自らを敗北させた柊四四八という漢の存在を知った甘粕は未来にもぱらいぞの萌芽ありと満足し、歴史の転換期が来る度に見物に来るつもりらしい。
何の災厄だこいつは…


画像出典:相州戦神館學園 八命陣・相州戦神館學園 万仙陣
© light・greenwood・正田崇





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最終更新:2023年07月22日 23:14

*1 ただし満州国関連の謀略のパトロンでもあった

*2 この時犠牲となった大杉夫婦が作者正田崇氏の曽祖父母にあたるという。